[2076] 動画共有の先にあることを体感したい!

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■KNNエンパワーメントコラム
 動画共有の先にあることを体感したい!
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[105]Illustrator 10編
 一年分のカレンダーを自動生成する(2)
 古籏一浩

■展覧会案内
 中島英樹展
 20世紀コンピュータ・アートの軌跡と展望

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■KNNエンパワーメントコラム
動画共有の先にあることを体感したい!

神田敏晶
───────────────────────────────────
KNN神田です。

YouTubeなどの動画投稿サイトは、テレビとはちがった動画視聴の新しい習慣を生んでいる。10分以内という時間、国境を越えた動画、共有し、ブログに張り付けられる、今まで人類が体験できなかった動画共有サイト。

その中では、日々新しい動画による展開がなされている。そこには新しい映像表現の最先端をかいまみることができる。

●バイラルで売れるセールスプロモーション

メントス&ダイエットコーク
The DietCoke & Mentos Experiments」Experiment#4
< http://one.revver.com/browse/Most+Watched#_show_video_27335
>

はすでに、5000本以上のメントス&ダイエットコークの爆発するモノマネビデオを生み出した。これによって、人の口にはいることのないメントスとコークが大量に消費されているのは明確だ。

このネタの本家である
< http://www.eepybird.com/
>
ではTシャツが販売され、さらなる過激なメントスとダイエットコーク映像をクリエイティブしている。ブルーマングループとの共演など、さらなるエンターテインメントとして成立している。

さらにプラットフォームは、1億人のユーザーを抱えるmyspaceでも展開されている
< http://www.myspace.com/eepybirdvideos
>

メントス&ダイエットコークは、さらに、「Nobody's Watching TV」という売れない2人のコンビを有名にした。彼らは何度もTVオーディションには選ばれなかったが、YouTubeで話題になることにより、TVのレギュラー番組を獲得した。

メントス&コークは、実はトランスポーテーションマシンだった?
<
>

YouTubeは、新たな芸風の発掘の場となっている。


●一日一枚の自分撮影コンテンツ

8年間「Living My Life Faster - 8 years of JK's Daily Photo Project」
<
>
は、コツコツと自分を日々、撮影した人たちを一気に有名にする。

6年間「Noah takes a photo of himself every day for 6 years.」
<
>

妊娠中コマ撮り撮影
<
>

そのパロディ
「Ben takes a photo of himself everyday」
<
>
今後は、CMにも流用されるほどのインパクトがあるだろう。

●大手クライアントがネットCMを展開
NikeCosplay
<
>

●レコードジャケットパロディ
<
>

●神田敏晶のBlogTV宣伝
<
>

YouTubeで流行するコンテンツは、TVとは違う。知人に教えたくなるようなエスプリが必要である。さらに、Videoトラックバックという機能「Post a video response」があるにもかかわらず、あまりにも認知されてもいない。

11月1日、渋谷に登場する投稿ビデオスタジオというBAR形体の「映像実験ラボ」で新しい映像表現にチャレンジしてみたい。

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■11月1日投稿ビデオスタジオ「Bar Tube」渋谷でオープン!
< http://ameblo.jp/snbar/
>

有限会社KandaNewsNetwork,Inc.(以下、KNN 渋谷区:代表 神田敏晶)は、10月12日、2年間営業を続けた"SNSのテーマBAR"「dotBAR」を閉店し、11月1日より、"スタジオBAR"という新しいコンセプトによる世界初の投稿用動画スタジオを併設した「BarTube」をBARとしてリニューワルオープンする。

「BarTube」は、誰もが、YouTubeなどのビデオ投稿サイトにデビューできるスタジオを目指し、手軽に映像コンテンツを核としたコミュニケーションスペースとなる。BARに訪れる人たちが、すべて出演者やエキストラとして、連日You Tubeに登場していくことにより、CGM(コンシューマージェネレーテッドメディア)の可能性を、可視化できる場を目指す。

たとえば、海外のYouTubeの作品ではパロディ作品が多く、数百万PVを稼いでいるサイトがあるが、それに関連するビデオトラックバック数は二桁にも達していない。そこで「BarTube」の初期戦略として、海外の人気投稿作品にビデオトラックバックできる作品を作成し、PVを稼ぎ、パロディCMを作れるCM監督などを発掘していくのが狙い。

TVのCMと違って、投稿サイトにおける「CG-CM(コンシューマージェネレーテッドコマーシャル)」の分野は、いろんな表現のマッシュアップ(組み合わせ)手法を使って展開がなされ、直接購買につなげる広く新しい宣伝媒体としても注目されている。

KNNでは、新しいビデオによる表現手法を体感し、新たなコマーシャルメディアとしての可能性を探る映像ラボラトリーとして「BarTube」を展開する。映像に関する新たな文化を作れる場として、映画やテレビ、ネットなどの配信パッケージのフォーマットを越えた場にしたい考えだ。各メーカーの最新機材も、試用し購入できる場となる。アドバイザーには、映像評論家として知られる麻倉怜士氏を迎える。

料金システムは、以前のdotBAR同様、3,000円でチケットを購入し、ドリンク代金として運用する。以前の会員制ではなく「BarTube」はオープン制となるが、店内で撮影・出演することを条件としている。

※10月31日(火)までは、「The工事中BAR」という改装工事現場を忠実に再現したBARとして営業する。

【住所】〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-13クスハラビル3FC
TEL.03-5458-6226

KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL.090-7889-3604 FAX.020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[105]Illustrator 10編
一年分のカレンダーを自動生成する(2)

古籏一浩
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今回も前回と同じカレンダーネタです。今回はIllustrator 10で動作するバージョンです。前回はまるまる一年分でしたが、一年分ではなく単月で生成したい場合には「calYear = 2007;//■生成する西暦年数4桁」より下の行を削除し「calendar(2007,1)」のように指定します。これは2007年1月のカレンダーを生成することになります。あとIllsutrator 10ではユーザー入力ダイアログがサポートされていないので、プログラム中で年数を指定する必要があります。これはcalYear = 2007;の行が該当します。

// Calendar Script for Adobe Illustrator 10
baseX = 10; //■カレンダーの最初の表示位置(X座標)
baseY = 900; //■カレンダーの最初の表示位置(Y座標)
calDX = 30; //■カレンダーの1日あたりの横幅
calDY = 30; //■カレンダーの1日あたりの縦幅
blockX = 250; //■1月あたりの横の差
blockY = 250; //■1月あたりの縦の差
txtColor = new Color();
docObj = activeDocument;
// Calendar Script for Adobe Illustrator CS/CS2
function calendar(theYear__,theMonth__){
var wrtMonth= new Array(0,31,28,31,30,31,30,31,31,30,31,30,31);
var wrtDate = new Array("日","月","火","水","木","金","土");
var wrtColor= new Array([255,0,0],[0,0,0],[0,0,0],[0,0,0],[0,0,0],[0,0,0],[0,0,255]);
var special = new Array(3,21, 9,23, 1,1, 2,11, 4,29, 5,3, 5,4, 5,5, 11,3, 11,23, 12,23);
var specCnt = 15;
var specCol = [255,0,0]; // 休日の文字色
var theDate = new Date(); // 日付オブジェクトを生成
specCnt = 13; // Happy Monday対策
if (theYear__){ // 年月が指定されていた場合は年月を再設定
theDate.setYear(theYear__); // 指定年を設定
theDate.setMonth(theMonth__-1); // 指定月を設定
}
theYear__ = theDate.getFullYear();
theMonth__= theDate.getMonth()+1;
if (((theYear__ % 4 == 0) && (theYear__ % 100 != 0)) || (theYear_ _ % 400 == 0)){
wrtMonth[2] = 29; // 閏年だったら2月を29日にする
}
// 春分/秋分の日を求める(1980-2099まで)
special[1] = Math.floor(20.8431 + 0.242194 * (theYear__ - 1980)- Math.floor((theYear__ - 1980)/4));
special[3] = Math.floor(23.2488 + 0.242194 * (theYear__ - 1980)- Math.floor((theYear__ - 1980)/4));
theDate.setFullYear(theYear__); // 指定年を設定
theDate.setMonth(theMonth__-1); // 指定月を設定
theDate.setDate(1); // 日付を1日にし曜日を次の行で取得
var count = theDate.getDay();
var day = 0; // 曜日カウンタを0にする
var date = 1; // 日付を1日にする
var flag = false; // 休日&日曜日フラグ
var hFlag = false; // 休日フラグ
var xFlag = false; // 成人の日/体育の日
var i,j;
var week = 0; // 2000年からの体育の日と成人の日対策
calX = 0; //■カレンダーを表示する相対座標(X)
calY = 60; //■カレンダーを表示する相対座標(Y)
drawColor([0,0,0]); // 色の初期化
write(theYear__+"年"+theMonth__+"月", 95, 0); // 相対座標(95pt,0pt)に描画
for(i=0;i< 7;i++) write(wrtDate[i], 0+i*calDX, 30); // 曜日書き出し
flag = false; // 休日が日曜日だった場合true
for(i=1;i< =wrtMonth[theMonth__]+count;i++){
hFlag = false; // 休日だったらtrue
if (day >=count){
wrt = ""+date;
for(j=0; j< specCnt; j++){
if ((special[j*2] == theMonth__) && (special[j*2+1] == date)){
drawColor(specCol);
if ((day % 7) == 0) flag = true; // 休日が日曜日だったらtrue
hFlag = true; }
}
date++;
if ((day % 7) == 1) week++; // 月曜日の場合は週の数を増やす
}else{ wrt = " "; }
// 1月と7月と10月の休日処理(Happy Mondayの処理)
xFlag = false;
if ( ((theMonth__ == 1) || (theMonth__ == 10)) && (week== 2) && ((day % 7) == 1)) xFlag = true;
if ( ((theMonth__ == 7) || (theMonth__ == 9)) && (week== 3) && ((day % 7) == 1)) xFlag = true;
if (xFlag){ drawColor(specCol);
}else{
if ((hFlag == false) && flag == false) drawColor(w rtColor[day % 7]);
if (((day % 7) == 1) && flag == true) { drawColor(specCol); flag = false;}
}
drawBox(calX, calY); //■枠を表示する部分。しない場合は行ごと削除
write(wrt, calX, calY);
calX += calDX;
if (day % 7 == 6) { calX = 0; calY += calDY; }
day++; // 1日増やす
}
}
// write textbox
function drawBox(x, y){
var pObj = docObj.pathItems.rectangle(0,0,calDX,calDY);
pObj.translate(baseX + x - 15,baseY-y+calDY-9); //■ここで位置を微調整
pObj.filled = false; // 塗りなし
pObj.stroked = true; // 線あり
pObj.strokeWidth = 0.2; // 線幅0.2ポイント
// pObj.fillColor = setColor(255,255,255); // 反映されないが一応塗りの色を指定(白色)
pObj.strokeColor = setColor(0,0,0); // 線の色を指定(黒色)
}
function write(txt, x,y){
var textObj = docObj.textArtItems.add();
textObj.contents = txt;
textObj.translate(baseX + x, baseY - y);
for (var i=0; i< (textObj.textRange()).characters.length; i++){
(textObj.textRange()).characters[i].fillColor = txtColor;
}
(textObj.textRange()).paragraphs[0].justification = Justification.CENTER;
}
function drawColor(col){
var tmpColor = new RGBColor();
tmpColor.red = col[0];
tmpColor.green = col[1];
tmpColor.blue = col[2];
txtColor.rgb = tmpColor;
}
function setColor(r,g,b){
var tmpColor = new RGBColor();
var aColor = new Color();
tmpColor.red = r;
tmpColor.green = g;
tmpColor.blue = b;
aColor.rgb = tmpColor;
return aColor;
}calYear = 2007; //■生成する西暦年数4桁storeX = baseX;cal = 1;
for (cy=0; cy< 4; cy++){ //■縦に4つ
for (cx=0; cx< 3; cx++){ //■横に3つ
calendar(calYear, cal);
baseX += blockX;
cal++;
}
baseX = storeX;
baseY -= blockY;
}

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
まだまだIllustrator 10は現役みたいで本の図版作成もver 8か10納品。
EPSONのフォトビューアP-5000購入しました。ノートパソコンを持ち歩くより格段に便利です。が、液晶の取り付けが逆なのか、反対側からだときれいに見えるのに、自分の方からはあまりよく見えないという状態に・・・。設計ミス???
最も需要が少ないと思われるけど一応作ってみました。
●AfterEffects 7.0自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/AfterEffects7.0/
>

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■展覧会案内
中島英樹展
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
>
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会期:11月2日(木)〜11月25日(土)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:雑誌『CUT』のタイポグラフィ、坂本龍一のCDジャケットデザインなど、イメージとタイポグラフィの美しさが調和したクールでポップなデザインで、その存在感を見せつけてきた中島英樹。日本では初の大規模な個展となる今回の展覧会では、実験的で個性あふれるグラフィックデザインの新作と、ポスター、エディトリアルやブックデザイン、CDジャケットなど代表作から最新作までをご紹介いたします。(サイトより)
●ギャラリートーク
日時:11月10日(金)18:30〜20:00
出演:後藤繁雄+中島英樹
会場:DNP銀座ビル5階会議室
定員70名、要予約、入場無料、参加ご希望の方は、事前にギャラリーにTEL

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■展覧会案内
20世紀コンピュータ・アートの軌跡と展望
< http://www.tamabi.ac.jp/museum/
>
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本展覧会では、国内外の歴史的なコンピュータ・アートの作品、そしてそれら芸術的アルゴリズムの思想や理論の継承者たちの作品や資料約250点を紹介します。また会期中には、コンピュータ・アート、芸術アルゴリズムに関する講演会、パネルディスカッション、ギャラリー・トークなどが開催されます。この展覧会を通して芸術史におけるコンピュータ・アートの意義や、先駆者をはじめとするコンピュータ・アーティストたちの作品を直接的・具体的に紹介することで、これからの美術・デザイン教育、そして芸術創作への新しい可能性に踏み出していく手段と展望を得る、貴重な機会になることでしょう。(サイトより)

会期:11月3日(金)〜12月17日(日)10:00〜18:00(入館は17:30まで)火休
会場:多摩美術大学美術館(東京都多摩市落合1-33-1 TEL.042-357-1251)
入館料:一般 300円、大・高校生200円、身体障害者および中学生以下無料
主催:多摩美術大学 協力:武蔵野美術大学企画:芸術アルゴリズム研究会
●関連企画:いずれも会場は1F多目的室、定員100人、参加無料、当日受付
11月10日(金)15:00〜16:00
基調講演「コンピュータ・アートの世界「ヒューマン・メディアとしての未来へ」坂根厳夫(多摩美術大学客員教授)
11月11日(土)14:00〜16:00
講演「コンピュータ・アートとは何か?」川野洋(東京科学技術大学名誉教授)
11月16日(木)14:00〜16:00
鼎談「ベンゼ美学とシュトゥットガルト学派周辺のコンピュータ・アーティストたち」川野洋、草深幸司(多摩美術大学教授)、阿部好志(映像作家)
11月18日(土)14:00〜16:00
講演「CTG(コンピュータ・テクニック・グループ)」幸村真佐男(中京大学教授)
11月25日(土)15:00〜17:00
シンポジウム「21世紀への展望」
永原康史(多摩美術大学教授)、久保田晃弘(多摩美術大学教授)、下村千早(武蔵野美術大学教授)、岩越敦彦(東京学芸大学非常勤講師)

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■編集後記(10/30)
・テレビで放映された、映画「デスノート」ディレクターズカット版を見た。いい出来だ。おもしろい。あの複雑なルールと心理戦、頭脳戦のストーリーを、よくここまでわかりやすくしたなと感心した。原作を知らなくても理解できる世界になっている(知っている方がさらにおもしろい)。原作にない、主役の恋人を出すことでストーリーが明快になり、原作にないクライマックスシーンも無理がない。そして効果的である。後編ではさらに原作とは違う展開になるそうで、かなり期待できる。しかし、主演の藤原竜也がなあ、あの丸っぽい顔はだいぶイメージが違う。もっとシャープでないと。加えて、デスノートに書き込む文字の稚拙さにあきれた。警視総監を目指すエリートがあんな字を書くかよ。死神の造形はまあまあかな。/珍しくリアルタイムで月9ドラマを見ることになった。「のだめカンタービレ」である。録画した第一回を見たら面白かったからだ。前回で省かれたと思っていた、のだめ(上野樹里)とヴァイオリンの峰、ティンパニーの真澄との濃いやりとりは2回目に回っていた。キャストはマンガとそっくりで(竹中直人は?だが)安心できる。のだめは時々、真一(玉木宏)に殴られてぎゃぼーといいながら空を飛ぶシーンがあるが、撮影ではトランポリンをつかって実際に飛ぶと新聞記事にあった。ピアノのシーンもうそっぽくない。ああ、月曜夜が楽しみ。のだめかわいい。(柴田)
< http://www.fujitv.co.jp/nodame/index2.html
> のだめ

・所さんの「天使に至る系譜」は、学生時代から今に至るまでの作品集。学生時代の作品を見ると、なんとなく所さんの作品が好きな理由がわかったりする。ずっと天使のようなファンタジー作品を作られていたわけじゃなく、学生時代はデザイナーズブランドの黒い服やYMOを良しとされていて、黒服ブランドショップ(とでも言えばいいのか? ギャルソンとか)の前でモデルを探してらしたそうな。河原や工場横のだだっ広い空き地に黒い服を着た女性が数人。その前に鶏の足のアップ。文章だと分かり辛いけれど、学生時代に落書きしたり、好きだった雑誌の世界に近い。こういう作品を作る人のファンタジーだからすんなり受け入れられたんだろう。最近のオシム監督のポートレートも好き。雑誌Numberのもの。足を投げ出した姿がオシム以上にオシムでかっこいい〜と。当たり前なんだけど、ポートレートを見ているだけで、この人ってきっとこういう人なんじゃないかと思わせられちゃう。撮られている人自身に魅力やパワーがあるとかっこいいなぁ。服を目立たせるためにあえて無個性になっているお洋服モデルよりも、個性的なオシムのポートレートにYES。目に力のあるものや雰囲気の出ているポートレートが好きだ。(hammer.mule)
< http://tokoroyukinori.seesaa.net/archives/20060927.html
>  オシム
< http://www.tokoroyukinori.com/now.html
>  表紙