[2090] 行列しなければ買えない貧困型経済社会

投稿:  著者:  読了時間:18分(本文:約8,700文字)


■KNNエンパワーメントコラム
 行列しなければ買えない貧困型経済社会
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[107]InDesign CS2編
 フォルダ内のPDFを読み込んで全て割り付ける
 古籏一浩

■マガジンガイド&プレゼント
 Web Designing 2006年12月号 毎日コミュニケーションズ刊

■展覧会・イベント案内
 Re:search オーストラリアと日本のアート・コラボレーション
 日豪交流年2006記念シンポジウム「デジタル時代の写真/映像の課題」

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■KNNエンパワーメントコラム
行列しなければ買えない貧困型経済社会

神田敏晶
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KNN神田です。

米国時間11月17日、PS3が発売となり日本と同様の大行列になったと報道されている。
< http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20319947,00.htm >

コネティカット州のウォルマートでは、徹夜で行列していた男性が銃で撃たれるという事件まで発生した。購買のための現金を狙った犯罪だ。
< http://www.asahi.com/international/update/1118/001.html >

当日の出荷台数はメーカー発表で約10万台。PS2発売の1/10以下だ。日本で発売のあった11日、上位機種である60GBモデルが、ヤフーオークションでは15万円もの値段で落札されている(現在では8〜10万円くらいで沈静化)。すでに何千台ものPS3がオークションで売買されている。

行列には、中国系、ホームレス、家族総出といった通常のゲーム購買客層とはちがった人たちが列をなしていた。一晩、約7時間行列するだけで、3〜5万円の利ザヤが発生するのだから、アルバイトするよりもてっとり早いと判断する人たちも多いだろう。

しかも、それが個人的ではなく、組織ぐるみで、労働単価が安い人たちを使ってビジネスをするヤカラが登場しているのが問題だと思う。

米国では銃による犯罪が発生するという温床にもなり、日本でもあわや暴動といったシーンにもなりかねない状況だ。戦後の日本で闇市に人が群がり並んでいる状況ではないが、精神的にはその頃よりも、心が貧困になっているような気がしてならない。「貧困型経済社会」そのもの。
< http://www5.big.or.jp/%7Eseraph/mt/000122.html >

今回のPS3は圧倒的に販売台数が少なく、希少価値が上がるのはわかった上でのことだ。そこに行列とするという市場の需要も理解できる。しかし、何年も前からスペックが公表され、ある程度、明確な需要見込みが立っているはずなのに、販売に踏み切るという企業のスタンスに疑問を感じる。

当然、リチウム電池問題などでの社会的な、いやむしろ株式市場からの信頼を失いかけているだけに、ソニーとしては何としてもPS3で起死回生に賭けているのはわかる。しかし、そのリスクが大きい。

万一、この行列騒ぎで何らかの事件にまで発生していたらどうだろうか? すでに発砲事件がおきていることを真摯にとらえ、行列させるということの販売手法を考え直すべきだろう。

当初から、製造ラインが安定するまでは、ネットでの注文による抽選販売。当選した持ち主が一年間は転売できないというセキュリティなど、解決できる手法は多々ある。

販売店もこのような販売手法に対して決して納得はしていない。買いたいと思っても買えない消費者。喜んでいるのは、徹夜で並んで利ザヤを稼いだ人と、オークション手数料収入で儲かった会社くらいだ。

確かに、自由な資本主義下における需要と供給によって価格が決定されるルールではこの市場は正しい。ネットが進化することによって、ますます不条理が働き、心が貧困化するような経済原則はボクは正しくないと思う。

Wiiの予約開始のメールがAmazonから届いた。すぐにAmazonに予約を申し込みにしようと思ったらすでに予約は終了。その間、どう考えてみても3分間である。これで先着順といえるのだろうか?

企業が顧客とダイレクトにコミュニケートできるWeb2.0時代になったにもかかわらず、従来の商慣習の枠から脱却できない企業たち。自社の顧客リストを検討し、自社製品のユーザーや株主から優先的に販売するなどの手法はあるわけだ。販売面における解決方法はいくらでもある。

本当に自社の製品を愛しているユーザーのリストさえ、満足に活用できない「個人情報保護法」。悪いのはそれを悪用する業者である。情報を持っていることは悪ではない。また、万一、個人情報が漏洩しても悪用されなければ事件にならない。それらの新法を悪用するヤカラがいるのだから、法もまた問題解決にいたっていない。

今回の行列という販売手法を、いろんな立場の視点から、あらためて考えてみてほしいと感じた。

ビデオ投稿スタジオ BarTube < http://snbar.ameblo.jp >
毎週金曜日22:00MXテレビ「BlogTV」出演中 < http://trj.weblogs.jp/blogtv/ >
NetSurfin2.0 放送中!デジハリ大学放送部 < http://blog.dhpodcast.com/ >
神田敏晶著「Web2.0でビジネスが変わる」735円(税込)新書発売中です!
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KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/ >
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550 >
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[107]InDesign CS2編
フォルダ内のPDFを読み込んで全て割り付ける

古籏一浩
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今回は、InDesign CS2でフォルダ内にある全てのPDFファイルをページ上に割り付けるものです。割り付けるPDFが複数ページある場合には、最初の1ページが配置されます。

以下のスクリプトは、あらかじめ割り付けるInDesignドキュメントを用意しておく必要があります。実行すると自動的にページを追加しながらPDFが割り付けられます。


folderObj = Folder.selectDialog("読み込むPDFがあるフォルダを選択してください");
docObj = app.activeDocument;
fileList = folderObj.getFiles("*.pdf");
for (i=0; i< fileList.length; i++)
{
fileObj = new File(fileList[i].fsName);
pageObj = docObj.pages.add();
txtObj = pageObj.textFrames.add();
txtObj.visibleBounds = ["1cm","2cm","27cm","20cm"];
txtObj.place(fileObj);
}

割り付けるPDFのテキストフレームのサイズは以下の部分で調整します。

txtObj.visibleBounds = ["1cm","2cm","27cm","20cm"];

パラメータの順番は上、左、下、右になります。
ページ数を追加して割り付けるのではなく、指定したページから割り付けるの
であれば以下のスクリプトになります。

folderObj = Folder.selectDialog("読み込むPDFがあるフォルダを選択してください");
docObj = app.activeDocument;
fileList = folderObj.getFiles("*.pdf");
startPage = eval(prompt("レイアウト開始ページ数は?", 1));
startPage--;
for (i=0; i< fileList.length; i++)
{
fileObj = new File(fileList[i].fsName);
pageObj = docObj.pages[startPage];
txtObj = pageObj.textFrames.add();
txtObj.visibleBounds = ["1cm","2cm","27cm","20cm"];
txtObj.place(fileObj);
startPage++;
}

上記スクリプトは見開きページの場合、うまく動作しません。以下のスクリプトは偶数ページ、奇数ページに応じて配置する位置を変えるものです。ただし、先頭ページが1ページだと、うまく配置されないので手動で調整する必要があります。

folderObj = Folder.selectDialog("読み込むPDFがあるフォルダを選択してください");
docObj = app.activeDocument;
fileList = folderObj.getFiles("*.pdf");
startPage = eval(prompt("レイアウト開始ページ数は?", 1));
startPage--;
for (i=0; i< fileList.length; i++)
{
fileObj = new File(fileList[i].fsName);
pageObj = docObj.pages[startPage];
txtObj = pageObj.textFrames.add();
if (startPage & 1)
{ // 奇数ページの場合
txtObj.visibleBounds = ["1cm","2cm","27cm","20cm"];
}else{ // 偶数ページの場合
txtObj.visibleBounds = ["1cm","23cm","27cm","41cm"];
}
txtObj.place(fileObj);
startPage++;
}


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >
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生徒B「自殺してやる!」
E先生「自殺するなら宇和島総合病院の前にしろ」
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生徒C「自殺してやる!」
教諭D「無理するな。200年後にしろ。必ず死ねる」
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生徒A「自殺してやる!」
A総理「弱い人間はいらないから死にたまえ。強いものだけが生き残るのが美しい日本なのだ」

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■マガジンガイド&プレゼント
Web Designing 2006年12月号 毎日コミュニケーションズ刊
< http://book.mycom.co.jp/wd/ >
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<編集部より>
こんにちは。Web Designing編集部の広島です。今年はなかなか寒くなりませんね。年末は忙しくなるらしいので、早めに年賀状の準備をしなくてはいけないのですが、ぽかぽかとあたたかいので年末がイメージできません。でも、12月はもうそこまで来てるんですよね、気を引き締めないと。ところで、制作チーム内で指示がうまく伝わらないとはありませんか? あなたの作ったWebサイトはユーザーに響いていますか? 今月のWeb Designingの特集は、より円滑なコミュニケーションを図るためのポイントが詰まっています。

●特集1:Webディレクター・プランナーに贈る、Flashの手引き
Flashは自由度が高く、何でもできる技術だと誤解されがちですが、Flashにも得手・不得手はあり、HTMLベースでページを制作するよりも、機能的に低下してしまうケースもあります。この特集では、Flashコンテンツの制作を発注(依頼)する立場の読者に向けて、Flashクリエイターとの意思疎通を円滑に図るための、必要な基礎知識をまとめました。

●特集2:今必要なのは、編集力!
表層的なデザインが美しいだけで、そのWebサイトを訪れる人の心を繋ぎ止めることはできるのでしょうか? そこで必要になるのが、コンテンツを「編集する」という視点です。ユーザーが求める情報を、いかにわかりやすく、興味深く、間違いがないように提供するか? コンテンツのクオリティをさらに高めるための「編集力」を身につけましょう。

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応募フォームをつかってください。締切は11月27日(月)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に12月上旬掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html >

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■展覧会案内
Re:search オーストラリアと日本のアート・コラボレーション
< http://www.smt.jp/research/ >
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会期:11月26日(日)〜12月25日(月)10:00〜19:00
会場:せんだいメディアテーク6階ギャラリー(仙台市青葉区春日町2-1 TEL.022-713-4483)
入場料:一般500円、高大生300円、中学生以下無料
主催:せんだいメディアテーク/EXPERIMENTA
内容:日本の街は、どこへいっても「大体同じ」なのだろうか。もはや、海を隔てることによってすら、何も変わらないのだろうか。違うとすれば何が? 同じだとすれば何が? オーストラリアと日本のアーティストがあらわす見えざる地方都市「仙台」の姿。
参加作家:アレックス・デイビス、クレイグ・ウォルシュ、ヘインズ/ヒンタ
ーディング、The SINE WAVE ORCHESTRA、志賀理江子、平川紀道

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■イベント案内
日豪交流年2006記念シンポジウム「デジタル時代の写真/映像の課題」
< http://www.ddaa.jp/ >
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パネリスト:アレスダー・フォスター(オーストラリア写真センター館長)ダニエル・クルックス(アーティスト)小林美香(写真研究者)馬野訓子(アーティスト、大阪電気通信大学)楓大介(写真家、大阪電気通信大学)原久子(大阪電気通信大学)
日時:11月25日(土)13:30〜17:00
会場:大阪電気通信大学四條畷キャンパス 6号館
逐次通訳、入場無料
主催:大阪電気通信大学総合情報学部デジタルアート・アニメーション学科
共催:まなざしの交換展実行委員会

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■編集後記(11/20)
・17日に発表された「伊吹文部科学大臣からのお願い」という短文、これはものすごく出来が悪い。格調ゼロ、内容マイナスである。「弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。仲間といっしょに友だちをいじめるのは、ひきょうなこと。」なんだ、この異様な軽さは。なんだか楽しそうな響きさえある。説明で「深刻に受け止めているところであります」といいながら、その深刻さはまったく感じられない。いじめるのは「はずかしいこと」とはなんだ。そんなレベルの話ではない。電車内で化粧するのは「はずかしいこと」だが、友だちや同級生を死に至らしめるようないじめを、それと同一の表現で済むのか。昔の感覚なら「恥ずべきことである」といえば通用したかもしれないが、今は無理、そんな感覚を持たない子供や親や教師のほうが圧倒的に多いだろう。はっきり「犯罪である」と言わなければならない。こんな子どもに迎合した「お願い」では、いじめをやってるクソガキが「はずかしいこと、だってよ」と言いながら、ますますつけあがるに決まってる。「君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、なぜあんなはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、今、やっているいじめをすぐにやめよう。」ああ、なんという口先だけの軽さ。いじめをやってるクソガキが、いじめられるたちばになるなんて一瞬も考えられるもんか。全体に、いたずらはやめようね、という程度にしか言ってない。そもそも、いじめをやってるクソガキに向かって「お願い」はないだろう。なんでそこまで下りてくるのか、バカな大人だ。底抜けに意識の低いこんな文部科学大臣はもうクビだ。それにしても、何でも平仮名にすればいいという役人の考え方は、ますます文化を低下させるね。ひらがなのしめいは、はずかしいこと。漢字の市名復興運動をやりましょう。(柴田)
< http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06110713.htm >  大臣からのお願い

・伊集院光のラジオ、ポッドキャスティング版を聞いて、自転車用GPSが気になっている。軌跡が残るというのがいいっ! 伊集院は「軌跡で囲んだ地域は自分の領地になる」という遊び方をしていて楽しそうだ。これって山登りやウォーキング用にも使えるよね。距離を毎日記録できれば万歩計代わりになるし、それに加えて日記を書くとか。どこに行ったか忘れなくていいし。営業さんなら、日報用メモ代わりになる上、毎日の営業にやりがいや楽しさが追加されるかもっ。と調べていたら、ウォーキングに使っている人のページや、腕時計型GPSの体験談があった。旦那の浮気調査に使えるという冗談があったよ。経路を地図上でアニメーション表示させることができるって。飛行機で使った人のページもあった。高度や速度が表示されて楽しそう。あとでどこを通ったか見られるのはいいなぁ。これらのGPSのログを見て、デジカメの撮影時間と照らし合わせたら撮影場所がわかる。それが自動的にできるカメラ用GPSユニットキット。撮影した写真データに位置情報を書き込めるというもの。地図データ上に写真を表示することもできる。ま、SOHOな私だと、GPSを買っても普段は定点がほとんどだけどね〜。(hammer.mule)
< http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/5280/gps.htm >  GPSの話
< http://onohiroki.cycling.jp/gps-menu.html >  スクリーンショット
< http://jitensha-seikatsu.seesaa.net/ >  自転車生活入門
< http://yamatabi.que.ne.jp/ >  eTrexでウォーキング
< http://www.sekitechnologies.com/blog/cat46/ >  腕時計型
< http://goryu.cocolog-nifty.com/climbing/cat2055283/ >  飛行機で
< http://support.d-imaging.sony.co.jp/www/cyber-shot/products/benri/gps/ > ガイド
< http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/GPS/GPS-CS1K/ > カメラ
< http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0609/29/news011.html > PSP用