Otaku ワールドへようこそ![179]アイドル兼カメコのパリッと新鮮な日々/GrowHair

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前々からアイデンティティがやや拡散気味なワタシではあるが、もはや何足履いているのかもよく分からなくなっているわらじのひとつに、女子中学生アイドルグループのメンバーというのがある。

グループ名は「かおす de じゃぽん」。もともとはプロデューサ陣の一員として写真撮影を担当ていたのだが、今年の3月ぐらいからメンバーに昇格している。メンバーであるからには恋愛禁止である。今のところ気配すらないので特に厳しい制約とも感じていないが、もし万が一ナニゴトかが起きて発覚したりなんかした日には、ヒゲを剃らなくてはならない。

もはや、なかなか普通のセーラー服おじさんに戻ることのできなくなってきているこのアイドルは、このところあちこちからお呼びがかかるようになってきており、パリッとした緊張感のある、新鮮な日々を過ごしている。




●ラジオに生出演

7月5日(金)、FM J-WAVE の『GOLD RUSH』という番組に、アイドルグループと一緒に出演した。生放送。東京スカイツリーから電波を飛ばしていて、東京と近県に届く。番組自体は4:30pmから8:00pmまでであるが、その中で5:40pmから10分間、『BUZZTOWN』というコーナーに出演した。

渡部建氏がスタジオにてナビゲートし、「番組レポーターが"旬"の現地に突入レポート! 現地からリアルタイムな情報をダイレクトに伝えます」(番組サイトより)というコーナー。

いつも練習している下北沢の音楽スタジオに、レポーターの佐々木もよこさんが来てくださった。もよこさんもセーラー服姿で。すばらしいノリのよさだ。

すでに番組自体が始まっており、ラジオから放送が流れていて、我々の出番が時々刻々と迫る中、軽く打合せという緊張感がたまらない。こんな質問をするので、こんなふうに答える、という大雑把な台本は用意していただいている。

一回だけ通しでリハーサルして、ここはこうしましょうと直しが入って、本番に突入。前半は私へのインタビュー。セーラー服を着る理由などの質問に、割とすらすらと答えられた。ラジオなので、台本を見ながら答えられる点は楽である。ディレクタ氏が、台本の該当箇所をつついてくれる。

けど、前半で1分オーバー。曲をはさんで後半はアイドルグループへのインタビュー。自己紹介とグループの紹介。セーラー服のおじさんにプロデュースされることについては、すっかり慣れて普通のことと思ってるようで。慣れってオソロシイ。

一瞬にして飛び去っていったような10分間だったが、終始明るく軽快なムードの中、割と密度濃く情報を発信できたのではないかと思う。楽しかったし。その楽しい様子は番組のウェブサイトで、写真入りで紹介されてます。
< http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/2nd/buzztown/post-199.html >

●ライブのダブルヘッダー

翌日、7月6日(土)は、アイドルグループのライブ。この日はふたつのイベントに出演した。

一つ目は、ポニーキャニオンアーティスツ主催の『ROLL TOGETHER ファンタスティック』の第2部。場所は渋谷の「O-Crest」。このイベントには初参加。

20組ほどのアイドルグループが、それぞれ10〜15分ほどの持ち時間を与えられて、次々と入れ替わっていくイベント。みんな若いのにパフォーマンスのレベルが高く、場慣れしていて、プロっぽい。この中から次の世代のビッグスターがブレイクしていくのだろうか。

このイベントを見に来ていれば、「有名になったあのアイドルグループを俺は最初っから見てきたぜ」と自慢できるかもしれない。新製品や新サービスが市場に浸透していく過程に関する「イノベーター理論」によれば、ものごとは5段階を経て伝播していく。

1・イノベーター(革新者、2.5%)
2・アーリーアダプター(初期採用者、13.5%)
3・アーリーマジョリティ(前期追随者、34.0%)
4・レイトマジョリティ(後期追随者、34.0%)
5・ラガード(遅滞者、16.0%)
このイベントは、イノベーター精神の旺盛な人々の集まりとも言える。

我々のグループは、きっちり練習してきて完璧に再現する、というタイプではなく、「作っておいて壊す」みたいなカオス感が売りなので、かなり異色な存在であったかもしれない。そのハチャメチャな感じはよく出せたのではないかと思う。

地下鉄銀座線に乗って赤坂見附へ移動。二つ目のイベントは、『ウタ娘定期ライブ0706』の第3部。場所は「赤坂GENKI劇場」。形式は渋谷のと似ていて、10組ほどのグループが出演する。このイベントには、4月1日(月)以来、ほぼ毎週末、呼んでいただいている。

テレビ埼玉で金曜日の深夜26:00〜26:30に放送される番組『ウタ娘』と連動しているイベントで、公演中はテレビカメラが回っており、ピックアップされたグループのステージの模様が後日放送される。この前日、「かおす de じゃぽん」が映っている。

いつもの顔ぶれのお客さんたちが、曲中に声を揃えて合いの手を入れて盛り上げてくださるのが非常にありがたい。ノリよくステージをこなすことができた。

『ウタ娘』の定期ライブに一日2回出演したことはあったが、別々のイベントに出るのは、我々のグループにとって初めてのことであった。この日は、非常に暑く、なかなかハードであった。

●鉄の箱に女子中学生を7時間幽閉して撮影

翌日、7月7日(日)は、アイドルグループを撮影。写真撮影スタジオを7時間借り切って、スチル写真撮影と、PV用の動画収録。

場所は東十条にある「STUDIO ASSEMBLAGE(アッサンブラージュ)」。一棟貸し2フロア合計50坪の自然光スタジオ。二階は大きな天窓から降り注ぐ光とバリエーション豊かなアンティーク調、一階は廃墟風な空間。
< http://www.firstprize.co.jp/assemblage/ >

この広さの割には、レンタル料は格安。100mm単焦点レンズで全身を入れられる距離がとれるのが嬉しい。広いのはいいんだけど、暑いのには参った。元は築40年の倉庫、四角い鉄の箱なのだ。

この日も猛烈に暑かった。空調がフル稼働してはいるのだけれど、負けていた。二階がたまらない蒸し風呂状態。一階でストロボを3灯焚いてスチル写真を撮り、二階では白ホリゾントを使って動画を収録した。

動画のときだけ二階に上がり、熱中症で倒れないうちに一階へ避難、という感じで。中学生はみんな元気だったけど、私がいちばんバテ気味だった。

なかなかすさまじい週末だったが、これで終わらない。

●新人歌手のMVの収録

7月9日(火)は、MV(Music Video)の収録で浅草へ。

TBSテレビで7月4日(木)より、毎週木曜日深夜23:28〜23:58にアニメ『ステラ女学院高等科c3部[しーきゅーぶ]』が放送されている。そのオープニング主題歌『Shape My Story』をやのあんなさんが歌っている。

やのさんは、原宿発の青文字系ファッション雑誌の読者モデルとして活躍してきた。一方、アニメ好きで、秋葉原とも親和性が高い。原宿と秋葉原はカルチャーとしては多分に質を異にするけれど、まったく混ざり合わないかというと、そうでもない。

「カワイイ(は正義?)」という共通項があるし。原宿にはビジュアル系のコスで現れ、コミケにはキャラ系のコスで現れ、両方の文化を股にかけて生きてるって人は、前々からけっこういたのだ。それを両方追っかけ回している私のようなカメコもいるわけだし。

カワイイ文化と言えば、スーパードルフィーの「ボークス」のショールームだって原宿と秋葉原にあるし。ただ、「原宿×アキバ」というコンセプトを積極的に発信する人が今まであまりいなくて、一般的には混ざり合わないイメージを持たれているのかもしれない。

やのさんは、新たにこの領域の発信源になってくれるのではないかと期待されている。

やのさんはもともと歌が好きで、歌い手としても活躍したいという思いを前々から持っていたそうで。このアニメの主題歌でそれが実現した。『Shape My Story』が発売されるのが8月7日(水)で、この日が歌手としてのデビューの日となる。

8月10日(土)に「文京シビックホール」で開催される「TBSアニメフェスタ2013」へのライブ出演も決定している。

CD発売に合わせて世に送り出すべく、MVの制作が進行中である。このMVに、なんと私が、味付けにちょこっと出演させてもらえるとのことで。えー、私なんぞが変な味を付けちゃって、だいじょうぶなんでしょうか。

私も、いちおう写真家としては原宿に育ててもらったという恩義を感じており、「原宿×アキバ」の領域に生きているには違いないですが。

そういうわけで、7月9日(火)に収録で浅草へ。このMVには7桁に及ぶ制作費がかかっている模様で、設備とセッティングが実に本格的だった。

『ステラ女学院高等科C3部』は学園×サバゲのアニメ。映画タイトルなどを例示するまでもなく、カワイイ系のファッションと武器はよく似合う。通常のモデル撮影系のライティングに加え、顔の下半分から胸あたりにかけて、帯状のスポット光が当たっている。ビルとビルの間から差す西日のイメージだろうか。めちゃめちゃカッチョええライティング。

ロリータ系のファッションに、サバゲ用のゴーグルをつけ、エンジ系の赤に塗られた特別仕様の機関銃を構える。めっちゃキマッている。

私は道化役。たぶん。別撮りした背景と合成することを前提に、白ホリゾントにクロマキー用のグリーンのシートが貼られた背景で収録しているので、後から編集した結果を見てみないことには、どのように使われるのか分からない。編集の段階で気が変わって、全部ボツになっちゃうかもしれないし。

やのさんは、同じ文化領域で空気を吸っていることから来る親近感がもてたような気がしたのは、まあ、こっちの一方的な思い込みかもしれない。けど、少なくとも、タレント然とお高くとまったようなふうはまったくなく、気さくで、アニメのキャラのかわいらしさがそのまま具現化したようであった。

楽しい収録であった。一番度胸ある決断をしたのは、私を出そうと思いついたディレクタ氏であろう。結果がスベらないことを祈ろう。やのさんが大きくブレイクして、あわよくば私も便乗......なんて。

収録風景。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Studio130709 >

●秋葉原ツアー

7月13日(土)は知り合いの助っ人として、秋葉原のツアーガイドを務めた。「困った」というメールが来たのが 7月11日(木)の夜。

秋葉原をご案内するツアーを運営していて、海外のお客様にも対応できるよう、英語の話せるガイドの人もいるのだけれど、たまたま申し込みのあった日に出払っているのだそうで。

この日は午後から人形のグループ展の打合せの予定が入っていたが、昼なら空いている。お引き受けいたしましょう。

お客様は17歳のフランス人女性。アメリカの高校に通っていて、父親からの卒業プレゼントとして、日本に旅行に来ているのだとか。もう一人はカナダ人男性。私のことはVICEのドキュメンタリー映像を見て、知っていたそうで。

コースを案内する役の人は、ツアー会社から立ててくれるので、私は英語に通訳する係。実際は、通訳なんてほとんどしなくて、案内役の人をそっちのけで雑談してた感じ。それに、お客さんどうし、フランス語でぺらぺらぺらぺら話して盛り上がってるし。何言ってるのかさっぱり分からん。

けど、メイド喫茶ではノリノリで「萌え萌えきゅーん♪」をやってるし。メイドさんに乗せられて大の大人が超かわいらしく振舞う、このとき、自分の内部で何かが崩壊する感覚に見舞われる、それが「萌え」の極意なのです、と解説してあげた。ま、楽しんでいただけたようです。

写真。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/Akihabara130713#5901741365805751426 >

●またまたライブ

7月14日(日)はアイドルグループのライブ。渋谷の「DESEO」で。『オトメ魂。Girl's Pure Soul!』-Run through with a summer breeze- 主催するのは音楽ライターである鈴木將義氏。

鈴木氏は背が高く、いつもにこやかで礼儀正しく、ピシッとした張りのある空気をまとい、超さわやかな印象の方でした。

「かおす de じゃぽん」にとって、このイベントは初参加であった。けど、萎縮することなく、持ち味が出せたのではないかと思う。

その後、7月21日(日)、8月25日(日)のイベントにも呼んでいただける話になっているので、合格点をいただけたということでしょう。

7月15日(月・祝)はライブのダブルヘッダー。一つ目は、やはり鈴木氏主催のイベントで、『オトメ魂 Girl's Pure Soul!』-Miracle of summer colors!- 会場は渋谷の「Milkyway」。

ふたつ目は、【ウタ娘定期ライブ0715】第3部で、会場は「赤坂GENKI劇場」。こちらは毎度お馴染みとなったイベントで、終演後に出待ちしてくださる方々がいる。

このところ出演機会が多くてけっこう大変は大変なのだけれど、呼んでいただけるのは非常にうれしいことなので、気力を振り絞ってがんばってます。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
セーラー服仙人カメコ。アイデンティティ拡散。
http://www.growhair-jk.com/

VICE MEDIAが制作した私のドキュメンタリー映像は、公開から一か月以上経つけれど、今も順調にアクセス数が伸びています。

予告編。36秒。2万アクセス。
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本編パート1/2。10分。13万アクセス。
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本編パート2/2。10分。5万アクセス。
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入間川の河川敷に住むホームレスのおじさんたちが映像に記録されたことは、私にとってもいい記念。あのあたり、たまに福祉の車が巡回してきて、困ったらここに電話を下さい、と書かれた紙を配っている。去年私が行ったとき、猫と一緒に車に住んでいる上田氏(仮名) は、その紙を大事に持っていたが、今年行ったら、「あれ、捨てちゃった」とのこと。「いつ死んでもいいと思っているとなかなか死なないもんだなぁ」。

◎ライブ予定

7/20(土)【ウタ娘定期ライブ0720】第1部
会場:パセラリゾーツ グランデ SHIBUYA/開場:9:30am/開演:10:00am
< http://www.uta-musume.com/Entry/57/ >

7/21(日)ポニーキャニオンアーティスツ ROLL TOGETHER『PAPAPA!IDOL PARTY』第1部
会場:渋谷 VUENOS TOKYO/開場:10:45am/開演:11:00am
< http://roll-together.com/ >
< http://vuenos.iflyer.jp/venue/home >

7/21(日)オトメ魂 Girl's Pure Soul! -Let's enjoy the Marine Day!-
会場:渋谷DESEO/開場:10:05am/開演:10:15am
< http://otodama.info/ >

7/27(土)【ウタ娘定期ライブ0727】第2部
会場:赤坂 GENKI劇場/開場:1:30pm/開演:2:00pm
< http://www.uta-musume.com/Entry/67/ >

8/ 1(木)『アイドル サマー グルーヴ2013』
会場:高田馬場CLUB PHASE / 開場:1:30pm/開演:2:00pm
< http://ameblo.jp/kurargue/ >

8/3(土)【ウタ娘定期ライブ0803】
会場:赤坂 GENKI 劇場
< http://www.uta-musume.com/ >

8/4(日)ポニーキャニオンアーティスツ ROLL TOGETHER
『ファンタス ティック』昼/夜公演に出演。時間未定。