[0003] もっとFLASH!01

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0003 1998/04/15発行
  <http://www.towers-inc.com/mag/daily/>
  情報提供はこちらまで 
  登録・変更<http://www.towers-inc.com/mag/daily/regist.html>
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●本日のコラム「もっとFLASH!01」水曜日担当:まつむらまきお
●本日のニュース
 ・Adobe ImageReady1.0デモ版が無料でダウンロード開始!
 ・Macromedia Flash 3 ベータ版ダウンロード開始!
●創刊オメデトウメッセージ
 ・山名一郎さん
●「MEDIALOGUE-日本の現代写真'98」が開催中
●本日のTIPS/3Dアプリケーション編

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【日刊・デジタルクリエイターズ】水曜日のコラム
 水曜日担当:まつむらまきお

「もっとFLASH!01」 

ども、水曜日にしばらくの間、コラムを連載させてもらうことになった、まつ
むらです。Macromedia FLASHの話を中心に、しばらくのあいだ、おつきあ
いのほどを...。

FLASHはご存じのように「Web用アニメ&インターフェイス作成」ソフトとい
うことになっていますが、ぼく自身のFLASH観は少し違っています。ぼくに
とってのFlashは、「Web」や「アニメ」は二の次で、まず「グラフィックソ
フト」として絶対に手放せない存在です。実際、ぼくの仕事は80%が雑誌や書
籍などの紙媒体のためのマンガ、イラスト制作ですが、それらすべてのイラス
トデータをFlashで制作しています。
ぼくはFlash(と、その前身のスマートスケッチ)に出会う以前は、
PhotoshopやIllustratorといったソフトを使って仕事をしていました。さら
にそれ以前はstudio32やFREEHAND、CANVAS、HYPERCARD、PAINTERと
いったグラフィックソフトを使っていたこともあります。しかし、MACLIFEや
神田さんがやっておられたMacPressにマンガやイラストを寄稿しながらも、
その制作方法はぼく自身納得できるものではありませんでした。どうもまど
ろっこしいのです。たしかに、アナログな手法で制作するよりも、コンピュー
タならではの利便性は大きく、それゆえにぼくは早くからMacで制作するよう
になったのですが、様々な手法を模索してみても、これらのソフトでは紙にペ
ンで描く心地よさがないため、「絵を描く」のではなく「グラフィックを制作
する」という感じ、機械的な感じがどうしても好きにはなれませんでした
(Painterはペインティングにはいいのですが、ドローイングにはあまり向い
ていない印象を受けます)。アニメーションにしても同様で、Directorを使っ
て様々なアニメーションを作ってはみるものの、どうも自分の絵が動いている
というのとは違う気がしていました。

そして、天命のように(^_^;)ぼくはスマートスケッチに出会ってしまいました。
MACLIFEからレビュー記事執筆の為にお借りしたβ版に触った時、ぼくはPC
やMacとはじめてであった時以上のショックを受けたのです。

自分がペンを走らせると、その通りに線がひかれる。ビットマップの点のあつ
まりではなく、ドローソフトのいいかげんなプレビューではなく、まさに自分
の線がリアルタイムに画面上に定着してゆく。そして、Illustratorフォー
マットを通してDTP印刷された絵は、画面のイメージそのままに、ぼくが何年
間も様々な手法でトライしながら得られなかった、自分の線そのものであった
のです。いままで曇りガラスを間において、目を凝らしながら手探りで作業し
ていたのが、いきなり目の前がパァっと開けた気分でした。何万円もする高額
なソフトにできなかった「あたりまえのこと」が、1万円のスマートスケッチ
で実現したのです。もし、Illustrator、いやMacPaint以前にスマートスケッ
チが登場していたら、きっとグラフィックソフトのインターフェイスやデータ
構造は今とはまったく違ったモノになったはずです。どうやらMacの長い歴史
の中でぼくたちは、いつのまにか「ベジェ」や「解像度」といった不自由な足
かせを、「あたりまえ」として受け入れてしまったような気がします。

しかしスマートスケッチはグラフィックソフトとしはまったく評価されません
でした。FlashになってからはWebアニメーションとして不動の地位を築いた
のにもかかわらず、あいかわらずFlashでイラストやグラフィック素材を制作
している人にはほとんど出会うことがありません。これが「Web用云々」とい
う先入観のせいなら少し悲しい気がします。

もし、あなた自身や、あなたのそばに、IllustratorやFreehandに挫折してし
まった、絵が描くのが好きな人がいたら、ぜひ先入観をすててFLASHのドロー
イングを試してみてください。きっと気持ちよく絵が描けると思います。

///////今週のFlash TIPS///////
「ウィンドウメニュー/新規ウィンドウ」でもうひとつウィンドウを開いてみ
よう。片方でムービーを見ながら、片方でシンボル編集をしたり、グループ内
編集中にもう一方のウィンドウからグループ外のオブジェクトをコピーしてき
たりすることができる。

【プロフィール】
まつむらまきお
まんが、イラスト、アニメーション作家。大阪府吹田市在住。
パソコン誌、一般誌、女性誌、Webにて活躍中。
世界一わかりやすくて笑えるFLASH攻略本
「おしえて!! Macromedia FLASH2」
(まつむらまきお/たなかまり共著 毎日コミュニケーションズ刊
2,000円+tax ISBN4-89563-888-X)絶賛発売中です。ZEHI!
http://www.asahi-net.or.jp/~GU5M-MTMR/


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■今日のニュース

●今度はAdobeの逆襲始まる!
速報!Adobe ImageReady1.0(英語版)デモ版が無料でダウンロード開始!
http://www.adobe.com/newsfeatures/imageready/main.html
★★★★★

FireWorksで先月末、ぶっ飛んだばっかしなのに、今度はAdobeが、
「imageready」で逆襲です。インターネットをしていないクリエイターは、
またもや指をくわえて待つだけですね。ざまーみろ~。

もちろん、皆さん御存じだと思いますが、ダウンロード方法は、
http://www.adobe.com/newsfeatures/imageready/main.html
にアクセスしてから、ぐっ~と一番下までいって、「download」のボタンを
押してください。すると
http://www.adobe.com/prodindex/imageready/demoreg.html
このページで名前を聞いてきますので、正確に打ち込んで、(日本語で書かな
いでネ。英語やで~)そして最後まで言ったら「CONTINUE」を押して「続
く」のじゃ!

すると今度はこれでもか!~というほどの長い「英文解釈」のようなページの
登場!試験じゃないので、悪いことしないでネという意味なので一応読んだこ
ととして、「ACCEPT(了承!)」のボタンを押すと、ようやくダウンロード
サイトが登場します。ここでシリアルナンバーが登場しますので、メモするよ
うにネ。copy&pastでもいいよ(^_^)。
from USA やfrom JAPAN からダウンロード開始です。

6MB以上ありますので、ダウンロードの間に風呂にでも入ってしまいましょ
う。あっと言う間にダウンロードできますよ!待ってないでこの間に部屋のか
たづけとかもしちゃいましょ。ようやくダウンロードできて、自動解凍してシ
リアルを打ち込んで、レジストはあとでもできるのでさっそく、立ち上げてみ
よう!

さあ、ここからがお楽しみです!
どっひゃ~~!!!!!!!!
もうこれはまんま、WWWのPhotoshopじゃないですか!!スゴイのは、レイ
ヤーがそのまんまアニメーションになる感じです。
これはまるで!動くPhotoshopですね!
森川編集長、世界で一番早い!「 これは事件だ! imageready徹底検証」お
願いしますだ!~また、今日から寝れないぞ~!
今日はとてもハイなKNN神田でした。

やはりこのようにソフトウェア業界は対決してくれなきゃ!
どうしたPainterは?Canvasは?

…とここまで書きましたが、4月14日18時になって
http://www.adobe.co.jp/
でなんと日本語版もダウンロードが開始になりました!
今度は日本語版のげっと~!

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●Macromediaも黙っちゃいない!
速報!Macromedia Flash 3(英語)パブリックベータ版ダウンロード開始!
http://www.macromedia.com/software/flash/
★★★★★

上のURLに飛ぶと、まずFlash 3 playerをゲットしなさいと言われる・・。
おお日本サイトへ飛んだーー日本語だー!
マック版や問題が出た場合は、設定の中のヘルパーアプリケーションの編集が
必要です。パワーマック+ネットスケープ4.04の私は、編集画面で
「ShockwaveFlash」を選択後、出た画面でOKボタンを押して、ネットス
ケープの再起動が必要でした(汗)

で、先程のURLへもう一度飛ぶと・・うぉー画面が違う!!

Windows95/NT版とMacintosh版がダウンロード可能。しかし10Mもあ
る・・1時間かかると・・はぁー(泣)

しかし、2と3の違いって何なんだろー?
http://www.macromedia.com/software/flash/productinfo/features/
・ExpressionやFreehand8のように透明度がサポート!!
・アニメーションボタンやモーフィングが簡単に
・FireworksのファイルフォーマットであるPNGをサポート
・実際のWEBでのストリーミングスピードに合わせて最適化し易くなっている
等でしょうか。
以上速報でした。(W by 濱村和恵)
詳しい情報をまでお送りください!!

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■祝・創刊メッセージ
【日刊・デジタルクリエイターズ】創刊に際して、多くの方々よりお祝い・
激励のメッセージを数多く頂いております。ありがとうございます!
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●VRML2.0の制作現場にたまたま遭遇したことがある。

地球と月と,そしてもう一つ惑星があって,地球から発射された宇宙船が月を
経由して惑星に着陸する・・といった単純な3Dのコンテンツにすぎなかったの
だが,個人的にはとても新鮮で衝撃も受けた。
2次元の世界で育ってきた私のアニメーションに対する思いというのは,いわ
ゆるセル画のアニメーションである。コマ送り状態の画を一枚一枚描いていっ
て,それをぱらぱらと繰ることで動画をつくる。そしてその一枚の2次元の画
というものは,光が当たるところは白,陰の部分は黒,といったように,コン
トラストと色の描き分けで仕上げられるものだと勝手に思い込んでいた(それ
ほど考えたこともなかったが……)。
ところが3次元というのは根本的に違う。地球,月,惑星はそれぞれ自転と公
転をし,コントラストと色はテクスチャと光源(太陽)で決定される。しかも
そこにはビューポイント(視点)と宇宙船というさらに別の“動く要素”も加
わるわけだから,単純な3Dのコンテンツとはいえ,その複雑さたるや,2次元
やセル画のアニメーションの比どころではない。ディスプレイの中をさまざま
なオブジェクトが動き回り,それらの光と陰(=オブジェクトの質感)はすべ
て物理的,光学的に破綻なくリアルタイムに計算され,描き出されているので
ある。
そんな複雑なことを,頭の中だけで計算し,描いていくのはとても人間ができ
るものではない。コンピュータの助けを借りなければ絶対に不可能だし,さら
に,リアルタイムで画像を生成していくことは,おそらく将来的にもコン
ピュータでしかできないだろう。
何が言いたいのかというと,これからのデジタルクリエイターに求められるも
のは,たぶんそういう“空間のデザイン”力である,ということだ。
PhotoshopやIllustratorに精通することも,もちろん大事である。クリエイ
ターとしてTipsに長じていることも必要だろう。けれども,このままずっと
ロットリングや絵筆,あるいは写植機の代わりとしてのアプリケーションを使
うことでいいのだろうか? 
コンピュータでしか実現できない表現や空間のデザイン・・。そうしたこと
を,コンピュータの前に座るクリエイターの人々もそろそろ真剣に考えるべき
ではないだろうか(たくさんいるとは思うけれども)。【日刊・デジタルクリ
エイターズ】はそんな情報源に,ぜひなってもらいたい。

山名一郎【Yamana Ichiro】  
ライター/編集者。
http://www.iij4u.or.jp/~yamana/public_html/


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■展覧会情報

東京都写真美術館で【MEDIALOGUE-日本の現代写真'98】が開催されている。

出展者は、
アナログ部門 
◆伊奈英次(1957年生まれ)------都市に息づく建築物やモニュメント、さ
らに生活の断片を大型カメラで克明に記録。
◆オノデラユキ(1962年生まれ)------「古着のポートレイト」を発表。ボ
ルタンスキーの古着をモチーフとした写真郡は、フランス・モード研究所をは
じめ、リヨン大学等での個展が反響を呼ぶ。在フランス。
◆鈴木秀ヲ(1953年生まれ)------オブジェを構成し、撮影するという静物
写真家として、一貫した少年・少女世界を展開している。
◆山田 恒(1964年生まれ)------写真家自身と他者との距離感あるいは関
係を、写真を通じて表現しようとする試みは、ヒューストン・フォトフェス
ティバルをはじめ、サンパウロ写真月間においても高く評価され、若手の写真
家として大いに注目された。
◆山本 昌男(1957年生まれ)------ストレートプリントされた写真作品に
着色を施す、あるいは意図的に傷をつけるなど、写真と美術の境界に立つ作品
を次々と発表。
◆太田三郎(1950年生まれ)------「郵便・切手・消印」のシステムに着目
して、「時間と場所」をテーマに切手作品を制作し続けている。切手が郵便を
通して、さまざまな場所に点在していくように、作品を通して「今をどう生き
るか」という問いかけを伝えている。
デジタル部門
◆所幸則(196?生まれ)------1980年代から写真表現にデジタル技術を使
用して製作をし、デジタル写真の先駆者的存在として注目を浴びる。デジタル
技術に振り回されることなく、それを積極的に取込み自分の中で消化すること
により、作家独自の世界をつくり出している。淡い色彩と、鮮やかな色彩をバ
ランスよく使用することにより、幻想的で不思議な雰囲気を醸しだし、ファッ
ション、広告写真の分野で、その才能を発揮している。最近はプレステのゲー
ムの監督、総指揮も始めている。
◆オサム・ジェームス・ナカガワ(1962年生まれ)------コンピュータ処理
によりアメリカ文化に象徴されるモチーフ、ビルボードやドライブ・イン・シ
アターなどのスクリーンに、社会的問題を換気させるイメージを挿入し、作家
が潜在的に持つ東洋的視点から西洋文化が支配する「現代」を表現しようとし
ている。
◆茂木綾子(1969年生まれ)------ヨーロッパ等を旅して撮影したものや、
時折戻ってきて撮影した東京の風景をビデオと写真で綴る作品は、断片的につ
なぎ合わされたイメージの集まりが、時間や場所や個人などが持つ隔たったさ
まざまな境界を解き放し、もうひとつの世界を創り出している。
◆森万里子(1967年生まれ)------秋葉原の電気街や歌舞伎町の風俗街、ハ
イテクでモダンな関西空港や東京都庁などを背景に、自らがサイボーグの女性
戦士、巫女、OLなどに扮し作品を制作する。かわいらしく、親近感のあるキャ
ラクターが逆に効果的に、現代社会に潜む影の部分に、見る人を誘い込む。

このメンバー、誰をみても誰にも似ていないので楽しめるはずだ。また、参加
メンバー全員のプリクラが会場に設置されるそうである。

場所=東京都写真美術館2階企画展示室
日時=1998年4月11日(土)~5月24日(日)
開館時間=10:00-18:00 (木・金曜日は20:00まで) 入館は閉館30分前まで
休館日=毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日)
入場料:企画展のみ600円、常設展示を含むと1000円
問い合せ=(03) 3280-0031 東京都写真美術館
http://www.tokyo-photo-museum.or.jp/index.html

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■本日のTIPS/3Dアプリケーション編
 【日刊・デジタルクリエイターズ】では毎日クリエイティブ関連のアプリケ
 ーションのTIPSを掲載していきます。
 TIPSの難易度は、5段階で★印を文末に付けています。
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●StrataVision3D Ver.5.0編/「合成用マスク付きレンダリング画像の作成」

レンダリング後に写真との合成やムービー作成など合成用レンダリング画像の
作成を 行いたい場合、[レンダリング]→[環境効果]内の左下にある[マス
ク用アルファチャンネル作成]をチェックします。レンダリング画像を見る
と、オブジェクトの無い部分は黒くなっていますが、データにマスクデータ
(アルファチャンネル)が保存されています。PhotoShopなどで合成する場合
便利です。
QuickTimeムービーでアニメーションを作成する場合、圧縮形式を[アニメー
ション ]色数を[約1670万色+]にしてください。この設定以外ではアル
ファチャンネルを含んだムービーは作成できません。
制約として、透明マッピング(マッピングによる透明の表現)には対応してい
ません。
★★★(W by 松岡アキラ)

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【日刊・デジタルクリエイターズ】では、このようなグラフィックアプリケー
ションのTIPS・講座を毎日掲載していきます。もちろんWEBページとも連動
して、制作に役立つ情報を立体的に構成していきたいと考えています。


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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0003 1998/04/15発行
発行社  タワーズ株式会社
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     大阪市中央区高麗橋1-5-6 東洋ビル3F
     TEL:06-231-1011 FAX:06-231-0838

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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★【日刊・デジタルクリエイターズ】は無料です。
 お友達にも是非お奨め下さい (^_^)

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許可無く転載することを禁じます。
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【日刊・デジタルクリエイターズ】 号外 1998/04/15発行
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●速攻検証!Flash3

 「Flash3について知っている二、三の事柄」 水曜日担当:まつむらまきお




ついにでてもーたぁ(^_^)のFLASH3 Publicβ、Mac版10M超というサイズに
もめげず、必死でゲットして、眠れぬ夜を過ごしている方々も多いでしょう。
せっかくの「探索する楽しみ」を奪うのも無粋ってもんですが(^_^;)、セッカチ
なあなたの為に、新機能をレポートしてみましょう。「発見を楽しみたい」ひ
とは、読まないでね(^_^;)。

まず、なんといっても目玉なのが「透明度」のサポートですねー。シンボル、
ソリッドカラーの透明度はもちろん、グラデで「透明 -> 不透明」なんてこと
や、ビットマップ画像のアルファチャンネルまで透明表現しちゃうんうん!
(写真のまわりをボカシて、ソリッドシェイプと合成なんてコトもカンタンカ
ンタン)でもって、「あんまし遅くならない」んだ、これが。「Quickdraw
GXはなんやったんやぁ~!」と叫ぶことうけあい。オニオンスキンも透明表現
を使うようになってて、めちゃキレイでうっとり。
次にレイヤーで「マスク」ができる~!定番のスポットライトや、場面転換の
トランジッションとして重宝しそう。透明度とマスクで、もうFLASHの表現は
「なんでもあり」状態やねー。fla2でグラフィックが切り抜けるのにもたまげ
たけど、ドローベースでここまでできるんやねー。

アニメ表現の目玉は「shape」のトゥイーン。モーフィングっちゅうーか、ブ
レンドっちゅーか、2枚の絵をぐにゅ~っと強制的にアニメにしてくれる。ア
ンカーポイントが見えないFLASHで、どーやって制御するんだ?と探してみる
と、「hint」って、アンカーポイントみたいなのを対応する部分にくっつける
のだ。あったまいい~。で、PSのブレンドとちがって、なんでもかんでも強制
的に「ぐにゅ~」してくれんのね。笑うぞ(しかも、freehandから持ってきた
りしたものと違って、サイズが増えない!)。あと、「ぐるっと一回転」させ
るのもトゥイーン一発でできるよーになったぞっ。

シンボルも「movie clip」ってのが増えました。Directorのフィルムループ
みたいに、ムービーの再生と無関係に再生されるシンボルで、このシンボルを
ボタンの「UP」や「over」に仕込んでやると、アニメーションボタンが簡単
に作れる~!ムービーのループと独立してループするので、FLA2みたく「シ
ンボルのフレーム数の倍数」にあわせる、なんてコトを気にしなくてよくなっ
てる~。

ボタンといえば、マウスイベントも増えてる~。今までの方法+αって感じみ
たいなんだけど、どうやらサンプルにある「ポップアップメニュー」なんかは
これを使って作るみたい。「tell target」なんてアクションもあって、ボタン
からシンボルを制御するよーなコトができる(よーな気がする(^_^;))。アク
ション関係で他には、「Load Movie」ってのがあって、SWFムービーから外
部のムービーを呼び出して重ねて表示させることができる。

そうそう、さっきの「movie clip」なんかは、FLASH上じゃ見れなくて、
Shockwaveではじめて見れるんだけど、そのために「Movie Test」ってのが
できるようになった~。FLASHの中にShockwaveエンジンが入っていて、別
ウィンドウでプレビューできる。今までも、FLASH上とShockwaveで挙動が
違うことがあったけど、これでばっちりチェックできるぞ。で、これのエライ
ところは、ムービーレポートをグラフ化してくれるんよね。どこのフレームで
LOAD待ちがでそうとかが一目瞭然。やるなぁ。

Webの枠を超えようとしている機能が二つ。ひとつはプロジェクターでスタン
ドアローン化&フルスクリーン再生が可能となった。いままではスタンドア
ローンプレイヤーの配布は禁止されていたんだけど、ファイルのスタンドア
ローン化ができるってことは、配布していいってコトだよね?>MM。これで
CD-ROMやらでもガンガン使えるってコトになるといいな。もひとつは
「FLASH Generater」というモノで、HTML上にユーザが入力したテキストな
どをリアルタイムにFLASHムービーに反映させるという技術。よくわからんが
サーバにCGIかなにかを仕掛ける必要があるらしい。デモサイトでは「天気予
報」や「タトゥーのオーダーメイド」なんてのをやってて、面白い。

インターフェイスでは、フレームを選択するだけでそのコマへポインタが移動
するようになったり、待望のハンドグラバーがついたり、シンボルや図形の配
置&サイズを座標数値で変更できるようになったり、ショートカットが充実
(と混乱(^_^;))したりと目白押し~。

で、いろいろあるけど、ぼくが一番気に入ってるのは、FLASH独特のシンプル
さが失われていないコトだったりする。FLASHの身上は「コンシューマにとっ
てもプロにとっても、いい道具である」コトだと思ってるので、パレットがボ
カスカでてきたりしたらヤダなーと思ってたんだけど、あいかわらずのシンプ
ルさで13インチモニタ一台でもなんとかなる。いやー、よかったよかった(^_^)。

蛇足ながら、FLASH2と基本的な部分は変わっていないので、今からFLASHを
はじめようって人は今売っているFLASH2をちゃんとやっといてソンはないと
思う。FLASH3プラグインの普及も日本語版のリリースもまだしばらく時間が
かかるだろうしね。拙著「おしえて!!FLASH2」で勉強してもムダにはなら
ないから、よろしくねっ(^_^;)。

あ、それとこのパブリックベータってのはもちろんバグがいっぱいある。使っ
てて「これはヘンとちゃう?」というのを見つけたら、Macromediaにガンガ
ン文句を言おう!でもって製品版リリース時には安心して仕事ができる、安定
したアプリケーションにしてもらおうぜっ!

【プロフィール】
まつむらまきお
まんが、イラスト、アニメーション作家。大阪府吹田市在住。
パソコン誌、一般誌、女性誌、Webにて活躍中。
世界一わかりやすくて笑えるFLASH攻略本
「おしえて!! Macromedia FLASH2」
(まつむらまきお/たなかまり共著 毎日コミュニケーションズ刊
2,000円+tax ISBN4-89563-888-X)絶賛発売中です。ZEHI!
http://www.asahi-net.or.jp/~GU5M-MTMR/

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●フラッシュ3 (パブリックベータ版)はここでゲット!
http://www.macromedia.com/software/flash/

●フラッシュ3のバグ報告宛先はこちら!! 日本語だから安心!!
mailto:flashj-bug@macromedia.com

●フラッシュ3の要望宛先はこちら!! でも英語・・(汗)
mailto:wish-flash@macromedia.com

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