[4901] 八幡宿を少しだけ歩く。◇手書き職人の神技を見た

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《人間国宝に認定してほしい》

■わが逃走[249]
 八幡宿を少しだけ歩く。 の巻
 齋藤 浩

■もじもじトーク[118]
 手書き職人の神技を見た
 関口浩之




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■わが逃走[249]
八幡宿を少しだけ歩く。 の巻

齋藤 浩
https://bn.dgcr.com/archives/20191114110200.html

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先ごろ信州は佐久、上田、小布施あたりをドライブしてきました。ところどころに台風の爪痕も見られました。しかし、そうじゃないところはいたって普通なのです。

被害にあった方の心境を考えると、旅行に行くなど不謹慎に思えてくるものですが、自粛気分の影響により観光業が大打撃を受けているとも聞きます。実際、普通に楽しく観光できるんです。

観光客の増加は、そのまま復興につながるものだと思います。なのでキャンセルしないで、信州に行きましょう。りんごもきのこも美味しいですよ。

初谷温泉でゆったりのんびり過ごした翌日は快晴だった。

ゆっくりめに宿を発ち、荒船山を眺めつつ神津牧場や内山峡の奇岩群などを巡っている頃、ようやく空腹に気づいた。

しかし、この辺りはランチどきを逃すと、大半の店が一旦クローズしてしまう。なんとか営業中の蕎麦屋を探し出したのが2時半頃で、旨くもなくまずくもない蕎麦を食べ終わったのが3時。

さて、これからどうするか。中山道の宿場に行くことにした!

去年は小田井宿、塩名田宿、芦田宿、長久保宿を訪ねたので(といってもと慌ただしくロケハン的に見ただけではあるが……)、今年は八幡宿に行ってみようと。

さっそく温泉でもらったパンフレットを見たところ、宿場巡りを推奨しているようではあるが、具体的な案内に乏しい。

また、実際に訪れてみると観光を意識している宿場もあれば、そうでないところもあり、八幡宿には資料館も案内板もなければ、駐車場もなかった(あったのかもしれないけど、見つけることができなかった)。

なので、少し離れた場所の食料品店に車を置かせてもらい、徒歩で30分ほど散歩するに留めた。というか、30分で日が暮れてしまったのだ。

八幡宿は、慶長年間から続く中山道の(江戸から数えて)24番目の宿場だ。

塩名田宿から千曲川を渡り、ほん一里足らずの距離にあること、つまり近すぎることが不思議だったが、千曲川が川止めになったときの旅人オーバーフロー対策として整備されたと聞き、なるほどと思う。

周辺はかねてより穀倉地帯だったこともあり、米の集散地としても栄えたらしい。皇女和宮が宿泊したという本陣も健在。

まあ、歴史とか文化とか、そういったことはお手持ちの資料を見ていただくとして、今回もニッチな私目線の散歩の記録をご紹介しましょう!

https://bn.dgcr.com/archives/2019/11/14/images/001

いかにも中山道! な光景。着いたときはもう陽が傾いていた。宿場の風景を見るたびに思うのだが、車がものすごいスピードで走り抜けていくので、常に周囲に気を配る必要がある。

そもそも宿場町は徒歩を前提に設計されたものなので、車の通行は無理があるのだ。しかし、地方に行けばいくほど車が生活の中心となっていく。

車を優先すればそのぶん歩行者にしわ寄せが来る。なので、ほとんど誰も歩いていない。町の人が暮らしやすく、観光もしやすく、車も人も安心して通れる解決策はないものかなあ。

風景そのものが失われてしまう前に、その答えが出ると嬉しいし、そのために協力もしたい。

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脇道から中山道を見る。写真右側が江戸で、左方向が京都。ここを新撰組も歩いたわけだ。そう考えるとスゲー。

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八幡バス停。なんと塀の内側にある! インパクトのある不思議物件である。こうしておけば歩行者が車道にはみ出さない。たしかにその通りなんだけど、より根本的な安全対策とはなんぞや? って思うよね。思ってるだけじゃだめなんだけど。ちなみに写真奥が江戸方。この先に本陣、八幡神社がある。

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郵便局だった建物をのぞいてみると、そのときのまま時間が止まっているようだ。「夜間受付」の書体がイイ。次回の金田一耕助の映画のロケ地にどうだろう。

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本陣近くのステキ看板群! 美学を感じる。「月星」って靴のイメージが強いけど、トタン板とは! しかもホーロー看板に西陽の反射。たまらんです。ちなみに本陣の写真はありません。

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八幡神社を正面から。堂々とした佇まいの楼門の下、ゲームに興ずる学校帰りの中学生男子が3人。

50年前だったら、近所のじいちゃんに「この罰当たりが!」とか言われそうなくらい、キャッキャウフフと楽しげである。

「学校帰りに神社でゲームしようぜ」とか誘い合っているのかと思うと、妙に微笑ましくなってくる。

しかしなぜわざわざこんなところで?案外、神社WiFiが飛んでるからだったりして。

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寝転ぶ中学生を踏まないように参道を進むと、おそらく私が今まで見た中で最も重いであろうベンチが。

ベンチだよね? ベンチだと思う。すわらなかったけど。隣りの国宝より、こちらの方がインパクトがあったので紹介しておきます。

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そうこうしているうちに、周りが暗くなってきた。街道から一本入ると、またイイ感じの風景がみつかったりするのだけれど、今日のところはこのへんでお開きにいたしましょう。


【さいとう・ひろし】
saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/


1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もじもじトーク[118]
手書き職人の神技を見た

関口浩之
https://bn.dgcr.com/archives/20191114110100.html

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。今日のもじもじトークは、「手書き職人の神技を見た」をお送りします。

●Type&(タイプアンド)というイベント

Type&(タイプアンド)というイベントをご存知だろうか? フォントメーカーMonotype(モノタイプ)が主催するイベントで、書体に関するセミナーやワークショップなどを毎年、開催しています。

Type&は今年で6回目の開催です。国内外のさまざまなゲストが出演し、参加者と一緒に、フォントがもつ可能性を探り、書体を愛でる楽しいイベントです。

過去の出演者の一部を紹介すると、永原康史さん、小林章さん、田代眞理さん、鳥海修さん、藤田重信さん、佐藤好彦さん、児山啓一さん、高橋貴子さん、Akira Yoshinoさん、髙岡昌生さんなど、僕が日頃から尊敬している大好きな方々ばかりです。

また、企業においてコーポートフォント制作に携わる方、ブランディング関連で活躍されているプロデューサー、海外で活躍されている書体デザイナーや著名なクリエイターの方々が出演します。毎回、新しい学びと感動があります。

今年のType&も、見逃すことのできない豪華な出演者でした。2日間のイベントで、合計で四つのセッションがありましたが、今回、その中のひとつ、「看板職人の技に迫る、手書き文字ライブペイント」の参加レポートをお送りします。

●手書き看板職人の上林修さんと板倉賢治さん

まずは、この写真をご覧ください。
http://bit.ly/2KigW2D


これ、手書きで書いた看板なのです。しかも、左半分と右半分は、異なる2人で書いているのです。えーーー、凄すぎる!

次に、こちらの動画をご覧ください。
http://bit.ly/2KihWnp


神業と言わざるをえません。文字の下書きなしの一発書き(ブッツケ書き)なのです。手書きとは思えないよね!

まるで一人で描いたような看板ですよね。ベースラインの高さや文字の太さも、違いを感じられません。こんな完璧な合作看板が書けるのは、上林さんと板倉さんのコンビしか存在しません。長い間、看板職人として一緒に仕事をしてきたので、阿吽の呼吸なのでしょうね。

平行を保つための下書き線もありませんでした。見ての通り、左右別々に書き始めているので、横方向の風通しの良さといい、文字間隔の歩調の良さといい、ここまで、ピタッとおさまるのは神業です。

最近の看板は、カッティングマシンや印刷機で製作できてしまうので、手書き看板の仕事は激減しているようです。

上林さんと板倉さんがイベントで書いた看板文字は、中村征宏さんのナールの端正さと温もりに通じるものがあると思いました。ナールを制作した中村さんも、看板文字やテレビテロップ文字を、手書きで描く仕事に就いていました。

イベントが終わったあとに、上林さんと板倉さんと「ナールが好きです」のお話や、「使っている筆」のお話などをして盛り上がりました。そして、写真も一緒に撮りました。その時の写真を何枚か掲載します。
http://bit.ly/2KiqESE


自分が学生だった頃、そして社会人になった当時、「ビジネスシヨウ」や「データショウ」という事務機器・OA機器・コンピュータの展示会が、晴海で開催されていました。

僕はパソコン好きだったので、学生の頃から会場へ足を運んでました。社会人になり、電子機器メーカーに勤務したので、出展企業側として、毎年、「ビジネスシヨウ」や「データショウ」に説明員として参加しました。

当時のイベント会場の大きな看板は、看板職人が手書きしていました。ハシゴの上で、筆を手にして大きな文字を書いてました。

看板に一発書き(ブッツケ書き)するケースと、大きな紙に書いたものを後から看板に貼り付けるケースがあったようです。「凄いなぁ…」「面白いなぁ…」と思ったことを、今でも記憶しています。

あれっ、当時から、僕は「フォントおじさん」だったのかもしれない・・・(笑)

1980年代前半のことなので、まだ、8ビットパソコンが最盛期で、パーソナルコンピュータよりも、ワードプロセッサ(通称、ワープロ)が元気だった時代です。当時の看板は手書き、または手作業での製作が主流でした。

上林さんと板倉さんには、一昨年の大阪のイベント「看板文字と中村書体」の時、お目にかかっていました。でも、ちゃんとお話するのは、今回が初めてでした。

2年前にお会いした時から、上林さんと板倉さんのファンになってしまいました。なので、昨年、お二人がテレビ番組に出演した時、実家から東京に車でもどってくる途中だったので、路肩に車を止めてテレビを見ました。

Type&のセッションでは、約2時間のライブペイントのワークショップでした。その2時間、会場から随時、質問を受け付けて、その回答をしながら看板書きをするというスタイルでした。お二人とも、関西育ちなので、関西弁トークが炸裂しました(笑)

「書き間違いをすることはないのでしょうか?」の質問には、「あるよー」と回答したり、「弟子になりたいのですが」の質問には、「仕事があまり来ないよ。看板書きで生計立てられないよー」ってノリの漫談を聴きながらの、ワークショップでした。

すごく良かったのは、参加者が10名ぐらいづつ、交代でステージに上がって、看板文字を書いている様子を間近で見学できたことです。「写真や動画を撮ってSNSやブログにアップしていいよ」ということだったので、今日のもじもじトークで記事を書きました。

楽しくて、あっという間の2時間でした。ありがとうございました!

●米国の看板職人、ジョン・ダウナーさん

海外にも手書きの看板職人はいます。3年前のType&で、米国から来日したジョン・ダウナー(John Downer)さんの、サインペインティングの実演を観ました。その時の様子はこちらです。
http://bit.ly/2O715Fl


ねっ、すごいでしょ! 日本語と欧文の違いはありますが、基本的なことは変わりありませんでした。上林さん、板倉さん、ジョン・ダイナーさん、三人とも本当に凄いなぁと思います。尊敬します。人間国宝に認定してほしいです。

僕は学生の頃、アメリカの音楽や映画が大好きだったので、お気に入りの欧文のロゴやレタリング文字にトレーシングペーバーをのせて、レタリングの真似をよくしていました。

やはり、ここでも、「フォントおじさん」の片鱗がありました(笑)

ブログで知ったのですが、ジョン・ダウナーさんがType&に出演した後に、大阪で、この三人でライプペインティングをやっていました。その時の様子をご紹介します。

タイプディレクターの眼(ドイツMonotype・小林章さん)
https://blog.excite.co.jp/t-director/24778040/


パソコン上でデジタルフォントを活用すれば、昨今、簡単に看板文字が表現できてしまいます。しかしながら、数十年前までの看板は、手書き職人の情熱と丹精がこめられた技により作られていたのです。

では、また、2週間後にお会いしましょう。

【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
関口浩之(フォントおじさん)

Facebook
https://www.facebook.com/hiroyuki.sekiguchi.8/

Twitter @HiroGateJP
https://mobile.twitter.com/hirogatejp


1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして、日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、Web担当者Forum、Schoo等のオンラインメディアや各種雑誌にて、文字やフォントの寄稿や講演に多数出演。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。2018年も「ベスト10セッション」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。趣味は天体写真とオーディオとテニス。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/


Webフォントってなに? 遅くないの? SEOにはどうなの?
「フォントおじさん」こと関口さんに聞いた。
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/04/32138/



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編集後記(11/14)

●偏屈BOOK案内:唐澤貴洋「そのツイート 炎上します!」2

「SNSなしには生きていけない世の中だからこそ知っておきたい、ネット炎上のメカニズムと回避策」という本である。ツイッターは現在4000万人以上、インスタグラムも3000万人程度のアクティブユーザーがいる。彼らは自分とは何者であるかを、家の外に出て拡声器を使って公表しているに等しい。匿名だから何を言っても大丈夫と信じてバカやってる人も、特定されて痛い目に遭う。

受け手が二極化している。まずは炎上しないために、要注意の話題は避けるという手がある。センシティブなものは持ち出さなければいい。貧富の格差、性差、LGBT、女性への性被害、マイノリティへの差別、美醜、他者への迷惑がかかることを想像させること、世代論、倫理観、安全保障問題・労働問題……などの政治的論点は避ける。ネットは表現の自由が保障された環境、ではない。

そうか、ネットの社会は著しく不寛容なのだ。あぶないあぶない。それでも、どうしてもなにか言いたい時は、表現される側や読み手に対する慎重な配慮が求められる。なぜそう思ったのか理由を書く、誰が受け取るかを意識する、投稿するまでに間を空ける。思いついたことを即投稿なんて、危険極まりない。ネット上のたった一瞬の判断ミスが、現実世界で大きな痛手につながって……。

ネットに投稿する前に、身の周りの人に見てもらうのも、炎上を避けるひとつの方法だ。自分の投稿を客観視できる。覚悟を問われる機会を得ることができる。また、企業の広告宣伝とSNSは相性がいいが、適切な運用とリスク管理が求められている。ツィッターアカウントを広報担当者が一人で管理する、などというのは非常に危険である。危機管理意識が低すぎると言わざるを得ない。

〈はあちゅう〉というブロガーの先駆け・ネット時代の新たな作家を標榜する美人が筆者と対談。ブログが日本に入ってきた2003年の翌年からブログを開始。当初はただの日記を書いていただけの“自分が見つけた居場所”を「有名人だからとこれくらいは我慢しろ」と荒らされ続けた恐怖と、精神的苦痛を語る。

さて、不幸にも自分のSNSが炎上してしまったらどうればいいのか? 攻撃側は被害者が知られたくない、明らかにしたくない、弱いところを狙ってくる。まず第一に、次の炎上の燃料となるネタを与えないこと。無視する。じっと黙って嵐が通り過ぎるのを待つ。これがもっとも現実的で効果のある対応策だ。炎上させる相手と同じ土俵に上がらないように気をつける、ということだ。

ひどい誹謗中傷が続いたり、プライベートを盗撮されたり、居住地が明示されたり、学校や勤務先、両親や家族、恋人の情報が晒されたり、明かなプライバシー侵害が行われたら警察へ。「自分が被害を受けたという証拠」を提示し相談する。筆者のようなネットの人権に明るい弁護士に相談も。費用がかかるが。

一般人(私人)の場合の対応例を示す。反論をしないこと。アカウントを削除してSNSから存在を消す。学校や勤務先に炎上している事実と現状を説明し、自分に非があるならその旨をきちんと伝えて、対応をお願いする。炎上で実害を蒙ったら、筆者のような弁護士に相談する。この本、装幀はヘボいが内容はしっかりしてる。なにかと軽率なわたしは、SNSには絶対に近寄らない。(柴田)

唐澤貴洋「そのツイート 炎上します! 100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理」2019 カンゼン 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862555136/dgcrcom-22/



●子供たち自由でいいなぁ。/手書き看板職人さんたち凄すぎ!/メルマガで後記を書いているのだから同じだと思う……。

/今更ラグビー、アルゼンチン対トンガ続き。お札はまとめていないので、いちいち何枚か出しては揃える。エプロンのポケットみたいなところに入れてあったように記憶している。

そして現物の補充作業にも時間がかかったみたい。並ぶのが嫌で離脱した人もいた。私はというと、価格のわからないものを買うことには躊躇してしまうので、誘導している日本人に聞きに行き、1,500円を手にしつつ並んだよ。

並んでいるのが大阪のおばちゃんたちなら、伝言ゲームで価格は周知されたであろう。「いくらなんやろ」「ほんまやね」「すみません、いくらかわかります?」「1,500円だそうです」「ありがとう。1,500円やって」後ろの人にも聞こえる。「いくらか知ってます?」「1,500円らしいですよ」後ろの人にも……(ループ)。 (hammer.mule)