[0771] 女性雑誌とCD-ROM

投稿:  著者:  読了時間:16分(本文:約7,600文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0771   2000/12/21.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17174部
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 <世界中の30歳代の女性の中で日本の女性は世界最先端のIT技術や
 リテラシーを身につけているのではないだろうか>

■デジクリトーク
 女性雑誌とCD-ROM
 うえださとる

■デジクリトーク「青い瓶の話」vol.2406
 それから、彼女はデザイナーになった。
 北澤 浩一

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■デジクリトーク
女性雑誌とCD-ROM

うえださとる
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お気づきだったでしょうか。女性向け雑誌にこのところ頻繁にCD-ROMが付いて
いることを。CD-ROMとかDVDとか、パッケージメディアを使ったビジネスの開
発で、給料を頂いている私、この動きを注目しています。

11月のある日、妻が「CD-ROMが付いてるよ」と見せたのは小学館のDomani誌、
12月号でした。調べてみるとDomaniの姉妹誌、Oggi、12月号にもCD-ROMが。そ
れからしばらくして、自宅近所の書店に変な人が居るという噂が(?)。女性誌
のコーナーで手当たり次第雑誌を手にしては軽く振る。そうするとCD-ROMが入
っているとすぐ判るんです。変な人とは私の事。

すると、小学館以外にも主婦の友社が主要8誌にCD-ROMを、マガジンハウスは
Hanakoの別冊、e-HanakoにCD-ROMが、すてきな奥さん(これは手にするのにか
なり勇気が必要でした)にもCD-ROMが。更にOggiの新年1月号には宝石屋さん
の広告CD-ROMタイトルが挟み込んであります。

とどめは最近発行されたVOGUE Japanの新春号。それにまでCD-ROMが付いてき
ました。ほとんどがDirectorを使った力作で、それぞれのWebサイトへ誘引す
る仕掛けも付いています。

「雑誌にCD-ROMが付くと注意するんですがねえ。気付きませんでした」とは本
屋の店員さん。「CD-ROMが抜かれると返本が効かなくなるんですよ」。これは
彼らにとっては重大問題。彼らが気付いていなかったというのはこれが新しい
現象だと言うことでしょう。

私は、いえ多くの方が、CD-ROMは終わったと思っていたのではないでしょうか。
例えば
http://www.hotwired.co.jp/wiredmagazine/4.01/cdromtext.html

で山名一郎さんは「CD-ROM葬送曲」なるコラムを書かれています。このコラム
に私も同感です。が、しかし、ここで急に女性誌にCD-ROMが付きだしたのはど
うして?

幸いなことに周囲にこれらの雑誌の読者ターゲット層が何人かいますので、早
速これらのCD-ROMに関してモニターして貰いました。

「とてもきれい!」
「モデルさんの撮影風景とかいつもは見られない物が見ることが出来て新鮮!」
「今年一年雑誌に載ったファッションが全部見ることが出来て嬉しい!」

とか、おしなべて好評です。

「CD-ROMなんてPCがなければ見られないじゃない。それでも良いの?」と問い
かけると総反撃。「何言っているの! 私たちの世代って自宅に帰るとテレビ
より先にPCの電源を入れる人が多いのよ。ポストペットでメールを見て一息入
れてそれでテレビ。そのときCD-ROMを見れば良いんでしょう」と。

言われてみると例えば総務庁の「全国消費実態調査(2000年7月発表)」によ
ると、30歳~39歳までの女性の42.8%は個人用のパーソナルコンピュータを持
っている。しかも年々増加傾向だそうです。彼女たちは、雑誌だけでは見るこ
との出来ない、きれいなもの、役に立つ物を求めています。

ところで、この世代の女性のことを良く考えてみると、平成大不況のあおりを
モロに受けている世代だと言えるでしょう。就職困難のご時世、自立を目指し
ても多くの困難が。そのような環境の中で「PCのセットアップなんかへっちゃ
ら」な人も相当出てきているようです。

事によると、世界中の30歳代の女性の中で日本の女性は世界最先端のIT技術や
リテラシーを身につけているのではないでしょうか。そのような中で半数に迫
る勢いでPCの個人所有が進んでいるということ。これは何か大きな動きの前触
れかもしれません。

オヤジのポケットからポケベルを引っ張り出して使いこなしてしまう。これを
真っ先にやった連中は今30歳代を迎えたばかりの女性たちです。それが携帯電
話文化を作る出発点でした。今度はオヤジが使いこなせずにうんうん言ってい
るパーソナルコンピュータを引っ張り出して日々の生活に使ってしまうのか?

一方、女性誌の編集者たちはCD-ROMやインターネットといった電子メディア上
で何が出来るか、何が読者から支持されるのか、どう表現すればいいか・・・
悩んでいる様子もあります。
例えばOggi。
http://fa-net-web.com/oggi/oggiseye/kura_0012.html

女性誌もデジタルクリエーターからの斬新な提案や意欲作を貪欲に受け入れる
素地を持ち始めているでしょう。

一連の女性誌に付属したCD-ROMの中のファイル。日付を見ると10月下旬から11
月上旬が多く見られます。そのあたりが締め切りだったんでしょう。今度、女
性誌が力を入れると思われるのは春物ファッション真っ盛りの3月号、4月号あ
たりでしょう。

そろそろそれに向けた制作の追い込みにさしかかっているクリエーターの方も
多いのではないでしょうか。デジタルクリエーターが彼女たちの心をつかみ取
ると、世の中変わりますよ。

ところで男性誌は? 今月末にマガジンハウスから出るターザンの別冊にCD-
ROMが付くそうです。

うえださとる
e-mail: sat_ueda@airnet.ne.jp

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■デジクリトーク「青い瓶の話」vol.2406
北澤 浩一
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それから、彼女はデザイナーになった。




■ デジクリ読者の皆様、おひさしぶりです。
 ここデジクリで、どういう流れか、週一回の連載を始めることになりまし
た。通算の題名は「青い瓶の話」、略して「青瓶」
 この前史は、読売新聞社のインターネットサービス、yominet 、その文芸
フォーラムで97年1月から2000年10月末まで連載されていたもの。
 のべ回数は2405。ですからまあ、これが通算2406ということになります
か。
 何故青い瓶なのか、という質問を時々受けるのだけれども、話は単純で、
夜になるとじたじた酒を嘗めていた。
 当時、金がないからジンなどを選ぶ。ビタスなどを垂らしてみる。
 例えば冬の夜、ジンをストレートで嘗めていると段々過酷な気分になって
くる。街はクリスマスを丸出しにしている。私はここでぼそぼそ仕事をして
いる。仕事場は寒い。
 ジンの瓶をスタンドの灯かりに透かしてみると薄い青色をしていた。
 それでつけたという按配。



■ さて、この辺りからいつもの文体で。
 手元にDTPWORLD、コマーシャルフォト、デザインの現場の2000年12月号が
ある方は捲ってみて欲しい。DTPWORLDは裏表紙、コマーシャルフォトはニコ
ンレンズの隣り。広告頁。
 せんだって、このコピーとデザインの基本型、メインの写真などを私が担
当することになった。



それから、彼女はデザイナーになった。



 誰もが爪先立っていた頃、彼女は影の部分に立っていた。
 いくつかの季節が過ぎ、仕事をみかけることが、時々ある。
 多分彼女のものだろう。
 都市の海に降る、静かな雨のような。



■ 画像は、NY、ブロードウェイ辺りで撮影した黒塗りのリムジンである。
 リムジンというのは、市販の高級車のボディ部分を延長したもので、縦目
のメルセデスの頃のように、窓まで油圧で上下する装甲車みたいなものもあ
ったが、一般にそこまで凝った作りはしていない。
 映画などで見かけるものは大抵アメ車。OHVのエンジンを積んだもの。
 我が国でみかけるのは、夜の銀座二重駐車の中の一団である。
 あれは決して世田谷の路地には入ってゆかない。その必要もないのであ
る。
 リムジンの後部座席というのは、ある種社会的なシンボルのようになって
いる。私は、マイルス・ディビィスがまだ四角かった黒塗りのそれに乗り込
む写真を見て、妙に納得したことがあった。

 この写真のものは、キャディではなく、リンカーンだと思う。
 高級服飾店の前、主人が買い物をしている間、ドライバーが窓から腕を出
して待っている。ドライバーの手のかたち、指先が、なかなかふてぶてし
い。胸ポケットから、別のものを取り出しても一向に不思議ではないような
気配もある。
 煙草をくわえ歩く男。ふりむいている影。上部に伸びているのは赤いテン
トのひさしである。135ミリのレンズに差し替え、手持ちで撮った。



■ もちろん写真には大幅なデジタル上での加工が施されている。
 各種キャリブレーション、ICCプロファイル、CMYK変換の際の留意点な
ど、技術的に突っ込んで書くべきことは多い。
 が、それはまた別の機会にして、一体この画像になぜこの文章がつくの
か、ということを書きたいと思う。
 まて次号。


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北澤浩一:kitazawa@kitazawa-office.com
コピーライター/デザイナー
写真家ともいう。
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20世紀は12月23日の特別号(773号)をもって冬休みに突入。
21世紀は1月9日からスタートします。8日は成人の日だったのね。
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■編集後記(12/21)
・今世紀最後の好企画「私の死亡記事」(文芸春秋)であるが、期待のわりに
はそんなに面白くなかった。書店でチラチラと立ち読みして、やっぱり買おう
ト決意したのだったが(1500円超は決意が必要)。物故者の解説を当の本人が
書く、のだから自分の評価を自分でするわけだ。企画編集者は、興味本位から
のものではないと説明するが、本人は冗談企画ととらえたほうが安全だろう。
マジに業績をあれこれ書き連ねるのは野暮(何人もいる、恥ずかしい)。みな
さん、事故死、行方不明、ぶざまな死なんてのも好まれるようだ。尊敬する嵐
山センセイは温泉地で浪花節興業の途中、熊に襲撃されて死ぬ。泉麻人は作為
的に正月のモチで窒息死。筒井康隆は若者グループと乱闘して死亡。いなり寿
司をノドにつまらせて死んだのは南伸坊。ナベツネは毒入りマヨネーズを用い
てカラス駆除中に梯子から落ちて死ぬトハ意外にユーモアのあるお方。わたし
はどういう死に方をすべきか(人から笑われたい、うけたい)冬休みにゆっく
り考えることにした。トイウ話題が通じない妻には困ったもんだ。(柴田)

・オークション。こういうのは削除しないでおいて欲しいな。ほんわかします。
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/28035798
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オークション詐欺に関する情報サイトがあったのでご紹介。手口を見ておいて。
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バナークリックによる募金サイトは<http://www.thehungersite.com/>です。
地図の下にある「Donate Free Food」をクリックしてみてください。読者の柴
田さん、情報ありがとうございました!          (hammer.mule)
・私はハネムーン中の飛行機事故。大丈夫、晩婚らしいから……ってオイ!

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http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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