[0607] 広告収入は副業なんかじゃない

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0607   2000/05/23.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16249部
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 <それはアンテナいらんねんな?>

■デジクリトーク
 広告収入は副業なんかじゃない
 森川眞行

■デジクリトーク
 Let's keep in touch.
 海津宜則

■デジクリトーク 連載
 ボクが引っ越した理由(1)
 古岡ひふみ

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00778(5/23)
 宇宙経由の奮闘記がスタートです!
 川井拓也



■デジクリトーク(月刊・森川)
広告収入は副業なんかじゃない

森川眞行
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●困った噂(苦笑)「森川に依頼する高い」

今年になってから、FIREWORKSデスマッチツアーの仕事が長く続き、約2カ月間
は日本中を巡業するという生活が続いた。先日デスマッチツアーのフォトアル
バムというコンテンツを制作し、改めてアホなことしたなあ(笑)と実感した。
http://www.siliconcafe.com/event/2000/albm/index.htm

現在は自主企画としてのセミナーは行なっていない。依頼されているセミナー
や出張トレーニングだけだ。本業のWebデザイン制作の業務も落ち着いてきた
ので、最近はずっと自宅で仕事をする毎日である。

僕の仕事は大きく分けて3つに分類される。メインとなっているのは、企業や
代理店からの依頼で作成するWebページ及びWebサイト構築の仕事である。締め
切りのある請負仕事だ。おかげさまでこちらの方はずっと安定している。

FIREWORKSデスマッチセミナーの中でも何度か喋ったが、Webサイト構築の仕事
は年々増え続けており、同時に予算の方も増え続けてきている。僕の周囲に居
るWebデザイナーと名乗る人々はみんな忙しく、「今日も徹夜なんですよ~」
なんてメールが明け方によくやってくる(笑)。

一時期、森川は所属していた会社が倒産して、仕事も無く路頭に迷った時代も
あったのだが、あの頃と比べると、ひたすら感謝! の日々だ。だが、おかげ
さまで…というべきか、執筆やイベントなどで知名度がアップしたおかげで、
「森川に依頼すると高い」という噂が広まり、若干仕事が減っていることも事
実(苦笑)。そんなことないのにね~。…トちゃっかり営業したりする。

次にやっているのが、同じく締め切りのある請負仕事で、原稿執筆というもの
だ。もちろん月に一回のデジクリの「月刊・森川」もこれに含まれる。あとは
隔週の連載をMacFanで行なっていたり、スポットで雑誌や単行本の原稿も執筆
している。

最近ようやく時間がとれたので、Fireworks3に関する原稿をまとめており、三
冊目の著書として発表する予定でいる。もともとがデザイナーなので原稿を書
くことは苦手だったのだが、いつのまにか請請負のデザイン業務と並んで、僕
の仕事のメインになりつつある。はっきり言って労働時間と収入のバランスが
全く合わないのが原稿執筆という仕事なのだが、もう2年も続いている。結局
「好き」なんだな…と改めて思ったりもする。

以上の二つが、我が家の収入を支える仕事のメインなのだが、今年になっても
うひとつ収入の道が増えた。それはWebサイトによる広告収入である。

●Webサイトのヒット数がカネになる、という実感

森川の運営するSilicon Cafe'のWebサイトには、「ホームページ制作用無料素
材提供サービス」のG-TOOLと、FIREWORKS徹底検証というコンテンツがある。
いずれも人気のあるコンテンツで、Silicon Cafe'のサーバーは1日8.5万ペー
ジビューをしている。これはどえらい数字である。
http://www.siliconcafe.com/gtool/

昨年からこの数字に注目し、クリック保証の広告代理店と契約しトップページ
や各コーナーのトップページにバナー広告を張り付けた。クリック保証とは、
訪問者がページに張られたバナーをクリックすれば、そのページを提供してい
るボクのもとへ広告料金が支払われる仕組みだ。当然、ページビューが多けれ
ば多い程、クリックの確率は高くなる。

そこで、今年になってG-TOOLの全てのページに広告を出したところ、なんと一
日に8万バナービューをしてしまったのだ。つまりサーバーのほとんどは、G-
TOOLの為に稼動していたのである。

当然バナーの露出度がアップすれば、クリックの確率も大きくなり、収入もア
ップする。簡単な原理である。そこで過去のログを調べてみる。するとある時
期ではG-TOOL以外でも一日1万ページビューしているコンテンツが発見された、
それはFIREWORKS徹底検証であったり、イベントのフォトレポートだったりし
たのである。

はじめてG-TOOLを開始した年のことだ。最初の無償素材を作成するために、約
1カ月素材作りに専念した。当然収入のアテはなかった。その時に嫁さんを説
得したのが「このコンテンツを作れば人が集まる。人気のあるページには広告
収入というものが発生する」という台詞だった。

しかし、G-TOOLの広告収入ってのは、ページ公開から数年の間は実現しなかっ
た。もちろんWebにおけるバナー広告がまだまだ未成熟の時期だったし、ボク
自身がいつのまにか「Webコンテンツで稼ぐ」という情熱を無くしてしまった
のである(というか本業に忙しくて忘れていた…というのが事実)。

あれから数年。Webサイトのヒット数がカネになる--という実感がようやく湧
いてきたのである。そんな話をWeb上でコンテンツを提供している友人数名に
話をしたところ「当然じゃん!」と言われる。友人のサイトなどは広告料金だ
けで20万稼いでいる。中には最高60万の収入…なんて猛者もいる。Webコンテ
ンツ作りにはかなり古くから関わっていた僕だったのだが、収入と運営という
図式に関しては浦島太郎状態の森川だったのである(とほほ)。

Webサイトがカネになる…とわかれば必死になってコンテンツを作る。人間は
ゲンキンなものである。長い間荒れ放題になっていたコンテンツをリニューワ
ルしはじめた。雑草抜き、ペンキを塗り直し、掃除をして、内装を整えている
ペンションオーナーの気分である(なんのこっちゃ)。訪問者が快適に過ごせ
る空間を作れば、必ず現金が残る。

そんなワケで、今は自分のサイトのリニューワルに忙しい毎日である。単なる
自己満足の為ではなく、収入があるからこそ訪問者を迎え入れるためにコンテ
ンツに磨きをかける。結果として最も喜ばれるのは訪問者だろう。非常によい
循環として、サイトが運動を開始したのである。

作る側もさらに色々なことを勉強する。単なるデザイナーから、マーケティン
グを意識してコンテンツに取り組む目を養えることは、結果としてクリエイタ
ーの意識の向上にもつながるのではないか? と思ってみたりもする。本業と
副業がシームレスに連携する。…ト言うかもはや本業だの副業だの言っている
場合ではないのだ。

【もりかわまさゆき】maiito:morikawa@siliconcafe.com
結婚記念日と嫁の誕生日のプレゼントを兼ねて、SONYのaiboを購入した。柴田
家のハニー号のように我が家にも新しい家族が誕生した。

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■デジクリトーク
Let's keep in touch.

海津宜則
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月に一回のコラム執筆をデジクリで宣言しておきながら、遂に1月のコラムが
最後になってしまった。このまま曖昧にしているのは、少しまずいという友人
の助言を得て、事情説明のコラムを執筆することにした。誌上初?

まず、突然執筆が止まった理由は、その最後のコラムに問題があったのである。
実は、いつもの草稿原稿の確認のつもりで編集部に原稿をアップしたのだが、
相互に誤解が発生し、気がつけば掲載されていたという顛末である。誰が悪い
ということではなかった。しいて言えば、私の責任である。

さて、文筆家ではない私にとって、コラム執筆は素人行為である。だから、取
りあえずポイントを決めたら、味付け部分を気軽に執筆し、あとで細かい部分
に誤解が生じないように調整するのが私の流儀であったが、それがしっかりと
裏目に出てしまったのである。

で、この問題のコラム内容に対して強烈なご批判を何通かいただいた。そこで、
いつものようにご意見をいただいたお礼のメールと、誤解のある部分のフォロ
ーをしたところ、その中の一人の女性方が丁寧な返事を送ってきた。以後その
方とは何度もメールをやりとりする関係となり、既に旧友のような関係となり、
私の出没する集まりには、参加するようになった。というより、半ば強引に私
がそのようにし向けてしまった。人の出会いとは不思議なものだと改めて痛感
した。

結果としては私にとっては良い経験をしたことになるが、2万人近い読者のい
るメディアに、文章をしたためるというのは流石に神経をすり減らす作業であ
る。そこで、この件を発端に自分のURLで、もっと気軽な短いコラムを執筆し
てみることにした。『気まぐれコラム』というコーナーである。当然、気が付
いた時点で適当に何かを執筆するという・・・ちょっといい加減なスタンスで
あったが、気が付けば、毎日欠かさず執筆するという習慣となってしまい、既
に100回を突破している。

私としては、この『気まぐれコラム』を1000回ぐらい続ければ、少しは文才も
上がるかもしれないので、それからデジクリ原稿を再開してほうがいいのでは
ないかというのが正直な気持ちである。もちろん、その時に編集部から声がか
かれば? の話ではあることは言うまでもない。

さてさて、一体全体いつまで続くのかは自分でも解らないが、こんな息抜きも
時には必要なのかもしれないと最近特に強く感じている。なにより、執筆する
ためのネタを探すことが必要になる。だから、色々な物や事件、製品、出会い、
映画などにアンテナをピリピリさせるようになった! ということではない。
また、ネタを探すと言うと、新聞をしっかり読むようになった・・・という、
ごく普通の解釈をされる方が時々いらっしゃるが、私に限り、まったく見当は
ずれである。

確かに新聞も読んでいるが、それより新鮮な驚きは普通の生活の中に隠れてい
るものだ。アカデミックな現象ばかりを追い続けていると、本当に大切なこと
を見失ってしまうのではないだろうか。こうして、私はあのコラムの一件が原
因で、今まで気にもとめていなかったことに、少しだけ神経を使うようになっ
た。これは私にとって、プラスの大きな誤算であった。Let's keep in touch.

【かいづ・よしのり】yoshinori@kaizu.com
グラフィックデザイナー/イラストレーター。
http://www.kaizu.com

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■デジクリトーク 連載
ボクが引っ越した理由(1)

古岡ひふみ
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●ケーブルテレビでインターネットができる?

それは昨年の11月のことだった。かねてからCATVに着目していた僕は、迷うこ
となく「入会への道」をたどる・・・はずだった。(>_<;)

とりあえず下調べに、ケーブルテレビ会社のWebページをクリック・・・ん?
エリアじゃないの? そ、そんなはずないやろう?・・・僕の住むマンション
(住居兼仕事場)は、大阪市のど真ん中、中央区南船場4丁目だ。心斎橋にア
メリカ村、御堂筋本町のビジネス街を従えた立地。なのに中央区がエリアとち
ゃうなんてぇ~! ははッ!

ピッポッパッ・・・もしもし、ちょっとお尋ねしまっけどぉ~中央区がエリア
とちゃうって本当でっか(?_?) 御堂筋のイチョウ並木にイルミネーションが
灯るっちゅーのに、なんでケーブルテレビが通ってへんのれすくぁ~q(;__;)q

●CATVの聖地「西区」は人知れず・・・

南船場4丁目を一歩、西へ踏み出せばそこは西区。大阪ではここがケーブルテ
レビの「聖地(サンクチュアリ)」である。早い話が、ケーブルテレビの本社
があり、僕の住むマンションから道路を隔てた向こう側は、ずっと以前から、
広大なケーブルテレビのエリアが拡がっていたのだ・・・ガクッ!

そんなとき、NTTよりタイミングよくダイレクトテレフォンが「ISDNいかがで
しょ~か?」。またや。もう数え切れないくらいかかってくる。なんでも資料
請求する癖は改めねばなるまい・・・いや、申し遅れましたが、僕はアナログ
接続です。今どきアナログだなんて! って思ってるアナタ、違うんです。

僕はISDNに疑問を抱いているんです。だって、ちっとも早くないもん・・・で、
今回の電話は少し違っていた。それはCATVと同じように常時接続ができる「IP
接続サービス」に関するものだった。

月額8000円(サービス開始当時)とは高い。僕がCATVは6000円ですよと告げる
と、来年すぐに値下げしますから・・と、おばちゃんが切り返してくる。ん?
チョット待ってーなぁ。すぐに値下げするんやったら、最初からその金額にし
たらエエやん・・・

僕はその背後に、NTTの誤算を垣間見た! これはタダ事ではないぞッ! NTT
は何かに怯えているるるぅ!!! それに対して時間を追うごとに、ベールに
包まれていたCATVの実態が明らかになってくる。「常時接続」「高速」「低料
金」を実現する最右翼。これはインターネット革命の一端を担う大事件だ!
え~らいこっちゃ~!!

●4月からエリアに!vs.マンション管理組合!

4月から中央区もエリアに加わるという朗報。しかしマンションなどの集合住
宅では、取り付け工事が困難であることも浮上。まずはマンションの管理組合
定例理事会へ「ケーブルテレビの設置」に関する議案を提出し、そこで承認を
取らなければならない。ちなみに僕が住んでいるマンションは15階建ての分譲
マンションで、もちろん賃貸である。所有しているものではない。

「ケーブルテレビって何?」
職業柄、プレゼンテーションは得意だが、おっちゃん、おばちゃん相手に説明
するのは時間がかかる。しかもそこから、インターネットのことまで説明しな
ければならないから大変だ。すでに3月も中旬。このままでは夢の常時接続は
実現しない・・・すると、何かをひらめいたような表情の理事長がひとこと。
「それはアンテナいらんねんな?」

ん?・・それは?・・アンテナ?・・いらんねんな?・・ねんな~ッ!(?_?)
どういうことなのか、その言葉の意味をよく聞いてみると、マンションの屋上
にある地上波共同アンテナがそろそろ寿命で、それを新しいモノに取り替える
と100万円かかるらしい。すなわち、ケーブルテレビにするとアンテナがいら
ないから、その修理費用が浮くという、いかにも大阪人らしいドケチな発想な
のだ。

「ほんならケーブルにしまひょ」「そうしまひょ」「アンテナ代トクしたなぁ
~」9回二死満塁で当たりそこないのヒットを放った感覚に似ている。これで
ランナーがホームに帰ればいいのだが、これが悪夢の始まりだった。

【ふるおか・ひふみ】グラフィックデザイナー。1958年京都府出身。80年嵯峨
美術短期大学卒。印刷広告等の制作会社を経て88年よりフリー。99年第3回
「東レDCA」入選。ディジタル・イメージ会員。ションズ・グラフィカ主宰。
大阪市在住。

CG FORTRESS(古岡さんのサイト)
http://www06.u-page.so-net.ne.jp/rf6/hifumi/

ディジタル・イメージのサイト内の古岡さんのページ
http://www.digitalimage.org/artists/FURUOKA/index.html

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00778(5/23)
宇宙経由の奮闘記がスタートです!
------(フェーズ1)航海日誌1日目-------
------(フェーズ2)南十字星出航(8/31)まで残り99日-------

川井拓也
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【現在の船の位置】
香港に向いながら洋上から発信しています。

【今日のコラム】

昨日のコラムを受信したのが夜の22時。ひじょうにうれしかったです。神田さ
ん、ありがとうございます。思えば年末に渋谷で神田さんに固い握手を交わし
ていいただいたところから、このプロジェクトがはじまったことを思い出しま
した。しかし、洋上ではそんなことも考えられない奮闘記がはじまっています。
早速「航海日誌」をレポートしていきましょう。

晴海を正午に出るオリビア号に大量の荷物を持ち込むipチーム。死体でも入っ
ているのでは? と思うくらいのバッグをタクシーから下ろしながら仲間が集
合。マスコミの取材陣も集まっている。今回の出航にはスカパのコンピュータ
ーチャンネルと雑誌の日経クリックがきてくれた。それぞれの特性に合わせて
客船ターミナルの外でのインタビューと船内でのインタビュー、写真撮影に分
ける。やや緊張気味のメンバーに合いの手を入れながら撮影してもらった。こ
の様子はwebにも出ている。

見送りには後半で合流するスタッフの山本遊子と清水康祐、そしてポータルサ
イトでお世話になっている両角さん(MAP JAPANとのコンタクトも彼女の紹介
だ)、毎日サイトの更新で徹夜の薮中裕美さんを始めたくさんの友人が駆けつ
けてくれた。中でも驚いたのが出国審査を終えたあとでピースボートのスタッ
フから言われた一言。

「川井さん、ご両親が横断幕抱えていらしていますよ、こっちです」
逆に戻り顔を見てひとことふたこと。なにやら大きな横断幕。さすがはこの子
にしてこの親ありという目立ちたがり度、ありがたい。

船に入り出航イベントでランキンタクシーのライブなどを楽しみながらいよい
よ出航。振動もなく進み始めるオリビア号。友人が手を振り報道陣はカメラを
振る。親は横断幕をかかえたまま追いかけて走る。
「こけないでくれ~、もういいから!行ってくるよ!」
感動に浸っていてもしかたない。手を振る多くの人たちが豆粒になっていった
あとに「さ、仕事しよ。NTTが通じるうちに通信しよう」

ところが通信状態が非常に悪く携帯は途切れまくる。電話で各方面に電話しよ
うともブチブチで効率が悪い。しかたなく「インマル出動!」早い。まだ出航
1時間だ。通信室から電源をもらいISDNカードでコネクト。しかしすぐにはつ
ながらない。マシンとのドライバーの相性もあり昼ご飯でタイムアウト。

船は食事時間が非常に厳密で、逃すと次までものが食べられないのだ。東京で
は自分たちの「生活に合わせて食事をする」というのが当たり前であり我々の
ような不規則な生活をしている人間にとってはコンビニという強い味方がいる
わけだが、それは船では望むべくもない。ここには「食事が私達の生活を決め
る」のだ。バイキング式の食事をとり、あまりの疲労に少し仮眠を。スタッフ
もいつのまにかプロダクションスペースでうつらうつら。お座敷形式にしたマ
ックの前の座椅子でマウスをにぎりながら寝ている姿は変な風景。

夕方、現在webの仕事でてんぱっている村上竜雄のアカウントでのメール受信
になんとか成功。この様子はip2000.netで詳しく解説。その後マシンの設定と
個人アドレスの整理を行い、船の代表アドレスに仕事関係のものを送ってもら
うことに。

通信タイムも、一日3回とどういう段取りで行うかをスタッフミーティングで
決めた。夜の11時以降がつながりにくいので、深夜の3時まで作業をして待つ。
後方デッキでインマルのアンテナを通信担当の森幸治がひろげると、昼とは違
い非常にいい受信感度。5本のアンテナ表示が立つと彼はうれしそうに報告す
る。「バリ5です!」(バリバリ5本たっていますぜ!)

6人のアドレスから300通のメールとFTPで最新のwebデータをダウンロード。明
け方にかけて各方面との対応を検討する。ピースボートの新聞局スタッフと石
丸さんとミラーバーでビールを飲んで談笑してさらに作業。朝の通信タイムで
このコラムを送る。これから毎日送りつづけることになるデジクリを最新の情
報発信ツールとしつつ、豊富な写真と映像データをip2000.netでお送りするつ
もり。

今日は通信レポートがアップ予定!
http://www.ip2000.net

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■編集後記(5/23)
・みょうな短編集を2冊平行して1日で読んでしまった。椎名誠「みるなの木」
清水義範「ターゲット」である。椎名のほうは最終戦争の「戦後」らしき怪し
い混沌とした架空世界だ。例によってなんにも説明がなく、いきなり変わった
名前の生物やら地名が出てきて、不思議で不可解なストーリーが展開する。清
水のほうは有名モダンホラーのパロディであるという。もとネタがわからない
と、たんに読み流してしまい、しかけの面白さに気がつかないのだが、わたし
もITくらいしかもとネタがわからないので残念だ。でも楽しめた。続いて谷甲
州「背筋が冷たくなる話」を読んでいる。これはけっこうコワイ。(柴田)

・フクシマユウコ(旧姓サワダ)さんからメール。「無事女の子を出産しまし
た~!」おお! 昨年の電撃結婚にも驚きましたが、今回のメールの内容にも
びっくり。「自分で車を運転して入院→たまに携帯から速報メールを友達に→
出産当日中に、妊婦友達には詳細報告をメール。と、我ながら大変元気、経過
も良好です(笑)」た、タフ。仕事への取り組み方も好奇心旺盛でタフな方でし
たが、出産までそんなにタフでいらっしゃるのね! うらやましい~。何はと
もあれ、おめでとうございます!             (hammer.mule)
http://t92.com/yuko/ ←彼女の出産レポが読める


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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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