[1724] 箱を開ける不安と喜び

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1724    2005/04/05.Tue.14:00発行
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              <久々の肉体労働>            

■買い物の王子さま(79)
 箱を開ける不安と喜び
 石原 強

■電網悠語:Ridual開発記編(89)
 引越し
 三井英樹

■KNNエンパワーメントコラム 
 億万のココロ
 神田敏晶



■買い物の王子さま(79) 
箱を開ける不安と喜び

石原 強
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数年来、ページを開くと絵が飛び出す「ポップアップ絵本」を集めています。
イラストを立体的に動かす精巧な仕掛けはもちろん、一冊一冊が手作りの工芸
品のような味わいが魅力です。

洋書が中心なので、購入はもっぱらネットショップ。しかし、ネットでは肝心
の本の中身が見られません。知っている作家ならともかく、初めて場合は購入
すべきかと、かなり迷ってしまいます。

先日、ミクシィの絵本コミュニティで「普段、絵本をどこで買いますか?」
と投稿したら、あるメンバーから「フェリシモ」を紹介されました。女性向け
のファッションやインテリア雑貨の通販というイメージしかなかったのでちょ
っと意外。

早速、フェリシモのサイトにアクセスして「絵本」を検索してみると、「ドイ
ツしかけ絵本の会」という商品が見つかりました。詳細ページではこのように
紹介されています。

---
ドイツといえば「絵本の国」といわれるくらい絵本の歴史の古い国。そう、
グーテンベルグが印刷機を発明し、世界に先駆けて出版技術が発達した国だか
らです。それが1445年ごろというからびっくりですね。このシリーズは約100
年前のしかけ絵本の復刻版。そのシュールさがなんとも絵本好きの心をくすぐ
ります。
---

「三回限定コレクション」という注釈がついています。改めて「初めての方へ」
を読むと、「コレクション」とは、セレクトはおまかせで、テーマにそった商
品が毎月一回送られてくるシステムなのだそうです。「三回限定」は、三か月
間、違うものが送られてくるということです。

サイトには、表紙と1ページ分だけの写真しかなく、本のタイトルもわかりま
せん。3,900円と価格も安くはないので、中身を見ずに買うのは不安がありま
す。それでも、今まで見たことのない絵本が手に入るのは魅力です。途中で止
めることもできるというので、注文してみることにしました。

一週間ほどで、カラフルなダンボール箱が届きました。きれいなストライプが
プリントされていて、捨てるのがもったいないくらいです。カタログと一緒に
一回目のコレクションが入っていました。サイトに掲載されていたのとは違う
絵本のようです。どんな中身なのか、期待も不安も高まります。

めずらしい動物をスケッチしながら冒険するというような物語。ページの右に
あるタブを引っ張ると、描かれた登場人物や動物が動く仕掛けになっています。
素朴な動きが味わい深い。古風な風刺画タッチのイラストは、最近の、かわい
らしい子供向けな絵柄とは違って大人の雰囲気です。

持っていないタイプの絵本が手に入って満足。収集の幅が広がるようなセレク
トだから、次回のコレクションも楽しみです。ただし、問題がひとつ。うちの
本棚は既に満杯なので、絵本が届く前に、新たな収納場所を確保しなければな
りません。

しかけ絵本を買ったお店「フェリシモ」
<http://www.felinet.com/>

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
ポップアップ絵本は普通の本の2~3冊分の厚さがあるので、あっという間に
本棚を占領するし、サイズが大きくて入らないものも多数。それでも新しい本
を見つけると、ついつい買ってしまいます。なんかいい収納アイデアないかな。

・オススメのポップアップ絵本を集めました。
<http://www.g-tools.net/0/1535/>
・ウェブマスターの情報源「ウェブアナ」
<http://www.webanalyst.jp/mt/>

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■電網悠語:Ridual開発記編(89)
引越し

三井英樹
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年度末の忙しさの中、沢山の仕事を置き去りにして、引越しをした。久々の肉
体労働。いつもは重いPCカバンを持つことにしか使わない筋肉を酷使しつつ、
頭の中はWebのことを考えていた。

けれども、この引越しの数日間でネットにアクセスしたのは数回のみ。こんな
に意図的にネットから離れようとしたのも初めてかもしれない。キー操作だけ
で目当ての情報に辿り着ける簡便さとは対極にあるモノを体験した。

●改めて思う会話の大切さ

引越しでネットが意味を成すのは、引越し屋さんへの最初の連絡程度。自分の
持ち物のリストを入力していっても、結局のところ見積りのプロに来てもらう
しかない。我が家は押入れにまで本を押し込んでいたので、プロの見立てでも
大きな誤差が出た。積み残しは自力で運ぶことにして、大物だけをお願いする。

家の中という、究極のプライベート情報を、見ず知らずの若い衆に運んでもら
う。お金がなかったので、自分でも運ぶのを手伝う。年齢差を感じつつ、いた
わられつつ、荷物がトラックの中に消えていく。

一緒に汗をかき、息を切らして、指示もする。昼時にかかったので、誘って一
緒にケンタッキー出前を食べる。少しぎこちない会話から、一番若い人が16歳
で、妻と同郷であることが分かる。

妻がおどけて先輩面して話す。どこかで顔を合わせていたかもね、と言いつつ、
妻がその地に居たときには彼が生まれていないことに気付く。打ち解ける、と
までは言えないまでも会話が弾む。

春の引越しシーズンの忙しさは、Web屋に勝るとも劣らない。布団で寝ていな
いとか、昨日は一時間でしたとか。急に親近感が沸いてくる。なんだか、後輩
のようにさえ感じる。

こんな会話をしばらくしてこなかったことにも気付かされる。Webで毎日のよ
うに見知らぬ人と出会っているのに。たわいない会話かもしれないけれど、大
切なことだと改めて思う。食後の作業はずっと円滑に進む。会話が潤滑油に
なっている。

●家族一緒に汗だく

子供との距離にも影響があった。中一の息子と物を運ぶ。義姉も来てくれてい
たので、荷物上げ下げの掛け声は基本的には敬語(丁寧語)に統一していた。
「持ち上げます」、「ありがとう」、必ず声に出した。引越し屋さんも年齢関
係なしに敬語に近い言葉で声掛けをしている。命令口調より温かみがある。

運動部に属する息子に、日頃キーボードしか打たない私が勝てるはずがない。
一緒に運んでいても、直ぐに息が切れる。息子がいたわってくれる。少し情け
なくも感じる。

高いところの物を背伸びでぐっと引き寄せ、私が支えて彼がヒモで縛る。到る
所に棚などを作ってカスタマイズしたので取り外しも大半を任せた。間近に見
る息子に、いつの間に、こんなにガッチリしたのかと感心する。息子は一人前
扱いされたようで、心なし嬉しそうだ。

娘も頑張ってくれる。優柔不断な妻の買い物に付き合い、即決する。こまごま
とした作業を嬉々としてこなしていく。いつの間にこんなに頼りにできるよう
になったのか。張り切りすぎて翌日熱を出すまで、11歳であることを忘れてし
まった。

平日顔を合わせることも減ってしまった生活を反省する。こんな頼り頼られる
関係や瞬間は久々だ。一緒に汗だくになるなんて、幼時の時以来かもしれない。

荷物を運び出し、お世話になったご近所さんに挨拶に行く。小さなタオルを添
えてお礼を言う。特にお世話になった方と大家さんにはお菓子を。余り仲が良
くないと聞いていた、その二人が同じ台詞を返してきた。「そんな気遣いいら
ないのに、お金使わせちゃったねぇ」。なんだか微笑ましい。

七年間過ごした家の最後の掃除をして、ブレーカーを落とし、水道の栓を閉め
て、鍵をかける。築40年ほどの、台風のたびにビクビクしながら夜を過ごした
家を故郷のように感じてしまう。子供達の大切な小学校時代を支えてくれた家。
感傷的だと思いつつ、感謝の念が湧き上がる。

新居の挨拶廻りでは、挨拶に来たと聞くと家族中が玄関に集まってくれる。分
からないことは何でも聞きなさい、と言ってくれる。ご近所さんは昭和30年の
分譲で移り住んできた方達が多いとのこと。私は生まれてもいない。

●人との直接接点

実は一月前にパソコンの引越しもした。個人データを移し、アプリケーション
を入れ直し、ただただ面倒で時間のかかる作業。特にThinkPadからThinkPadへ
の引越しだったせいもあり、CPUが上がろうと、HDDが倍増しようと、感動は薄
い。デザインに殆ど変化がない分、ワクワク感が少ない。業務用という感じ。

利便性を求めて、人との直接接点を敬遠し、デジタルの世界に引きこもりがち
な生活だが、人との接点以上に面白いモノはない。Webで出会う感心させられ
る意見に対しては、間違いなくその人自身への興味がわく。

ここ数日間、ネットに無縁な人たちにばかり会っている。どの方も、パソコン
すら持っていないかもしれない。でも、豊かな情報に溢れている。検索可能な
情報だけが、「情報」ではない。デジタルで現せるものだけが、「情報」では
ない。そんな当たり前のことが頭に浮かぶ。

Webでそれなりの情報検索は可能になっている。とても便利で離れて暮らすこ
とも厳しい。でも、未だWebが伝え切れていない情報がある。将来は、今語ら
れている「ユーザ体験」とは別次元の体験を提供できる可能性もある。

新居の横の公園では、桜が咲き始めた。開花情報ではなく、この春めいていく
雰囲気もいつかWebに載せることができるだろうか。

mitsui"まだまだダンボールの山の中より"

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
・先週の引用の詩は、下記に収録されてます:
「自分の感受性くらい」茨木のり子/花神社/ISBN:4760214038(1977/03)
・ローマ法王。大きな大きな足跡。

・販売窓口(ベクター)
<http://shop.vector.co.jp/service/catalogue/sr042976/>
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
<http://www.ridual.jp/>
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
<http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/>

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■KNNエンパワーメントコラム 
億万のココロ

神田敏晶
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KNN神田です。

好きな番組を毎週録画し、ハードディスクでテレビを見るようになってから久
しい。日本テレビ系列で、土曜日の19:00に放送されていた「億万のココロ」
は好きな番組のひとつだった。

億万長者になった人たちの視点を解説した番組であるが、毎回、見ていている
うちに8つの法則性を見出すことができた。

【第一の法則】"気づきの瞬間”は普段からの興味から訪れる
【第二の法則】"熟成期間"を経なければ、ひらめきは訪れない。
【第三の法則】"ひらめきの瞬間"は、何気ないところから。
【第四の法則】ひらめきを具現化するR&D
【第五の法則】製品とサービスの差別化
【第六の法則】社会的影響力のマーケティング
【第七の法則】リーチとフリーケンシー

たとえば、掃除機で有名になった。「ダイソン」の発明者であるジェームズ・
ダイソンの場合はこんな感じだ。

【第一の法則】"気づきの瞬間”は普段からの興味から訪れる
ダイソンは毎日見慣れているものでも、使いやすさを求めて、さらに改良を重
ねるのが好きな男だった。ある日、ダイソンが掃除機をかけていた時、吸い込
んだゴミが紙パックの網目を塞いでしまいゴミが吸えなかった。

【第二の法則】"熟成期間"を経なければ、ひらめきは訪れない。
ダイソンは、なんとか網目をふさがない方法がないかと思案する熟成期間に入
る。

【第三の法則】"ひらめきの瞬間"は、何気ないところから。
ある日、塗装工場で「サイクロン」という飛び散った塗料を吸い込み集める機
械を目にした。この原理を掃除機に使えると直感的に感じた。

【第四の法則】ひらめきを具現化するR&D
この原理を掃除機に応用できないかと考え、5年の歳月と5,127台の試作品を経
て世界初の紙パックのいらない掃除機を生み出した。

【第五の法則】製品とサービスの差別化
しかし、紙パックのいらない掃除機は値段が高く、売上げにはまったく結びつ
かなかったが、紙パックがいらないという点に、日本の大企業が興味を示した。

【第六の法則】社会的影響力のマーケティング
自国だけではなく、口コミが伝わりやすく、最先端に敏感な日本を営業にした
ことが採算に乗った。初期モデルは20万円以上もする業務用掃除機であった。

【第七の法則】リーチとフリーケンシー
日本での成功をもとに、現在の「DC12」を世界35か国で販売することができた。
安くなったといっても、73,800円(税込)という価格である。吸引力が落ちな
いというサイクロン方式の特許もあり、一度使った人たちが、新たに買い足し、
さらに人に勧めるということでヒットしている。

毎回、登場する起業家の行動のほとんどが、この法則性に適合する場合が多い。
億万長者になる起業家たちは、単に金儲けをするために事業をはじめたのでは
なく、ユーモアや慈愛や創意と工夫に満ち溢れている点をこの番組は強調して
いる。

食っていくために働くのではなく、もっと楽しくしたり、便利にしたり、社会
に役立つことを考えて、飯が食えるという生き方は、とてもクリエイティブだ
と思う。

年度末の予算消化型の仕事をすればするほど、「億万のココロ」は、消えてい
くような気がしている今日この頃である。

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■編集後記(4/5)
・「失踪日記」はおもしろかったねえと、何人もの読者さんから反応があった。
近所の荒川沿いにあったホームレスさんのテントは、昨年何度か台風で床上浸
水したせいか、すべてなくなったが(どこかに引っ越したんだと思う)、いま
だにひとりだけがんばっている人がいる。土手と川のあいだのあまり人が近寄
らない草地に、テントもなく、ふきっさらしの地面に中味の入ったゴミ袋で囲
いをつくり、ゴミ袋や新聞紙などをかぶって寝ている。遠くから見ると(近く
で見ても)ただのゴミ捨て場である。なぜこんな風雨をもろに受ける場所に住
むのか。この冬、犬の散歩で近くを通ると、まったく生き物の存在を感じなか
ったから、ここを去ってどこかに避寒生活しているのだろうと思っていた。と
ころが、先月のあたたかな午後、そこでなにやら動く黒いものがあった。彼が
帰ってきたのだ。11月の野外でむしろやシートにくるまって寝ていると、寒さ
のあまり「関節の筋肉が収縮してものすごく痛い、凍死寸前の兆候である」と
「失踪日記」は描いている。3月だって4月だって寒いはずだ。よく生きている
なとさえ思う。吾妻さんの当時の生活は、夜の11時頃から明け方3~4時には町
に食糧を捜しに行っていた。同じように、荒川さん(と勝手に命名)は夜間は
寒さから逃れるため寝ないで活動し、日中はゴミの中で寝ているということな
のだろう。人生いろいろだから、よけいな干渉はしない。助けが欲しかったら
向こうからアプローチしてくるはず。河原に散歩に来る人も気づいているはず
だが、たぶん見なかったことにしているのだろう。        (柴田)

・年賀状に「4月から失業ですー」と書かれてあった。ふと思い出してメール
してみたら、取引先の会社から誘われて既に転職済みとの返事。さすがだ。そ
れまでの仕事ぶりを評価されたのであろう。私はあなたを誇りに思うわ(直訳
ちっく。)また会おうぜ!/ケータイに電話がかかってきた。「XXXX、、、、
XXXXXXXX」「……あの~、もしもし?」「XXXX……Can you speak Chinese?」
中国人女性からの間違い電話であった。/大阪事務所にはこの季節、頻繁に電
話がかかってくる。「ちょっと聞きたいんですが、四日市市まで、荷物は少な
いんですけど……」「あ、こちらは引越屋じゃないですよ。」「え?」という
やりとりが。大阪事務所の電話番号は、以前引越屋さんのものだったようだ。
名乗っているから社名が違うと気付いてほしいのだが。昨日は朝の5時半にか
かってきた。寝させてくれ~、っていうか引越屋さんって朝の5時半に営業し
ているのか?                     (hammer.mule)
▼引越屋さんのナゾは三井さんのコラムで解明

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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