[2574] 右も左もわかりませんが…の巻

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<湯上がりのコーヒー牛乳:130円←これ重要>

■わが逃走[37]
 右も左もわかりませんが…の巻
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[30]
 伊豆高原の温泉事情
 松林あつし

■気になる記事CLIP


■わが逃走[37]
右も左もわかりませんが…の巻

齋藤 浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20090129140300.html >
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先日、山形県知事選で負けた候補者の名前がサイトウヒロシで、同じ日に強制わいせつで逮捕された教師がサイトウヒロシだったそうですね。

みなさんこんにちは、齋藤浩です。さて今回は、幼い頃の話をさせてください。年始に実家に帰って思い出したのですが、私は幼少の頃、というか、けっこう大きくなるまで右と左の関係がよくわからなかったのです。

それはものの例えなどではなく、本当に左側と右側を認識できなかったのです。今でも右に曲がるつもりでうっかり左折してしまったり、左目を閉じるつもりでうっかり両目を閉じてしまったりするのは、その頃の名残なのでしょうか。そんな訳で、今週もまたサイトウヒロシの四方山話につきあってもらう。

1●右と左

幼稚園に入るか入らないかの頃、右と左の概念がまったく理解できなかった。一般的に箸を持つ方が右、茶碗を持つ方が左と教育されるものだが、では箸を左手で持ち続けていれば、いつか左手は右手になるのかとか、両手で茶碗を持ち続けると、いつのまにか自分の手は右手でも左手でもなくなってしまうのかと不安だったのだ。

道路は右側を歩けという。幼稚園に向かって右側には畑、左側には用水路があったとする。行きはいいとして、帰りになると何故か右と左が逆転しているのだ。わからなかった。

朝は畑が右と言われ、午後は用水路の方が右と言われる。時間帯によって右と左が変わるのだとしたら、その境目はいつなのか。私にとっては行きの風景も帰りの風景も同じなのに、大人にはその違いが瞬時にわかるらしい。

その違いはどこで見極めるのか。母に尋ねてみたものの、ボキャブラリーの少ない幼児にはその疑問の主旨をうまく伝えることができない。結局、箸と茶碗の関係以上の回答は得ることができず、納得できないまま話題を終えた。

ある日、母が「外車は左ハンドルだからかっこいい」と言ったのだが、向かってくる国産車のハンドルはなぜか左側についてたりするし、去ってゆく外車のハンドルも左側についている。

たまに見かけるジャガーは、日によって右ハンドルだったり左ハンドルだったりするもんだから(注:本国仕様車と米国仕様車を別の日に見かけただけのこと)、もう訳がわからない。

いつの間にか「どっちが右?」「左ってこっち?」と母に聞くと「なんでまだわからないの!」と怒られるようになった。で、怒られるのがコワくて聞けなくなってしまったのだ。

そうこうしているうちに、小学生になった。左右の関係も、その頃になると漠然とだがわかるようになったのだが、まだ確信を持てる域までは達していなかった。

とはいえ、なんだかんだで8割の確率で当たるようになってきたので、ああ、大人の人はこうしてだんだん左右の感覚が身についてくるんだなあ、なんて思っていたのだ。

そんないい加減な知識のまま、オレはなんと小学3年生になってしまったのだ!3年生にもなって右と左がどっちだかわからないなんて問題だなあ!!

そんなある日、私は同じクラスの鉄道少年・H川君と一緒に東京・神田の交通博物館に行こうという話で盛り上がった。で、O宮駅から電車に乗って、秋葉原駅のどっち側に降りるのか? ということになったところ、彼はこう答えたのだ。

「進行方向右側だよ」

なるほど! そのひと言ですべての謎が解けたのだ! 目からウロコとはこういうことだったのか!!! その日の帰り道、私は学校を背に、進行方向右側を歩いて家路についた。まるで長い長いトンネルを抜けたかのような爽快感。空は美しく晴れ渡り、初夏のような陽気だったと記憶している。

2●円と球

右と左の話はかなり切実な問題だったが、これから語る円と球の話は、ただの思い込みである。

さて、皆さんは唱歌『月』をご存知だろうか。「でたでた月が まあるいまあるいまんまるい ぼーんのような月が」聞けば、誰でも思い出すであろう、あの歌だ。

で、実は私、永らく「ぼーんのような月」を「boneのような月」、即ち頭蓋骨のような月という意味だと思っていたのである。

なんでここだけ英語なんだ? と気にはなってはいたものの、まさかぼーんが盆だったとはねー。だったら「お盆のような月」にすればいいと思うのだが。そもそも月は球体で、盆は円盤である。全く形状が異なるではないか。

円盤と比較すれば、頭蓋骨の方がまだ月の形態に近いとオレは今でも思っている。が、世の中は“まるい”形であれば、それが円だろうが球だろうが構わないらしい。その感覚がまったく理解できない。

ちなみにぼーんが盆だと知ったのは小学6年生のときだ。幸い『右と左』に比べてさしたる問題ではなかったため、日常生活にはとくに支障はなかったと記憶している。

次。「凝視する」とか「注意深く観察する」という意味の慣用句『目を皿のようにする』について。

どうやら目をまんまるに見開いた表情のことをいうそうですね。私は20代の後半、小林亜星出演のCM(注:パッとサイデリア)を見るまで、皿を側面から見たように目を細めた表情のことだと思っていたのです。

そもそも目は球で皿は円盤、まったく形状が異なるじゃないか。目が皿になるということは、即ち球が円盤に変形するということだ。であれば、球体の天地の幅が縮んでいって円盤になると考えるのは、ごく自然だと思うのだが、いかがか。

たとえば物をなくした際、「目を皿のようにして探してみろ」などと言われたもんだが、そのときの表情をイメージするに、やはり目を見開くよりも、眉間にしわを寄せ目を細めているように思えるのだ。世の中は“まるい”形であれば、それが円だろうが球だろうが構わないらしい。その感覚がまったく理解できない。

ちなみにこの件も『右と左』に比べてさしたる問題ではなかったため、日常生活にはとくに支障はなかったが。

うーん、この立体を平面ととらえる感覚、日本人のDNAがそうさせているのであろうか。考えてみれば、浮世絵や日本画に登場する月は確かに円として描かれている気がするし、アニメのキャラクターのデカイ目も円の集合体として記号化されているような気がする。

そんなことをだらだらと考えていると、空飛ぶ円盤も、実は空飛ぶボールなのかもしれないなどと思えてきた。円盤だと信じていたからミステリアスだったけど、あれが球だったら興ざめだなあ。

そういえば“葉巻型円盤”なんてのも昔はよく飛んでたらしいが、葉巻型って時点でそれは円柱ではないか。これも日本人ならではの形状把握感覚なのだろうか。

いずれにせよ、世の中には円盤も球も円錐も円柱も存在していることは事実だが、それらすべてを“まるいもの”として処理されることが多いのも事実。だからといって、別段困る人もそんなにいないというのも事実らしい。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/ >

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■伊豆高原へいらっしゃい[30]
伊豆高原の温泉事情

松林あつし
< http://bn.dgcr.com/archives/20090129140200.html >
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伊豆高原に引っ越してきて、もうすぐ丸3年を迎えます。3年経つとご近所との付き合いや、日常の生活の中から、地域の良い面、悪い面もだいたいわかってきます。暮らす上での注意点や自治体の決まり事、仕事をする上でのメリット、デメリットなど……。

それらをトータルで考えてみて、やはりこの地は住みやすいのだな、と感じる今日この頃です。

ここ伊豆高原に引っ越して来る方々は、それぞれの思惑で来られるのだと思いますが、ほとんどの人に言えることは、ここの環境が気に入って来られるのだということです。事実、過疎化が進む伊東市にあって、伊豆高原地域だけは人口が増えています。実際、うちの周りでも、この3年でどれだけ新しい家が建ち、どれだけ新たに引っ越して来られたか……人口の増加は地域の変化として、充分に感じ取れるほどのものなのです。

僕が越してきて1年ほどしてから、空き家だったお隣さんに、熟年夫婦が越して来ました。その方を含めてご近所メンバーで、年に何度かバーベキューをしたり、夕飯をよばれたりしていますが、そんなコミュニケーションの場で、お隣さんが越して来られた理由を聞きました。

それは「温泉三昧をしたかったから……」だそうです。

実は、伊東市は全国4位の温泉の湯量を誇る、温泉の街なのです。「伊東に行くならハトヤ」というCMのキャッチフレーズは有名ですが、そういった温泉街以外でも、僕が住んでいるような別荘地にも温泉が引かれています。しかも、水道管のように土管を通って、家の前まで温泉が来ているのです。自治体と契約している温泉業者から温泉権利を買って、引き込み工事さえすれば、風呂場の蛇口から温泉が出てくるようになります。

これは別荘地の最大のアピールポイントでもあります。
ただし! 莫大なお金がかかるのです。
僕の住む大室高原別荘地を例に挙げますと……

◎温泉/権利金(返金無)840,000+工事協力金1,575,000円 工事代金291,060〜441,000円 更新10年 更新料420,000円 メーター取付代277,200円 名義変更料262,500円 基本料金13,650円/月(10立方まで)

ざっと計算すると、最初に300万円以上必要になります。これでは(目の前まで来ている温泉ですが)指を咥えて温泉管を眺めるしかありませんね。しかも、月々の使用料が13,650円もしたのでは、なおさらです(月10立方までという湯量の制限がありますが、これは毎日入っても充分な量です)。

それにしても、高すぎませんか? これ……工事代金はわかりますよ。でも工事協力金157万って何ですか? 意味がわかりません。メーター取り付けになぜ27万もかかるのでしょうか。

そこで、他の別荘地はどうなのか、いくつかピックアップしてみました。

・熱海○○郷
権利金2,100,000円(返金無)、権利期間10年
温泉権利更新料315,000円、温泉権利名義変更料52,500円
基本料3,500円/月(5立方まで)

・東伊豆町○○別荘地
権利金2,500,000円、権利期間10年、温泉権利名義変更料300,000円
温泉権利名義変更料50,000円、基本料8,000円/月(5立方まで)

・長野県穂高町○○別荘地
権利金1,575,000円、基本料94,000円/年(毎月40立方まで)

・南那須○○ランド
権利金2,100,000円、基本料無料(毎月9立方まで)

・那須高原○○の那須
供給保証金1,400,000円、基本料9,240円/2ヶ月(10立方まで)

公表されている情報が限られているので、同条件では比較できないかもしれませんが、温泉権利金と基本使用料で比較する限り、わが大室高原は最高額の部類に入るようです。工事費も不動産屋に尋ねたところ、通常20〜30万円ぐらいだそうですが、ここでは何故か30〜44万円となっています。この辺は最初に調べておくべきでした。

ネットで温泉付き別荘地を検索すると、ほとんどが伊豆半島に集中しています。次に多いのが那須高原です。やはり、伊豆は別荘地密集域なんですね。その中でも、伊豆高原周辺は人気がある分、色々な面で高額になるのかも知れません(北海道や九州の別荘地の中には使い放題、かけ流しの温泉付きという所もあるそうです)。

まあ、温泉を導入する予定がなければ、それほど気にする事はありませんが、これが住んでいるとだんだん温泉がほしくなるんですね。しかし、さすが300万円は出せません。それで、近くの日帰り温泉で我慢する事になります。

では、次に日帰り温泉についてですが、伊東市内には沢山の日帰り温泉が点在します。しかし、伊東市も広いので、日常通う事ができる範囲は限られます。やはり日常的に行こうとすると、車で10分以内が現実的な範囲ですね。

そんな条件で絞り込んだ、伊豆高原を中心とした日帰り温泉は以下の通りです。

・伊豆高原 高原の湯
伊豆高原駅から歩いて行ける、木々にか囲まれた3段階の露天風呂。
入浴料:900円+ロッカー代100円。広い休憩所あり。
湯上がりのコーヒー牛乳:140円←これ重要。

・赤沢日帰り温泉館
赤沢海水浴場近く。5階にある広い露天風呂から相模湾一望。
入浴料:土日1,600円/平日1,200円。
無料でフェイスタオル、バスタオル、ボディタオルの貸し出しあり(何度でも貸し出し可)。
広い休憩所、食事どころあり。湯上がりのコーヒー牛乳:130円←これ重要。

・伊豆高原温泉 かんぽホテル
城ヶ崎海岸駅近く。眺めの良い円形露天風呂。
入浴料:土日1,000円/平日800円。

・ホテルアンビエント伊豆高原
シャボテン公園近く。バリ風の非常に広い露天風呂。
追加料金で砂蒸し風呂あり。入浴料:800円。休憩所なし。

伊豆高原は、どの温泉も泉質はアルカリ性単純温泉です。効能としてはどこでも同じかと思いますが、それぞれ特性があり、色々入ってみるのも楽しみのひとつです。しかし、湯として最も僕が重視するのが、塩素濃度。完全かけ流しでない場合、塩素を大量に入れて循環させる温泉も沢山あります。せっかく気持ちの良い露天風呂があっても、塩素臭がプンプンしたのでは、台無しです。

そういう観点で見ると、赤沢日帰り温泉館とホテルアンビエント伊豆高原は、かなり塩素臭がするのが残念と言わざるを得ません(すいません、伊豆高原温泉 かんぽホテルは未確認です)。

ただ、高原の湯はまったく臭いがしないのです。結果、ここに行く機会が一番多くなっています。いつも受付のおじさんに「毎度ありがとね。今日はすいてるよ〜、ゆっくり入ってね」って言われます^^;。

しかし、どこも毎日行くには入浴料が高いですね。実は市営町営の共同温泉浴場もたくさんあり、150〜200円ぐらいで入れますが、それらはみな伊東駅周辺にあり、通うにはちょっと距離があります。

伊東にいながら、なかなか温泉を満喫、という訳にはいきませんが、家を探す際に温泉の優先順位を低く考えていたので、しかたありません。

これから別荘地に移り住もう、という方は、優先順位一位の願望をとことん突き詰めた物件を探す事をおすすめします。いいところをちょっとずつ取り入れ、結局中途半端に妥協して選んだ物件は、あとあと後悔の元になります。

事実僕も、海が見えて、木々に囲まれ、買い物に便利で、平坦地で、比較的駅に近い……という物件を探したのですが、結局、かすかに海が見えて、微妙に木々があって、若干斜めだが結構平坦地で、まずまずスーパーに近い、という超中途半端な環境になってしまいました。

かすかに海が見えるぐらいなら、思いっきり森の中の方がよかったな、とか、利便性を犠牲にしてでも、思いっきり海が見渡せるところにすれば良かったなど、願望の面では後悔しきりです。

温泉に入りたいなら、とにかく温泉付き物件を探すべきです。これは最近知ったのですが、後で温泉権利を買うよりも、最初から権利付が付いている物件を選んだ方が、遥かにお得なのです。

改めて思いました。ここは自分の願望を叶えるために住む場所なんだと……。

【まつばやし・あつし】イラストレーター・CGクリエイター
< http://www.atsushi-m.com/ >
pine1289@art.email.ne.jp

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■気になる記事CLIP
< http://bn.dgcr.com/archives/20090129140100.html >

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●25周年を迎えた「Mac」──10年後の姿を予想(CNET Japan)
< http://japan.cnet.com/special/tech/story/0,2000056938,20387052,00.htm >
●フォトレポート:「Mac」登場25周年──その変遷をたどる(CNET Japan)
< http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20386964,00.htm >


●会員数1億5千万人突破のSNS「Facebook」で仕掛けるキャンペーン(white-screen.jp)
< http://white-screen.jp/2009/01/facebook.php >
●ソリューション営業 システム契約下手は損をする(ITpro)
< http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090127/323448/ >
●日経ソリューションビジネス IT法務セミナー「ITシステム契約締結のポイントと事例から学ぶトラブルの実態」
< http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/wat/semi/0903/ >

●日本のアニメが世界に「売れない」 生き残りの道は(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/28/news115.html >
●創造力は想像力:「アニメ」と「アニメーション」(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/28/news118.html >

●鉛筆を削るのにぴったり? トンボとビクトリノックスがコラボ(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0901/28/news133.html >
●iPhoneやiPodを収納 カラビナ付きの携帯ケース(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/209/209518/ >
●アイデア系消しゴムは“使えるモノ”が多い(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/209/209204/ >

●ネットで情報を「サッ」と収集、「パッ」と整理のFirefoxアドオン「Zotero」(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/01/27/zotero/ >
●うっかりミスを防ぐ「ファイル誤削除防止ソフト」 アイ・オーが無償で提供(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0901/28/news120.html >

●戸田覚のPC進化論「VAIO type P」はあっけにとられた! 現段階での満足度は100%(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090122/1022951/ >
●VHSテープも簡単にDVDにできる! 3in1「DIGA」レビュー(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/207/207182/ >
●ニコンのモバイルガジェット「メディアポートUP」の"サイバー度"を探(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090122/1023014/ >

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■編集後記(1/29)

YS‐11、走る!―たった一人で世界と闘う技術者魂・白井健次・岩崎寿次「YS-11、走る!」を読む(徳間書店、2008)。YS-11は戦後初の国産旅客機である。この本は、その名を冠した超軽量折りたたみ自転車を開発した、バイク技術研究所所長・白井さんの、たった一人で世界と闘う技術者魂をあらわした一冊である。なぜトヨタという大組織での安穏なサラリーマン生活を離れ、リスクを伴う独立起業の道を選んだのか、なぜ超軽量自転車なのか、なぜ名称がYS-11なのか、実はそれぞれが必然であった白井さんのロマンは、読んでいてわくわくする。とくに、団塊の世代の生き方のひとつとして参考になるだろう。わたしにとっては、かねてより欲しかったYS-11の、従来の発想を超えた折りたたみの新技術がよく理解できて、ますます欲しくなるのであった。なんというみごとな自転車なのだ! ところで、航空機YS-11についての記述を読んで、かえすがえすも残念だったなあと思う。YS-11は19 58年に国策会社「日本航空機製造」で開発をスタート、約20年で製造を終え、その後20年で日本の空から消えてしまった。通算生産機数は182機。技術的には評価が高かったが、創業以来の赤字体質と経営管理に問題があり、責任を追及する野党の攻勢に耐えきれず、1971年暮れの国会で、時の佐藤内閣はYS-11の製造中止と会社の解散を決定した。政争の具になったものだが、これにより我が国の航空機産業の将来の芽を摘んだとする意見は多い。「もし製造中止にしていなければ、いまごろ日本の航空機産業は間違いなく欧米のエアバスやボーイングと並ぶメーカーになっていただろう」と航空機YS-11のエンジニアだった白井さんは述懐する。当時は、何から何まで政府のやることに反対する一方で党内の派閥抗争に明け暮れる、国の将来を何も考えない政治家たちがいたことを思い出す。いまはなき日本社会党である。若い頃、八丈島に行ったときはYS-11だったような記憶がある。それにしても、YS-11自転車欲しい。(柴田)
< http://bikes.health-life.net/ > バイク技術研究所
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624771/dgcrcom-22/ >
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・いまだに東と西が曖昧。自分の部屋(南向き部屋、朝日の入る方向、左が東)か、大阪市の地図(北が上、西区は左)を思い出すことにしている……。/叔父が飛行機整備の仕事をしているのだが、確かYS-11の整備ができる資格か何かをとっていたような……。当時、整備できる人は数少なかったとか何とか。「何とか」ばかりかい! ネタがないからって、苦し紛れに……。よく知らないのだが、ジャンボ機の飛行テストのため、乗り込んだりするらしい。仕事の話を聞いたらきっと面白いのだろうが、会ってもそういう話題にはならないんだよなぁ。(hammer.mule)
< http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090129AT3S2801A28012009.html >
携帯向け新放送
< http://www.cadbury.jp/release/2009/090128.html >
ど、どんな味?
< http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT37000028012009 >
資生堂、120万ネット会員と