[1995] ネット先駆者

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1995   2006/06/20.Tue.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17739部
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          <しかし、再び企業が壁を立てる>         

■電網悠語:Ridual内面・展開編[118]
 ネット先駆者
 三井英樹

■Skypeの味わい方[4]
 Skypeの異国情緒
 rゆ
 
■イベント案内
 第12回学生CGコンテスト作品募集
 大賀葉子「Corel Painter IX.5 premiumで描くデジタルアート」
 第11回明治学院大学日本映画シンポジウム 若松孝二



■電網悠語:Ridual内面・展開編[118]
ネット先駆者

三井英樹
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某氏のBlogにこんな文書があった、「俺が今までやってきたことは何だったん
だろうか?」。話の元は、会社でBlogとmixiが禁止されたことにある。短い文
を見つめながら、目頭が熱くなる。
*) Blog=Weblog、乱暴に言ってしまえばWeb上に公開する個人日記
*) mixi=現時点で日本最大の招待制SNS *) SNS =Social Networking Site

数回しか会ったことはないけれど、ネットでの遭遇回数は多い。技術面でも精
神面でも様々な感化を受けた。Blogで出会うときは、辛い話が多い。苦労され
ていることがヒシヒシと伝わってくる。

思えば、Webの先駆者はずっと不幸を背負っているのかもしれない。ネット黎
明期、自分のホームページを持っている者は、「オタク」と呼ばれ、変人扱い
された。そんなことに時間を使わずに、お金になるようなことに集中しろ、と
いういう陰口が背景にあったように思う。

けれど、そうした個人たちがネットの広がりを支えた。明らかに、大企業先導
型ではないモデルで、自分の意見を「公開する」というプロセスが、裏道では
なく表街道に変化していったのだと見えた。

沢山の人が、沢山の時間をかけて、沢山の情報を公開しシェアしてきた。その
情報そのものの蓄積も大きいが、そのプロセスを支える精神的なものも「文化」
として大きな資産として残された。

ネット上では、多くの口論や喧嘩も起こり、今も新しい形でも起こっているが、
その収拾の仕方も文化として定着しつつもある。和を乱す行動に対して、頭ご
なしに怒りをさらす手法は、どちらかというと流行ではない。黙って無視する
という、現実社会でも適応されているルールがそれなりに広まっている。共感
を得られなければ、消えていく。但しネットには「残る」ことが問題となるが。

同時に、誰の目にも「和を乱す」行動以外は、もしかしたらそうした行動が新
しい波を生むのかもしれないという、静観するパターンも育っている。誰が正
しいのかを、早急に判断することをしない。数キーを叩くだけで反対意見に出
会える時代になってきたからこそ、「待つ」という行動の意味も大きくなって
いるようにも見える。

そうしたパソコン通信時代からの文化育成も徐々に進んで行く中、企業がネッ
トに染まっていく。最初はそろりそろりと様子見で。今までの企業文化とは明
らかに異なる文化を、内包するために、それなりの苦労を背負いながら、そう
した流れはいつしか本流へと変わってきた。今では、どの企業でもネットを操
れないと話しにならないと思っているだろう。

しかし、ネットの先駆者達は、既に先にいた。開発手法にとどまらず、情報公
開のプロセスも精神的な葛藤ですら、先に経験している。自らをモルモットと
して、今までの自分の対象ユーザならこの状況で何が起こるのかを測っている。

BlogもSNSも古くからのWeb先駆者なら、気持ち的には新鮮さは感じていない。
自分のコミュニティはそれぞれが作り上げてきたし、意見交換の場も、自分達
でCGIを書きながら、快適な環境を常に求めてチャレンジしてきた。

そして、Blog系の波が進む。誰もが発言し始める。「オタク」という言葉も市
民権を持ち、その有する技術情報のゆえに多少の尊敬すら集めることが可能と
なってきた。そして、そうした生き方も、許される状況に進みつつある。いわ
ば、プチ識者である。

しかし、再び企業が壁を立てる。私には、数年前と同じに見える。少し状況が
異なるのは、SNSやBlogの有効性を既に多くの識者が指摘している点だろう。
閉鎖的な企業文化に、内部からそれを崩す危険性をはらむ技術を、今度は企業
がどう受け止めるのか。

過度な規制をする企業は、私の目にはどう見ても「ダークサイド」だ。こんな
言葉すら、受け入れることが可能な人の数は増えている。頭の固さ云々ではな
い。エンターテインメントでさえ、現実生活と無縁ではないし、流用すべきも
のも、手本にすべきものが多数ある。
*) ダークサイド:映画スターウォーズ用語、意味は文字通り

けれど、「力」を持つ人達の動向には余り変化がないらしい。押さえつける方
向にしか頭が向かない傾向を持つ。BlogやSNSを蔑視する。目を覆い、口にフ
タをし、キーボードを押させなくしたら、企業の活性化が進むのだろうか。様
々な文化を内包することが、多様性のある強い企業を生むと思えるのだが。

幾つもの企業を見てきたので、幾つもの経験をしてきた。その中で一番際立っ
ている上司は、大声で会社批判をする人だ。10メートル四方に聞こえる声で、
「こんなんやっててこの会社大丈夫か?」と叫ぶ。決して無神経な人ではない。
細やかな面接を何度も受け、配慮の質の高さに何度も感動させられた。

言葉尻だけ捉える過敏な人には、不穏ダメ社員に見えるかもしれない。でも違
う、そんなレベルではなく会社を大事に思っている。表層的な忠誠心ではない
ところで、会社と真正面から向き合っているし、それを感じる。

そういえば、DECの時にも面白いことがあった。新人二年目あたりに、カーソ
ルを「こんな会社辞めてやる」と変えるツールが出回った。小さな領域にぎっ
しり詰め込まれた文字。周りの多くの人が暫くの間はそのカーソルで仕事をし
た。でも誰もがDECを愛していた。その開発者が処罰されたとも聞いていない。
*) DEC=日本DEC、昔の世界第2位コンピュータメーカ日本法人。今はない。

何が冗談で、何が本気かをわきまえるのは、大人になるステップだと思う。冗
談は冗談として徹底的に言うべきだし、笑い飛ばすしかない話もある。本気に
なるべきことは、相手が誰であろうと本気で主張し、本気で喧嘩し、本気で喰
らいつくべきだ。そうでないと、何も変わらない。風刺や徹底抗戦は、変革の
入り口だ。

SNSやBlogを禁じる人達は何を恐れているんだろう。会社をマイナスの方向に
進めるものとしか想像できないとしたら、余りに社員を信じていない。短所が
暴露されることを恐れているとしたら、短所を放置している責任問題だ。それ
とも、マイナスの波及効果が、呑ミュニケーションよりもネットが強いことを
懸念しているのだろうか。

呑み屋で会社の悪口を言っている人達だって、実は会社革命のブレストをやっ
ているに過ぎないのに。文句を言わねばならないほどに、会社は生活の中で大
きな比重を占めているし、本気で文句を言う程に改善を願って、欠落している
部分をシェアしているのだ。その声を拾う大切さは、ネットで市井の人達の声
を拾い集めようとする、ネットブランディングの考え方と根底は同じだ。
*) ブレスト=brainstorming、批判/判断を避け自由にアイデアを出す手法

改善策を募るときに陥り易いことがある。具体案を出せという迫り方。これは
具体案を出せないなら黙れと言っているのも同義だ。あるいは、言いだしっぺ
がやれ方式。やるのが嫌なら黙っていようと思わせる。これでは、改善すべき
点もモニタリングできない。先ず自由な雰囲気でヒアリングする、それは改善
の鉄則だ。それには、自由に話させるしかない。それをブレストと言う。

嫌なものに耳をふさぐ、見ない、という先に大きな発展はない。先日も某元首
相が語っていた。強い反対勢力があったからこそ、当時の政権が保てていたと
いう趣旨のことを。反対に位置する人達が、実は自分を支えているというのは、
当たり前にありえる状況だ。会社という軸を中心に未来を見ているんだから。

あるいは、もしかしたら勤務時間とかの軸から禁止を言い出しているのかもし
れない。時折報道されるように、勤務時間内に多量の書き込みをするような
ケース。しかし、そうした量的なものは、その個人のブレーキの問題や、会社
全体のモラル育成に関わる部分だ。ツールを封じる前にやるべきことがある。

mixiを禁じる話は聞くけれど、タバコ休憩を禁止する話は聞いたことがない。
依存症患者として特別扱いしているのであれば別だが、基本的に気分転換は仕
事の効率アップにつながるものだと思う(特にWeb屋には)。それを決まった
喫煙仲間とダべるのと、社外の識者とお話しするのとどちらがリフレッシュに
なるだろう。

優れた友人達との出会い促進にはSNSやBlogは非常に効率的だ。そもそもWeb屋
は机に座りっぱなしだから、出会いが少ない。技術的にも、識者の日記にある
一言を記憶していて、業務上で助けられたことも実際多い。

SNSやBlog禁止令の話を聞くたびに、ネット先駆者受難の繰り返しを想う。数
年後、遅れた企業チェックリストの項目に、これらの項目が記されるだろう。
ツールや技術を企業経営にうまく使えるかどうか、という意味で。

先に進むが故の辛さ。ある意味、しょうがない話かもしれない。皆が分かるこ
とばかりやっていては、先駆者とは呼べないのだから。でも、余り苛めないで
欲しい。先駆者の流した汗と涙の後に畑が広がるんだから。

【みつい・ひでき】感想などはmit_dgcr@yahoo.co.jpまで
応援情報:アックゼロヨン・アワード(応募受付期間は6月1日?7月31日)
< http://www.acc04.jp/ >

・Ridual < http://www.ridual.jp/ >
・Ridual-users < http://groups.yahoo.co.jp/group/Ridual-users/ >
・ミルクエイジ < http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/ >
・日経ITpro Webデザイン エンジニアリング
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060309/232107/ >

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■Skypeの味わい方[4]
Skypeの異国情緒

rゆ
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SkypeはSkype Technologies社によって作られている。本社はルクセンブルク、
HQはロンドン、開発拠点はエストニアのタリンという、それだけでとてもEU圏
の香りのする組織だ。

インターネット電話 Skype "世界中どこでも無料通話"
・日本公式サイト Windows版の2.5正式版が出ました
< http://www.skype.com/intl/ja/ >

一年前までは日本人が社員にいなかったが、その頃からWindows版は日本語化
されていた。その日本語たるや推して知るべし。「外国人が喋る日本語的UI」
だった。その後、岩田さん、麻遊さんが社員となりMac版も含めGUIは完全に日
本語化されて、「本当の日本語」になっている。

ということで、見てくれは日本化されていて違和感がないが、組織からも分る
ように一歩踏み込めば異国の香りがするのだ。そしてそれはアメ車ではなくヨ
ーロッパ車の雰囲気に近い。というのがどれぐらい伝わるものか疑問だが。

当たり前といえば当たり前の話、社内は英語だ。バグ報告するにも何するにも
当たり前に英語。意思疎通を図るには日本人にはそれなりに壁がある。普段の
リアル仕事で英語を使う場面といったら海外のミドルウェアベンダに技術的な
質問をする時か、中国の協力会社さんと連絡を取る時ぐらいだ。

そんな錆付いた自分の英語を武器に日々戦いを挑む。要望を上げたりもしてみ
るものの、なかなか受け入れてもらうのは難しい。まぁ普通の企業に対して個
人が要望上げられるということだけでも、なんか日本のどこぞの会社とは違う。

とはいえ、上げるからにはAcceptしてもらいたいのだがなかなか通じない。ど
ちらかというと英語がというより日本の事情が通じない事が多いかもしれない。

携帯でe-mailできるのは世界標準ではない。確かに要望全部聞き入れてたらに
っちもさっちも行かなくなるというのは分る。しかしだ、たまに「エコシステ
ムって言ってみろ」と叫びだしたくなる。今のところ聞いてもらえた要望は一
つもない(笑。

「エコシステム」とはSkypeを取り巻く全ての人を生態系に例えたものらしい。
外部の開発者やユーザーに対しフレンドリーで、公式にBlogを設置していたり
フォーラムを設置していたりとオープンな姿勢をとっている。

「Skype自身が出来ることは限られてるから外部の人間(ハードメーカー、通
信業者、ソフトウェア開発者)の頑張りに期待するところも大きい。ただ外部
の人間が頑張ってくれたらSkypeも大きくなる、Skypeが大きくなったら外部の
人間も大きくなるよね。」というWin-Winの関係を築きましょうというのがエ
コシステムの主旨だ。

報告したバグは幾つか直してもらえたが、やはり日本語周りのバグはなかなか
伝わらない。日本語というより日本語環境のというべきか。彼らは当たり前の
ように英語版のWindowsを使っている。「ほら直ってるよ」と画面をキャプチ
ャして送られても日本語版のWindowsでは直ってないのだ。「英語版のWindows
で試してみて」とも言われたりする。絶句。日本人で英語版Windowsをわざわ
ざ使ってる人は少ないというのに。

「99%の日本人は日本語版のWindowsを使ってるんだ。英語版でテストして何
の意味がある」と言ってやった。昔、Windows2000の頃に英語版Windowsに日本
語フォントぶち込んで使ってたのは内緒にしておいた。

個人的には日本語の問題というのはUIなので動作には問題なく直らなくても構
わない。しかし某巨大掲示板等で「おかしい」とSkypeを卑しめられていると
ころを見たくないのだ。日本語環境でのバグを通報する人間が他にいない以上、
これからも孤独な戦いを挑み続けるしかないのだ。

【rゆ】ryu@nyanyan.to < http://nyanyan.to/ >
Japanese Skype Developers Forum Moderator
本業は普通の会社員、PMやってます。
こういう、ネットならではの社会参加も面白いんじゃないかと…

Skype公式ユーザForum(J): < http://forum.skype.com/viewforum.php?f=35 >
Skype公式開発者Forum(J): < http://forum.skype.com/viewforum.php?f=29 >

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■イベント案内
第12回学生CGコンテスト作品募集
< http://www.cgarts.or.jp/scg/ >
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CG-ARTS協会は「第12回学生CGコンテスト」の作品募集を7月5日から開始する。
同コンテストは、若い才能の発掘とその才能を広く紹介することを目的に1995
年から毎年開催しており、12回目を迎える。過去の受賞者には、昨年話題を呼
んだ「惑星大怪獣ネガドン」の作者である栗津順氏をはじめ、ニュージーラン
ドのウェタデジタル社で「キングコング」などの制作に携わる多田学氏、2005
年のJAGDA新人賞を受賞したアートディレクターの中嶋貴久氏ら、第一線で活
躍するクリエイターを多く輩出している。また、海外フェスティバルでの受賞
やテレビ番組への起用など、同コンテストの受賞を機に活躍の場が広がってい
るという。

応募期間:7月5日(水)?9月20日(水)
応募部門:静止画部門=デジタル技術を使って制作されたグラフィック作品
(組作品可) 動画部門=コンピュータで制作、または実写をデジタル加工・
編集した映像作品 インタラクティブ部門=デジタル技術を使って制作された
対話性のある作品
応募料:無料
応募資格:学生であること。ただし、社会人学生や2006年3月に卒業された方
の卒業制作作品なども対象となる。他のコンテストで入賞した作品も応募可能。
各賞:各部門ごとに最優秀賞・優秀賞・佳作、全部門よりU-18賞を決定する。
賞品はデジタルビデオカメラ、デジタルカメラ、アプリケーションソフト等。
受賞作品展:2007年2月24日(土)?3月4日(日)文化庁メディア芸術祭協賛
事業として東京都写真美術館にて展示。

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■イベント案内
大賀葉子「Corel Painter IX.5 premiumで描くデジタルアート」
< http://www.apple.com/jp/retail/ginza/week/20060625.html >
< http://www.ogre-s.com/ >
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日時:6月25日(日)17:00!)18:00 会場:Apple Store 銀座店 3F シアター
内容:世界中で多くのアーティストに愛用されている業界標準のペイントソフ
トウェア、Corel Painterの最新バージョンをご紹介するイベントです。創造
力を刺激する多彩なブラシや絵の具の使い方、写真から絵画やイラストを作成
する方法などを、イラストレーターの大賀葉子がライブペインティングを交え
て楽しく解説します。意外と知らなかったりする、知っていると得する20の裏
技をご紹介! 入場無料。

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■イベント案内
第11回明治学院大学日本映画シンポジウム 若松孝二

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1960年代にピンク映画というジャンルを確立し、毀誉褒貶にまみれながらも40
年にわたって権力とエロティシズム、暴力と胎内回帰、監禁と逃亡を問い続け
た若松孝二監督の全体像が、今こそ大きく浮かび上がる。パレスチナ解放闘争
との関わり、制作者としての側面、目下準備中の『実録・連合赤軍』まで、こ
の日本映画の裏の巨匠をめぐる徹底討議を、海外からの研究者を交えて行なう。

日時:6月25日(日)10時?17時(予定)
明治学院大学白金校舎2号館2301教室
入場無料

10:00 挨拶 四方田犬彦(明治学院大学)
10:10 若松孝二・作品ダイジェスト 平沢剛(明治学院大学)
10:40 ローランド・ドメーニグ(ウィーン大学) コメンテーター 渋谷哲也
11:20 シャロン・ハヤシ(マッギル大学) コメンテーター 松本麻里
13:00 古畑百合子(ブラウン大学) コメンテーター 平井玄
13:40 四方田犬彦 コメンテーター 安岡卓治
14:20 平沢剛 コメンテーター マイク・アーノルド
115:20 沖島勲(映画監督)
15:50 若松孝二、みずからを語る
16:40 監督ラウンドテーブル

問合せ:明治学院大学文学部芸術学科研究室(TEL.03-5421-5380)
< http://www.meijigakuin.ac.jp/%7Eart/ >

<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年7月号 本誌1994号(6/27締切)


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■編集後記(6/20)
・原因不明のめまいでベッドに倒れ込み、ただ横になっているのは惜しいので
町田康「告白」を一気に読み終えた。めまいで頭がイカレているのときの読書
(普通は本など読まないって)におけるベストな選択ではないか。676ページ
の大冊だがソーメンのようにするすると読める。独特の異様な文体がさらに増
幅され、違和感満点ながら、みょうな疾走感が気持ちいい。本当にあった殺人
事件「河内十人斬り」が作品のモデルである。町田は新聞連載前に「思いもか
けずそうした事件を起こしてしまった人の、言葉にしにくい心の動きを想像を
交えて描くことによって、人はなぜ人を殺してしまうのか、なぜ殺人は許され
ないのかということについて考えていきたいと思っています」と語っているが、
その狙いは達成されたのかというとあやしいもんだ。「告白」はネットのあち
こちで絶賛されているが、それほどのものだろうか。自分は極度に思弁的なた
め、思いと言葉と行動とが一致しない、しかし思想と言語が合一したときは滅
亡する、そう思いこんでいる百姓仕事もろくにできないアホの酒飲みの博奕打
ち・熊太郎、というかなり特殊な人物が主役。そんな熊太郎が大量殺人に至る
情けなくもあほらしい話である。ふりかぶったテーマ、人はなぜ人を殺してし
まうのかというのはどうなった? 解決されていないぞ。まあいいです、スト
ーリーも語り口も、とにかくやたらおもしろいから。 (柴田)

・禁煙セラピー。トミーズ雅がこの本を読んでやめられたと言っていた(廃煙
1年)。雅さんのイメージってヘビースモーカーだったからびっくり。この本
をすすめて、周りの芸人さんたちも大勢やめることができたらしい。雅曰く
「20代、30代は吸ってても気にならないかもしれないが、40代になってくると
煙草に体が負けて、しんどくなってくる。この本は1時間ぐらいで読み終わる
が、終わったあと吸いたくなくなる。体の中に毒を入れたくなくなる。根性で
やめようとするからやめられない。読むと洗脳がとけたみたいになって自然に
やめられる。やめられた人がみんなありがとうと言ってくれる。感謝されてい
る。好きで吸っているはずなのに?」「あなたは好きな食べ物、たとえば葡萄
が好きとして、死ぬまで食べ続けたいですか? 人生をやり直せるとしたら、
また葡萄を食べますか? 子供にも食べさせますか? この葡萄の部分を煙草
に置き換えてみてください。死ぬまでにやめる。人生をやり直したら吸わない。
絶対子供にも吸わせないと答えるはず。こんな商品はないよ。吸いながらおか
しいおかしいと思ってる。心から楽しいと思っている人はいない。心から吸い
たいと思っている人はいい。そうじゃない人はこれを読んで。」って。非喫煙
者が禁煙をすすめるより説得力があるよね。アマゾンのレビューでも廃煙者の
声が読める。「きっかけになったのは、体調を崩したときにまで、タバコに手
を伸ばす自分自身がとても怖くなった為です。ゴホゴホ咳をしながらも吸って
しまう・・・? これは、本当に自分の意思なのか疑問に感じた為です。」下
記リンクには「深夜にタバコが切れる時のあの怖さは、味わった者にしかわか
らない。喫煙時代は、よくよく考えてみれば、日常が我慢の連続であった。電
車の中、芝居中。タバコをやめたので、タバコを我慢する必要がなくなったこ
とが収穫。」と書いてあった。              (hammer.mule)
< http://www.letre.co.jp/%7Eiwaki/smokers/ >  喫煙者を救え!
< http://healthyup.jp/%7Eli_il/therapy/index.php >  禁煙セラピーに学ぶ
< http://www.letre.co.jp/%7Eiwaki/essay/div/?023 >  千代田区の禁煙条例
< http://www.allen-carr.jp/ >  公式
< http://www.btoday.net/weblog/archives/2006/02/_02_1.html > ミクシィで

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デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
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