[3236] 要求定義と要求開発:今更のOpenthology勉強中

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《この時期は大阪が熱い!》

■わが逃走[102]
 富山を想うの巻
 齋藤 浩

■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[187]
 要求定義と要求開発:今更のOpenthology勉強中
 三井英樹

■4/14「まにまにフェスティバル」やっちゃうよー[02]
 見どころ紹介的なサムシング(その2)
 川合和史@コロ。




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■わが逃走[102]
富山を想うの巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20120329140300.html
>
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オレは富山が好きだ。
旨い魚、旨い酒、旨い米。富山湾から一気に見上げる立山連峰の迫力、そして路面電車の走る街並。普通の田園風景もイイ。なんとも美しく、懐かしい。気負ってないところがとても良いのだ。

で、ただ富山が好きだと言い続けたところで何も変わらないので、この正月、富山に対する熱い想いをデザインしてみた。

富山をテーマにポスターを自主制作して、三年に一度開催される国際コンペ『世界ポスタートリエンナーレトヤマ』へ応募したところ、先日入選通知が届いたのであった。

過去の作品ではなく、まさに今、富山のために作ったポスターが評価されたってことは、ラブレターが片思いの相手に伝わった! ってくらい嬉しかったのであります。という訳で、入選したポスターとそこに込められたオレの富山愛をご紹介いたす次第。

富山は魚が旨いし米も旨い。といえば、当然のことながら寿司も旨い。10年くらい前だったか、極親しい間柄の年上の女Aさん(年齢非公開)とともに初めて富山で寿司屋に入ろうとしたとき、『時価』を恐れた我々は「有名ガイドブックに掲載されている店ならぼったくられんだろう」ということで、ホテルからも近いその店に行ってみることにしたのだ。

しかし、地図をたよりにしてもわかりにくく、地元の人に聞いても知らないという。ようやくたどり着いた店は、地味な飲屋街の角を切れ込んだところにひっそりと存在していた。

ほんとにここでいいのか? おそるおそる引き戸を開くと、寿司屋というよりも場末のスナックのように暗かった。そして、死神博士のようなオヤジが振り向きざまにニヤリと笑って「いらっしゃーい」と言ったのだ。客はひとりもいない。

一瞬、しまった! と思たのだが、入ったからには後には戻れず、カウンターに並んで座った。案の定、値段入りのお品書きらしきものはなく、ガイドブックの"一人当たりの予算"を信用するしかない。ビール一本とにぎり二人前を注文する。

キリンのロゴ入りのコップで乾杯した後、目の前にあるネタを見ると、なんともくたびれてるように見える。ところがオヤジの包丁が入ると、とたんにそれらはぷりぷりのきらきらの新鮮なネタに変貌していったのだ!

すごい! まるで魔法だ。本物の死神博士みたいだ!! で、出されるものは何から何まで旨い。とくにイカと白エビがすこぶる旨かったと記憶している。

腹七分目くらいになったところで「以上です」とのことだったので、迷わず会計してもらうことにした。だってとんでもない値段だったら困っちゃうし。すると「3600円です」と死神博士。

「!!それって一人の値段?」「いえお二人で」。平静を装いつつ会計を済ませ、店を出てまず思ったことは、ああなんで今、だったらもう一人前、いや二人前ずつにぎってくれい! って言わなかったのだろう。オレのバカバカ...。まさに後悔の念であった。

富山をひと言で語ることなんて不可能だが、富山といえば、まずこの思い出が目に浮かぶ。という訳でテーマは決まった。寿司でいこう。寿司のポスターといってもいろんな表現があるが、ここは私のライフワークでもあるリッタイポ・シリーズで作ってみることにした。

さて、文字を何かに見立てて立体化していく訳だが、ひとことに寿司を表す文字といっても寿司、鮨、すし、スシ、SUSHIなどいろいろある。これらの中から立体映えしそうな文字を選ぶという手もあるが、今回はそういった事情抜きでまず『鮨』に目が止まった。

この字、イイ。魚へんに旨いと書いて、鮨っていう字だなんてもう、照れちゃうくらい真っすぐな構造です。あまりに真っすぐなので『峠』や『裃』のような和製漢字かな? って思ったけど違うらしい。どうやらこの『鮨』という字、中国で魚の塩辛を意味する字が充てられたというのが通説のようだ。

まずは字をじっと見てみます。じーっと見ているとそれがだんだん絵に見えてくる。ある意味、ゲシュタルト崩壊みたいなもんでしょうか。ものによって建築に見えたり工業製品に見えたりするのですが、今回はトラックに見えてきました。

「氷見の漁港から海の幸を満載したトラックで届けられたネタで最高の寿司!」と言うと長ったらしいけど、『魚』型のトラックが『旨』を運んでいる絵を描けば、もうそれで全部伝わるじゃん! そう気がついてしまえばあとは早い。

朝日をあびて漁港から出発するトラックをささっとスケッチし、それを見ながら一気に3Dで組み上げていった。で、完成したのがこれ。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/03/29/images/sushi >

アホなアイデアこそ真面目に作ると強いビジュアルになる。その見本みたいな素晴らしいポスターです。自画自賛。ちなみに大きさは天地728mm×幅1456mmのB0サイズ。こんなデカイのどこに貼るんでしょうね。とりあえず県立美術館に展示してもらえるってのは嬉しい限りです。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。

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■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[187]
要求定義と要求開発:今更のOpenthology勉強中

三井英樹
< https://bn.dgcr.com/archives/20120329140200.html
>
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クライアントと話をしていて、これはうまく行くと思う時と、これはヤバイと感じる時とがある。巧く言葉にできないのだが、「未だ見ぬものに対する覚悟」に関する対処法が同調するかしないかが、分かれ目のように想うことがある。

   要求はもともとあるものではなく、
   上位の目的(ビジネス要求)をもとに
   合理的かつ能動的に開発するべきものである
    要求開発〜価値ある要求を導き出すプロセスとモデリング
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何を誰に求めるのか、そのために何をすべきかと考え、その道筋のための労苦をどのように見積もるのか。発注する側も受注する側も、この「要求」を見つめ直した方が良いのかもしれない。そう、要求を「定義」するのではなく、要求自体も「開発」すべきものとして。



Webを紙カタログ的な、既にあるものの延長線上の何かと捉えるクライアントもいれば、まったくの新機軸メディアだと挑むクライアントもいる。どちらが正しいかの議論に関心はない。どちらも「あり」なのだろうと素直に思う。

結局、そのクライアントがどのようにお客さん(エンドユーザ)と結びつきたいかという姿勢にかかっている問題だし、それにどれだけのコストをかけられるのかという体力の問題でもある。

延長線と考える方は、どちらかと言えば、プロなんだから適切にレールを惹いて、全容を見せてくれることを望む。家を建てるかのように、壁はこれ、床はあれと、順番に選択式に決めて行けるように誘導されることを望む。

新機軸と考える方は、答えが出せないことを知りつつ、一緒に考えてよと願う。実際のプロジェクトがこんな二軸にきれいに整理できないのは、予算や覚悟や現状知識という要素が複雑に絡み付くからではないかと考えている。

で、延長線と新機軸のどちらが正しいかは置いておいて、どちらが好きかという問題は、どれだけ得意か、あるいはフィットするかという面に影響を与える。

プロであるならば、そのどちらにもキチンと対応すべきだという意見はゴモットモだが、限られた時間の中でヤリクリするためには、そうも言っていられない。得意不得意の中で選択肢が増えるのも良いはずだ。



これは、もしかしたら、開発側の区別にもなっているのかもしれない。デザイナ系は、Webに未だ見ぬ驚き系を求めて参入して来た傾向が強いように思う。少なくとも、90年代から入って来た人達は圧倒的にこちらのグループだろう。

「こんなことできるんだぜ、すげぇー」、基本的にはこれが原動力だ。今までできなかったことができるようになる喜び。そしてその喜びのためには、何者をも厭わない好奇心に満ちた時代。そのためには色々なモノをそそくさと捨ててこの業界に殺到した。

しかし90年代であろうと、いわゆるSIer(システムインテグレータ)系は、結局データベースやAPIやらで、従来の何かの置き換え型としてWebを見ていたのかもしれない。

実際開発するモノは、さほど変わりなく、要求定義/仕様定義/実装から検証/テスト/品質管理、そして運用。プログラミング言語が変わったり、幾つかのお作法が変わったりするけれど、延長線上の何かと捉えても致し方ない。

Webシステムが、「ホームページ」から「Webサイト」と呼ばれ、同じ言葉で呼ばれながらも、中身がWebアプリケーションだったりWebシステムと変遷して来た中で、利用者数が多くなるほど、セキュリティや実装品質が重視され、通常の「開発案件」の色が強くなって行く。SIerが自分たちを余り変化させずに適応できたのはそのためだろう。

しかし、検索という概念が出て来たあたりから、諸々軋(きし)みが聞こえて来た気がする。検索対象が、今まで扱って来たデータ量を遥かに越えていく、しかも信じられないスピードで。そして、最新のものに優良情報があるという傾向まで見えて来た。古典にあたれば解決できる世界から、明らかに変わって来た。

更に、SEOやマーケティング的な情報の扱い方、そして解析にソーシャル。決められた枠内でのアプリケーション開発者にとって、未知の敵に取り囲まれた感さえする。

その辺りから、Webに特化した部隊の育成をするしないの分かれ目が生まれて来た。今でさえ、デザイナとエンジニアが相容れないと嘆いているチーム(チームかそれ? という問いは置いておいて)は、未知であろうが新機軸を喜び楽しんで受け入れられるかという一線が、その一因となっている可能性は高い。



そして新しいデバイスの登場が、今、更にカオスを作っている。情報の見方が根底から変わりつつある。情報にあたるなら、図書館や名だたる書店と言われた時代があった。それをリアルに知っていて思い出せて語れる人は、実は凄いスピードで減っている。

次に情報にあたるならパソコンという時代になる。でもそれは、タブレットやスマートホンへの過渡期かもしれないし、マルチデバイス時代の序盤戦なのかもしれない。

5年後、自分たちがどんなデバイスで情報にアクセスしているか、自信満々で語れる人はいないのではないだろうか。

そして、クライアントは求めるモノを理解していないかもしれない、定まったとしても求める回答は今現時点では実現不可能かもしれない。今は無理でも、戦略的な投資を考慮すれば5年後に大きな実を成すかもしれない。今の勝利も求めているが、5年後に無駄とはならない施策も求めている。でも戦いの場すら定かではない。

UIとして、Flashに無理難題や途方もない夢ができるでしょ? と言われたレベルで、マーケティング的な事柄やビジネスモデルのレベルで囁かれ始めている。対する実装側は、マルチデバイスと新技術とソーシャルで手一杯な状態とも言える。一旦兵を引き体勢を整える時間も与えられない。でも、ちょっと整理が必要な時期に来ている。走りながら考えるにしても限界もある。

設計プロセスや上流行程の大切さは昔よりも強く認識されているが、仕様が大揺れするのはWebに限った事でもなく、エンジニアリングというもっと大きな枠で頻繁に問題化している。そしてその弊害ももはや稀な事ではなくなった。



そこで、気になった言葉が、「要求開発」だ。少しブームは去ったようだけれど、資料整理をしていて、今更ながらの勉強開始。気になり始めた。クライアントのビジネスゴールを睨みつつ、本当は何がやりたいのか、やればよいのかを紐解いて行く。そこに皆をハッピーにする手がかりがある気がする。

でも問題もある。今のRFP(Request For Proposal/提案依頼書)から始まる開発案件の形が崩れる。ビジネスゴールの吟味から始めるなら、それを広く開示しない限り、複数社コンペすらできなくなる。

せっかくRFPさえあればパートナー選びが公平に的確に行えるかのような風潮が出て来ているけれど、それが崩れる。実はRFPを書くためのパートナーが必要になり、その選定にコンペが必要になる。鶏と卵だ。

でも、実際にどんな動きをすれば事態が改善されるのか未だよく分からないが、もしもすべてのWeb案件で、「要求定義」という言葉を「要求開発」と改め、そもそも何がやりたかったんだっけ? から議論できたとしたら、何かが変わる予感がする。種をまき、実を成すチャレンジではないだろうか。

   参考:
   ▼Requirement Development Alliance : 要求開発アライアンス
   < http://www.openthology.org/
>
   ▼要求開発超入門 / Vol.6 要求開発とは何か
   リコーITソリューションズ株式会社
   < http://goo.gl/x7Oew
>
   ▼mitmix@Amazon - Openthology
   < http://goo.gl/3f9zP
>

【みつい・ひでき】@mit | mit_dgcr(a)yahoo.co.jp
・< http://www.mitmix.net/2012/03/187.html
>
・iBooks Authorを試したいけど、Rosettaが未だ必要でウジウジ。
・ここまで猛者になれなくてウジウジ:
   ▼Mac Fan.jp:iBooks Authorをスノーレパード環境に導入したい
   < http://goo.gl/yQVaa
>

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■4/14「まにまにフェスティバル」やっちゃうよー[02]
見どころ紹介的なサムシング(その2)

川合和史@コロ。
< https://bn.dgcr.com/archives/20120329140100.html
>
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......ども、デジクリ2度目の登場、川合です。(ぺこり)

今回もイベントの見どころなどを紹介していけたらなーと思います。前回は読んでないよーという方は、アーカイブを是非。
< https://bn.dgcr.com/archives/20120315140100.html
>

読まれた方もそうでない方も、更新あるのでサイトも見てみてください。

・まにまにフェスティバルP1
< http://m2.cap-ut.co.jp/fes/
>

なにやら明日、某全国紙の朝刊で、まにフェスが紹介されるらしいです。地域面だと思いますけど、4Fセッションのお申し込みは今日中が安心かも?

見せてもらおうか、全国紙の朝刊の性能とやらを!(赤い彗星)

......さて本題、前回1〜3と挙げたので今回は4から。

●見どころ4──豪華ゲスト陣!

前回と重複する部分もありますが、各セミナーセッションについてのイチオシは、やはりなんといってもゲスト講師陣の豪華さ。といっても、まにフェスサイトでの紹介で「うわぁ、なんて豪華!」と分かってもらえない方にそれをどう伝えればいいのか悩むところなんですが。

そうですね......このまにフェスで登壇される講師の方々を、個々にお招きしてセミナー開催することにすれば、二年間くらいのイベントスケジュールが立てられそうです。(笑)

歌で言えば、紅白みたいな感じ? なんか違うか。この春休み全国で絶賛公開中、映画プリキュアオールスターズNewStage、とか、なんと歴代全てのライダーと全てのスーパー戦隊が対決、史上最大のヒーローバトル! 前売り券発売中!みたいな? ちょっと違うけど、まあいいや。日々少しずつ、ゲスト情報などを更新していますので、まにフェスのサイトをチェックしてください。

豪華さはうまく例えられませんでしたが、さらにまにフェスの面白いところは、おそらくセミナーの各セッション時間以外は、ゲストの皆さんの多くも3Fを見て回られていたりして、色んな交流がそこでも生まれそうなところ。

ちょっとした雑談スペースも、3Fに作っておこうかと思っています。

●見どころ5──出会い!交流!

「見どころ4」の話を受ける感じですが、まにフェスは色んな出会いや交流が生まれる場になるといいな、という想いも、ひとつの柱になっています。

セミナー推し、ブース推しでの紹介が多いんですが、情報収集だけじゃなく、ゲストや出展者含め、近しい業界の方、また、そこを目指す学生さんなど、「大勢が集まる場」を作ることで、出会いが生まれるといいなと思って、このまにフェスを企画しました。とはいえ、「ビジネス交流会」みたいに、あえて交流の場としての演出は、特に考えていません。自然な出会いが、偶発的に生まれるといいな、という、ゆるい感じです。

よその学校の文化祭に行ったら偶然昔の友達に会って、その友達が連れてたグループにいたのが今の嫁です、みたいなことが起きると素敵、なんて。あぁ、あくまで比喩なんで、嫁探し旦那探しは他所でやってください。(笑)

ともあれ、一人でも多くの方に来ていただけると「偶然」の確率が、その分高まりますので、ぜひ周りの方々を広くお誘いいただけると嬉しいです。

大勢が集まったって、自分は内気だし、知り合いも誰もいなかったら交流のきっかけさえ難しいよ、という方は、とりあえず私に話しかけてください。3Fのオープンステージで、朝から晩まで司会やってると思うんで見つけやすいはず。また私以外でも、フロアにいるスタッフに声をかけていただければ、誰かをご紹介したり、交流の第一歩をお手伝いできると思います。

●見どころ6──圧倒的なボリューム!

朝から晩までずーーーっと、展示もセミナーもやっています。そう、展示はもちろん、セミナーもノンストップです。4Fのディレクターズセッション、クリエイターズセッションだけでなく、その合間にも、その真裏にも、3Fのオープンステージでは、何かが行われています。

盛りだくさんにもほどがあると、企画進めた自分をたしなめたい気分です。貪欲な方ほど4/14は体力勝負、スタッフとどちらが先に倒れるかってくらい休む間もなく情報が飛び交い続けます。

ですので、前日はどうぞ早めにお休みください......と言いたいところですが、なんと前夜に、HTML5-WEST.jpの面々が「HTML5など勉強会」を大阪・梅田で開催予定との新着情報が。まだ情報公開されていないようですが、まにフェスゲストのブラウザベンダーさんを招いて前夜祭的に開催。HTML5-WEST.jpのサイトでそろそろ詳細が出てくると思いますので、チェックしてください。
< http://www.html5-west.jp/
>

「HTML5の技術的な話はいいや、前夜は早く寝よう」とお考えの、まにフェスではディレクターズセッションにお申し込みいただいて、どちらかと言えば、ビジネス寄りの話に興味があるという方にも、悩ましいイベントがあります。

「Shoot from Osaka(n) vol.1」
< http://www.osakan-space.com/events/120413/
>

大阪・本町にできたコワーキングスペース「オーサカン・スペース」にて、大阪近郊で作られているIT系のサービス・商品をメディアにアピールするイベントで、まにフェスで展示やセッション出演予定の、チャットワーク、Sleipnir、WordPress 専用クラウドサービス「PHP Ninja」ほか、色々なサービスの話が聞けるようです。

この時期は大阪が熱い!

ということで、前回に続いて4〜6と3つ、ついでにまにフェス以外のイベントについても紹介しましたが、まにフェス、現在進行形でボリュームが膨れています。(笑)

新たなゲストや新たな出展、小出しにしているわけではないのですが、日々、サイトを更新していますので、三日に一度くらいチェックしてみてください。

また、途中にも書きましたが、一人でも多くの方にお越しいただきたいので、周りの方に是非、ご紹介をお願いします☆

【川合和史/合同会社かぷっと 代表】
< http://cap-ut.co.jp/
> < koro@cap-ut.co.jp >
< http://twitter.com/cap_ut
> < http://www.facebook.com/caputllc
>

デジクリvs新聞、イベントの性質的にはいい勝負になる?

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編集後記(03/29)

●宮田珠己「四次元温泉日記」を読む(筑摩書房、2011)。見覚えある名前だと思ったら「晴れた日は巨大仏を見に」の著者で、旅関係の著書が1ダース以上あった。この本は「webちくま」に連載された13章+書き下ろし1章で構成される。筆者はいつの頃からか、旅行に行っても観光しないで、宿でゴロゴロ寝ている旅のスタイルが好きになった。しかし、なんとなく背徳感がある。でも、温泉ならずっと宿にいても問題ない。温泉とは何もしない旅の大義名分だったと気づく。そこで、日がなゴロゴロ寝て過ごすために、内部が迷路のような温泉宿にでかけるという新たな旅を開発した。

「ずいぶん昔からやっているんだけれども、建て増したり改築したりしているうちに、とうとうこんな風になってしまった。まさかこんなことになるとは思いも寄らなかった、今さらどうしようもない。慚愧に堪えない、とでも言いたげな、ボロい迷宮宿」を調べて泊まりに行った記録。迷路探検がメインだから、温泉の泉質とか宿の料理とか、地元の人との心温まる交流とか一切ない。しかも筆者にとっては温泉さえオマケで、迷路を楽しむ以外何もしない旅、じつに贅沢だ。

迷路レポートは詳しいが、なかなかイメージはつかみにくい。手描きの平面図を掲載しているものの、鑑賞に堪える品質ではない。これが売り物なのだから仕上げは専門家に任せるべきだった。著者は、迷路宿で重要なのは全体像が容易に把握できないということだ、それが良心的な迷路宿だと定義するが、避難経路もよくわからないのだったら危険だろう。ボロくて陰気で廃墟みたいな宿に風情があるといっても程度がある。物の怪が出そうな所に近寄りたくない。臆病者のわたしにも行きたくなるほど文章はうまいが、図面は×な本。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480878424/dgcrcom-22/
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●ポスター画像を先に見ていた。こんなストーリーがあったなんて。/iBooks Authorがスノレパに!? うぉー。/まにフェスの登壇者はとても豪華です。今のWeb業界トレンドやノウハウをざっと仕入れに来てください。

最近セミナーによく行くようになった。過去の蓄積だけでは仕事にならなくなってきたのと、近場の良質セミナー情報をよく耳にするようになってきたこと、いまの最先端情報やノウハウをざっと知っておきたいと思ったからだ。いまの自分にあまり直接関係ないと思われるものでも、参加しておくと結構役に立つ場面が出てくることがある。セミナーによっては、紙に書いて整理しながら理解したいものと、文章として理解したいもの、テキスト入力しておきたいものがあって、後者の場合、そのためだけに重いノートパソコンを持っていくのは躊躇する。普段はiPhoneで不自由しておらず、軽さに慣れてしまっているからだ。ポメラの人もいるし、たまにiPhoneにBluetoothの折りたたみキーボードを接続している人がいて、そこまでしなくてもいいかなぁ、でも軽いし、便利そうでいいよなぁと思ったりもした。以前はローマ字入力しか選べなかったが、いまはかな入力もできる。リュウドかエレコムか、はたまた。iPhone(たまにiPad)、エネループ・モバイルブースター(KBC-L54D)、エネループ単三2本、Ultra Wi-Fi(4Gではない)、接続ケーブル、まれにボイスレコーダー、マイボトルを持ち歩き、結構重い。エレコムで165gか〜。/エネループのディズニー柄が出てる。ショコラトーンも。グリッターを3パック持ってるけど、ショコラもいいなぁ。Bluetoothマウスに使っているLite版に違う柄が出たらいいのに〜。(hammer.mule)
<
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iPad2でガンガン打てるキーボード エレコム TK-FBP017EBK
<
>
iPhoneと折りたたみBluetoothキーボードで超ポメラ完成(片手で)
< http://www2.elecom.co.jp/peripheral/full-keyboard/index3.asp
>
シリコン製キーボードほか
< http://www.reudo.co.jp/rboardk/bt_kb/selection.html
>
iOSで便利なキーが搭載。Mac版にもJIS配列が備わったよ〜と書こうとしたら、
< http://www.reudo.co.jp/rboardk/bt_kb/ios.html
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そっちだとローマ字入力できへんやんか、という悩みもあったのね。かな入力なのでJIS配列設定最高だと思っていたわ。
< http://panasonic.net/energy/eneloop/jp/lineup/disney/
>
ディズリーキャラクターモデル
< http://panasonic.net/energy/eneloop/jp/lineup/tones_chocolat/
>
トーンズショコラ。渋め
< http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20101025_402514.html
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グリッター。光ってきれい
< http://www.zojirushi.co.jp/cafe/spot/index.html
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給茶スポットを一度は利用してみたい