[4565] 3Dプリンター奮闘記・人物まるごと3Dスキャナーを導入◇小説家・棧田ヒロシの憂鬱

投稿:  著者:  読了時間:19分(本文:約9,000文字)



《今後3Dスキャナーの発展がキーになる》

■ショート・ストーリーのKUNI[232]
 小説家・棧田ヒロシの憂鬱
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[105]
 人物まるごと3Dスキャナーを導入
 織田隆治




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■ショート・ストーリーのKUNI[232]
小説家・棧田ヒロシの憂鬱

ヤマシタクニコ
http://bn.dgcr.com/archives/20180517110200.html
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私の名前は棧田ヒロシ。小説家を名乗っている。

とある会社に長年勤めていたが、ほとほといやになったので辞めた。そして、昔から憧れていた小説家になることにした。

といっても、別に本を出版したわけでもないし、何かの賞をもらったわけでもない。それどころか、まだ小説を書いたことがない。原稿用紙3枚程度の、遠足に行ったことを書いた経験がある程度だ。

それは小説ではなく作文だといわれそうだが、だいじょうぶだ。作文のはるか先に小説がいるのだろうが、道はつながっている。歩いていればいつかたどりつくに違いない。おお、われながらいいことを言った。

そうだ。私はこれからの人生を小説に捧げるのだ。私の本当の人生はこれから始まるのだ。そもそも小説というものは

ガッシャン!

浴室のほうで大きな音がした。一瞬考えて、ははーんと見当がついた。吸盤で固定する方式の歯ブラシホルダーが、タイル壁からはがれ落ちたのだ。

やわらかいプラスティック製なのだが、落ちたときに歯ブラシが抜け落ち、それがどこかにぶつかったり転がったりすると、意外と大きな音を立てる。それに違いない。それにしてもしばらく落ちなかったのに。めんどくさいなあ。

私は浴室におもむき、現場を見る。やっぱりそうだ。

わずか数センチほどの歯ブラシホルダーはクマのかたちをしている。クマが脚を投げ出して座り、両手を前であわせている。そこへ歯ブラシを差し込むのだが、そのクマは今、シンクの中で横になり「てへっ」というような表情をしていた。口角が上がって、わざとらしく笑ってみえる。それになぜか横目使いだ。私を見ている。

何が「てへっ」だ。私はもとのタイル壁にそいつをぐにゅ〜〜〜〜っと思い切り力を入れてくっつける。まあこれでしばらくはだいじょうぶだろう。浴室を出てパソコンデスクに戻る。

何を考えていたっけ。そうだ。そもそも小説とは人生を

ガンッ!

また浴室で音がした。行ってみる。またしてもクマがシンクの中で「てへっ」と笑ってこっちを見ている。いやな予感がした。

読者諸氏もおそらく経験がおありのことと思うが、この手のものは剥がれないときは剥がれない。がれ出すとしばらくは、何度も何度も剥れまくって手に負えなくなるのだ。

それでも一応、また吸盤をぎゅ〜〜〜〜っと押しつけてみる。しばらくじっと見つめる。ついたか。ついたな。ついた、と思う。念のため歯ブラシは差さないでおこう。よし。

そもそも小説とは人生を写すものであるからして

ボンッ!

またクマが落ちたようだ。浴室に行く。クマはうつむいてシンクの中にいた。拾い上げると「てへっ」と私を見る。だんだん腹が立ってきた。そうか。おまえの魂胆はわかったぞ。私はクマの吸盤を思い切り押しつけて浴室を出た。

私は椅子の上にあぐらをかき、テレビをつけた。司会者がニュースを読み上げ、タレントが思い思いのことを言う。

「私は、そんな制度はなくしたらいいと思いますね」
「ほー、○○さん、そうですか」
「はい、もうだれでもやりほうだいに!」
「やりほうだいですか!」

何の話かわからないが、とりあえず見る。見ているうちに腹が空いてきた。冷蔵庫からつまみを取り出し、ビールを飲み始める。

「しかし、そんなことになると困る人も出てきますよ」
「いや、そこはあれですから」
「○○さん、それはなんぼなんでも」
「ここでコマーシャルです!」
「♪肉肉にく〜〜肉といえばなんたらかんたら〜」
「肩こりにはこれ! ♪ワ、ワ、ワワ〜〜」
「部屋干しのにおいが〜〜〜」
「さて今日はスタジオに豪華なゲストをお招きしています。権田原よし子さん
です!」

権田原よし子、老けたな……。ぐびっとビールを飲む。

あれ? 私は何を考えていたっけ?
そうだ。そもそも小説とは人生を写すものであるからして、これまでの人生経験が

ゴロッ!

やっぱりそうか。もう間違いない。クマの歯ブラシホルダーの分際で。おちょくりやがって。怒りでくらくらしてきた私は浴室に行き、壁から落ちて「てへっ」と笑っているクマに思い切り毒づいた。

あほぼけかす! あほぼけかす! かす! かっ、 す〜〜〜っ!!!!

はあはあはあ。

私はクマの息の根をとめるため、ネットで調べまくった。

吸盤式の……クマ、いや、吸盤式のクマでは出てこない。吸盤式のクマが人里近くに出没したりしたらコワイのかコワくないのかわからない。

吸盤式の歯ブラシホルダー……でいいのかなあ。タオル掛け、でもいいか。なんでもいい。落ちない方法。絶対落ちない方法、金輪際、二度と、一生、落ちない方法……はないようだ。

つけるまえに汚れをしっかりふいて、とか壁面のほうもきれいにして、とかあたり前のことしか出てこない。

よく水気を取ってから、と書いてるサイトもあるし、ちょっと水をつけるとしっかりつく、という正反対のことが書いてあったりする。その他は特にないようだ。

いっそのこと、接着剤でつけてやるか。いや、あのクマのことだから意地でも落ちるかもしれない。そして「てへっ」だ。むかつく。

とりあえず今まで乾燥した状態だったわけだから、ちょこっと水をつけてやるか。私は少しだけ吸盤の裏をぬらし、タイルの壁にむっぎゅと押しつけた。

右手で押し、左で押し、両手で押し、息を止めて押し、ふと考えて姿勢を正し、今度は息をすーーーーーっと吐きながら押した。呼吸法が関係するとも思えないが。

それから私は、しばらくクマのことを意識の外に追いやった。クマは忘れるのだ。すでに読み終わっていた朝刊を改めてひろげ、声に出して読み始めた。

それから勢いで「おお牧場は緑」を歌い、「ドレミの歌」を歌い、「天城越え」と「365歩のマーチ」を歌った。歌い終わっても浴室からガシャッともボコッとも聞こえてこなかった。よし。

クマもそのうちばかばかしくなって、自分が何をしているのかわからなくなるだろう。って、クマが何をしているというのだ? いや。ここで疑念を抱いてどうする。私はまたテレビをつけた。

天気予報だ。明日はよく晴れるらしい。わーい楽しみだ。って、今日も昨日も、ここんとこずっと晴れじゃないか。仕方ない。波の高さか。へー。明日は1メートルくらいか。なるほどなー。なるほどなー。波の高さが1メートルか。勉強になるなー。聞き漏らしたが奈良県の波の高さ情報って、ないんだろうな。猿沢の池くらいしかないもんな。

浴室は静まっている。いい感じだ。そのとき、チャイムが鳴った。

「はい?」

「あ、おじゃまします。棧田さん、ですか。わたくし、読産新聞のものですが」

「ああ、新聞はけっこうですけど」

「そんなことおっしゃらずにお話だけでも」

「お話だけだよ」

「はいはい」

なんとなく玄関に入れてしまう。

「失礼ですが、いま、どちらの新聞を」

「新聞は取ってないんだ。いま貧乏で」

「そうなんですか。でも、読産でしたら他紙よりお安くなっておりますが。おまけに今ご契約いただくとすてきな景品もございますよー。コシヒカリ10kgとか、日清焼そばUFOを一か月分とか」

「それは魅力的だ。でも、いまだけじゃなく今後も貧乏の予定なんだ。なぜかというとね、おほん、私は小説家なので」

「小説家?!いいじゃないですかー」

「よくないよ。小説家といっても私の場合、ふふっ。いわゆるその、売れない小説家でね」

「そうなんですか」

「うん。まあ、売れる売れないだけが小説家という存在を決定するわけではないがね。私はそんなことに一喜一憂する輩とは違うのだ。自分の人生は小説の神に捧げたつもりでひたすら書き続ける、これはもはや天命であってあらがおうとしてもあらがえ」

ドンガラガッシャーン!!!

これまでにない派手な音が浴室から聞こえた。実は浴室にある「吸盤式」のグッズはクマの歯ブラシホルダーだけではないのだ。タオル掛けも、その横の、ちょっとしたものを載っけておけるプラスティックの小さな棚も吸盤式なのだ。

今の音はおそらく、それらが同時多発的にはがれて落下したのであろう。クマめ。私の内奥から絶望と怒りの固まりが湧きあがってきた。それらを無理矢理抑えようと、顔をゆがませつつぷるぷる震えていると、読産新聞の勧誘員が言った。

「今の音は……。ちょっと上がらせていただいていいですか」

「あ、はい、どうぞ」

勧誘員は迷うことなく浴室に向かい、現場を見た。私も後ろからのぞく。シンクに落っこちているのは棚で、そこに載せてあったコップや歯磨きが散らばっている。その手前の床にはタオル掛けが横たわり、落下時にぶちあたったらしい洗面器が浴室の端にまで転がり、クマはシンクの一番下で「てへ」笑いをもらしていた。

「やっぱり、これですね。まかせてください」

私が何も言わないうちに、勧誘員はさっさとそこにあったお風呂ブーツをはき、落下したものを取り出し、くっつける作業を始めた。

「私、実はこういうの得意でして」

「そうなんですか?」

「ええ、今の仕事に就く前はいろんな職業を転々としましてね。手先は器用なので便利屋をやってたこともあります。ちょっとした修理とか、めっちゃ得意でして」

「へえ」

「何にでもちょっとしたコツがありましてね。いろいろやってると、そのコツを見抜くのも早くなるんですよ」

「へえ」

「しかし、この手のやつは当たり外れがありましてねえ」

「はあ」

「どうかするとこれを何回もつけなおすことで一日終わってしまうことがありますよね」

「ま、まったくです!」

「私、ときどき思うんですが、これも何かの陰謀かもと……」

「陰謀?」

「ええ。国民の貴重な時間をこういうことに浪費させるという当局の……」

そこで勧誘員はゆっくりと首をねじ曲げ、私のほうを横目で見て、にった〜〜〜と笑った。

何者だおまえは!

「さ、これでだいじょうぶでしょう」

「これで落ちませんかね」

「落ちません。私を信用してください」

勧誘員はきっぱり断言した。なるほど。腕に技術のある人はこういう自信を持つことができるのだ。

「すいませんね。新聞の勧誘にきていただいたのにこんなことしていただいて」

勧誘員は靴を履きながら

「いえいえ。嫌いなことじゃないんで。あ、そうだ」

「なんですか」

「クマの、えっと。歯ブラシを差しこむやつですね。あれ、ちょっと汚れていたので、ついでにナイロンタワシでみがいてきれいにしておきました」

「そんなことまで。ほんとにいろいろお世話になりまして」

「では失礼します」

「ども」

私は浴室に行ってクマを見た。

なんてことだ。クマの人相(クマ相か)がすっかり変わっていた。どんな強い力でみがいたものか、口の両端がごりごりと削り取られ、傷だらけになり、その傷のせいか口角上がり気味だったのにむしろ下がってみえる。

いまやクマは「てへっ」と笑ったりしていなかった。恐ろしい形相で(横目だし)にらみつけ、その口の両端から血を幾筋も流しているようにみえた。私は思わずあやまった。

ももも申し訳ありませんでした。私が悪うございました……。

なんでやねん!


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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昨日(5月16日)のまつむらまきおさんのテキストがセルフレジの話だったが、そうそう、うちの近所のツタヤにひさしぶりに行ったら、セルフレジになっていてびっくりしたのだ。

といっても、客はほとんどいなくて(そうだろうなー)スタッフのお姉さんがつきっきりで説明してくれたので、セルフなのか何なのか人手が少なくて済んでるのかどうかよくわからん状況だったけど。

おかげで生まれて初めてバーコードの読み取り機を使って「へー、私、スーパーのレジの人みたい!」とおもしろがったり。

しかし、次回行ったときにすっかりやりかた忘れてたら「もー、こないだ何聞いてたんですか!」と怒られるんじゃないだろうか。それが心配だ。


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■3Dプリンター奮闘記[105]
人物まるごと3Dスキャナーを導入

織田隆治
http://bn.dgcr.com/archives/20180517110100.html
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お久しぶりです。ちょっと…というか、かなり年度末の仕事がたて込んでしまい、体調を崩したりしてもう大変でした。さて、まだ頭が回らないんですが、ちょっと近況を。

去年から今年にかけて、新しい光造形のプリンターがたくさん出て来ました。これ、やっぱり特許がらみなんでしょうね。

安価で良さげな光造形もあって、ちょっと欲しいな〜とも思いますね。最近では、熱融解式プリンターもかなり安くて良いものが出て来ました。この状況で、一般に普及するのはやっぱりまだ先ですね。

以前にも少し書いたと思いますが、3Dプリンターを使うには、3Dデータの作成という必須条件の敷居が、まだまだ一般には高いんですよね。

モデリングができないと、やっぱり3Dプリンターの楽しさ、便利さってのは実感できないんですよね。そこで、今後3Dスキャナーの発展がキーになると思います。

3Dスキャンで、まず一般に普及しそうなのが、フォトスキャンです。これは、360度、色々な角度から撮影した写真データを元にし、その沢山の写真から類似点を探し、その点群データを線で結び、立体を作成する手法です。

これは、実は結構前からソフトがありまして、昔はストラタという3Dソフトの派生で、写真から3Dデータを作るソフトがありました。

このフォトスキャンの手法以外にも、レーザーを使った3Dスキャンなどがありますが、なんせまだまだ高価なものなんですね。

3Dスキャナーで一番難しいところは、フォトスキャンにしろ、レーザーにしろ、スキャンした後の点群データを、いかに上手く繋いでポリゴンにするか? ということに尽きます。

3Dスキャナーには、そのためのソフトウェアが必ず着いて来るわけですが、まだこのソフトがかなり高価なんですね。

3Dプリンターで使う、Gコードと呼ばれるスライスデータを作るソフトも、今ではかなり沢山あって、そうとう安価になっています。

3Dプリンターに付いて来るソフトですね。無料のソフトもあり、今ではずいぶん充実しています。

ところが、3Dスキャンのデータを解析して3Dデータを作るソフトは、本当にピンキリで、安価なソフトはあまりうまくデータを作成してくれません。良いソフトは、やはりまだまだ高価ですね。

まあ、スライスデータを作るのと、点群データから立体を作成するのとでは、その難しさはかなり違うものなので、一概に比べることはできないとは思いますが、ソフトがもっと良くなり、安くなれば、3Dスキャンももっと一般的になるんでしょうね。

また、3Dスキャンしただけのデータは、隠れている部分が出て来ることがほとんどで、そこに穴が空いています。そこを、後で手作業で埋めて行くようなこともしないといけないんですよね。

その工程が、またかなり面倒な作業で、そこをうまく繋いでくれるソフトも今後出て来ることを期待しています。

そうすることで、もっと気軽に3Dスキャンしたデータを使って、誰もが3Dプリンターで立体化するという楽しい制作ができるようになります。

スキャンすること自体は、今ではiPhoneやiPadといった身近なもので行えるソフトやハードが出ています。

スキャン自体は安易に行えるんですけどね。その後のソフトが、まだまだ開発ができていない気がします。

先にも書きましたが、点群データを繋いで作った3Dデータは、ポリゴンという三角や四角の板から出来ています。これが細かいと滑らかな表面を持つことができます。

しかし、あまりに細かいデータはデータ量が重くなりますし、後からの加工が非常に面倒なんですね。

そこで、その細かいポリゴンをきれいに整理し直して、もっと扱い易いデータにする必要があります。一般的にはポリゴンリダクションといって、形状を崩さずに、いかにポリゴン数を減らすかがポイントです。

これもまだまだ高価なんですよねぇ。。。

一般の方が3Dスキャナーや3Dプリンターを使うには、このスキャン>データ整理という段階を、もっと安価で簡単にできるようにしないといけないですね。今後の発展に期待しています。

さて、その3Dスキャナー。うちも導入しました。人物まるごとスキャンできるものです。

多分ですが、現在、全身撮影の3Dスキャナーを入れているのは、大阪市内ではうちだけじゃないかと思います。

まだまだ利用する方も少ないですが、これからももっと普及するように、頑張って維持しようと思っています(笑)

ご興味おありの方はこちら↓からご連絡ください!
http://www.f-d-studio.jp/contact.html

ではでは!


【織田隆治】
___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(05/17)

●「パシフィック・ウォー」を見た(2015/アメリカ)。ニコラス・ケイジが苦悩する映画だ。この人、いつも困惑顔だが。第二次大戦末期の1945年、戦争を終結させるためと偽り、アメリカは日本本土への原子爆弾を実験使用し、非戦闘員を大虐殺した。それで、ニコラス・ケイジが苦悩する、という話ではない。映画の大部分が、太平洋イカダ漂流記である。まるでJAWS映画のようだ。

巡洋艦インディアナポリスは、トルーマン大統領から二つの荷物(原子爆弾)をテニアン島の基地へ運搬するという極秘任務を与えられる。極秘だから護衛艦はなし。何ごともなく届けたあと、艦はレイテ島に向かう。橋本艦長率いる日本の潜水艦伊58がインディアナポリスを発見。潜水艦内の日本語会話は、実に聞き取り難い。字幕に頼るしかない。でも日本兵を偏見なく表現している。

伊58の魚雷攻撃で、インディアナポリスは為す術もなく撃沈される。マクベイ艦長(ニコラス・ケイジ)は艦を放棄、乗組員たちは海に漂う。漂流一日目、離ればなれで数人ずつ、ボートや漂流物に乗った生存者902名、怪我人多数、食糧二日分とか。漂流二日目で生存者698名。サメに食われるシーンも見せ場。

この漂流記が長い長い。気の毒だが退屈である。飲料水はどうなっていたんだ。実話だからどこかにあったんだろう。五日目、アメリカ軍の航空機が洋上に漂う彼らを発見し、317名を救助。879名が死に、生き残った士官はマクベイだけ。JAWSのあとは裁判ドラマだ。マクベイは責任を問われて裁判にかけられる。

んなアホな。トンデモ訴訟社会。どこまで裁判沙汰が好きな国民なんだ。この場合は、上層部の責任回避なのだが。艦長がジグザグ航法を怠り艦艇を危険に晒し、的確な退去命令を出し損じた、なんていう難癖をつける。だが、元日本軍伊58艦長・橋本は、伊58と巡洋艦の距離は近く、ジグザグに動いても撃沈できたと証言し、マクベイに無罪判決が下る。こんな実話、知らんかったわ。

JAWSシーンが長いが、恋愛ものみたいなのもあって、これがどうでもいい。艦内の乗務員(若い兵士たち)のあれこれもどうでもいい。裁判シーンは興味深かったが、あの判決で艦長の名誉が回復されたわけではない。不本意であったと思う。自死するのも分かる。実際に名誉回復されたのはクリントンの時だ。

JAWSシーンはまあそんなもんだろうという程度で、あまりショッキングではない。デジタルJAWSだと思うが。艦船や潜水艦はいまひとつ迫力に欠ける。今どきはこれらもデジタルなんだろうな。それにしても、潜水艦伊58の形状や動きが酷いと思う。ハリウッドは、もっと惜しげなくCGを使いまくるべきだろう。

潜水艦の接近や魚雷を感知できない巡洋艦って無能過ぎる。米海難史に残るみっともない記録ではないか。極秘任務だから護衛艦をつけないという判断って、後ろめたい虐殺作戦であるからだろう。そりゃそうだろう。原爆投下によって戦争終結したわけでなく、トルーマンのための作戦だったんだから。(柴田)

「パシフィック・ウォー」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B076BS84K3/dgcrcom-22/


●何度も剥れまくる〜。今使っている布巾掛けは、縦に吸盤がふたつついてるもので、これは落ちにくくてイイ!

/ニトリ会員登録エラー続き。FAQを探すと、店頭申込のカードがニトリに登録されるまで、二週間かかると書いてある。エラーメッセージで二週間かかるって教えて欲しかったなぁ。

番号の入力ミスだと思って何度もやり直したよ。つまり二週間待てと。カード番号での買い物がその間できないのはどうなんだ。

後から統合できる仕組みはあったのかなぁ。「お店でメンバーズカードを登録済みの方」(カードをお持ちの方はこちら)ってあったしなぁ。「お店で作成いただいたメンバーズカードでニトリネットにログインできるようになります。保有ポイントや購入履歴が閲覧できます。」だし。

新規会員登録だと「※お店で発行されたカードをお持ちの方が、こちらから登録した場合、お持ちのカードとは別の番号が発番されますのでご注意下さい。」なので、無理そうだよなぁ。続く。 (hammer.mule)

布巾掛け。このタイプ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001HZ10VK/dgcrcom-22/