電子浮世絵版画家の東西見聞録[93]「THIS IS IT」の衝撃 若鶏のソテー・クリームチーズカレー風味ソース/HAL_

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話題の映画「THIS IS IT」を見てきました。二週間限りの上映だということでしたが、もう二週間上映延長なのだそうですね。なんだか、上手く乗せられたみたいな気もしますが、130分という上映時間はとても短く感じました。
< http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/ >

この映画を見て泣けるという人が多いし、マイケル・ジャクソン(以下MJ)はすごく優しい人でとても愛を感じたと言う人が多くいますが、私はそれを前面に訴える映画としては感じられませんでした。作品自体はプライベート映像を繋いだだけのもので、まるでMTVのように上手く編集されています。内容も特筆する部分もなく、淡々とコンサートへ向けてのメンバーの行動記録で構成されています。

元々、私はさほどMJに興味があるわけでもなく、CDも一枚も持っていませんしmp3もダウンロードしたことはありません。幼いMJのポップなイメージが強く、その後スリラー等もとてもリズム感とメロディーが現代風にマッチした曲だなぁと感じるくらいで、その後のネバーランドの話や結婚離婚に絡む訴訟問題、幼児虐待疑惑とかの噂が耳を通り過ぎて行きましたが、特に耳を傾けることもなく傍観していました。


日本のTVで出てくるMJの姿は醜さを強調するような報道ばかり、音楽性の話をする人はほとんどいなかったような気がします。特に曲を聞くこともありませんでしたが、私はMJの音作りの良さは認めていました。全てはプロデュースする人の手にあり、かれはマリオネットなのだと勝手に判断していました。

しかし、この映画「THIS IS IT」を見て、私の考えは全く間違いだったということに気がつきました。映像中のマイケルは、とても厳しい目を持った人だったのです。MJの最後のコンサートリハーサルの中で、私は背筋が凍るほどのMJの厳しさを目の当たりにしたのです。逆に私は、自分がいかに楽をしようとして生きているのかということを考えさせられたのです。

MJのネバーランドは、結局のところ失敗したのだと思いますが、ネバーランドはMJそのものを表しているのではないかと思います。MJは、彼の頭の中にある世界を常に作り続けているのです。リハーサル映像の中でもMJが刻々と変化し続け、新しい世界をメンバーと共有しようとしている姿が多くあります。その時その時に感じる、MJのエンターテイメント性を共有したいと願うスタッフの姿が、とてもキラキラしているんです。そんな燦めきを固定したかったのがネバーランドだったのでしょう。

睡眠不足不眠症による睡眠不足が彼のパワーを損なっていったようですが、それも彼の完璧主義から来るものではないかと思います。世の中の全てに完璧なものはなく、完璧ではないからこそ人が生きるための希望を持つことが出来る。私はそう考えていますが、MJは違ったのでしょう。頭の中に次々に浮かび上がる光るものを、その時に形にしなければならないと思い込み、現実とのギャップに苦しんだのでしょう。映画中の彼の行動からもそれがわかります。

もうひとつ、この映像を見て感じたことはMJの肉体です。ダンサーとして一流の動きと、Billie Jeanで見せたムーンウォークはさらに冴えを増しています。このコンサートのバックダンサーは、相当数のダンサーの中からメインダンサーとして選ばれた人達です。肉体的にも鍛え上げられた強靱な身体も、一曲を終えると肩で息をしている姿がみられますが、声を出しながらダンスをしているMJはいつでもクールなのです。「毎日300回の腕立て伏せと腹筋をやっている」という話にも嘘がないことがわかります。

前記したように、特に大きな流れも作らずに淡々としてはいますが、その中にMJという要があり、MJを中心に新しい世界を作り出そうとする、ワクワクした気持ちが伝わってくる映画です。世界は自分のためだけならず、いま目の前にいる人だけではなく、後につながる人々に大きな意志を伝えることが大切なのだとあらためて教えられる映画でした。彼はまさにKING OF POPという称号にふさわしい人でした。期間はあと二週間、是非見に行って彼の夢見る何かを掴んで下さい。

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◇本日のお薦めYouTube Music
ロン・カーター(Ron Carter,1937年5月4日─)

ちょっと年を召した方は、1980年代サントリーホワイトのTVCMを見て知った人も多いと思います。ロンカーターは、古いスタイルの穏やかで暖かい音を持ち味としたJazzベーシストです。この音はクラッシック畑の彼の音楽歴から導き出され、1音聞いただけでロンの音だとわかるような響きは、決まった楽器と弦から作られているということです。前回のマーカス・ミラー同様、ロンもマイルス・デイビスに見出された人です。夕闇迫る頃、落ち着いた気分を味わいたい方は、今すぐに彼の公式サイトに行くだけで、彼の世界に浸りきることが出来ます。
< http://www.roncarter.net/ >

Miles Davis - Herbie Hancock - Wayne Shorter - Ron Carter -
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Ron Carter - Little Walts
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Ron Carter - Blues For D.P 1 (to be cont.)
< >
サントリーウィスキーホワイトCM ロン・カーター
< >

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◎若鶏のソテー・クリームチーズカレー風味ソース

鶏料理はかなりバラエティーがありますが、今日紹介するこの料理は何風と言ったらいいのでしょうか。カレーを使っているからインド風ということもなく、クリームチーズを使っているのでフレンチかというとそれでもない、イタリアンでもない。何だろうかと考えながら、鶏肉に旬はあるのだろうかとよけいなことまで気になったので、Web検索してみました。鶏肉は出てきませんでしたが、鴨肉が12月から2月までだそうなので、鶏肉も似たようなものかと勝手に判断してしまいました。

鶏肉の料理と言えば、鍋料理やお正月料理、焼鳥屋もすこし寒くなった頃が美味しいような気がするので満更でもないかもしれません。冬の鶏は冷たい風を受け、肉に脂が乗って美味しいのかも知れませんよ。

01.jpg若鶏のソテー・クリームチーズカレー風味ソース
〈材料〉
鳥もも肉 300グラムまたは胸肉
クリームチーズ 50グラム
ブルーチーズ 10グラム(なくても)
塩と胡椒、適宜
パセリのみじん切り 大さじ1
カレーパウダー 大さじ1
ブイヨン 100CC(100ccのお湯でブイヨンキューブを溶かしたもの)
カレーパウダー 大さじ1
コリアンダーパウダー 小さじ半分
塩とコショー 適宜

冷蔵庫に入っていたクリームチーズやブルーチーズは室温に戻し、やわらかくなったら調味料を加え、パセリのみじん切りを練り合わせておきます。

鳥もも肉は余分な油身を取り除き、一口大にカットして塩、胡椒しておきます。フライパンにサラダオイルをひき、皮目がパリパリになるまで焼き、取り出します。余分な油を拭き取ったらブイヨン100ccと香辛料を加え、煮詰めてソースを作ります(クリームチーズがなかったら、このソースだけでも美味しく頂けます)。

皿に鶏肉を盛り、先ほどのチーズクリームをのせて周りにソースを流し、付け合わせの野菜を添えて出来上がりです。今回は人参のグラッセとブロッコリーを付け合わせに添えましたが、お好みでアスパラやミニトマトなど季節の野菜を使うと良いでしょう。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
Web < http://Web.mac.com/hal_i/ >

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