[0641] 富める者・貧しき者

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0641   2000/07/01.Sat発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16345部
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 <貧しさを恥じてはいけない>

■デジクリトーク
 富める者・貧しき者
 十河 進 

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0104 7/1
 アラビアのゴッドファーザー?灼熱のカイロロケレポート
 ------(フェーズ1)航海日誌40日目-------
 川井拓也@sea

■展覧会案内
 小さな小さな大展覧会 本日オープン!
 


■デジクリトーク
富める者・貧しき者

十河 進 
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●リプリーは「エイリアン」のヒロイン

先日、Iさん夫妻とその友人のTさんと一緒にジャズ・ライブを聴く機会があっ
た。トミー・フラナガン・トリオがフィル・ウッズをフィーチャーする豪華メ
ンバーだったが、直前になってウッズの来日が中止になってしまった。

元々、ウッズが聴きたくて予約していたのだが、「まあ、いいか。トミ・フラ
を聴けるのも最後かもしれないから」と思ってキャンセルはしなかった。4人
で申し込めば格安になるので4人集めたが、頭数要員(?)にしてはTさんは年
季の入ったジャズファンで、ジャズ・ピアニスト板橋文夫の友達だと聞き恐れ
入ってしまった。つまり、頭数要員は僕だったわけである。

いつもIさんと男二人で聴きにいっているものだから、たまに女性が入ると何
か話さなくては悪いような気になってしまう。元来、喋るのは苦手(?)なの
だが、ワインの勢いもあって、またマシンガントークをやってしまった。

その会話の中で、Tさんがパトリシア・ハイスミスの愛読者だとわかった。そ
れを聞いて僕は、再び恐れ入ってしまった。ハイスミスの熱心な読者には、初
めて会った。同じパトリシアでもコーンウェルの読者とは、ちょっとレベルが
違うぞ、という感じである。

パトリシア・ハイスミスの話題は「今度、公開になる『リプリー』は『太陽が
いっぱい』のリメイクですね」ということから始まったのだが、「あれはタイ
トルがいけません。あれじゃあ、『エイリアン』のシガニー・ウィーバーです。
『エイリアン5』と間違って見にいく人がいるかもしれない。少なくとも『リ
プレイ』と表記すべきです」と僕は、オタク的にこだわった。

パトリシア・ハイスミスは、一応、ミステリー作家として日本では紹介されて
いるが、ミステリージャンルからはちょっと外れていると思う。サスペンスを
中心にした小説を書くが、非常に不条理な世界を描き出す。僕は、どちらかと
いえばテーマはカフカに近いんじゃないかと睨んでいる。

ハイスミスはルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」(1960)とアルフレッ
ド・ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」(1951)の原作者として日本では名
を知られていたが、翻訳はずいぶん遅れた。僕も「太陽がいっぱい」の翻訳を
待ち続けていたくちである。

ものごころついた頃には「太陽がいっぱい」は、すでに伝説の名画だった。現
在と違って一度見逃した映画は、簡単に見られない時代である。特に地方都市
では、せいぜい二番館にかかるのを待つしかない。

「太陽がいっぱい」は1960年に日本公開になった。ニーノ・ロータ作曲の甘美
な主題曲が大ヒットした。当時のヒットチャートにはよく映画の主題曲が入っ
たが、「太陽がいっぱい」もしばらく一位を占めていた。

その「太陽がいっぱい」がリバイバル上映(今や死語か)で、高松市のライオ
ン館にかかったのは1964年の夏のことだった。僕は中学一年生になっていた。
(ライオン館が昨年閉館した、と高松のデジクリ読者からメールをもらった。
ライオン館があったからライオン通りだったのに、どうするのだろう)

●魅力的な犯罪者を演じたドロン

「太陽がいっぱい」は原題が「Plein Soleil」だから、うまい訳だと思う。ま
だ23歳のアラン・ドロンが一躍ブレークした(死語か?)映画だ。ハイスミス
・ファンのTさんは「殺されるフィリップ・グリーンリーフ役を最初にオファ
ーされたのだが、ドロンはトム・リプレイ役を望んだ」と言う。それは初耳だ
った。

この頃、すでにアラン・ドロンは人気スターだった。「お嬢さん、お手柔らか
に」(1958)ではプレイボーイの青年を、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「若
者のすべて」(1960)では思索的で内省的な青年を演じた。(「お嬢さん、…
…」には、当時、ササールカットと評判になった髪型の清純派ジャクリーヌ・
ササールが出ていた)

ドロンと婚約していたロミー・シュナイダーの日記を読むと、ドロンにヴィス
コンティを紹介されて、すっかりヴィスコンティびいきになる話が出てくる。
ドロンはヴィスコンティに心酔していたらしい。その後、「太陽がいっぱい」
の撮影中のドロンのところへ遊びに行くエピソードも出てくる。

「太陽がいっぱい」の冒頭、後にトムに殺される金持ちで嫌みなフレディがふ
たりの女を連れて登場するが、ひとりはロミー・シュナイダーである。セリフ
もない役で「まさかロミーが」と思っていたのだが、日記を読んで判明した。
婚約者に会いに行き「ちょっと出てみないか」という話になったのだろう。

ふたりは数年後に婚約破棄という破局を迎えるのだが、単なるお嬢さん女優だ
ったロミーは、その後、ヨーロッパを代表する気品溢れる大女優になっていく。
ヴィスコンティ畢生の大作「ルートヴッヒ 神々の黄昏」(1972)でヒロイン
を演じるのは、12年後のことである。

ところで「太陽がいっぱい」の原作のタイトルは「The Talented Mr Repley」
である。昔、「ヨーロッパ映画音楽集」というレコードのライナーノーツには
「才人リプレイ君」と紹介されていて、僕の頭の中にはそれが刷り込まれてい
る。だから「リプリー」は許せない(まあ、どーでもいいことですが)。

一作目で完全犯罪を成し遂げたトム・リプレイは、ハイスミスのシリーズ・キ
ャラクターになった。何作目かを映画化したのがヴィム・ベンダース監督だ。
「アメリカの友人」(1977)のタイトルで公開されたが、ここでトム・リプレ
イを演じたのは、怪優デニス・ホッパー(最近では「スピード」の爆弾犯人)
である。

原作を読むと、トム・リプレイというキャラクターはデニス・ホッパーの方が
合っている気がする。アラン・ドロンをあんなに魅力的な犯罪者にしてしまっ
た「太陽がいっぱい」は、ストーリーと監督と俳優との奇跡的な出逢いだった
のではないかと思う。

もちろん、アンリ・ドカエのキャメラワークも名人芸だ。すでに語り尽くされ
ているが、魚市場をぶらぶらと歩くドロンを写した手持ち撮影のシーンは映画
史に残る素晴らしさである。何度見ても飽きない。それにドロンの青い目をあ
んなにサスペンスフルかつ魅力的に見せたキャメラマンは他にいない。

音楽もまた、奇跡的な仕上がりだった。主題曲はあまりに有名だが、魚市場の
シーンに流れる軽快なテーマもドカエのキャメラワークと共に耳に甦る。ロー
タは後に「ゴッドファーザー」のテーマが世界的にヒットするが、実にイタリ
ア的な美しい音楽を作る人だった。

●生まれつきの貧富の差は理不尽か

「太陽がいっぱい」の評論を、高校生の頃に読んだことがある。裏目読みをす
る映画評論家として有名な人で、トム・リプレイとフィリップ・グリーンリー
フの関係を「プロレタリアートがブルジョアに対して殺意を抱いていく関係」
と分析していた。つまり、プロレタリアートとしての個人的革命、あるいはテ
ロリズムを描いていると言いたいらしいのだ。

淀川長治さんは映画でホモ・セクシャルが描かれると誉めちゃう人(淀川さん
のベストワンはヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」)だったが、彼によれ
ば「トムとフィリップの関係にはホモ・セクシャルな匂いが……」ということ
になる。その解釈はわからないでもなかったが、プロレタリアートのブルジョ
アに対する復讐という読み方には少し戸惑った。

しかし、ルネ・クレマンはコミュニストとして有名である。「禁じられた遊び」
(1951)はヒューマニズムにあふれた反戦映画(それだけではないのだが、一
般的にはそう思われている)だったが、「鉄路の闘い」(1945)は鉄道労働者
のレジスタンス活動を描いた映画だった。

もしかしたら、ルネ・クレマン監督は「太陽がいっぱい」に、そうした思想的
なものを仮託したのかもしれない。貧しい青年が、恵まれた富豪の青年を殺し
てなりすまし、富と女を手中にする。完全犯罪が成功しそうになった時、有名
などんでん返しがあるのだが、あの結末は確かにとってつけたようだった。

1960年の映画である。特にカトリックの国イタリアとフランスの合作だ。イタ
リアのカトリックのモラルでは、犯罪が成功する結末は許されなかったのだろ
う。現在なら、トム・リプレイがデッキチェアーで寝そべったまま「太陽がい
っぱいだ」とつぶやくシーンで終わっても、多くの観客は納得するのではある
まいか。

富豪の家に生まれたという理由だけで金持ちであり、放埒で贅沢な生活を送る
同世代の青年に対して、貧しい家に生まれ苦労して育ってきた青年が殺意を抱
く、その心情はスクリーンからよく伝わった。ドロンの屈折した視線が効果的
だった。

彼は、嫉妬から殺意を抱いたのではない。確かに、ヨットの船室で抱き合うグ
リーンリーフとマルジュ(マリー・ラフォレ)の姿をデッキの天窓から覗き見
るトムの視線は嫉妬の光を宿していたが、あの時、彼の心中にあったのは嫉妬
ではない。理不尽さに対する怒りだったのではないだろうか。

あそこで女を抱いているヨットの持ち主、大金持ちの息子で贅沢三昧をしてい
る存在が、なぜ自分ではないのか、トムはそう感じていたに違いない。俺は金
持ちの男に寄生して生きている、ふたりが抱き合っている時に使用人のように
ヨットの操舵をしていなければならない、と彼は理不尽さを呪った。

その時、殺意が目覚めた。フィリップ・グリーンリーフに成り代わってしまお
う、と。貧しき者の犯罪は、理不尽さ故に正当化される。革命や戦争のように。
正当化された世界の殺人者は英雄になる。革命戦士や戦争の英雄のように。

殺人は二度行われる。計画的なヨットの上でのフィリップ殺しと、突発的なフ
レディ殺しである。二度とも、トムは殺人の後に何かを食べる。フィリップ殺
しの後には果実にむしゃぶりつき、フレディ殺しの後にはナプキンを使いチキ
ンを食べる。

人々はこのシーンをどう見るだろう。人を殺した直後に平然と食事をする冷血
漢の殺人者、と受け取るだろうか。いや、彼は個人的な革命を戦っているのだ。
殺人に対する後悔や感傷とは縁がない。ましてや罪悪感など…。彼は二度とも
死体をきちんと処理し、平然と食事をする。食事とは日常の行為である。戦争
の最中にだって、食事はする。

●貧しき者は常に貧しさを意識させられる

人間は平等では有り得ない、そのことに、いつ人は気付くのだろう。公園で他
の幼児が持っている玩具を羨んだ時だろうか? 恋した女性を他の男に奪われ
た時だろうか? 特にその男が金持ちだった時に……。

僕の家は貧しかった。小学校の1年生か2年生だったと思う。森永乳業の社宅に
住む友だちの家に行った時、我が家の貧しさに気付いた。きれいに片付いた応
接室にレースのかかったピアノがあったのが、僕にはショックだった。その横
には立派なテレビがあった。

今から思えば、それが平均的なサラリーマンの家庭だったのかもしれないが、
僕は大金持ちの家に来ているような気になった。我が家にテレビが入るのは、
それから数年後のことである。

その当時、貧しいのは珍しいことではなかった。だが、街の西にある高級住宅
地の子供たちが通う中学校にバスケット部員として練習試合に行った時、そこ
の生徒たちに違和感を感じたことがある。放課後、迎えの車が何台か校門脇に
並んでいた。

人間は同じ地平に立っていれば、努力の差で何らかの格差ができることには納
得するのだと思う。だが、自分の努力が及ばない部分でつけられた大きな差は
理不尽と感じるしかない。しかも、世の中は理不尽なものだと諦めるには、さ
らに理不尽さが募るほど日本は建前上の平等主義が行き渡っている。

先日も衆議院選挙に立候補している自民党議員の多くが世襲だと報じられてい
た。日本の企業のほとんどは同族経営である。そんな実態は知らせずに、戦後
民主教育は「人間は平等」と教えてきた。だから、生まれながらの差を理不尽
と感じる。特に若い時代には。

トム・リプレイは世間的には犯罪と呼ばれる方法によって、その理不尽さに反
抗し、覆そうとする。犯罪という手法を僕は認めないが、生まれながらにある
富める者と貧しき者の差も容認はしない。その理不尽さに対する怒りを忘れて
はいけないと思う。

富める者は、往々にして自分が富めることに鈍感である。ましてや、なぜ自分
がその環境にいるのかなど、振り返ったり自省したりはしない。僕は彼らを責
めているのではない。富める者にとって、富める状態は当たり前のことなのだ。
人はなぜ空気があるのか、考えたりはしない。

しかし、貧しき者は、自分が貧しいことに敏感である。意識したくなくても、
世の中は否応なく常に貧しさを意識させられるような仕組みになっている。お
前は貧しい、お前は貧しい、と誰かが耳の横で囁き続けるのだ。

小学校の時、一度だけ給食費を持っていけなかったことがあった。

父は職人で、月末に集金に回る。その頃は不況で仕事そのものも少なかったよ
うだが、せっかくやった仕事の代金も、なかなか払ってもらえないことが多か
った。

中学を出たばかりの住み込みの弟子が二人いたが、父は彼らの月給の支払いを
最優先していた。ある時、給食費も出せないくらい現金がなくなったのだろう。
母は「先生に『数日、待ってください』と言いなさい」と言った。僕は、嫌だ
と泣いた。翌日から数日、給食費を払えるまで僕は給食に手をつけなかった。

貧しさは、みじめさや屈辱を教えてくれる。同時に、プライドをいかに保つか、
ということも教えてくれる。

貧しさを恥じてはいけない。

貧しさが生むみじめさや屈辱があなたのバネになり、やがてあなたを育ててく
れることもある。それは、生まれつき富める者は決して得られない、貧しき者
の特権だ。

もちろん、プライドを失くさないで生きていれば、である。

【そごう・すすむ】sogo@genkosha.co.jp  http://www.genkosha.co.jp/
玄光社勤務。現在は季刊DG/デジタルグラフィ編集長。僕は、貧しさをバネに
しそこなった気がしています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/(昔書いた文章がまとめて出ています)

「リプリー」オフィシャル・サイト
http://www.whoisripley.com/index.html

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0104 7/1
アラビアのゴッドファーザー?灼熱のカイロロケレポート
------(フェーズ1)航海日誌40日目-------

川井拓也@sea
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【現在の船の位置=凸】
東京>>香港>ベトナム>シンガポール>スリランカ>セイシェル>ケニア>
エリトリア>エジプト>イスラエル>>凸>>ギリシア>クロアチア>イタリア>カナ
リア>キューバ>メキシコ>カナダ>ロシア>東京
Transported by http://www.peaceboat.org/
Planning&Produced by http://www.taiyokikaku.com

【ip2000チームが航海しながら制作・発信中のコンテンツ】
●「ドリームキャッチャー~人生の宝物」
ケニヤFLASH番組予告登場!エジプト受付け開始!
http://www.vaionet.com/
●発売中!宝島社「週刊ウルトラ1」(公称35万部)
伊勢華子のip2000奮闘記連載いよいよ開始!8週連続!
http://www.ultra-1.com/

【今日のコラム】
■■□□テクニカル度
■■■□旅行シズル度
■□□□おもしろ度
■■■□制作プロセス度

カイロのロケである。いきなり現れたピラミッドを前にロケを開始。今日は観
光地で取材する人をキャスティングしながらという大胆な段取り。まずは警察
の人を見つけ交渉。出演OKですぐに撮影。遠くにピラミッドが見える丘での撮
影だが強烈な照り返しのため、写真用のレフを使い人物の顔に当てる。(▼1)

こちらの人は肌が黒いので、このコントラストをうまく映像に納めるのは微妙
な調整が必要である。次に選んだのはラクダ飼いのおじさん。今回の照明は、
船内でスペイン語の先生をしているホアンフェ氏がサポートしてくれた。スペ
イン語と英語を操る彼は非常に明るい性格で、クルーズ中もいろいろなところ
で一緒に行動している。

彼は放送業界やマルチメディア業界にも身を置いていて、機材や映像制作のプ
ロセスに非常に明るい。そのあたりでも私たちip2000チームとは相性がよいよ
うだ。ハンサムな彼がターバンを巻くとまさにアラビアのロレンスとなる。女
性ファンが多いのもうなずける。(▼2)

それらの様子を、レトロ通販から借りてきたステディカムがメイキング映像と
して捉える。砂漠の凸凹もなんなく吸収してユニークな映像が生まれた。しか
し微妙なバランスが必要なこの機器は、風の影響を受けやすくオペレートが難
しかった。(▼3)

お腹がぷっくりと出た通訳のモハメッドさんは、明るい性格で次々と交渉して
撮影をサポートしてくれた。日本語も達者で冗談ばかり言う。彼の友人の家に
お邪魔して室内で撮影。窓からピラミッドが見渡せるという最高の眺望を持つ
部屋だ。色合いといいその人物のキャラクターといい、ほとんど「ゴッドファ
ーザー」の世界。(▼4)

アルメンドロス並の映像を作るべくセッテイングする。テクニカルの鈴木健介
も気合が入り、何回もレフの角度を調整している。その後スフィンクスをバッ
クに球体の「ブツ」撮影を行いオリエンタルカーペットの製造工場へ。機織す
る子供にインタビューをした。ふと見渡し、もっとも元気がよく表情がころこ
ろ変わりチャーミングな17歳の女の子をキャスティング。(▼5)

ハキハキと答えてくれた彼女の宝物は意外なものだった。(それが何かは是非
vaionet.comのクイズで確認してくださいね!)

そして、夜船に戻りスリランカから数々の映像サポートをしてきた清水康祐と
お別れ。彼は「ドリームキャッチャー」のタイトルグラフィックを始めピース
ボートのマニュフェストのイメージ映像など「撮影」できて「デザイン」でき
て「編集」できる貴重なスタッフである。ちょうど私と入れ違いのスケジュー
ルだったわけだが、その明るく愛嬌のあるキャラクターで船内でも人気ものだ
ったようだ。スタッフと固い握手を交わし日本へ。(▼6)

ジェラルミンのケースにはアフターエフェクトのデータの入ったハードディス
クやら修理に出すビデオデッキなどが大量に入っている。

※文中に▼がついている部分は以下のダイレクトURLに写真が掲載されている。
http://www.ip2000.net/todayspic/

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■展覧会案内
小さな小さな大展覧会 本日オープン!
http://www.spoon.co.jp/
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会期 7月1日(土)~7月13日(木)11時~19時
会場 ソニーサロン(ソニータワー9F)
  
パーティー  7月1日(土)18時~授賞式&オープニングパーティー
イベント   7月9日(日)13時~トークショー&イベント

テーマ 自由・1作家1点 
額装サイズでA4という小型の作品を大量に展示

〒540-0035 大阪府大阪市中央区釣鐘町 2-3-17 ベルハウス 株式会社スプーン
06-6943-1166
spoon-os

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■編集後記(7/1)
・ああ、もう7月なのね。思えばここ3ヶ月ばかりちゃんと仕事やっていない。
今月からは働きます。ネットで「バイシクル・ナビ」という雑誌が二玄社から
出ていることを知り、あわてて数軒の書店をはしごする。あのCGの、NAVIの二
玄社だから期待できるではないか。やっと発見、やでうれしやト本を開くが、
デザインがきたなく格調がない、内容はNAVIらしいちょっとハイソなのかもし
れないが、とにかくNAVIらしくないデザインなのだ。これじゃ買わない。さい
きんデザインがいいから買いたいと思える雑誌がなくなってきた。きたない写
真と文字使いの雑な本ばかり。DTPってこんなはずじゃなかった?(柴田)

・631号に書いた、オークションで興奮したモノっていうのは、上海テーラー
というお店の出品しているチャイナドレスやブラウスでやんした。欲しいけど
どんどん値がつり上がってくるので、断念して発表(ただ単にネタがないから
かも・・>井上さん)。これがねぇ、いいんですよ。欲しい欲しい! 着てい
く場所ないけど。住友不動産販売のオークションも気になる。売れなくても宣
伝にはなるよね。関西のマンションはないのかな~。    (hammer.mule)
http://search.auctions.yahoo.co.jp/search/auc?p=%BE%E5%B3%A4%A5%C6%A1%BC%A5%E9%A1%BC
http://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/14523206
http://auctions.yahoo.co.jp/jp/user/sumitomo_fudousanhanbai

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
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