[0198] ラブホテルに行こう!

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0198 1998/12/07発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●「ラブホテルに行こう!」
 月曜日担当:神田敏晶

●メディア・ハンティング98授賞式、ファイナル・ステージのレポート
「クリエーターよ、メディアをハントせよ」

●柴田のこねた
「これ以上甘やかさんでくれ」

●主要サイト情報
 Apple

●セミナー案内
 ロスト・イン・スペースメイキングセミナー
 ~デジタルムービー実写合成デモンストレーション~



「ラブホテルに行こう!」
月曜日担当:神田敏晶
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現在、格安航空券のおかげで海外出張もホントにリーズナブルにいけるように
なりました。アメリカの安モーテルで宿泊すれば30~40ドルぐらいのところが
ザラにあります。しかし、ボクの住む神戸から東京に一週間出張しようとする
とも~大変です。毎晩、1万数千円のホテル代を考えると東京はアメリカと同
等の出張費用がかかる国内なんです。それに、そのビジネスホテルの狭いこと
狭いこと…。ノートパソコンさえおけない机でビジネスができる理由がない!
ユニットバスでは毎回、シャワーを浴びるのにカーテンがまとわりついてくる
だけでイライラ!

そこでボクは考えました。一番安くかつリッチな気分で出張する方法を!それ
は「ラブホテルに行こう!」なのです。それはなぜか?ちょっと想像してみて
ください。ラブホテルは、ビジネスホテルのシングルルームから比較するとス
イートルーム並みの広さがあります。それに、大きなバスにシャワー。ドライ
ヤーも完備!。それに加えてジャクジーやサウナがあるところもあります。タ
オルも2人分余裕で使用できます。そしてベッドはもちろんキングサイズ。テ
レビには、映画ロードショーに無料のAVビデオ、レーザーディスクやプレイス
テーションもあったりします。マッサージマシンから有線放送も完備!また無
料のカラオケがあったり、冷蔵庫スタイルのルームバーからコンドームまで完
備です!

こんなマリオットやヒルトン、フォーシーズンズのスイートにもないような設
備がそなわっているホテルが予約なしに午後11時すぎれば、いつでもチェック
インできるんですヨ!。これを出張に利用しない手はありません。…でも一人
で泊まれるんですかって?。それが絶対に泊まるんですネ。ラブホテルは最近、
自動化されている所が多く、カギだけもってエレベーターでスイッ~なんです。
たとえ呼び止められてもオタオタしてはなりません「これから電話してホテト
ル嬢を呼ぶんだ!」と堂々とおっしゃってください。必ず泊めてくれます。
ハイ(^_^) 。

このラブホテルに一人で泊まるというのは、最初の一回目だけがとても勇気が
いるのです。これを乗り越えるとあとは、快適なホテルライフをこれからの人
生ずっとエンジョイできます。もう、これからあなたは、ホテルのチェックイ
ンの時間を気にしながら、仕事をしないですむのです。同僚がウナギの寝床の
ようなせまいベッドのビジネスホテルで小さなテレビの前で、階段横の自販機
で買ったビールを飲んでいる時にあなたは、ジェットバスやサウナで思いっき
りリラックスして、巨大なテレビでAVビデオや映画をフルボリュームでならし、
カラオケを歌いながらホームバーですごせるんです。女性がいるといっそう!
楽しいかも知れませんが(^_^) 。

しかし、デメリットもあります。「神田さん、本日はどこにお泊まりに?…」
「いや~ちょっと~あの~」というと変に怪しまれますから、「渋谷と六本木
にいつでも泊まれるところがあるんです」と言うとたいてい納得してくれます
(どう納得されているかは不明ですが…)。決して「巣鴨と池袋に泊まるとこ
が…」は口が裂けてもダメです(^_^)。

先日も話が盛り上がって、途中までお送りしますっていわれたもんで、渋谷を
円山町方面にトボトボ歩いていると、その人の顔がダンダン恐ばってくるんで
すね。ではここでさようなら…といった瞬間その人の顔がパーッと明るくなり
ました。男2人で円山町を歩いているシーンはコワイですもんネ。

とにかく、領収証もラブホテルでちゃんともらえます。その領収証をよくよく
見ると焼肉屋の名前の領収証をくれてたりします。ちゃんと客の心理をつかん
でいるんですね…。ぼくはラブホテルの領収証の方が経費処理しやすいんです
が…。

そこで皆さん、騙されたと思ってぜひ一度「ラブホテル」にチャレンジしてく
ださい。言い訳にはこの文章をプリントアウトして会社や奥様方にお見せすれ
ばOKです。なぜ、ボクがこんなことを人にすすめるかって?本当にラブホテル
はビジネスに使えるって誰かが証明してくれれば、ボクの人権も守られるから
です。成功を祈る!ラブホテルに一人で行こう!

【神田敏晶】かんだ・としあき
世界で一番小さなデジタル放送局KandaNewsNetworkを個人で営む
http://www.knn.com/ mailto:kanda@knn.com
英語検定4級(中1程度)の腕前を活かし、珍英語で世界を駆け回るビデオ
ジャーナリスト。老後は世界の友だちの家を毎日泊まり歩く事を夢に、地球的
な規模でネットワークを築く。年令不祥(自称27才独身)でマルチメディア界
のドン・キホーテと異名をとる。デジタルクリエイターズでは企画・マーケ
ティングを担当。
ビートルズバンド「The Beagles」ではバンマスをこなす(^_^)。

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●メディア・ハンティング98授賞式、ファイナル・ステージのレポート
「クリエーターよ、メディアをハントせよ」
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デジクリ読者のみなさん、はじめまして。本間というものです。
毎日デジクリで伝えられてくる関西方面の活発な動きに、ちょっと悔しい思い
をしていたところに、先日、12月2日にサンタを迎えるには準備万端整った、
ここ札幌で初めての全国規模のデジタル・コンテンツの公募展がありました。
「メディア・ハンティング98」の授賞式、ファイナル・ステージのレポートを
ここに報告させて頂きます。

この公募展は、既存の公募展のように未知のクリエイター達をハントしようと
いうものではなく、クリエイター自身がメディアそのものをハント、または新
しいカテゴリーそのものを提案できるように、札幌でデジタル・コンテンツ制
作に関わる(株)アド・ホックを中心とした、メディハンティング実行委員会
が仕掛けた、北海道の業界各社を巻き込んだイベントだ。

審査委員には委員長に93年のSIGGRAPH Electronic Theaterに「Heart Beat」が
採録された北海道大学教授の山本強さん、特別審査委員には世界的にゲームデ
ザイナーとして著名なピーター・モリニューさん。彼は現在ライオンヘッド代
表として99年夏の発表予定のゲーム「ブラック・アンド・ホワイト」を開発中。
そして、映画「鉄男」の監督、塚本晋也さん。ゲスト審査委員にライトウエー
ブ3Dの開発にも関わった、マイケル・アリアスさん。ビヨンド・インタラク
ティブ代表で「EGG」のゲーム・デザイナー、赤司 仁さん。ガイナックス代
表の岡田斗司夫さん。放送作家の鈴木しゅんじさん、と豪華な顔ぶれ。人選に
はこのイベントのプロデュサー、久保俊哉さんの個人的ネットワークから集め
られたというからすごい。

当初、実行委員会の方々は北海道だし、一回目だから100ぐらい応募があればい
い感じか?なんて思っていたらしい。しかし、実際は、少し前に廃刊したワイ
アードやデザインプレックスなどの雑誌媒体上での告知の効果か、全国から
591作品を集め、関係者も驚く。札幌ではマルチメディア、デジタルコンテンツ
のイベントはほとんどなかったが、これを機会に、北海道はもちろんのこと、
全国的にハードウエア志向からコンテンツ志向にもっと関心が注がれることを
期待されるイベントとなった。

さて、授賞式の会場にはやはり、学生らしき人達が多い、まず、最終選考まで
残った35作品がステージ上のスクリーンに映し出され、久保さんとアド・ホッ
クの課長、澤田さんによって、コメントを添えながら紹介。ムービーの作品、
インターネットを利用したホームページのコンテンツの作品など、今回はムー
ビーの作品がほとんどを占めてしまったが作品はどれも個性的。面白いところ
では、デジタルコンテンツとなるとどれもが、宇宙をテーマとしたもの、ロ
ボットが出てくる作品が多い中で、歴史ものの作品をあえて3DCGのムービーに
したものが「デジタルおしん」だ、と紹介されていた。

審査は1次審査で591作品から35作品に絞られ、そこから特別・ゲスト審査委員
の審査で5作品にしぼられた。2日のファイナル・ステージでは5作品それぞれの
プレゼンテーションが行われ、グランプリが選出されることになっていた。も
ちろん600近くの作品を、忙しい特別・ゲスト審査員の方々に全て見てもらうこ
とは出来ないので、一次審査が行われたのだが、これには僕も参加させてもら
う事になった。他に一次審査に参加したのは、今年の夏に岩波出版から出され
たCD-ROM「星の王子様」のディレクターのオーサリングを手がけた、プログラ
マーの土屋一樹さん。今回、トロフィーをデザイン制作したアーティスト端聡
さん。

このトロフィーがまたカッコイイ!!真空管をエポキシ樹脂の中に埋め込んだ
作品で、エポキシが自然に膨張し変形するのをうまく利用した芸術品。ゲスト
審査委員も「コレはいいね~」と、興味津々に手に取って眺める。また、12月
中旬にBNNから発売予定のグラフィック・デザイン集「IMG SRC 100」を監修し
たシフトのウエッブマスター大口岳人さん、他などが担当。

さて、一次審査が始まるとこれがまた大変! なんてったって600位の応募数だ
から、予備選で350作品ぐらいにしてあったのだけれど、静止画、ムービー、
ゲーム、音楽作品、インターネット上の作品、立体作品とぜんぜん終わらない。
ムービーだって30秒から5分以上の作品まであるから、結局、10時間ぐらいか
かって、みんな最後はバテ気味。

印象に残ったことは、今回、静止画作品は少し苦戦したこと。特にキャラク
ターものは動いているところを見てみたい、とつい考えてしまう。よほど個性
的な作品でなければ、動画作品と比べると印象が薄い。また、印象的な作品と
しては、小山一志さん(代表)のFiction Site「ハッピーアイスクリーム」と
言うのがあった。これはウエッブ上の仮想のショップで、おとぎ話に出てくる
ような商品(金、銀、銅のオノとか)を販売するサイト。Flash3を多用した、
実に趣味の良い作品。丁寧なインターフェイス・デザインと、商品を説明する
優しいおとぎ話調のテキストが実に良い。実行委員会の人達も含めて、多くの
ファンを作った作品。

話を最終審査会場に戻そう。一次審査を勝ち残った35作品を紹介してから、次
に紹介されたのは、特別審査委員のピーター・モリニューさん。実は、彼は来
日する予定だったが、直前でキャンセルになってしまった。守らなければなら
ない締め切りが有ります、とビデオでメッセージを寄せてくれた。非常に残念
そうだったが、かわりに彼のイギリスにあるライオンヘッド・スタジオで現在
開発中のゲーム「ブラック・アンド・ホワイト」の映像が公開されたのだが、
コレがすごい! 特徴は誰にでも直ぐに遊べるように、画面上のインターフェ
イスさえもはぎ取ってしまった非常に野心的な作品で、ボタンやゲームの難易
度を選択する事さえないものらしい。

映像は、3DCGのグラフィックが非常に綺麗ですばらしい。動きもスムーズで、
このゲームのために、キャラクターの性格や動きを決めるAI機能の開発や3Dの
グラフィック・エンジンを一から作っていったそうだ。そのため、このゲーム
ではそれぞれのプレーヤーが自分たちのキャラクターを自由に性格づけできる
ので(子供を育てるように、優しかったり、いじわるだったり)そのプレー
ヤーによって、ゲーム環境が違ってくるらしい。しかも、ネットワーク対応。

さらに、この作品はサウンド・デザインも目玉の一つになっているそうだ。詳
細なゲーム内容は来年の夏頃の発表を待とう! 特に欧米のジャーナリストや
ゲーム関係者、ゲームファン達が楽しみにしている作品。プレステなどの、日
本のコンソールへの移植は未だハッキリとは言えないとのこと。残念。

最先端のゲーム開発状況を見た後、パネルディスカッションに移り、あえてま
とめないという設定で、ゲスト審査員の応募作品への感想も聞きながら話がす
すむ。その中で、個性的であること、クリエイターであるということ、アイデ
アを作品の中に取り込んでいくこと、作品のインターナショナル性、普遍性に
ついて意見が出された。

岡田斗司夫さんは、普通の人はアイデアを3つ出せば満足してしまう。フィルム
制作に関わった経験から、デジタル作品は経済的にフィルムとは違い、簡単に
時間稼ぎが出来てしまうが、アイデアがよくても見れて5秒ぐらい、だから本当
に必要なカットなのかをもっと考えなければならないこと、また、もっとたく
さんのアイデアを詰め込むことの重要性について言っていた。

また、クリエーターの個性とか才能について、実はクリエーターのつまらない
こだわりとかが、うまくお金になったところで、やっと個性と言われるような
曖昧なところとがあったり、クリエイターには作り出さずにはいられない、や
むにやまれぬ部分もあるという意見。

ほかには、エンターテイメントについて一元的に捉えすぎているのではない
か?、という山本先生のお話など、色んな意見が飛び交う。

その後のファイナル・プレゼンテーションでは5つの作品の制作者によるプレゼ
ンテーションが行われた。東京からの作品が3作品、道内から2作品。作品自体
も個性的なのだが、制作者の個性もまたなかなか面白い。会場に来た人達から
コメントや質問を交えて楽しいプレゼンになった。最終的に、5作品それぞれに
賞が送られ、さらにグランプリには「都市生活者」という作品を制作した、北
海道教育大の遠山さんと太田さんの学生二人の作品に決定。おめでとう~。

この作品は鉛筆アニメの様なシンプルな作品だが、鉛筆で書かれたグリッドの
パースペクティブの中に主人公がいて、周りのグリッドの一部がせり出したり、
落ち込んでいったりするムービーで、鉛筆アニメ風の味のある作品。一次審査
に参加した土屋さんなど、いったいどうやって作ったんだ~??、と評価の高
かった作品だ。

授賞式のあとは、そのまま立食パーティの懇親会になって、受賞者は皆、プレ
スに囲まれたり会場に来ていた学生達に取り囲まれたりで、なごやかな雰囲気。
そのほかの作品については、字数の問題もあるので、ここでは取り上げること
は出来ないが、近い将来にメディアハンティングのホームページで公開される
だろう。

この公募展、「メディアハンティング」は国際的なイベントとしての位置付け
により海外からの作品も受け付けていた。ベネチア映画祭の審査委員も務めた、
塚本晋也さんの「鉄男」も最初は酷評され、だれも目を合わせてくれなかった
とか。そんな、異端児、新たなる才能を発掘しようという、新しいカテゴリー、
新たなるコミニュケーションの方法(言語)を作り出す、クリエーターのため
の公募展だった。「メディアに操られるのではなく、逆にメディアをハントす
るパワフルなクリエーターの登場を期待しています」と言うからこれからが面
白そうなイベントだ。

1999年のメディアハンティングの作品応募申し込みの締め切りは8月31日の予
定。あと、9ヶ月ほどだ。というわけで、「クリエーターよ、メディアをハント
せよ」(ボーイズ・ビー・アンビシャスみたいなものか?)

最後に、デジクリのスペースを割き、このレポートを掲載することを、快く承
諾してくれた編集長に感謝します。また、デジクリ読者にとって、メディアハ
ンティングがクリエーターの作品を世に問う新たな場になり、ムーブメントの
発火点になることを、切に希望します。

【Takashi Homma】
the Independent Critics / editor / publisher
indy2tsh@spa.att.ne.jp
3ページしかない(涙)のサイト
http://fly.to/theindy

ちょっと宣伝~。今回のメディアハンティングの企画をまとめた、久保俊哉さ
んとプログラマーの土屋さんが、僕の担当しているラジオ番組にゲストとして、
出演します。
番組はインターネット同時中継で、リアル・オーディオさえあれば聞くことが
出来ますので興味が有れば聞いて下さい。番組名は「トウキョウ・トラッ
シュ」。
放送日;12月11日、23時から深夜1時まで。番組は99年2月に行われる予定の
Electronic Art Talent金沢(eAT KANAZAWA)の総合プロディーサー、山口裕美
さんの番組、面白いぞ~。

Related Links
・メディアハンティング98
http://www.aurora-net.or.jp/event/hunt/
・ピーター・モリニュー(Peter Molyneux)のライオンヘッド・スタジオ
http://www.lionhead.co.uk/
・シフト(SHIFT)
http://www.shift.jp.org/
・ラジオ「TOKYO TRASH on the Radio」。
 トウキョウトラッシュ内のトウキョウトラッシュインフォメーションからリ
 ンクが張られています。
http://www.so-net.or.jp/tokyotrash/index.html

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■柴田のこねた
「これ以上甘やかさんでくれ」
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2冊の書籍の校正を終えた。各160ページフルカラーである。本文は入稿までに
たっぷり読んでいるから、色校正時にはもう読まずに、タイトルや見出し、ノ
ンブルをチェックするだけですませる主義である。

入稿までに95パーセントくらいの力を使ってしまうわけだ。しかし、力尽きて
色校を読めないというわけではない。完全データを作って入稿するという努力
が必要なのだ。完全であれば、色校正の直しはな「から、直し代も不要になり、
その後の進行もスムーズである。これはDTPではあたりまえのことで、これこ
そDTPの大きなメリットだと思う。

結局、直しは発生した。やはり完全というものはありえないのである。1冊目で
は1折につき平均1箇所で16箇所、画像とキャプションがくっついてしまった箇
所や、ノンブルの柱のミス、見出しの文字のミスなどがあった。やたら眠い画
像もいくつかあって、データをいれ直した。このうちストリップと呼ばれる手
作業で直せる部分は半分くらいである。

この程度の直ししか書き込まず、印刷会社からは色校の戻しはまる1日後だと思
われていたのを、その日中に戻したからすごく喜ばれた。色校正で直しゼロを
目指していたから、ちょっと残念だったが、まあまあ合格であろう。

DTPの仕事はこうやるんだ、ト若い編集者たちにお手本見せたつもりだったが、
じつはこの印刷会社は最初の打ち合わせから、直しはいくらあってもいいです
よ~、直し代はいただきません、とけっこうお気楽に言っていたのだった。
まったく甘やかしてくれるもんだ。

これだから、DTPのワークフローが安定しないのである。これからは編集者が意
識を変えなければ生き残れないのだし、印刷会社も意識を変えないとやってら
れないと思うのだが……。

その後、本ができ上がって、ゲゲゲの鬼太郎! 背幅の間違い、見開き画像の
ミスも1箇所発覚。早くも付せんが何枚かついてしまい「ヨッシャー、完売して
再版で直す!」と空威張りの日々である。あと1冊の仕上がりがコワイ。

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■主要サイト情報
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Apple
----------------------------------------------------------------------
▼Apple
~~~~~~~
FireWire Technologyを松下電器にライセンスする事を発表
http://www.apple.co.jp/

【▽担当 山口 壮/ えむ】 mailto:PXX06120@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/yamaguchi/

【▼担当 love miku】 mailto:ki-masui@jade.dti.ne.jp
http://www.jade.dti.ne.jp/~ki-masui/

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■セミナー案内
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ロスト・イン・スペースメイキングセミナー
~デジタルムービー実写合成デモンストレーション~
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以下は主催者からの情報です。

◆日時:1998年12月10日(木) 19時~21時30分
◆講師:デジタルハリウッド講師 Dr.FUKANO
話題のお正月映画「ロスト・イン・スペース」を題材にし、ハリウッドのSFXを
解説。実写合成デモコーナーでは、楽しい経験が待っています。
◆会場:デジタルハリウッド 大阪校
大阪市北区西天満6-5-17 デジタルエイトビル TEL0120-759-155
■お申し込み方法
 お電話またはE-mailにてご予約下さい。
■お問い合わせ先 デジタルハリウッド 0120-759-155
E-mail: dh@osk.dhw.co.jp

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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