クリエイター手抜きプロジェクト[545]IoT ラズベリーパイ編 監視カメラを作る(後編)/古籏一浩

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前回に続いて、監視カメラの作成です。最初は「手軽に監視カメラを作る」という題目だったのですが、いざ書いてみると手軽ではなさそうだし、長いので前編と後編に分けたという次第です。

motionEyeOSが起動すると、画面にラズパイのIPアドレスなどが表示されます。DHCPなど動的にIPアドレスを取得している場合は、起動後の画面に表示されます。motionEyeOSが起動するとログイン可能状態になります。

adminと入力してリターンキーを押すと、管理者としてログインできます。パスワードはありません。

motionEyeOSは、これ以外にもブラウザからログインして各種設定を行うことができます。ブラウザでIPアドレスを入力します。(この方が確実)





例えば、IPアドレスが192.168.11.10の場合は、以下のようにブラウザで入力します。

http://192.168.11.10/

ログインユーザーの名前とパスワードを聞いてくるので、ユーザー名(username)にadminと入力します。パスワードは不要です。

Loginボタンを押すとログインし、カメラの映像がブラウザ上に表示されます。映像をクリックすると、右上にスパナのアイコンが表示されますのでクリックします。すると設定画面になります。また、カメラ画像が表示されている画面の左上の、三のアイコンをクリックしても設定画面になります。

設定画面では多くの設定を行うことができます。まず、最初に管理者のパスワード(Admin Password)を設定しておきましょう。設定しないと侵入され、自分が監視対象になってしまいます。

Time ZoneはAisa/Tokyoにします。が、私の環境ではmotionEyeOS 20180224版では正しく日付が設定されませんでした。NTPを指定しても、dateコマンドで書き換えてもまったく駄目でお手上げです。最新版なら修正されているかもしれません。

次にネットワークの設定を行います。Networkのカテゴリには無線接続するかどうかのスイッチや、固定IPにするか動的なIP(DHCP)にするかを決めます。

固定IPにする場合は、IP ConfigurationでManual(Static IP)を選択し、IP AddressにIPアドレスを設定します。同様にサブネットマスクやDNSを指定します。

撮影した画像は、パソコンで見たりコピーすることができます。デフォルトでSmaba接続できるようになっています。MacならFinderでサーバーに接続を選択し、smb://192.168.11.10と入力すると、アクセスできるようになります。また、自動的にネットワークの接続リストに表示されます。

Samba接続しなくてもいいのであれば、ServiceのカテゴリにあるEnabel Samba ServerをOFFにしてください。

また、SSHでアクセスできるようになっていますが、セキュリティに不安がある人はOFFにしておきましょう。

時刻設定を行うNTPサーバーなどの設定は、Expert Settingsのカテゴリにあるのですが、ここは特にいじる必要はないでしょう。

Video Deviceのカテゴリは重要です。ここで撮影する動画/静止画のサイズを指定したり、フレームレートを指定します。大きいサイズにすると負荷が高くなるので、640×480などそこそこのサイズにしておきましょう。

次に静止画や動画の保存先を指定します。これはFile Storageのカテゴリで指定します。USBメモリに書き出す場合は、Storage DeviceでCustom Pathを選択し、Root Directoryに/home/ftp/storage/sda1を指定します。

/home/ftp/storage/sda1は差し込んであるUSBメモリのパスになります。このパスを確認したい場合は、motionEyeOSにログインしたら

df

と入力します。すると以下のように表示されます。どのデバイスがどのパスになっているかを確認できます。

Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/root 178488 169317 0 100% /
devtmpfs 378828 0 378828 0% /dev
tmpfs 383436 16 383420 0% /dev/shm
tmpfs 383436 488 382948 0% /tmp
/dev/mmcblk0p1 20422 8632 11790 42% /boot
/dev/mmcblk0p3 14508032 58856 13692492 0% /data
/dev/mmcblk0p3 14508032 58856 13692492 0% /home/ftp/sdcard
/dev/mmcblk0p3 14508032 58856 13692492 0% /home/ftp/storage
/dev/sda1 15497808 6464 15491344 0% /data/media/sda1
/dev/sda1 15497808 6464 15491344 0% /home/ftp/storage/sda1

次に画像にカメラ名とタイムスタンプを付けます。これはText Overlayのカテゴリで設定します。カメラ名や時刻だけでなく、任意の文字も表示することができます。

次に静止画の保存方法を設定します。Still Imagesのカテゴリではファイル名やJPEG圧縮率(品質)を設定します。

また、動体検知した場合だけ画像を保存するなら、Capture ModeでMotion Triggeredを選択します。定期的に撮影するならInterval Snapshotsを選択し、秒数を指定します。

Preserve Picturesは撮影期間で、永遠に撮影するならForeverを指定します。ただ、実際にUSBメモリに記録してみると、21841ファイルまでは撮影できるものの、以後はUSBメモリには記録されず、本体のSDカードの方に記録されてしまいました。何か設定があるのかもしれませんが、わかりませんでした。

動体検知の設定は、Motion Detectionのカテゴリで設定します。Frame Change Thresholdが、しきい値でどのくらい前の画像と違っていたら動いたとみなすかになります。

値を小さくすると、少しの動きでも動体検知されてしまいます。ここらへんは、試しながら調整するのがよいでしょう。動体検知した場合は、カメラ映像の枠が赤くなります。

他にも設定はありますが、監視カメラであればこれで十分でしょう。motionEyeOSは何年も前からあるようですが、なかなかver 1.0にならないようです。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

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