[2393] 不思議な縁で関わってきた Expression

投稿:  著者:  読了時間:17分(本文:約8,200文字)


<振り上げた拳をどうしよう>

■ネタを訪ねて三万歩[38]
 不思議な縁(えにし)で関わってきた Expression
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[129]
 mixi規約改定問題に決着?
 吉井 宏

■展覧会・イベント案内
 エイリアン展 …モシモシ、応答ネガイマス。
 写真新世紀大阪展


■ネタを訪ねて三万歩[38]
不思議な縁(えにし)で関わってきた Expression

海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20080326140400.html >
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●マイクロソフトのサイトに登場

先月末から、マイクロソフトのサイトでExpression Designについての連載が始まりました。不思議な縁(えにし)で関わってきたExpressionの今後に期待するとともに、とにかく楽しんでしまおうという趣向です。内容的には読み物プラス作品といったところですが、雰囲気は伝わるのではないでしょうか。実は、全体を通して一応はコラムのコーナーなのですが、私は「色物」に徹しています。

ところでExpressionと言えば、国内代理店またはメーカーが、MediaVision→Fortunehill→axim→P&A→Microsoftと、10年の間に5社もかわっているわけですから、数奇な運命であったのは確かです。なお、私はCreature Houseの直販時代に、国内代理店であったaximの時だけまったく関わっていませんでした。

で、前にも触れたと思いますが、かつてのExpressionはExpression Designとなり、完全にリセットされました。仕様の幾つかが変更になり、全く異なるソフトとして生まれ変わったと言っても過言ではないかもしれません。多少オーバーな表現ですが。Expression Studioの一員としての意味合いが重要視されているからでしょう。無理に過去の資産を引きずらずにリセットをかけたことは、個人的に高く評価しています。あとは、新しい仕様の上に過去の機能をどのようにして戻すかだけですね。

ですからExpression Designにとって、今は我慢の時かも知れません。なにせまだまだWindows XPなどであれば過去のバージョンが現役で利用出来るからです。私もMacBook ProにBootCampでインストールしたWindows XP上にExpression3をインストールしています。もっともこれは昔からのユーザーに限定した話。過去のバージョンを新規に入手することが不可能だからです。

余談ですが、ソフトウェアは常に最新版である必要はないと思います。データの互換が取れるのであれば、どんなツールを使ってもいいわけですから。ただ、それも「ある程度」と前置きをしなくてはならないと思います。一定の処理のために、無駄な時間が発生するようになったら換え時かもしれません。難しい判断ですが、テクノロジーのスピードを無視し続けるのにも限界はあると思います。

・Expression Designへの拘りと使いどころ
< http://www.microsoft.com/japan/products/expression/creatorsEX/column_design.html >

●嬉し悲しのスーツ出動

3月は卒業式、そして4月は入学式と続く苦手なスーツの季節。私は不器用なのでネクタイが苦手。だいたい「なんとかなった」という締め方に行き着くまでに、毎回30分は悪戦苦闘してしまいます。そもそもスーツを着るのは冠婚葬祭を除くと大学などの式典だけ。基本的に嫌いではないのですが、似合わないという点は大きな負のポイントかもしれませんね。

そんな私も、浪人・アルバイト時代はかなりの頻度でスーツを着ていました。スーツというよりは、ジーンズにジャケットとネクタイといった感じ。もちろん、当時はサクッとネクタイを締めることが出来たのですが、その後ネクタイをする機会は激減し、何故かコツを忘れてしまいました。

どちらにしても、4月からの新学期で不安定になっていた生活のリズムが取り戻せるのが楽しみです。それほど講師でいることが癖になっているようです。不思議なことに、講師で束縛されないときに打ち合わせが集中するのも、幸運なのかも知れません。絶妙のタイミングで連絡をくださるメーカーの方に本当に感謝しています。逆だったら、講師している時間などまったくありませんので……。

●長野で8分勝負

3月4日、富士ゼロックス長野で行なわれたセミナーに向かったのですが、首都圏以外でのセミナーとしては実に10年ぶりとなりました。10年前といえば1997年12月に大阪ドームで行なわれた"Mac Fan Expo in Kansai"です。かなりハイテンションで盛り上がり、事前調査していたお土産を求めて発車8分前の売店で散財してしまいました。

桜井甘精堂の「栗かのこ」
善光寺名物八幡屋磯五郎の「七味唐辛子」
信州上田の「みすゞ飴」
軽井沢沢屋の「くるみバタージャム」(品切れだったので「あんずジャム」をゲット)
ご当地ポッキーとして「巨峰ポッキー」

完全な定番アイテムですが、それが目的ですからね。とにかく慌ただしく買いまくって、完全にお上りさん状態でした。なお、ほとんど甘いものばかりで翌日は緑茶三昧となりましたが、やはりご当地系の御菓子っていいですね。

まっ、東京でも手に入ると言われればそれまでですが、昔のように出来るだけその土地に行かないと、手に入らないという事が当たり前になれば、賞味期限偽装事件などは起きないと思うのですが、もうそんな良い意味で不便な世界を求めるのは無理なのかも知れませんね。

ところで、往復新幹線だったのですが、考えて見ると私は長野オリンピック前、つまり新幹線もなかった15年前の長野駅しか知りません。その当時、某メーカーの創立記念パーティーに誘われて長野駅に向かったのですが、それがなかったら今回が初めての長野駅入りだったかもしれません。

そして、当時の記憶は完全に無意味になってしまうほど様変わりしていたのにはびっくり。とにかく、下手に都内でダラダラと移動していることを考えたら一時間半で到着ですから、恐ろしく近くなったものです。今度はフラッと日帰り旅行でもしてみようと思っています。

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♪今月のお気に入りミュージック
3月末ということでこの時期のお気に入り……。
"グッド・ラック・アンド・グッドバイ" by 荒井由実 in 1976
"The Five Pennies" by "The Five Pennies" Soundtruck in 1959
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アップルストア銀座のセッション 4月21日(月)19時より
Made on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.21 Photoshop速攻塾
/レタッチ編』3回完結シリーズ中編としてPhotoshop塾/レタッチ
編を行ないます。元画像をナチュラルに仕上げるレタッチの実践的
テクニックとマスキングだけに利用する捨てレタッチについて、短
時間処理を想定して整理します。後編は5月に行ないます。
予約不要・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

先月この欄でお願いした、場所探しのリアクションは不発に終わりました。なかなかうまくいきません。あとは地道に足で探し歩くほかなさそうです。

で、足で探すといえば、CASIO EXILIM EX-S10レビューの依頼が入りました。そこで私は近所を散歩したりする時や、打ち合わせに出かける時に持ち歩くことにしました。ハプニングを期待し、色々と面白い写真を撮ろうと欲をかいたからです。しかし、これが意外に難しいことを痛感しました。

一眼レフタイプなら、あきらかに撮影していることを回りに主張しているので、それほど問題にはなりませんが、手のひらに隠れてしまうようなコンパクトデジタルカメラで似たような撮影方法を行なうと、見方によっては盗撮と誤解されかねないからです。携帯電話と名刺サイズの小型カメラですから仕方がないのかも知れません。殆どスパイカメラそのものですからね。

そんなわけで、かなり冷や汗をかいてしまいました。結局、思ったような写真がなかなか撮影できずに苦労したわけです。そんな中で一番笑ってしまったのは、近くの梅園に気分転換に出かけた際、偶然ウグイスが登場した時の事。慌ててシャッターを切りまくりましたが、こんな時は一眼レフの連射機能が便利ですね。結局、ウグイスにからかわれてしまったというのがオチでした。

・デザイナーのスケッチブックとしてカシオ「EXILIM EX-S10」を使う
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/03/05/010/index.html >

で、色々やっているうちに気が付いたのは、デザイナーあるいはイラストレーターのスケッチブックという視点です。高機能も大切ですが、難しい操作をせずに簡単に無理難題なシーンを撮影できるという意味では、かなり気に入ってしまいました。なにせ、へそ曲がりの私は手ブレ補正機能をわざわざオフにし、ブレを楽しむといった変な使い方に徹したくらいです。結果として、それが作品に繋がりました。カシオさんにとってはかなり「困った?」ライターだったかもしれません。でもスペック重視一辺倒なレビュー記事は、既に頭打ちじゃないかと感じています。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://efgra.blogspot.com >
< http://web.mac.com/kaizu >

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■グラフィック薄氷大魔王[129]
mixi規約改定問題に決着?

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20080326140300.html >
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おそらく、うやむやのうちに4月1日に新規約が発効してしまうだろうと予想していたのだが、先週、意外にも規約条文の修正が発表された。細かいツッコミどころは残っている(らしい)ものの、著作権関連の問題の箇所は完全に書き直された。mixi動画の規約も同様。

修正されなければ100%やめるつもりだったけど、これで、どうしてもやめなければならない理由がなくなってしまった。スパーッとやめて勇者になりたかったけど、入会して4年もたってると、自分だけ損する気がして踏ん切りがつかない。大勢のマイミクや、楽しいコミュや膨大な情報を人質にとられている感じ。

midoriさんも昨日書いてましたが、mixiで知り合ってリアルでもつきあうようになった人脈っていうか仲間と、mixiという場所抜きで同じように親しくつきあっていくのはむずかしい。規約問題で悩みつつも居残りを決めた友人が多ければなおさら。

振り上げた拳をどうしよう、みたいな中途半端な気分は残ってしまうのだけどね。まあ、ユーザーが声を上げたことが運営側を動かし、mixiが居心地のいい場所になっていく過程、ということなのでしょう。やめてしまったら声を上げることもできないわけで。

どうも、投稿のダイジェスト版を作りたかったのが規約改定の主な理由だったらしいのだが、こんな騒ぎになるとは予想してなかっただろう。これからは慎重になるにちがいない。と信じたい。

ところで、国内主要ブログサービスの利用規約の比較ランキングみたいなページを見た。ユーザーの著作権を尊重しているところもある一方、修正前のmixi規約改定案のような規約のブログサービスもいくつかある。自分の使っているサービスがどうなのか、要チェック。

僕が利用しているBloggerは、知的所有権について「Googleのサービスを通じて送信、投稿、表示されるコンテンツの所有、管理に関する権利は Googleには一切ありません。」と太字で書いてある。とりあえず大丈夫そう。

自前のサーバーにMovable Type、あるいは.MacサーバーにiWebでブログってあたりが一番問題がないんだろうけど、当然お金がかかるし、管理も自分でやらなくちゃならない。無料サービスである代わりに、ってのはあるね。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com

もうしばらく短めバージョンで失礼します。休載でもいいんだけど、再開するときがしんどいんですよ。続けているほうがラク。The Daily Workも丸一か月更新してない。そろそろ準備しよう。手がきブログもやりたいー。落ち着いたら一日中描いてやるー。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■展覧会案内
エイリアン展 …モシモシ、応答ネガイマス。
< http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sp/aliens/index.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080326140200.html >
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会期:3月20日(木)〜6月16日(月)10:00〜17:00 5/3〜5/6 18時まで 火休 4/1、4/29、5/6は開館
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb(東京都江東区青海2-41 東京・お台場)
入場料:大人900円、18歳以下350円 常設展示も見学可
内容:エイリアンに古くから魅了されてきた人間の心理をひもときながら、世界トップレベルの科学者が最新の発見と理論にもとづいて、エイリアンが存在する可能性をアストロバイオロジーという学問の見地から科学的に追求する。
展示:
Zone 1=空想としてのエイリアン
Zone 2=科学としてのエイリアン
Zone 3=エイリアンの世界
Zone 4=エイリアンとの交信
◇長沼毅トーク・ライブ──脱・「知的」生命探査のススメ!第2回
「人工生命──新しい生命を作る挑戦」
池上高志(複雑系・システム論/東京大学大学院准教授)×長沼毅
日時:5月6日(火・祝)14:30〜16:00(14:00開場)
会場:7階 みらいCANホール
定員:300名(インターネットで優先予約を受け付け。定員に達しない場合、予約がなくとも当日先着順で参加できる)
◇長沼毅トーク・ライブ──脱・「知的」生命探査のススメ!第3回
「伝統──人工と自然の古くて新しい関係」
千宗屋(武者小路千家若宗匠)×長沼毅
日時:5月18日(日)14:30〜16:00(14:00開場)
会場:7階 イノベーションホール
定員:300名
◇長沼毅トーク・ライブ──脱・「知的」生命探査のススメ!第4回
「遺伝子──生命であり物体である細胞」
福岡伸一(分子生物学/青山学院大学教授)×長沼毅
日時:5月31日(土)14:30〜16:00(14:00開場)
会場:7階 イノベーションホール
定員:100名

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■展覧会・イベント案内
写真新世紀大阪展
< http://web.canon.jp/scsa/newcosmos/news/exhibition_tour2008/ >
< http://www.artcourtgallery.com/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080326140100.html >
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会期:3月29日(土)〜4月13日(日)10:00〜19:00
会場:OAPアートコート(大阪市北区天満橋1-8-5 TEL.06-6354-5444)
内容:2007年度(第30回公募)「写真新世紀」の応募者1,277人の中から選ばれた、準グランプリ3名および優秀賞受賞者3名の受賞作品と、2006年度(第29回公募)のグランプリ受賞者の新作で、昨年11月に東京都写真美術館で開催し、好評を博した「写真新世紀 東京展 2007」の内容を再構成したもの。会場では出展者などによるトークショーが行われ、作品のコンセプトや制作意図、これからの写真表現などについて、意見交流の場が提供される予定である。
◇アーティスト・トーク(会場内)
日時:3月29日(土)15:00〜
出演予定者:詫間のり子、中島大輔、田福敏史、高木こずえ
日時:4月12日(土)15:00〜
出演予定者:2001年度優秀賞受賞者=佐伯慎亮
2006年度優秀賞受賞者=Palla、辺口芳典
事前予約の必要はないが、当日の参加状況により、入場できない場合もある。

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■編集後記(3/26)

・わりと近所に三軒のブックオフがある。一軒は今年の1月1日にオープンしたばかりだ。先週の土日の散歩で、そのうち二軒に行ってみた。土曜日の店は、単行本類が全部2冊で1000円セールをやっていた。日曜日の店は、105円以外の品物がすべて半額というセールをやっていた。半額とはずいぶん大胆なセールである。少し前なら目の色を変えて欲しい本を漁ったと思うが、最近はあまり興奮しない。むしろ、棚から棚へ背表紙を読みながら移動して行くのがおっくうだ。目が悪くなっているせいもあるのだろう。せっかくのチャンスも、面倒くさいので次のセールまで待つことにした。もっとも、105円でいきなり重い本を手にしてしまったので、それを持ったまま他の本を漁るのも疲れるという理由もある。土曜日には京極夏彦「どすこい(仮)」を、日曜日には本田靖春「我、拗ね者として生涯を閉ず」を買った。それぞれ、516ページ700グラム超、584ページ900グラム超の特別分厚い単行本である。前者は2000年発行なのに、帯もついた比較的きれいな本、後者は2005年発行で帯はないものの白いカバーに汚れがない本である。定価はそれぞれ税抜き、1900円、2500円である。それが105円とはどういうことだ。書籍の尊厳はどこへ行った。いい本を思いもかけぬ値段で入手できたうれしさがある反面、こんな価格で売っていいのかと怒りに似た感情も生ずる。買い取りカウンターには、ひきもきらず大量の本を抱えた人が現れる。こっそりと買い取り価格を聞いていたら、あれだけの量でたったこれだけかいという恐るべき金額ばかりである。それを定価の半額程度で売り、3か月以上売れ残っている商品や、6冊目以降の在庫は105円で販売するとどこかで読んだ覚えがある。ここは本屋ではない。リサイクルショップだ。そう割り切って利用すればいいのだが、いつも複雑な思いだ。先日ブックオフが、日本政策投資銀行などが出資する事業組合と日興コーディアル系のファンドが同社の筆頭株主になると発表した。それがどういうことを意味するのか、ブックオフのビジネスモデルがどうなるのか、知りたいものだ。(柴田)

・ネタなし。何も浮かばない。アクションスクリプトを基礎からきっちり勉強したいなぁと思う今日この頃。どうにかこなせる案件しか受けていないが、イレギュラー要望が入るとネットやヘルプとにらめっこ。情報を出してくれる人たちよ、ありがとう。(hammer.mule)