[1047] スキャナ~強力な相棒を入手

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,200文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1047    2002/03/14.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20396部
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 <PowerBook無宿>

■デジクリトーク
 Powerbook Publishing Project ~ (8) スキャナ~強力な相棒を入手
 8月サンタ

■デジクリトーク
 Side-A「メタセコイアで3D入門(7)」
 Side-B「引っ越しました。」
 根本和昭



■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (8) スキャナ~強力な相棒を入手

8月サンタ
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●「純粋なオフィス」のかたち

極限まで、ミニマムで、シンプルで、デジタルな出版社を目指している。かさ
ばる紙の資料や、書物や、ポジや、書類や、なんだかんだを、全部デジタルデ
ータ化してハードディスクに入れる。販売する商品、すなわち「出版物」も、
パッケージを持たないデジタル商品にする。

すると「在庫」も紙の形で持たなくてすみ、東京で一番カネがかかるもの、即
ち土地代が不要になる。デジタルであれば、資料庫も倉庫も要らない。要るの
は作業場=「オフィス」だけである。この純粋オフィスこそ、21世紀にとうと
うやって来た、未来の情報生活、という感じがするのだった。

PowerBook派の私としては、愛機G4に全てを詰め込んで、あとは回線さえあれ
ば、世界のどこでもPublishingという形にしたい。身体ひとつに、PowerBook
ひとつで「PowerBook無宿」というのが理想である。温泉街にフラリ現れ、
「…8月サンタ 流れの出版社である」(「包丁無宿」風)とかね。名刺には
もちろん、「Holly Santa8 ただいま旅行中」である。(「ティファニーで朝
食を」風)

話が脱線したが、今週はスキャナの話である。とりあえず、目の前の紙情報の
束を何とかするところから始めたい。今のパソコンはどれも高性能なので、文
字、画像、音声、動画など、様々なデジタルデータを整理・編集する「HUB」
として使える。パソコン+スキャナなら、デジタル資料庫の出来上がりである。
そろそろPowerBookG4にも、片っ端から紙の書類を飲み込む「書庫」としての
使命を負わせるべく、スキャナを買いに行ったのであった。

●「速い」スキャナが欲しかった

プリンタ同様、スキャナも安い物では8,000円くらいから、目移りするほど沢
山機種が出回っているが、今回は全くというほど迷わずに、EPSONのGT-9700F
を購入した。約4万円で、EPSONのフラットベッドタイプの一般用のスキャナ
としては、一番高価なモデルである。一番高くても4万円しかしない、とも言
える。ひと昔に比べれば、本当に安くなった。

・スキャナ GT-9700F
http://www.i-love-epson.co.jp/products/scanner/gt9700f/9700f1.htm

GT-9700Fを購入した理由は、その「速さ」ゆえである。文書整理の達人、山根
一眞師の語るところによると、スキャナ選びの基準は何よりも「取り込みスピ
ード」であるという。(DIME誌の連載より)今回は特に、日常づかいの資料を
デジタル化して、自分用の書庫を、PowerBookの中に構築することが第一目的
なので、師の告げるとおり、カタログスペックで読みとりスピードのとにかく
速いスキャナを選んだ。それこそがGT-9700F、というわけだ。
 
スピードが肝要なのは、作業内容を考えればすぐにわかる。スキャニング中の
待ち時間はもったいないし、何よりストレスが溜まる。GT-9700Fは下位・中位
機種より、圧倒的に取り込み速度が速かった。また、取り込みが速くても転送
速度が遅ければ意味がない。本機にはUSB2.0とFIREWIRE、両方での接続方法が
用意されていた(もちろん下位互換だから、普通のUSB機器として使える)。
これなら速度は確保されている。2002年の周辺機器として、将来性も含め満額
回答である。
 
先日肋骨にヒビを入れてしまったので、ひいひい泣きながら5.8kgの本体をヨ
ドバシカメラから持ち帰って包装を解くが、この本体は、性能を考えれば本当
に小さく出来ていると思う。とりあえず、うじゃうじゃ入っている添付ソフト
を一通りインストールして、FIREWIREケーブルで接続、まずは目の前に転がっ
ていた週刊文春のグラビアをそのまんま、スキャナ任せで取り込んでみた。

●結果は速い、キレイ、大満足、だった
 
紙が薄い週刊誌のようなものは、黒い紙を裏にあてると、裏のページが透けず
に取り込める、ということを忘れていて、そのままスキャンしてみたのだが、
驚いたことに、白い背景のグラビアだったにも関わらず、全く裏写りしていな
かった。どうやら、ドライバソフトウェアが画像をプレビューした際に、最適
な強さで加減してスキャニングしてくれるようなのだ。(裏に黒紙を当てると、
なお安定する)
 
それより、笑ってしまったのは解像度である。1200dpiで取り込んだら、印刷
の網点までもが、拡大してはっきり確認できるのである。楽しくなって、いろ
んな品質の雑誌や印刷物を取り込んで、Photoshopで限界まで拡大してみた。
(ちなみにGT-9700FにはPhotoshop Elementsが付属する。足りないのはトーン
カーブくらいで、個人用の画像補正なら、必要十分な立派なソフトである)普
段、絵や文字と思っている物が、拡大するにつれてだんだんインクのしみなど
に「分解」されていくのを見るのは、とても面白いのだった。
 
「本の中の本を読む」こともやってみた。情報建築学の祖リチャード・ソウル
・ワーマンが最近出した「それは『情報』ではない」(MdN刊)という本があ
る。ワーマンにハズレなしと思って飛びついて買ったが、情報学の本としては
冗長な部分が多く、図版と内容があんまり効果的に使われているとは言いにく
く、面白いけど、期待はずれな本であった。
 
その文中で「複雑な話題を明快に解説することに成功している」例として、ナ
イジェル・ホームズの「インターネット・ガイド」という豆本が紹介されてい
る。その豆本自体が参考図版として、25%に縮小されて、16P分が一気に1Pに
まとめて印刷されている。文字は小さくなりすぎて殆ど読めないが、遠目に見
てもシンプルかつ効果的な図版が満載で、へたすると、このワーマンの本より
面白そうなのだ。そこでスキャナで高精度で読み込んで、そっくり取り出せな
いだろうかと思いついた。

というわけで、そのページを今度は1600dpiで取り込んで、拡大してゴミを取
って、プリントして重ねて束にして本にしてしまった。本の中の豆粒みたいな
情報を取り出して、本に出来るのである。(印刷されたデータが細部まではつ
ぶれていなかったので、読める程度の情報は取り出せた)こうなると、拡大・
縮小自在のデータマイニングマシーンである。

●幻のクルマをグラビアから「掘り出す」

雑誌などで、何気なくグラビアの端に写っているクルマが気になって、ディテ
ールを目を凝らして見てもよくわからず、悔しい思いをすることが多々ある。
撮ってるフォトグラファーは、その車を撮りたいわけではないので、小さかっ
たり、切れていたり。だが、マニアにはクルマの方が余程大事である。信じら
れないだろうが、ミラーとハンドルの一部を見るだけで、国内の誰が所蔵して
いるどんな車種だか特定出来ることがある。

これからはスキャナで心おきなく取り込んで確認できる。特に戦前の英国車な
どはアルヴィスなのかライレーなのかアストンマーティンなのか、エンブレム
とグリルをよく観察しないと、判らないものが時たま出てきたりするので(修
行不足ですな)、これは取り込んで拡大×拡大でディテール鑑賞なのである。

先週の十河さんのコラムに登場した、レイモンド・チャンドラーの不朽の名作
「長いお別れ」の中に登場する、唯一マーロウが「少々よだれが出かかった」
と金持ちテリーに嫉妬をあらわにする小型のコンバーチブル、ジョウェット・
ジュピターが1台、米軍将校の手で日本に入っていて、その実車を五十嵐平達
大先生が溜池で撮った写真が載ってる、カー・マガジンを未だに持っている。

これも雑誌には葉書半分ほどの大きさで掲載されている写真なので、スキャン
して拡大、内装やら小さなシフトノブやらについての、チャンドラーの名描写
を思い浮かべながら、穴が開くほど眺めて堪能出来るというものなのだ。チャ
ンドラーのクルマについての描写は、たまらなくカッコイイ。しかし現物の画
像は極端に少ないので、こんな楽しみ方が出来るのはなんともびっくりである。

●文書整理機としての使い方

普通にコピーを取る感覚で、雑誌の記事などをスクラップできる。名作ペーパ
ーポートのように、片っ端から紙を吸い込むようには行かないけれど、余りス
トレスを感じない。その理由について思い当たるのは、このスキャナでスキャ
ンすると、「思っていたよりキレイに撮れる」ということなのだ。だから作業
が楽しいのである。デジカメでもそうだが、やっぱりキレイな結果が出ないと、
日々使う意欲が失せる。逆に思っていた以上の結果が出ると、モチベーション
が俄然盛り上がる。これは、普段づかいの道具として、凄く大事なことだ。

思い返せば、今まで2台スキャナを買ったが、どちらも安物で、取り込む前に
想定していたより、常に少しがっかりするような画像しか撮れなかった。それ
は「コピーするんだから、劣化するのは仕方ない」という複写物の宿命を感じ
させるものだった。しかし、これでスキャンすると、逆に死にかけの印刷物に
息を吹き込むような感じがする。

スピードは、白黒画像のような軽い物でも、「びゅん」というわけには行かな
い。が、相当重い画像でも同じように「にゅーっ」と取り込まれるので、気が
付いたらつい、オーバースペックの高画質画像を取り込んでしまう、という感
じである。30MBくらいの画像までは、ほとんど変わらない感覚の速さで、これ
がちょっと恐ろしい。

とりあえず、内容に応じて75~150dpiの間で、データサイズが200k程度になる
ように文書を取り込んでいる。次はデータベース化だ。これはファイルメーカ
ーとアップルスクリプトで何とかなりそうだが、効率的なフローをつくるのに、
そんなに時間は掛からないだろう。

●これはもう、DPE開業である

GT-9700Fには、ネガやポジなどのフィルムの画像を取り込む、透過原稿用取り
込みユニットが標準で付属している。フィルムスキャナとしての実力はどうだ
ろうか? 早速プロにポジを借りてきて試してみた。幸い、うちの事務所の一
階には、スタジオ・アイランドというブツ撮りスタジオのオフィスがある。フ
ォトグラファー兼オーナーの武井さんは、恐ろしく口が悪くてドケチだが、第
一線級のプロである。ほとんど広告関係の撮影をこなしているが、最近は食品
が多いそうで、例えば今ならセブン・イレブンの新メニューや、某社冷凍ピザ
のパッケージ写真などが氏の仕事だ。

透過原稿の読取用に付属している、黒い板状のアダプタを持っていき、ぴった
りはまる4×5や35mmのマウント付きポジなどを借りてきてスキャンしてみた。
今のところ、ほとんどドライバ任せ、半自動で試してみただけだが、4×5イン
チのポジが解像度2400dpiで、プレビュー時間も含めて20分ちょいで取り込め
てしまう。涙が出るほど速い。ファイルサイズはだいたい250MBくらいである。

子細にチェックしてみた結果、リアル2400dpiで取り込んではいるが、フィルム
面にピントがわずかに合っていないことがわかった。どうやら、このスキャナ
はガラス台の面ぎりぎりに焦点が合っているようで、(当たり前か)マウント
(あるいは取り込み用アダプタ)によってわずかに浮き上がる分だけ、ボケて
しまうようだ。ガラス面に密着させたプリントによる反射原稿で試すと、2400
dpiで、線幅1~2ドットの細かい傷まで確認出来るので、これは工夫すれば何と
かなりそうである。(しかしこれではアダプタの意味が…)

きりきりピントが合ったプリント写真を反射原稿として取り込み、出力解像度
が300dpiになるようにして、同じくEPSONのPM-3300CでA4の光沢紙にプリント
してみた。武井さんがルーペで覗き込んでいわく、「粒状性はまったく問題な
しだね。驚いたな」とのことだ。サービス版の写真をA4に引き延ばすくらいな
ら、もうDPEが開業出来てしまいそうである。

●というわけで…

いささか褒めすぎの記事になってしまったが、これは私のニーズにぴったりと
合ったということである。この画質ではお話にならない、というフォトグラフ
ァーなら、迷わずフィルムスキャナを買えばいいし、モノクロ文書ばかり大量
に取り込み、OCRにかける人なら自動原稿読みとりユニット付きの機種を買え
ばいい。

しかし、GT-9700F、価格に対する満足度は、めちゃ高いスキャナである。
是非一度ご検討いただきたい。安物買いは損だと思うよ!

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
・部屋を掃除していたら、いつどこで買ったのか借りたのか思い出せない謎の
CD、コニー・フランシスのベスト盤が。(???)その中から"Robot man"が
気に入って、繰り返し聴いてます。長年コニー・フランシスとレスリー・ゴー
アを取り違えていたことにも気付いて一人赤面。

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/

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■デジクリトーク
Side-A「メタセコイアで3D入門(7)」
Side-B「引っ越しました。」

根本和昭
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前回のアンケートより…

【あなたの夜食は何でしょか?】
回答:ナッツ or もち
何処かで読んだのですが、ナッツは空腹が止まるそうでお腹が空いた頃ぽりぽ
り食べています。家では最近もちですね。実家から送られてきた物ですが、ス
トーブで焼いて食べてます。しかし、もちは作業しながら食べられないという
弱点が...(K.I.Matohara)

「ストーブで焼く」というのがなんともアジのある食べ方ですね。石油ストー
ブの匂いと赤く熱せられた丸い網…あれは何て言うんだろう?(情報求む)…海
苔を巻いて砂糖醤油で食べるんでしょうか? おなかが空いてきました~。
K.I.Matoharaさん「3メタセコ」Get。
※10メタセコで「CGアイドル・オリジナルトレカ」を進呈!

さて、今回のお題。【疲れてる?】
一日中座りっぱなし、ディスプレイ見つめっぱなしであろうデジクリ読者の皆
様、疲れてませんか? 僕は最近腰痛に悩まされています。肩こり・腰痛・目
の疲れ…誰でもきっと何かしらあると思うのですが、今回はその傾向と対策に
ついて迫りたいと思います。ご協力お願いします!

※アンケートフォーム、文章中の図は下記URLあります。
http://www.system-assist.com/nemoto/metaseq7-1.html

●Side-A「メタセコイアで3D入門(7)」

<7-0.前説~懺悔>
時の経つのは早いもので、前回の記事から1ヶ月半。僕は一体何をしていたの
でしょうか。時間って本当にあっという間に過ぎるんですね。溜まって留まる
のはメールとお仕事くらいなもので、後はみんな遠くへ行ってしまいました。
がんばれ僕。がんばれみんな。

<7-1.ピンクのクマといえば…>
前回予告した通り(ってもう忘れちゃったよね)、今回はキャラクター作成に
挑戦です。こんなの作ってみましょう!
http://www.system-assist.com/nemoto/image/7-1.jpg
どこから見てもポスト○ットの○モさんです。ごめんなさい。嘘です。

<7-2.どうやって作られている?>
ぱっと見た時にどうやって作られているのかがすぐに分った方、今日の講座は
退屈かもしれません。作り方のイメージが湧かなかった方、よく見てみてくだ
さい。全部球でできていますよね? そうなんです。球を移動して大きさを変
えて並べているだけなんです。どうですか? 凄く簡単でしょう? 念のため
パーツ毎にばらした図をお見せしておきますね。
http://www.system-assist.com/nemoto/image/7-2.gif
ね? みんな球でできているでしょう?

さぁ、さっそくモデリングです!
所要時間10分ですから、ちゃちゃっと楽しみながら作ってみましょう!

<7-3.頭の作成>
まずは頭から。球の作り方は覚えていますか?「基本図形」で球を選んで"作
成"ボタンを押します。大きさ、分割数共にデフォルトのままで構いません(図1)。
続いて「回転」で球をX=90回転します。数値設定ボタンを押して回転角に90と
入力しOKします(図2)。

これを基準に他のパーツを合わせてゆく事にします。この段階で色も付けてし
まいましょう。材質パネルの"新規"ボタンを押して好きな色を設定してくださ
い。材質パネルが分らない方は前回の講座を参照してくださいね。色を作った
ら球に適用します。球は選択状態にあると思いますので、メニューの「選択部
処理」から「面に現在の材質を指定」を実行します。球全体に色がついたと思
います。(選択されていないと色がつきません。選択の仕方は第5回を参照)
はい、これで頭が出来上がりました。実は以下はこれの繰り返しだったりまし
ます。

<7-4.オブジェクトを分けて管理しよう>
さて、次は顔に…と行きたいところですが、ここでストップ。今後の作業効率
を上げるためにオブジェクトを分けることにします。オブジェクトパネルの
"新規"ボタンを押して下さい。"obj2"ができたと思います。これはPhotoshop
等のレイヤーと同じ概念です。オブジェクトごとに可視やロックの設定ができ
るので、こまめに分けることをオススメします。今回のキャラクターの場合、
「基本図形一つに付き一つのオブジェクト」で作ると楽です(図3)。

<7-5.顔の作成>
顔を作ります。まずは口の作成。球を作成しますが、頭と重なっていて見にく
いですね。少し前に移動しちゃいましょう。こういうときは「操作パネル」を
使うと便利です。青い軸に沿って移動したいので、左の"Z"ボタンをドラッグ
してみます。前に出ましたか? そのままだと大きいですね。縮小はどうやる
んでしたっけ? 第4回で解説した「拡大」コマンドを選んでドラッグします。

小さくするときに中心位置がずれてしまった時は「移動」コマンドで微調整し
てください。これも色をつけないといけませんね。たとえ白でもちゃんと色を
つけるようにしましょう。基本図形から生成した時点では色が割り当てられて
いない状態なのです。

鼻の作成に移りましょう。「新規オブジェクト→球の生成→大きさを整える→
色をつける」です。もう大丈夫ですね。この調子で目も作りますよ。ここで新
しいテクニック。鼻が選択されている状態で「コピペ」してみましょう「選択
部処理」から「コピー」して、同じく「ペースト」します。画面上は変化がな
いと思います。オブジェクトパネルを見てください。オブジェクトが一つ増え
てませんか? 何が起きたのか理解できますでしょうか。同じ位置に同じもの
をコピーしたんですね。親切な事にもオブジェクトが分かれています。鼻オブ
ジェクトにロックをかけてコピーした球を目の位置に持って行きます(図4)。

<7-6.完成まであと少し-1>
これまでの説明で頭と胴体までは作れると思います。耳で少し苦戦しちゃうか
な? 拡大コマンドの操作を工夫してみてください(ヒントは「等比変形」を
使わない)。そして視点を変える事が必要ですよ。3Dは様々な角度から形状を
確認しながら作ることが大切です。初心者はずっと正面からだけ見て作ってし
まいがちです。そしてあとで横から見てビックリします。(修正が大変でゲン
ナリもします)いつでもグルグルしながら作業。これが基本です(図5)。

<7-7.完成まであと少し-2>
最後に手足。拡大コマンドで細長くしたあとに回転しています。「回転」コマ
ンドで角度をあわせます。「球回転」モードより「スクリーン」モードの方が
分りやすいと思います。試してみてください。

<7-8.どんなのできたかな?>
できましたか?あまりにも上手くできちゃった方、自慢しましょう。良かった
らデータを送ってください。あまりにも訳分んなくて途中までの方、アドバイ
スします。質問等遠慮なくどうぞ。

今回はこれにて。
次回は何を作ろうかしら?リクエスト等もお待ちしております。

●Side-B「引っ越しました。」
2月3日、引っ越しました。4年間住んだ井の頭のアパートは、本当に古くてボ
ロくて、でも思い出たくさん詰まっていて、前日から始めた遅すぎる荷造りは、
本当に感慨深いものでした。たくさんのモノを捨てました。比較的広かった部
屋にはたくさんモノが溜まっていました。捨てるのが面倒で溜めてしまってい
たモノ、いつか必要になるだろうと思い取っておいたモノ、忘れ去られていた
モノ。

モノには記憶が宿っていました。当時の新生活の記憶を宿したモノ、人生を方
向転換した時の記憶を宿したモノ、辛く長い闘病生活の記憶を宿したモノ、嬉
しかったモノ、悲しかったモノ。それらを一つひとつ確かめるように拾い上げ
ては、その殆どをビニール袋の中に閉じ込め、固く封をして捨てました。

寝ないで荷造りしたら、目の前には白いビニールに包まれたゴミの山と、レン
タカー一台分の少ない荷物と、殺風景なボロい部屋がありました。殺風景なボ
ロい部屋にも記憶が宿っていました。初めてここへ来た日のこと。前日の大雪
が溶け切らずに入口を塞いでいたあの雪の固さ。自分の車で何往復もして一人
でこなした引越し。あの頃の僕は、今の自分のこの姿なんてこれっぽっちも想
像していませんでした。真面目に先のことを考えてもいなかったけれど、きっ
と今の僕をあの頃の僕に見せたらきっと驚くに違いないでしょう。

何てことはないただの引越しなのに、少しだけ寂しいのは何故でしょうか。新
しい部屋、とりあえず運び込んだ少ない荷物に囲まれ、僕は呆然と立ち竦みま
した。新しい部屋にも記憶が宿っていました。新生活への不安。初めての一人
暮らし。東京。4年前の引越しの記憶でした。寝不足と疲労とが僕の不安を一
層駆り立て、僕をどんどん孤独にしました。

隣の部屋から笑い声が聞こえてきます。殺風景な部屋。少ない荷物。記憶の宿
ってない荷物。フリダシに戻ったような気がして、なんだか寂しくて、それで
いて初々しくて。

2月4日、僕は泥のように眠り、僕の新生活がスタートしました。

【根本和昭】nemopo@din.or.jp
システム・アシスト所属、悩めるCG屋さん。
プライベートサイト「TWO HEARTS」 http://www.din.or.jp/~nemopo/
(有)システム・アシスト http://www.system-assist.com/
(まだできたばかりの小さな会社ですが、Web、システム開発、デザインなどな
ど細々と、けれども着実にやっております)

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■編集後記(3/14)
・今年こそは運動不足解消と肥満から普通体に戻るため、つとめて歩こうと思
いたったお正月から、もう3か月半過ぎてしまった。半年早く歩き始めた妻は、
顕著な効果をあげており、キツキツだった服がゆったり着られるようになった
と自慢している。ウォーキン族なる歩行計をつけて、これだけ歩いたら1万歩
に違いないと汗だくでチェックしたら5000歩にも至っていなかった。わりと近
所にフィットネス広場というのを発見、ご同輩がせっせと歩くトラックは1周
約200歩だった。5周したら足ががくがくした。これではとうてい四国88カ所歩
き遍路は無理。毎日やるぞと決意してから2日間休んでしまった。 (柴田)

・今年の私のテーマは健康。運動不足はちょっと保留にして(ほんとは並行し
たい)、とにかく努めて食べるようにしている。太るよなぁ、なんて思いなが
らもスタミナ優先。食が細く、ちょっとしたことで食べられなかったりするか
ら、意識して食べるために、その日食べたものや体調、その他もろもろを、
Palmの中のエクセルデータに記録するように。一日30品目摂取が目標。疲労回
復には豚肉がいいとあったので、毎朝ベーコンと目玉焼き、宅配のヨーグルト
などを食べる。とりにくいアミノ酸は、香酢(黒酢)で。疲れきっている時だ
け、総合ビタミン剤を。胃を鍛えているのか、破壊しているのかわからない時
もあるけど、一年くらいしたら体が変わるかなと。食べたものが体になるのよ、
なんでもトライしてみるわ。今日出会った男性は、毎日、通常の20倍ものビタ
ミンEを含む卵を、何年も食べていると言っていた。自然卵ってやつ。肌つや
つやで10歳くらい若く見える。ぜったい卵のせいやわ。   (hammer.mule)
http://www.ways.co.jp/column/food/30.htm  こういう説もあるけどね
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/aruvitamin/vitamin2.htm  あるある
http://www.yazuya.com/  健康ババアと呼ぶなら呼べ
http://www.inet-shibata.or.jp/~donguri/youkei-hp.html こんなタイプのん
↑美容液より安いかもしれん…。父は特売、子は自然卵の家庭多数。いいのか!

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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