[0757] インディーズで行こう!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0757   2000/12/05.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17165部
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 <検索エンジンに自分の名前入れて遊ぶなよ、川井!>

■デジクリトーク
 インディーズで行こう!
 森川眞行

■連載「ip2000-phase2」 疾走記(169)12/5
 カ・エ・ル・の・う・た・が・聞・こ・え・て・く・る・よ・・・・
 川井拓也@東京

■イベント案内
 JPC Conference2000『21世紀メディア論』12月16日(土)開催

■サイト案内
 書物変容-アジアの時空「西遊記版本とコンピュータ展」

■イベント案内
 関西学生協議会発足記念イベント「第一回関西学生ネット交流会」
 


■デジクリトーク
インディーズで行こう!

森川眞行
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前2回のコラムで、森川はデスクトップビデオに取り組んでいるという報告を
書いた。その結果市販ビデオパッケージとして『FIREWORKSビデオトレーニン
グ・基礎編1』というタイトルで商品を作ることになった。VHS/67分で定価は
2800円。久々の森川の一球入魂である。今回は全てWebで販売を行う。販売は、
デジクリにもコラムで登場していただいた“京都のTシャツ屋”で有名なイー
ジーの岸本さんに全面依託をした。そう、一般の流通を通さない(通せない?)
インディーズ展開である。

●若気の至り、、、

インディーズという言葉の響きは、僕らの世代には懐かしい言葉だ。実は森川
は若かりし日々、インディーズに深く関わっていた。インディーズという言葉
が登場する前は、自主制作という言葉で表現されていた。森川は大学時代から
ロック系のミニコミの編集やデザインを行っていた。もちろん自分達でもバン
ドをやっており、大学生活の後半は車に乗って日本中のライブハウスをサーキ
ットする生活であった。

そんな中で、僕は大阪に編集部のある「ロックマガジン」という雑誌で、レイ
アウトのお手伝いをする機会に恵まれた。たかだか芸大生の趣味で作っている
ミニコミ経験しかなかったけど、そんな僕にも雑誌のレイアウトをさせてくれ
たロックマガジンには今でも感謝している。当時のロックマガジンには、付録
としてソノシートがついていた。MDやCD世代のみなさんにソノシートを説明す
るのは難しいが(笑)要するにレコードをさらにペラペラにしたもので、僕ら
の世代では、小学館の学習雑誌によく付録でくっついていたものである。

ロックマガジンの編集長の阿木譲さんは、広く音楽を流通させる目的で、いく
つもの刺激的なバンドをソノシート化して本誌の付録に付けていた。そのバン
ドの殆どは乱暴にプロ・アマの区別で言うと、アマに近い存在なのだが、当時
(1970年代後半)のパンクからニューウェーブの流れの中で重要なバンドが多
かったのである。一般の流通ではなく雑誌の付録と言う形態だが、それゆえに
存在感もある…そんな流通の方法に当時、大学生だった僕にはとても刺激的を
受けた。

ちなみに僕がレイアウトで関わっていた時のソノシートのアーティストは、現
在も現代美術作家として活躍中の藤本由起夫氏である(余談だが、この後僕が
大学に戻ってからバンド活動を本格的に開始した時、当時芸大の助手をしてい
た藤本氏と偶然の再会をし、その後も親密な関係が続いた)

その後、再びインディーズに関わったのは僕がデザイナーとして仕事を開始し
て3年目のことだった。当時の僕は友人と大阪のアメリカ村でデザイン事務所
をやっていた。まあデザイン事務所といっても、ミュージシャンとイラストレ
ーターとデザイナーとサーファーとヒッピーの集まりのようなところで(笑)、
週末にはマリファナの匂いがしていたりもするアブナイ仕事場だった。いわゆ
る若気の至りというやつである。

そこで、一緒に仕事をしているデザイナーが、関西のインディーズレーベルの
ジャケットデザインを行っていた。おそらく僕が大学の頃、ロックマガジンで
レイアウトをしたりバンドをやっていたころがインディーズの黎明期だったと
思う。その5年後くらいが、日本のインディーズの第一次全盛期ではなかっただ
ろうか。

そのインディーズレーベルは日本のパンクロックを語る上で非常に重要なレー
ベルであり、バンドであった。実は彼等の解釈するパンクロックとは、音楽は
もちろんだが、「自分達でなんでもやってやる!」というアグレッシブな姿勢
がパンクだったと今でも思う。そのバンドはラフィンノーズという。

僕達のオフィスには、ラフィンノーズの中でも、レーベル運営で非常にアクテ
ィブに動いていたPON氏がジャケットの打合せでよく来ていた。音楽やビジュ
アルでのパンクなイメージとは異なり、非常に腰が低く、自分達のレーベルに
自信を持ち、絶対に成功してやる! というメッセージを彼の笑顔の中に感じ
たものである。本当に彼等はイキイキと輝いていた。

その2年後。僕はまたまた若気の至りで、株式会社なんぞを設立してしまった。
こんな僕が代表取締役なのだから、当然好き勝手なことばかりして、あっさり
2.5年で倒産してしまうのだが、その間も僕はインディーズな趣味を活かして
ビジネスをしようと試みていた。それはミニコミ制作。

当時関西で活躍するアーティスト(音楽と美術と演劇)を紹介するインタビュ
ーマガジンだ。その中でまだ当時は全国的なメジャーではなかったが、僕達の
編集の視点で「これはスゴイ」と思う人たちにどんどんインタビューした。少
年ナイフ・嘉門達夫・ハナタラシ・デッドエンド…当然というか、実力のある
人たちはその後、さらにメジャーに進んでいったのである。
http://www.siliconcafe.com/profile/S&V.html

それと、同時にレコードレーベルもスタートさせた。ミュージシャンの高野寛
君が在籍していたバンドも、僕のプロデュースでレコードをリリースした。随
分前に彼のWebサイトを発見してメールを送ったら、「あの時は迷惑かけまし
た」と逆に恐縮されてしまった。

そのミニコミもレコードレーベルも作っていくのはとても楽しい作業だ。自分
達がデザインしたものが本になり、レコードになる。カタチのある商品になる。
この瞬間はとても快感である。しかし、実際にはその出来上がった商品を販売
し、利益を上げていくことが最も重要であり、かつ苦しい作業なのである。

重たい本やレコードを鞄に詰めて、まるで薬の行商のように一軒一軒、レコー
ド店や喫茶店、ブティックや雑貨店を訪れて頭を下げた日々は、今思い出して
もどっと疲れる。その後、本もレコードも楽譜扱いの取次店に依託する…とい
う大人の手法も覚えたのだが、そうなると今度は入金まで気の遠くなるような
時間がかかるのである。

結局このままだと、本業のデザイン業務にまで支障をきたし、経営的な圧迫に
よって危機的状況を引き起こしかねない…という僕の社長的判断で、森川の事
業としてのインディーズ展開は2年程で挫折したのである。作りたいものを作
ることよりも、作ったものを流通させる方がインディーズにとっては重要なの
だと、つくづく思い知った次第だ。

●二度目のインディーズ挑戦

それから10年以上の月日が流れ、僕はWebサイトでG-TOOLというサービスを開
始した。1万点のグラフィック素材をWebでフリーでダウンロードすることを許
可する…というものだ。このデジクリのデスクである濱村さんにも数多くの素
材を作っていただき、おかげさまでG-TOOLは日本の素材提供サイトとしてはナ
ンバーワンのアクセス数になった。ちなみに現在も1日10万ページビューとい
うカウントを続けている。
http://www.siliconcafe.com/gtool/data/index.html

このG-TOOLでは、大阪のソフトウェア代理店であるフォーチュンヒルと組ませ
て頂き、ソフトウェアパッケージとして、4本の素材ソフトを作成した。この
時も中のデータはもちろんパッケージとして箱として製品が完成した時の喜び
は今でもはっきり覚えている。今までのインディーズとは異なり、こんどはち
ゃんとした会社で作成されたパッケージだ。当然コンピュータを扱うショップ
の店頭にも並んだ。

今までインディーズで苦労していた事を思い出すと、つくづく流通ってのはあ
りがたい…と思った。それは2年後にオーム社から自分の著書が刊行され、書
店の店頭にならんだ時も同じ感動を覚えたものである。

しかし、G-TOOLのパッケージ版を作り最も感動した「流通の仕組み」ってのは、
よくよく考えると、どえらいコストがかかることもショックだった。制作者が
時間と労力をかけて作成したソフトに対して、価格を設定する。しかしその一
本のパッケージには、それを扱う代理店の経費、倉庫代、流通(問屋)の経費、
そして販売店の経費などが次々に引かれていくので、結局制作者にはあまり儲
からない。

それならば…とG-TOOLをメインにフォーチュンヒルさんが設立したタワーズと
いう会社では、その流通の経費をすべてインターネットでぶっとばそう! と
G-TOOLの素材を同じくCD-ROMで製品化し、オンラインで販売する試みを開始し
た。とにかくユーザーが望んでいるのはコンテンツなのだから、無駄な箱など
は全て廃止して、郵送のコストもぎりぎりまで下げた製品を作った。店頭流通
版と比較すると、さすがに本数は少なかったが、それでもオンラインだけで販
売するG-TOOLは毎月確実に売上を伸ばしていた。

そのタワーズは、オンライン販売を開始して半年で閉鎖してしまい、僕の二度
めのインディーズへの挑戦は終わった。しかし、半年間の経験はとても貴重な
ものだった。今から約2.5年前の出来事だった。当時はまだまだインターネッ
トでショッピングをする…というマインドそのものが未成熟な時期だった。ネ
ットでモノを購入することに対する不信感が日本中を席巻していた時代なので
ある。それでもモノが売れたという自信があるからこそ、森川は三度めのチャ
レンジを試みようと思っているのである。

僕にとってのモノ作りの喜びは、出来上がる寸前の瞬間。G-TOOLでパッケージ
の色構成が上がって、手作りで箱を組み立ててみる時。ミニコミの版下をコピ
ーしてカンプを作っている時。ビデオを作成し、完パケを自宅のテレビでチェ
ックしている時。まだ世間に流通していないモノを自分だけが確認しているん
だ…という実感というか快感があるからこそ、モノ作りは止められないのだと
思う。

今回のビデオ作成は今までCD-ROM・書籍と関わってきて、また違った手応えを
感じている。売れるかどうかは、まったく分からないけどね。けど誰一人映像
のプロがいるわけでもないのに、一時間以上の映像を作れてしまったことは、
クリエイターとしての僕に新しいワクワクを与えてくれた。今後も色々と企画
を考えているので、また報告します。
http://www.siliconcafe.com/fireworks/video/

▼………懲りない男、がここにも?

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■連載「ip2000-phase2」 疾走記(169)12/5
カ・エ・ル・の・う・た・が・聞・こ・え・て・く・る・よ・・・・

川井拓也@東京
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現在のオリビア号の位置(凸)
ラスパルマス(カナリア諸島)>ハバナ凸(キューバ)
バルボア(パナマ運河)>カヤオ(ペルー)>イースター島>パペーテ(タヒチ)
>ラウトカ(フィジー)>ポナペ(ミクロネシア)>東京
http://www.japangrace.co.jp/board/

先週はいささか自分のプロデュースサイトの宣伝をしすぎたきらいがあったの
で、今週は仕事と離れて書いてみよう。というか結局仕事人間の私は仕事から
純粋に離れてコラムを書くことは不可能なのですが・・・。これは悲しい。

さて、おもちゃ好きの私といえども、自分が目をつけたデジタル系の新製品を
ホイホイ買えるわけはない。懐はさみいしいし仕事といえども新製品をライタ
ーのように試用する機会があるわけでもない。これだけネット系の仕事をして
おきながら、お恥ずかしいことにiMODEにしても最近会社に持たされている携
帯を、「企画する上でiMODE見られないとさしさわりがあるんですが・・・」
「はあ?」(by総務)というオーダーでやっと使い始めたありさまである。

何事も実際に使ってみると感覚が分ってくるもので、この携帯に関してもどち
らかと言うとiMODEとしての機能より携帯メールを使ってなるほど「携帯で交
わされるメールのほとんどは意味のない会話」であることをカラダで理解した。

しかし、その「意味のない会話」が人をつなげていることもまた事実であり外
人がそのような文化に驚くという話にもなにか他人事ではないレイヤーで理解
できるようになった。まあ、しかしこれらのことは今までの知識の発展形とも
いえる位置にある感覚なので「驚き」というほどのものではない。

しかし、今回驚いたことがあった。驚いたというより頭の中の今までにない部
分を刺激されたような気分である。それがSONYのVAIO GTである。あのリアル
ビデオでいきなりインターネット中継できるというMDディスカム以来のトライ
アルな製品である。(と私はいちソニーファンとして思っている)簡単にビデ
オが撮影できることも中継できることも頭で理解していた。そしてもちろんサ
ンプル制作にも携わっているのだからサービスのイメージや送出の最終イメー
ジも理解していた。今回実機を使用して中継する機会があったのだが「驚くべ
き点」は意外なところにあった。

それはディレイ(遅延)である。

こう想定しよう。VAIO GTを生中継カメラとして使いエッジのPCカード経由で
インターネット中継を始めるとする。ビルの一階から三階へと中継しながら上
がり、最後にたどりつく部屋にはLANで接続されたPCがその中継をリアルビデ
オプレーヤーでストリーミング再生しているとしよう。私はGTを持って自分の
姿を撮影しながら一階から三階へ、そして部屋に入っていくとする。するとそ
のたどりついた部屋で何が起こるのか?

三階の部屋にあるPCに私がたどりつくと、そのリアルプレーヤーの中の私はま
だ一階の階段を上がっているのである。その画面では少し過去の自分が動いて
いるのだ。これが衛星中継なみに数秒のずれならそれほど感じるものはなかっ
たのかもしれない。しかし30秒から1分ずれると、それは非常に奇妙な感覚に
なる。しゃべれば自分の輪唱のようになる。

「かえるのうたが・・」と思わずやってしまった。このディレイは特に企画の
アイデアになりえるようなものではないし、それほど意味のある現象ではない。
しかし、なぜ私はその現象に頭がくらくらするような気分に襲われたのか?
自分で分析してみることにした。

子供のころ、親の目を盗んで母親の鏡台で遊ぶのが好きだった。別にナルシス
トというわけではないが、三面鏡というのは子供にとって手軽にできる異次元
の世界に感じられた。鏡を向かい合わせると永遠に続くと思われるその世界に
自分の顔を覗かせると、また自分もクローンのように増殖された。

小学生の頃「燃えよドラゴン」を見たとき鏡の間のシーンに「おおっ!」と子
供時代の自分の世界が蘇ったのを覚えている。鏡の魅力が2次元の世界を3次元
につなげるそのゆがみだとすると、今回の現象は「時間」と「空間」をねじる
4次元の感覚と言える。

船から海を見ていると、はるかかなたまで航跡が見える。船の動いたあとが海
に刻まれていく。人が生きていく上でその歴史は航跡と言える。しかし、生き
ている自分の航跡を自分自身の目で確認できる場面というのは現実にそれほど
ない。写真は過去のものだしビデオも過去のものだ。それは現在の自分とは一
度シャッターなり録画ボタンを介して切り離されている。

しかし、このインターネット中継におけるディレイは、今の自分にまるで影の
ように続いているのだ。いつか追いつかれ、もしや追い越されてしまうのでは
?という恐怖にも駆られる。

「スクリーム」という映画では、マイクロ波を使用したカメラのディレイをう
まく利用してトリックにしていたのを思い出す。それを思い出した瞬間に「お
れ、なんでこんな当たり前のことに興奮してんだ?」と思った。きっと自分が
直接体感したから頭ではなくどこかの細胞が反応して興奮したのだろう。そう
解釈することにした。

そういえば、取材を受けていたもの、その取材されたこと自体を忘れていた自
分の記事というものがあった。夜中に検索エンジンに自分の名前を入力して遊
んでいたら見たことのない自分の顔が出てびっくりした。画面に表れる自分の
顔にびっくりするなんて・・・・。安上がりな俺だ。というか検索エンジンに
自分の名前入れて遊ぶなよ、川井!

http://www.feels-eye.com/CoolGuy/1st/kawai.htm

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■イベント案内
JPC Conference2000『21世紀メディア論』12月16日(土)開催
http://www.jpc.gr.jp/index2.html
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2000年12月16日(土)世田谷、上野毛にある多摩美術大学で
JPC Conference2000が開催される。JPC副理事長であるアドビシステムズ株式
会社 森脇明夫氏にJPC Conference2000の主旨や内容、そしてJPCの今後活動を
含めなぜ『メディア論』なのかを具体的に聞いた。

●JPC Conference開催の主旨

JPCは活動を始めて7年目を迎えました。その間、定例セミナー・部会ミーティ
ング(情報交換会)などの活動を続け、常に活動の活性化をはかってきました。
7期を迎えた本年、会員をはじめとしてデジタルパブリッシングに関わるお仕
事をされている方々、制作や製版・印刷のみならずベンダーや一般企業のなか
でデジタルパブリッシングに携わる方々、また学生の方なども対象とし、これ
らの方々が一堂に会する場をJPCが提供するとともに、デジタルパブリッシン
グの未来を見据えた提言を行い、進むべき方向性を提案したい。このような主
旨を持ってJPCは、JPC Conference2000を開催する運びとなりました。

このイベントはJPCの各部会に代表される一年間の活動の集約の場であると考
え、今後も継続して行きたいと思います。また、多摩美術大学のご協力をいた
だき、大学の施設をお借りして開催できることもJPCの中立的な立場としてと
てもふさわしい環境だと思います。

●なぜ『21世紀メディア論』なのか

JPCが活動を開始した当初は、クローズな環境の専用システムからマッキント
ッシュを使ってのDTPへの本格的な移行が始まった時でした。その当時の問題
点は紙というメディアに限定された様々な「DTP」の問題でした。しかし、こ
こ数年でデジタルパブリッシングという定義は加速度的に広範囲な「コンテン
ツ配信」を包括するものとなりました。

現在ではインターネット上のWebのパブリッシングや動画や音楽の配信、ビデ
オ編集など広がりはますます加速しています。当然、紙であったものがWebへ、
ムービーへとメディアとしての広がりも相応して加速しています。今回JPC
Conference2000を開催するにあたり、今後のパブリッシングの方向性や可能性
を見極める意味も含め、メディアが広がることによる、可能性や未来像につい
て提言していきたいと考えています。

●JPC Conferenceではどのような提言を行うのか

これからのパブリッシングに携わる方々は、従来の紙メディアでの情報配信に
加え、Webを含めた様々なメディアを利用し、コンテンツをどのように配信し
ていくかということを考え、提案や制作を行う事ができる能力というものが非
常に重要になってくると思われます。

JPC Conferenceでは、メディアの持つ可能性や未来像にあわせ、そのメディア
をどのように活かしていけばいいのか。といったことまでも含め、包括的に提
言します。

また、JPCでは今後パブリシングに関する教育に力を入れる方針を発表させて
いただきました。教育活動の一環として「プロフェッショナル養成講座」をす
でに開講し、高い評価をいただいております。教育の一翼として
JPC Conferenceでは、チュートリアル・セッションを用意しています。

JPCはこれから紙というメディアを含め、多様なメディアによって情報を配信
していく方々に役に立つ情報を発信していきたいと考えています。JPCの研究
部会も従来の紙メディアを主体とした「出力部会」「カラーマネージメント部
会」「フォント・組版部会」に加え「PDF部会」「プリント・オン・デマンド
部会」「オンライン・パブリッシング部会」と新しいメディアにおけるパブリ
ッシングを研究、模索できるよう幅広く展開しています。

JPCは、個々のメディアがいかに有効に連係し得るかを技術的な面も含め研究、
提言していきます。そのひとつの集大成としてJPC Conferenceを位置付けてい
ます。

●JPC Conferenceの内容はどのようなものになるのか

JPC Conferenceは、大きく二つの構成で運営されます。まず、技術面に着目し、
教育を目的としたチュートリアル・セッションや今話題のアプリケーション
Adobe InDesignのハンズオンなどを午前中に行います。

午後からは同大学講堂において、『21世紀メディア論』と題し、キーノートセ
ッションやアップル、アドビ社によるニューテクノロジーセッションを行いま
す。また、より現場にそくした試みとして、新聞社で行われているPDFの電子
送稿のモデルケースや、クリエータへの新しいビジネス形態の提案として「ク
リエータギルド」の提案、JPCからは今後のワークフローを改善するための具
体的提案をカラーマネージメント部会・出力部会が行います。

JPC Conferenceについて詳しいことは、JPCホームページに掲載しています。
また、お申し込みもホームページからできますので、ぜひご覧いただきまして
ご参加いただきたいと思います。また、JPC Conferenceについて質問などがあ
る方はJPC事務局にご連絡いただければ、ご案内させていただきます。
JPC事務局 TEL:03-3403-7780 E-Mail:info@jpc.gr.jp

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■サイト案内
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第175回企画展
書物変容-アジアの時空「西遊記版本とコンピュータ展」
http://www.honco.net/honcoten/
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とてもよくできた展覧会サイトが立ち上がっています。このサイトで予習して
から展覧会にいくと理解が深まるでしょう。画像がもっとあるとなおよし。
展覧会は12月4日~22日(金)

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■イベント案内
関西学生協議会発足記念イベント「第一回関西学生ネット交流会」
http://www.asahi-net.or.jp/~qq4h-fjt/kyougikai/
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<主催者情報>

●「関西学生協議会発足記念イベント」の主旨
関西の学生向けサイト運営者が一堂に集結。KANSAIの学生・社会人の元気を見
せつけるべくこのイベントを企画しました。立食形式のパーティーを通じて様
々な交流を行うチャンスです。学生向けサイト同士の共同ブランド展開なども
探っていきます。デジタルな人もアナログな人も振るってご参加ください!!
また、分散傾向の強い関西のデジタル拠点の交流も図りたいと考えています。

●「関西学生協議会発足記念イベント」のコンテンツ
内容:立食パーティー形式の交流会
   プロジェクターを利用したサイト紹介
   関西学生サイトの紹介・プレゼン

  *当日プレゼンをしたい団体・個人の方は申し込みフォームのメッセージ
   にプレゼン希望とお書きください。

日時 12月15日(金)18:45~21:00(18:25開場)
場所 キャンパスプラザ京都2Fレセプションホール
   http://www.consortium.or.jp/center/map/index.html

定員 100名(先着順:事前申込み要)
参加費 1000円(学生以外の方は2000円)当日払い

申込み問い合わせ先
申込はメールまたはHPで以下の項目をお伝え下さい
・お名前・連絡先・メールアドレス・大学名(学生)・職業(学生以外)
メールアドレス: 
URL:<http://www.asahi-net.or.jp/~qq4h-fjt/cgi/>

主催 関西学生サイト協議会
後援 (財)大学コンソーシアム京都

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■編集後記(12/5)
・昨日は朝8時に家を出て夜9時すぎに戻るという会社員みたいな一日(笑)。
外苑前のパステルギャラリーで9時半から展示設営を開始、ディジタル・イメ
ージ会員が予想以上に多く集まり、オープンの12時にはきれいに展示が終了。
さて、オープニングパーティの開始15分前になっても会場にはたった5人しか
いない。これはとんだ空振りかと焦ったが、6時にはみっともなくない程度の
人数が集まり、その後も続々と入り、ほぼ満員状態になった。土曜日の記事を
読みました、トいろんな人から話しかけられて、うれしいやらはずかしいやら。
今日は大阪会場のオープンである。パーティは今日ではなく16日(土)となる。
関西の方、ぜひギャラリートノムラを覗いてください。      (柴田)
ギャラリー トノムラ 北区西天満4-3-13 河合ビル2階 TEL.06-6361-9403
http://www14.freeweb.ne.jp/art/tonom/

・ゆらゆら帝国のライブに行ってきた。淡々としたステージングなんだけど、
あのギターの音に酔える。気持ちいい。男の人が多いのと、超満員で、ステー
ジが見えにくいのが物足りないところ。場所が悪くて周りはカップルばかり。
それも皆映画ゴーストってるし。前半分はダイブしてるってのに。ええい、私
を前に行かせてくれ。やはりアンコールはなし。また行くぜ。(hammer.mule)
<http://www.fujiint.co.jp/FACTORY/CS0021/0001.html> 98年のライブ映像
<http://www.ntv.co.jp/tko.rockin/HBJ96/019/DOM/Useless.html> 96年映像
・元ソフトバレエ、森岡賢動く。ゆら帝探してたら見つけた。嬉しい! マキ
シ12/20、アルバム1/24。1/24にはドアーズのトリビュートも出るよん。
<http://www.so-net.ne.jp/mc/news/00/1130/moriken.html>
<http://www.universal-music.co.jp/polydor/rel_0012.html>

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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