[4564] 21世紀買い物ブギー◇魔法のようなセルフレジ◇iMac20年◇シルバー民主主義

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,700文字)


《「販売接客」という仕事がなくなる》

■ユーレカの日々[66]
 21世紀買い物ブギー
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[564]
 「作品の占有容積」「iMac20年」
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[66]
21世紀買い物ブギー

まつむらまきお
http://bn.dgcr.com/archives/20180516110200.html
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娘がNASAのロゴがでかでかと入ったTシャツを買ってきた。丸い青地の、有名なロゴマークだ。彼女は別にNASAに興味があるわけではなく、単にデザインが気に入って買ってきたらしい。

これ、どこで買った? と聞くと、カジュアル衣料のチェーン店「GU」で1000円しないと言う。

宇宙オタクというほどではないが、60年代生まれ、宇宙開発時代まっただなかだったのでそれなりに興味がある。というわけで、近所のショッピングモールのGUにでかけた。

●初GU。会員登録してみると……

普段ユニクロはよく買うが、姉妹ブランドのGUには縁がなかった。ユニクロよりも若い層向けという印象で、行く機会がなかったのだ。ちょうどバーゲンの時期で、店はたくさんの客で賑わっている。

NASAのTシャツはかなり種類がある。Tシャツ以外にも、開襟シャツがあり、胸にNASAのワッペンが3つ。そのうち一つは、月面に降りようとしている鷹の図案。そう、1969年、人類初の月面着陸を果たした、アポロ11号搭載の月面着陸モジュール「イーグル号」の記章である。

宇宙オタクではないが、当時、小学校2年の時、眠い目をこすりながらテレビの中継に見入った覚えがある。雑誌に付いてきたイーグル号のペーパーモデルを作った覚えもある。幕張の宇宙展も見に行った。

けっして宇宙オタクではないが、買わないわけにはいくまい(わたしの買い物基準のひとつは、それについてどれくらい語れるか、である)。あれやこれやで6点ほど、カゴに入れてレジへ向かう。

このバーゲン期間、店頭で購入すると、クーポンがもらえるらしい。そのためには、スマホのアプリが必要だという。

ユニクロでも、アプリで会員登録することで、様々な特典がある。同じ会社なんだから、同じアプリにしてくれればいいのに、会員登録っていろいろ入力させられて、面倒なんだよなぁと思いながら……とブツブツ言いながらアプリをダウンロード。

会員登録しようとして、ちょっと驚いた。なにも登録していないのに、会員証(バーコード)が使える状態になっている。一瞬、なにが起きているのかわからないかったのだが、すぐに理解した。ああ、そうか。そもそも、スマホのアプリで会員登録すること自体がナンセンスだったのだ。

販売店が会員カードを発行するのは、常連になってほしいからだ。常連になってもらうためには、ポイントをつけたり、DMを出したりする。

会員カードが物理的なカードだった時代では、カード紛失や、DM郵送のため、会員の氏名や住所といった、個人情報を登録しておく必要があった。その習慣から、スマホアプリでも名前やメアドを登録させられてきた。

しかし、考えてみれば、そんなことをする必要はなかったのだ。インストールした時点で、サーバーからユニークなIDを発行してもらえばOK。

店側からすれば、顧客個人を特定する必要はなく、会員IDが特定されればいい。DMもアプリからの通知(アプリが取得)をすればいいので、名前やメアドを収集する必要などない。

昨今、ハッキングや不注意で、会員情報が流布されるケースが多い。個人情報を預からず、常連を作れるのなら、それに越したことはない。

よく考えてみれば、昔からスタンプカードとか、お店でシールをもらって台紙に貼って交換してもらうとか、そういうサービスがあったが、どれも会員登録なんか必要なかった。

うーむ、今まで、会員登録させられていたのは何だったんだろう…

感心しながらレジに向かう。レジコーナーの店員に案内されたのは、キオスクのような端末。ほう、GUはセルフレジなのか。最近はスーパーなどあちこちで、セルフレジが多くなっている。ユニクロではたくさんの店員がレジを担当しているが、ローコストなGUでは、セルフレジというわけか。

●魔法のようなセルフレジ

うちの近所のスーパーのセルフレジ。行列ができるレジより、はやく支払いができるという触れ込みだが、どうもあれは苦手だ。

何度かチャレンジしてみたことがあるのだが、レジ袋をセットしたり、重量を計測したりと、手順がやたらおおく、戸惑っていると店員が飛んでくる。なんだか申し訳ない気分になる。

レンタルビデオもセルフレジだ。こちらも試してみたことがあるが、防犯タグがうまく外せず、結局店員のお世話に。慣れてしまえば早いんだろうが、不慣れだと、店に手間をかけさせる罪悪感だけが残る。

案内してくれた店員が、「ハンガーははずさないとダメなんです」と言って、シャツのハンガーを外していく。ハンガーがダメ? そしてレジの下のロッカーのようなところに、カゴを入れろと言い残して、去っていった。ぽかーん。

言われるままに、カゴごとロッカーに入れ、扉を閉めると画面が反応する。まずは先程のアプリで会員番号のバーコードを読ませる。すると、瞬時に買った商品のリストが画面上に現れた。

一瞬、何が起こってるのかわからない。

商品と金額を確認しろと指示が出るが、正直あまりの驚きに、商品数も金額もよくわからないまま、クレジットカードをリーダーに通すと、ロッカーのドアが開く。なんだか煙に包まれたような気分だ。

ロッカーから取り出した商品、衣類はきれいに畳まれて、袋詰されて出てくる……となれば、まるでSF映画の世界だが、さすがにそういうわけにはいかず、自分で梱包コーナーで袋に入れて持ち帰る。

袋に詰めながら改めて商品のタグを見ると、小さくICタグ、と表記されている。ICタグは、非接触で商品を判別できる。知識ではわかっていたが、実際にカゴに無造作に突っ込まれた衣類を、一瞬で認識したのはかなりの衝撃だ。

非接触による決済は、すでに日常に根付いている。交通系カードしかり、電子マネーカードしかり。わたしも日常的に便利に使っている。

しかしこれらは、1対1の確認に使われているだけの話だ。一瞬で複数のものを認識するのは、これらの体験とはかなり違う衝撃だった。

ネットで調べてみると、GUでは昨年からICタグを推進していたそうで、まとめサイトなどでも、GUのレジがすごい、という話題が見つかった。

後日、他のGUにも行ってみたが、そこのレジは自動化されておらず、人が対応する普通のレジだった。また、ユニクロの製品をよく見てみると、タグはすでにICタグになっている。ICタグ化はすでに済んで、徐々に店舗展開をしているところらしい。

そういえば、似たような経験をしたことがある。うちの近所にある、チェーンのパン屋では、パンをレジに持っていくと、トレイごとカメラでスキャンする。すると瞬時にその形状から商品を認識し、レジ入力が終了する。

その様子はモニターに映し出されるのだが、実写のパンの輪郭がマーキングされ、「メロンパン 150円」「カレーパン 180円」といった具合に表示される。認識する様子は、まるでターミネーターの主観映像みたいだ。

これも最初見た時は、そのSFぶりに感動したのだが、今回のGUの方がSF度は上だ。トレイの上に並んだパンを一瞬で認識し、暗算することは、訓練すれば人間でもできそうだが、カゴ一杯の衣類を瞬時に認識することは、人間では不可能だ。

家に帰ってから、ICタグを水につけてみると、中から金属版のタグ本体が現れた。まるでナスカの地上絵のような、パターン模様。チップ本体はゴマ粒よりも小さく、金属パターンはアンテナである。

以前はコストがかかるのがネックと言われていたが、今はかなり安くできるようになっているらしい。

●ロッカーに入れるのが面白い

ICタグの実力を思い知らされたわけだが、とりわけ感心したのは、カゴをロッカーに入れる、という行為だ。

どこのスーパーでもあるカゴ。当然、同じ店では、同じカゴが使われる。つまり、規格化されている。別にカゴを使わなくても買い物はできるが、多くの人は無意識にカゴを手にする。

この時点で、会計対象はすべて、同じ大きさに統一されることになる。

次にロッカーに入れる行為。すでに定形のカゴに商品を詰めるという手順は済んでいるので、誰でも間違えることはない。

ドアの開け閉めが、トリガーになるので、機械の操作手順が減らせる。

ATMなどで「操作を始めるには画面タッチしてください」ってのがあるが、あれと比べると、とてもスマートだ。

そして読み取りの確実性。最近利用してないのですっかり忘れていたが、うちの市の図書館では、2016年からICタグを導入している(図書館のタグは使い捨てではないので、全国的にもすでに普及しているらしい)。

こちらも、台の上に本を重ねて置くだけで、借りる本が一瞬でリストアップされる。が、置き方が悪いと、うまく読み取ってくれなかったりする。

GUの、カゴとロッカーを使う方法は、ユーザーが無意識でも確実性をあげられる、すばらしいアイデアだ。

●接客は無人化するのか

無人レジ、無人店舗。中国では現在、ICタグを使った無人コンビニが一般化しているという。アメリカでは、アマゾンが実験店舗を始めたのがニュースになっていた。

アマゾンの無人店舗は、ICタグではなく、客の動きをセンサーで感知し、何を手にとったかを判別するそうだ。これらの無人店舗、万引きは大丈夫なんだろうか? と思っていろいろ調べてみると、どちらの方式も、会員制で、入店時に個人を特定するのだそうだ。

なるほど。入店時に会員確認すれば、なにかおかしな行動をする客がいた場合でも、本人特定が可能だ。身元がバレている、というのは、抑止力になる。

なにかあった場合、その場で取り押さえることはできなくても、ブラックリストに載せることはできるし、その客が次に来店した時、バックヤードのスタッフに伝えることができる。

ということは、GUの場合も、会員制にして入店を会員のみにすれば、完全無人も可能……あ、無理だ。客が広げた服をまた畳んで、棚に並べるのは、まだ機械化できていない。だったら、会員制で閉鎖的にするより、だれでも気軽に入ってもらった方がいい。

強盗の場合はどうするか。会員には抑止力が働くが、非会員の強盗にそれは効かない。このレベルの犯罪は、有人店舗であっても、防ぐことはできないが、無人店舗が増えることで、強盗が増える可能性は高い。

しかしGUの場合のように、レジが無人化しても、実際は、完全に無人ということはほとんどないのだろう。商品を管理補充したり、清掃したりと、いろいろ仕事はある。スタッフの数ある仕事のうち、「販売接客」という仕事がなくなるということだ……。

昨今、AIの実用化で、いろんな仕事がなくなっていくと言われているが、接客もか……と思って、いや、そうじゃない、接客こそ、だと気がついた。

考えてみれば、この50年ほどで、ゆっくりと接客の仕事は消滅してきている。バスは昔、運転手とは別に車掌が乗っていた。駅ではきっぷは駅員が販売していたし、改札でも駅員がきっぷを切っていた。

飲食店でも、食券を買ったり、カウンターで注文したり。どれもあまりに普通に思っていたが、もともとはウェイター、ウェイトレスが接客する方が多かった。GUでもスーパーでもコンビニでも、棚から自分で商品を選び、レジに行く。

これも昔はそうではなかった。今でも八百屋や魚屋では、店の人に口頭で欲しいものを伝えて、商品を受取るが、この方法の方がスタンダードだった。

「ちょっとオッサン、これナンボ?」というのは、50年代のヒット曲、「買い物ブギー」だが、そういう買い方をすることが、考えてみればずいぶん減っている。近い将来、この歌詞の意味がわからない、ということになるのかもしれない。

●ヤフオクでも接客が消えた

最近、実家の不要物を処分するのに、ヤフオクで売りさばくのをひさしぶりにやっているのだが、ヤフオクのシステムも進化していた。

以前は、売り手と買い手が、テキストベースでやりとりをして、入金の確認から発送まで打ち合わせる必要があったのだが、今はそれをシステムが全部、仲介してくれる。おかげで、取引終了まで、メッセージのやりとりを一切しないことも可能だ。

落札相手とのやりとりはたしかに面倒なので、システムが仲介してくれるおかげで、取引はとてもスピーディーになっている。しかし、以前は「どんな人がこれを買っていくのだろう?」と想像する余地があったのが、今は、人に譲っているということすら、意識しない。

住所氏名はお互い、自動的に知らされるが、送り先伝票も書かないし、送料も自動で設定、決済されるので、見る必要がない。

これもまた、「接客」という仕事が減ったということだ。

●支払いの実感さえも……

接客が減るのと同時に、モノを買う、という感覚もだんだん薄れてきている。

先日、大阪の長居公園で開催された「肉フェス」というのに夫婦ででかけた。日本全国の肉料理が軒を並べているフードフェスなのだが、このフェスでびっくりしたのが、すべての店の決済が「電子マネー」もしくは食券のみなのだ。現金はNG。

さらに、スポンサーになっている、三井住友の「iD」というサービスであれば、優先レーンが用意され、行列に並ばなくても買える。

実際、どの店も3〜50人の行列ができているところに、スイスイ、割り込みができる。さらにiDはチャージ式ではなく、あと決済。要はクレジットカードなので、残高不足にならない。

100円払おうが、5000円払おうが、同じ「チャリーン」という音が鳴るだけ。煩わしさがない、ということは、支払っている実感がない、ということだ。

その結果、食べては買い、飲んでは買い、がはかどるはかどる。おそらく、現金で並んで買うのと比べて、倍以上消費したはずだ。

聞けば、日本の現金決済依存度は、世界的に見てものすごく高いらしい。世界的には電子決済、クレジット決済がすでに主流になっているそうだ。そらそうだ。この便利さを知れば、現金には戻りたくない。

わたしが社会人になった頃はすでに、給料は銀行振込だったが、その少し前まで、給料は現金で支払われていた。銀行振込になって、給料もらっている実感がないと、よく上の人が言っていた。そして今では、支払う実感もなくなってきたわけだ。

●コミュ障の未来

ICタグ、セルフレジ、無人店舗が普通になる、少し未来。

今でも高級料亭などがそうであるように、人間が接客してくれる店は、贅沢な高級店になり、接客という仕事は伝統的で、専門性を要求される仕事になるのかもしれない。

接客が好きな人、されるのが好きな人はいるから、なくなりはしないだろうが、少数になっていくのだろう。そして日常の生活では、セルフレジ、無人店舗が主流になり、他人と接するわずらわしさが減る。

その結果、人類は今より少し、コミュ障になるのだろう。

接客もなくなり、決済の実感もなくなっていく世界。たしかに昔より便利で、昔よりスピーディーだが、なんだか、そうやって、いろんな実感がなくなっていくことに不安も感じる。

この先、どうなっていくんだろう?

他人とのやりとりの実感がない先は、人を傷つけても実感がわかない世界?支払いの実感がない先は、盗んだり嘘をついても実感がわかない世界?

いやいや。仕組みが新しくなれば、新しい実感というのが生まれる。

ファミコンでラスボスとの最終決戦、Aボタンを押した実感を憶えている。はじめてのクレジットカードで、サインがうまく書けなかったことを憶えている。ICタグのセリフレジで、ドアを開け閉めした感じを憶えている。

だって、お金を払って買う、という行為だって、物々交換の時代と比べれば、実感のない抽象的な概念に頼っている。紙切れが、金属片が、魚や肉や野菜と同じ価値だという実感は、使いながら覚えてきたことだ。

ならば心配することはない。セルフレジも、電子マネーも、何度か痛い目にあうかもしれないが、それは必要な実感なのだ。新しい実感なのだ。その実感がGUのレジのような、楽しいものになるといいと思う。


【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学教授】
twitter: https://twitter.com/makio_matsumura
http://www.makion.net/
mailto:makio@makion.net

「宇宙家族ロビンソン」に出てくるロボット「フライデー」のプラモデルを作っている。Netflixでリメイクされているようだが、会員でないので見ていない(会員になると人としてダメになる予感がするので、なってない)。

以前の映画化もそうだったが、今回もシリアスドラマなのね。オリジナルのフライデーとドクタースミスの掛け合い漫才が楽しい、コメディの印象がある。調べてみると、日本で放映された第二シーズン以降だそうで、元はシリアス・ドラマだったらしい。

コメディだったロビンソンでは、ドクターがいつも悪態をつき、フライデーはいつも「ソレハ 計算サレマセン」とすっとぼける。Siriがボケても許せるのは、このドラマが好きだったからかな。コメディでリメイクしてくれないかな。


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■グラフィック薄氷大魔王[564]
「作品の占有容積」「iMac20年」

吉井 宏
http://bn.dgcr.com/archives/20180516110100.html
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●作品の占有容積

常々思うんだけど、世界中の画材メーカーがキャンバスや絵具を生産するのと同じペースで「消費」もされてるわけだ。描いたそばからばんばん売れるプロのアーティスト以外全員、使用前・使用後にかかわらず物置にどんどん貯まっていき、最終的には処分されるんだろう。

美術市場に出て誰かが買ったり飾られて残る割合って、全生産量の何万分の一とかくらい?

某会会員だった母の描いた絵も、実家の六畳間が埋まるくらいの100号キャンバスや小品が残ってるし、道具なんかもそのままある。

惜しいとか何とか言っても、結局は廃棄する以外どうしようもない。予感があったのか、急死の直前に近くの小学校や施設などに大きな絵をいくつか寄付したらしい。17年も前の話。

僕の場合、81年から92年までアクリル絵具で描いてたから、実家の自室にB1パネルや仕事のイラストなどが大量にある。東京の部屋にもスーツケース一個分くらいある。やはり捨てにくい。

ちゃんと複写すれば大半は処分して平気なつもりだけど、一度中途半端にコンパクトデジカメで撮ったきり。

「想いが込められているから捨てられない」とか感情的なことはおいといても、保管にコストがかかるのは当然。データ化するのさえ大変な労力と時間がかかるのは、実感としてよくわかるのだ。

Macで描くようになってからは、何千枚描いても物理的にはHDDやDVD程度。最終データだけならマイクロSDカード一枚に余裕で入るし、クラウドなら完全ゼロだ。

なのに、フィギュア制作など立体を始めてしまったのだー。

絵ならパネルから剥がしてしまえば容量は紙一枚分で済むのに、立体は作っただけ確実に部屋が狭くなる。

今までに、50cm〜1メートル弱の大型立体が9個。フルカラー3Dプリントの小さい作品まで合わせれば、たぶん70〜80種類くらいある。おまけに、フィギュアとして作ったものは複製してるから大変な数。

昔、立体イラストをやってるイラストレーターから倉庫を2つ借りた話を聞いて「へえ! 立体は大変だなあ」とか思ってたのに、自分がトランクルームを借りるハメに。

最近作ってる一点物も十個を超えてしまった。「作りたい!」って単純な衝動でワクワクノリノリで作ってるのに、「空間が狭くなる、置く場所がない」っていうマイナスの気分が出てきてしまうのが非常に困る。

これ、何かに似てると思ったら、「美味しいもの食べると太ってしまう罪悪感」そっくりだw

●iMac20年

5月7日はiMacが発売されてちょうど20年だったそう。11年前のiPhone発売を考えると、それほど昔じゃない気もする。ボンダイブルーはタイミング的に見送り、ちょっと後にオレンジ色(タンジェリン)を買った。

スティーブ・ジョブズが復帰、iMacでAppleが大復活して順風満帆……では、ぜんぜんなかったんだよね。それまでがひどすぎた。差し迫った危機から抜け出した程度。

iMac発売から5年後の2003年の本「マッキントッシュその赤裸々な真実!」は希望だった。その「シェアが低下してもAppleは潰れない。なぜなら利益を出してるから」にすがるように、Appleの生き残りを願ってたくらいだもん。

美しく楽しく親しみのあるこのデザイン。フォルクスワーゲンみたいに何十年もこのままだったらいいなと思ってたけど、液晶ディスプレイの普及が予想外に早く、割とすぐ液晶iMacに取って代わられちゃった。

スケルトンカラーの外観デザインの影響はすごかった。家電店行くとアイロンや掃除機など、みんなiMacの亜流だったなあ。

iBookもタンジェリンを買った。オレンジ色のものを買うことがうれしくて、いくつも買った。オレンジ色の樹脂のお盆がまだ現役w

ただ、iMacはグラフィック仕事のメインで使うには小さすぎて、それほど活用できなかった。今みたいに、無線LANで全マシンがDropbox同期されてれば使いようもあったんだろうけど、LANで繋がってたくらいじゃ仕事に使うには不便。

iMac類似パソコンの問題、どうなったんだろうと思ったら、損害賠償1000万円で済んだんだw 古い記事どんどん消しちゃうところが多い中で、2000年のニュース記事が残ってるってすごい!
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000117/sotec.htm

余談。今回、オレンジ色のお盆を裏返してよく見て、メーカーのロゴを見つけた。無名メーカーのiMac便乗製品だと思い込んでたけど、庶民のアレッシィと僕が勝手に呼んでるドイツの「Koziol」製だった! 楽しい製品をいっぱい出してて好きなメーカー。

http://www.yoshii.com/dgcr/koziol_IMG_0928.jpg
http://www.koziol.co.jp/


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

テレビの「ケンミンショー」などで、愛知県っていうと必ず名古屋限定なのが残念。三河のほうにも行ってよ〜。せめて豊橋に。っても、三河にはああやって絵面で盛り上がるような食べ物はないからなあ。

手羽先を注文して食べたのは、十数年前に名古屋駅ビルで一回きり。90年まで名古屋に勤めてたけど、手羽先が名物なんて知らなかった。僕が名古屋にいたころにはそれほどメジャーじゃなかったのかも。っていうか、そもそも名古屋時代に、居酒屋って一度も行ったことないやw

・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました
https://bit.ly/2qWbmZh

・rinkakインタビュー『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


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編集後記(05/16)

●河合雅司「未来の呪縛 日本は人口減から脱出できるか」を読んだ(2018、中公新書ラクレ)を読んだ。政府のいう少子化対策と子育て支援策とは、重なる部分も多いが、似て非なる政策だ。保育所の整備や「仕事と生活の調和」など、親の就労環境の改善に議論が集中してきた。しかし、もはや出生率増加に踏み込んだ策が必要だ。筆者は、直ちに行うべき施策を10の提言として述べる。

結婚対策:1)高校ボランティアチームの結成 2)お見合いの普及 3)「未来の人生年表」をつくる 4)20代対象の「母親応援手当」の創設 5)第3子以上に1000万円給付 6)「父親休暇」制度の導入 7)子育て世帯の全国転勤凍結 8)「全母親支援センター」の全国展開 9)「育児保険」の新設 10)ゼロ歳に選挙の投票権を付与 番外)社会保障費循環制度の導入──である。

1)と2)は出会いの場をもっと増やすということ。3)は10代のうちから妊娠や出産に関する知識を学び晩婚、晩産を防ぐということ。育児が一段落する前に年老いた両親が要介護状態になり、育児と介護を同時に行う「ダブルケア」におかれている夫婦が増えている。その大きな要因が晩婚、晩産なのである。

9)は雇用保険の育児休業給付を大幅に見直すことで創設し、休業前の給与手取額相当の水準で給付する。若い世代や非正規などの低所得者に対しては、年間200万円超の給付額を保障する。この制度の充実で産休を取得する人が増えれば、待機児童の解消にも弾みがつく。これと組み合わせる形で、3歳から全員が入学できる学校制度をつくる。これが幼児教育無償化の受け皿となる。

10)年金や医療・介護といった高齢者向けサービスに比重が置かれ、少子化対策に十分な予算がつかない。高齢者は増え続け「シルバー民主主義」がのさばり、若い世代に失望感が漂い投票所から遠ざかれば、ますます高齢者優遇が進む「国難」になる。この流れを断ち切るには、参政権のないゼロ歳児まで投票権を与えるしかない。保護者が将来世代の「代理人」として投票するのだ。

票が集まるのは、子供にまたは子育てにプラスになるような政策を掲げた候補者だ。自ずと、子供に有利な政策が展開される。18歳に引き下げられたところで、少子化で「シルバー民主主義」を打破するには焼け石に水だ。この方式をとれば、「高齢者が有権者の半分近くを占める」という事態も避けられる。

高齢者の顔色を窺ってきた政治家たちも、将来世代に安易に負担を押し付けることができなくなる。人口減少という国難への対応は、目の前の高齢者より、22世紀まで生きて責任を負う世代の「意見」こそ、より取り入れるべきだ。番外の「社会保障費循環制度の導入」がまた鋭い。高齢者からの非難囂々だろう。

国民が生涯に利用する社会保障サービスのうち、税や国債による「国家負担」で賄われてきた額を、死亡時に国に返還する制度の導入だ。国が第1の相続人として、生涯の国庫負担相当額を遺産から優先徴収する。これなら生きている間の社会保障水準は下がらない。減るのは遺族が受け取る遺産だけである。理論的には約13〜18兆円もの新規財政捻出が可能だ。「逃げ切り世代」を逃がさない妙案である。ということに大賛成する、高齢者なわたしである。(柴田)

河合雅司「未来の呪縛 日本は人口減から脱出できるか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121506170/dgcrcom-22/


●あとサザエさん式の三世代同居も。核家族で、子育てと仕事の両立は厳しすぎる。かといって嫁姑はしんどい。まだ嫁に子育ての比重が大きい家庭が多いだろうから、嫁側を軸とした同居またはお隣さんで。あ、あとどこででも仕事のできる環境とか、職場に保育施設とかも。

/あれソーテックだったんだ。

/情報を集めて、セグメントして……。確かに従来のポイントカードだと情報いらないし、せいぜいポイント全部集めた優良顧客の情報のみ入手したいってぐらいだろうな。

/ニトリの会員登録には、めげそうになった。店頭で個人情報を書いてプラスチックカードをもらう。その日から使えるタイプなのだが、数日後にネット会員登録をしようとしたら、カード番号でエラー。続く。 (hammer.mule)

アプリを利用した店内どこでも決済 4月23日(月)より東京都内の3店舗にて実証実験スタート
https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1328685_2504.html
私もやってみたい〜

ローソンの「無人決済サービス実証」の衝撃、レジなしコンビニ「Amazon Go」とどう違う?
https://www.businessinsider.jp/post-166274

ピカチュウが貢献? レジなし「Amazon Go」は、こうして最大の課題を乗り越えた
https://www.businessinsider.jp/post-160758