[0926] 宮崎アニメを語ろう

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,400文字)



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0926    2001/09/05.Wed発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19477部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 <宮崎監督って「ものすごくイラチ」>

■デジクリトーク MKチャット対談
 宮崎アニメを語ろう
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■デジクリトーク
 Web 3D & 3DVR レポート:バーチャルキャラクター特集(3)
 オリジナルWeb3Dプラグイン制作日誌-2
 出渕亮一朗
 




■デジクリトーク MKチャット対談
宮崎アニメを語ろう

笠居トシヒロ&まつむらまきお
───────────────────────────────────
かさい: おまたせっす
まきお: どもども
かさい: 今日はネタ決まってるから気楽だね(笑)
まきお: 中身がどうなるかわからんけど(笑)えーっと、ちょっとその前に、
    TOMYのロゴについて。読者の方から「最近TOMYが日本でのディズニー
    グッズの商品管理をするようになったからではないか」との投書があ
    りましたー
かさい: ほほー、そうかな。あんま関係ないように気もするが(^^;)
まきお: わかんないですが、一応御紹介でした(笑)
かさい: (笑)んじゃまあ、本題に入りましょうか

●「物語のための物語」って感じ

まきお: へいへい(笑)んで、みてきました?千と千尋
かさい: 見てきましたよー。パンフレットが売切れで買えなかったけど(T_T)
まきお: 売り切れかぁ。混んでた? 茨木のシネコンは常に満員状態ですわ
かさい: ま、伊丹の映画館にしては混んでたほうでしょうか。ムチャクチャ混
    んでるというほどではなかったかも。完全入替えでしたけどね
まきお: で、いかがでした?
かさい: 面白かったけど、今までの宮崎作品とはちょっとテイストが違うかな、
    と、、、
まきお: ほうほう。どのあたりが
かさい: うーん、ハッキリ「これ」と言えるほど分析できてないんだが、とり
    あえず主人公の女の子が不細工(笑)
まきお: うーむ(^_^;)しかし、トトロのメイちゃんという前例もあるぞ(笑)
かさい: トトロの主人公はサツキだろ?
まきお: 両方とも、でしょうー。
かさい: そうかな、まあいいや。あのさ、宮崎監督ってロリコンじゃん?
まきお: (^_^;)そうですね、ロリコンというか、美少女趣味ですね
かさい: 今度の主人公ってさ、監督の視点が違うような気がしたんだよな
まきお: ふむふむ
かさい: 後半だんだんかわいく&しっかりしてくるとこは、コナンとも似てる
    んだけど、この主人公って「ある特定の人物」じゃなくて、なんかそ
    こらへんにいそうな不特定多数の象徴みたいじゃない?
まきお: あー、それはあきらかにそうですね。
かさい: 両親もそうだよね。ちょっと常識無いとかとかも含めて、その辺に
    いそうな人たち(笑)。宮崎アニメに出てくる「親」って、トトロに
    せよ、魔女の宅急便にせよ、両親というのは「ちょっとその辺にいな
    いくらいいい人」だったでしょう?ナウシカの親なんて王様だし(笑)
まきお: あれは出てきてすぐ殺されちゃうけど(^_^;)
かさい: にしても「親」の存在感が絶大だったよね。ようするにさ、主人公の
    バックボーンとして機能してたということかな<親。今回はそういう
    のがないでそ? そういう立脚点の弱い主人公がなんであんなにがん
    ばれるのか、ちょっとわかんないとこがあるのよ<千と千尋。最初に
    感じた印象だとね、へたり込んだままオシマイ、って感じだったから
    さ<千尋
まきお: 監督いわく「みんないざとなったらがんばれるんだよ」なんて言って
    はりますが、多分ちがう(笑)。原因は宮崎監督って「ものすごくイ
    ラチ」だからだと思うのね
かさい: ほう? どんなとこが?
まきお: 演出、ストーリーがさ。従来の宮崎キャラたちは悩みはないでしょ?
    確信犯ばっかで(笑)
かさい: ふむ、確固たる目的があって動いてる(うごかされてる)?
まきお: そそ。魔女のキキが悩むのだって、悩むべくして悩んでいるというか。
    もともと能動的なキャラが時に挫折して、でもそれを乗り越えるのが
    カタルシスなわけ。能動的なキャラだから、ストーリーはガンガンと
    進むのね
かさい: ふむふむ
まきお: ところが、今回の千尋は受動的なキャラでね、ああいうのを主役にす
    ると、ストーリーがすすまないのだよ(笑)
かさい: うんうん、たしかにそうだ。目標を持ってるようには設定されてない
    な。だからなんか無理無理に見えるのかな?
まきお: もともと、そういうキャラが違う世界でサバイバル、というのがテー
    マだから、それでいいんだけど、宮崎さんのいままでのストーリーテ
    リングのノウハウでは動いてくれないわけよ、千尋は(笑)
かさい: はははは、なるほどな。苦労してるわけだ。
まきお: たぶんね、ほんとキレそうになったと思うよ、演出してて(笑)で、
    その動機付けのためのキャラがハクなのね
かさい: うんうん、そうだな。
まきお: ハクって、よくわかんないでしょう? キャラとして
かさい: 前半と後半で役割が変わるよね<ハク。動機づけという意味では一貫
    してるけど
まきお: 美しくないと思うのよ、ハクはキャラとして。生きてないというか。
    ストーリー運びという役割だけのキャラだから魅力がないんだよな
かさい: たしかに。今までの宮崎アニメなら、主人公が内包してたものを外部
    に切り出したって感じなのかな
まきお: 物語の役割的にね。だからどうしてもストーリーも行き当たりばった
    り感、つぎはき感が強い。いままでだと、物語がつぎはぎでも、主役
    が自分の意志で動く、ということで一貫性が保たれていたのが、ない
    わけ
かさい: ふむふむ。感じてた違和感のナゾが解けてきたような気がする
まきお: ところが、宮崎駿が天才たる所以がそこで、うまくいってないのに、
    力業で2時間以上みせてしまう(笑)
かさい: おいおい(^^;) やっぱうまくいってないのか(笑)
まきお: ストーリーに関してはうまくいってないでしょう。「物語のための物
    語」って感じがした。ハクの正体とか。昔おぼれたって、いきなり言
    われても(笑)
かさい: まあな。で、力技の正体は宮崎駿の世界観構築力なのか?
まきお: 演出力。ボーっとした千尋が時々、宮崎ヒロインするじゃない? あ
    れよあれ(笑)
かさい: わはははは、「時々」ってのがヤラシイな(笑)
まきお: あれが宮崎監督が千尋のグズさに切れた瞬間ね(笑)。本来ボーとし
    た主役ということだとEVAになるわけよ
かさい: えばんげりおんか、たしかになー、さらに大元はアムロかな
まきお: アムロは一応、自分の意志で動いてたけど、シンジくんはもう、嫌々
    だから(笑)で、主人公が自分が嫌なことをやってる物語ってのは見
    ていて辛いわけ(笑)
かさい: そうだよなあ(笑)
まきお: EVAは辛い映画として作ってるからいいんだけど、宮崎さんはそういう
    ものは作りたくないでしょう? だから破綻した(笑)
かさい: 結局のところ、やっぱそういうことになるわけね(^^;)
まきお: 結局さぁ、だれかのために、つくったものっていうのは、そういう
    「無理」が出てしまっていまひとつなんじゃないかと 
かさい: 今回の映画に関しては「10代の子供のために」っていうお題目があっ
    たな
まきお: もちろん、千と千尋はおもしろかった。でもそれは映画が優れていた
    というより、宮崎さんの職人芸が楽しかったわけよね。映画の冒頭で
    お父さんが言う「頓挫したテーマパーク」というのがこの作品の真実
    かも(^_^;)
かさい: やっぱりそうかー、ちょっと残念だなあ
まきお: テーマパークだからヒットするし、それはそれでいいんだけど。まつ
    むらにとって、「コナン」「ルパン」と「紅の豚」ってのが突出して
    て、これらは、宮崎さん、純粋にやりたいこと、自分の好きなことし
    かやってない気がするのね
かさい: 宮崎さんにはやりたいことやって作品作って欲しいよなあ
まきお: だれかのために、なにかのために、っていうのはね、勢いを殺しちゃ
    う。まぁ、宮崎さんご本人も「何々のためにつくりたい」なんてヤツ
    はうさんくさいって言ってるんだけど(笑)
かさい: 自らそれをやってしまったと(笑)
まきお: 毎回だけどね(笑)今回は主人公のキャラ設定が無理があったわけで

●違和感のある2D+3D表現

かさい: (笑) ちょっと映像の話もする?
まきお: いいっすよ3Dっすか(^_^;)?
かさい: うん(^^;) 気持ち悪くなかった?
まきお: そうねぇ...みんなが言うほどではなかったけど、場面的には違和感
    があるよね
かさい: みんな言ってるのか?(笑) ボクがいちばん気になったのは銭婆の
    とこへ向かう電車のシーンの
まきお: 海ね?あれはぼくはうまくいってた方だと思うけど。
かさい: いや水の表現じゃなくて風景(遠景)水はわりと気に入った。
まきお: 風景...雲とかじゃなくて?
かさい: えーと、夕焼けなんだかの中を電車が走っていくシーンがあったでし
    ょう? ちょっとパースつけ過ぎなのかなあ、気持ち悪かったのだ、
    全体の構図として
まきお: それはCGとあまり関係ないのでは(^_^;)
かさい: いや、普通だったらここは2Dの表現で良いんじゃないか? って思っ
    たのだよ。考え過ぎかね?
まきお: ハクと千尋が花の中をかき分けるシーンとか、龍の視点で楼閣をぶわ
    ーっと昇るシーンとかは違和感あった
かさい: ああ、あれもちょい違和感あったな<花 やっぱり3Dと2Dを組み合わ
    せた表現って難しいんだなあ、って感じだね
まきお: 演出的にはさ、やりたいわけよ。ぶわーっと移動撮影を。映画として
    考えれば
かさい: でも、それを従来の2Dアニメでやろうとすると、ものすごくたいへん
まきお: 2D、3Dだけじゃなくてさ、線画である動画と、ペイントである背景の
    組み合わせってのも本当は違和感あるはずだよね
かさい: でも違和感ないよねえ。見慣れてるから、というだけじゃないよね、
    これは
まきお: 見慣れているから、というのもあるし、かなり気を使ってペイントと
    セル画を使い分けているってことがあるんだけど、このふたつの異質
    なるモノの使い分けのバランスはほぼ完成されているところに、CGだ
    とアナログでは動かないペイント質感の絵が動いちゃうのが異質なわ
    けっすよね
かさい: まだ技術として歴史が浅いからというのもあるだろうね。そのうち、
    違和感のない2Dと3Dの融合が見られるようになると思うんだけど
まきお: 中途半端なんだよね、使うならおもいっきり使うか、わかんないよう
    に使うかどっちかだと思う。「アイアンジャイアント」だと、バイク
    から家具から新聞から、3Dなのね
かさい: ああ、そうだったな。あれはよく出来ていた。違和感なかった
まきお: 3Dでできるところはとにかく3Dでやって、マンパワーを人物の動画な
    どに集中させてる。だから、動画も3Dに負けないだけの動きを与えら
    れる。逆に「人狼」という映画の、市電がカーブを曲がってくるシー
    ンは、3DCGでやったものを人力で線を起こし直してる。そういう使い
    方が正解なんじゃないかなと
かさい: 千と千尋が動画に力を入れてないわけじゃないと思うが、やっぱりそ
    ういった技術に対する「慣れ」がまだ不足なんだろうな
まきお: なんかね、ジブリの使い方って、まぁ、他の作品でもそうだけど、ほ
    ら、マンガをさ、みんなMacで処理するようになって、ブレとかをブ
    ラーさせるじゃない?
かさい: ああ! わかるわかる。あの感じね。
まきお: 線画をね、ブラーさせても、線画がブラーしているようにしか見えな
    いよね(笑)動いているようには絶対見えない。線画の文法とは違う
    んだもの。あれってみっともないと思うんだけど、そういう、イージ
    ーさが感じられて、あまりね、好きではないな
かさい: ま、しかし、いつまでもそのままであるはずはないと思うよ。
まきお: まんがはそのままだよ(笑)
かさい: いや、ジブリの話ですよ(^^;)
まきお: 千と千尋でも、電車は全部3Dでガンガン視点移動する、とかだと、違
    和感なくなったんじゃないかな。あー、ここまで言ったら(^_^;)もう
    ひとこと、ジブリに言わせて欲しいのだが(笑)
かさい: なんじゃ、まだあんのか?(^^;)

●ショボすぎ三鷹の森ジブリ美術館

まきお: こんど、吉祥寺にジブリ美術館というのができるんすよ
かさい: へぇ
まきお: 千と千尋のパンフにもちょっと載ってるんだけどね
かさい: 何となくやだな(^^;) それ
まきお: まぁ、内容はみてみないとわからんのだが、建物がよくない! あれ
    はよくないです
かさい: 建物どんなん?
まきお: フンデルトヴァッサーの中途半端なバッタモンみたいで、ショボすぎ
    (^_^;)
かさい: 三鷹の森ジブリ美術館というやつか?
まきお: それ
かさい: む、Webでさがして見つけた。写真ちっちゃいけど。これ美術館なん?
    (^^;)
まきお: うん
かさい: うーむ。三鷹市立なのね、これ。まあ出来てみないと何とも言えない
    が、、、
まきお: なんか、世界のジブリの美術館にこの建物はないよなぁと
かさい: これは実物を見てからの評価にしようっと、ワシ(笑)
まきお: もうちょっとまともな建築にしてほしかったです、みてないけど現物
    (^_^;)
かさい: 完成予想イラストと思われる画像を発見。これ宮崎さん本人が描いた
    んじゃないかなあ
まきお: そうだよ。山のようにストーリーボードを描いたらしい
かさい: だとしたら、実物にするの無理っぽいなあ(^^;)
まきお: そんなことはないよ
かさい: そうか? あ、まつむらさん建築出身だったな(笑)
まきお: 挫折したけどな(笑)つまりね、すぐれた建築ってのはさ、建築家と
    施主の壮絶なバトルの末に生み出されると思うのだよ。ところがこの
    建物は設計した側がそのバトルを最初から放棄しているように見える。
    そこがつまんない
かさい: 設計した側ってのはどっちのことだ? ジブリ?
まきお: ちがう、建築業の方
かさい: 実際に作るほうね
まきお: そそ。だからなんかさ、ほら、成金趣味の、シャチホコがあがってる
    ような建物あるじゃない(^_^;)? ああいう印象をうけるな
かさい: 施主様のおっしゃる通りに作ります、ってことね。クライアントの言
    いなりに作っても、いいデザインにはならないのと同じだ
まきお: 日本にはすぐれた建築家がたくさんいるんだからさぁ。そういうひと
    と、おもいっきりケンカして作って欲しかったと思います
かさい: なんか、辛口というか、文句ばっかりになっちゃたなあ(^^;)
まきお: 期待しちゃうからねぇ。宮崎さんはもう長編はつくらんとか言ってま
    すが、環境がデジタルになってきたことで、老眼でも(^_^;)腱鞘炎で
    も(^_^;)アニメ映画を監督することは可能だと思うので、そういう環
    境をはやく構築して、くたばるまでアニメを作り続けてほしいっす
    (^_^;)
かさい: ですね(笑) とりあえず次回作に期待しまっす
まきお: さて来週はアニメとアニメーションの違いについて、やりたいとおも
    いますー
かさい: え、違うの?それ(^^;)w
まきお: ちがうよぉ
かさい: まあ、それは来週じっくり聞きましょう(^^;)
まきお: でわまたらいしゅうー(^_^)

【笠居 トシヒロ/グラフィック&Webデザイナー】
久々の東京行き。いま新幹線の中で原稿まとめてます(笑)。ぼちぼちまた忙し
くなりそうで、ちょっとほっとしてる。やっぱワーカホリックか?ヲレ(^_^;
<http://www.mad-c.com/> < mailto:kasai@mad-c.com >

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
おさるの惑星を見てきました。なんかさぁ、レッドドワーフのキャットの進化
論を思い出しちゃって(笑)
<http://www.makion.net/> < mailto:makio@makion.net >

千と千尋の神隠し プレスサイト
http://www.sentochihiro.com/

三鷹の森ジブリ美術館(10/1オープンにむけて改装中)
http://www.ghibli-museum.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
Web 3D & 3DVR レポート:バーチャルキャラクター特集(3)
オリジナルWeb3Dプラグイン制作日誌-2

出渕亮一朗
─────────────────────────────────── 
今回は後でまたご紹介するオリジナルWeb3DプラグインのAnimaPlayer制作日誌
みたいなものをちょっと書いてみたいと思います。(といってもプログラムは
企業秘密?なんで詳しくは書けませんが…)

2001年●月★日--------------------------------------------------------
ActiveXコントロール開発にはVBやVC++が使える。またVC++でも、MFC開発と
ATL開発がある。(もうひとつあるらしいが…)
MFC(Microsoft Foundation Class)には賛否両論がある。プログラミングのス
ケルトンを作り初心者でも比較的入りやすいのだが、反面なにをやっているの
かよくわからないところがある。(ATLもよくわからないのだが…)

どちらで始めるか悩んだがMFCにすることにした。というのは、Web3D化におい
て一番重要な機能、つまりインターネットアクセスするための便利なクラスが
あったからである。ただ、MFCの場合はCABファイルにサイズが1MB近い、
MFC42.DLLというものを含めなければいけないというのがちょっと気持ち悪か
った。

2001年□月◎日--------------------------------------------------------
なんとかファーストバージョンのコントロールができた!
ブロードバンドでつながっている会社のPCでは楽々動作した。そこで自宅のお
っそいモデムでつながっているPCでチェックしてみることにした。
…お、遅い…(--;)

まあ、データが重いのはなんとかなる。やはりモデルはバイナリ圧縮。テクス
チャも欲張らず小さくして圧縮形式にして… しかしだ、このアクセスしてか
らの間はまずいな。だいたいユーザーはアクセスしてから5分も何もしてない
(ように見える)サイトは見ないだろ!

どうしよう。C**3DやP**3Dのインストール画面を思い出した。キューブがくる
くる回ったり、プログレスバーが出たりするやつだ。やはりあれかあ。しかし、
実はあれは簡単なようで簡単でない。たぶんなんかのグラフィック表示を使わ
なければならない。つまりデータをダウンロードしている間、別に3Dまたは2D
画面処理をしているわけである。

「どうしようか…」そのとき難しいプログラミングヘルプでちらっとみたある
超難解な言葉が頭をよぎった。「あれか!」そうやはり「非同期モニカによる
ダウンロード」を使うべきなのか?

「非同期モニカ」- Asynchronous Monikers - てなんか響きはいいですね。女
性の名前みたいで。そういえばスティーブン・スピルバーグ監督映画「A.I.」
のロボット少年の母親役の名前って「モニカ」だったなあ。たぶん綴りは違う
だろうけど。なんか関係あんのかなあ。

「非同期モニカ」にするともうひとついいことがあった。それはインターネッ
トクラスのためにMFCを使わなくとも、ATLで開発できることである。よけいな
DLLを含めずCABのサイズが小さくなる。(ただしATLでもReleaseMinSizeバー
ジョンで開発するとATL.DLLを含めねばならない)


2001年▲月●日--------------------------------------------------------
だいたい基本はできあがってきた!AnimaPlayer beta1として非常にシンプル
なものをまず公開する。

次はおしゃべりするWeb3Dアバタープラグインに発展させたかった。そのため
にはWAVファイル再生を行わねばならない。WAVファイルは非常に大きい。はっ
きり言ってモデルやテクスチャなんてかわいいもの。

某Web3Dプラグインの動きを参考のために調べてみてあることがわかった。あ
るところのキャッシュにダウンロードするファイルの順番が書いてあるのだ。
そして次から次へと非同期で音声とたぶんアニメーションデータをダウンロー
ドし延々としゃべったり動いたりしているように見せていた。

AnimaPlayerでも、モデルデータを非同期ダウンロードした後、続けて音声デ
ータを非同期ダウンロードする方式をとることにした。こうすればひとつのモ
デルデータを何度でも再利用し、変更された音声データ部分だけ付け足してダ
ウンロードさせればよいからである。

2001年△月▽日--------------------------------------------------------
ついにひとまず完成! やっとこさAnimaPlayer beta2とデモ作品「Dog'n'
Dhole」の公開にこぎつける。詳細は後のサイト紹介を見てね! プログラミ
ングについて細かく書けないけど、ほんとはもっともっといろんな面白い話や
苦労話があったんです。もっともプログラムに興味のない人にはしょうがない
話なんですが。

ところで現在さまざまなWeb3Dプラグインが出ている中、苦労してオリジナル
を作るメリットとはなんだろう?

その答はたいていどのWeb3Dプラグインも汎用をめざしているからだ。つまり
いろんなユーザーのいろんな要望を満たすことのできる世界標準規格をめざし
ている。しかし、逆にいうといろんなことができるかわりに細かい対応をさせ
ようとすると難しい。

たとえばキャラクターの瞬きや目の動きを細かくコントロールさせたいとか…
オリジナルで作るとその辺、ユーザーのニーズに合わせてどんなふうにも好き
にプログラムすることができる。また、必要なコアだけ書けばいいのでサイズ
も小さくなるはずなのである。                (つづく)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(9/5)
・マンガはやっぱり電子出版がいいかも。すぐにたまって場所ふさぎ。整理の
時に腰を痛める重さ。数年ぶりに手塚治虫漫画全集全400巻を書棚からおろし
てほこりをはらっている。床に積み上げると高さは6メートルを超える。ちば
てつや全集は3.5メートル。天部にほこりがたまり、ページの上のほうが黄ば
んでしまうのは悲しい。ヴィンテージ級の古マンガ本などは、製本が崩れかけ
ている。軽くて場所をとらず痛まない、やはり電子書籍にしたほうがいいのか
もしれない、とくにマンガ。12万円もする手塚治虫漫画全集DVD-ROMが欲しい。
紙版の全集を持っていても電子版は欲しい。写真はもうデジカメに切り替えて
しまったが、アナログ中古カメラも欲しいのと同じような気分。(柴田)

・HPがコンパックを買収! うそぉー。コンパックって賢いかもしれないなぁ
と弟と話す。以前ほど売れてないもんね、パソコン。安売り競争も激しくなっ
てきているし、メールや企画書作成用途なら、実用レベルのスピードが出てい
るから、そうそう買い換えしないでしょ。大きなところとニッチなところとい
う地図ができてきつつあるような気がする。戦国時代が終わり平安の世に移行
中? スピードと言えば、8600時代に2時間以上かかっていた大きなテキスト
データの処理が、G4ちゃんでは5分ほどで終わる。マシンがおかしくて、途中
でアプリがハングしているのかと思ったくらいの衝撃。弟にその驚きを伝えた
ら、当たり前やん、二世代前のマシン使っていたんやろ、と言われてしまった。
G3前のマシンを使っているグラフィック系の企業さん、効率アップのためにマ
シン買い換えたほうがよろしいで。え? そんなのおまえのところだけやって
? 文章導入部分と繋がらない? 矛盾こそ人生だ! オイ (hammer.mule)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
< mailto:info@dgcr.com > 担当:濱村和恵
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
広告の御相談はこちらまで   < mailto:info@dgcr.com >
メーリングリスト参加者募集中  <http://www.dgcr.com/ml/>

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
 お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
Pubzine<http://www.pubzine.com/>、E-Magazine<http://www.emaga.com/>、
melma!<http://www.melma.com/>のシステムを利用して配信しています。

Copyright(C), 1998-2001 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■