[0336] マクロメディアユーザーコンファレンス'99にて

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0336 1999/05/31.Mon発行
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前号の発行部数 12627部
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●マクロメディアユーザーコンファレンス'99にて
 月曜日担当:神田敏晶

●イベント情報
 「ジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバル」作品募集
 
●Webサイト情報
 Web開発関係者向けのポータルサイト「Builder-X」仮オープン

●メールマガジン創刊のお知らせ
 ベンチャーコミュニティBitValleyから『BitValleyMagazine』創刊
 


■ マクロメディアユーザーコンファレンス'99にて
月曜日担当:神田敏晶
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KNN神田です。

先週は、サンフランシスコ市で開催されたマクロメディアのユーザーコンファ
レンス'99にいってきました。

日本人は約2,000人のレジストレーションの中たった36 人という事ですから、
会場の中は外国人だらけ(私らが外国人なんですが…)。マクロメディアKKの
手嶋社長とはお会いでいませんでしたが、黒坂嬢とはホテルのロビーで森川さ
んらと一緒に盛り上がりました。

ひさしぶりに森川さんともお会いできました。しかし、森川さんはロビーで盛
り上がりながらも、風邪で絶不調ながらも、デジクリ原稿を書いていました。
ほんまマルチタスクなおっちゃんです。カゼで声がでないままでしたがおつか
れさまでした。

黒坂嬢は、ナント今月で日本のマクロメディア社を退社なさるとのことなので
した。早速、ボクも彼女にプロポーズをしておきました(^_^)。 なんたって彼
女は、英語もできるし、プレゼンもできる、人的ネットワークもある、マーケ
ティングもわかる、酒も強い、しかも美人! ないのは米国のビザくらいです。
しばらくはのんびりさなるとのことですが、本当にお疲れ様でした。またよろ
しくお願いいたします。

さてさて、コンファレンスの模様ですが、今回 http://www.shockwave.com
よるマクロメディアのコンテンツ事業進出がなんといっても一番の話題でした。
今までなかったのが不思議なくらいですが、ネットワークのゲームセンターが
オープンするようなものですからね。

「Shockwave Remote(無料)」と「Shockmachine(19.95ドル)」という ゲー
ムブラウザが来月から発売になるということですが、これには非常に期待した
いところです。RealNetworks社のG2とPlusといったところでしょうか?

あとは、小額課金と制作者への分配システムだけだと思います。これがなかな
か難しい…。缶コーヒーを買う感覚のポケットの中のコインの感覚でなら払い
やすいのですが…。カードの請求書を丹念にチェックしている現代では小額の
課金が一番難しいのですが、これをクリアできるところに出口があるのも確実
です。

キーノートスピーチでは、ネットスケープ社というよりも、AOL 社の最高技術
責任者となったマーク・アンドリューセンが登場します。といっても新しい発
表は何もなし…。少し期待はずれ…。こちらのIT産業のVIP はビル・ゲイツを
はじめとしてネタがない時は未来論になる傾向があるようです。

こちらのキーノートでは、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような場合
を除いて、講演のあと必ず質問コーナーがあるのです。これはボクのようなジ
ャーナリストの場合はとてもチャンスです。質問さえすればマーク・アンドリ
ューセンが答えてくれるからです。

「Palm VIIが今週ニューヨークで発売されましたが、これからのブラウザはど
のように変化すると考えていますか?」という主旨の質問をしたいのですが、
ボクの英語力では、

Palm VII is selling start at NewYork in this week.
What do you think about next genelations browser how does it
change?

となりました。賢明なるデジクリ読者なら文法的なまちがいや、デタラメ英語
が気になって仕方がないと思いますが、自分の英語がデタラメだからといって
質問しないという論理をボクは持っていません(決して、デタラメ英語を奨励
している訳ではありません)。

2,000 人の聴衆の前で、堂々とこのデタラメな英語で彼に直接質問をすること
はボクは平気なのです。それは、登山家がそこに山があるから登るようにそこ
にブラウザの発明者のマークがいるから、彼とコンタクトを取るのはその瞬間
しかないからです。きっと、ボクの英語もこれ以上ヘタにはならなく使えば使
うほどマシになるでしょう。

彼の英語はとても早くて聞き取れないのですが、あとで彼の英語を20回以上ビ
デオで聞き、ルームメイトの手もわずらわせてようやく理解できました。

「あらたな情報端末がいくら登場しても、そのブラウザが常に最適とは限らな
い。常にいくつもの選択枝があるはずだ」という答えでした。この模様はスカ
イパーフェクTV のコンピュータチャンネル「MacTV-J」で御覧いただけると思
います。

今回のユーザーコンファレンスで、Flash4も登場しましたが、MP3 への対応は
わかるのですが、他の機能のインプレッションは、はっきりいってよくわかり
ませんでした。水曜日の「MKチャット対談」に期待したいところです。ボクに
は何が斬新なのかよくわからなかったからです。逆に玄人向けのアップグレー
ドなんでしょうね。

ボクにとって、今回の製品の目玉は、マクロメディアではなく、メタクリエイ
ションズ社の「カノマ(CANOMA)」です。これはビデオと写真がメインのボク
にとって、強力な武器になりそうです。2Dの写真にオブジェクトをはめこんで
微調整をすれば、パースペクティブを計算して3D化してくれるものなのです。

たとえば展示会のブースの、角度がちがう写真が2枚あれば、それだけでブー
スを前からも横からもグリグリ見ることができるからです。ブラウザで見るた
めには、メタストリームのプラグインが必要ですが、プロモーション用には、
QuickTimeなどにウオークスルーのムービーが残せそうです。Mac版&Win版同
時発売です(^_^)。

例えばビートルズの武道館の写真をいくつか用意して「カノマ(CANOMA)」で
再現するとあらら不思議、ジョン側から見たり、ポール側から見たりすること
ができそうです。あ~!とってもワクワクするなあ。早くゲットしたいです。

値段は499ドルです。ダウンロードだと469ドル。でもやっぱりバックアップの
ためにもCD-ROMで持っておきたいのと、少しでも安く買うために店頭に並ぶの
を待つことにします。店頭で定価販売はありえないからです。このあたりのメ
ーカーの直販マーケティングは要検討ですね。ショウプライスも今回はありま
せんでした。

きっと、ダウンロードだと400 ドル以下にする必要がありますね。マニュアル
はPDFでもいいんですが、物理的製品を3割引の店が出るとダウンロードする魅
力は半減してしまうからです。

それにしても、この「カノマ(CANOMA)」は流行しちゃいそうな気配を感じま
した。「カノマグラフィー」というジャンルが登場してきてもいいくらいです。
なんといってもバージョンは1.0です。今までのVR とはちがった世界が手軽に
再現できそうです。2.0 には人物や顔などがきっと表現できるのではないでし
ょうか? 欠点は見てみないとこの良さがわかりにくいところでしょう。

今回のユーザーコンファレンスで一番残念だったのが、Shockwave.com が同時
オープンできなかったことでしょう。いろいろ事情もあると思いますが、せっ
かくのこのコンファレンスで公開できればインパクトも大きく株価にも多いに
反映できたと思います。

…といってもボクの会社の6Fでは、毎日徹夜ですごい3D ビリヤードゲームを
作っています。ネットワーク経由でどうしてこれだけグリグリ動かせるのかと
ても不思議です。これも近日公開予定です。

このコンファレンスをきっかけに徹夜モードになって、コンテンツビジネスの
ゴールドラッシュにチャレンジする人たちに栄光あれ!

【神田敏晶】かんだ・としあき
世界で一番小さなデジタル放送局KandaNewsNetworkを個人で営む。
http://www.knn.com/ mailto:kanda@knn.com
英語検定4級(中1程度)の腕前を活かし、珍英語で世界を駆け回るビデオ
ジャーナリスト。老後は世界の友だちの家を毎日泊まり歩く事を夢に地球的な
規模でネットワークを築く。年令不祥(自称27才独身)でマルチメディア界の
ドン・キホーテと異名をとる。デジタルクリエイターズでは企画・マーケティ
ングを担当。ビートルズバンド「The Beagles」ではバンマスをこなす(^_^)。

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■イベント情報
「ジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバル」作品募集
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今年10月13日~17日に名古屋市内の国際デザインセンター/アートピアホール
(名 古屋市中区栄三丁目18番1号)で開催される「ジャパン・デジタル・アニ
メーション ・フェスティバル」が作品を募集している。

同フェスティバルは,デジタル・アニメーション・クリエイターの発掘と支援
デジタルコンテンツ産業の育成を目指し、名古屋商工会議所などが中心となっ
て開催するもの。デジタル・アニメーション・コンペティション、デジタル・
アニメーション制作ハード&ソフト展示会、デジタルアニメーション・ワーク
ショップ(制作体験コーナー)などのイベントが催される予定である。

デジタル・アニメーション・コンペティションの審査委員には浜野保樹氏(東
京大学助教授:審査委員長)押井守氏(映画監督,トム・シート氏(アニメー
ション製作者)など。

応募資格は,アマチュアであれば、年齢、国籍、個人・グループ、経験の有無
を問わない。商業ベースの作品も3作未満であれば応募できる。作品のテーマ
内容、手法は自由。ただし、制作プロセスでコンピュータを使用しているアニ
メーションであること。提出形態は、VHS ビデオかデジタルビデオ。それ以外
のメディアの使用も相談に応じる。締切は8月31日(火)必着。

全応募作品の中から、グランプリ1点(賞金100万円)金賞1点(賞金50万円)
銀 賞1点(賞金30万円)、その他特別賞、企業賞などが贈られる。

問い合わせ・作品提出先
〒460-8422名古屋市中区栄二丁目10番19号名古屋商工会議所内
ジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバル実行委員会事務局
FAX:052-231-6767 E-mail:info@jdaf.gr.jp

ジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバル
http://www.jdaf.gr.jp/

・Webサイトのデザインもなかなかかっこいい。期待できる。(柴田)

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■Webサイト情報
Web開発関係者向けのポータルサイト「Builder-X」仮オープン
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<以下は主宰者情報>

イメージソースでは5/28にWeb開発関係者向けのポータルサイト「Builder-X」
をベータリリースしました。(本公開は6月末予定)

主な特徴は
1.XMLベースで開発された「サイト制作者を検索する」サーチエンジン
2.クライアントにベストパートナー(制作者)を提案するマッチメーキングシ
ステム
3.厳選されたWeb制作者向けポータルメニュー

などです。コンセプトやシステムについての概要は
http://builder-x.imgsrc.co.jp/About/ をご覧ください。

6月末を本公開と予定していますが、その間に、「Builder-X」にこれまでお作
りになられたサイトを是非ご登録くださいますようお願い致します。

http://builder-x.imgsrc.co.jp/

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■メールマガジン創刊のお知らせ
ベンチャーコミュニティBitValleyから『BitValleyMagazine』本日創刊
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<以下は発行元情報>

~Bit Valleyベンチャーの息遣いを伝える
ちょっと便利なコミュニティ・マガジン~

ネット系ベンチャー企業を中心として集うコミュニティ Bit Valley
http://www.netage.co.jp/html/nacr/30.shtml)は、その活動の息遣いを伝
えるべく、本日より毎週月曜日に無料メールマガジン「BitValley Magazine」
を創刊する。

「BitValley Magazine」は既存のメディアとは違い、「起業家自身によって発
行されるメールマガジン」であるということが特徴。
主な購読者層は BitValleyMLに参加しているメンバー。将来的には、Web サイ
トとの連携も考えている。

本メールマガジンでは、様々な起業家や、起業家と関わる人達が今考えている
こと、現状問題と感じていること、また興味のあることに関する記事を掲載し
ベンチャーに関わる様々な人々のありのままを掲載する。

また、Bit Valleyの名の下に集まった企業の様々な活動(渋谷のカフェで毎週
金曜日に開催されるベンチャー企業の自由な会合である Bit Friday 等)の状
況についても迅速に掲載する。

なお、この本メールマガジンは、今現在Bit Valleyに参加している、積極的に
その活動を伝えていきたいボランティアメンバーによって運営されている。

http://bvm.uva.ne.jp
http://www.netage.co.jp/html/nacr/30.shtml

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■現在募集中
http://www.dgcr.com/etc/invite.html

読者プロフィール
ホームページリニューアルインフォメーション
新刊情報
デジクリClassifieds など、クリエイターに有益なもの全般!!

■編集後記(5/31)
・今日はディジタル・イメージ展の展示のために、上田市まで行く。新幹線で
大宮からわずか1時間だ。トライしたかった、横川からバスで碓氷峠を越えて
いくコースはものすごく時間がかかり、朝早く出なければならないためあきら
めた。しかし、まだ神田さんの原稿が未着だぞ。さて、どうなるか。あっ、い
ま着いた。よっしゃー、間に合った。オンラインマガジンの醍醐味。(柴田)
・人間、自信のない時ってどうしてこう上手くいかないもんなんだろう。別に
能力が下がる訳でもないのに、自信がなくなったら好転しない。最近、逆のパ
ターンを見た。輝いていた。そういう人を見るのは嬉しい。もちろん、形ばっ
かりで自信ありげな顔をしている中身のない人もいるけれど。(ハマムラ)
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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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