[0252] MacPress復刻版MACWORLDがやってきた!

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0252 1999/02/15.Mon.発行
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●「MacPress復刻版MACWORLDがやってきた!」
 月曜日担当:神田敏晶

●デジクリトーク
 ◎フリーズとの戦い その6
  中嶋かをり

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 ◎MK Exhibition

●読者プレゼント受付中!
 ◎「効率悪けりゃ意味がない DTP時代の営業マンガイド」

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「MacPress復刻版MACWORLDがやってきた!」
月曜日担当:神田敏晶
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今年もMACWORLD EXPOが今週の木曜日から幕張で開催されます。なんと、今年で
10年目のMACWORLD EXPO TOKYOなのです。思えば、ボクにとってもこの
MACWORLDは、青春とともに歩んだ日々ともいえます(^_^)。

第1回目のMACWORLD EXPOの頃、僕はPC-9801 RA-2という32ビットマシンでMS-
DOSと格闘しながらマーケティングデータをこさえる毎日をすごしていました。
Lotus1-2-3で数表を打ち出し、TheGraphで図形にし、一太郎で打った文章を
カッターで張り込みながらのリポート制作でした。その合間にロケや取材、編
集などのスタジオ通いにイベント制作と目の回る日々をすごしていました。

そんな時に見たのが、知り合いのデザイン会社の外人スタッフが使うリンゴの
マークのMacintosh SE。机の横に鎮座し何やら、図形を引くと、レーザーのプ
リンターから、ジャギーのない曲線がスルスルっとプリントされました。花子
と一太郎の連携でジーコジーコやっている場合じゃないと感じました。

ショップに通ってもなかなか、一望できないソフトウェアがMACWORLDでは、所
せましと並んでいるのです。当時のExcellやHyperCard、そしてPageMakerは、
もう頭がクラクラするほど強烈で魅力あふれるツールでした。Illustratorと
FreeHandは当時からのライバルであり、Photoshopを使うカメラマンに憧れてい
ました。当時はカメラマン用のツールとして営業されていました(^^;)。

しかし、当時のボクには、Macintoshは高くて買えませんでした(今でもG3買っ
ていませんが)、低価格シリーズということでClassic、LC、Siの御三家が登場
した時に、もう我慢できずに、ジャネット・ジャクソンのTシャツもくれるので、
Classicを買いにいったのですが、持ち帰ったのは、ピザスタイルのLCでした。
バタバタうごくフライングトースターのAfterDarkを見てやはりカラーのLCと決
めたのです。PC-9801 RA-2を売ったお金はyanoの大容量40MB(^_^)のハードディ
スクに変わっていました。

それからというもの、たった一人のデザイン会社に入社し、いろんな所に営業
して仕事を拾ってきました。その一社が、工事中であったアップルセンター肥
後橋でした。飛び込み営業で、「デザインの仕事ないですか?(こんな営業も
今はいませんよね?)」といったところ、とりあえずオープンの案内ハガキの
デザインと印刷の仕事を、諸吉所長にいただきました。
すると、とても気にいっていただき、できたてのアップルジャパンの大阪支社
を紹介してくれました。そこで掘支社長(現・インフォミックス株社長)と出
会い、関西のディーラー向けの販促誌の仕事をいただきました。DTPの仕事をい
きなり受注と同時に始めたのです。当時の師匠は、P&Cの森田社長。目にも止ま
らぬマウスさばきでした。いただいたファイルを毎日分析する日が続きます。
マニュアルに書いていないワザが当時からあふれていました(^_^)。

その後、1991年からは「MacPress」というMacintosh生活情報誌を発行しました。
関西で50,000部発行のフリーペーパーです。営業・編集・DTP・製版・印刷・配
送・雑務のたくさんのワラジをはきます(^^;)。究極の人件費コストダウンによ
る情報誌づくりをおこないました。販売店に設置したので、書籍の流通は最初
から無視です。毎月、佐川とヤマトの見積もり合戦をしていました。

やはり役に立ったのが版下作業。マックのトラブルでも全く問題なし! イザ
となったらアナログに戻ればいいのです。レーザーライターで400%にしてプリ
ントアウトして、紙焼きで縮小。出力センター閉店後は、この手でしのぎます。
誤植の発見したフィルムは、カッターで削って、OHPシートにプリントし、スト
リップしていました(製版屋さんごめんなさい)。

当時はよくも悪くも、ありとあらゆるDTPの実験に挑戦の日々。
Scitex社から新製品が届いたら使いにいき、大日本スクリーン製造から新しい
のがでれば、また無理をいい。時間を節約するために、PowerBook100でもDTPし
ていました。QuakeXpressとかPageMakerが動いていましたから驚きです。電車
の中でも新幹線の中でも、ボクの動くところが、編集部であり、「歩くMdN」と
異名をとっていました。ISDN公衆電話が登場すると、ニフティ経由の入稿とい
うのが当たり前になってきました。

森川編集長と知り合ったのも、このMacPressで取材にいってからでした。デザ
イン会社なのに、イメージセッターを持っているというとてもリッチな環境で
した。自現機液の鼻をつくニオイがなぜか今なつかしいです。

写真も当初はプロのカメラマンに依頼していましたが、経費節減がいつしか、
ハマってしまい自分で撮影をはじめました。今度はPhotoshopなどで加工できる
ので蛍光灯下でもフィルタがいらないことがわかり、きれいなスキャニングの
ために製版工場にも通い、製版技術にも興味を抱くようになりました。しまい
に印刷会社ではインクまで混ぜはじめる。もう、面白くてやめれれまへん(^_^)。

当時、DTPが出てきて、編集者の手離れが悪い時代とかいわれましたが、取材か
ら配送までコントロールできることは、ボクにとっては巨大なオモチャでした。

その後、QuickTimeの登場によって、テープ起こしや画面確認のために撮影して
いたビデオに、がぜん命が吹き込まれることとなりました。今までビデオ制作
といっても、京品急行提供のおしゃべりトマト「今月の歌」のような歌番組で、
歌のイメージに映像を挟むという仕事をやっていましたが、かなり勝手がちが
いました。すべてが一からのやりなおし。

しかし、当時の等速CD-ROM(150Mbps)であれば160*120ピクセル秒10フレーム、
cinepak圧縮でいいので、家庭用のシャープ液晶ビューカムとMacintosh LCと
SuperMacのVideoSpigotとAdobe Premiereで十分CD-ROM用のQuickTimeは制作で
きました。局のスタジオやMAルームが不要というのがとてもワクワクしました。
ナント自宅の寝室でもできるのです。しかし、cinepak圧縮に3日間もかかるこ
とがしばしばでしたが…。この頃から在宅勤務がはじまりました。日本にキャ
プチャーカードが、そんなになかったからです。会社に持って行くと帰れなく
なる。だから自宅で作業します(^^;)。

テロップを作っても標準仕様の横幅17文字以内で作っても見えないし、動くと
圧縮時間がかかるので、できるだけ被写体は動かないようにとか、デジタルマ
ルチメディア時代のノウハウも蓄積できました。

また、海外も円高のおかげで安くいけるようになって、制作コストをさげて海
外にも出没できるようになりました。入ってしまえばこちらのもの。根性があ
るほうが現場では仕事できるのです。英語よりもインタビューしたい気持ちな
んですね。握手する時には、思いっきり握手するし、絶対に覚えてもらえるよ
うに大声でしゃべる。ジョン・スカリー(現・ライブピクチャー社会長)会長
時代には、MacAIDというハンディキャップのある人にMacintoshを贈ろうという
NPO活動で、スカリー会長のサイン入り名刺すべてに1万円の値がついたと話し
をすると、「Macよりも利益率がいいね。この名刺は!」とおっしゃられました
(^_^)。

ビル・アトキンソン、アンディ・ハーツフィルド、マーク・キャンター、ビ
ル・アップルトン、ガイ・川崎、ジャン・ルイ・ガセー、トッド・ラングレ
ン、ピーター・ガブリエル、ジョー・スパークス、デビッド・スミス、テイ・
トーワ、マイク・マークラ、サジーブ・チャヒル、マイケル・スピンドラー、
レジス・マッケンナ、ポール・ブレイナード、ラッセル・ブラウン、ダイア
ン・バーンズ、スティーブン・ホーキング博士…。

関西のフリーペーパ-でも、Macintoshの歴々にインタビューできました。
いつしかMACWORLDではいつでもMacPressのプレスバッジが用意されるようにな
りました。

シリコンバレー、クパティーノのホームステッドハイスクールの聖地にも訪問
しました。2人のスティーブが通った高校の図書館では、2人の卒業写真が今
でもすぐに探し出してきてくれます。

昨年のMACWORLDでは、スティーブ・ウォズニアックが「パイを投げられたのは、
ビル・ゲイツよりボクの方が早かった」と語っていました。きっと、スティー
ブ・ジョブズは新しい何かを今回、発表してくれることでしょう。そう、新し
いノートの事もぜひ、話してほしいですね。日本が一番大きなマーケットなの
ですから。

PowerBookでトラックボールやトラックパッドのデザインが登場したら、すべて
のノートがそうなりました。VAIOのマグネシウムボディが登場すると、今度は
すべてがそうなりました。今度はAppleの番でしょう。「もう、液晶もなしです。
メガネだけです!」のところまで行っちゃってください。それかとびきり
キュートなコンピュータにするか。ウチの親戚までがiMacを急に買うといいだ
しました。WindowsとMacとどちらがいいかずっと悩んでいたのに、フルーツ
キャンディiMacをみたとたん、Macに決定したそうです。

さてさて、今度は魅力あるハードに負けないソフトウエアの番でもあります。
そのうちメジャーなソフトウェアのバージョンアップが2ケタの粋に到達しそう
です。もうそんなに機能はいらないよ! アップグレードもしないよ! もっ
と革新的なソフトウェアの登場を待ち望んでいます。CPUのクロックスピードだ
けではない、他の使い勝手をそろそろ考えてほしいものです。

最近、Windowsではメタセコイアなるシェアウェア?が登場していますが、また
Macでは、「REALbasic」
http://www.realbasic.com のようなMSでいうところの「VisualBasic」ような
ものも登場してきました。これはHyperCardで空いた市場を埋めるキラーアプリ
となることでしょう。

さてさて、幕張のMACWORLDでは、連日、アップルブースの隣のpanasonicブース
でクリエイターセッションをおこなっています。ぜひブースに遊びにきてくだ
さい。MACWORLDで御会いしましょう。

18日の夜はMacFanナイト 突撃レポーターとして登場!
http://www.idgexpo.com/MACW/99/party/index.html

19日の夜はCLUB APPLE extras -the jazz nite-
こちらではLIVE!をやります。
http://www.MFinK.or.jp/macworld/clubapple.html

ジョブズとゲイツの大河ドラマはじまる!
「Pirates of Silicon Valley」
1999年6月20日からTurner Network Televisionで毎週日曜日午後10時より開始
だそうです。
http://www.tnt-tv.com/movies/tntoriginals/pirates/index.html


翻訳名人「バビロン」にMac版を!

バビロン社のシュウキ社長にぜひMacintosh版を! と切にお願いしていまし
たが、日本人の吉田さんという方がスタッフに加わりバビロンMacintoshバー
ジョンに対してのヒアリングがはじまりました。ぜひ、一票を!
http://www.babylon.com/jpn/faq/mac.html
このソフトを使いたいがためにWindowsを使っています。

【神田敏晶】かんだ・としあき
世界で一番小さなデジタル放送局KandaNewsNetworkを個人で営む
http://www.knn.com/ mailto:kanda@knn.com
英語検定4級(中1程度)の腕前を活かし、珍英語で世界を駆け回るビデオ
ジャーナリスト。老後は世界の友だちの家を毎日泊まり歩く事を夢に地球的な
規模でネットワークを築く。年令不祥(自称27才独身)でマルチメディア界の
ドン・キホーテと異名をとる。デジタルクリエイターズでは企画・マーケティ
ングを担当。ビートルズバンド「The Beagles」ではバンマスをこなす(^_^)。

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■デジクリトーク
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フリーズとの戦い その6
中嶋かをり
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そうですか、ってんで送りました。1週間経っても返ってきません。連絡もな
いので電話して聞いてみましたら、やっぱりおかしかったそうです。症状が確
認されたそうです。よかった。ときどきウチでおかしくてもヨソへいくと良い
子になっているというヤツもいるので心配していたのです。直して、動作をチ
ェックしたところなので、これから発送するという返事をもらいました(ちょ
っとそばやの出前っぽい)。
翌日届きましたので、早速入れ替えると、直ってました。更生してマットウな
人になっていました。どんどん作業しても落ちません。アプリをたくさん起動
しても落ちません!ああ! 感動というよりもドッと疲れが出てその日は寝て
しまいました。

というわけで、皆さまも不審なSCSI回りの問題が多発して、G3ボードを増設
していたらソレが原因かも知れません。とりあえず、手持ちのものから検証し
ましょう(笑)というのがわたくしの得た教訓でした。人間、めんどうくさが
ってはイカンということですね。

あ、最後にですね、某アプリケーションQですが、ちょっと伏せてみましたけ
れども特に伏せる必要もないような気がしますのでバラしておきますとQuarkX
Pressでした(ってそんなこと丸分かりでしたか? どーもすいません チャン
チャン)。

速くアップデータお願いしますヨー>クオークジャパン様 オレは待ってるぜ。
(おわり)

【プロフィール】
なかしま・かをり(エディトリアルデザイナー)
1963年生まれ。東京学芸大学美術教育学科卒業。
いくつかのデザイン会社を渡り歩き、書籍・パンフ・広告・販促物・企業のDT
Pサポートなど来た仕事はなんでもやった。結婚を機に(専属のシステムサポー
ト要員である夫を入手したため)独立。現在は主にページもののデザインと企
業サポートを中心に、できることは何でもやっている。
NIFTY-SERVE FGRAPHIC Sub-SysOp
日本エディタースクール非常勤講師
著書:実用QuarkXPress4J・DTPブッシュナイフ等
" TARGET="NEW">http://www.ss.iij4u.or.jp/~bizarre/>

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●執筆時にはまだQuarkXPress4.02→4.05アップデータが出ていませんでしたが、
既にQuarkJAPANのwebで配付が開始されているようです。

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■ホームページリニューアルインフォメーション
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MK Exhibition
http://member.nifty.ne.jp/mk_exhibit/
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刈谷学の持つイメージを表現した、ストーリーを醸し出すグラフィック作品の
サイト。落ち着いた中にも華があり、彩りとメリハリ(理想)の2D作品ばか
りですが、お立ち寄り下さい。
自分で言うのもなんですが、新しいトップページ格好良いです!!

また、メルマガ「悩めるグラフィッカーズ」も発行しています。

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       分野、好きなライター、コラムに登場して欲しいクリエイター、
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編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
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