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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0742 2000/11/16.Thu発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 17105部
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<これが成功したら、門司港は変るよ>
■デジクリトーク
ワニとピラニアの中に放り出されると……
MIDORI(ローマ在住)
■デジクリトーク 連載・助太刀日誌 「記憶」までのカウントダウン-10
いよいよあと数日。押し迫ってきました。
魚住耕司
■連載「ip2000-phase2」 疾走記 (160)11/16
左舷、水平に衛星発見!
川井拓也@スエズ運河
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本とコンピュータ展 ―書物変容・アジアの時空―
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「バイオ」D's Garage21 Model第2弾
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左舷、水平に衛星発見!
川井拓也@スエズ運河
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「バイオ」D's Garage21 Model第2弾
■デジクリトーク
ワニとピラニアの中に放り出されると……
MIDORI(ローマ在住)
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車の免許はローマで取った。
学生の時に取りたかったが、両親にお願いする度に「あ、そういえばあれさ…
…」と、話は意図的に逸らされて行った。それが経済的な理由からばかりでな
い事をよく知っている。
キケン! 私にとっても公共にとっても……とみなされたわけだ。で、ローマ
に来てから監視は遠くにいるし、オトナになったし、自分の責任で免許を取る
事にした。安いしね(私にかかった費用:74万5千リラ=7万5千円/当時のレ
ートで)。
テルミニ駅に近いナツィオナーレ通りある店で働いていた時に、昼休みを利用
して最寄りの教習所に通った。イタリアには教習「場」なるものはない。いき
なり路上だ。私でも。泣いてもわめいても路上しか場所がないんだから。教習
所に登録して授業料を払うと、すぐに仮免が発行される。私でも。で、路上。
その教習所には、エマヌエレ先生が講義も実技も一人で全部こなしていた。実
にこじんまりした学校で(先生も小じんまりしていた。シチリア出身の痩せた
貧相なおじさんだった)、実技に使う車もこじんまりした650ccのフィアト126
だった。古きチンクエチェントが製造中止になった後、後釜として出てきた小
さい車だ。
小さくてもなんでも、車は車だ。車の運転なぞしたことがない者にとっては、
こんな小さなものでも操れることが信じられない。関係ないと言われるけど、
私は運動神経だってすごく鈍い。
●いきなり路上
第一回目。運転席に座っただけでドキドキ。手には汗。床にちゃんと3つのペ
ダルがついた助手席に座ったエマヌエレ先生が、ギアの位置をボールペンで書
いたへたくそな絵を見せてくれる。コピー用紙を千切った紙に書いてあった。
「はい、ここがプリマ(ファースト)、ここがセコンダ(セカンド)、こっち
がテルツァ(サード)、で、これがクアルタ(トップ)。そしてこの端がレト
ロマルチャ(バック)ね」と指で指し示してくれる。この簡単な解説の後、す
ぐさま実技に突入だ。
私って、ミニバイクすら乗った事がないんですけど。「私が操縦する」乗り物
で、他の車が走る一般道へ出て行く? ピラニアとワニがうようよしてるアマ
ゾンの河川に裸で飛び込めと言われているような心境。
「じゃ、フリツィオーネ(クラッチ)踏んで、プリマに入れて」
「……………」
エマヌエレ先生はおかまいなしだ。
「フレッチャ(ウインカー)を右に出して、アクセル踏んで……フレーナ(ブ
レーキ)!後ろを見て!」
Fで始まるクラッチ、ウインカー、ブレーキの指示は、ただでさえあがり気味
の頭を混乱させてくれる。肩と膝にガビガビに力の入った状態で走ってる時に
「フリツィオーネ」と言われると、今しなければいけない事を判断する前に
「フリ? フリツィオーネってなんだっけ」と言葉の意味を探ろうとして行動
が一瞬遅れた。
免許を取って11年たった今でこそ、走りながらラジオのチャンネルを変え、右
手をギアか右足の上に乗せて音楽のリズムをとりながら左手だけでハンドルを
握り、あるいは運転しながらシートベルトの着脱をしたり、と余裕こいてるが、
この時は一時間の授業が終わると、ひざがガクガク、手はびしょびしょ、へと
へとだった。
ちょっと遠出してコロッセオ近辺まで出る事もあった。免許更新などの代理店
も兼ねている教習所で、動く人はエマヌエレ先生一人だから、実技をかねて、
役所を回ったりする。二重駐車をして先生は役所の中に入ってしまう。ここで、
出るから車動かしてくれって言われたらどうすりゃいいの?! と、考えただ
けでパニック。あ、その人に動かしてもらえばいいか! と解決策を思い付い
て安心。問題が起きた時の解決策を見つけるための頭の柔軟体操もさせてもら
った。
チルコマッシモを経て、サングレゴリオ通り、凱旋門前を通って、そのままコ
ロッセオをぐるりと回るコース。ここは道が広く、皆スピードを出す。左回り
のカーブが終わった所に信号があるから、その前になるべく時間を稼いでおこ
うという魂胆なのだ。
昇り坂のカーブでスピードが落ちてしまう。すぐ後ろに車が迫ってくる。「ア
ッチェレラー!!(アクセル踏んで)流れに乗って!」の先生の声。視線が前
方、バックミラー、ハンドル、ギアと忙しく動く。ワニがぁ! ピラニアがぁ
ぁ!ひぇぇぇぇ! ぜいぜい!
と、こんなんでも、どうやらフィアト126を動かせるようになる。
私でも。
試験のときはこの車を使って路上で試験官を助手席に、エマヌエル先生を後ろ
に乗せて走った。エマヌエレ先生はものすごいおべっか笑いをして、「先生、
お疲れでしょ? 早く試験終わらせて家に帰りましょうね」と試験をなるべく
軽く済ませるように努力する。おかげで車庫入れはしなかった。で、めでたく
合格。
●自分の身体と頭を使って覚える
日本の教習所に通ったらきっと免許をとれなかったんじゃないかと思う。
「ドアを開けて左足から入って座る。左手でシートベルトを引き出し、右手を
添えて着用。右足でアクセルを踏みながらキーをまわしてエンジンをかける。
ウインカーを出して窓から顔を出して右目で後方確認、左目で前方確認。息を
吸いながらファーストに入れて、息を吐きながらクラッチを放す……ちょっと、
ドア閉めて!」
「え?指示がありませんでした……」
命令には有無をいわずに従ってしまうし、逆に誰からも指示がないと不安にな
ってしまう性癖をもつ。だから、私には懇切丁寧な日本のやり方だと、きっと
なかなか自立できなかっと思う。
無我夢中になれば泳げるさ、と水深30メートルの海に放り投げられる感じのや
り方でよかった。自分の身体と頭を使って覚えろと言うわけだ。イタリアの教
育法は車の運転に限らずこんな感じだ。学校の進級、卒業試験なんて怖いです
よー。テーマ(論文)と口答試験。わかってないと答えられない事になってる。
そうそう、講習の試験も口答試験だった。普通はペーパーだけど、外国人であ
る、などの理由があれば口答で受けられる。
「SEGNALEとSEGNALETICAの違いは?」なんていう引っ掛けるような事を質問す
る意地悪な試験官。だって運転に直接関係ないじゃない。
そばに付き添っていたエマヌエル先生が冷や汗をたらした。一般イタリア語と
してはほぼ同じ意味だけど交通法では使い分けている。「SEGNALEは垂直の標
識、SEGANLETICAは水平(地面の表示)」と正解してエマヌエレ先生は大にこ
にこ。「ポジションライトを点灯するのはどういう時?」「右から追い越して
いいのはどういう場合?」
ね? 次から選びなさいではないから、わかってないと答えられない。もちろ
ん全問正解。拍手のうちに試験場を後にしたのであった。イエィ!
【MIDORI】midoroma@geocities.co.jp
庭の角に「日本の郷愁コーナー」を作ってある。竹を植えその前にモミジを配
し、コケのむした岩をおいた。陽射しがよすぎてコケは乾いてしまい、ダンナ
がどこからかもらってきたパピルスをモミジの横に植えた。土があわないのか、
暖かすぎるのかモミジは一向に紅葉しない。今年の秋も紅葉せずに緑のままだ。
「日本の郷愁コーナー」はなんだかよくわからない雑木林のようになっている。
憧れる姿があって、現実の内的要素や外的環境がそれを阻み、結局中途半端で
あまり意味のないものになってる……って私自身のようだ。
ミドラのホームページ
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/5716/
マンガシーク
http://www.mangaseek.net/yomimono/italy/
▼今日のニュースで、浦和市の別所沼(人造湖)でピラニアが釣れたとか。
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■デジクリトーク 連載・助太刀日誌 「記憶」までのカウントダウン-10
いよいよあと数日。押し迫ってきました。
魚住耕司
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「いやぁー、これが成功したら、門司港は変るよ」
先日、行きつけのカメラ屋でばったり会った近所の人と立ち話をしていて、彼
が店に飾ってもらっているポスターを見つけて、そう言った。聞くところによ
ると、彼の店にもフライヤーを持っていってくれた人物がいるらしい。山中で
も石丸でもないらしい。
今回のショーについて、既に地元のNHKが一回放映。コミュニティFMにスタッ
フらが出演したのが二回。市政だよりにも紹介され、地元福岡の情報誌も二冊
が紹介してくれている。しかし、足元の門司港での盛りあがり方は少ない。は
っきり言って「ない」といっていいだろう。
個々の人間は熱くなってくれる者が沢山いる。しかし、地域という単位で「面」
として見るなら、これだけやっても全く知られていないに近いと感じる。観客
動員予想が2000人に迫ろうかという状態でも、である。そのことに焦りみたい
なものも感じるだけに、彼の一言は嬉しかった。
振り返って見ると、本当にあっという間の4ヶ月だったと思う。もっと地元で
のPRに時間を割けたら、という後悔もある。しかし、そういう後悔は意味ない
かな、とも思う。
話すらロクに聞かず、彼らに会おうともせず、胡散臭そうに「市のイベント?
そうじゃなければ後援に名前は貸せないよ」と、言われた事は私にもある。そ
んな、一日の大半を過ごす場所で、寒さや冷淡さみたいなものを体験した私か
ら見れば、協力・協賛を求めて動いた山中や石丸は、私よりも、もっとムッと
したことも落ちこんだこともあったことだろう、と思う。
それでも、山中などは口癖のように自分にも周囲にもこんな事を言ってきた。
「ヒト・マチ・カイシャを批判する、では駄目だ」と。
批判することは容易い。理屈と膏薬は何処にでもつく。しかし、何も生まない。
思うに、この国はこの半世紀、「批判」という行為でナルシズムを満たしつつ
社会や他人の善意を食い物にしてきた、という印象がある。
正直に言うと、私は結構厭世的である。というより、この国の人々は「もう駄
目」だろうし、駄目な部分が制度化して自己増殖している、という冷めた諦め
が心のどこかにある。
こういう観測は、言っている本人がへそ曲がりだから、その分割り引けばどれ
ほど中身が残るのかしらないが、しかしそんな私から彼ら「記憶」スタッフを
見れば、案外この国もそんな捨てたものでもないのかな、という気がしてくる。
まあ、こういうイベントにあまりややこしいことを言うのはヤボテンだろう。
今回第一回目の活動に気がつかないヒトや冷めて見ていたヒトも、二度目三度
目の時は御輿を担ぎたくなれば良いし、そのやって担ぎ手が増えてゆけばよい
のである。せめて、この日曜日、天気が良くて事故がない事を祈る。
まだ中継用サイトのデータづくりなど、仕事が残っているが、今は心中祈る事
くらいしか自分の役回りはない気がする。彼らにとって、この街にとって、苦
い記憶にならないことを希っている。
よろしければ、このお休みは門司港まで遊びにきてください。
魚住耕司
門司港ポータル&LIVE Station
http://www.mojiko.com
uozumi@mxj.mesh.ne.jp
*インフォメーション*
「東京コレクションin門司港」のオフィシャルサイト
http://www.philly.ne.jp/mojiko/
現在鋭意制作中の中継サイト
http://www.philly.ne.jp/mojiko/live/index.htm
ストリーミング方式はリアルファイルとクイックタイムを予定しております。
11/19、当日の門司港の画像を募集しております。
http://mojiko.com/kioku/photo/
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■連載「ip2000-phase2」 疾走記 (160)11/16
左舷、水平に衛星発見!
川井拓也@スエズ運河
───────────────────────────────────
現在のオリビア号の位置(凸)
東京>基隆(台湾)>ダナン(ベトナム)>シンガポール>コーチン(インド)>
マッサワ(エリトリア)>ポートサイド凸(エジプト)>アシュドット(イスラ
エル)>クレタ島(ギリシャ)>ナポリ(イタリア)>バルセロナ(スペイン)>
ラスパルマス(カナリア諸島)>ハバナ(キューバ)バルボア(パナマ運河)>
カヤオ(ペルー)>イースター島>パペーテ(タヒチ)>ラウトカ(フィジー)>
ポナペ(ミクロネシア)>東京
通信不能状態に陥りあせるも、カウンターは無常にもオープンしてしまう。と
いうか衛星たったひとつでサービスしていいのか(?)的なところもあるのだ
が、有料サービスだったらこうはいかない。で、日本からのレスに期待してい
る人たちには衛星の不調を記しお断りした。
そして懸命の原因調査。炎天下のトップデッキで日本の衛星担当の会社に電話
して考えられる原因を聞くも、有効なてだてはなかった。とそこに船サイドか
らの情報が入った。「インド洋衛星はつながりにくいらしい」と。
我々の使用している携帯型のアンテナは64K通信の速度が出るタイプだ。一方
船の衛星公衆電話や船舶電話及びFAXとして使用しているのは自動追尾型の巨
大なタイプだが速度は9600bpsしか出ない。その通信室も同じインド洋衛星を
捕捉していたのだが、どうもつながりにくいらしいのだ。
ということは、これは「インド洋衛星」がなんらかの理由でアクセスしにくい
状況にあるだけなのかもしれない? ということで、単純に衛星を変えてみる
ことにした。インド洋衛星はインド洋の上空にあるので、本来なら真上に向け
てアンテナを設定すればいいから、もっとも捕捉しやすい衛星といえる。
しかし今回は、前記のような事情から大西洋東衛星に切り替えることにした。
アンテナは左舷向きの水平方向となる。すると、なんのことはない問題なくア
クセスできるではないか!
http://www.japangrace.co.jp/board/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展覧会案内
本とコンピュータ展 ―書物変容・アジアの時空―
http://www.dnp.co.jp/gallery/contents.html
───────────────────────────────────
<主催者情報>
会期 12月4日(月)~12月22日(金)
会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206
20世紀最後の年の暮れ、銀座の一角に、東アジアの古い書物の伝統と新しい電
子の本とが、ざわざわと入り交じる「市場」が出現します。東アジア3ヶ国の
作家、韓国のアン・サンス(安尚秀)、中国の徐冰(シュ・ビン)そして日本
の平野甲賀。3人の「文字の異能者」が、西遊記をモチーフに一座します。
また、中国、韓国、台湾、日本、――各国を代表する意欲的な出版集団が、イ
ンターネットと現実の出版物で、にぎやかな市場空間をつくりあげます。会期
中には、出展作家等によるギャラリートークもあわせて行われます。
企画構成等 [企画]津野海太郎+[制作]萩野正昭+[空間設計]平野甲賀
参加グループ 漢聲雑誌社(台湾)・中国図書商報(中国)・JUNGLE+アン・グ
ラフィックス(韓国)・「本とコンピュータ」編集室
●ギャラリートーク
出演 徐冰(シュ・ビン、中国)+平野甲賀(日本)
日時 12月4日(月)16時~17時30分
出演 アン・サンス(安尚秀、韓国)
日時 12月12日(火)15時~16時30分
出演 黄永松(フアン・ヨンソン、台湾)
日時 12月12日(火)17時30分~19時
*参加ご希望の方はギンザ・グラフィック・ギャラリーまでお申し込み下さい。
担当:北沢 Tel:03-5568-8022
平野甲賀 ひらのこうが
1938年、京城(現在のソウル)生まれ。グラフィックデザイナー。武蔵野美術
学校卒業。在学中の60年に「日宣美」展で特選受賞。高島屋宣伝部を経て、フ
リーに。本の装丁を多く手がける。また、劇団「黒色テント」や「水牛楽団」
など運動の中でデザインを実践してきた。著書『平野甲賀〔装丁〕術・好きな
本のかたち』(晶文社、86)など。
アン・サンス 安尚秀
1952年、韓国忠州生まれ。グラフィックデザイナー。弘益大美術学部卒業。85
年、アン書体をデザイン。その後、李箱書体、ミル書体、マノ書体をデザイン
した。アン・グラフィックスを設立した後、91年弘益大視覚デザイン科の教授
に就任。現在、イコグラダ(国際グラフィックデザイン団体協議会)副会長。
徐冰 シュ・ビン
1955年、中国重慶生まれ。芸術家。81年、中央美術学院版画科卒業。87年、同
大学院終了。90年よりニューヨークに暮す。四千余の「偽漢字」を木活字で制
作した『天書』、アルファベットを漢字の表記体系に変換する作品のシリーズ
などで注目を集める。東京画廊での個展(91年、97年)、NTT ICC「バベルの
図書館 文字/書物/メディア」(98年)、福岡アジア美術館「第1回福岡トリ
エンナーレ」(99年)に出品するなど、日本や欧米で活躍している。
黄永松 フアン・ヨンソン
1943年、台湾生まれ。アートディレクター。漢聲雑誌社と漢聲動画有限公司の
発行人。 国立芸専(現在の台湾芸術学院)在学中、台北で前衛芸術家グルー
プ「UP」を創設。卒業後は、広告会社や映画会社での撮影アシスタントやアー
トディレクターを経て、1971年、英語版『漢聲(ハンシェン)雑誌』(ECHO
Magazine)を創刊。1997-1998年のThe Energy of Asian Design展、1999年ソ
ウル芸術センターでの現代東アジア文字芸術展、1999年-2000年ニューヨーク
のクイーンズ美術館主催のGlobal Conceptualism:Points of Origin,1950s
-1980sなどに参加。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■新製品案内
「バイオ」D's Garage21 Model第2弾
http://www.jp.sonystyle.com/
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D's Garage21とソニーの共同企画「バイオ」D's Garage21 Model第2弾が11月
16日(木)からソニースタイルドットコムジャパンのサイトのHPにて発売開始
される。
今回はLightWaveにAdobeコレクションがバンドルされたハイエンドマシンのプ
ロフェッショナルモデル、ディスプレイにタブレットが内蔵されていてスケッ
チ感覚で絵が描けるイラストレーターモデル、Shadeをバンドルし入門編に最
適なエントリーモデルの3モデルの発売になる。
ソニースタイルドットコム・ジャパン
http://www.jp.sonystyle.com/
D's Garage 21事務局
http://www.tv-asahi.co.jp/dsgarage21
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(11/16)
・ようやっと福井晴敏「亡国のイージス」を読み終える。厚さ33ミリ、寝なが
ら読むにはちと重い。「慟哭する魂の航路」か、ちょっとな~? 「このミス
2000」の第3位作品で、泣ける男の話と評判だった。とにかく序盤がトロい、
退屈でさえある。まあ、それが後半生きてくるのだから我慢して読んでよかっ
たけど。だいたい2/5くらいのところで、あっと驚く大逆転がある。それから
は俄然面白くなってくる。マンガにするといいなと思ったら、すでにどこかで
連載されているようだ。泣けて泣けて、を期待していたが結局そんなこともな
く、面白く読めた。早々と布団にもぐりこんで楽しい数日だった。(柴田)
「亡国のイージス」ファンのためのHP <---ちょっとな~
http://www2.tokai.or.jp/amaguriya/
・「Successful Multi-Lingual Domain Registrations.」 サブジェクトが英
語だからスパムメールかと一瞬思ったが、こりゃ吉報なり。争うようなドメイ
ンじゃなかったかもしれないけど、ほっとした。代行業者は混乱中で、いまだ
結果待ちなのだが、worldnic-jpが混雑してなかなかアクセスできなかったた
め、英語のサイトなら空いているかも、と考え登録したのが幸いした。混んだ
自動販売機より、すいた窓口の方が結局早かったってことか。今朝の朝日新聞
で、ある企業が「商標登録しているから第三者による不正取得と考えている」
というコメントをしていた。オークションにかけられていたからこそのコメン
トだけど取得は不正じゃないぞ、先着順なんだもん。取得理由がゆすりっぽい
だけなのだ。穴はいっぱいあるよなぁ。だからといってjpドメインの企業優先
もつまらないけど。そのうち世界レベルだと、商標よりもドメイン優先になっ
たりして。だって世界にひとつしかないものだしね。 (hammer.mule)
<http://findx.nikkeibp.co.jp/ws/sp00jp1.html> そこらのFAQよりも親切
<http://auctions.yahoo.co.jp/jp/27751-category-leaf.html> 株価コムね
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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行 デジタルクリエイターズ
<http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
森川眞行
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担当:濱村和恵
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★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
Pubzine<http://www.pubzine.com/>、E-Magazine<http://www.emaga.com/>、
melma!<http://www.melma.com/>のシステムを利用して配信しています。
Copyright(C), 1998-2000 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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ワニとピラニアの中に放り出されると……
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事にした。安いしね(私にかかった費用:74万5千リラ=7万5千円/当時のレ
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なり路上だ。私でも。泣いてもわめいても路上しか場所がないんだから。教習
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その教習所には、エマヌエレ先生が講義も実技も一人で全部こなしていた。実
にこじんまりした学校で(先生も小じんまりしていた。シチリア出身の痩せた
貧相なおじさんだった)、実技に使う車もこじんまりした650ccのフィアト126
だった。古きチンクエチェントが製造中止になった後、後釜として出てきた小
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こんな小さなものでも操れることが信じられない。関係ないと言われるけど、
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いたへたくそな絵を見せてくれる。コピー用紙を千切った紙に書いてあった。
「はい、ここがプリマ(ファースト)、ここがセコンダ(セカンド)、こっち
がテルツァ(サード)、で、これがクアルタ(トップ)。そしてこの端がレト
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私って、ミニバイクすら乗った事がないんですけど。「私が操縦する」乗り物
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ゾンの河川に裸で飛び込めと言われているような心境。
「じゃ、フリツィオーネ(クラッチ)踏んで、プリマに入れて」
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エマヌエレ先生はおかまいなしだ。
「フレッチャ(ウインカー)を右に出して、アクセル踏んで……フレーナ(ブ
レーキ)!後ろを見て!」
Fで始まるクラッチ、ウインカー、ブレーキの指示は、ただでさえあがり気味
の頭を混乱させてくれる。肩と膝にガビガビに力の入った状態で走ってる時に
「フリツィオーネ」と言われると、今しなければいけない事を判断する前に
「フリ? フリツィオーネってなんだっけ」と言葉の意味を探ろうとして行動
が一瞬遅れた。
免許を取って11年たった今でこそ、走りながらラジオのチャンネルを変え、右
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握り、あるいは運転しながらシートベルトの着脱をしたり、と余裕こいてるが、
この時は一時間の授業が終わると、ひざがガクガク、手はびしょびしょ、へと
へとだった。
ちょっと遠出してコロッセオ近辺まで出る事もあった。免許更新などの代理店
も兼ねている教習所で、動く人はエマヌエレ先生一人だから、実技をかねて、
役所を回ったりする。二重駐車をして先生は役所の中に入ってしまう。ここで、
出るから車動かしてくれって言われたらどうすりゃいいの?! と、考えただ
けでパニック。あ、その人に動かしてもらえばいいか! と解決策を思い付い
て安心。問題が起きた時の解決策を見つけるための頭の柔軟体操もさせてもら
った。
チルコマッシモを経て、サングレゴリオ通り、凱旋門前を通って、そのままコ
ロッセオをぐるりと回るコース。ここは道が広く、皆スピードを出す。左回り
のカーブが終わった所に信号があるから、その前になるべく時間を稼いでおこ
うという魂胆なのだ。
昇り坂のカーブでスピードが落ちてしまう。すぐ後ろに車が迫ってくる。「ア
ッチェレラー!!(アクセル踏んで)流れに乗って!」の先生の声。視線が前
方、バックミラー、ハンドル、ギアと忙しく動く。ワニがぁ! ピラニアがぁ
ぁ!ひぇぇぇぇ! ぜいぜい!
と、こんなんでも、どうやらフィアト126を動かせるようになる。
私でも。
試験のときはこの車を使って路上で試験官を助手席に、エマヌエル先生を後ろ
に乗せて走った。エマヌエレ先生はものすごいおべっか笑いをして、「先生、
お疲れでしょ? 早く試験終わらせて家に帰りましょうね」と試験をなるべく
軽く済ませるように努力する。おかげで車庫入れはしなかった。で、めでたく
合格。
●自分の身体と頭を使って覚える
日本の教習所に通ったらきっと免許をとれなかったんじゃないかと思う。
「ドアを開けて左足から入って座る。左手でシートベルトを引き出し、右手を
添えて着用。右足でアクセルを踏みながらキーをまわしてエンジンをかける。
ウインカーを出して窓から顔を出して右目で後方確認、左目で前方確認。息を
吸いながらファーストに入れて、息を吐きながらクラッチを放す……ちょっと、
ドア閉めて!」
「え?指示がありませんでした……」
命令には有無をいわずに従ってしまうし、逆に誰からも指示がないと不安にな
ってしまう性癖をもつ。だから、私には懇切丁寧な日本のやり方だと、きっと
なかなか自立できなかっと思う。
無我夢中になれば泳げるさ、と水深30メートルの海に放り投げられる感じのや
り方でよかった。自分の身体と頭を使って覚えろと言うわけだ。イタリアの教
育法は車の運転に限らずこんな感じだ。学校の進級、卒業試験なんて怖いです
よー。テーマ(論文)と口答試験。わかってないと答えられない事になってる。
そうそう、講習の試験も口答試験だった。普通はペーパーだけど、外国人であ
る、などの理由があれば口答で受けられる。
「SEGNALEとSEGNALETICAの違いは?」なんていう引っ掛けるような事を質問す
る意地悪な試験官。だって運転に直接関係ないじゃない。
そばに付き添っていたエマヌエル先生が冷や汗をたらした。一般イタリア語と
してはほぼ同じ意味だけど交通法では使い分けている。「SEGNALEは垂直の標
識、SEGANLETICAは水平(地面の表示)」と正解してエマヌエレ先生は大にこ
にこ。「ポジションライトを点灯するのはどういう時?」「右から追い越して
いいのはどういう場合?」
ね? 次から選びなさいではないから、わかってないと答えられない。もちろ
ん全問正解。拍手のうちに試験場を後にしたのであった。イエィ!
【MIDORI】midoroma@geocities.co.jp
庭の角に「日本の郷愁コーナー」を作ってある。竹を植えその前にモミジを配
し、コケのむした岩をおいた。陽射しがよすぎてコケは乾いてしまい、ダンナ
がどこからかもらってきたパピルスをモミジの横に植えた。土があわないのか、
暖かすぎるのかモミジは一向に紅葉しない。今年の秋も紅葉せずに緑のままだ。
「日本の郷愁コーナー」はなんだかよくわからない雑木林のようになっている。
憧れる姿があって、現実の内的要素や外的環境がそれを阻み、結局中途半端で
あまり意味のないものになってる……って私自身のようだ。
ミドラのホームページ
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/5716/
マンガシーク
http://www.mangaseek.net/yomimono/italy/
▼今日のニュースで、浦和市の別所沼(人造湖)でピラニアが釣れたとか。
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■デジクリトーク 連載・助太刀日誌 「記憶」までのカウントダウン-10
いよいよあと数日。押し迫ってきました。
魚住耕司
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「いやぁー、これが成功したら、門司港は変るよ」
先日、行きつけのカメラ屋でばったり会った近所の人と立ち話をしていて、彼
が店に飾ってもらっているポスターを見つけて、そう言った。聞くところによ
ると、彼の店にもフライヤーを持っていってくれた人物がいるらしい。山中で
も石丸でもないらしい。
今回のショーについて、既に地元のNHKが一回放映。コミュニティFMにスタッ
フらが出演したのが二回。市政だよりにも紹介され、地元福岡の情報誌も二冊
が紹介してくれている。しかし、足元の門司港での盛りあがり方は少ない。は
っきり言って「ない」といっていいだろう。
個々の人間は熱くなってくれる者が沢山いる。しかし、地域という単位で「面」
として見るなら、これだけやっても全く知られていないに近いと感じる。観客
動員予想が2000人に迫ろうかという状態でも、である。そのことに焦りみたい
なものも感じるだけに、彼の一言は嬉しかった。
振り返って見ると、本当にあっという間の4ヶ月だったと思う。もっと地元で
のPRに時間を割けたら、という後悔もある。しかし、そういう後悔は意味ない
かな、とも思う。
話すらロクに聞かず、彼らに会おうともせず、胡散臭そうに「市のイベント?
そうじゃなければ後援に名前は貸せないよ」と、言われた事は私にもある。そ
んな、一日の大半を過ごす場所で、寒さや冷淡さみたいなものを体験した私か
ら見れば、協力・協賛を求めて動いた山中や石丸は、私よりも、もっとムッと
したことも落ちこんだこともあったことだろう、と思う。
それでも、山中などは口癖のように自分にも周囲にもこんな事を言ってきた。
「ヒト・マチ・カイシャを批判する、では駄目だ」と。
批判することは容易い。理屈と膏薬は何処にでもつく。しかし、何も生まない。
思うに、この国はこの半世紀、「批判」という行為でナルシズムを満たしつつ
社会や他人の善意を食い物にしてきた、という印象がある。
正直に言うと、私は結構厭世的である。というより、この国の人々は「もう駄
目」だろうし、駄目な部分が制度化して自己増殖している、という冷めた諦め
が心のどこかにある。
こういう観測は、言っている本人がへそ曲がりだから、その分割り引けばどれ
ほど中身が残るのかしらないが、しかしそんな私から彼ら「記憶」スタッフを
見れば、案外この国もそんな捨てたものでもないのかな、という気がしてくる。
まあ、こういうイベントにあまりややこしいことを言うのはヤボテンだろう。
今回第一回目の活動に気がつかないヒトや冷めて見ていたヒトも、二度目三度
目の時は御輿を担ぎたくなれば良いし、そのやって担ぎ手が増えてゆけばよい
のである。せめて、この日曜日、天気が良くて事故がない事を祈る。
まだ中継用サイトのデータづくりなど、仕事が残っているが、今は心中祈る事
くらいしか自分の役回りはない気がする。彼らにとって、この街にとって、苦
い記憶にならないことを希っている。
よろしければ、このお休みは門司港まで遊びにきてください。
魚住耕司
門司港ポータル&LIVE Station
http://www.mojiko.com
uozumi@mxj.mesh.ne.jp
*インフォメーション*
「東京コレクションin門司港」のオフィシャルサイト
http://www.philly.ne.jp/mojiko/
現在鋭意制作中の中継サイト
http://www.philly.ne.jp/mojiko/live/index.htm
ストリーミング方式はリアルファイルとクイックタイムを予定しております。
11/19、当日の門司港の画像を募集しております。
http://mojiko.com/kioku/photo/
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■連載「ip2000-phase2」 疾走記 (160)11/16
左舷、水平に衛星発見!
川井拓也@スエズ運河
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現在のオリビア号の位置(凸)
東京>基隆(台湾)>ダナン(ベトナム)>シンガポール>コーチン(インド)>
マッサワ(エリトリア)>ポートサイド凸(エジプト)>アシュドット(イスラ
エル)>クレタ島(ギリシャ)>ナポリ(イタリア)>バルセロナ(スペイン)>
ラスパルマス(カナリア諸島)>ハバナ(キューバ)バルボア(パナマ運河)>
カヤオ(ペルー)>イースター島>パペーテ(タヒチ)>ラウトカ(フィジー)>
ポナペ(ミクロネシア)>東京
通信不能状態に陥りあせるも、カウンターは無常にもオープンしてしまう。と
いうか衛星たったひとつでサービスしていいのか(?)的なところもあるのだ
が、有料サービスだったらこうはいかない。で、日本からのレスに期待してい
る人たちには衛星の不調を記しお断りした。
そして懸命の原因調査。炎天下のトップデッキで日本の衛星担当の会社に電話
して考えられる原因を聞くも、有効なてだてはなかった。とそこに船サイドか
らの情報が入った。「インド洋衛星はつながりにくいらしい」と。
我々の使用している携帯型のアンテナは64K通信の速度が出るタイプだ。一方
船の衛星公衆電話や船舶電話及びFAXとして使用しているのは自動追尾型の巨
大なタイプだが速度は9600bpsしか出ない。その通信室も同じインド洋衛星を
捕捉していたのだが、どうもつながりにくいらしいのだ。
ということは、これは「インド洋衛星」がなんらかの理由でアクセスしにくい
状況にあるだけなのかもしれない? ということで、単純に衛星を変えてみる
ことにした。インド洋衛星はインド洋の上空にあるので、本来なら真上に向け
てアンテナを設定すればいいから、もっとも捕捉しやすい衛星といえる。
しかし今回は、前記のような事情から大西洋東衛星に切り替えることにした。
アンテナは左舷向きの水平方向となる。すると、なんのことはない問題なくア
クセスできるではないか!
http://www.japangrace.co.jp/board/
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■展覧会案内
本とコンピュータ展 ―書物変容・アジアの時空―
http://www.dnp.co.jp/gallery/contents.html
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<主催者情報>
会期 12月4日(月)~12月22日(金)
会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206
20世紀最後の年の暮れ、銀座の一角に、東アジアの古い書物の伝統と新しい電
子の本とが、ざわざわと入り交じる「市場」が出現します。東アジア3ヶ国の
作家、韓国のアン・サンス(安尚秀)、中国の徐冰(シュ・ビン)そして日本
の平野甲賀。3人の「文字の異能者」が、西遊記をモチーフに一座します。
また、中国、韓国、台湾、日本、――各国を代表する意欲的な出版集団が、イ
ンターネットと現実の出版物で、にぎやかな市場空間をつくりあげます。会期
中には、出展作家等によるギャラリートークもあわせて行われます。
企画構成等 [企画]津野海太郎+[制作]萩野正昭+[空間設計]平野甲賀
参加グループ 漢聲雑誌社(台湾)・中国図書商報(中国)・JUNGLE+アン・グ
ラフィックス(韓国)・「本とコンピュータ」編集室
●ギャラリートーク
出演 徐冰(シュ・ビン、中国)+平野甲賀(日本)
日時 12月4日(月)16時~17時30分
出演 アン・サンス(安尚秀、韓国)
日時 12月12日(火)15時~16時30分
出演 黄永松(フアン・ヨンソン、台湾)
日時 12月12日(火)17時30分~19時
*参加ご希望の方はギンザ・グラフィック・ギャラリーまでお申し込み下さい。
担当:北沢 Tel:03-5568-8022
平野甲賀 ひらのこうが
1938年、京城(現在のソウル)生まれ。グラフィックデザイナー。武蔵野美術
学校卒業。在学中の60年に「日宣美」展で特選受賞。高島屋宣伝部を経て、フ
リーに。本の装丁を多く手がける。また、劇団「黒色テント」や「水牛楽団」
など運動の中でデザインを実践してきた。著書『平野甲賀〔装丁〕術・好きな
本のかたち』(晶文社、86)など。
アン・サンス 安尚秀
1952年、韓国忠州生まれ。グラフィックデザイナー。弘益大美術学部卒業。85
年、アン書体をデザイン。その後、李箱書体、ミル書体、マノ書体をデザイン
した。アン・グラフィックスを設立した後、91年弘益大視覚デザイン科の教授
に就任。現在、イコグラダ(国際グラフィックデザイン団体協議会)副会長。
徐冰 シュ・ビン
1955年、中国重慶生まれ。芸術家。81年、中央美術学院版画科卒業。87年、同
大学院終了。90年よりニューヨークに暮す。四千余の「偽漢字」を木活字で制
作した『天書』、アルファベットを漢字の表記体系に変換する作品のシリーズ
などで注目を集める。東京画廊での個展(91年、97年)、NTT ICC「バベルの
図書館 文字/書物/メディア」(98年)、福岡アジア美術館「第1回福岡トリ
エンナーレ」(99年)に出品するなど、日本や欧米で活躍している。
黄永松 フアン・ヨンソン
1943年、台湾生まれ。アートディレクター。漢聲雑誌社と漢聲動画有限公司の
発行人。 国立芸専(現在の台湾芸術学院)在学中、台北で前衛芸術家グルー
プ「UP」を創設。卒業後は、広告会社や映画会社での撮影アシスタントやアー
トディレクターを経て、1971年、英語版『漢聲(ハンシェン)雑誌』(ECHO
Magazine)を創刊。1997-1998年のThe Energy of Asian Design展、1999年ソ
ウル芸術センターでの現代東アジア文字芸術展、1999年-2000年ニューヨーク
のクイーンズ美術館主催のGlobal Conceptualism:Points of Origin,1950s
-1980sなどに参加。
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■新製品案内
「バイオ」D's Garage21 Model第2弾
http://www.jp.sonystyle.com/
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D's Garage21とソニーの共同企画「バイオ」D's Garage21 Model第2弾が11月
16日(木)からソニースタイルドットコムジャパンのサイトのHPにて発売開始
される。
今回はLightWaveにAdobeコレクションがバンドルされたハイエンドマシンのプ
ロフェッショナルモデル、ディスプレイにタブレットが内蔵されていてスケッ
チ感覚で絵が描けるイラストレーターモデル、Shadeをバンドルし入門編に最
適なエントリーモデルの3モデルの発売になる。
ソニースタイルドットコム・ジャパン
http://www.jp.sonystyle.com/
D's Garage 21事務局
http://www.tv-asahi.co.jp/dsgarage21
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■編集後記(11/16)
・ようやっと福井晴敏「亡国のイージス」を読み終える。厚さ33ミリ、寝なが
ら読むにはちと重い。「慟哭する魂の航路」か、ちょっとな~? 「このミス
2000」の第3位作品で、泣ける男の話と評判だった。とにかく序盤がトロい、
退屈でさえある。まあ、それが後半生きてくるのだから我慢して読んでよかっ
たけど。だいたい2/5くらいのところで、あっと驚く大逆転がある。それから
は俄然面白くなってくる。マンガにするといいなと思ったら、すでにどこかで
連載されているようだ。泣けて泣けて、を期待していたが結局そんなこともな
く、面白く読めた。早々と布団にもぐりこんで楽しい数日だった。(柴田)
「亡国のイージス」ファンのためのHP <---ちょっとな~
http://www2.tokai.or.jp/amaguriya/
・「Successful Multi-Lingual Domain Registrations.」 サブジェクトが英
語だからスパムメールかと一瞬思ったが、こりゃ吉報なり。争うようなドメイ
ンじゃなかったかもしれないけど、ほっとした。代行業者は混乱中で、いまだ
結果待ちなのだが、worldnic-jpが混雑してなかなかアクセスできなかったた
め、英語のサイトなら空いているかも、と考え登録したのが幸いした。混んだ
自動販売機より、すいた窓口の方が結局早かったってことか。今朝の朝日新聞
で、ある企業が「商標登録しているから第三者による不正取得と考えている」
というコメントをしていた。オークションにかけられていたからこそのコメン
トだけど取得は不正じゃないぞ、先着順なんだもん。取得理由がゆすりっぽい
だけなのだ。穴はいっぱいあるよなぁ。だからといってjpドメインの企業優先
もつまらないけど。そのうち世界レベルだと、商標よりもドメイン優先になっ
たりして。だって世界にひとつしかないものだしね。 (hammer.mule)
<http://findx.nikkeibp.co.jp/ws/sp00jp1.html> そこらのFAQよりも親切
<http://auctions.yahoo.co.jp/jp/27751-category-leaf.html> 株価コムね
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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
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