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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0581 2000/04/14.Fri発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 15921部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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<私は辞書じゃありませ~ん>
■デジクリトーク
講師をやっていて思うこと
安井千博
■デジクリトーク
どこでも仕事!
須貝 弦
■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0058(4/14)
ビデオサロンでの連載枠が確定!
------世界一周出航(5/22)まで残り38日-------
------南十字星出航(8/31)まで残り138日------
川井拓也
■コンテスト情報
第2回東京グラフィックスCGアート展
■サイト案内
オンデマンドショーのエクジビションレポートが掲載された
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0581 2000/04/14.Fri発行
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講師をやっていて思うこと
安井千博
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どこでも仕事!
須貝 弦
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ビデオサロンでの連載枠が確定!
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川井拓也
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第2回東京グラフィックスCGアート展
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■デジクリトーク
講師をやって思うこと
安井千博
───────────────────────────────────
昨年、私は講師になりました。
講師初日、さすがに少し緊張していたのですが、リラックスリラックス・・・
と心の中でとなえながら生徒達を見回していると、一人の生徒と目が合いまし
た。真っ直ぐなその瞳を見ているうちに、緊張感はどこかにいっていました。
授業が2回、3回と進むうちに、その生徒は授業後、前にやってきてはいろいろ
質問したり、授業の進行について「先生、×××とかってわかりにくいから、
○○○とかにしてほしい」など、アドバイス?してくれるようになりました。
授業中、プロジェクターの拡大・縮小の画面切り替えを忘れたり、キャタピラ
をキャピタラなど間違えて言ったりして、その度に
「先生~~~画面もどしてくださ~い」
「先生キャタピラです(*^^*)」
と生徒たちから指摘を受けて
「ごめんなさい。失礼しました(^^;)」
いろいろな失敗を繰り返しつつ生徒の名前を覚えた頃、生徒の姿にいつしか自
分を重ねてみるようになっていました。(私も色々なことに期待を膨らませて
時間のある限りマシンの前に座っていたっけ・・・)
熱心な生徒達は本を買ってきては、「先生これをやったんですけどできないん
です」と聞きます。本来であれば、学校で渡されたテキスト以外については、
別に対応しなくてもよいのですが、頑張っているのを見るとついつい答えてし
まいます。ただはじめの頃、多くの生徒達は
「楽に出来る方法はないんですか?」
「特殊効果で面白いものは?」
などなど、楽をしよう楽をしようと質問してきてました。確かに楽できるよう
に考えたり、工夫するのは大切ではあるのですが・・・。
「こんなの作りたいんですが、何を使ってどうすればいいんですか?」
とよく聞かれました。その度に、
「とりあえず自分の知識でやってみて! 出来なかった時に、どうやって何が
うまくいかなかったか言ってください」
「先生、この使い方が分からない」
と言う生徒には、
「私は辞書じゃありませ~ん。まずマニュアルを見てやってみて、出来なかっ
たらね」「自分が分からないこと出来ないことは何なのか? まずそれを理解
して、ひとつひとつ克服しよう」
結局、自分で答えを探す癖をつけないと、同じようなことがおきた場合、対応
できなかったりします。また、どうゆう手順で何をしてどこがわからないのか。
自分でわかっていれば、相手にも伝わりやすい。
半年の授業コース・・・中間制作なるものがあるのですが、特殊効果を使いた
がる生徒がたくさんいて、特殊効果禁止令(?)を出しました。
「え~~~面倒~~~」
とブーイングも出て、結果どんな反応が返ってくるか心配でしたが、制作が終
わって改めてあとから
「がんばってやった分、見えなかったところがいろいろわかってよかったです」
苦労して時間をかけてがんばって作業していた生徒に「ほら、こうすれば簡単」
と作業が終わってから教えると
「先生なんでもっと早く教えてくれないんですか~~~!」
「でも、二度と忘れないでしょ」
「くそ~~~」
「卒業するまでには先生の技術すべて盗んでいきますからね」
頼もしい言葉です。
自分でトライしてどうしてもわからなかったら相談に乗るから・・・と言った
手前、終電で帰る日も少なくなかったですが、半年の授業も終わり、3カ月の
卒業制作も残すところ後わずか・・・最後の追い込みとなりました。
今では、「こんな事やあんな事、試してみたけどうまくいかない。どこがいけ
ないんだ!」自分で試行錯誤していたり、壁にぶつかると、生徒同士お互いア
ドバイスし合ったりする姿が見られるようになりました。
先日、教室でレンダリング(画像生成)中の待ち時間に、ストップウォッチの
二度押しでコンマ01秒が出たという生徒中心に、早押し競争をしていました。
その時「30秒当てをしてみよう」と始めたのですが、これがなかなか難しいよ
うで50秒くらいになっていた人もいました。
アニメーションの仕事をしていると、1秒間は30フレーム(違う場合もありま
すが)と計算するとこの動きは何フレームだから・・・という話になります。
1フレ2フレ削ったほうがいいかな? というビミョーなところまで調整しま
す。「自分で時間の感覚をつかんでおくと、動きを考えたりするときとかにい
いよ」いつか私自身も先生に教えていただいたことだったと思います。
質問すべてに答えるのではなくて、『的確なアドバイス』(?)を出していけ
るようにと思っています。でも、的確な・・・ところが難しいです。
いろんな事を話したつもりですが、まだまだ教えてあげられなかったことがた
くさんあるように思います。
作ることの難しさ・・・楽しさ・・・学んでもらえただろうか・・・。
思いだけでは、なかなかやっていける仕事ではないので、彼らのこれからが楽
しみでもあり、心配でもあります。(食べていかないといけないし(*^^*))
でも、純粋に何をしたいの? いつも振り返りながら、自分の夢をかなえてほ
しい。
いろんなことに目をむけてほしいですね。「マシンの前だけが勉強の場所じゃ
ない・・・」私の恩師の言葉です。
関係ないような事柄にみえても、いろいろ学ぶことは隠れてる。そこから、自
分の求めているものをみつけだしていってほしい。自分は何がしたいのか・・
・。そして、何かを生み出す楽しさを感じてほしいです。
私自身、逆に生徒達に学んだことはたくさんあったと思います。私も自分の夢
を探しながら追っ掛けながら、生徒達に負けないように頑張らなければ・・・。
そろそろ次のクラスが中間制作に入り、4月からは母校にも教えに行くことに
なり、ますます忙しくなります。ほかの仕事もあげなければ・・・。
お世話になった方に言われた言葉が今でも残っています。
「僕が君たちにしてきたことは、今度は君たちがこれからの人たちに返してあ
げて・・・。」
【やすい・ちひろ】zenithd@osk3.3web.ne.jp
1969年大阪生まれ。91年大阪美術専門学校国際芸術学科卒業。91年~95年イメ
ージ・ファクトリ参加。94年日本CGグランプリ最優秀賞受賞。94年HMF部門
賞受賞。94年~95年富士通"TEO Project"参加。95年~99年アイ・コム制作ス
タッフ。97年~ディジタル・イメージ参加。99年~デジタル・ハリウッド大阪
校講師。2000年~大阪美術専門学校講師。
・ディジタル・イメージサイトにプロフィルと作品があります。
http://www.digitalimage.org/artists/YASUI/index.html
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■デジクリトーク
どこでも仕事!
須貝 弦
───────────────────────────────────
私の祖母は九州出身だ。今はいっしょに東京で暮らしているが、以前はときど
き電車に乗って東京まで出てきていた。九州から東京まで電車というと、イコ
ールで新幹線ということになるのが普通だが、祖母はその頃すでに廃れはじめ
ていた「寝台特急」の常連だった。
東京~小倉間は、新幹線で6時間台。そこから日豊本線の特急に乗って津久見
という小さな町まで行くのだが、トータルの移動時間は確か8時間程度だ。こ
れを寝台特急「富士」で移動すると、十数時間を要する。または東京~新大阪
を新幹線、新大阪から津久見までを、新大阪発着の寝台特急で…というやり方
ももあるが、やはり10時間強はかかる(ちなみに今は、それら寝台特急のルー
トは廃止されていると思う)。
なぜわざわざ時間のかかる寝台特急を使うかというと、そのほうが楽だからだ。
時間がかかっても、その間ベッドで寝てしまえば新幹線のシートで拘束される
よりはよっぽどマシということらしい。確かに、私なんか東京~新大阪の3時
間ですら苦痛だし、ましてや九州までなんてゾッとしてしまう。
今までに何度か、新幹線で日帰りの出張というのを経験しているが、どれもそ
こそこハードなものだった。大阪もそうだったし、夕方から出発してトンボ帰
りだった仙台もそうだ。仙台なんかは、会社~自宅の往復と同じ程度の時間で
行き来できてしまう。たしかに便利だが、移動距離が長いとそれなりの疲労も
ある。
むかし、大阪や仙台に出張するなら泊まりがけが常識だっただろう。それが、
新幹線や飛行機の発達で、かなりの範囲を日帰りですませることができるよう
になった。海外だってそうだ。「週刊アスキー」の巻末に西和彦氏の日記があ
るが、それを読んでみると、シアトルに飛んで、打ち合わせをして、そのまま
東京に戻ってきたりしている。今の仕事ってそういうもんかもしれないが(西
さんはエグゼクティブだし)、それにしたって私たちは時間に追いかけられて
いる。
そして、ノートPCがそれに拍車をかけることになる。私は最近、iBookを購入
した。「こんな重たいもの、毎日持ち歩いたりはしないからね!」と思うのだ
が、周囲はそうはさせてくれない。iBookがあればどこでも仕事できるでしょ!
と思われて仕事を突っ込まれるし、自分もつい「まぁ、仕事はどこでもできる
し」とか思って仕事を突っ込んだりする。
「とはいえ、そうそうiBookでモバイルできないでしょ」と思う方も多いだろ
う。私も「どうせ毎日持ち歩けるものではないし」と思っていたし、毎日持ち
運んで使うなら、やっぱりVAIOのC1やC2のようなサブノートが必要だと思って
いた。
しかし、iBookの「公称6時間」というバッテリー駆動時間はダテではなかった。
ふつうに原稿入力する分には、本当に5時間程度は平気で使えてしまうのだ。
そして、USBとDDIポケットのPHSを接続するケーブルモデムの発売…。「どこ
でも仕事!」の条件はアッサリと整った。
そう、取材してその場で原稿書いて、即入稿!というスタイルが私が望む、望
まないにかかわらず可能になってしまったのだ。午前中に取材して、夕方に入
稿。バッテリーはかなり持つから、その場で相当な長さのテキストをこしらえ
ることができる。そして、ドトールやスターバックスで怒濤のテキスト入力と
いうハメになるのだ。
先日ついに、iBookのバッテリーの恩恵と、冒頭の新幹線の恩恵を同時に受け
るときがやってきた。名古屋に用事ができたのだ(忙しくて名古屋の知り合い
の皆さんには連絡できませんでした。ゴメンね!)。
先日の土曜日、私は13時からあるパソコンショップを取材した。2ページの企
画で、原稿の締め切りは月曜朝だが、私はその夕方から1泊2日で名古屋に用事
があった。名古屋から帰って日曜日の夜に執筆するか、それともiBookを新幹
線に持ち込んで執筆するか――。
やめときゃいいのに、カバンにiBookを放り込んだ。私がただのモノ好きとな
ってしまった瞬間だった。幸い、新横浜のホームに滑り込んだ新幹線は自由席
が十分に空いていて、私は3列シートを独り占めできた。さっそくiBookを拡げ、
取材したばかりの内容をテキストにしていく。
浜松を通過する頃には2000字も入力していた。2000バイトじゃない。2000字だ。
バッテリーは余裕で残っていたが、私はあまりいい気分ではなかった。ある雑
誌の編集部から大阪出張を打診されている私は、その行程がどういったものに
なるかがハッキリとイメージできたからだ。
【すがい・げん】mailto:gsugai@hh.iij4u.or.jp
週明けの月曜日もiBookを持ち歩き、取材1本、秋葉原の市場調査1本と「出物」
情報の執筆1本をこなし、淡路町のスターバックスで鬼のようにテキストを入
力し、その後2日間、体調を崩して寝たきりだった25才。Webマガジン「マッカ
ー」では「今までで最高のMac&最低のMac」の投票を受け付けている。こちら
もよろしく。
Webマガジン「マッカー」
http://www.dgcr.com/mac/
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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0058(4/14)
ビデオサロンでの連載枠が確定!
------世界一周出航(5/22)まで残り38日-------
------南十字星出航(8/31)まで残り138日------
川井拓也
───────────────────────────────────
今回から訪問した先の方も若干(泣)のメリットがあるように積極的にURLを
文中に入れます。いずれip2000がプレゼンした後は、その訪問先の会社のweb
のアクセス数が1000くらい上がるといいのだけど・・(笑)皆さんクリックし
てくださいね。
ビデオサロン編集部に2度目の訪問。これはもとはデジクリ編集長の柴田さん
の紹介。今度は「スポンサーになってください」から「連載枠をください」に
変えてのプレゼン。
結果、3号連続で4ページ見開きを前提に連載をという話になってきた。洋上で
のプロジェクトリポートもさることながら、600人の乗船者がどんなデジカメ
を持ってくるのかなど興味深い旅のレポートとしてもいろいろとトライをして
いきたい。協賛スポンサーやピースボートの名前も記事の中に書いていくこと
ができそうなので、盛りだくさんのレポートにしていけそうだ。画像はVGAの
プログレッシブJPGで、記事はテキストメールで送信していくことになる。高
解像度データが雑誌媒体には好ましいが、今回は臨場感を重視しようとの話で
ハンディカムのプログレッシブをそのまま使用する方向となりそうだ。
http://www.genkosha.co.jp/vs/
ところでこのビデオサロンが開発したDV専用のミニクレーンはすごい! 船か
らの上陸シーンなどデビットリーン(リンチじゃないよ)ばりの映像が可能か
も? なんて。1台世界一周耐久テストなどに貸して貰えないものでしょうか。
http://www.genkosha.co.jp/vs/kuren.html
その足でピースボートスタッフに報告と、今後のプロジェクトについて打合せ。
プレゼンに同行している広報担当とフォトグラファーも一緒。女性のフォトグ
ラファーは、自分でフリーペーパー系の媒体を独自に抑えており、プロジェク
トでの乗船のGOが出ればすぐに動けるとのこと。さらにピースボートにも頻繁
に行っており、カメラ講座なるものも企画中とのこと。その行動力に舌を巻く。
やはり一匹狼で生きている人の力強さは見習いたい。
明日の晴海に帰港するオリビア号のロケハンの件も打合せする。どんな顔で世
界一周から戻ってくるのか非常に楽しみだ。またほとんど人のいない船内に入
れる貴重な機会なので、ビデオ等もしっかりおさえて今後のプロジェクトビデ
オの素材となるようにしたい。
http://www.peaceboat.org/info/ppc/ppc0037.html
またアーティストであるmisa joyさんとひょんなことから出会って、明日の帰
港するオリビア号を見にくることになった。海運王になるのが夢という彼女は
船をどんな気持ちで見るのだろう?
http://www.misajoey.com
さらにその足で、講談社のWEB現代編集部に。午前中のビデオサロンでの連載
決定や、昨日のスカパフリーチャンネルミュージックフリークTVのことを報告
しながら可能性について話した。このサイトは非常に多くのネット系コンテン
ツの賞をもらっているところなので、素人のコラムではきついとの前提。そこ
でいくつかの提案をこちらがした。
往復書簡的に乗船者と日本にいるコラムニスト、ジャーナリストをキャスティ
ングする案と、乗船者の中でものを書くことが好きだったりデジカメで写真を
撮ることが好きな人を集めて、彼らにある一定のテーマを与えて各寄港地で90
日ジャーナリスト的に活躍してもらうというもの。その素材をWEB上でプロが
アドバイスしながら連載にしていくというかたち。その他にもいくつかの実例
をまじえながら話をしたところ、担当者の方は「イメージが自分の中でもでき
たので、うちは月・木で会議をしているから来週の月曜に僕なりに提案してみ
ますよ。それでバックします」との返事。ありがたい。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/199.html
http://kodansha.cplaza.ne.jp/index.html
スターバックスではじめてモバイルXR。画面がでかいから目立つ。しかし電源
管理はなかなかいいようだ。報告のメールを書いて社に戻る。おっとけっこん
ぴあの方からぴあのデジタル部署を紹介してくださるというメール。早速レス
しながらプレゼンビデオをコピーして、次のプレゼンに。
http://www.pia.co.jp/pia/service/print.html#010
http://www.pia.co.jp/sp/wwm/back/hajime.htm
目黒の第一興商スタービューへ。非常にハイテクなビルでちょっとブルースウ
ィルスでも歩いていそうなビルだった。ヒーリングチャンネルでの映像素材の
可能性を打診。画質の面とカメラアングルの件で問題はあるが、今後のチャン
ネルコンセプトのテーマを説明していただけた。それを頭に「ただ風景を撮る
のではなく」ここぞという風景に関してはスタービューを意識して撮影をして
帰国後に見ていただくというゆるやかな形とした。
「いや、川井さん、なんかメールで連載持っていますよね。うちの同僚がなん
かえらくエネルギッシュな人が明日うちにくるって書いていたよ、って言われ
ましてね。どんな方かと・・・」と笑われた。今日はビデオサロンも含めデジ
クリの威力を感じた日だった。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/268.html
終わってドトールのミルフューユを食べて一服。なぜか異常に甘いものが食べ
たくなる。体と頭をフル回転させると糖分が不足するのだろうか? 社に戻り
各種作業をしてから打合せに。明日は会社の新人研修で講師なので、いろいろ
と準備が必要。このプロジェクトもいろいろと作業があるので重いXRを自宅へ
持ち帰る。650Mhzのパワーでこなしていく。おっと明日の朝いち提出のCM企画
もあった。
その他の営業活動として、ストリーミングを意識したコンシュマー映像の取り
込みという観点から、シャープのインターネットビューカムの広告担当の人に
FAXの許可をもらい企画書を送る。MPEG4にエンコードできる機能がつく新型
ビューカムは世界一周動画ストリーミングツールとして最適だ。初代のシルバ
ービューカムを使用している私としては、ぜひともこのサイトに対してなんら
かのコンテンツ供給を行いたいと思っている。
http://inet-viewcam.sharp.co.jp/
またZDTVをはじめ、さまざまなデジタル情報系の番組がユニークなコンピュー
タチャンネルにも営業のFAXをさせてもらう許可をもらい送信。「週刊デジタ
ル通信」という番組内で連載枠を持てないかと企画中。この番組のキャスター
の久保さんはとてもキュートでファンでもある。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/755.html
※先日のコラムでVX2000にマニュアルズームリングがないと書いていましたが
ちゃんと機能としてついていました。失礼しました。
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Professional/AV/DSR-PD150/
プロジェクトwebページ
http://www.taiyonet.or.jp/kawai/ip2000/
プロジェクト会議室
http://www67.tcup.com/6708/ip2000.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■コンテスト情報
第2回東京グラフィックスCGアート展
http://www.tokyographics.or.jp/fair/cgart/
───────────────────────────────────
社団法人東京グラフィックサービス工業会が主催する「東京グラフィックスフ
ェア」においてCG-ART展を併催される。展示会場は、東京ビッグサイト東1.2
ホール 第37回東京グラフィックスフェア会場内(実行委員会コーナー)にて
最優秀賞、優秀賞、特別賞、入選作品ほかを展示
展示会期 6月22日(木)~24日(土)午前10時~午後5時
入場無料 来場者見込み10万人
募集期間 3月21日~5月12日
テーマ 東京
応募対象 不問(日本国内からの応募に限る)
※賞の区分で一般の部と学生の部に分ける。
応募方法 デジタルアート作品(提出形態はプリントでA3~A2 台紙貼り)
※CGを駆使した作品で静止画に限る 事前に、エントリーの登録が必要。
出品料 無料(ただし、送料は自己負担とする)
審査方法 社団法人東京グラフィックサービス工業会、CG-ARTS協会より委託
を受けた専門家により審査し、最終審査には賞の下付機関、団体、学識者によ
って行う。審査基準は「高い芸術性と創造性」
賞の区分
・一般の部
最優秀賞=東京都知事賞(賞金10万円+副賞10万円相当)
第2位=東京都労働経済局長賞(賞品8万円相当)
優秀賞=社団法人 東京グラフィックサービス工業会会長賞
CG-ARTS協会理事長賞(賞品5万円相当)
審査員特別賞、入選ほか
・学生の部
最優秀賞=社団法人 東京グラフィックサービス工業会会長賞(賞品5万円相当)
優秀賞=CG-ARTS協会理事長賞(賞品3万円相当)
審査員特別賞、入選ほか
特典 最優秀賞及び第2位の方には、次回の『東京グラフィックスフェア』公
式ポスターのデザインを依頼する(一般の部)
表彰式 6月22日(木)午前10時30分
東京ビッグサイト「東京グラフィックスフェア」会場にて
発表・入選について ウェブサイトにて6月10日以降掲載
応募先 社団法人東京グラフィックスサービス工業会CG-ART展作品募集係
〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町7-16 TEL:03-3667-3771 FAX:03-3249-0377
E-mail.CG-ART@tokyographics.or.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■サイト案内
オンデマンドショーのエクジビションレポートが掲載された
http://www.odpjapan.com/
───────────────────────────────────
4/12(水)~4/14(金)日本青年館&青山TEPIAで開催されたON DEMAND Print
ing 2000のレポートが掲載されている。特別寄稿「オンデマンド化する世界」
増田洋、「One to One Marketing におけるOn Demand Publishingの必要性」
星名勧、などのテキストがたいへん勉強になるのでおすすめだ。
また、オンデマンドアワード大賞が決定した。
・イノベーティブ技術部門
中西印刷株式会社
・デジタルプリント部門
株式会社ダイデン
・ワン・トゥ・ワン・コミュニケーションズ部門
日産パーソナライズド・ビップ・カタログ共同プロジェクト
(株式会社博報堂/エスケーディ株式会社)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(4/14)
・1辺が27センチの文字を一気に書く。突然、文字をド忘れしてしまう。環境
の「境」の字、「奪」「飛」なんて字が、書いていてとちゅうでまったくわか
らなくなる。鉛筆で書いても書けない。もうパニックである。横断幕をペンキ
で書いているときの出来事。で、そばにいる人に聞くと、いきなりだとわから
なくなる症候群が感染して、わからなくなるのだ。横断幕藻もう10枚を越えた。
最初は1枚40分かかったが今は10分でできる。別にえらくないけど。(柴田)
・新しいものを使おうと思ったら、ライブラリが古いのでハングしてしまう。
新しいライブラリを入れたら、カーネルが古いと怒られる。予備マシン用意し
なきゃなぁ。微調整が大変なので、メジャーなマシン環境に替えようかなと思
いながらも、ジャンクマシンでも使えるシステム開発を再開してくれたチーム
に感謝。彼らの活動をいち早く紹介したり、詳しく説明してくれているサイト
にも感謝。ftpでインストールしなおして、オッケーと思いきやハング。バグ
リポートを送ってね、と書いてあるので、感謝している私は稚拙な英語でメー
ルしたら、返事は開発者のメーリングリストやら何やらにCcされていて
「annymous ftpに置いてあるカーネルは古いから、こっちからとって」やら、
「FAQに載せるから」と、いろんな人の「あーだ」「こーだ」が頭の上で飛び
交うが微妙なニュアンスがわからない。それって冗談? ひぃ~。日本人もいた
ので、DMしちゃうかもしれない情けない私…。 (hammer.mule)
http://mklinux.org/about_us/ このひとたちに感謝!
----------------------------------------------------------------------
■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行 デジタルクリエイターズ
<http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
森川眞行
情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
担当:濱村和恵
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★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
Pubzine<http://www.pubzine.com/>、E-Magazine<http://www.emaga.com/>、
のシステムを利用して配信しています。
Copyright(C), 1998-2000 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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講師をやって思うこと
安井千博
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昨年、私は講師になりました。
講師初日、さすがに少し緊張していたのですが、リラックスリラックス・・・
と心の中でとなえながら生徒達を見回していると、一人の生徒と目が合いまし
た。真っ直ぐなその瞳を見ているうちに、緊張感はどこかにいっていました。
授業が2回、3回と進むうちに、その生徒は授業後、前にやってきてはいろいろ
質問したり、授業の進行について「先生、×××とかってわかりにくいから、
○○○とかにしてほしい」など、アドバイス?してくれるようになりました。
授業中、プロジェクターの拡大・縮小の画面切り替えを忘れたり、キャタピラ
をキャピタラなど間違えて言ったりして、その度に
「先生~~~画面もどしてくださ~い」
「先生キャタピラです(*^^*)」
と生徒たちから指摘を受けて
「ごめんなさい。失礼しました(^^;)」
いろいろな失敗を繰り返しつつ生徒の名前を覚えた頃、生徒の姿にいつしか自
分を重ねてみるようになっていました。(私も色々なことに期待を膨らませて
時間のある限りマシンの前に座っていたっけ・・・)
熱心な生徒達は本を買ってきては、「先生これをやったんですけどできないん
です」と聞きます。本来であれば、学校で渡されたテキスト以外については、
別に対応しなくてもよいのですが、頑張っているのを見るとついつい答えてし
まいます。ただはじめの頃、多くの生徒達は
「楽に出来る方法はないんですか?」
「特殊効果で面白いものは?」
などなど、楽をしよう楽をしようと質問してきてました。確かに楽できるよう
に考えたり、工夫するのは大切ではあるのですが・・・。
「こんなの作りたいんですが、何を使ってどうすればいいんですか?」
とよく聞かれました。その度に、
「とりあえず自分の知識でやってみて! 出来なかった時に、どうやって何が
うまくいかなかったか言ってください」
「先生、この使い方が分からない」
と言う生徒には、
「私は辞書じゃありませ~ん。まずマニュアルを見てやってみて、出来なかっ
たらね」「自分が分からないこと出来ないことは何なのか? まずそれを理解
して、ひとつひとつ克服しよう」
結局、自分で答えを探す癖をつけないと、同じようなことがおきた場合、対応
できなかったりします。また、どうゆう手順で何をしてどこがわからないのか。
自分でわかっていれば、相手にも伝わりやすい。
半年の授業コース・・・中間制作なるものがあるのですが、特殊効果を使いた
がる生徒がたくさんいて、特殊効果禁止令(?)を出しました。
「え~~~面倒~~~」
とブーイングも出て、結果どんな反応が返ってくるか心配でしたが、制作が終
わって改めてあとから
「がんばってやった分、見えなかったところがいろいろわかってよかったです」
苦労して時間をかけてがんばって作業していた生徒に「ほら、こうすれば簡単」
と作業が終わってから教えると
「先生なんでもっと早く教えてくれないんですか~~~!」
「でも、二度と忘れないでしょ」
「くそ~~~」
「卒業するまでには先生の技術すべて盗んでいきますからね」
頼もしい言葉です。
自分でトライしてどうしてもわからなかったら相談に乗るから・・・と言った
手前、終電で帰る日も少なくなかったですが、半年の授業も終わり、3カ月の
卒業制作も残すところ後わずか・・・最後の追い込みとなりました。
今では、「こんな事やあんな事、試してみたけどうまくいかない。どこがいけ
ないんだ!」自分で試行錯誤していたり、壁にぶつかると、生徒同士お互いア
ドバイスし合ったりする姿が見られるようになりました。
先日、教室でレンダリング(画像生成)中の待ち時間に、ストップウォッチの
二度押しでコンマ01秒が出たという生徒中心に、早押し競争をしていました。
その時「30秒当てをしてみよう」と始めたのですが、これがなかなか難しいよ
うで50秒くらいになっていた人もいました。
アニメーションの仕事をしていると、1秒間は30フレーム(違う場合もありま
すが)と計算するとこの動きは何フレームだから・・・という話になります。
1フレ2フレ削ったほうがいいかな? というビミョーなところまで調整しま
す。「自分で時間の感覚をつかんでおくと、動きを考えたりするときとかにい
いよ」いつか私自身も先生に教えていただいたことだったと思います。
質問すべてに答えるのではなくて、『的確なアドバイス』(?)を出していけ
るようにと思っています。でも、的確な・・・ところが難しいです。
いろんな事を話したつもりですが、まだまだ教えてあげられなかったことがた
くさんあるように思います。
作ることの難しさ・・・楽しさ・・・学んでもらえただろうか・・・。
思いだけでは、なかなかやっていける仕事ではないので、彼らのこれからが楽
しみでもあり、心配でもあります。(食べていかないといけないし(*^^*))
でも、純粋に何をしたいの? いつも振り返りながら、自分の夢をかなえてほ
しい。
いろんなことに目をむけてほしいですね。「マシンの前だけが勉強の場所じゃ
ない・・・」私の恩師の言葉です。
関係ないような事柄にみえても、いろいろ学ぶことは隠れてる。そこから、自
分の求めているものをみつけだしていってほしい。自分は何がしたいのか・・
・。そして、何かを生み出す楽しさを感じてほしいです。
私自身、逆に生徒達に学んだことはたくさんあったと思います。私も自分の夢
を探しながら追っ掛けながら、生徒達に負けないように頑張らなければ・・・。
そろそろ次のクラスが中間制作に入り、4月からは母校にも教えに行くことに
なり、ますます忙しくなります。ほかの仕事もあげなければ・・・。
お世話になった方に言われた言葉が今でも残っています。
「僕が君たちにしてきたことは、今度は君たちがこれからの人たちに返してあ
げて・・・。」
【やすい・ちひろ】zenithd@osk3.3web.ne.jp
1969年大阪生まれ。91年大阪美術専門学校国際芸術学科卒業。91年~95年イメ
ージ・ファクトリ参加。94年日本CGグランプリ最優秀賞受賞。94年HMF部門
賞受賞。94年~95年富士通"TEO Project"参加。95年~99年アイ・コム制作ス
タッフ。97年~ディジタル・イメージ参加。99年~デジタル・ハリウッド大阪
校講師。2000年~大阪美術専門学校講師。
・ディジタル・イメージサイトにプロフィルと作品があります。
http://www.digitalimage.org/artists/YASUI/index.html
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■デジクリトーク
どこでも仕事!
須貝 弦
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私の祖母は九州出身だ。今はいっしょに東京で暮らしているが、以前はときど
き電車に乗って東京まで出てきていた。九州から東京まで電車というと、イコ
ールで新幹線ということになるのが普通だが、祖母はその頃すでに廃れはじめ
ていた「寝台特急」の常連だった。
東京~小倉間は、新幹線で6時間台。そこから日豊本線の特急に乗って津久見
という小さな町まで行くのだが、トータルの移動時間は確か8時間程度だ。こ
れを寝台特急「富士」で移動すると、十数時間を要する。または東京~新大阪
を新幹線、新大阪から津久見までを、新大阪発着の寝台特急で…というやり方
ももあるが、やはり10時間強はかかる(ちなみに今は、それら寝台特急のルー
トは廃止されていると思う)。
なぜわざわざ時間のかかる寝台特急を使うかというと、そのほうが楽だからだ。
時間がかかっても、その間ベッドで寝てしまえば新幹線のシートで拘束される
よりはよっぽどマシということらしい。確かに、私なんか東京~新大阪の3時
間ですら苦痛だし、ましてや九州までなんてゾッとしてしまう。
今までに何度か、新幹線で日帰りの出張というのを経験しているが、どれもそ
こそこハードなものだった。大阪もそうだったし、夕方から出発してトンボ帰
りだった仙台もそうだ。仙台なんかは、会社~自宅の往復と同じ程度の時間で
行き来できてしまう。たしかに便利だが、移動距離が長いとそれなりの疲労も
ある。
むかし、大阪や仙台に出張するなら泊まりがけが常識だっただろう。それが、
新幹線や飛行機の発達で、かなりの範囲を日帰りですませることができるよう
になった。海外だってそうだ。「週刊アスキー」の巻末に西和彦氏の日記があ
るが、それを読んでみると、シアトルに飛んで、打ち合わせをして、そのまま
東京に戻ってきたりしている。今の仕事ってそういうもんかもしれないが(西
さんはエグゼクティブだし)、それにしたって私たちは時間に追いかけられて
いる。
そして、ノートPCがそれに拍車をかけることになる。私は最近、iBookを購入
した。「こんな重たいもの、毎日持ち歩いたりはしないからね!」と思うのだ
が、周囲はそうはさせてくれない。iBookがあればどこでも仕事できるでしょ!
と思われて仕事を突っ込まれるし、自分もつい「まぁ、仕事はどこでもできる
し」とか思って仕事を突っ込んだりする。
「とはいえ、そうそうiBookでモバイルできないでしょ」と思う方も多いだろ
う。私も「どうせ毎日持ち歩けるものではないし」と思っていたし、毎日持ち
運んで使うなら、やっぱりVAIOのC1やC2のようなサブノートが必要だと思って
いた。
しかし、iBookの「公称6時間」というバッテリー駆動時間はダテではなかった。
ふつうに原稿入力する分には、本当に5時間程度は平気で使えてしまうのだ。
そして、USBとDDIポケットのPHSを接続するケーブルモデムの発売…。「どこ
でも仕事!」の条件はアッサリと整った。
そう、取材してその場で原稿書いて、即入稿!というスタイルが私が望む、望
まないにかかわらず可能になってしまったのだ。午前中に取材して、夕方に入
稿。バッテリーはかなり持つから、その場で相当な長さのテキストをこしらえ
ることができる。そして、ドトールやスターバックスで怒濤のテキスト入力と
いうハメになるのだ。
先日ついに、iBookのバッテリーの恩恵と、冒頭の新幹線の恩恵を同時に受け
るときがやってきた。名古屋に用事ができたのだ(忙しくて名古屋の知り合い
の皆さんには連絡できませんでした。ゴメンね!)。
先日の土曜日、私は13時からあるパソコンショップを取材した。2ページの企
画で、原稿の締め切りは月曜朝だが、私はその夕方から1泊2日で名古屋に用事
があった。名古屋から帰って日曜日の夜に執筆するか、それともiBookを新幹
線に持ち込んで執筆するか――。
やめときゃいいのに、カバンにiBookを放り込んだ。私がただのモノ好きとな
ってしまった瞬間だった。幸い、新横浜のホームに滑り込んだ新幹線は自由席
が十分に空いていて、私は3列シートを独り占めできた。さっそくiBookを拡げ、
取材したばかりの内容をテキストにしていく。
浜松を通過する頃には2000字も入力していた。2000バイトじゃない。2000字だ。
バッテリーは余裕で残っていたが、私はあまりいい気分ではなかった。ある雑
誌の編集部から大阪出張を打診されている私は、その行程がどういったものに
なるかがハッキリとイメージできたからだ。
【すがい・げん】mailto:gsugai@hh.iij4u.or.jp
週明けの月曜日もiBookを持ち歩き、取材1本、秋葉原の市場調査1本と「出物」
情報の執筆1本をこなし、淡路町のスターバックスで鬼のようにテキストを入
力し、その後2日間、体調を崩して寝たきりだった25才。Webマガジン「マッカ
ー」では「今までで最高のMac&最低のMac」の投票を受け付けている。こちら
もよろしく。
Webマガジン「マッカー」
http://www.dgcr.com/mac/
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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0058(4/14)
ビデオサロンでの連載枠が確定!
------世界一周出航(5/22)まで残り38日-------
------南十字星出航(8/31)まで残り138日------
川井拓也
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今回から訪問した先の方も若干(泣)のメリットがあるように積極的にURLを
文中に入れます。いずれip2000がプレゼンした後は、その訪問先の会社のweb
のアクセス数が1000くらい上がるといいのだけど・・(笑)皆さんクリックし
てくださいね。
ビデオサロン編集部に2度目の訪問。これはもとはデジクリ編集長の柴田さん
の紹介。今度は「スポンサーになってください」から「連載枠をください」に
変えてのプレゼン。
結果、3号連続で4ページ見開きを前提に連載をという話になってきた。洋上で
のプロジェクトリポートもさることながら、600人の乗船者がどんなデジカメ
を持ってくるのかなど興味深い旅のレポートとしてもいろいろとトライをして
いきたい。協賛スポンサーやピースボートの名前も記事の中に書いていくこと
ができそうなので、盛りだくさんのレポートにしていけそうだ。画像はVGAの
プログレッシブJPGで、記事はテキストメールで送信していくことになる。高
解像度データが雑誌媒体には好ましいが、今回は臨場感を重視しようとの話で
ハンディカムのプログレッシブをそのまま使用する方向となりそうだ。
http://www.genkosha.co.jp/vs/
ところでこのビデオサロンが開発したDV専用のミニクレーンはすごい! 船か
らの上陸シーンなどデビットリーン(リンチじゃないよ)ばりの映像が可能か
も? なんて。1台世界一周耐久テストなどに貸して貰えないものでしょうか。
http://www.genkosha.co.jp/vs/kuren.html
その足でピースボートスタッフに報告と、今後のプロジェクトについて打合せ。
プレゼンに同行している広報担当とフォトグラファーも一緒。女性のフォトグ
ラファーは、自分でフリーペーパー系の媒体を独自に抑えており、プロジェク
トでの乗船のGOが出ればすぐに動けるとのこと。さらにピースボートにも頻繁
に行っており、カメラ講座なるものも企画中とのこと。その行動力に舌を巻く。
やはり一匹狼で生きている人の力強さは見習いたい。
明日の晴海に帰港するオリビア号のロケハンの件も打合せする。どんな顔で世
界一周から戻ってくるのか非常に楽しみだ。またほとんど人のいない船内に入
れる貴重な機会なので、ビデオ等もしっかりおさえて今後のプロジェクトビデ
オの素材となるようにしたい。
http://www.peaceboat.org/info/ppc/ppc0037.html
またアーティストであるmisa joyさんとひょんなことから出会って、明日の帰
港するオリビア号を見にくることになった。海運王になるのが夢という彼女は
船をどんな気持ちで見るのだろう?
http://www.misajoey.com
さらにその足で、講談社のWEB現代編集部に。午前中のビデオサロンでの連載
決定や、昨日のスカパフリーチャンネルミュージックフリークTVのことを報告
しながら可能性について話した。このサイトは非常に多くのネット系コンテン
ツの賞をもらっているところなので、素人のコラムではきついとの前提。そこ
でいくつかの提案をこちらがした。
往復書簡的に乗船者と日本にいるコラムニスト、ジャーナリストをキャスティ
ングする案と、乗船者の中でものを書くことが好きだったりデジカメで写真を
撮ることが好きな人を集めて、彼らにある一定のテーマを与えて各寄港地で90
日ジャーナリスト的に活躍してもらうというもの。その素材をWEB上でプロが
アドバイスしながら連載にしていくというかたち。その他にもいくつかの実例
をまじえながら話をしたところ、担当者の方は「イメージが自分の中でもでき
たので、うちは月・木で会議をしているから来週の月曜に僕なりに提案してみ
ますよ。それでバックします」との返事。ありがたい。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/199.html
http://kodansha.cplaza.ne.jp/index.html
スターバックスではじめてモバイルXR。画面がでかいから目立つ。しかし電源
管理はなかなかいいようだ。報告のメールを書いて社に戻る。おっとけっこん
ぴあの方からぴあのデジタル部署を紹介してくださるというメール。早速レス
しながらプレゼンビデオをコピーして、次のプレゼンに。
http://www.pia.co.jp/pia/service/print.html#010
http://www.pia.co.jp/sp/wwm/back/hajime.htm
目黒の第一興商スタービューへ。非常にハイテクなビルでちょっとブルースウ
ィルスでも歩いていそうなビルだった。ヒーリングチャンネルでの映像素材の
可能性を打診。画質の面とカメラアングルの件で問題はあるが、今後のチャン
ネルコンセプトのテーマを説明していただけた。それを頭に「ただ風景を撮る
のではなく」ここぞという風景に関してはスタービューを意識して撮影をして
帰国後に見ていただくというゆるやかな形とした。
「いや、川井さん、なんかメールで連載持っていますよね。うちの同僚がなん
かえらくエネルギッシュな人が明日うちにくるって書いていたよ、って言われ
ましてね。どんな方かと・・・」と笑われた。今日はビデオサロンも含めデジ
クリの威力を感じた日だった。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/268.html
終わってドトールのミルフューユを食べて一服。なぜか異常に甘いものが食べ
たくなる。体と頭をフル回転させると糖分が不足するのだろうか? 社に戻り
各種作業をしてから打合せに。明日は会社の新人研修で講師なので、いろいろ
と準備が必要。このプロジェクトもいろいろと作業があるので重いXRを自宅へ
持ち帰る。650Mhzのパワーでこなしていく。おっと明日の朝いち提出のCM企画
もあった。
その他の営業活動として、ストリーミングを意識したコンシュマー映像の取り
込みという観点から、シャープのインターネットビューカムの広告担当の人に
FAXの許可をもらい企画書を送る。MPEG4にエンコードできる機能がつく新型
ビューカムは世界一周動画ストリーミングツールとして最適だ。初代のシルバ
ービューカムを使用している私としては、ぜひともこのサイトに対してなんら
かのコンテンツ供給を行いたいと思っている。
http://inet-viewcam.sharp.co.jp/
またZDTVをはじめ、さまざまなデジタル情報系の番組がユニークなコンピュー
タチャンネルにも営業のFAXをさせてもらう許可をもらい送信。「週刊デジタ
ル通信」という番組内で連載枠を持てないかと企画中。この番組のキャスター
の久保さんはとてもキュートでファンでもある。
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/755.html
※先日のコラムでVX2000にマニュアルズームリングがないと書いていましたが
ちゃんと機能としてついていました。失礼しました。
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Professional/AV/DSR-PD150/
プロジェクトwebページ
http://www.taiyonet.or.jp/kawai/ip2000/
プロジェクト会議室
http://www67.tcup.com/6708/ip2000.html
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■コンテスト情報
第2回東京グラフィックスCGアート展
http://www.tokyographics.or.jp/fair/cgart/
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社団法人東京グラフィックサービス工業会が主催する「東京グラフィックスフ
ェア」においてCG-ART展を併催される。展示会場は、東京ビッグサイト東1.2
ホール 第37回東京グラフィックスフェア会場内(実行委員会コーナー)にて
最優秀賞、優秀賞、特別賞、入選作品ほかを展示
展示会期 6月22日(木)~24日(土)午前10時~午後5時
入場無料 来場者見込み10万人
募集期間 3月21日~5月12日
テーマ 東京
応募対象 不問(日本国内からの応募に限る)
※賞の区分で一般の部と学生の部に分ける。
応募方法 デジタルアート作品(提出形態はプリントでA3~A2 台紙貼り)
※CGを駆使した作品で静止画に限る 事前に、エントリーの登録が必要。
出品料 無料(ただし、送料は自己負担とする)
審査方法 社団法人東京グラフィックサービス工業会、CG-ARTS協会より委託
を受けた専門家により審査し、最終審査には賞の下付機関、団体、学識者によ
って行う。審査基準は「高い芸術性と創造性」
賞の区分
・一般の部
最優秀賞=東京都知事賞(賞金10万円+副賞10万円相当)
第2位=東京都労働経済局長賞(賞品8万円相当)
優秀賞=社団法人 東京グラフィックサービス工業会会長賞
CG-ARTS協会理事長賞(賞品5万円相当)
審査員特別賞、入選ほか
・学生の部
最優秀賞=社団法人 東京グラフィックサービス工業会会長賞(賞品5万円相当)
優秀賞=CG-ARTS協会理事長賞(賞品3万円相当)
審査員特別賞、入選ほか
特典 最優秀賞及び第2位の方には、次回の『東京グラフィックスフェア』公
式ポスターのデザインを依頼する(一般の部)
表彰式 6月22日(木)午前10時30分
東京ビッグサイト「東京グラフィックスフェア」会場にて
発表・入選について ウェブサイトにて6月10日以降掲載
応募先 社団法人東京グラフィックスサービス工業会CG-ART展作品募集係
〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町7-16 TEL:03-3667-3771 FAX:03-3249-0377
E-mail.CG-ART@tokyographics.or.jp
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■サイト案内
オンデマンドショーのエクジビションレポートが掲載された
http://www.odpjapan.com/
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4/12(水)~4/14(金)日本青年館&青山TEPIAで開催されたON DEMAND Print
ing 2000のレポートが掲載されている。特別寄稿「オンデマンド化する世界」
増田洋、「One to One Marketing におけるOn Demand Publishingの必要性」
星名勧、などのテキストがたいへん勉強になるのでおすすめだ。
また、オンデマンドアワード大賞が決定した。
・イノベーティブ技術部門
中西印刷株式会社
・デジタルプリント部門
株式会社ダイデン
・ワン・トゥ・ワン・コミュニケーションズ部門
日産パーソナライズド・ビップ・カタログ共同プロジェクト
(株式会社博報堂/エスケーディ株式会社)
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■編集後記(4/14)
・1辺が27センチの文字を一気に書く。突然、文字をド忘れしてしまう。環境
の「境」の字、「奪」「飛」なんて字が、書いていてとちゅうでまったくわか
らなくなる。鉛筆で書いても書けない。もうパニックである。横断幕をペンキ
で書いているときの出来事。で、そばにいる人に聞くと、いきなりだとわから
なくなる症候群が感染して、わからなくなるのだ。横断幕藻もう10枚を越えた。
最初は1枚40分かかったが今は10分でできる。別にえらくないけど。(柴田)
・新しいものを使おうと思ったら、ライブラリが古いのでハングしてしまう。
新しいライブラリを入れたら、カーネルが古いと怒られる。予備マシン用意し
なきゃなぁ。微調整が大変なので、メジャーなマシン環境に替えようかなと思
いながらも、ジャンクマシンでも使えるシステム開発を再開してくれたチーム
に感謝。彼らの活動をいち早く紹介したり、詳しく説明してくれているサイト
にも感謝。ftpでインストールしなおして、オッケーと思いきやハング。バグ
リポートを送ってね、と書いてあるので、感謝している私は稚拙な英語でメー
ルしたら、返事は開発者のメーリングリストやら何やらにCcされていて
「annymous ftpに置いてあるカーネルは古いから、こっちからとって」やら、
「FAQに載せるから」と、いろんな人の「あーだ」「こーだ」が頭の上で飛び
交うが微妙なニュアンスがわからない。それって冗談? ひぃ~。日本人もいた
ので、DMしちゃうかもしれない情けない私…。 (hammer.mule)
http://mklinux.org/about_us/ このひとたちに感謝!
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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行 デジタルクリエイターズ
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編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
森川眞行
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