クリエイター手抜きプロジェクト[311]FinalCut Pro 7編 オリジナルのフィルタを作る(2)/古籏一浩

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前回は、緑色の四角形を描画するフィルタを作成しました。もっとも、フィルタと呼べるようなシロモノではありませんが。おまけにFinalCut Pro上では一時的に動作するものの、実際の映像フィルタとしては利用できません。先週公開されたPhotoshop CS6を使った方が、時間はかかりますが、映像にフィルタ効果を施すにはよいのかもしれません。

まず、作成したフィルタを実際にFinalCut Proで利用できるようにします。フィルタを作成したら、FXBuilderメニューから「プラグインを作成...」の項目を選択します。どこでもよいので、とりあえず分かりやすいところに保存しておきます。

FinalCut Proを終了させます。終了させたら、以下のどちらかのフォルダに作成したプラグインを入れます。生成されたプラグインは「緑の四角.fcfcc」のようなfcfccの拡張子がついています。

保存先
/ライブラリ/Application Support/Final Cut Pro System Support/Plugins/
/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Preferences/Final Cut Pro User Data/Plugins/

作成したプラグインを入れたら、再度FinalCut Proを起動します。起動したらエフェクトタブをクリックします。すると、「自分のフィルタ」というフォルダができ、その中に「緑の四角」という名前のビデオフィルタが追加されているはずです。もし、追加されていない場合には、フィルタ名(filter)が間違っていないか確認してください。

それでは、作成したフィルタを実際の映像に適用してみましょう。すると、緑色の四角は表示されるものの、バックも緑で何か変です。おまけに肝心の映像が表示されません。これはあまり意味のない失敗フィルタだったようです。

ということで、映像の上に緑色の四角形が表示されるように改良したものが以下のスクリプトです。





scriptid "GreenRect2"
filter "緑の四角2";
group "自分のフィルタ";

code
point rectPoint[4];

MakeRect(rectPoint, -50, -50, 100, 100 );
FramePoly(rectPoint,Src1, kGreen ,10 );
blend(Src1, Src1, Dest, 50);


変更したのはFramePoly()の2番目のパラメータと、追加した最後の行です。FramePoly()ではいきなりSrc1と指定していますが、これはソース映像を示す変数です。あらかじめFinalCut Proで定義されているので、いきなり使うことができます。

最後の行ですが、よくわからなかったので映像を合成して出力するblend()を使っています。これは2つの映像をブレンドして出力するものです。最後の行がどのくらいの割合で合成するかを示す不透明度になっています。

これで映像の上に緑色の四角が表示されるようになりました。FXScriptは資料が多くないのが難点。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

New iPad入手。綺麗、以上。Adobe Photoshop CS6βが出たみたい。ということで、早速いつものページを作ってみました。映像も1コマ(フレーム)単位でブラシで描くことができたりフィルタ処理もできます。もちろん、加工した映像はPhotoshop CS6からムービーファイルとして書き出せます。ようやくPhotoshopでパラパラ漫画が作れる時代になった(?)ということでしょうか。

・Adobe Photoshop CS6使い方辞典【New】
< http://www.openspc2.org/reibun/PhotoshopCS6/ >

・Adobe Photoshop CS6自動化作戦【New】
< http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS6/ >

来月上旬にAndroidで動作するHTML5アプリの本が出ます。jQuery Mobile(1.1に対応できるところは対応しました)を使って、いくつかのアプリケーションを作っていくタイプの本です。章の始めには見て分かるAPI図版を用意しました。ちょっとページ数が多い本ですが、Chrome for Androidにも対応し最新のAPIの解説も入っています。

・AndroidのためのHTML5本格アプリ開発【4/7発売】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4897978971/ >

福島第一原発の事故がどのようになっていたのかを、時系列まとめてみました。PDFでもダウンロードできます。Illustratorで編集可能にしてあるので、事故防止の学習用にも使えるかもしれません。

・原発事故の流れ図(時系列)
< http://www.openspc2.org/Nuclear/ >

図を描いて気づいた、分かったことがいくつかあります。

【1】菅前首相が視察に行っても行かなくても、住民の避難完了まで東電本部がベントを止めているため、結果は変わりそうもない

【2】15条通報(緊急事態)を保安院が受け取ってから、官邸までに30分以上かかっている。その後、質問されるも保安院回答できず、保安院の持ち時間で50分ほどロスをしている

【3】致命的だったのは電源車が到着したにも関わらずプラグが合わなかったこと。遡ると、痛かったのは現場作業員が地震後に現場からいなくなってしまったこと。現場作業員が大量にいたら、かなり状況は違っていた可能性がある

【4】3号機の爆発は斑目委員長、東電部長、保安院の判断ミスだが、その前に現場でも致命的な失敗をしている

【5】官邸が東電幹部の体質に気づくのが、あまりに遅すぎた(誰が権限を握っていたのかなど。4号機爆発の後に、菅前首相が東電に乗り込みようやく判明した)

ニュースではストレステストは津波&地震対策がメインですが、図を見ると実際には人的ミスですので、ハード部分だけでは解決せず同じ事が繰り返される可能性があります。

・新標準HTML5 & CSS3辞典【発売中】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844331752/ >

・Google API Expertが解説するHTML5ガイドブック
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・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
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・10日で覚えるHTML5入門教室
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184 >

・毎度おなじみASCII.jpの連載
「Googleとの比較で学ぶYahoo!マップAPIの使い方」
< http://ascii.jp/elem/000/000/677/677610/ >

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・クリエイター手抜きプロジェクト【2011年分まで用意しました】
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/ >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。