[0669] リスクヘッジしてますか?

投稿:  著者:


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0669   2000/08/04.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16531部
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お知らせ■日刊デジクリは8/7から8/20までは夏休みになります。夏休み中も
情報や原稿を受け付けますが、その期間は掲載ができませんのでご了承下さい
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 <この不況に無謀なことを>

■デジクリトーク
 リスクヘッジしてますか?
 須貝 弦

■デジクリトーク
 WEBデザインに転職を決意しました!
 森 和恵

■デジクリトーク
 モン・トランブランの自然型イベント、ブルースフェスティバル
 絵蘭

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0127 8/4
 ”平和”の尊さを伝えたいロバートに与えた”武器”とは?
 ------(フェーズ1)航海日誌73目-------
 川井拓也@sea

■サイト情報       
 久多ギャラリーサイト8月1日オープン

■セミナー案内
 第一回「e-ビジネスセミナーin大阪」
 ~ "e"はブランドで加速する~



■デジクリトーク
リスクヘッジしてますか?

須貝 弦
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みなさんはリスクヘッジしてますか。どういうリスク回避策をお持ちですか?
コンピュータを使った仕事をしていると、その道具そのものにまつわるトラブ
ルが絶えません。たとえばDTPをやっていた場合「画像を間違えてクライアン
トに怒られる」ということよりも「MOが読めない」ことのほうが恐いはず。

●「リムネット」と「IIJ4U」

私はiBookなんていうチャラチャラしたコンピュータを使って、出先で仕事を
するケースが多々あります。モバイルでデータ送信なんて日常茶飯事です。そ
ういう仕事をしているときにもっとも恐いのが「インターネットに接続できな
い」というトラブルです。

私はDDIポケットのPHSと、USB接続のケーブルモデムを使っています。DDIグル
ープが用意する「MAL」という回線網を通じて接続する「ポケットMAL」という
サービスを使っています。DDIポケットのPHSを使ってモバイルしている人にと
ってはお馴染みですね。しかし私が使っているプロバイダー「リムネット」と
「MAL」の相性が最悪でした。ビジーばかりでなかなか接続できないのです。
リムネットに問い合わせてみると、「モバイル向けの低料金プランの申し込み
が殺到し、回線が足りなくなっている」とのことでした。

しかし、ビジーだからといって「データ送れませんでした」では済まされませ
ん。そこで私のiBookには、リムネットの「MAL」用の他にいくつかのアクセス
ポイントの電話番号が入っています。また、リムネットだけでなく「IIJ4U」
のPHS用のアクセスポイントの番号もいつでもわかるようにしてあります。こ
れでリムネットでのポケットMALサービスが使えなくても、代替の通信手段が
確保できます。

また、これはまだ実行には移していませんが、iBookにはアナログモデムがつ
いていますから、最悪の場合はモジュラーケーブルを入手してグレーの公衆電
話から接続するということも可能です。

また、先に書いたように「リムネット」と「IIJ4U」というふたつの大手プロ
バイダーに入っています。はっきりいって安くはありませんが…。IIJ4Uは通
常私の妹が家にいる時使っていて私のメインはリムネットですが、たとえばリ
ムネットが落ちた時はIIJ4Uで接続すれば通常通り仕事ができます。これがリ
ムネットだけだったらどうにもなりません。

先日も、リムネットの「認証サーバ」がダウンするというトラブルがありまし
た。まぁ大手プロバイダーで認証サーバーがダウンするのもどうかとは思いま
すが、これは「アクセスポイントに関わらず接続できない」というたいへんな
事態でした。だって、PPP接続のログイン名とパスワードの認証ができないん
だもん。IIJ4Uに入っていたおかげで助かりました。ちょうど大事なメールを
待っていた時だったので(幸いメールサーバ関係は全部生きてました)。

逆に、メールアカウントはIIJ4Uメインなんですが、どうもいまIIJ4Uのメール
サーバは遅いみたいなんですね。とくに重たいデータを添付したメールを送ろ
うとすると、全然送信が進まなくなる時がある。そういう場合はさっさとあき
らめて、リムネットのアカウントでメールを送りなおします。以前は、夕方の
混んだ時間帯にIIJ4Uのアカウントで260kあまりのメールを送るのに、30分以
上かかってもおとなしく待っていたのですが、よく考えたらバカらしいことで
す。しかし、先日ばかりは苦い思いをしました。

●出先から始まった格闘

出先でiBookが、ケーブルモデムを認識しません。認識しないどころか、USBポ
ートにケーブルを入れるだけでOSが落ちます。再起動してもデスクトップファ
イルの再構築をしても、設定をいじっても直りません。文字のデータを送るだ
けなら、いっしょにもっていたWorkPadとそれ用のモデムで済むのですが(こ
れも結果的にはリスクヘッジ)、表計算ソフトのデータはどうにかしなければ
いけません。

しかし一時間以上格闘しても事態は打開せず、結局は文字データだけで許して
もらい、表計算のデータは家に帰ってから送ることになりました。マシントラ
ブルが原因でクライアントに迷惑をかけるというのは気分の悪いものです。

さて、iBookとUSBケーブルモデムのほうはというと、家に帰っていろんな他の
USBドライバを外してもダメでした。仕方なくOSを再インストールします。も
ちろん従来のシステムフォルダは捨てて、新しくインストールします。でもダ
メ。ひょっとしてUSB系統の故障かとも思いましたが、USBマウスは認識します。
はて…。ひょっとしてケーブルモデムの故障か?

この格闘は深夜までずっと続きました。私はいい加減イヤになって、iBookを
閉じようとしました。システム終了させちゃおっ。…と、そこで私はひらめき
ました。

「システム終了してない!」

そう、トラブルが起きて以降一度もシステム終了していなかったのです。OSを
再インストールしてもその後は即再起動。再起動ということは、ほぼ電源は動
きっぱなし、つまりシステムの再起動はされていても機械的には動きっぱなし
に等しいわけ。一度完全に電源を落とせば何かが変わるのでは? 私はそう考
えて、一度完全にシステム終了。そしてふたたび起動して、USBケーブルモデ
ムを接続。

何も異常は起こりませんでした。もちろん通信も可能になりました。久しぶり
に「コンピュータってわからねぇな!」と思いました。

さて、先に「最悪の場合はモジュラーケーブルを入手してグレーの公衆電話か
ら接続するということも可能」と書きました。今回のケースも、実は新宿のヨ
ドバシカメラまで15分くらいのところにいたので、モジュラーケーブルを買い
に行けば公衆電話から通信可能でした。最終的にそこまでしなくて済んだのは
クライアントのおかげですが、もしあのときクライアントが「絶対一時間以内
にデータを送ってくれ!」と言っていたら、私は新宿のグレ電からiBookを使
って…想像するだけでも恐ろしいですね!

【すがい・げん】gsugai@hh.iij4u.or.jp
最近すごく体調不良。ここ最近慢性化していたとは言え、25年間生きててここ
まで体調が悪かった記憶はない。みなさんは元気にやっているだろうか?
・筆者のWebサイト:MACKER
http://www.dgcr.com/mac/

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■デジクリトーク
WEBデザインに転職を決意しました!

森 和恵
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この不況に無謀なことを・・・・。と感じたあなたに是非読んでいただきたい
と思います。いまのWEBデザインにどんな問題があると思うのか、その改善点
はどこにあるのかを、私なりに就職てんまつに含めた話をしていきます。

これを書いている現在は、まだ転職前です。今は、パソコンスクールでインス
トラクター(講師)をしています。スキャナやデジタルカメラを利用した画像
処理を中心に教えているのですが、よく受ける質問が「画像をホームページに
貼り付けるのはどうしたらいいの?」「メールで画像を送るのにはどうしたら
いいの?」という質問でした。ここ2~3年で、インターネット接続環境は末広
がりに普及しているなと感じました。

普及に合わせるように、「マイホームページ」や「インターネット通販サイト」
を持つ個人の方や会社の方の小規模WEBサイトも急増しています。それらのペ
ージは、デザインについてあまり深く追求されていないことが多く、大規模な
WEBサイトのデザインOK・ユーザーインターフェイスOKなページとは明らかに
異なります。せっかく検索して訪ねてみれば、表示スピードは遅いし、情報は
分かりにくいし・・・。

そこで私は、そんな非デザインのページをデザインされたページに作り変えれ
ば、WEB全体のデザイン品質って向上するんではないかな? と思うようになり
ました。そこに、まだまだWEBデザインをするニーズがあるのではないかなと
考えています。

ただ、(これはバイトしていての経験談ですが、)そういった「WEB初心者」
な人たちは、自分のWEBを作ることだけで満足している人が多く、デザインや
中身を充実させることにまで付き合ってくれる所は少ないのです。取材をされ、
意見を聞かれ、写真を撮られて・・というのは、面倒な話ですから。

ただ、WEBサイトを作ろう! としている人たちは皆が自分自身が本当に広く伝
えたいことをかならずもっています。それを上手く、相手の話を聞く力と状況
を説明する力を使って、まとめてみたいと思います。「ここになぜこんな文句
が載ってるか、ここはなぜこういう写真を載せてるか」というところ一つ一つ
にこだわって仕事がしたいと思います。

斬新なデザイン取り入れることも、いち早く新しい技術を取り入れることも大
事だと思いますが、それよりも先に「相手が何を伝えたいのか」を明確にして
形にする力をつけるために、新しい会社でがんばりたいです。

最後にこの立場の私から一言。

自分の作品を作りたいから、WEBデザインをしてみたいと思う人がいたら、そ
れを仕事にしたらつらいと思います。あくまでも、その作品はクライアントの
ものですから。そんな人は、自分自身のWEBサイトの作品を作ることに力を注
いだ方がいいかもしれません。(でも、私自身は両方しますけど!σ(^^))

【もり・かずえ】r360@osk2.3web.ne.jp
エプソンスクエア大阪ショールーム設立からつい最近までの5年間を勤務。商
品説明員から、エプソンパソコンスクールのインストラクターとなる。「やば
め系」のお客さまから、最初は女とバカにされつつも最後には「くわしいねー
ちゃんやなぁ」と感心させることに生きがいを感じていたが、それよりも面白
そうなWEBデザイン会社に転職。

今回就職した会社のサイト
株式会社 ウエブアグレス(デジタルに関するご相談なんでもウエルカムです)
http://www.webaggres.co.jp/

個人的なサイト
R360 Street(趣味100%のサイトです。趣味の合う方ウエルカムです)
http://www2.osk.3web.ne.jp/~r360/

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■デジクリトーク
モン・トランブランの自然型イベント、ブルースフェスティバル

絵蘭
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さてさて、デジクリ読者のみなさんこんにちわ。絵蘭でおま。

前回は、ここモントリオールで開催されるジャズフェスティバルの模様を書い
た訳ですけど、今回はモントリオールの北部、モン・トランブランで開催され
たブルースフェスティバルについて触れていこうと思っています。が、その前
にちょっとモントリオールの事を軽く紹介してみます。

●モントリオールというところ

前回にも書いたのですが、ここケベック州はカナダで唯一のフランス語圏です。
街中にはフランス語が飛び交い(訛ってるけど)、標識から街に貼り出される
広告関係なども、フランス語表記になっています。

ケベック州は、歴史的に屈辱を味わったフランス系カナダ人が、それを与えて
きた英系カナダ人に対して、かなり独特な感情を持っています。また、北米最
初の街がケベックシティー周辺からというのもあり、カナダはもともと我々の
ものじゃい! などと、ある種のプライドを持っているとも言えます。車のナ
ンバープレートにも「je me souviens」とかかれ、その歴史的屈辱などを「私
達は忘れない、思い出す」というようなフランス系の人達のプライドがうかが
われます。

ケベコワ(フランス系カナダ人)の人々は、カナダを開拓した誇りを持ってい
るのでしょうか・・・。しかし、カナダもアメリカも、もっと大きく言えばア
メリカ大陸はもともとネイティブインディアンの土地だと思うのですが、まぁ
それはおいときます。

そのモントリオールなのですが、フランス系ばかりではなく、もちろん移民も
多いわけで、カナダという事もあって英語は通じます。と、いうかほとんどの
人達はバイリンガルで、移民の人達などは自国の母国語がそこにプラスされま
すので、トライリンガルはざらにいます。

例えば、中国系なら広東語か北京語に加え、フレンチと英語というような感じ
です。ここにスパニッシュが入るとほとんどの国へ行っても、まず何不自由な
く生活できるんでしょうな。まぁ、バイリンガルでも十分なんですけど・・。
まぁ、似たところではスイスなどもドイツ語、フランス語、イタリア語、英語
というように、いくつかの言葉を操る人々が住む国として知られていますね。

さて、そのモントリオールという所で、みなさんが知ってるものでは、日本女
子バレーが優勝したオリンピックや、最近ではexposの伊良部投手などでしょ
うか? また、北のほうに位置する為、寒いところと思いがちなのですが、も
ちろん冬はめちゃくちゃ寒いのは事実です。日本でいう北海道の稚内、網走と
かそんな位置になります。

また、巷で耳にするように「夏の北海道はええどぉ~!」といわれますが、こ
れまた似たような感じで、夏でも湿気がなく、暑すぎず涼しすぎないとそんな
居心地のよい夏を満喫できるという訳です。今年はちょっと肌寒い日が多いで
すけどね。

その、暖かくなる春頃から秋のメイプルが紅葉になる頃まで、様々なイベント
ではじけまくって、迫り来る寒い冬にモントリオーラ-は備え、冬眠し次の春
を待つのです。

モントリオールのイベントで最たるものが、前回に書いたジャズフェスティバ
ルで、今回紹介するのは、ケベック州のリゾート地のひとつ、モントリオール
からハイウェイで一時間半程走ったところにある「モン・トランブラン」です。
スキーなどが好きな方なら知ってるかもしれませんが、ここのスキー場はかな
り大規模でたいへん人気があります。

また、地図で見てもらうとわかるように、かなり湖が多い地域でもあり、水質
も良く綺麗です。その湖には、ヨットハーバーがあり、聳え立つ山の間をヨッ
トが優雅に進んでいきます。また、リゾート地というだけあり、各地からの金
持ちが湖畔に家を立てて生活、またはコンドミニアムとして持っています。最
近ではブランドで有名な「トミー・ヒルフィガ-」の豪邸が、その湖畔に今建
てられています。これがまた中途半端じゃない豪邸とだけ言っておきましょう。

●トランブランのブルースフェスティバル

さてさて、トランブランの夏のイベント「FESTIVAL INTERNATIONAL DU BLUES
TREMBLANT」の話に移りましょう。

トランブランのブルースフェスティバルは、モントリオールのジャズフェステ
ィバルに比べるとまだ歴史も浅く、今年で確か7回目だったと思います。その
ジャズフェスティバルは今年で21回目なので、まだまだ新しいイベントといえ
ます。また、規模もジャズフェスティバルほど大きくはないですが、雰囲気は
また違った意味ですごくよろしいです。おまけに、まだジャズフェスティバル
に比べると全然知名度も低く、都市からも離れてる事もあり、知ってる者だけ
の秘密のイベントといった感じもなきにしもあらず、てな状態なので、機会が
あれば試しに行ってみて下さい。

今回現地で日本人の姿はなかったので、日本でもあまり知られてないのでしょ
うねぇ(たぶん)。まぁ、最近は日本人観光客も多いと聞くので、どっかには
いてはるでしょうけど。

そんな訳で、このイベントは、緑に囲まれたトランブランの自然の中で秘かに
ブルースで騒ぐ、という感じでちょっと興奮します(?)。また年齢層も高く、
大人達のイベントみたいな感じで、これまたピースフルで居心地もよろしいの
です。ジャズフェスティバル同様イベント会場もあちこちに設置されていて、
スポンサーのフォルクスワーゲンのステージがメインになってるんですが、そ
のステージを囲むように、洋風でかわいくカラフルなコンドミニアムが並んで
おり、その裏手にはリフトを備えた山がデンと構えていて、雰囲気なんかは抜
群に良いので、カップルなどには最高のロケーションといえるでしょう。

今回のお薦めというか、ライブ的にすごく良かったのが「ANDY J. FOREST」率
いるバンドでした。彼らは、アメリカ南部のルイジアナ州、ニューオーリンズ
から来たブルースバンドですけど、この人達がまた結構なパフォーマ-で、ヴ
ォ-カル兼ハーモニカ、これはよくあるパターンですけど、この上にもうひと
つ、この人には秘密兵器があるんですわ。何かわかりますぅ? 

正解は、洗濯板。ま、一応パンフレットには「washboard player」とあるので、
日本語ではそうなりますわな、ちょと変ですけど。その洗濯板っちゅうのも、
みなさんが想像するような木製ではなく、オリジナル(?)のステンレス製か
な? そんな金属製のものを肩からかけて、胸の前で両手に何か持ってそれで
「ジャッカジャッカ」するのである。

歌いながら、胸でジャッカジャッカ、時にハーモニカ吹いてファフォファフォ
ファ~ンで、クイクイ踊りまくる。てな感じのかなりファンキーな連中でした
な。また、ベーシストの黒人がやたらええ声で歌ったりと、なかなかバランス
のとれたバンドといえるでしょう。その時の模様はmpgで用意してありますの
で、興味のある方は
http://www.elanjoke.com/
へアクセスしてDLしてみて下さいな。

●ケイジャンとは何か

ニューオーリンズには、南部独自のケイジャン料理というのがあります。彼ら
ANDY J. FORESTもケイジャンで、フランス人の血がどのくらいかは入っている
ようです。もちろん、混ざりまくってると思うので、どこまでフランスっぽい
かはわかりませんけどねぇ。

ところで、そのケイジャンとは何か? それを聞いたところ、フランス系カナ
ダのアケイディア(フランス人の子孫)が訛ってケイジャンになったといわれ
てるそうです。そのニューオーリンズでは、白人、黒人、インディアン達の混
血などや、そこの方言をもさすようです。また、そこには、そのフランスっぽ
い雰囲気も多少残っているのも事実です。

ほななんで「ニューオーリンズにフランス系なん?」と思う人もいてはるでし
ょうな。それは、先程文頭でケベックの歴史に触れましたが、そこに起源があ
るようです。その昔、カナダの東側に上陸したフランス人は、その地に街を造
り出したのですが、それを知ったイギリス軍が我も我もと攻めてきたわけです
な。そこで戦争が始まり、フランス軍は負けてしまい(ありゃりゃ)、現在の
カナダのケベック以外では英語とされているのです。

しかし、フランス系カナダ人達は納得するはずもなく、そのままフレンチをし
ゃべってるというわけです。そのフランス軍が負けてから、どういう経緯でそ
うなったのか、カナダを追い出された一部のフランス系達は、北アメリカの南
端のルイジアナまで徒歩で行かされたらしいのです。まぁ、馬車かなんかはあ
ったかもしれませんが・・・。

それから、ルイジアナではその末裔達が現地で現地の素材と現地の人達で作り
上げたのがケイジャン料理といわれています。ロブスター好きのフランス人が
南部でザリガニを使った料理を生み出したのも、わかる気もしますわな。

ま、そんな訳でいろいろ脱線しましたが、ブルースフェスティバルは7月14、
15、16の3日間で、その盛り上がりに幕を引いたのです。おしまい。

【絵蘭】elanjoke@mail.com
企画、イラストからwebやオブジェ、スペース、アパレル小物など、いろんな
デザインを創り出す未来の世界のネコ型ロボット。大阪系69年式風船付きツイ
ンターボ。
-elan art lab.-
http://www.elanjoke.com/

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0127 8/4
”平和”の尊さを伝えたいロバートに与えた”武器”とは?
------(フェーズ1)航海日誌73目-------

川井拓也@sea
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【現在の船の位置=凸】
東京>>香港>ベトナム>シンガポール>スリランカ>セイシェル>ケニア>
エリトリア>エジプト>イスラエル>ギリシア>クロアチア>イタリア>カナリア
キューバ>メキシコ>>凸>>カナダ>ロシア>東京
Transported by http://www.peaceboat.org/
Planning&Produced by http://www.taiyokikaku.com

【ip2000チームが航海しながら制作・発信中のコンテンツ】
●スカパ749ch VaioNetにて「ドリームキャッチャー/香港編」放映中
ノンスクランブル枠にて!
●吉澤由香の@ぴあワールドワイドモバイラー
いよいよ最終回更新!
●「ビデオサロン8月号」発売中
カラー4ページip2000奮闘記撮影編掲載!
●「週刊ウルトラ1」
はなこが世界を行く!好評連載中!

【今日のコラム】
■■□□テクニカル度
□□□□旅行シズル度
□□□□おもしろ度
■■□□制作プロセス度

ロバートはこう話し掛けてきた。「30分のドキュメンタリーを作りたいんだ。
そこにあるマシンを使ってやらせてもらえないか?」彼は日本の国際大学に通
うチェコ出身の学生で卒業してこの船に乗っている。クルーズ終了後には母国
へ帰る予定だ。チェコ語、英語、スペイン語、フランス語を話し、日本語やロ
シア語も少し話す。言語は得意らしく単語はすぐに覚え、発音も真似るのがう
まい。

「チェコは日本と違いちょっと車で走れば外国なんだよ。他の国の言葉ができ
ないとコミュニケートできないからね」と説明してくれた。

30分のドキュメンタリーを作るのに通常かける時間をご存知だろうか? まし
てや彼は映像などまだ一度もやったことがない、その道の素人だ。特にパソコ
ンにたけているわけでもない。しかし、船内にあるReel time NITROは唯一の
ノンリニア編集マシンで、ありとあらゆることに酷使されている。素人だから
といって1週間も2週間も使わせる余力はこちらにはない。

「まず、OKリールを作りなさい。3時間デジタイズできるけど他のプロジェク
トも入っているから1時間だけデジタイズできるとして、素材をその時間内に
まとめてくること。そして字幕を入れるのなら完全に改行されたデジタルテキ
ストとしてあらかじめ用意しておくこと。そうすれば2日使っていいですよ」

ロバートは数日後DVのテープを1本とフロッピーを1枚もって現れた。基本的
なデジタイズの仕方とプレミアによる編集の仕方を教える。デジタイズは半日
かかった。編集をスタートさせ、基本的なカットを並べていく。彼のドキュメ
ンタリーのタイトルは「How is life in kosovo today?」だ。

ピースボートでは地球大学というカリキュラムがあり、通常のクルーズから離
脱してクロアチアからコソボ自治区に入りホームステイするというものがあっ
た。彼はこのツアーで独自にコソボの人々にDVカメラでインタビューを行い、
1本のドキュメンタリーにしようとしているのだ。

基本的な操作を覚えるのは早く、私がいなくても編集は進んでいった。時々戻
って画面を見ると確実にタイムラインが埋まっていくのを確認できた。しかし、
ロバートは悩み始めた。内蔵マイクにたよったインタビュー画像と、手持ちに
よる風景カットがどうも気に入らないらしい。そして質問してきた。「画面を
静止させるにはどうすればいい? 音はこれを活かして絵は静止させ5秒ごと
に切り替えたいんだ」

この質問から始まる彼の「作品との格闘」に私は強いインパクトを受けること
になる。4つめのipだ。

http://www.ip2000.net/

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■サイト情報       
久多ギャラリーサイト8月1日オープン WWW.QUTANET.COM
http://www.qutanet.com/
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<本人情報>
さて、この度永年の夢でありましたホームページを立ち上げる事になりまし
たのでお知らせ致します。

シナリオを書いてムービーを作るのをライフワークに、
噺(ストーリーねこがやつ物語、異夢譚、ルミコラム、アウッチドアライフ)、
画(2D3Dイラストレーション)、
動(壷焼き号発進せよ他QT、フラッシュムービー)と、書いて描いて動かし
ました。サイトマスコットのバニーちゃんがご案内致します。イラスト以外
はアマチュアですが、今後は動の充実を目指します。

他に我(プロフィール)、造(クラフト)、繋(リンク仕込み中)、商(シ
ョップ仕込み中)がございます。工事中も多くお見苦しい箇所もままありま
すが、ぜひ一度御笑覧ください。
ページをご覧になるには、FLASHプレーヤーが必要です。

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■セミナー案内
第一回「e-ビジネスセミナーin大阪」
~ "e"はブランドで加速する~
http://www.dsp.co.jp/~osaka/seminar/
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<主催者情報>

日時 8月29日(火)13時00分~16時30分(受付12時00分より)
場所 大阪南港「大阪ワールドトレードセンター」2階WTCホール
内容 東京に比べ1/8といわれる大阪のe-ビジネス市場も今年に入って動き
  が本格化してきました。コンテンツ・IT・CS等,e-ビジネスに置ける
キーワードは数多く語られておりますが、マーケティング活動の一
環として考えた場合「ブランドの確立」は避けてとおれません。
   講師に、阪本啓一氏と大庭広巳氏のお二方を招き、e-ビジネスにお
   けるブランド戦略の重要性についてお話ししていただきます。
講師 「パーミションマーケティングにおけるeブランド戦略」
阪本啓一(Palmtree Inc.代表)
「ISIZE立ち上げ時のブランド戦略」
    大庭広巳(株式会社Recruit About.com JAPAN 取締役兼COO)
  
定員 300名(先着順)
費用 2,000円(お一人様・税込) ※当日、会場でお支払い下さい
主 催:株式会社 デジタルスケープ <http://www.dsp.co.jp>
    ※お申込み・問合せは <http://www.dsp.co.jp/~osaka/seminar/>
までお願い致します。

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■編集後記(8/4)
・昨日今日と妻が留守だが、冷蔵庫の扉には「ハニーのメニュー」が貼ってあ
りそのレシピで食事を与える。ほら、ごはんだよ、ト差し出してもまずは知ら
ん顔をする性格の悪い犬である(後でちゃんと食べてはいるが)。一年中レタ
スを切らさないというのもヘン(親も犬も)。昨夜、娘がわたしの髪の毛を染
めてやるというので従ったが、処理液が臭くて参った。で、今日からわたしは
黒に近い茶色のやや長髪の年齢不詳の怪人物になった。笑える。 (柴田)

・友達からメール。「私は大友宗麟。」なに? ははぁ、また占い系か。自分
が戦国武将で言うと誰になるかがわかるらしい。どうしても一度は試したくな
るんだよな。「毛利元就」う~ん、ちゅ~と半端やな~。次は「芸能人に例え
ると誰?」だ。「美空ひばり」喜んでいいのかわからん。「運命の人の実名占
い」私の運命の人は小田純一さんらしい。小田さ~ん!   (hammer.mule)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazu1110/busyou.htm
http://members5.cool.ne.jp/%7Emayumaru/destiny/
・667号のプレゼント応募、まだまだ受付中ですよ!

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http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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