[0801] 99パーセント・フリーの日常と非日常

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0801    2001/02/15.Thu発行
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 <14:00からの「はぐれ刑事純情派」とか…>

■デジクリトーク
 99パーセント・フリーの日常と非日常
 須貝 弦

■デジクリトーク 連載:現実までも悪夢となった日 [1/N]
 悪夢は白梅とともに……
 なゆみ かすい

■新刊案内
 DTPWORLD別冊「Macクリエイターのためのフォントスタイルブック2001」
 津田淳子

■サイト案内
 いよいよ本日、「All About Japan(オールアバウトジャパン)」スタート

■サイト案内
 エキスパートによるコラム&掲示板サイト「Keyman@nifty」



■デジクリトーク
99パーセント・フリーの日常と非日常

須貝 弦
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私がフリーランスとして原稿書きの仕事をしつつ、実は常にどこかの会社に属
して仕事をしていたことは、一部では公然になっていた。たとえばコンピュー
タ関係のサポートセンターだったり、ネットベンチャーだったりしたのだが、
とにかく週の半分は「出社」する生活だった。そんな状況を私自身は、「フリ
ーランスとフリーターの間をただよう」と説明していた。しかし、99年の後半
から続いていたそんな生活も昨年までで、今はほとんど完全にフリーの状態に
なっている。

「ほとんど完全」というのは、今もある会社に籍を置いてあるからだ。籍はあ
るが、通っていない。ある会社が抱えている会員向けのメールコンテンツを週
に1回作っているだけで、出社するのは月に2回程度。ほとんどのやりとりは、
メールで済ませている。だから、気持ち的には完全にフリーランスだ。だって、
もう通う場所はないんだから。

通う場所がないなんて、サラリーマンの方からすればうらやましく見えるだろ
うが、実際の私は家に留まっていることは一切ない。平日、1日中家にいるな
んてことは月に1度くらいで、ほとんどは昼過ぎまでには家を出ているし、帰
ってくるのは夜の10時くらいだ。通う場所がなくなったときは「家でダラダラ
過ごすことになるのか?」と思ったが、なんだかんだ言っても出かける用事は
あるものだ。

ちょっとしたことでも、打ち合わせが必要と感じた場合は積極的に出かけるよ
うにしている。長電話で済ませずに、やはり会って打ち合わせをしないと心配
なのだ。もちろんメールで済ませられることはメールで済ますが、直に会って
話し合うこと、そして「顔を出しておくこと」も大事だと思う。とくに私は都
心から離れた場所に住んでいるので、意識して会いに行くようにしておかない
と、疎遠になってしまう心配がある。

たとえば、出版社に取材で集めた資料を渡す際も、本当は宅配便で間に合うよ
うなものでも直接担当編集者に持って届ける。ただ、トラフィックのためだけ
に往復2時間以上も使うのはもったいないので、都内で打ち合わせをしておい
たほうが良さそうな案件とか、顔出ししておいたほうがいいと思う場所があれ
ば寄っていくようにする。仮に顔出しして話をした時間が15分程度だったとし
ても、それでちゃんと意志の疎通ができれば十分にメリットはある。

そんなふうにして人に会いに行ったり、取材をしたり、新宿や秋葉原の電気街
をチェックしたりすれば、最低でも週に3回は外出の予定が入るし、ちょっと
忙しいと週に6日は出ずっぱりという状況になる。また、アポがないときでも
iBookを抱えて近くのコーヒーショップやデニーズまで出向き、そこで原稿を
書くことも多い。家の作業机の前にばかりいると息苦しくなるから、すぐにど
こかに出ていってしまう。

そういう生活を2ヶ月ほどやってみて、都心から離れたところに住んでいるの
は本当に不利だと思うようになった。朝夕のラッシュアワーからは解放される
ものの、新宿まで45分かかるのは苦痛に感じるときも多い。アポとアポの合間
に締めきり時刻が設定されていることも多く、iBookを抱えて移動することに
なるから荷物も重くなる。移動距離が長いから、打ち合わせをしている時間よ
りも移動している時間のほうが長いこともザラだ。

もうひとつ、「実家兼仕事場」ではイマイチ身が入らない。これは実家が団地
だからだろうか。ひとつ部屋を独占しているとはいえ、部屋と部屋がふすまで
仕切られているような日本的な団地だから、家の中の生活ノイズがすべて自分
の耳に入ってしまうのだ。とくに難敵なのがテレビ。11:30からのニュースと
か、14:00からの「はぐれ刑事純情派」とか…。アポのない日でも外出するの
はこのせいだ。

しかし、都心に住居兼仕事場を新たに借りるのはコストがかかりすぎる。以前
に事務所のシェアを検討したこともあったが、やはり何人かのニーズをひとつ
にまとめるのは骨が折れる作業だ。いくつものプランが浮かんだが、実現した
ものは何ひとつないのだ。そこで、実家から独立した住居兼仕事場を確保しつ
つ、フットワークを向上させるための策を練りはじめた。    (つづく)

【すがい・げん】sugai@macforest.com
この原稿を書いている水曜日は外出する用事はなかったが、例によって町田の
ドトールで書いている。カゼが長引いているうえに花粉症までやってきて、本
当は無駄な外出は控えたいのだが…。

・Residens in Forest of Macintosh
http://www.macforest.com/

・週刊Mac使い(メルマガ)
http://www.macforest.com/magazine

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■デジクリトーク 連載:現実までも悪夢となった日 [1/N]
悪夢は白梅とともに……

なゆみ かすい
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この数ヶ月、夢を覚えていることが少なかった。だから、夢メモ(日記までは
いかないけれど良いアイデアやヒントが埋もれていることもあるのでメモして
います)も、いつのまにか書くのをやめていた。ところが、ちょうど梅の花が
咲き始めたのと時を同じくして、あたかも、これまでの反動のように夢を見る
ようになった。それも悪夢ばかり。

ただ、悪夢が多いのは昔から。怪虫・怪魚・怪獣・怪人などが出てくるくらい
は普通だし、かわいくさえ思える。自分の夢ということも関係しているとは思
うけれど、たとえ、恐怖を感じたり、危険な目に会わされても、危害を加えら
れるようなことはないから。

しかし、二月のはじめ、嘔気をもよおして目覚めたことがあった。これまでも、
夢の中で怪我をしそうになったりした瞬間に体が“ビクッ”として目が覚めた
ことはあったものの、こういったことは初めて。

その時も夢を見ていた途中だった。それはまさに地獄絵図。シチュエーション
的には、何等かの退廃的な武力体制に支配された地域の郊外で次々と人が焼き
殺されたりしていくという残虐な夢。テレビや映画なら目を背けることもでき
るけれど、夢ではそれができない……じっと見続けるほかない。

また、その翌日、ちょうどセブン・オブ・ナイン(*1)が「悪夢は不合理な恐怖
のせいだ(*2)」と言っていたのを聞いて、「恐怖かぁ……うーん、でも、何を
恐れているのかな?」と自問してみたのは言うまでもない。

そして、それは更に数日後のこと。まさか悪夢のような現実に直面することに
なろうとは思いもしていなかった。

*1 ... 「スター・トレック」の「ボイジャー」というエピソードの登場人物。
*2 ... 「ボーグ暗黒フロンティア計画(前編)」でのセリフ。
ちなみに、FBS(福岡地域)で見ています。見逃すことも多いけれど。

【なゆみ かすい】mailto:kasui@flux.gr.jp
別名「連載(たぶん不定期)、はじめます」。期間は悪夢と現実の間に境界線
が復活するまで。そして、Nの初期値は1。最終値は最終回に決定されます。N
→∞ということも考えられるでしょう。その時は、その時……。:-)

創作とコミュニケーションの舞台装置「krietron(訳あって暫定)」
~ 第2回定期展の出品募集テーマは「薄紅」・「永遠」 ~
<http://www.krietron.net/>

▼なんかエライことになってきました、こわい、うれしい。

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DTPWORLD別冊「Macクリエイターのためのフォントスタイルブック2001」

DTPWORLD編集部・津田淳子(tsuda@wgn.co.jp)
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21世紀が始まったと思っていたら、あっという間に2月も半ばになってしまい
焦ってます。。みなさん、こんにちわ。DTPWORLD編集部・津田淳子と申します。
今日は2/13に発売になりましたDTPWORLD別冊「Macクリエイターのためのフォ
ントスタイルブック2001」をご案内させていただきます。昨年度版はお陰様で
完売いたし、今年もまた新しいフォントスタイルブックを発行できました。お
買い求めいただきました皆さま、本当にありがとうございます。今年度版も内
容刷新、より充実した1冊になっておりますので、どうぞよろしくお願いします。

●巻頭特集「今さら聞けないフォントの『本当?』」
混沌としたフォントの世界をわかりやすく解説。2001年フォントに困らない知
識が満載です!
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・文字化け問題で悩まないための処方箋
・外字・異体字問題で悩まないための処方箋
・導入から出力まで フォントの「本当?」Q & A 2001

●誌面サンプル 35種類掲載!
さまざまなフォントで組んだ誌面サンプルを35種類掲載し、書体による誌面の
違いが一目瞭然! フォントセレクトの際に役立つページです。

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大日本スクリーン製造の新ラインナップ、OpenTypeフォント「ヒラギノ丸ゴ」
ファミリーなどなど、昨年から今年発売された新しい和文フォント274書体を
加えて、和文・欧文・デザイナーズフォント合わせて3229書体のサンプルをわ
かりやすく掲載。またその書体がCIDなのかOCFなのか、はたまたOpenTypeなの
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この他にも、Special 2大付録として、ビットマップフォント896書体+100書体
以上のフリーフォント入りCR-ROMとフリーフォントサンプルブックが付いてい
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てんこ盛りな内容で、お値段は据え置きの2500円! 全国書店、出力ビューロ
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いよいよ本日、「All About Japan(オールアバウトジャパン)」スタート
http://allabout.co.jp/
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いま、インターネットのユーザからは、「検索キーワードが絞り込みにくい」
「ヒット数(検索結果)が多すぎてわからない」「検索結果の順番が適切じゃ
ない」「まったく見当違いの結果がよく出る」という声があがっている。

膨大な情報から目的のものを探すのではなく、自分の知りたい情報にスムーズ
にたどり着けて、より詳しい情報を手に入れることができればインターネット
は、もっと使いやすくもっと面白くなっていくだろう。

そこで「All About Japan(オールアバウトジャパン)」という、新しい「情
報発見サイト」がスタートした。数百という分野において、知識と経験を持っ
た「ガイド」と呼ばれる人々が案内人となり、その分野の最新情報やトピック
スなどを厳選して紹介する。つまり、「人」がナビゲートする、検索サイト。

「All About Japan」では、まずはビジネスから趣味・生活情報まで13分野、
約150のテーマについて、それぞれ専門の知識や経験を持った「ガイド」が情
報収集・編集し、インターネット上にある膨大な情報を、ユーザにとって分か
りやすい形で情報提供する。システムではなく「人」がナビゲーションするサ
ービスである。

あるテーマのもと20以上のカテゴリを設け、リンク集をつくる、そのテーマの
コラムが3本、トピックス、フォーラム、ニュースレターという構成。テーマ
はかなり細かくオタクなものも。今後もどんどんふやしていくそうなので、こ
れなら誰にも負けないというテーマがあったらガイドに応募しよう。けっこう
ハードな研修を受けて試験に合格すれば、晴れてガイドさん。

▼さっそくいってみよー。まずは「バーチャルビューティ」ね(笑)、オタク
だけど。それから「CG」「DTP」がある。デザイン関係でもあるが、じつはこ
のテキストを書いているとき、オープン前のサイトに身内の者としてアクセス
したが「お約束の締め切り前のトラブルが発生」とかで入れないのでチェック
できず。ちゃんとオープンするんだろうなあ。

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■サイト案内
エキスパートによるコラム&掲示板サイト「Keyman@nifty」
http://www.nifty.com/keyman
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ニフティの「Keyman@nifty」は「All About Japan」とよく似たサービス。違
うのは、様々なジャンルにおいてキーマンと呼ばれる選りすぐりのエキスパー
トたちが、それぞれ価値ある情報をコラム・掲示板・リンク集等の形で提供す
ること(ガイド対キーマンか)、サイト公開が「All About Japan」の一日前
ということ(笑)

スタート時には、旅行、ライフ、温泉、音楽、トレンド、車、モーターサイク
ル、カーライフ、ライフスタイル、カルチャー、法律、競馬、ブロードバンド、
コンピューター、IT、ビジネス、マスコミ、バイオテクノロジー、サイコロジ
ー、軍事、ノンジャンルの計21のジャンル構成で提供し、サービス開始後、随
時拡充予定とのこと。キーマンさんの顔ぶれをみたが、知らない、、、。

▼発想はよく似ているが、このふたつ、やはり違う。きめの細かさ、親切さか
らいったら「All About Japan」、キーマンのパーソナリティを生かしたお気
楽コラムでいくなら「Keyman@nifty」といえるのではないか。

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■編集後記(02/15)
・トいうわけで、「All About Japan」のようやくできた「バーチャルビュー
ティ」をよろしく。ここまで来るのに、「CG」ガイドのmonamiさんにいろいろ
アドバイスをもらった。今日のメールでは「柴田さんの本職ってなんだろね?
って知人と話していたところでした(笑)悩む必要もなく、スバリ『美少女』
だったんですね」トカ、おいおい本職が美少女って、、、完全な間違いじゃな
いけど、誤解されるよ、これ。本職は紙の本の編集者だって。担当した「松永
真、デザインの話。」これ3刷ですよ(コホン)。でも、この際だから、CG美
少女関係の情報をください、と読者のみなさんにお願いします。それから、い
まもまさに激戦中の「CGアイドルコンテスト」の第二期を4月からやることが
決定、わたしの美少女で優勝するぞ、ト自信ある方はご連絡ください。わたし
も作家さんの人選に加わっています。え~と、それから、ローマのmidoriさん、
メールで「義理」チョコありがとうございました。        (柴田)
CGアイドルコンテスト
http://www.m2c.co.jp/cgidol/

・チョコレート。4つゲット。わ~い! って何か間違ってないか? 渡さな
あかんちゃうんか。本命にチョコって、な~んか、そういうの昔からダメなん
すよ。ココロをあげるから、ええよねぇ? わかるやんなぁ? そういうのっ
てあかん? やっぱり渡した方がええん? ある劇団では、主役クラスの人の
チョコの数が、脇よりもかなり少なくて、本気で拗ねてはるらしい。男性陣と
しては、貰うとやはり嬉しいもん? そやなぁ。私も貰えたら嬉しいもんなぁ。
そやけど、貰ったからって本命チョコとは限らへんやん。本命の人から義理も
らったら悲しくなったりせぇへんのかな。あ。本命って言葉、なんかすごくな
い? 命やで、命。命のやり取りがチョコ。単なるお菓子を渡すのに、とても
気合いのいる日。やっぱり命かけられまへん(笑)。    (hammer.mule)
・というかイベントごとには弱いのだ。恋愛も苦手。婚期逃すのわかるわ~。
http://www.mary.co.jp/ 諸悪とロマンスの根元。メリーチョコレート。
http://www.iijnet.or.jp/NEWS/MARY/HISTRY.html 権威が落ちたらしい。

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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