[2121] XPの黄色いフキダシ、鏡の国のコリア

投稿:  著者:  読了時間:27分(本文:約13,400文字)


<クリエイターにはMac>
<酔っぱらいは国境を越える(笑)>

■グラフィック薄氷大魔王[83]
 XPの黄色いフキダシ
 吉井 宏

■武&山根の展覧会レビュー
 鏡の国のコリア「2006 ASIA ART NOW/ソウル」レポート
 この二人を呼んだってこと自体がクレージーなのかも……
「韓流・爆弾酒」
 武 盾一郎&山根康弘

■マガジンガイド&プレゼント
 Web Designing 2007年2月号 毎日コミュニケーションズ刊


■グラフィック薄氷大魔王[83]
XPの黄色いフキダシ

吉井 宏
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おそらく、僕はバリバリのMac信者の範疇に入る。Apple製品大好き、ジョブスの大ファン。OSXは使いやすいわかりやすいシンプル賢いカッコイイ。iPhone使いたい!

でも、Windowsだって98から普通に使ってきた。仕事部屋のマシンの割合がMac 1台:PC4台という頃もあったし、現在も3DCG仕事の多くはMac上のXPでやっているし、モバイル用はVAIOだ。

XPはよくできてると思う。小気味がいいほどキビキビ動いてサクサク仕事をやっつける。OSXがいくら先進的で優れたOSとはいっても、ソフトやサービスが世界的にPC中心にできているため、OSX自体の責任じゃない部分がMacの弱点になっているのはちょっと残念。Googleのサービスですら、PC中心なんだから。

そういった宿命的なこと以外でも、僕的にOSXよりもXPのほうが圧倒的に便利と感じることも多い。フォルダの左にディレクトリ構造がツリー形式で表示できることや、ウインドウごとにメニューがあること、3Dソフトで作業画面がプレビューとして保存されることなどなど(Macでは開いてみないと何かわからなかったりする)。

あと、XPって滅多にフリーズしない。アプリケーションが落ちるのは普通にあるけど、XP自体が固まってリセットボタンを押すことはほとんどない。OSXは虹色の円盤がクルクル回って何の操作も受け付けなくなり、電源ボタン長押しで再起動しなくちゃならないことがけっこう頻繁にあるのだ。

逆に、XPの気に入らない部分。無駄なほど詳細な設定やわかりにくさや無骨さ(スリープからの復帰の遅さも)みたいな部分はおいといて、なんといっても「うるせーっ!!!」だ。あの黄色いフキダシのメッセージは、毎度ホントに腹が立つ。

「更新があります」「無線LANに接続しました」「アップデートされました」「〜が有効になりました」などなど……。クソ忙しい最中に出てきたフキダシをうっかりクリックすると、何か更新が始まったり、あげくのはてに「再起動が必要です」。黄色いヤツ以外も含めて、いくつかは出ないように設定できたけど、それでもしょちゅう顔を出す(あれ、何も出さないように一発で設定できないのかね)。

つまり、思考が寸断されるのだ。アプリを使っているときは作業や思考に集中していて、それをどれだけ長時間持続できるかが生産性の最も重要な部分だと思うのだが、なぜああも無神経にメッセージを出すんだろう。デスクトップに戻ったときにでも知らせてくれればいいようなものだし、知らせてくれる必要のないものも多い。

まあ、仕事でPCを使う人がみんなWindowsにくわしいわけじゃないから、今PCがどんな状態にあるかを逐一教えてくれるほうが親切なんだろう。黙っていられては何に気をつけたらいいかわからないだろうし。Officeなどでも感じるけど、Microsoft製品はそういう「親切」な思想に基づいて作られてるのだろうけど、それがメチャメチャうっとうしい。

思考を妨げず作業に没頭させてくれるMacやOSXの設計思想も含めて、「クリエイターにはMac」と実感することもたびたび。

まもなくWindows Vistaが発売される。まだ一度も触ったことはないし詳しい新機能や改良点はよく知らないけど、実はかなり期待してる。イラつくメッセージと汚い文字表示さえなくなってくれるだけでもいい。そのあたり、Vistaでどうなってるかとても楽しみ。まあ、Vista入りPCをいつ買えるかわからないんだけど。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

なんちゅうか、Macだけの作業が多くなるとPCが無性に使いたくなり、PCが多くなるとやっぱMac最高! になってしまう。飽き性なのかへそ曲がりなのか。結局両方とも使い続けることになるのか。ところで、PCと同期して使うPocket PCが今までどれだけうらやましかったことか。PocketPCや、カンタン同期超軽量MURAMASAのためだけにメインをPCに乗り換えちゃおうとしたことが何度あったか……。iPhone。いやーすばらしい〜。なんとか日本でも使えるようになってほしい。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■武&山根の展覧会レビュー
鏡の国のコリア「2006 ASIA ART NOW/ソウル」レポート
この二人を呼んだってこと自体がクレージーなのかも……

武 盾一郎&山根康弘
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武: 2007年ですよ! あけましておめでとうございます!
山: おめでとうございます! おもいっきり寝てたけど。
武: では、さっそく行きましょうか! そうだ、その前にデジクリ編集長の柴田さんから言づて。
山: はいよ。
武: 「あんまし呑み過ぎないように」。
山: わははは! それは本気で心配してくれてんの?
武: 柴田さんは日本酒好きらしいゾ。
山: へ〜。
武: しかも純米吟醸だぞ。埼玉の方なので今度呑みに連れてってもらおう!!
山: 大阪とちゃうの?
武: 編集後記を読むと川口あたりらしいよ。
山: 川口? ほんま? 呼ぼう! 僕らちょうど川口で、
武: 沼美術館やってるし! 川口メディアセブンです。

沼美術館:< http://swamp-publication.com/archives/2006/12/_swamp_museum.php >
川口メディアセブン:< http://www.mediaseven.jp/open/web/toppage.jsf >
1月20日(土)・21日(日)14:00〜17:00、山根康弘・鷹野依登久・武盾一郎によるライブペインティング・ライブパブリケーション ストリーミング中継があります!
ストリームURL:< http://stream.mediaseven.jp/live101 >

山: さ、酒も入ってきた事やし、始めましょか! 寝起きに酒はうまいな〜。
武: もう呑んでんのかっ! 正月に田舎帰って親戚中から余った酒を貰って来たのだ! ふっふっふ。。。
山: 余った酒って……。普通に貰え!
武: 年明けて お年玉乞う 40前 詠み人知らず
山: 誰に乞うねん!
武: ニート・フリータ・ワーキングプアの中年化問題について歌ってみました。社会派ですから。
山: 社会派ちゃうやろ! まああれやな、要するに豊かなんやな。というか働かなくても生きていける。。のか?
武: これで奥様方へのつかみはオーケイ!

●鏡の国のコリア「2006 ASIA ART NOW/ソウル」レポート

山: どこがやねん! ……さて、韓国でスヨ!「カムサハムニダ!(有難うございます)」「アンニョンハセヨ!(こんにちは)」
武: 「マシッソヨ!!(美味しいです)」この3単語しか喋れない! で、行って来ましたよ韓国!

「2006 Asia Art Now!」(2006.12.2〜17 ギャラリー ループ、ソウル)
< http://swamp-publication.com/archives/2006/12/2006_asia_art_n.php >
< http://www.asiaartnow.org/ >

山: 2人ともなんと初海外。
武: そうそう! しかも山根は飛行機も初!!
山: 生まれてはじめて空とんだ。
武: なんという下層な俺達。。。いやあ、行く前から波乱の予感満載!
山: そうか? 僕は普通やったで。しかしまさかあんなことになるとは……(笑
武: まず、こっちが展示プラン出して、何が可能かを確認したかったんだけど、返事こない(泣。段ボールハウス一軒分の素材はこちらに丸々ある訳で、それを持込もうか、ペンキはどうしようか、とか条件の返答で決めようと思ってたんですよ。作品運搬代はフォローしてもらえるのかとかね。
山: 大事なことやからね。先に聞いとかんとね。
武: で、事前に分かったのはギャラリーには寝泊まり出来ませんって事だけだったんで、こりゃ、全部現場対応で行こうって思った訳ですよ。事務局の電話番号すら知らなかったし(笑
山: すごいなそれ(笑

●鏡の国のコリア:ヴァージンショック

武: 俺は仕込みで早めに韓国入り、山根は展覧会直前に来たんですが、初海外、第一印象ってどうでしたか?
山: まず飛行機やね。
武: そっか(笑
山: 「人間はこんなに高い所でも飯食うのか」っておもた。
武: わはは! そんなこと思うんか!
山: なんせ初めてやからね。
武: 雲の上に出た時とか、死んだ後ってこういう風景を観るのだろうか、なんて思ったりしなかった?
山: あ、これ写真で見た、みたいな感じはしたな。びっくりしたのは外の気温。高い所って寒いねんなあ!
武: 寒いだろーっ!
山: 外に出たら死ぬねんで、もう預けるしかないやろ(笑)。機内食まずかったからビール飲むしかないやろ(笑)ま、全部食べたけど。
武: 食べにくいんだよなー。
山: で、金浦空港着いたら日本とそっくり!
武: ニンニクの臭いを除けば、ね。
山: それってほんまにあった?
武: 俺、空港降りて、まず臭いが違うんで「ああ、俺は外国に来ちまったんだなあ」って感慨にひたったよ。
山: まじで!? 僕なんも思わんかったな。
武: で、地下鉄乗ったら更にキムチの臭いが強くなるのよ。一瞬、ウッ! ってなるくらい。
山: ほんま? まったく感じへんかった。
武: すぐに分からなくなるんだけどね。でね、地下鉄から出て、ソウルの街を初めて観た時「あれ、ここ東京のどっかじゃないの?」って。
山: そっくりやもんな(笑
武: で、道路に違和感があると思ったら、車が右側通行!!
山: 言われるまでわからんかったわ(笑)。今思い出しても車線が逆には思えへん(笑
武: 運転は間違いなく日本より荒い。バスなんて、冗談抜きでジェットコースターみたいだもん。バスが追い越しかけるんですよ! 日本の常識じゃ考えられない(笑
山: 僕は車乗らへんかったからな。
武: 思い出したけど、最初にビックリしたのは、自動改札。
山: そう言えばちょっとちゃうかったな。
武: 自分で棒みたいなのを押して出るんですよ。
山: そうやったそうやった。切符はかわいかった。
武: 俺は切符を入れて、暫くの間ボーッとそこに立ちすくんでたのよ。
山: わはは!
武: この太い棒みたいんが回ってくれるんかと思ったワケ。
山: 自動で?
武: そうそう。で、思ったんすよ。あー、俺ってつくづく日本のシステムにやられちまって、無意識的に自分で動かない人間になっちまってるんだなあって。。
山: 僕は大阪から東京に出てきた時ぐらいの違いにしか感じへんかったな。エスカレーター逆やん! ぐらいの感じ。
武: 韓国のエスカレータは右側が立ってる人だったね。大阪式。
山: そうやったっけ? 覚えてない(笑)。で、こっちはハングルどころか英語が喋られへんからね。
武: 英語スキルなんか俺は中2の一学期レベル。山根は中2の夏休み明けレベルだしの。
山: どうちがうねん!
武: 中2の夏休みに遊び過ぎて全部忘れてるって感じかな。
山: 単語覚えてないからね。ん? ……ちょっとまて、僕の方が忘れてるってことやないか!

●鏡の国のコリア:現場へ

武: で、最初に僕は画材屋さんに案内して貰うんだけど、状況が把握出来ないので何も買えなかった。
山: まあわからんよね、でも画材屋も日本と一緒やん。言葉通じへんけど。
武: で、展示場所のギャラリーループ(http://galleryloop.com/)にも案内されて「あなたはどのように展示しますか?」って聞かれても、こっちは何にも分からないよ!!って。
山: そりゃそうやな(笑)でも向こうもわからんかったんやろね。他の作家より早く入ったわけやし。
武: それはあるかもね、「ソウルの街で段ボールを拾い集めて、ここで展覧会期間中制作します」とだけ言ったので。それから2006 Asia Art Now事務局とギャラリーループのスタッフは全然関係ないってことも暫くしないと分かんなかった。
山: あれはいきなりはわからんよ。
武: で、現場のギャラリーループの人たちと仲良くなったんで良かったんですよ。
山: 僕は事務局着いて、ほんまに何もわからんから、とりあえずニコニコして「英語、ダメ」みたいなこと言って自分のアーティストブックと、日本で買ってきた酒渡したらなんか勝手にやってくれた(笑。
武: まずは、贈り物、か。。。見習わないと。メモメモ。。。
山: でもどうなんかなって思ったで。こういうのってひょっとして日本的でちょっとあかんのかな、とか。結果的には喜んでくれたからよかったけど。

●鏡の国のコリア:「2006 ASIA ART NOW」展

武: で、「2006 Asia Art Now」ですよ。
山: 出品作家多かったなー。
武: コンセプトはグローバリゼーション&ローカリティ。日本語訳はこれ。
< http://take-junichiro.blogspot.com/2006/11/asia-art-now-articulated-system-anti.html >
山: …っていうか、こんなコンセプトやったことすら知らんかったぞ! 一応出品作家やのに!
武: 俺も今になって初めてきちんと読んだ(笑。
山: わはは。……今さらっと読んだけど、このコンセプトを思いっきり体現してたんちゃうか? ダンボールハウスといい、ライブペインティングといい。わざわざ韓国でダンボール集めて作品作ってる訳やし。テキスト「新宿の左目」(http://www.xcp.bfn.org/yamane.html)も配って。一番やってるやろ。たぶん(笑
武: でも、総監督はイマイチ作品を理解してくれなかったみたいだった。
山: ひでー(笑
武: おそらく、このコンセプト自体が虚像なんだろうなあ。。。
山: アジアという虚構を解体する前に、芸術、アート界の虚構を解体した方がええんちゃう?(笑
武: わはは! そのとーり。
山: ま、こういう展示は風呂敷はひろげるもんやろうけど。
武: そうだね。俺達を呼んだってこと自体がクレージーなのかも知れないし。
山: クレージーやな。武さんは総監督に「飲んでるの?」っていつも聞かれてたしな(笑
武: アル中だと思われてるんかっ!
山: あれ? ちゃうの?
武: で、展覧会初日のオープニングでライブペインティングをお披露目。模様はこちらです。
< >
山: 妙なやつらやな(笑
武: で、これが、次の日アーティストブックになります。
山: 僕らは一番コンセプチュアルやった。と、さえ思う。
武: なるほど。今回いろんな国のアーティストと話せたけど、みんな面白んですよ。その魅力をうまく伝えるようなことが出来てた展覧会だったかと言うと疑問は残ったな。見る側が作品にたどり着く前に、展覧会自体がよくわかんない、みたいな。なんかアーティストをチョイスした所でキュレータが仕事を終わらせちゃってるっていうか。
山: そうやな。僕が今キュレーションに対して思ってんのは、キュレータもアーティストも展示の場では関係ない、ということ。それをわかってるキュレータとアーティストじゃないとうまくいけへんのとちゃうかな。
武: まあ、ね。伝わる人には伝わってると思う。その手応えを感じる事は出来たからね。
山: 人と人やからね。そんな簡単に伝わる訳がない(笑
武: 韓国の後、この展覧会は北京に巡回するわけだけど、段ボールハウスは運搬に金がかかるので韓国で廃棄される。展示模様写真とアーティストブックとDVDのビデオが北京に行く。2007年1月20日〜3月11日まで、ARARIO BEIJINGと書いてあります。
山: 北京にも行けたらよかったのにねー。
武: 段ボールハウス持って行きたかったよ。事務局が金がないっていうから。まあ、本物の段ボールハウス絵画も廃棄されたので、同じ運命を辿るってのも象徴的かなって、そうなんだあ。。。という感じで承諾したんですよ。
山: しゃあないな。
武: ところでBEIJINGって北京のこと?
山: そうやろ。

●鏡の国のコリア:社会

武: で、韓国の話。街全体がいーかげんでよかったすよ。コンビニなんてバイトの店員が携帯で話しながらレジしたり、バイト君の友達がレジ横でメシ喰ってお喋りして、接客ですから。
山: 日本でもたまにあるけどな。
武: 日本で見かけるとメチャクチャ不愉快だけど。ソウルの街全体がそんな感じだから、厭な気にはならないんですよ。道もゴミだらけだし。
山: 道は汚かった。ほんまゴミだらけやったな。
武: 道に広告を貼付けてるのはオモロいと思ったよ。そのままゴミと化す(笑
山: 誰か読むんやろか?
武: 電車内も、広告入れるパネルの隙間にカードサイズの広告が一杯挟まってるし(笑
山: それは見ーへんかったな。でもあれやろ、昔電話ボックスに張りまくってた感じやろ。
武: そうそう、そんな感じ。電車はおもちゃのコマを売りに来たり、寄付を求めに来たり、冊子を配って歩いてる人がいたり。
山: あ、それはいた。地下鉄でな。びっくりするわ。ありえへん(笑
武: ガムを売ってるのはホームレスの人らしい。
山: ガムなんて売ってたんか。へー。
武: うん。一枚ずつ。
山: 誰か買うん?
武: そこそこ買ってたりしてる。
山: すごい。。。
武: 寄付的な感じなのかもね。もっとも韓国て物の値段が殆ど1000ウォン単位で、小銭要らないってのもあると思う。
山: 僕も小銭が使えなくて困った(笑
武: ガム買えたんだけどなー(笑
山: ところで韓国って学歴社会がすごいって言うよな。
武: うん、ギャラリーでずっと絵を描いていて韓国の人たちと話してるうちによくわかったよ。
山: どんなとこからわかったん?
武: 高校生とかもギャラリーに来てたので、話してるうちにね。私は絶対に大学に行かなければならない。みたいな事を言って来る。で、俺がノンアカデミズムっていうと、ビックリする。では、どうやって展覧会のチャンスをつかんだのか? って。大学を出ないと「ノー・チャンス」「ノー・フューチャー」だと、十代のあどけなさの残る顔が話すんだよ。
山: 武さんはどうやってチャンスを掴んだんですか?(笑
武: I want to paint, just I do.と、答えました。
山: それはわかりにくいやろ(笑
武: けっこう、伝わったと思うよ。
山: < http://japan.swamp-publication.com/?eid=489130 >
武: わははは! この写真は韓国の美術予備校らしいですね。
山: すごいよな。
武: なぜゲバラ(笑)。ビアホールに連れて行ってくれた韓国の男性・キムさんがいたじゃないですか。その人が言ってたけど、美大合格にクリエイティブはないって。
山: ほう。
武: Japan too.って答えたら、I know.って言われたよ。
山: ふむ。似てるもんな。
武: もうちっとお国柄が出ても良いと思うんだけどね、特にアートは。
山: 出てるやん。ゲバラ(笑
武: わはは! 日本でゲバラはありえないよなー。
山: ありえへん(笑
武: 韓国は日本より共産主義思想や革命思想に対してシンパシーがあるって感じはしたよ。だって、ホームレスの人達と一緒に建物をスクワットする革命家が今ソウルにいてさ、そのドキュメント映画がMovixみたいなでっかいシネマコンプレックスで上映されてて、若い人たちがそこそこ来てるんですから。
山: それを見て、若者は何を思うんやろか。
武: 資本主義の亡者、アメリカと日本を憎む。。。とか?
山: でも日本嫌いです、って言う人には会わへんかったな。言わんかっただけやろか?

●鏡の国のコリア:酒宴

武: 出会わなかったよね。北京の中国人アーティストが打上げの席で「I hate Japanese ,but I like you!」って。俺達を好きになってくれたじゃないですか。
山: なんでやろな。
武: 山根は絶好調でベロベロに酔っぱらってたし、こんなテータラクな日本人好きだぜ! って感じかの。
山: そんなんかい! 僕はいろんな人に好きって言われたで(笑)。酔っぱらってた方がええんか?
武: 酔っぱらいは国境を越える(笑)大体、英語の出来ない山根は、何語で喋ってたんだ?
山: もちろん……ハートに決まってるやん、ハート(笑
武: バカは国境を越える。
山: なんでやねん(笑)しかしあんな潰れ方ほんま久々やがな。
武: そうそう、「韓流・爆弾酒」。生ビールジョッキの上に箸を置き、焼酎のショットグラスを乗せて焼酎をなみなみと注ぐ。そんで、テーブルを思いっきり拳でガンッ! と叩くと、焼酎グラスが生ビールに落っこちて、シュワーって泡が立つ。それを一気に飲む、というやり方です。焼酎の生ビール割り。それを何杯も飲まされる。
山: 味をまるで覚えてない(笑
武: 山根はねー「おいおい大丈夫か?」ってくらい飲んでた。
山: 大丈夫ちゃうかったやん(笑
武: で、パンツ○○○……、いや、この話しは辞めておこう。。。全国の奥樣方には語れない。。。
山: わはは!! なんせ2万人読んでますから(笑
武: で、韓国人の大男達に両腕を抱えられてモーテルまで運んでもらったんだよ。捕獲された宇宙人状態(笑
山: いやー、まったく覚えてへん(笑)やさしいよね〜。みんな最高やなあ!
武: 部屋に戻ると、山根はモーテルに設置してある貯水タンクを倒して、部屋からいなくなるし。
山: わははは! 極寒のソウルで! いったいどこへ!?
武: 朝起きて山根が部屋に居ない! 外で寝てたら100%死亡じゃ! 何処いるんじゃ!
山: ……うん。どこやったんやろ? ……朝起きたら全裸で、パスポートがない!!! これにはさすがに僕もビビった(笑
武: 肌身離さず持っとけって言ったろーに!
山: 僕はソウルから出られへんのか。。。と覚悟した(笑
武: あぁ、その方が良かったのかもなあ。。。遠い目。
山: わはは!
武: 小さなモーテル一軒、アジア人アーティストだらけだったからね。
山: なんかほんま詰め込まれた感じやったな。しかし、なんで追い出されなあかんねん!
武: そうそう。俺達「聞いてねーよ!」状態でモーテルから追い出されたんですよ。
山: いやーびっくりしたがな。話ちゃうやん! って。突然モーテルのおっちゃんに「check-out!」とか言われても、なあ?
武: 分かりませんよ。こっちは何も。
山: Police!とか言ってたな。
武: なぜに俺達捕まらなきゃならないだ!!
山: 韓国まで来てなー(笑)。結局出てったけど(笑)出ざるを得ない。。
武: とにかく、捕まるのはもうごめんだよ。
山: わはは! でも結局またそのモーテルに戻るねんけどな。自腹で(笑
武: もう、ワケ分かんなかったもんな。
山: 訳わからなすぎ(笑

●鏡の国のコリア:食

武: 韓国の食いもんはどうだった?
山: うまかったで。豚肉。
武: メッチャ美味かった! けどな、3日くらい韓国料理喰うと次の日はバナナと水だけでいい。
山: そうか? まあ僕は4日間しかいなかったけど。
武: なんか、内臓がもたない。
山: 僕は全然行けそうやったで。
武: 若いうちはニンニクと唐辛子そして肉、ガッツガッツ行けるけど、さすがにやさしいものが喰いたくなった。。。
山: あ、でもそうやね。帰ってきてから和食を食べると、なんて言うの、微妙な味の感じというか繊細さというか、それはほんまおいしい! っておもた。韓国料理って大雑把、というか日本が細かいんかもしれんけど。
武: それはあるね。けど、焼き肉美味かった! 定食も美味かった!
山: うまかった。焼肉もやけど、その前に出てくる前菜みたいな、あれなんやったっけ?
武: サンチュだっけ?
山: あの量に感激。サンチュだけやなくて。
武: 胡麻の葉だっけ、いろんなキムチと、そして唐辛子。
山: ナムルとか、とにかく多い! 最高!
武: それらは食べ放題だしね。
山: でも、キムチは日本もあんま変われへん、とおもた。特別おいしいと思わんかったな。まあ輸入が行き届いてる、ってことなんかもしれんけど。
武: 定食屋さんだとキムチは丸ごと壷に入ってて、食べたい分だけハサミで切るの。
山: へー。すごいな。
武: 肉もハサミで切ってたし、麺もハサミで切る。
山: そうやったな。でも思うねんけど、例えば韓国の友達の家とか、外食じゃなしに家庭料理を食べるとまたちゃうんやろな。
武: 俺は韓国でスクワット活動をしているオアシスプロジェクト(http://squartist.org/)のメンバー宅に居候させてもらったんだけど、冷蔵庫がデカイ。で、キムチとかの漬け物が何種類もある。幼稚園に通う娘さんがいるんだけど、親子でキムチ作り実習があるんですよ。
山: へー。そういえばどっかで聞いたけど、今の韓国の若者はキムチの漬け方を知らない、と。
武: 恐らく、そうなんだろうね。俺だって梅干しの作り方知らないし。
山: 梅干し欲しくなったんやろ(笑
武: そうなの! ホントに梅干し欲しくなるんだよ!
山: 僕だったらありえへん!
武: いや、ホントにそうなるの!
山: 絶対にならん!(笑
武: そうそう、屋台の料理も食ったけどね、辛い餅みたいなのと臓物とおでんが置いてあったりする屋台があるんです。
山: うまそう!
武: で、来た人には、お茶みたいな感じで、おでんのダシが出るんですよ。おでんのダシ飲み放題。あったまって美味いんだ!
山: んん、、そんなにいらん気がするぞ。
武: あとね、俺は犬の肉を喰える機会があるかなと思ったんですよ。
山: 赤犬やったっけ?
武: ある日、地下鉄に乗ると電車の広告に犬の写真がいっぱいあるの。その時、たまたま藤井さんっていう在韓の日本人が一緒にいて「あれなんのポスターだと思う?」って聞いて来たワケ。
山: ほう。
武: で、俺は「ひょっとして犬の肉喰うなっていうポスター?」って答えたら正解だった。犬の肉はほとんど食べないみたい。
山: そうか。だけどなんで犬の肉食べたらあかんの?
武: 犬はペットだから。ペットのカワイイ犬の写真なんですよ。
山: ペットだから? ふーん。意味がわからん。
武: そう。じゃあ、なぜ「クジラ」の肉喰っちゃいけないの? 利口だから?
山: それこそわからん。僕は鯨肉大好きです!

●鏡の国のコリア:言葉

武: 今回実感したのは、言語が上手くいかない中でコミュニケーションをとろうとすると、不思議な事にダイレクトにその人に辿り着けたりしちゃうんだなって。
山: そうやな。日本に帰ってきてまず思ったんは、日本語で普通に喋ってるけど、実はそれは通じてる訳ではない、というのをすごく感じたな。韓国で喋れない英語で何とか話しながらも、分かった! って感じってあったけど、日本語やとそれが当たり前になってるもんやから通じてると勘違いしてしまう。で、実際は通じてなかったりする。
武: 言葉面で分かった気になれる事によって、ネガティブなものがダイレクトにガツンと来ないようにする作用もあると思ったんよ。要するに言葉は遮断する道具でもあるんじゃないかなあ、と。言葉が通じない場所で感覚的には分かり合えたけど、それじゃあ、恒久的に付き合えない。
山: なるほどな。遮断しつつ、繋がりつつ。むずいなあ。
武: でも、心はいつでも繋がる余地がある、と。

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/グラフィックデザイナー兼画家】
・新宿西口地下道段ボールハウス絵画集
< http://cardboard-house-painting.jp/ >
・夢のまほろばユマノ国
< http://uma-kingdom.com/ >
take.junichiro@gmail.com
※2007年1月27日(土)14:00〜 第2回「ウストキネ冬祭り」・『目と耳と体で楽しむ日』でライブペインティングします! 是非来て下さい!
料金:大人1,800円(1ドリンク付)、小学生1,000円(1ドリンク付)
場所:おはなかふぇ(OhanaCafe)
< http://treescafe.exblog.jp/3446455/ >
< http://usutokine.seesaa.net/article/30343279.html >

【山根康弘(やまね やすひろ)/阪神タイガース信者兼画家】
・交換素描
< http://swamp-publication.com/drawing/ >
・SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >
yamane.yasuhiro@gmail.com

※最後に……
山: では、そろそろ最後のオチを。
武: アーティストは異邦人。さあ、旅立とう! では、ジャーニー!
山: そんなまとめ方絶対あかん(笑
武: じゃーねー、と旅(ジャーニー)かけてるんだけど。。。
山: わかるけどあかん。
武: まあ、アートだけに、またあーとで。。。
山: ひどいな(笑
武: 韓国だけに、コリアまいったまいった!
山: あ、僕もう寝ますわ。ほんならまた。
武: えーーーっ! 山根も考えろよーっ!
山根 康弘はチャットを離れました。

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・民主党の定期大会でも、あのCMがやり玉にあがって「100人いれば100人が
『なんだ、あれは』『税金の無駄遣い』と言っている」とこきおろされていた。初めて見たとき、CMとは気がつかず、そっくりさんのお笑いビデオかと思った。荒海の中を行く帆船、舵をとるのがオザワ代表、代表代行と幹事長は巻いたり、引っぱったり、航行をサポートしている(のだろう。やってることの意味が分からないけど)。突風のせいか代表は舵から手を離し、うわ〜と叫んで飛ばされていき船尾にぶちあたる。だいじょうぶかと、代表代行と幹事長が両脇から支える。と、嵐はやんで雲間から日が射して好天になる。まことに支離滅裂なストーリーで、うむ、これはなにをいいたいのだろう。「国民の暮らしは嵐のまっただなか」というナレーションから、荒海は国民の暮らしを表しているのだろう。嵐のまっただなかに乗り出した民主党だが、オザワ代表が嵐に勝てず(笑)飛ばされてしまう。あわてて駆け寄る二人だが、このとき船はだれも舵をとっていないぞ! 大事なのは代表より舵だろうが。代表代行か幹事長は舵に飛びつけって。しかし、なぜか嵐は止む。民主党が(国政の)舵取りを放棄したため嵐は止むというストーリーか(笑)。「生活維新・結束編」というタイトルは、トップ三人の結束という意味ね。これは自民党サイドのプランナーがつくった、民主党を笑いものにするCMに違いない。(柴田)
< http://www.dpj.or.jp/ > 民主党 素敵なおじさま三人が(笑)

・母親用というか甥用のVHSつきDVDレコーダー購入を頼まれていた。年内に買おうとしたら、弟が「年始の方が安くなるはず」と言うので待つ。年始、弟に相談しようとしたら「○○にアクセスしろ」と。いろんなサイトをまわったが、台数限定で出ているそのモデルのバリューが高いというので申し込み手続きをはじめたのだが、もう一つあった限定商品もなかなか良さそうだったので、メーカーサイトを見て比較していた。結果、弟の意見に納得をし、手続きを再開している最中に売り切れ。今年一年を占うようだと弟に突っ込まれ、仕方がないのでもう一方の限定商品の購入手続きをしたが諦めきれない。ショッピングサイトだと、限定商品でも追加発売されたり、手続きの不備やキャンセルで商品が戻ってくることがあるしと二時間後にアクセスしたら、購入ボタンが復活。先に買ったものをキャンセルし、当初欲しかったものを購入。待てば海路の日和あり?/と書いていたが、電源が入らなくなり交換に。ほとんど使っていなかったので初期不良のようだ。/あるメーカーサイトのスペック比較表。一覧になっているから他機種との比較はしやすいんだけど、カタログのまま掲載してあって読みづらい。左にある項目名から右端にある商品までたどれないの。画面を左右にスクロールしながら見るのはつらいわ。(hammer.mule)
< http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0115c/sanko.html >
au携帯がMoMAに
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070117-00000014-san-soci >
減ってくれ