展覧会案内/細尾文彦「複製と摩滅」展

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作者は昨年度の「エスクァイア日本版 デジタル写真賞'06-'07」グランプリ受賞者であり、アートの一表現手段としてのデジタル・フォト作品で高い評価を得た。今回は、昨年の受賞を受けて写真賞がサポートするかたちで個展を開催、受賞作をより深化・純化した新作を発表する。

作家について:80年代前半より、ビデオやフィルムを使ったインスタレーション作品を発表。異なる場所の異なる時間を組み合わせてギャラリー空間に移植し展示した「Triptyque」シリーズや、生活の中の特異な瞬間を反復・増幅して提示した「HOTONDONANIMONAI」シリーズなど、映像メディアを使って“日常空間に隠された意味を顕在化すること”を追求して作品の制作続ける。JOHN DUNCANら内外のパフォーマンス・アーティストとのコラボレーションも多い。90年代以降は、デジタル環境での制作を手がけ、情報としては利用価値がなく、人びとの記憶からも忘れ去られようとしているような、印刷物やTV映像、写真など、様々な素材をセレクト、緻密な編集を加えて独自のイメージを作り上げる手法を追求。その成果をDVD作品「Hybrid」として発表。

NTTドコモ「Mobile Movie Creatives' Festival 2002」ドキュメンタリー部門賞「エプソンカラーイメージングコンテスト2006」グラフィック部門入賞「エスクァイア日本版 デジタル写真賞'06-'07」グランプリ受賞など。なお、ヤマハ、オリンパス、東京海上amなど、大手企業のコーポレイト・サイトを数多く手掛けるウェブ・ディレクターとしても活躍中。


作品について:ここ数年作者は、デジタル・フォトによる作品を中心に発表している。その手法は、「モノについてのドキュメンタリー」とでもいうべきもので、ある女性が残したメモやスクラップを被写体として接写した「フォリアドゥ」や、戦時下の日本で発行されていた古銭を撮影した「AncientFaces」、かつて観光地のお土産として売られていた古いスライドを、フィルムの表面の傷や退色した色彩にフォーカスして再撮影した「Travelogue」など、デジタルならではのシャープな視線で、あくまでも表層的にモノをとらえ、鑑賞者にそれを見つめさせることでイメージを喚起する、といった試みを追求している。

今回の個展では、「AncientFaces」「Travelogue」その他写真作品一点、ビデオ作品一点を出品する。

「エスクァイア日本版 デジタル写真賞'06-'07」
< http://www.esquire-dpa.com/ja/grand0607/index.html >

会期:4月9日(水)〜4月22日(火)10:00〜20:00
会場:A246 Gallery(東京都港区青山北2-7-15 エスコルテ青山)

< http://fmedim.com/ >
< http://www.a246.net/ >

[map:東京都港区青山北2-7-15]