電子浮世絵版画家の東西見聞録[73]後藤元洋さんのロケ-1・旬のタケノコ/HAL_

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●写真家・後藤元洋さんのロケ取材-1

WEBマガジン「ボヘミアン」の「クリエーター図Talk」第4弾で紹介させていただいた、蝋彫刻師「杉本英輝」氏からのバトンで、「後藤元洋」さんの取材に行ってきました。後藤さんは自身の身体を使った写真表現を行う方で、1985年PAX Galleryで「とにカクやぁーだもんね!」個展から始まり、ほぼ毎年開催される個展や数多くのグループ展に積極的に参加しています。中でも「ちくわ」をくわえたポートレートシリーズが印象的です。

50歳になった記念に幼少期の写真を現在の姿で撮影した作品展


今回は作品を制作する現場を取材しようと、屋外ロケに挑みました。待ち合わせは横浜桜木町駅前。私はいつもの通りほとんど相手を調べもせず、行き当たりばったりのスタイルです。いつもその無計画さの中に、ライブ感のある面白い取材が出来るのではないかと考えていました。しかし、出会ったとたん、彼からは「何か行き違いがあるような気がするので、はじめに少しお話をしませんか」と切り出されてしまいました。



「事前に桜木町そばにあるスーパーマーケットを調べておいて下さい」と言われていた私は、「では、まずスーパーマーケットまで歩きながら話しましょう」と、桜木町から南西に10分ほどの日ノ出町駅前にある大手スーパーへ向かいます。歩きはじめてすぐに、後藤さんが言った「事前に調べておいて下さい」とは、撮影許可を取ったかどうかということだと聞かされました。私の考えでは、マーケットに入る姿と、出てくる姿を押さえ、あとは撮影現場をじっくり取材、というものでした。

しかし、彼の作品に対する考えを聞いてみると、後藤さんの作品は結果として写真撮影された姿が残るが、「ちくわ」を購入するところから作品は始まり、購入した「ちくわ」に導かれ撮影場所を決めて行く、というコンセプトワークであると知らされました。つまり「ちくわ」を購入する行為から映像に収めなくては意味がないということです。スーパーに着いてから店内撮影の許可を得、それからスタートしなければならないのです。

たどり着いたのはスペース的には小規模ですが、大手チェーンのスーパーマーケットです。早速、ちくわのある場所を確認し、店内撮影の許可を得るため事務室に出向きました。しばらく待たされて、中からドアを開けてくれた男性に撮影許可を申し入れましたが、本社からの指示がないと無理だというお話。大きすぎる店はかなり難しそうです。

後藤さんは子供の頃からスーパーマーケットが大好きで、その後にアンディーウォーホルからも大きく影響を受け、個人商店に毛が生えたような所ではなく、大規模なスーパーマーケットがいいと言うことです。「選択肢が大手しかないとは、かなり条件が厳しくなって来たぞ」とは思いましたが、私は何故か、どうにかなるだろうと楽観的に考えていました。しかし、桜木町駅近辺にはスーパーマーケットが本当に少ないのです。調べておいた小さなマーケットにも行ってみたのですが、店舗自体が見つからず、しかたがないので次の候補地である関内まで歩いて行くことにしました。

関内には駅前のビル内に「食品館あおば」があります。次はここにアタックです。駅前ビルの地下にあるのですが、ビル地下のフロアー全体が売り場で、売り場面積はかなり広い所です。店内に入ると、POPからビッグ・ライズという会社のチェーン店だということも分かりました。商品の多さは、後藤さん好みの雰囲気です。

「食品館あおば」の事務室には、気むずかしそうな感じの小柄な女性が一人座っていました。その方に撮影許可を求めると、事務室から外に出され「ここでちょっと待って下さい」と言いながら、一人で店内に入っていきます。待っている間、後藤さんからは「ちょっと難しそうですね。もし駄目なら方向転換を考えます」と言われたのですが、私はまだまだ楽観視……。

数分後、全く決裁権を持っているとは感じられない中年男性があらわれ「なんですか?」と問いかけてきました。名刺を差し出し、作品を制作するために店内撮影の許可を得たいと話すと「はぁ?」と言いながら、一人奥へ入って行ってしまったのです。あれれ………。(つづく)

Goto Motohiro Photographs
< http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/9393/ >

◇本日のお薦めYouTube Music──The Who(ザ・フー)

The Who, 1964年─、Wikipediaで確認したら、まだ存在していることにビックリ!! 1978年、ドラマーのキース・ムーンがアルコール依存症の薬過剰摂取で他界した後の演奏はどうなのかなとも思うのですが。ロジャー・ダルトリー(Vo)&ピート・タウンゼント(Gu)健在ということですね。日本公演も2004年までなかったことにもビックリ! 二度目の日本公演は2008年ですって!

Keith Moon - The Who
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Keith Moon - The WHO - Who Are You
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Keith Moon - Tommy
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●春の香りのタケノコ料理

春から初夏に移る時期、我が家にはタケノコが欠かせません。朝掘りタケノコが出回ってくる3月、4月は何となくそわそわするのです。購入したタケノコは、家に帰ったらすぐに大きな鍋で湯がきます。少しでも時間が経つとえぐみが出てくるからです。これが料理の下準備です。最近はこの下準備という作業を面倒くさがる人が多いようですが、タケノコに関しては水煮のタケノコと生のタケノコはまったく別物です、手間ではありますが是非やって欲しいです。さて、鍋にはに米ぬか1カップと鷹の爪2本を入れ、タケノコがかぶるくらいの水を入れて、40分から1時間ほど湯がき、鍋のままさまします。さめたら皮をむいて水につけて下処理の終わりです。

1)タケノコのステーキ・菜の花添え
フライパンでオリーブオイルをあたためてタケノコを平らに並べます。タケノコに香ばしい焼き色がついてきたらブラックペッパーをふり、醤油をまわしかけます。最後にバター少々を加え、さっと塩ゆでした菜の花をタケノコの脇にいれて焼き上げます。皿に盛りつけ上に木の芽をのせて、香り高い春の逸品が出来上がりです。

2)タケノコのペペロンチーノ
湯がいたタケノコと菜の花、ベーコン、ニンニク、タカノツメを加えた春の芽吹きパスタです。菜の花の彩り、タケノコの歯触りと風味が塩味のペペロンチーノに新鮮さを加えます。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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