[4564] 21世紀買い物ブギー◇魔法のようなセルフレジ◇iMac20年◇シルバー民主主義

投稿:  著者:  読了時間:10分(本文:約4,900文字)


《「販売接客」という仕事がなくなる》

■ユーレカの日々[66]
 21世紀買い物ブギー
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[564]
 「作品の占有容積」「iMac20年」
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[66]
21世紀買い物ブギー

まつむらまきお
http://bn.dgcr.com/archives/20180516110200.html
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[564]
「作品の占有容積」「iMac20年」

吉井 宏
http://bn.dgcr.com/archives/20180516110100.html
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●作品の占有容積

常々思うんだけど、世界中の画材メーカーがキャンバスや絵具を生産するのと同じペースで「消費」もされてるわけだ。描いたそばからばんばん売れるプロのアーティスト以外全員、使用前・使用後にかかわらず物置にどんどん貯まっていき、最終的には処分されるんだろう。

美術市場に出て誰かが買ったり飾られて残る割合って、全生産量の何万分の一とかくらい?

某会会員だった母の描いた絵も、実家の六畳間が埋まるくらいの100号キャンバスや小品が残ってるし、道具なんかもそのままある。

惜しいとか何とか言っても、結局は廃棄する以外どうしようもない。予感があったのか、急死の直前に近くの小学校や施設などに大きな絵をいくつか寄付したらしい。17年も前の話。

僕の場合、81年から92年までアクリル絵具で描いてたから、実家の自室にB1パネルや仕事のイラストなどが大量にある。東京の部屋にもスーツケース一個分くらいある。やはり捨てにくい。

ちゃんと複写すれば大半は処分して平気なつもりだけど、一度中途半端にコンパクトデジカメで撮ったきり。

「想いが込められているから捨てられない」とか感情的なことはおいといても、保管にコストがかかるのは当然。データ化するのさえ大変な労力と時間がかかるのは、実感としてよくわかるのだ。

Macで描くようになってからは、何千枚描いても物理的にはHDDやDVD程度。最終データだけならマイクロSDカード一枚に余裕で入るし、クラウドなら完全ゼロだ。

なのに、フィギュア制作など立体を始めてしまったのだー。

絵ならパネルから剥がしてしまえば容量は紙一枚分で済むのに、立体は作っただけ確実に部屋が狭くなる。

今までに、50cm〜1メートル弱の大型立体が9個。フルカラー3Dプリントの小さい作品まで合わせれば、たぶん70〜80種類くらいある。おまけに、フィギュアとして作ったものは複製してるから大変な数。

昔、立体イラストをやってるイラストレーターから倉庫を2つ借りた話を聞いて「へえ! 立体は大変だなあ」とか思ってたのに、自分がトランクルームを借りるハメに。

最近作ってる一点物も十個を超えてしまった。「作りたい!」って単純な衝動でワクワクノリノリで作ってるのに、「空間が狭くなる、置く場所がない」っていうマイナスの気分が出てきてしまうのが非常に困る。

これ、何かに似てると思ったら、「美味しいもの食べると太ってしまう罪悪感」そっくりだw

●iMac20年

5月7日はiMacが発売されてちょうど20年だったそう。11年前のiPhone発売を考えると、それほど昔じゃない気もする。ボンダイブルーはタイミング的に見送り、ちょっと後にオレンジ色(タンジェリン)を買った。

スティーブ・ジョブズが復帰、iMacでAppleが大復活して順風満帆……では、ぜんぜんなかったんだよね。それまでがひどすぎた。差し迫った危機から抜け出した程度。

iMac発売から5年後の2003年の本「マッキントッシュその赤裸々な真実!」は希望だった。その「シェアが低下してもAppleは潰れない。なぜなら利益を出してるから」にすがるように、Appleの生き残りを願ってたくらいだもん。

美しく楽しく親しみのあるこのデザイン。フォルクスワーゲンみたいに何十年もこのままだったらいいなと思ってたけど、液晶ディスプレイの普及が予想外に早く、割とすぐ液晶iMacに取って代わられちゃった。

スケルトンカラーの外観デザインの影響はすごかった。家電店行くとアイロンや掃除機など、みんなiMacの亜流だったなあ。

iBookもタンジェリンを買った。オレンジ色のものを買うことがうれしくて、いくつも買った。オレンジ色の樹脂のお盆がまだ現役w

ただ、iMacはグラフィック仕事のメインで使うには小さすぎて、それほど活用できなかった。今みたいに、無線LANで全マシンがDropbox同期されてれば使いようもあったんだろうけど、LANで繋がってたくらいじゃ仕事に使うには不便。

iMac類似パソコンの問題、どうなったんだろうと思ったら、損害賠償1000万円で済んだんだw 古い記事どんどん消しちゃうところが多い中で、2000年のニュース記事が残ってるってすごい!
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000117/sotec.htm

余談。今回、オレンジ色のお盆を裏返してよく見て、メーカーのロゴを見つけた。無名メーカーのiMac便乗製品だと思い込んでたけど、庶民のアレッシィと僕が勝手に呼んでるドイツの「Koziol」製だった! 楽しい製品をいっぱい出してて好きなメーカー。

http://www.yoshii.com/dgcr/koziol_IMG_0928.jpg
http://www.koziol.co.jp/


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

テレビの「ケンミンショー」などで、愛知県っていうと必ず名古屋限定なのが残念。三河のほうにも行ってよ〜。せめて豊橋に。っても、三河にはああやって絵面で盛り上がるような食べ物はないからなあ。

手羽先を注文して食べたのは、十数年前に名古屋駅ビルで一回きり。90年まで名古屋に勤めてたけど、手羽先が名物なんて知らなかった。僕が名古屋にいたころにはそれほどメジャーじゃなかったのかも。っていうか、そもそも名古屋時代に、居酒屋って一度も行ったことないやw

・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました
https://bit.ly/2qWbmZh

・rinkakインタビュー『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


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編集後記(05/16)

●河合雅司「未来の呪縛 日本は人口減から脱出できるか」を読んだ(2018、中公新書ラクレ)を読んだ。政府のいう少子化対策と子育て支援策とは、重なる部分も多いが、似て非なる政策だ。保育所の整備や「仕事と生活の調和」など、親の就労環境の改善に議論が集中してきた。しかし、もはや出生率増加に踏み込んだ策が必要だ。筆者は、直ちに行うべき施策を10の提言として述べる。

結婚対策:1)高校ボランティアチームの結成 2)お見合いの普及 3)「未来の人生年表」をつくる 4)20代対象の「母親応援手当」の創設 5)第3子以上に1000万円給付 6)「父親休暇」制度の導入 7)子育て世帯の全国転勤凍結 8)「全母親支援センター」の全国展開 9)「育児保険」の新設 10)ゼロ歳に選挙の投票権を付与 番外)社会保障費循環制度の導入──である。

1)と2)は出会いの場をもっと増やすということ。3)は10代のうちから妊娠や出産に関する知識を学び晩婚、晩産を防ぐということ。育児が一段落する前に年老いた両親が要介護状態になり、育児と介護を同時に行う「ダブルケア」におかれている夫婦が増えている。その大きな要因が晩婚、晩産なのである。

9)は雇用保険の育児休業給付を大幅に見直すことで創設し、休業前の給与手取額相当の水準で給付する。若い世代や非正規などの低所得者に対しては、年間200万円超の給付額を保障する。この制度の充実で産休を取得する人が増えれば、待機児童の解消にも弾みがつく。これと組み合わせる形で、3歳から全員が入学できる学校制度をつくる。これが幼児教育無償化の受け皿となる。

10)年金や医療・介護といった高齢者向けサービスに比重が置かれ、少子化対策に十分な予算がつかない。高齢者は増え続け「シルバー民主主義」がのさばり、若い世代に失望感が漂い投票所から遠ざかれば、ますます高齢者優遇が進む「国難」になる。この流れを断ち切るには、参政権のないゼロ歳児まで投票権を与えるしかない。保護者が将来世代の「代理人」として投票するのだ。

票が集まるのは、子供にまたは子育てにプラスになるような政策を掲げた候補者だ。自ずと、子供に有利な政策が展開される。18歳に引き下げられたところで、少子化で「シルバー民主主義」を打破するには焼け石に水だ。この方式をとれば、「高齢者が有権者の半分近くを占める」という事態も避けられる。

高齢者の顔色を窺ってきた政治家たちも、将来世代に安易に負担を押し付けることができなくなる。人口減少という国難への対応は、目の前の高齢者より、22世紀まで生きて責任を負う世代の「意見」こそ、より取り入れるべきだ。番外の「社会保障費循環制度の導入」がまた鋭い。高齢者からの非難囂々だろう。

国民が生涯に利用する社会保障サービスのうち、税や国債による「国家負担」で賄われてきた額を、死亡時に国に返還する制度の導入だ。国が第1の相続人として、生涯の国庫負担相当額を遺産から優先徴収する。これなら生きている間の社会保障水準は下がらない。減るのは遺族が受け取る遺産だけである。理論的には約13〜18兆円もの新規財政捻出が可能だ。「逃げ切り世代」を逃がさない妙案である。ということに大賛成する、高齢者なわたしである。(柴田)

河合雅司「未来の呪縛 日本は人口減から脱出できるか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121506170/dgcrcom-22/


●あとサザエさん式の三世代同居も。核家族で、子育てと仕事の両立は厳しすぎる。かといって嫁姑はしんどい。まだ嫁に子育ての比重が大きい家庭が多いだろうから、嫁側を軸とした同居またはお隣さんで。あ、あとどこででも仕事のできる環境とか、職場に保育施設とかも。

/あれソーテックだったんだ。

/情報を集めて、セグメントして……。確かに従来のポイントカードだと情報いらないし、せいぜいポイント全部集めた優良顧客の情報のみ入手したいってぐらいだろうな。

/ニトリの会員登録には、めげそうになった。店頭で個人情報を書いてプラスチックカードをもらう。その日から使えるタイプなのだが、数日後にネット会員登録をしようとしたら、カード番号でエラー。続く。 (hammer.mule)

アプリを利用した店内どこでも決済 4月23日(月)より東京都内の3店舗にて実証実験スタート
https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1328685_2504.html
私もやってみたい〜

ローソンの「無人決済サービス実証」の衝撃、レジなしコンビニ「Amazon Go」とどう違う?
https://www.businessinsider.jp/post-166274

ピカチュウが貢献? レジなし「Amazon Go」は、こうして最大の課題を乗り越えた
https://www.businessinsider.jp/post-160758