[0479] ステキなオタク系サイトを開設

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0479   1999/11/30.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 14532部
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 <さすが日本人、芸が細かい>

●デジクリトーク (連載6)
 ステキなオタク系サイトを開設

●デジクリトーク
 Avaters99(AV99)へのお誘い
 出淵亮一朗

●展覧会案内
 ディジタル・イメージ クリスマス展




■デジクリトーク (連載6)
ステキなオタク系サイトを開設

カネマキトモコ
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なんだかものすごく寒いんですけども。雨が降ると、この時期沖縄といえども
寒いです。さて。

<前回までのあらすじ>
紆余曲折を経て沖縄でデジタル系講師をはじめたカネマキのもとにある日、高
校時代からの悪友H(仮名)からのメールが届いた―――。

まあ、ぶっちゃけた話、HはエロCG描きで、同人ソフトとかでばんばん活躍
しているような人間だったわけですが、そのHがサイトを開設した、というメ
ールが私の手元に届いたわけです。見ればなんだか美しく、Hの趣味が炸裂し
ているサイトです。それをきっかけにちょこちょことメールの交換なぞをして
いると、Hは無責任にも「カネマキもサイトをつくってみれば~?」などとい
うではありませんか!

もともと創作意欲の旺盛な私のことです。そういわれて黙っているはずがあり
ません(笑)。かくして私の個人サイト作成の長い旅がはじまったのでした。

その当時私の手元にあったとりあえずのツールといえば、WINDOWS標準
搭載のメモ帳&フロントページエクスプレスでした。しこしことカッコいいサ
イトをめぐってはソースをのぞき、のぞいてはペーストして書き換え、という
HTML書きの基本中の基本作業から私のサイト作成ははじまりました。一応、
授業で本当に基本のHTMLは生徒に教えていましたから、どうにかなったも
のの、その授業がなかったらどうなっていたかはわかったもんじゃありません。

コンセプトはとりあえず雑文サイト。まあ、一番個人サイトに多い形だとは思
いますが。それに趣味をたっっっっっっっっぷりと付け加えたステキなオタク
系サイトです。

作る作業は基本的に好きですから、それはそれは快調にサイト作成はすすめら
れていきました(というか快調だと私は信じていました)。

自慢じゃありませんけどね、開設当初コンピュータのことは分っても、WEB
のことはほぼ素人さんだった私です。ファイルサイズの重要性やら、GIFと
JPGの違いさえわかっておらず、ばかりかネスケとIEの違いだってよくわ
かってませんでした(マック搭載がネスケでWINDOWS搭載がIEだと思
ってました。あはははは。ちょっとだけウソです)。

そしていざ開設! です。またも自慢ですが(笑)、見事にすべてがセンター
ぞろえの! それはそれはステキなサイトができあがりました。ページタイト
ルの画像なんて何kあったんだろう…という勢いです。もちろん掲示板もカウ
ンターも借り物ですし、ばかりかTOPページではステキな音楽が鳴り響いて
おりました。ちなみにTOPページの背景色は#0000FF な上に日記ページの背
景は#80ff00。 目がちかちかして死にそうです(笑)。別にこの色とかセンタ
ーあわせのレイアウトが悪い訳ではありませんよ、念のため。

まだまだお友達しかやってこない身内サイトだったわけですが、さすがにこの
TOPページレイアウトはまずいと思ったのか、開設3日後にTOPページを
改変(笑)。今度は背景色が黒のTOPページです。ちなみに私のパソコンか
ら当時のTOPロゴをひきずりだしたところ、26kもあったんですけど…マ
ジ? ようやくこの頃、ネットだけの知識じゃいかん! と思い始めたのかタ
グ辞典を購入していることが当時の日記からうかがえます。

その頃の私は、ネットの怖さもなにも知らないごくごく普通の個人サイトを公
開する1人のおねえちゃんだったわけです。それがたったの1年でこんなこと
やってるんですから、いやあ、怖いもんですね。

そんな私にまたしても転機がおとずれます…。それはあるメールマガジン主催
で行われたオフ会でのことでした。(つづく)

【かねまきともこ】 tomoco@love-create.com
1975年横浜生まれ。沖縄在住。ラブクリエイト代表。インターネットウル
マ編集長。ちなみに[#476]で柴田さんがおっしゃっていたデジクリさんが住む
にはここが最高、ってのですが、デジクリさんに最高かどうかはともかくとし
て、沖縄は住むには最高です。マジで。

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■デジクリトーク
Avaters99(AV99)へのお誘い

出淵亮一朗
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今年も、来たる12月4日ごろにサイバースペースにて、Avaters99
(AV99)が行われる。

http://www.ccon.org/conf99/ 

AV99は、今年4回目のサイバースペース(インターネット上でのマルチユ
ーザー3Dワールド)とアバター(そこでのユーザーの化身)のお祭りである
が、昨年から、本当にサイバースペースの中で、行われるようになったのだ。

サイバースペースの中で、ちょうどSIGGRAPHのような、コンベンションをそっ
くりやってしまおうというイベントである。VRワールド内にはブースが建ち
並び、そこに思い思いのアバターとなった人達が、世界中からアクセスしてく
る。アートショーに自分の作品を展示することもできるし、論文発表やトーク
を会場にて、聴衆の前で行なうこともできる。クライマックスは、AVVYS
99という、アバターのコンテストである。いわば、サイバースペースでのコ
スプレコンテストだ。

その他、会場にWebCamを設置したり、サイバースペースツアーがあったり、盛
りだくさんの内容となっている。

日時は正確には、USAのPacific Time午前10時より深夜すぎまで、とある
ので、日本でいうと、12月5日(日)の早朝3時くらいより始まり、午後9
時近くまでがもりあがっている時間であるとみられる。

このワールドに入るには、ActiveWorldsというプラグインが必要だ。ダウンロ
ードはここでできる。

http://www.activeworlds.com/ 

必要環境は:
PCユーザー
*133MHz以上のCPU
*Windows95/98/NT
*16MB以上のRAM
*50MB以上のハードディスクスペース
*モデムダイアルアップ(28.8以上)
マックユーザー
PCエミュレーションの動くOS8.0以上のマシン
G3/G4 iMacが推奨

イベントとその参加の仕方を、ちょっとおせっかいに説明しよう。

Cybertradeshow
http://www.ccon.org/conf99/exhibit.html

サイバートレードショーは、ちょうど機器展示のための企業のブースにあたる
ものである。参加するためには有料と無料のオプションがあるが、有料の方が
優先して考慮され、より良い場所にブースを出すことができるようだ。バーチ
ャルに自分達の看板やイメージを展示でき、そこから自分のHPへリンクさせ
たりすることもできる。

また、「ボット」というロボットアバターが、ブースの係員になって、かわり
にいろいろ説明してくれたりするらしい。

Art Gallery
http://www.ccon.org/conf99/artgallery.html

アートギャラリーには、自分の作品を展示することができる(審査に通ればの
話だが)。作品の提出はいたって簡単である。アートワークは3つのパネルで
表示される。それぞれの作品について、

1) 作品の「サムネール」のJPEGイメージのあるURL
2)そこからリンクさせたい、作品の本体がある場所のURL
3)作品の簡単なタイトル

をHP上のフォームに記入して送れば良いだけである。申し込みの締め切りは
一応、「Pacific Timeで12月1日の午前10時まで」とある。

いまはやりの「バーチャルビューティ」を、大挙出展したらおもしろいかも?
「日本人はなに考えてるんだ?」と思われるか、「さすが日本人、芸が細かい」
と感心されるか?(でもたぶん受けます)

Speaker
http://www.ccon.org/conf99/speaker.html

いちばんチャレンジングなのが、スピーカーとなって参加することであろう。
スピーカーとは、聴衆の前でなんらかのテーマで話をすることである。もちろ
ん、英語でなければならない(ActiveWorld は英語版のみであるし、主催者か
ら考えて)

しかし、文字チャットによるものなので、発音が悪くても関係ない。チャット
ではネイティブでも、変な英語になったりするし。けっこう良い、海外へ自分
をアピールする仕方なのかもしれない。

われをと思う人はぜひ! ただし、観客は自分でメール出すなどして集めて欲
しいとのこと(もしかしたら、意気込んだ割には、だれも聞いてないかもしれ
ないということか?)。

次のようなテーマがお勧めになっている。

*バーチャルワールドの作り方
*マルチユーザーワールドの技術
*サイバースペースでの人工生命
*自分のアート作品について
*自分の国の文化、言語
*自分の国で今何がおこっているか などなど。

Avatars99 Avvy Awards
http://www.ccon.org/conf99/avvys.html

メインイベントのAvvys99の参加要綱はこのようである。

*申し込みの締め切り 12月1日午後5時( PST)
*VRML97で製作すること
*ファイルサイズリミットは60K、1000ポリゴンまで など。

賞のジャンルは

*もっともリアルな人物キャラクター部門
*非人物キャラクター部門
*もっともエレガントにポリゴンとテクスチャーを使っているキャラ部門
*ベストジェスチャー部門

などなどがある。ではでは、サイバースペースの中、AV99でお会いできる
といいですね。

【でぶち・りょういちろう】debuchi@atom.co.jp
1958年鳥取県生まれ、九州芸術工科大学画像設計学科卒、アスキー、ハイ
テックラボ・ジャパンを経て、現在は(株)アトムの専属アーティスト。94
年キリンコンテンポラリーアワード最優秀賞受賞、97年マルチメディアコン
テスト/ネット部門エンターテインメント賞受賞。その他、海外での作品発表、
受賞いろいろ。デザイナーにおすすめ、日本最高のVRMLチュートリアルサ
イト「VRMLaboR:バームラボー」を主宰。
http://www.atom.co.jp/vrml2/labo/


以下転載自由
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■展覧会案内
ディジタル・イメージ クリスマス展
http://www.digitalimage.org/
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<主催者の挨拶>

私共はコンピュータグラフィックス・アーティストの自主的な集まりです。参
加アーティストは190名を数え、年に2回、春と夏に東京と大阪で大規模な
グループ展を開催しています。この2つの展覧会を軸に、今年は新潟県柏崎展、
長野県上田展を開催。さらに先日の幕張メッセで行われたWorld PC Expo にも
招待出展し、いずれも大好評を博しました。

そして今年の活動の最後を飾るのが、今回ご案内差し上げます、六本木のアク
シスギャラリーでのクリスマス展です。「クリスマス」をテーマにCGアーテ
ィストがポストカード作品を出品します。下記の要項で開催致しますので、皆
様お誘い合わせの上ご来場下さい。

なお、会期中はギャラリー内におきましてポストカードを販売し、収益金は全
額、財団法人日本ユニセフ協会に寄付致します。

DIGITALIMAGE X'mas Exhibition
ディジタル・イメージ クリスマス展
12/18[SAT]-23[THU] 10:00AM-7:00PM at AXIS GALLERY

阿部知弘 雨宮由里子 アライ・マサト 荒木慎司 安藤克昌 飯田HAL 
井沢洋二 石川浩二 イシグロマサハル 石原博志 市川祐司 井上佳子 岩
井宣雄 岩渕泰治 上畠益雄 梅地浩太郎 江川宜宏 エナミケンジ 扇原康
成 大賀葉子 小笠原たけし 岡部タカノブ 小川アリカ 加藤俊明 叶雅生
上口睦人 川口吾妻 川越幸子 北岡久美子 喜多見康 木村智博 公庄 治 
倉嶋正彦 桑島幸男 小坂達哉 小澤貴也 小林健三 小松修 齋賀和彦 斎
藤 浩 酒井和男 鷺 義勝 柴田敏明 菅原明彦 杉谷泰宏 鈴木守 ラジカ
ル鈴木 成光雄 タカセマサヒロ 瀧谷真樹 竹久マサオ 武田瑛夢 竹田憲
司 田中修一郎 田中誠 ダバカン 駄場真弓 近澤由美子 筒井海砂 津曲
浩司 ドルバッキーヨウコ 中井勝郎 中川佳子 ナカノヒロフミ 中林たけ
る 中山嗣朗 韮沢 薫 橋本 聡 服部正志 花山由理 羽田宗春 早坂光平
樋口 誠 福間晴耕 ふじわらかずえ 藤原ヨウコウ 星沢順子 Rey.Hori 
MASANTA 松永順 松林あつし 松原英二 松原浩司 松本明彦 三河
一郎 御竿佐知 溝川英男 南光英 ミヤケシゲル 六浦丈雄 武藤修 目黒
詔子 望月澄人 安井千博 山田博久 山本里士 山本ゆり子 杠聡 横井由
美子 横山弥生 吉井宏 吉田光治(参加102名)

会期 12月18日(土)~23日(木・祝)
   午前10時~午後7時(入場無料)
会場 アクシスギャラリー
   東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4階
   Phone:03-3584-4306(会期中のみ)
   地下鉄日比谷線六本木駅 六本木交差点方面出口(出口3)
   六本木交差点から外苑東通りを東京タワー方面へ徒歩7分
主催 ディジタル・イメージ
特別協賛 株式会社アクシス
後援 財団法人日本ユニセフ協会
   CG-ARTS協会(財団法人画像情報教育振興協会)
   財団法人新映像産業推進センター
   財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会

会期中はギャラリーにおいて、出品作品のポストカードを販売致します。その
収益は財団法人日本ユニセフ協会に全額寄付させて頂きます。

クリスマスパーティー 12月18日(土)午後3時~ (参加無料)
とくにデジタルキッズたちの参加を歓迎します。

問い合わせ先: 101-0032 東京都千代田区岩本町2-15-8 MAS-MITA6F シフカ内
ディジタル・イメージ事務局 03-5823-7650 E-mail:info@digitalimage.org

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■編集後記(11/30)
・ディジタル・イメージ今年最後のイベントを12月18日から六本木のアク
シスで行なう。クリスマステーマのポストカードを102種類つくり、その原
画をA2にプリントして展示する。ここ数日はポストカードの印刷データの整
理ばかりやっていた。なんでこの絵がクリスマスなんだ? というのもないわ
けではないが、楽しい絵がいっぱい集まった。でも、長いこと人間やってきた
が、クリスマスに思い入れなんかまったくないんだな、わたし。  (柴田)

・私もクリスマスに思い入れないですねぇ。正月にもないけど。特別な日とい
う感覚がない。自分の誕生日の過ごし方も適当。明日、地球が滅びるとしたら
何をして過ごすか? う~ん、特に何もしない気が(笑)。こんなんだから、
2000年とか言われても、特に何をしようという気がない。Y2Kが気にな
るくらいかな。無気力な人間ではないけど。        (hammer.mule)

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.shohyo.co.jp/nagesen/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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