[2204] 理不尽な凶弾

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<1000人の写真展 東京と大阪で>

■音喰らう脳髄[29]
 理不尽な凶弾
 モモヨ

■ショート・ストーリーのKUNI[29]
 話し合い(3)
 やましたくにこ

■イベント案内
 東京写真月間2007
 大阪写真月間2007


■音喰らう脳髄[29]
理不尽な凶弾

モモヨ
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前回はつい国際的な政治状況に言及してしまったが、環境の問題は、まさに地球規模の話で、いわゆる大国と呼ばれる国がどの道を選択するか、それによってしか解決し得ない問題であることは言うまでもない。

足もとからエコロジーをみなおそう、そんな御馴染みのキャンペーンは、大国とやらのグローバル企業に利用されるばかりで、連中の企業戦略とやらの用語で言うなら、あらたに開拓する余地のあるマーケットということになろう。

つまりは、私達がエコを意識すればするほど連中にとって旨味のあるエサと化していく理屈だ。そう考えると、かっこうのカモにされているようなもので、どうも面白くない。

国内に眼を転じれば、企業だけでなく、エコは、あちこちの地方自治体で、インチキな行政の免罪符にすら使われている観がある。ここ十年くらいの間、国会議員、地方自治体議員でエコを選挙公約にかかげて立候補し当選した議員の数は相当数にのぼるはずだ。その結果はどうか? というとはなはだ疑問である。企業には消費者としてカモにされ、一方で有権者としてカモにされる。いうならば踏んだり蹴ったりだ。どう考えても面白くない。

しかしながら、同じカモ仲間であっても、いわゆる大国在住のカモに比べて私たちは恵まれてもいるような気もする。おなじカモ仲間でありながら、私たちの場合、理不尽な強制力が及ばない場所で生活してきたように思う。例えば、米国在住のカモの場合、徴兵制というシロモノがある。

徴兵制という言葉だけでは、なかなか実感がわかないだろうが、いずれ不幸の原因となることは間違いない。

先日、離婚した元妻に復縁を申し入れた男が短銃を手に暴れだし、その交渉相手たる元妻を人質に閉じこもったあげく、110番通報に駆けつけた警官に銃口をむけ、ついにはSAT隊員を射殺した事件があったが、例えば、イラク戦争で憤死した兵士の無念さ、無惨さ、遺族のやるせなさは、憤死した警官の遺族のそれに似ていよう。

夫婦喧嘩は犬も喰わないというけれど、元妻との復縁をめぐる、犬も喰わないような痴話喧嘩の果てである。犯人家族からの通報で駆けつけたところ、銃口をむけられたのだから尋常ではない。理不尽である。不条理である。

イラク国内に送られた兵士の境遇はまさにそれ。自国政治家、指導者に対する不信感を抱きながらも、徴兵された兵士の心理としては、自らが命をかけて危険な場所で活動するのだから、ある種の使命感を信ずるしかない。自分が正しいことをしているという自信を無理やりにでも抱かねばならない。

その点では、治安維持に命をかける警官に似た信条を無理やりにでも抱くしかない。そして実際、不条理の果てに憤死していく者達がいる。徴兵制という言葉の向こうには、こうした光景がある。これをよく見なければならない。

最近、憲法改正論議が喧しいが、そうした状況もあって、第九条の改変だの集団的自衛権だのという話が単なるお題目として無意味な言葉として世の中の表層を漂いつつあるが、こうした言葉の先には徴兵という悪夢が待ちうけている。

政権与党の除名議員問題よろしく、国民を煙に捲きつつ恣意的にシフトしていく、同じ遣り方で自国民を悪夢に追い込むかもしれない。それが目に見えているだけに現今の政治状況の元で憲法改変を論議するのは不安である。

この悪夢が私の杞憂にすぎなければ幸いだ。先だって、環境汚染を自国民に対するテロと表現した同じ物言いで表現するなら、こうした悪夢的状況に国民を囲い込もうとする力もまたテロであろう。

いずれにしても、である。エコがどうのこうのという問題ももちろん重要だが、近い将来、選択を迫られるだろう岐路に対して、より厳しい態度でのぞむことである。

消費者、有権者としてカモにされるのは、まだいい。カモにだってクチバシがあり足先には爪がある。その気になれば闘うことができよう。そして、つねに勝負は水物、猛禽類が勝つとは限らない。

しかし、飼いならされ、家畜化されるのはゴメンだ。カモに家がつくと家鴨になる。どんなことがあっても家鴨にだけは絶対になるまい、なんてことを真剣に考える今日この頃であった。

※5月27日(日)渋谷LaMamaでライブがあります。カモ仲間の皆様、渋谷にお立ちよりの方、お暇な方、ぜひ遊びに来てください。一緒にクチバシを鋭くし爪をみがきましょう。

Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■ショート・ストーリーのKUNI[29]
話し合い(3)

やましたくにこ
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今日の神と悪魔はタイ料理のファーストフード店にいる。

「うーん、おいしいわ、このトムヤムクンラーメン。やっぱり正解だったわね」

神は額に汗を浮かべながらスパイスに覆われたスープから麺を勢いよくすすりあげる。

「最近、テレビ見てる? 見てないの? 『時効警察』知らない? やだ、おもしろいのに。こないだの早め亭とかさ、けっさくだったのにー。『プロポーズ大作戦』もおもしろいわよ、あ、それと、『セクシーボイスアンドなんとか』とか。オープニングの絵がいいわねえ。『冗談じゃない!』は? まさかりくさおが出てるの」
「草刈正雄ですか」
「いいのよ、まさかりくさおで。私、上野樹里のファンでさ、あの子が」
「あのですね」
「はい?」
「そんなにテレビを見る時間があるのに、例のプロジェクトは私に押しつけるわけなんですね」
「例のって」
「あ、いや、なんでもないです、いいですよ」
「なんか暗い。嫌われるわよ、そういう暗いのって」
「いいんです、私は悪魔だから」
「この揚げバナナおいしいのに、食べないの? 私が全部食べるわよ」

悪魔の返事を待たずに神は揚げバナナを口に入れた。4ピース480円の最後の1ピース。冷めるのを待っていた猫舌の悪魔はかちんときた。もうがまんできない。コップの水を一口含んでからおもむろに切り出す。

「友人から聞いた話なんですがね」
「うん?」

「世間には困ったやつがいるもんなんですねえ。なんでも、自分が言い出した企画なのに、具体案が先だとか、いや、スケジュールを先にとかなんだかんだ言い出して、結局はひとに全部押しつけようとしている、そういうやつがいるそうなんですよ。なんだかあきれちゃいますよねえ」

神はバナナの入っていたバスケットから顔を上げた。顔に「むっ」という字が特大の勘定流フォントで書いてある。口のまわりについた粉砂糖をペーパーナプキンで拭き取り

「それは偶然ね」
「はい?」
「私も友人から聞いたばかりなの、困ったやつ。私の友人が言うには、ある企画をいっしょにやろうって持ちかけたのになかなか具体的な案も何も出ないのでしびれを切らして、でもいやな雰囲気にしたくないもんだからとりあえずスケジュールを決めながらその中で考えていこうかと思って提案したのに、それが気に入らなかったみたいなのよ、困ったやつは」
「私の聞いた『困ったやつ』はひとに仕事を押しつけようとしてるんですよ」
「花を持たせようとしたんじゃない? そこんとこをわからないというほうが『困ったやつ』よね、あなたの、そのご友人」

しばしにらみあう二人。
そのとき、神の携帯が鳴った。メールの着信音だ。ぱこっと携帯を開いて確認する神。ぱちゃり。

「ごめん、急ぎの用ができちゃった。悪いけど、今日はこれで」
「そうですね、私もいろいろ抱えてるんで、これで」

神は忙しそうに出口に向かう。メールは本当はWeeklyミニまぐだったが。

その後しばらく、神と悪魔が会うことはなかった。お互いに、知らぬふりをしながら、毎日のメールチェックではひょっとしてメールをくれたのにスパムとごっちゃにして削除してしまったのではと探しまくったり、はっと気がつけばキャンディーズの「やさしい悪魔」を振りつきで口ずさんでいたり(神の場合)テンプターズの「神様お願い」の2番の歌詞はどうだったかとGoogleで検索している自分に気がついてあわててウィンドウを閉じたり(悪魔の場合)という日々を送っていた。

およそ2か月後、神と悪魔はばったり出会う。どちらもスーパーのかごを下げたかっこうで。そこは名古屋からほど近いユーストア赤池店の食品売り場だ。駆け寄る神。

「あーらまー、だれかと思えば悪魔ちゃんだがや!」

悪魔は思わずかごを落としそうになった。

「何やってるんですか、こんなところで」

「友達の家に来たついでよ。名古屋に来たときはいつも寄るの。ちゃんとUCSカードも持ってるわよ、ほら。水曜日は会員は5%オフって、知ってる? あなたこそどうしてこんなところへ?」
「気分転換ですよ。どこでも行けるんですからね、われわれは」
「まあね」

神はちらっと悪魔のかごの中身に目をやり

「肉じゃが? あのね、悪いこといわないから糸こんはだめ。板こんにゃくをちぎって入れたほうがおいしいの、絶対」
「決めつけないでください。肉じゃがじゃありませんよ、今日はカレーです」
「カレーにこんにゃく?」「いーじゃないですか」

神はくすっと笑った。

「あのね、ネットで見つけたのよ、揚げバナナのレシピ」
「そんなもの見つけてどうするんですか」
「作って持ってってあげようかと思ってさ。さめたほうがいいでしょ?」
「ふ、しおらしいこと言いますね。何か魂胆があるんでしょ」
「魂胆があってもいいじゃない。それより、スパ王はミートソースよりやっぱり醤油バターた・ら・こ」
「いいじゃないですか、どっちでも。まったくおせっかいなんだから!」

神はにたにた笑いながらさっさとレジに向かった。それから思い出して振り向き、およそ3メートル先から悪魔に向かって

「次の話し合いの場所考えといてね!」

ため息をつきながら、離れたレジに向かう悪魔であった。

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/ >

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■イベント案内
東京写真月間2007
< http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/index2007.html >
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「東京写真月間」(The Month of Photography,Tokyo)は、写真文化の普及と発展を図るために社団法人日本写真協会が写真業界に呼びかけて催されている写真イベントである。催事は6月1日の「写真の日」を中心とした5〜6月にかけて、東京都内の写真ギャラリー、フォトサロンで催される写真展やイベントなどで、プロ、アマチュアの枠を超えたものである。主催は「東京写真月間2007」実行委員会=社団法人日本写真協会・東京都写真美術館。

◇国内展「東京の肖像」

●ハービー・山口「my favorite faces」
< http://www.pentax.co.jp/forum/gallery/20070518/ >
会期:5月18日(金)〜31日(木)10:30〜18:30 最終日16時 火休
会場:ペンタックスフォーラム(東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル MB(中地下一階)ペンタックススクエア内 TEL.03-3348-2941)
※5月26日(土)14:00〜15:30 作家によるトークショー 定員100名・要予約 無料

●神山洋一「東京生活1992〜2002」
< http://www.sha-bunkyo.or.jp/gallery/port.html >
会期:5月29日(火)〜6月10日(日)10:00〜18:00 最終日16時 月休
会場:ポートレートギャラリー(東京都新宿区四谷1-7 TEL.03-3351-2463)

●春日昌昭「TOKYO 1963〜1966」
< http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0706tmtps.html#kasuga >
会期:6月1日(金)〜7日(木)11:00〜20:00 最終日14時
会場:富士フイルムフォトサロン(東京都港区赤坂9-7-3 FUJIFILM SQUARE TEL.03-6271-3351)

◇国際展「アジアの写真家たち2007 インド」
 
●パラシャント・パンジェール「KING, COMMONER, CITIZEN」
< http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2007may/gallery_c_070519.html >
会期:5月19日(土)〜28日(月)10:30〜19:00 最終日15時
会場:コニカミノルタプラザ ギャラリーC(東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F TEL.03-3225-5001)

●スベンダー・チャタジー「Manipur」
< http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2007/05_ginza-3.htm >
会期:5月30日(水)〜6月12日(火)10:00〜19:00 最終日16時
会場:銀座ニコンサロン(東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA ニコンプラザ銀座1階 TEL.03-5537-1469)
※6月2日(土)18:00〜20:00 インド招待作家によるセミナー
 
●Amit Mehra/Pablo Bartholomew/Prashant Panjiar/Saibal Das/Sudharak Olwe/Suvendu Chatterjee/Swapan Nayak
「India in her colour and vibrancy インド 輝き・彩り」
< http://cweb.canon.jp/camera/gallery/index.html >
会期:5月31日(木)〜6月6日(水)10:00〜19:00 最終日16時 日休
会場:キヤノンギャラリー銀座(東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング TEL.03-3542-1860)

●Bijoy Chowdhury/Kushal Ray/Mahendra Sinh/Sohrab Hura/Swapan Parekh
「India in diversity インド百態」
< http://www.photo-sirius.net/schedule.html >
会期:5月31日(木)〜6月6日(水)10:00〜18:00 最終日15時 日休
会場:アイデムフォトギャラリー シリウス(東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F TEL.03-3350-1211)

●パブロ・バーソロミュー「Nagaland -Marked by Beauty-(山岳少数民族)」
< http://olympus-imaging.jp/plaza/gallery/2007/gallery070607.html >
会期:6月7日(木)〜6月13日(水)10:00〜18:00 最終日15時 日休
会場:オリンパスギャラリー(東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル TEL.03-3292-1934)

◇「1000人の写真展 わたしのこの一枚」
< http://www.ozone.co.jp/parktowerhall/ >
会期:5月26日(土)〜29日(火)10:30〜18:30 最終日16時
会場:新宿パークタワー(東京都新宿区西新宿3-7-1 ギャラリー3・オープンデッキギャラリー TEL.03-5322-6633)

◇「写真の日」記念写真展・2007
< http://www.ozone.co.jp/parktowerhall/ >
会期:5月31日(木)〜6月6日(水)10:30〜18:30
会場:新宿パークタワー(東京都新宿区西新宿3-7-1 ギャラリー3・オープンデッキギャラリー TEL.03-5322-6633)
 
◇「日本写真協会賞受賞作品展」
< http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0706t.html#psj >
会期:6月1日(金)〜6月7日(木)10:00〜20:00 最終日14時
開場:富士フォトサロン東京(東京都中央区銀座5-1 銀座ファイブ2F)

◇「写真の日」記念講演会「日本写真協会賞表彰式」「東京写真月間2007」
レセプション
日時:6月1日(金)講演会・表彰式・レセプション
会場:笹川記念会館(東京都港区三田3-12-12)
講演会「日本の古写真について」 15:30〜16:40 4F 鳳凰の間
< http://www.psj.or.jp/psjaward/img/20070517122320.pdf >
表彰式 17:00〜18:30 4F 鳳凰の間
レセプション 18:30〜20:00 5F レストラン菊

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■イベント案内
大阪写真月間2007
< http://homepage.mac.com/muranaka_f64/gekkan2007/Menu24.html >
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「大阪写真月間」は2000年暮れより「東京写真月間」の呼びかけに応じて、主に写真教育機関を中心として準備を進め、2002年6月に初めて「大阪写真月間2002」を開催した。その後も順調に回を重ねて本年が6回目になる。

●写真家150人の一坪展
会期:5月24日(木)〜6月7日(木)会場によって期間が異なる
会場:
大阪ニコンサロン 5月24日(木)〜5月29日(木)
< http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2007/05_osaka-4.htm >
キヤノンギャラリー梅田 5月31日(木)〜6月6日(水)
< http://cweb.canon.jp/camera/gallery/osaka.html >
ビジュアルアーツギャラリー 5月27日(日)〜6月2日(土)
< http://www.visual-arts-osaka.ac.jp/event/vag.html >
ギャラリー千スペース 6月3日(日)〜6月9日(土)
富士フォトサロン大阪 6月1日(金)〜6月7日(木)
< http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka.html >
ピルゼンギャラリー 5月31日(木)〜6月4日(月)
< http://homepage3.nifty.com/piruzen/ >

●1000人の写真展「わたしのこの1枚」
会期:6月3日(日)〜9日(土)12:00〜19:00
会場:ギャラリー千スペース(大阪市北区西天満4-8-7 TEL.06-6364-2011)

●「高校生の写真一坪展」
< http://www.cameranonaniwa.co.jp/photo/gallery/index.html >
会期:6月14日(木)〜19日(火)10:00〜19:00
会場:カメラのナニワ本店フォトギャラリー(大阪市中央区心斎橋筋1-4-29 TEL.0120-120-728)

●小学生のための写真講座
内容:「親子で挑戦!モノクロ写真教室」
日時:6月10日(日)10:00〜15:00
会場:ビジュアルアーツ専門学校(大阪市北区曽根崎新地2-5-23 TEL.06-6341-4407)
< http://www.visual-arts-osaka.ac.jp/ >

●シンポジウム
内容:写真の国際交流を考える「東アジアの写真〜韓国・中国〜」
講師:写真家・柳銀珪氏、作家・戸田郁子氏、写真家・吉川直哉氏ほか
日時:6月3日(日)14:00〜16:30
会場:ビジュアルアーツ専門学校 新館3Fアーツホール
参加申込:事務局までハガキ、またはFAX、E-Mailで
定員:160名
費用:資料代1000円(学生無料)

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■編集後記(5/22)

・「週刊現代」対「日本相撲協会」のバトルがちょっと静かになったと思っていたら、昨日の号で「朝青龍×綱獲り白鵬の300万円八百長」というすごい記事が出た。白鵬の師匠である宮城野親方の元愛人が録音した、親方の「告白」を暴露したもので、昨年の名古屋場所、綱獲りのかかった白鵬が朝青龍ばかりか大関陣にも八百長を申し入れていたということを、非常に生々しく、具体的に語っている。千秋楽、白鵬がすでに優勝を決めていた朝青龍を寄り倒して13勝目をあげた。しかし昇進は見送られた。あの当時は、白鵬を昇進させない相撲協会に非難が集中したが、いまにして思えばあの勝負、朝青龍の無気力ぶりを見破った審判部をほめるべきかもしれない。記事の内容が真実なら、日本相撲協会にはまだ見識があるということだ。といったように、大相撲のことを書くとじつは反応も少なからずあって、小誌の読者数を減らしているので(泣き笑い)このへんにしておこう。そして、「わたしのお気に入り」でお茶をにごす。前にも書いたが、朝食はフジパンの「本仕込」である。ダントツにうまい。もっちりした食感がたまらない。同じ食パンでどうしてこうも違うのだろう。目隠しテストしても「本仕込」ならわかる。まずいパンはジャムを塗ったり、コーヒーで流し込んだりするが、「本仕込」ならマーガリンだけで充分だ(一部の健康志向の人から目の敵にされるマーガリンであるが)。自転車で買い物に出るときなど、口に含んでうれしいのがUHA味覚糖の「特濃ミルク8.2」キャンデーである。8.2とはなにか? 「通常牛乳には約3.4%の乳脂肪が含まれていますが、特濃ミルクキャンディには約8.2%の乳脂肪が含まれています。とってもコンクな味の新しいミルクキャンディです」とある。コンク? 調べたら、濃縮した(concentrated)という意味だった。知らなかったがいい用語。今後は、さらコンクな味のデジクリを目指します。困苦ではない。(柴田)

・ライアーゲームを弟と見ていた。敗者復活戦「リストラゲーム」で、次に進ませたいプレイヤーの名前を5つある欄に記入し集計、投票数の少なかったプレイヤーは次に進めないというもの。登場人物がその5つある欄全部に同じ名前を書くという手を使おうとするので、「そんなんあかんやん、禁止事項にはないけど文面を考えると……」と言った私に弟が諭す。「だからビジネスに向いてないって言ってるやろ。世の中結構汚いって。汚いというより、穴をついてくるっていうか。禁止していないならOKなのがビジネス。F1でも、これのサイズはここまでと書いてあっても、走行中に広がったり、吸気口が開いたり。走る前の検査で通れば問題なくて、レギュレーションをどう解釈するかが結果を変えるわけで。逆に、相手にきっちりさせたかったら、ギチギチに書かないとまずいって。この辺りは当然だろう、言わないだろう、やらないだろう、この文面の解釈すれば当然しないだろうと思うことも書かないと。世の中解釈できる人ばかりじゃないし、わかっていても書いていないからと平気でする人はいるんだから。」トンデモな結果になるのは、そのあたりの詰めが甘いからだと怒られる。耳が痛いわ〜。(hammer.mule)

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LIAR GAME 1 (1)
甲斐谷 忍
集英社 2005-09-16
おすすめ平均 star
starゲームの設定が凄すぎる
star知力戦「バトルロワイヤル」
starうーん。。。
star騙して勝つ!本格心理ゲームの真骨頂
starONE OUTSの次は

LIAR GAME 2 (2) LIAR GAME 3 (3) LIAR GAME 4 (4) ONE OUTS 15 (15) ONE OUTS 16 (16)

by G-Tools , 2007/05/22