[0398] ニッポンの夏!緊張の夏!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0398   1999/08/23.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13798部
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 <甲子園も終って、静かだ、、、>
 
●デジクリSPECIALコラム
 ニッポンの夏!緊張の夏!
 神田敏晶

●デジクリのWebサイト紹介
 文化庁メディア芸術プラザ

●展覧会案内  
 クロスコピーライト・グループワーク展「mixsix」
 web上での期間限定企画展。只今開催中!9月14日まで



■デジクリSPECIALコラム
ニッポンの夏!緊張の夏!

神田敏晶
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KNN神田@東京です。

ニューヨーク、サンノゼ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトルを経由
して、帰国しました。成田空港に到着し、機内からタラップに出た瞬間、8月
の半ばといえども、強烈な湿度にアジアを実感せざるをえませんでした。

さて、もっとも緊張するラゲッジクライムです。なんでラゲッジクライムで緊
張するかと言うと、いつもG3ブルー&ホワイト350MHZを持ち歩いているからで
す。各空港によっては機内持ち込みが可能なんですが、きびしいところだと、
貨物扱いになり、ブルー&ホワイトを貨物扱いで預けさせられ、破損しても文
句をいわないところに署名させられるという羽目におちいるからです。

トランクなどと一緒に、次から次とカルーセルにラゲッジが登場します。緊張
の瞬間です「無傷でいてくれ!」と祈り続けます。しばらくするとザワつくの
ですぐにわかります。いつも、まわりの人のほうが、口をあんぐり開けてボク
のブルー&ホワイトを指をさしてくれているからです(^^)。

G3ブルー&ホワイト350MHzの上部にショルダーバンドをくくり、FRAGILE のワ
イングラスの絵の赤いシールがはってあるのは、世界ひろしといえどもボクの
Macだけですからね。いちおう、今までCPUのクーラーがぶっとんだり、外側の
ケースがしまりにくくなったぐらいで、それほどの被害はこうむりません。む
しろ、外観がコンピュータと思えるほうが、放り投げられたりせずにすんでい
るのかもしれません。

以前、厳重にくるんだモニタが破損しており、外箱が無傷で保険がおりなかっ
たことがあり、それから中身が見えるようにしてラゲッジに預けるようになり
ました。

税関で「それはコンピュータですよね」と声をかけられます。「お仕事ですか
?」と聞かれ、「観光でこんなの持ち歩きませんよ(^^)」「わたしもMac を使
っていますが、持ち歩いている人ははじめて見ました」だって…。

また、ブルー&ホワイトをショルダーホルダーをつけて歩いている人はあまり
おらず、東京の地下鉄でもけっこう目立っています(^^)。これにあと、車輪と
か装備して、液晶ディスプレイなども搭載できると、電源があればどこでもG3
パワーでデモできそうです。また、デスクトップも稼動できる大容量の電池も
あればいいなあ。今回のツアーで、デスクトップでもモバイルできることが証
明されました。

なぜ、ブルー&ホワイトを持ち歩いているかって? それは、まだFirewire が
搭載されているMac のノートがないからです。ノートでなくてもいいから、機
内持ち込みが可能なサイズでDV編集できるMacがどうしても必要なんです。

ラゲッジに積み込まれたブルー&ホワイトはこうなってしまいますからね。
「旅するG3ブルー&ホワイト350MHzの衝撃映像!」
http://www.knn.com/real/99/99072101.ram
(RealPlayerが必要です)

【かんだ・としあき】
世界で一番小さなデジタル放送局KandaNewsNetworkを個人で営む。
http://www.knn.com/ mailto:kanda@knn.com
携帯電話は昨年やめてしまい、オフィスからうるさい電話もなくしてしまいま
した。隣の部屋で受けた留守番電話を1日1回チェックするだけ。メッセージ
には「お急ぎの方は、電子メールでお願いします」。これだけで、自分の時間
が3倍は生きてきます。
「会った時(Atom)には密に、デジタルでは最小限に…」をモットーとする。
人と違ったことを、すればするほど独自の視点と価値感が生まれると信じてい
る永遠27才のデジタル・ノマド(電子放牧民)。

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■デジクリのWebサイト紹介
文化庁メディア芸術プラザ
http://plaza.bunka.go.jp/
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このサイトの目的は「メディア芸術に興味を持つ全ての人の為のサイトです。
メディア芸術プラザは、インターネットを活用し、コンピュータグラフィック
スをはじめとする新しいメディア芸術の創作活動に役立つ各種の情報や素材の
提供、優れたメディア芸術作品の紹介、作品発表の場の提供などをおこなうこ
とにより、日本のメディア芸術の創造活動の推進とその発展を図ることを目的
としています」と、トップページにある。

サイトは、優れたアーティストの作品を収蔵した「美術館(ミュージアム)」、
アーティストの作品発表の場である「画廊(ギャラリー)」、応募作品に一線
で活躍するアーティストからの講評を得られる「講座(カレッジ)」、メディ
ア芸術に関する情報を集積する「図書館(ライブラリー)」の4つのコーナー
から構成されている。

「講座」に作品を応募して高い評価を得ると、「画廊」で作品展を開く機会が
得られる。さらに「画廊」で高い評価を得ると、「美術館」で企画展を開催す
ることも可能だという。

8月度講座講評作品が「講座(カレッジ)」で公開されている。「講座」では、
一線で活躍するアーティストが毎月1度応募作品の講評をする。校長は河口洋
一郎、講師は木村卓、田中誠一、原田泰、若林尚樹、石橋広在、片岡信一の各
氏(プロフィルは「講座」にあり)。

いま公開されているアーティストは、KUMIKO、佐藤元昭、MASANTA、関口英人、
ミヤケセイゴー、計良元宏、横山直、秋元直子、杉山 薫、熊谷武洋、ブッチ、
他の各氏。9月公開作品は既に締切った(毎月20日)。現在はテーマが自由な
ので、以前に作った作品でも応募できる。

メディア芸術画廊は、次のアーティストの作品が展示されている(なんと6人
がディジタル・イメージの会員である)。
Rey.Hori「Watch the Sky」
倉嶋正彦「ダンスイメージアート DANCE WIND」
大場康雄「Kazematsuri」
小笠原たけし「人工的な手法による、非人工美の表現」
鷺 義勝「SCENE#98」
服部幸平「Kouhei HATTORI Stadium」
softcell「manifesto」

8月に新しく展示されたRey.Horiさんのメッセージ。「拙作は同一視点の連作
CGで、アクセスする時間帯によって8種類の異なった絵を見ることができる仕
掛けにしました。「時間に合わせてアクセスしてまで全部の絵を見るヤツなん
てどこにおんねん!」という声も予測しまして(笑)、一度中に入れば全作を
眺められるようにもなっております」

美術館では、第2回企画展「写し絵-江戸から明治の最先端エンターテイメント」
が公開中。Quicktime によるムービーで、写し絵の実演をみられる。現在4つ
のムービーが楽しめる。また、平成10年度文化庁メディア芸術祭授賞作品が展
示されている。

なお、このサイトに参加するにはトップページで 会員登録(無料)が必要だ。
お役所の仕事にしては、なかなか面白い情報料の多いサイトである。

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■展覧会案内  
クロスコピーライト・グループワーク展「mixsix」
web上での期間限定企画展。只今開催中! 9月14日まで
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web の世界では著作権に対する意識が低く、知らない間に自分の作品が使われ
ていたということをしばしば聞きます。知らない間でなくても、例えば「作品
を下さい」と初対面の方に不躾に言われたりも多く、制作者側は、そのような
風潮に嫌気がさしてたりすることが多いような気がします。

そのような風潮の中、あえて気の合う仲間同士で互いの作品を使いあうという
試みは簡単なようでなかなか難しいことでした。それぞれの作者の心情をふま
えつつ、自分の個性をいかに出していくか……皆それぞれこのへんは拘って制
作してきました。

「どうせ使われるのなら素敵な使われ方で」
新たに生まれ変わった自分の作品を見て、こう使われるのなら、提供して良か
った。そう思われるような使い方をしたい……
この試みで、他者の作品を使うことへの意識が深まってくれればいいな……
そんな思いでいっぱいです。

といった訳で、私たちmix6メンバーからのこのメッセージが伝わってくれるこ
とを願いつつ、そこまで難しく考えなくても、楽しい雰囲気が伝わってくれれ
ばこの企画は成功することになるのではないかと思います。
たくさんの人に見て頂きたいと思っておりますので、どうぞ気軽にお立ち寄り
下さい。

.......mie Kobayashi
.......mie@babybunny.org
.......& personal website.... "antenna::" ......
.......http://www.babybunny.org/antenna/

「mixsix」web上での期間限定企画展。只今開催中! 9月14日まで。
http://www.babybunny.org/mix6/

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■編集後記(8/23)
・キャンプしていて増水した川に流された悲報があるが、わたしも危ない体験
がある。大学生のとき自転車部に属しており、梅雨時に五日市の河原(中州で
はない)でキャンプした。夜中にどうも変に水位が上がってきたので、危険を
感じたリーダーが、橋の上に撤収を命じた数分後、テントの床が流れる川にな
った。食器がいくつか流失したが、全員無事だった。やはり自然を舐めてはい
かん。先日の集中豪雨では町中でも至るところ水没したのだし。(柴田)

・神田さんのプロフィールにある「永遠の27才」。この27才という意味って何
なんだろ? と考えたりする。そんなに27才の時にいいことがあったのか、そ
れとも30代の成熟度まではいかないけれども、20代前半の未熟さではない、と
いうことなのか…。や、直接本人に聞けばいいんだけど。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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