[2375] プラハ・キュビズム建築に関するご報告の巻-1

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<音楽に依存しすぎる制作環境は危険だ……>

■わが逃走[16]
 プラハ・キュビズム建築に関するご報告の巻 その1
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[9]
 作品作りのBGMと癒しの世界
 松林あつし


■わが逃走第16回
プラハ・キュビズム建築に関するご報告の巻 その1

齋藤 浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20080228140200.html >
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このところクダラナイ話ばかり書いていたので、たまにはアカデミックな感じをアピールした方がいいかなと思いまして。そういった訳で、今回のテーマは『キュビズム』です。

僭越ながらオレの話をさせていただくと、俺様は“直線的でシンプルな幾何学的形態の美”に共感を覚える傾向にあるようなのです。それ即ち、カクカクした美術表現が好きなのだ。なんでだか知らんけど、昔からそうなのです。

で、去年の夏。ふとした書物で見た建築の写真にグッときてしまい、調べてみるとそれはチェコはプラハに実在する“キュビズム建築”だという。こいつぁこの目で見てみたいものだ! と思い、極親しい間柄の年上の女性Aさん(年齢非公開)とともに一路プラハへ。

ちなみに、後先考えずその場のノリで海外旅行に行ってしまったことは初めてである。もちろん旅費はワリカンである。

壱●キュビズムって何よ?

キュビズムを広辞苑で調べてみたところ、
「二十世紀初めフランスに興った美術運動。物体を球体・円錐形・円筒形の基本形態に分解し、それを点・線・面で幾何学的に再構成した。ピカソ・ブラック・グリスらに始まり、レジェ・フレネエ・ドローネーらを含み、詩人アポリネールが総合的に推進した。抽象芸術だけでなく近代絵画・彫刻・工芸全体に影響を及ぼす。立体派。キュービズム。」
とあります。

ほほう。なんとなく分かるけど、なんだかよく分かんないですね。いろんな書物を斜め読みして整理してみると、どうやらキュビズムとはまず“絵画ありき”の世界らしい。

ピカソやらブラックやらエラい画家達が『いろんな角度から見たものを一旦バラして、ひとつの平面上に再構成する』という考えに基づいて発表した絵に端を発するようだ。

こんなのとか。
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つまり、ここに円錐があったとしよう。そいつを真横から見ると三角形に見えるけど、真上から見ると円に見える。それを一枚のキャンバスに描いちゃったら、エラい批評家達が「単一焦点からの解放だ」とか「空間の自由を獲得した」とか言って絶賛したのかな? まあ賛否両論あったらしいけどモノスゴク話題になって、美術史を語る上で避けて通れないほどの革命的な事件になっちゃったようだ。

スゲエ絵の上手い人が、子供の絵の迫力を手にした事件とも言えるかも。逆なら思い当たるフシがあって、私は3歳の頃、電車の絵を描きたかった。側面からの構図では描けるのだ。
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でも、車両の屋根に設置されている円盤状の空調装置を描き加えようとすると、
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こうなっちゃうんだよなー。
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何故そうなっちゃうんだか分からなくて、クヤシくてクヤシくて…。
で、あるとき似たような形の皿を横から見たら、なんとそれが長方形に見えるではないか!
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これを取り入れて再度電車を描いてみると……おお、描けた!
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オレはこのときの感動は生涯わすれないだろう。まあ凡人はこのような過程を経て、立体と平面の関係を把握していくわけだが、天才は最初からラファエルロのような絵を描いていたので、逆の行程を辿って子供の視点を手に入れたんでしょう。おそらく。

で、キュビズムだ。こうして発表された絵画は写実主義に慣れきっていた当時の人々のドギモを抜き、ヨーロッパを中心にスゲーブームになったのだそうな。んでもって、そのキュビズムの展覧会が1910年頃プラハで開催され、そこでまたドギモをを抜かれた人達が、高いテンションのままこんどはそれを立体で表現しはじめた。

キュビズムの立体化はプラハから始まった、と言っても過言ではない。かどうかは知らんが、突発的にキュビ波に襲われたプラハの建築家や工芸家は、こぞってキュビキュビした家具なんかを作りはじめ、しまいには家までおっ建てる始末。

そもそも、『キュビズムの立体化』と言った時点で矛盾ありまくりのような気がするオレな訳だが、あくまでもオレ的に整理すると、3次元のものを脳内で展開図的にバラした後、立体っぽい表現で2次元上に再構築したのがキュビズム1。で、キュビズム1を見た奴がびっくりして、そのカッコ良さを立体表現のネタにして、勢いで作っちまったのがキュビズム2。プラハ発祥の家具や建築なんかは、キュビズム2に相当するんじゃないかな。間違ってたらごめんね。

まあ、ビビビときたら作らずにはいられなくなるのが、物作り魂を持つ者の性(さが)である。そんな当時のハイテンションを今に伝える名建築を見に、ちょっくらプラハまで行ってきたという訳でございます。

弐●キュビズム建築

そもそもキュビズム建築は、世界広しといえど、プラハにしか存在しないらしい。しかも、そのほとんどが作られたのは1910年から1914年までの間。突然のブームがやってきて一気に盛り上がり、第一次世界大戦の勃発で唐突にその歴史の幕を閉じたって訳ですね。

さて、プラハはちいさな街なので、代表的なものであれば一日で巡ることも可能です。私はあらかじめガイドブックを参考に目星をつけ、あとは現地で調達したキュビズム建築マップを手に、行き当たりばったりで見てまわりました。そういった訳で、そのいくつかをご紹介いたしましょう。一応断っておくけど、この文はあくまでもオレの主観で書いてるので、学術的価値は全くないよ。

2-1 教員組合住宅

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成田からスキポール経由でプラハに着いたら夜だった。旧共産主義的な威圧感のあるホテルにつくと、なんとその隣にこの教員組合住宅が建っていたのだ。長旅の疲れも眠気もぶっとんじまったオレさ。

サントリーDAKARAのCMで踊るブタのバックにどーんと構えているといっても、みんなブタばかり見ていて気づかなかったんじゃないかな。かく言う私もそのひとりです。

オタカル・ノヴォトニーによる設計。無彩色+赤という色彩にも思わずグッときてしまいます。ファサード、扉や天井、そして階段の手すりまで執拗なまでにキュビキュビしています。建物側面の銘板の書体もイカしてるぜ。構成している要素の全てが鋭角的多面体で、なんというか、ガンダムみたいなのだ。

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ただ、建物全体をかたまりとして見ると、安定感もありフツーな感じ。キュビズム部位の集合体とでも言うべきか、近くで見た方がキュビ感を味わえる建築だった。

2-2 黒い聖母の家

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ヨゼフ・ゴチャール設計。キュビズム建築初期の代表的なものだそうだ。壁面にマドンナ像があることからこう呼ばれている。内部はキュビズム美術館、キュビズムカフェ、キュビズムショップとなっており、まあ一種の観光名所と言えましょう。

残念ながら、私が行ったときは「技術的理由」により、キュビズム美術館は閉館中だった。ここまで来たのにー。無念。でもカフェとショップは営業中で、堂々と内部を見学できたので嬉しい。

カフェはインテリアも当時のものらしく、天井のランプなんざ思わず(っかー!た、たまんねぇ)などと声に出してしまいそうになる程の美しさ。

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でも不思議なことに階段は曲線を強調した優雅なもので、手すりだけややキュビズム。

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教員組合住宅のものくらいとんがっているものを予想していたので、少々意外な感じがした。まあ全部が全部キュビキュビしてたら疲れちゃうけどね。他のディテールは教員住宅同様、かなりイケてます。窓枠や柱など、そこここにガンダムにおける連邦軍のマークのような意匠を見つけました。

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外観はわりと地味。私が行った日が曇りだったのに加え、壁面の色がやや暗めなことから、そう思えたのかもしれない。晴れた日にファザードがきっちりとした陰影を見せてくれれば、その印象もまた違ったものになるのであろう。二段構えの屋根裏部屋も特徴的。屋根裏内部を見学できないかなー。構造が知りたい。

2-3 マーネス橋の噴水

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これって、言われてみなきゃ気づかないっす。黒い聖母の家・キュビズムショップで購入した『プラハ・キュビズム建築マップ』でその存在を初めて知る。私の泊まったホテルから歩いて5〜6分。比較的何度も行き来していたところだったのだが、これを読むまでキュビズム物件だとは全く気づきませんでした。言われてみれば、確かにキュビキュビしてます。

噴水中央前面と左右、計3カ所に位置する人面型の吐水口と交互に配置された連邦軍のマークのような意匠。これだけで確かにこの物件は怪しい。さらに見てみると、台座部分の面はクリスタルカットされたような装飾も施されており、もうこうなってしまえばキュビズム決定です。

でも、やはりちょっとインパクトに欠けるなーと思って『キュビズム建築マップ』に掲載されている写真と比較すると、なるほど理由がわかりました。曇りだったからです。

で、時間を変えて行ってみると、おお、確かにキュビズム。強烈な光がひとつの方向から射してくれば、当然陰影は強調されます。パキパキとした面構成をもつこれらキュビズム物件は、やはり晴天時にこそ本領発揮するのですねー。

噴水は道を挟んで対称に設置されており、上流側と下流側では微妙にディテールが違います。神社の狛犬みたいなものか?

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しかも設置されているのは東側だけで、橋の西側には影も形も見えませんでした。なんで?

てなところで、今回はここまで。次回は、より一層建築家のハイテンションぶりが伝わってくる物件を紹介する予定。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/ >

※ウィキペディアによると
 フランス語ではキュビスム(cubisme)と、「ス」が澄んだ発音であるが、
 英語ではキュビズム(キュービズム)(cubism)と、「ズ」と濁った発音に
 なる
そうです。(編集部)

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■伊豆高原へいらっしゃい
作品作りのBGMと癒しの世界

松林あつし
< http://bn.dgcr.com/archives/20080228140100.html >
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僕はデジタルイラストという分野で仕事をしております。3Dソフトを使って立体的なキャラクターを制作したり、ペンタブレットを使って平面的な手描き風作品を作ったり……どちらにしてもビジュアルで何かを表現するというスタンスは、絵画に通じるものがあります。僕が美大の絵画学科出身なので、よけいにそう思ってしまうのかも知れません。

突然ですが、皆さんは絵を見て音楽(サウンド)が頭の中に流れて来ますか?または音楽を聴いて頭の中に絵(ビジュアル)が浮かびますか? 同じ音楽であっても、それを聞いたときの心理状態によって感じ方は大きく変わると思うので、一概には言えませんね。しかし、昔から絵と音楽が密接な関係にあったことを思えば、何らかの法則がそこにあるような気がします。

特に絵画とクラッシック音楽やバロック音楽、または戯曲などはその関係性を表す良い例かもしれません。絵画には、それぞれの時代に生きた画家のアイデンティティを示すための「呼び名」があります。例えば、印象派、ロマン主義、象徴派、写実主義、キュビスムなどは近代美術を象徴する代表例ですが、それぞれの時代背景や文化的背景によって、対応する音楽も違ってくるはずです。

一つの例ですが、象徴派のベックリンという画家が描いた「死の島」
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=16553706 >
という作品群があります(象徴派は僕が最も好きな一派で、この作品も実物を見たことがありますが、印刷物では絶対に出ないような、深遠な色使いの作品でした)ラフマニノフやレーガーがこの作品に影響を受けた音楽を発表しています。

その他有名なところでは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」はガルトマンの遺作展を題材としていたり、ドビュッシーの「海」は葛飾北斎の「神奈川沖波裏」に影響された作品だと言われていますし、他にも印象派の絵画から大きな影響を受けたとされています。

逆に、音楽から影響を受けて制作された絵画もあるでしょうし、文芸や演劇と大きく関わる絵画もあると思います。残念ながら、僕がクラッシック音楽や文芸に疎いので、それらを深く掘り下げて論ずることはできませんが、昔からある「表現方法の枠を乗り越えた交流」が今も受け継がれていると強く感じます。特に現代のアートは映像という新分野が加わり、あらゆる表現方法を融合させようとする試みが活発になっているのではないでしょうか。

現に作家の中には絵も描けて、音楽も作れて、映像表現ができて、プログラミングまでできる、というマルチアーチストがいます(羨ましい限りです)。僕にはとてもそのような才能はないので、せいぜい作品制作の時に聞くBGMを探すぐらいです。

でも、このBGM……結構作品に影響を与えたりすると感じませんか? 人によっては「作品の可能性に足かせをするようなものだ」と感じてBGMを使わない人もいるかもしれません。僕も特定の集中力を要する仕事の場合、音楽は非常にじゃまになるので、聞かない時もあります。しかし、自由な発想での作品作りにおいては、サウンドはそれを広げてくれるありがたい存在です。

僕が良く聴く音楽のジャンルとしては、インストゥルメンタル、ワールド、ニューエイジなどと呼ばれる分野が多いです。俗に言う「癒し系」と呼ばれています。しかし、僕はこの「癒し系音楽」という言い方が好きではありません。

なぜなら、音楽は作る者、演ずる者、聴く者がいて、それぞれがそのサウンドで幸せになるためにあると思っているので、たとえそれがヘヴィメタであっても、聴く人間によってはそれが「癒し」となるのです。つまり、音楽そのものが「癒し」なのに、わざわざ癒し系という分野を作る意味がわかりません。

まあ、それがどのような分野の音楽であれ、そこからインスパイアされて自分の作品に影響を与える、ということはよくあります。

しかし、その音楽が絵画や映像と一体となってメディアで使われた時、自由なイマジネーションで捉えられていたサウンドが、急激にその映像の世界の囚われの身となります。音楽がビジュアルの世界観に染まってしうまうのです。これは、良いことでもあり、残念なことでもあります。

その最も分りやすい例として、サウンドトラックやCMサウンドがあります。坂本龍一の「Asience-fast piano」を聴くと、花王のCMに登場するチャン・ツィイーが頭に浮かぶし、久石譲の「風の通り道」を聴くと、サツキとメイの家から引っ越しする「まっくろくろすけ」しか出てこないし、宇多田ヒカルの「光」を聴くと「キングダム・ハーツ」のエンディングへフラッシュバックする、といった具合です。

これは、先ほどの「音楽が放つ自由なイマジネーション」を阻害している例だと思うのですが、ある意味しかたのないことでもあります。なので、僕の場合、気に入った曲があるとそれを映画やCMのイメージから引きはがし、無理矢理自分の世界へと持ってくるのです。

今僕がとても気に入っているアーチストで、「ヘイリー」という女性ボーカリストがいます。ニュージーランド出身のオペラ系の歌手で、弱冠二十歳です。昨年まで「ケルティック・ウーマン」の世界ツアーに参加していました。日本ではブルボン「ボイセンベリークッキー」のCMソングで有名になりました(ニュージーランド産のボイセンベリーを乗せた甘酸っぱいクッキーで、よく買っていたのですが、最近は近所のスーパーで見かけなくなりました)。このCMソングである「サマー・レイン」はすごく良い曲なのに、やはり音楽を聴くとクッキーしか頭に浮かばないのです。

このような、商品や特定の映画のイメージが色濃いサウンドを自分の世界に引っ張ってくる近道としては、本人が歌う姿を見るのが良いのではないでしょうか。実は先日ケルティック・ウーマンのDVDを買ったのですが、その中で歌うヘイリーを見て、一気にCMのイメージが吹っ飛んだのです。

例の「サマー・レイン」はプログラムに入っていませんでしたが、それでも映像を見ることによって、CDを聴いても本人の歌う姿を強くイメージできるようになりました。本人のイメージさえ定着すれば、あとはその音楽を自分のイマジネーションで自由に引っ張ってくることができます。(ヘイリーの歌声、是非聴いてみてください。鳥肌ものです)
< http://www.universal-music.co.jp/classics/hayley_westenra/ >

ケルティック・ウーマンやヘイリー以外で作品制作時に聴く音楽としては、シークレット・ガーデン、エンヤ、フェイ・ウォン、久石譲、姫神、平原綾香などですね。

しかし、先ほども書いたとおり、僕の場合それらの音楽が直接作品に影響してしまわないよう気をつけています。ただ唯一、この作品だけは、平原綾香の「明日」という曲が頭の中をぐるぐる回っていた時に作った作品ですが……
< http://www.asahi-net.or.jp/%7Eqm5a-mtby/atsushix/art/art_touch_001.html >

僕の他の作品が、BGMからどれほど影響を受けているかは定かではありませんが、結果として考えれば、音楽に依存しすぎる制作環境は危険だ……と感じています。サウンドからインスパイアされることに快感を覚えると、音楽に作風が左右されてしまう、ひとりよがりの作品になりがちなどの弊害に気がつくのが遅れてしまう可能性もあります。

事実、僕が学生時代に一番最初に影響を受けた音楽である「E.T.」のサウンドトラックをイメージして作った油絵は惨憺たるものでしたし、その後、この業界で作品を作るようになっても、ずっと特定の音楽に傾倒した結果、表現したいものと表現しなければならないものとのギャップが、どんどん広がってしまいました。

結論としては、昔の印象派の音楽と絵画がお互い影響し合ったような、歴史的な芸術の流れに乗るのでなければ、音楽というものをあくまで自分の「癒し」と位置づけて、BGMと割り切って付き合う方が良いということでしょうか。

先ほどニューエイジ系サウンドが好きだと書きましたが、実はJ-Popなども結構好きで聴きます。とりわけ、BoA、宇多田ヒカル、倉木麻衣などはほとんどすべての曲を持っています。

伊豆高原へ引っ越して来る前は、レンタルCDを利用することがが多かったのですが、ここに来てからレンタルビデオ屋(ツタヤ)まで結構距離があるので、iTunes Storeから購入することが多くなりました。それにしても、日本のダウンロード販売は高いですね。原価そのものはほとんどゼロなのに、1曲200円ですか〜。

【まつばやし・あつし】pine2656@art.email.ne.jp
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/ >

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■編集後記(2/28)

・娘の家の2歳児が、最近ますますおもしろいキャラになっている。子供は夜更かしさせない家なので、早めに寝室に追いやられる彼は、居間にいる父母のところに行きたくて仕方がない。しかし、必ず叱られてまた寝室に戻されるので、一計を案じた。最近覚えたばかりのウケる芸をやれば許してもらえるのではないかと、なんと前転を連続させて居間に転がり込んだという。思惑通り大笑いで許してもらったそうだが、よく考えたもんだと感心しきりの祖父であるわたしである。昨日は、毛布をかぶってお化けになって現れたそうだ。/テラスにいたら、中から鍵をかけられてしまった。犯人は2歳児ではなくて妻である。昨日の朝、いつものようにテラスに掃除機をかけて、犬の寝場所を整えて家の中に入ろうとしたら、2カ所ある引き戸の両方とも内部から施錠されているではないか。こんなことは初めて。妻が気づかずに買い物にでも出てしまったら、わたしはまだ寒いテラスに取り残されてしまう(後から考えたら、まだ店の開く時間ではなかった)。あわててガラス戸を叩いたら、寝室の床を拭いていた妻が平然と現れた。いつもの習慣で、と言うのでいつもはこんなことはないだろうと応じると、いつもと違うから間違いなんでしょうと逆ギレされた。まあ、わたしもついウッカリがやたら多くなったが。/でも、一番問題なのが犬で、気まぐれ、自己チュー、我慢しない性格をますます増長。この頃夜間は、寝室と廊下を隔てた仕事場に寝かせて、ドアを開け放しているのだが、我々がベッドで本を読み始めると必ずやかましく鳴く。仕方なく読書をあきらめて照明を消すと、しばらくして静かになる。眠る前の読書という最大級の娯楽を奪われて、そうとうストレスである。近い将来の老(犬)老(人)介護を考えるとユーウツだなあ。(柴田)

NHK おしゃれ工房 2008年 02月号 [雑誌]・ビーズ編みを趣味としている北桜関が「おしゃれ工房」に出演。きっかけは、奥様へのプレゼントのため。プラモデルを作るのが好きだったので、これなら作れそうだと思ったそうだ。今は桜モチーフのリングや携帯ストラップなどを作られている。大きな体でビーズ専門店に行き、材料を買う姿がなんだかほほえましい。娘さんや奥様とともに、色あわせやデザインを考えている姿は楽しそう。ビーズの化粧回しを作りたいそうなので、実現して欲しいなぁ。/ドコモがソフトバンク、auに続き、家族間通話無料。喜んだら、家族間で長電話ってないよね、と。そうよね……。法人契約の同一グループ内でも、無料になるそう。(hammer.mule)
< http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20080301/001/33-1300.html >
再放送
< http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080227_02.html >
定額