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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0688 2000/09/09.Sat発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 16812部
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<今日から俺たちはダチ公だ>
■デジクリトーク
男たちの絆
十河 進
■連載「ip2000」プロジェクト・サンドイッチコラム 142 9/9
フェーズ1検証「各種雑誌へのコンテンツ提供」
川井拓也@land
■展覧会情報
ディジタル・イメージ2000大阪展 今日まで
■デジクリトーク
男たちの絆
十河 進
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●男たちを魅了する友情と裏切りの物語
男は時に女性との関係より、男同士の関係を優先することがある──なんて書
くと、フェミニストたちから叱られるかもしれないなあ。「そもそも『男は』
なんて書くこと自体がマチズムなのよ。『人は』と書きなさい」と怒る田嶋陽
子教授と上野千鶴子教授の顔が浮かんでくる。
しかし「人は時に異性との関係より、同性の関係を優先することがある」と書
いても、何だか意味不明だ。僕も女同士の友情をテーマにした「フォーエバー
・フレンズ」(1988)はとても好きだし、時に恋愛より友情を優先する女性も
いると思うが、僕は男だから「男同士の友情」という言葉には涙腺を刺激され
やすい。
松本零士の漫画(「男おいどん」だったか)で、「男同士が仲良くしていると
ホモだ、男色だと言われるような世の中にいつからなった!」と主人公が嘆き
怒る場面があった。その主人公の嘆きには同感するが、あの漫画はもう30年も
以前のこと。そんなに前から「男の友情」は純粋には認知されなくなってしま
ったのだろうか。
男たちはハードボイルド小説や映画が好きだ。フィルム・ノアール、やくざ映
画なども男性客が中心だろう。そんな物語のメインプロットには、必ずといっ
ていいほど男同士の友情が扱われる。
レイモンド・チャンドラー作「長いお別れ」(映画版1973)のフィリップ・マ
ーロウとテリー・レノックスの話は友情と裏切りの物語であり、ボストンの探
偵スペンサー・シリーズを読む楽しみのひとつは、スキンヘッドの黒人ホーク
に会えることである。
スペンサーは「初秋」(ハヤカワ文庫)以降、どんどん説教臭くなりストーリ
ーの差がなくなっているのでタイトルは忘れたが、その後の諸作の中でホーク
が撃たれたスペンサーを担いで帰ってくるシーンだけは鮮明に記憶している。
スペンサーとホークは、日本で言えば「昭和残侠伝」(1965~1972)シリーズ
の花田秀次郎(高倉健)と風間重吉(池部良)である。「俺の目を見ろ、何に
も言うな」とアイコンタクトだけですべてをわかり合える男同士なのだ。
「ユダの山羊」(ハヤカワ文庫)を読んだ時には、テロリストのアジトに向か
うスペンサーとホークの姿は、なぐり込みに向かう秀次郎と重吉を思い出させ
た。「義理と人情、秤にかけりゃ義理が重たい男の世界」と唄う「唐獅子牡丹」
が流れてくる見せ場である。
●理解し信頼しあう関係こそが理想の友
ハードボイルド小説や冒険小説では、不屈の精神を持つ友情に厚い男たちがし
ばしば登場する。
男たちは「何にも言わなくてもわかりあえる」関係か、軽口を言い合う、ある
いは悪態をつき合う関係だが実は深く認めあっているといった、表面上はさら
っとした関係に描かれることが多い。
敵対する相手に敬意と友情を感じていく関係もよく登場する。いわゆる好敵手
である。追跡者であるゆえに、相手のことを最も理解する存在になる関係も同
じようなものだが、例としては「逃亡者」(1993)のリチャード・キンブルと
ジェラード警部が挙げられる。
ハードボイルド小説や冒険小説では「俺とおまえは親友だぜ」なんて確認しあ
ったりするベタベタした関係には描かれないのがお約束だ。男特有の恥と照れ
とダンディズムの表現だと思うが、言葉などなくても「あいつは俺のことを理
解してくれている」と信じ合う関係を男たちが理想にしているからだ。
理解し信頼しあう関係。世界中の人間が敵に回っても「あいつはそんなことを
する男じゃない」と信頼を微塵もゆるがさない友人。それこそが、男にとって
の理想の友なのである。
しかし、女性作家が書く男同士の関係にはホモ・セクシャルな要素が入ってき
がちである。少女漫画に「少年愛」が解禁になったのは30年ほど前。萩尾、竹
宮、大島の御三家が一斉に人気が出た頃だが、女性作家が書くミステリ小説な
どにもホモ・セクシャルな関係が変態的な扱いではなく登場し始めた。
数年前に評判になった高村薫の「レディ・ジョーカー」の主人公の合田刑事と
義兄の検事との関係は、最初から精神的ホモ・セクシャルの雰囲気を持ってい
る。女性作家特有の描き方である。最後に主人公が刺されて危篤になり、生還
した時に義兄はとうとう告白する。「僕は君を愛している」と。
●男同士の「愛している」という意味
死んでいく友人を抱きかかえ、こめかみから吹き出す血を止めようとしながら
「アイ・ラブ・ユー」と言ったのは「ディア・ハンター」(1978)のロバート
・デ・ニーロである。あの言葉があったことで、僕にとって「ディア・ハンタ
ー」は忘れられない映画になった。
あの「アイ・ラブ・ユー」の一言をもって、ふたりの関係にホモ・セクシャル
な要素を見ようとした映画紹介や評論を読んだことがあったが、「違う」と僕
は主張したい。僕はホモ・セクシャルに対して一片の偏見も持たないと断言す
る人間ではあるが、あのロバート・デ・ニーロとクリストファー・ウォーケン
の関係にホモ・セクシャルな要素はない。
「ディア・ハンター」におけるデ・ニーロのウォーケンに対する想いは、兄が
弟に対するものに近い。いや、父が息子を想う気持ちに近いのだ。東欧系移民
が中心の故郷で工場で働きながら休日には鹿狩りをする仲間たち。すぐれたハ
ンターであるデ・ニーロは、仲間たちの父であり兄なのだ。
その仲間たちが徴兵され非人間的なベトナムの戦場に送られる。前線で再会し
た仲間たちを、デ・ニーロは必死で守ろうとする。捕虜になり、ベトコンの賭
けのためにロシアン・ルーレットを強要されるシーンは息詰まるパワーで観客
に迫ってくるが、そんな状況下でもデ・ニーロは生き抜くために仲間たちを励
まし続ける。
デ・ニーロは不屈の精神を持つ男だ。決してあきらめない。彼は仲間たちを守
るという使命を自らに与え、そのことを己への励ましとして生き抜こうとする。
彼を不屈の男にさせているのは、仲間たちへの想いであり、彼らと故郷の山で
再び鹿狩りをしたいという願いである。
男が何かを守ろうとする時、その対象が男であれ女であれ家族であれ、あるい
は誇りや自尊心や郷愁といった実体のない何かであれ、彼を支えるのは対象へ
のあふれるほどの「想い」以外に何も必要はない。その想いの中核に存在する
ものを「愛」と言い換えてもいいだろう。
生死を賭けたロシアン・ルーレットの緊張感の中で、次第に正気を失いベトナ
ムの裏社会に消えたウォーケンを捜すために、退役したデ・ニーロは想いを抱
いて再びサイゴンへ向かう。
尋ね当てた賭場で熱狂する観客たちを背景に、デ・ニーロはウォーケンに記憶
を甦らせるために再びリボルバーの銃口を己のこめかみに当て引き金を引く。
愛する者のために彼は命を懸けるのだ。
そんな真似ができますか?
デ・ニーロが演じた男は特別の人間ではない。ウォーケンに対する想いの深さ
が彼にそこまでさせるのだ。そして、深い想いが彼をして「アイ・ラブ・ユー」
と言わしめたのである。正気を取り戻した死にゆくウォーケンに自分の想いを
伝えるには、それ以外の言葉がなかったのである。
「ホモ・セクシャルな要素が……」などと書いたライターたちは、そう書いた
方が「今風だ」とか「流行だから」と考えたのかもしれないが、そういう人た
ちが増えた現在、僕は再び「男おいどん」の言葉を思い浮かべる。
男同士が仲良くしているとホモだ、男色だと言われるような世の中にいつから
なった!
●あいつとダチ公だってことが俺の誇りだ
澤田幸弘という映画監督がいる。小沢啓一監督「無頼シリーズ」(1968~1969)
に助監督として付き、多忙な渡哲也のスケジュールが押さえられず、やむを得
ず集団劇にした「斬り込み」(1970)で鮮烈なデビューを飾った。チンピラた
ちの強い仲間意識を中心に据えた映画だった。
澤田幸弘は臆面もなく男たちの友情を描く。澤田の映画に出てくる男たちは、
まるで女性に告白するように「俺はあんたが好きだ」と口にする。彼らは自分
の気持ちに正直なのだ。
澤田の2作目「反逆のメロディー」(1970)はGジャンにジーンズ、長髪にサン
グラスという異色のやくざ(原田芳雄)を主人公にした、権力に反逆する男た
ちの話である。
帝釈天の寺男を一時休職して参加したのが、ゲバ作と呼ばれる役を演じた佐藤
蛾次郎だ。彼はこの映画の中で「破壊しろ! ぶっ壊せ!」と扇動するアジテ
ーターである。
ゲバ作は原田と知り合い敵対するやくざの店を襲った後、「やばいから今日中
に町を出ろ」と言われると「別れるっていうのかい。俺はあんたが好きなんだ。
大好きなんだよ」と答える。ゲバ作の思いは強く伝わってくる。
原田芳雄と対立する組の一匹狼を地井武男が演じた。彼らは敵対する組にいな
がら互いに認め合う関係になる。そのふたりが酒場で待ち合わせをする場面は、
30年間、僕の記憶から消えることのなかった印象深いシーンである。
地井「遅いじゃないか」
原田「遅い? 11時の約束じゃないか」
地井「何、言ってんだ。本当に会いてぇと思ったらな、一時間くらい前にきて
しまうんだ。俺を見ろ。一時間、待ったぞ」
地井武男は権力と癒着する自分の組の上層部に反発し、上部団体である広域暴
力団の会長を仇と付け狙っている滝川の清次(藤竜也)を匿っている。地井は
藤竜也を探しにきた原田芳雄に言う。
「俺ぁ、くだらねぇ男だがよ、たったひとつだけ自慢していることがあるんだ。
滝川の清次とダチ公だってことよ」
ダチ公というフレーズは、澤田映画のキーワードだ。4年後、澤田は「反逆の
メロディー」の仲間たちを若返らせたような「あばよダチ公」(1974)という
映画を撮る。つまり「さらば友よ」である。
若き松田優作(原田芳雄に心酔しそっくりな演技をしていた頃だ)を主演にし、
大門正明、河原崎健三をキャスティングした。ただ、佐藤蛾次郎だけは変えよ
うがなかったのだろう、同じような役で再び出演している。
澤田映画の男たちは出会い、ウマが合い、お互いを認め合う。率直に「おまえ
が気に入ったぜ」と言い合い、「今日から俺たちはダチ公だ」と宣言する。彼
らはそれぞれ相手のことを誇りに思っている。そのことが男たちの絆だ。
男たちは友のために我が身を捨てて闘う。それは自らの誇りのために闘うこと
に他ならない。ある種の男たちは、他人が見れば「何を馬鹿なことを……」と
思うようなことを、誇りのために行うことがある。
友を殺され(誇りを抹殺され)た男は、殺されるのがわかっていながら、権力
者たちの集う場に殴り込みをかける。それは高倉健的な、お約束としての殴り
込みではない。やむにやまれぬ私憤が、虫けらのように誇りを踏みにじられた
個人的怒りが、彼を権力に歯向かわせるのである。
東映やくざ映画は体制的かつ権力的だったが、日活やくざ映画(ニューアクシ
ョン)はアナーキーな心情を描く青春映画だった。そこにはやくざという典型
に託された普遍的な青春像が描かれていた。
【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
自称「流れ編集者」または「編集流れ者」
昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/
フォーエバー・フレンズ
http://www.people.or.jp/%7Eupa/bette_movie_beaches.htm
松本零士オフィシャルサイト
http://www.leiji-matsumoto.ne.jp/
ロバート・デ・ニーロ
http://www02.u-page.so-net.ne.jp/ra2/kita86/index.html/chirashi8.htm
佐藤蛾次郎情報局
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6419/
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■連載「ip2000」プロジェクト・サンドイッチコラム 142 9/9
フェーズ1検証「各種雑誌へのコンテンツ提供」
川井拓也@land
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上のパン●サンプリングウォークマンという思想
昨夜飛び入りで参加したオノサトル氏との出会いは、スパイラルホールのイベ
ントでだった。なにげなくいったそのイベントで、猛烈なインスパイアを感じ
させるDJプレイをしていたのがオノ氏だった。
そのプレイは通常DJがヘッドフォンで曲のどの部分をかけるかをチェックする
のと違い、レコードをどんどんターンテーブルに置いていき、まるでストーリ
ーがあるかのように曲をつないでいっていたのである。そしてそのレコードが
終わると後ろに投げて割ってしまう! 興奮した私は終わってすぐに本人に声
をかけた。それから明和電気の経理のオノさんだということが分ったりする。
その後自分がオープニングのプロデュースをすることになったNHK教育テレビ
の「インターネット情報局」の音楽を担当してもらうことになった。
そのオノさんをたまたま本で見つけた。「クリエーターの仕事場」というよう
な写真集なのだが三宿にあるオノ氏の仕事場が出ていた。そこでオノ氏は「部
屋ってその人のサンプリングの結果ですね」という話をしていて非常におもし
ろいと思った。
今、自分としてはシリコン系のオーディオが欲しいと思っているが音楽情報の
サンプル入手としてラジオも欠かせないアイテムだ。と同時にデジカメやら録
音したいから、カメラやらといろんなデバイスをもって外に出るということに
なるのだが、そこで考えた。
今までは「音楽」を買って「セレクト」して自分の好きなものを身に付けて外
に出る。しかしこれだけデジタルのツールが氾濫すると、今度は自分でサンプ
リングした映像や画像、音源を自分の好きな音楽と合わせて表現していきたい
という気持ちがでてくる。
その時に必要なのはサンプリングできるデジタルデバイスである。NOMAD 2 MG
というMP3系プレイヤーにはFMラジオがついており、いいと思ったがここに録
音機能もつけてほしい。さらにこれまた思い出したのだが、グッドデザイン賞
でVAIOのSRのブースにこんなデザインコンセプトで設計しましたというボード
があるのだが、そこに「来るべき音楽加工文化を先取りするスクラッチ可能な
円形パッドのデザイン、左右からのスクラッチにも・・・」といようなことが
書いてあったのだ。
あの丸にはそんなデザインの意味があったのかあ? と感心しつつ、でなにが
いいたいかというとシリコン系のポータブルオーディオに録音機能を追加した
上で、さらにスクラッチできるタッチパッドと簡単なサウンドエディット16の
ようなOSをぶちこんでみたらどうかというアイデアだ。
ネーミングは「サンプリングウォークマン!」CMキャラクターはSTOMPがいい
なあ~。
具●フェーズ1検証 各種雑誌へのコンテンツ提供
フェーズ1では以下の雑誌に記事を寄稿した。
・ビデオサロン7月号・8月号・9月号
・ビデオα9月号・10月号
・DV LIFE創刊号
・ウルトラ1(創刊1号から10回分)
ビデオサロンでは3号連続のレポートということで、月刊誌の一か月前入稿の
タイムスパンをうまく利用しつつ、変化のあるレポートとするように心がけた。
入稿自体は余裕があるかに見えるが、なるべく最新の情報を入れようとすると
当然原稿も画像も締め切りギリギリまでねばることになる。
校正はFAXで行った。日本サイドで一度スタッフにチェックしてもらい、再度
船でチェックする。船のFAXの受信感度はあまりよくないので、濁点等のチェ
ックは非常に不安であった。画像は1024サイズのJPGで納品した。各寄港地で
降りるタイミングのスタッフをうまくスケジュールにいれて、ROMで大量に持
ち帰り使用した。文章を川井が担当、写真は川井、吉澤のものを使用した。
ビデオαはコンシュマー向けのビデオサロンに比べて専門的であるために、書
き手をテクニカルディレクターの鈴木健介とした。スリランカからエジプトま
での2週間で手に入れた媒体なので、すべてが急であったがイスラエルのホテ
ル泊というタイミングがあったので、そこを利用して執筆してもらった。
画像は日本にいるうちにコピーしたROMと同じディレクトリーで構成されてい
るデータをノートブックで持ち歩き、記事に合わせてその番号を選び番号のみ
をメールで指定した。これにより大幅な送信コストの削減ができた。
DV LIFEは新創刊のムックということもあり「実践的な撮影レポート」を求め
られたので「香港夜景撮影」を実践することにした。記事で使用する画像と文
章を鈴木が担当して、その鈴木が香港を撮影している風景をフォトグラファー
の福家聖美が撮影した。これらの記事と画像はFTPで送られた。DVで撮影した
画像はキャプチャーして静止画ファイルとして送信された。乗船者の方の映像
もレポートの中に入れることができたのはいいコーディネーションだと思った。
ウルトラ1は伊勢がデジカメ画像と文章を担当した。週刊誌ではあるがだいぶ
前倒しの入稿だったので最終回まで順調に行えた。割り付けのスペースを把握
してからは写真のサイズが小さくていいことが分ったので640/480で送信する
ようにした。FTPで宝島社のサーバーに洋上から直接アップしていった。
今回連載を持ったり記事を掲載したのは比較的デジタル系の専門誌であった。
同業の世界の人間が多く読んでいる雑誌に掲載することによって、今後のビジ
ネスの糸口をつかむきっかけになればという狙いからである。ウルトラ1はコ
ンビニでも売られる、比較的間口の広い雑誌であった。そのかわり文章も一般
的な旅行コラムの体裁をとった。また寄稿以外にも記事として以下の雑誌に取
り上げてもらった。
・日経ニューメディア
・CM通信
・デザインプレックス
・MAC FAN
・ユニ通信
・日経クリック
・朝日新聞
・Yahoo Internet Magazine
雑誌は、自分としては今までにない世界なのでさまざまな出版社の方と細いな
がらもパイプができていくのは楽しかった。今後はさらに企画モノ等を持ち込
めるようにしていきたい。これらの連載の成果は、今後の次期フェーズへのプ
レゼンの武器として有効に活用させていただくつもりだ。
下のパン●顔が割れているという感覚・クリック&ミート?
さて、「ご近所さんを探せ」に登録して3日。まだメールはこない。こういう
のは待っていてもこないものだ。しかし「近所」というカテゴリーでくくられ
るとおもしろい感覚になる。というのも、特に麻布十番のような狭い町だとあ
のあたりという話をするとすぐにだいたいの場所がわかってしまうという点で
ある。私も柴田編集長が自宅の前に建とうとしている高層マンションの反対活
動について書くのと同じくらいの頻度で近所のことを書くから、分る人には自
宅の位置までが分ってしまう。
男だからストーキングされる可能性はあまりないが、あのあたりに住んでいる
というのを相手が知っていると思うと、こちらもネットとはいえしっかりした
対応をするようになる。ご近所さんは最初から相手と自分が近い距離に「実在
している」ことを前提にコミュニケーションがはじまる。
TSUTAYAの増田さんがよく雑誌で「クリック&モルタル」と唱えていたのを思
い出す。今、ネットプラス地上に窓口を持っているかどうかが、ビジネスの分
かれ目と言われる。ご近所さんというコミニティはそれにならえば「クリック
&ミート」といったところか?
なにか人間が具体的な感覚として相手を認識できることは、認識不可能な相手
を前にするのと根本的に違ってくる。今後のコミニティのあり方はこんなとこ
ろから発想していくべきなのかもしれない。
・いよいよ今晩23時より渋谷のQFRONTで「ip2000世界1周帰国報告会」開催!
無料ですし事前の予約もいりませんから是非遊びにきてください!
http://www.dh2000.net/event2000/vj.html
▼読者のレポートを期待しています。
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■展覧会情報
ディジタル・イメージ2000大阪展 今日まで
http://www.digitalimage.org/di00_osk/index.html
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上記ディジタル・イメージサイトに3会場の案内と地図があります。また、会
期中は毎日、展覧会参加作家の柴田敏明さんのサイトで日報が掲載されます。
マビカのスナップにコメントが添えられて楽しく見られます。
http://www1.kcn.ne.jp/~ko-shiba/
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■編集後記(9/9)
・「D's Garage」を見る。そんな時間に起きているはずがないので、もちろん
録画である。なんじゃ、こりゃー。出演者が変な人ばかり。とくに渡辺浩弐と
いう怪しいアジア人。視線が定まらない、というか大抵は話しながら目は右を
向いていて(たぶんモニタ見てるのだろう)、口元は常ににやけている。ほか
の女どもは、タレントにアナウンサー、女子大生だというが(サイトを見て知
る)同じく落ち着きがなく品もない。なんでこんな人選? この番組が次世代
ヒットクリエイターの出発点になる、なんて言ってるようだがあんまり上等な
番組ではない。クリエイターをなめているんじゃないか。 (柴田)
http://music1.tv-asahi.co.jp/DsGarage21/home.asp
・取引先である代理店に行った。テストサーバで動作確認して納品したCGIが、
本番サーバでは動かないからデバッグに来てくれということだった。そこで利
用しているレンタルサーバは、www用ディレクトリのパスワードとCGIなどのデ
ィレクトリ用のパスワードが違う。CGI用のものは教えてもらえない決まりだ
ったので、当然設置についての責任は向こうにあるものと思っていた。ところ
が担当者は、「パス」「パーミッション」などの用語も知らない素人。当然動
くはずがない。無理にデバッグの予定をねじ込まれた上に、向こうのエライさ
んに「お仕事なんですから、頼みますよ」となんかこっちが悪いんか?、とい
うような言い方されてむかむか。そりゃね、いつもTシャツですよ、わたしゃ、
歳より若く見えますしね、スーツ着てきたら良かったですかね。無理に予定を
入れてきて、すぐに対応しなかったと言うほうがおかしいんちゃうん?、納品
したの月末前だぞ。これで他の先に対して遅延が出るんだぞ。が、こっちにも
落ち度を発見。大手レンタルサーバのくせに、perlのバージョンが古かったよ
うで、文字と数字の区別がついとらん。if文の条件分岐が上手くいかなくて結
局デバッグする羽目に。バージョンの確認ミスは認める。だけどCGIが動かな
いからといって、なにもかもスクリプトミスにするのは止めて欲しい。きっと
担当者はエライさんに報告しないんだろな。どうせ下請け。 (hammer.mule)
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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
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編集長 柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク 濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
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