[0873] 天命を知る。

投稿:  著者:


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0873    2001/06/05.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18210部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

---PR-----------------------------------------------------------------
【求人広告】AQUENT.INC < http://www.aquentpartners.co.jp/ >【新着情報】

■有明|IT関連ビジネスのプラニング・Web制作ディレクション
 ■西新宿|英語教材の企画・開発から編集校正まで、新しい提案を!
  ■五反田|製品インターフェースのシミュレーションムービーを制作
-----------------------------------------------------------------PR---

 <問題が見えた時、それを自分に与えられた課題と考える>

■デジクリトーク
 天命を知る。
 モモヨ(リザード)

■デジクリトーク
 輝ける顔、顔、顔
 井上以知子

■公募案内
 アート・オン・ザ・ネット 2001
 『インタラクティヴ・サウンズ-ジョン・ケージ以後』作品募集

■展覧会案内
 2001日本タイポグラフィ年鑑展+第47回NY.TDC展



■デジクリトーク
天命を知る。

モモヨ(リザード)
───────────────────────────────────
ネガティブな科学技術を駆使する側は、結局、ある程度の実績をあげたようで
ある。ネットワークでの配信や着メロからの増収で、某著作権協会は、決算の
結果、大幅な収入増を報告している。

前回、音楽配信をめぐる悲観的な事実を羅列したが、そんな慨嘆とはうらはら
に現実世界は動いていく。これをどう考えるべきか、私には未だ答えが出てい
ない。あるいは私の文章は、単に皆さんを苦い気分にしただけかもしれないが、
こうした現実はまだまだ終わらないし、私はレポートを続けていくだろう。

そのために、まず私自身のことを少し話しておきたい。私を知らない多くの皆
さんに私という毒に対する『免疫』をつけておきたいのである。

いつのことだったか、ある人と雑談のおりに、人は何かを本当に愛していたな
らそのプロになるのは避けるべきである、という話になった。

プロになるということは、例えばロックなら、自分のロックに対するロマンチ
シズム=夢を放棄する覚悟をすること、そういうことを意味している……そん
な話題だった。

あるJVの人間と、土木・建設業界におけるモラルと技術革新について論じてい
た際の話だ。ちなみにJVとはジョイントベンチャー、多少乱暴ながら、いわゆ
る大手総合建設コンダクターと考えていい。

私の場合、音楽だけでなく、不動産業、プログラマーの世界、ハードウェアの
エンジニア、無線技術者など複数の分野で活動している。たぶん、今、これを
読んでいる方の大半以上に、守備範囲が広いだろう。そのうえで体験的に証言
するが、どの業界も実際はその中心に良心を抱えながらも、裏にドロドロとし
たものをはらみ、その道のプロというものは、この混沌を背負いながら一歩を
すすめていく。そういうものだ。

業界の矛盾や裏側を見れば見るほど、好きだったものが嫌いになるのが道理で
ある。しかしながらプロである以上、自らをくらますわけにはいかない。現実
を見なければどうにもならない。その結果、愛していたはずの仕事を嫌悪する
ようになる。そうした話だった。

現在の私はキャリアの統合を目指している。つまり、先に紹介した諸業界のか
らみあう場所にプロフェッショナルとしての立脚点を見出そうとしているわけ
である。ということは、多分、私は、皆さんの多くよりより広範囲の世界にお
いて闇を見ているわけである。

しかし、私は絶望していない。

ちょっと大げさな物言いを許して欲しい。世の中の全てに対して言えることだ
が、世の中が生きるにあたいするから、世の中がすばらしいから、私達がここ
にいるのではない、ということである。

諸所に問題や矛盾が見えるということは、一方でラッキーなのである。それが
見えている者には自分がこれからなすべきことが見えているからだ。問題が見
えた時、それを自分に与えられた課題と考えるのである。これが重要だ。私の
レポートを読むときには、この一条を必ず心の底においてほしい。そのうえで
我が苦言を吟味していただき、できれば、我が課題をともに解いていただきた
いのである。

と、以上のことが私のいう『免疫』である。恥ずかしながら、このことは私自
身が数十年間悩みぬいてきた公案なのである。

私が音楽を捨てたのは、実は、世の中が歌うに値すると思えなかったからだ。
「世の中が歌うに値すると思えるようになるまで、歌わない」
5年程前、隠棲している最中の、とあるインタビューで私はこんなことをほざ
いていたのだ。

そんな私が実は今年の終わりにライブを考えている。
当然、歌うつもりだ。
世の中を少しでもいい方向に動かすため、私は歌う、と覚悟を決めたのである。
50歳まであと数年。
この歳になるまで、そんな単純なことすら理解できなかったわが身を振り返る
と冷や汗モノだが、孔子も言っているように、不惑を経て天命を知る、これは
容易いことではないのである。

モモヨ(リザード) 管原保雄 momoyo@babylonic.com

責任編集 バビロニクス/音楽の未来を考える
http://www.babylonic.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
輝ける顔、顔、顔

井上以知子
───────────────────────────────────
4月から、うちの市でも「IT講習会」が始まった。森前首相の置きみやげ、
「国家をあげてのIT革命」の一環である。

「世界規模で生じている情報通信技術(IT)による産業・社会構造の変革(い
わゆるIT革命)に我が国として取り組み、IT革命の恩恵を全ての国民が享受で
き、かつ国際的に競争力のある「IT立国」の形成を目指した施策を総合的に推
進するため」。と、情報通信技術(IT)戦略本部の設置について、自治省のホ
ームページにその趣旨が掲載されている。

IT講習推進特例交付金は、484億6400万円。平成12年度中に基金を造成した45
都道府県に交付されるという。ちなみにわが埼玉県は、2382百万円の交付決定
額とある。基本単位がデカいので、すぐには理解できない。23億8200万円だ。
埼玉県では、IT講習会事業を実施するのは市町村単位であるので、県から補助
金を受けて開催事業にあたることになる。

さてさて、IT講習会だ。森前首相がこの件を立案したときに、はっきりいって
わたしは何の期待もしていなかった。「IT立国」「IT革命」と彼が口にするた
びに、どこか間の抜けた印象を拭えなかったからだ。なんか嘘っぽい。本気で
この人は情報通信技術を発展させようという熱意を持っているのだろうか。新
しい技術・通信手段に期待を抱いているのだろうか。社会構造に変革をもたら
す力があると信じているのだろうか。

ある種の偏見を承知でいうなら、彼の発言からはそういう真剣さみたいなもの
を感じられなかった。なんだかわかんないけど、「IT」って流行っているしな、
カッコいいしな、とりあえず日本国でもやっておいたほうがいんじゃないの。
そんな程度の軽い思いつきにしか受け取れなかったのである。

オジサンの思いつきで500億近い税金を使われたのではたまったものではない、
というのが本音だった。首相を退いてもこの事業は引き継がれる。大きな置き
みやげ。数年前の「商品券ばらまき行政」が頭のなかをかすめ、「ロクでもな
いことにお金を使ったら承知しないわよ、許さないわよ」と、妙に鼻息が荒く
なった。「IT革命」なる政策をはなっから信用していなかったのだ。

●公民館に15台のパソコン

許さないわよ、と横目でにらんでいたら、思わぬところでIT政策の内容を知る
ことになった。知り合いのひとりが、IT講習会事業の市の指定業者になったの
である。

「市内にある各地の公民館が会場になるんだ。そこで市民の人たちにパソコン
 の操作を教える。対象者は初心者だね。インターネットでホームページを見
 たり、電子メールのやりとりもあるよ」
「へぇ、公民館なんだ」
「そう。各公民館に15台のパソコンが配置される」
「講習を受ける人はお金払うの?」
「もちろんタダだよ」

ちょっとワクワクした。公民館に15台のパソコン。パソコンを触ったこともな
い人が操作を覚え、インターネットを体験する。電子メールも送ったりする。
なんといっても、「公民館」というのがいい。

いままでいろんな所に住んだけれど、ここへ来てはじめて公民館を利用するよ
うになった。これまでは、公民館というものがどこにあるのかさえ知らずに暮
らしていた。田舎になればなるほど、地域社会の中心のような存在なのではな
いかと思う。

市の健康診断、確定申告をはじめ、パッチワーク、コーラスグループ、水彩画
というような趣味の教室にも多く利用されている。みんなが集う場所。公民館
はとても身近な施設であり、地域での暮らしにとって欠かせない場所なのだ。

そこにパソコンがやってくる。これは画期的な事件だ。パソコンを使っても
う13年。そんなわたしでさえ、うきうきした。たぬきオヤジの「IT革命」も、
なかなか捨てたもんじゃない。案外やるじゃん。

「でね、イノウエさんに講師をお願いしたいんだよ」
「え? 教えるの? あたしが?」
「だって、インストラクターの経験あるでしょ。いま、どこも講師が不足して
 いるんだよね。だから、ぜひお願いできればと」
「やる。やるやるやる。絶対やる~」

こんな楽しそうな企画を断るはずがない。「IT政策なんて、信用できない」と
いったわたしがアサハカだったと認めよう。なにごともちゃんと中身を知らず
に決定をくだしてはいけませんね。教訓です。はい。

わたしが担当するのは、すぐ近くの公民館ともう少し山深く入った先にある公
民館のふたつ。先週、一番最初のクラスを終了したばかりだ。ひとクラス15人、
平日コースは10時間の講習を5日にわけて行う。

山深い公民館は、市内にある公民館のなかで最も古い建物だそうだ。築40年。
窓の枠は木である。古ぼけているけれど、妙になつかしくてぬくもりがある。
講習会には体育館を使う。紫のビロードの幕があるステージに向かって並べら
れたテーブル。大きな体育館のまんなかでひとかたまりになり、ほそぼそとマ
ウスを動かすのはなんともミスマッチで面白い。

●インストラクターの悩み

初日は手が震えた。声がうわずった。なぜだろう。インストラクターの経験は
6年近くある。メーカーにいたときには、大手企業の研修にも出かけた。大勢
の前でマイクを使ったこともある。派遣会社やカルチャースクールで、数えき
れないぐらいの生徒さんたちを教えてきた。

人前に立つのがひさしぶりだったから。それもある。でも、もっとも思い当た
るのは、教えるわたしのほうの気持ちが以前とはまるでちがっていたから、だ
ろう。楽しもう、と思った。この講習会を、生徒さんたちと一緒に楽しもう。
そんなふうに心に決めて教えるのは初めてだった。
 
企業研修の場合、「確実に覚える」というのが絶対的な条件である。研修が終
了した時点で参加者全員がきっちりとパソコンを操作できるようになっていな
ければならない。明日からでも業務で使うのである。必要なものだからこそ、
高いお金を払い、社員の勤務中に研修を行う。

操作方法を覚えていない人がいると、こちらの評価が低くなる。信用を失なう。
だから自然と教え方は厳しくなる。なにがなんでも時間内に決められたカリキ
ュラムをこなし、操作を覚えてもらわなくては困るのだ。
 
派遣会社でスタッフ教育をしていたときも同じである。登録スタッフは、単独
でどこかの企業に派遣される。ちゃんと覚えていなければ仕事にならない。教
えるほうにも力が入る。

一番厳しく教えたのはカルチャースクールだ。仕事を終えて夜のコースに通っ
てくる人たちは、みな転職希望者だ。ここで技術を身につけて、なんとか新し
い仕事を見つけようと必死になっている。当時の授業料はとても高額だった。
DTPコースは数十万円。ほとんどの生徒がローンを組んで支払うといっていた。
真剣勝負なのだ。彼らの将来をかけた、人生の勝負なのだ。

「なにがなんでも覚えてもらわなくてはならない」。教えるほうとしては、い
つもプレッシャーがあった。責任があった。思い通りに進んでくれたら、幸せ
なことこのうえない。パソコンの電源の入れ方も知らなかった人が、講習が終
わるころにはスイスイとソフトを使いこなしている。人間がちょっとずつ物事
を覚え、段階をふんで先へ先へと進んでいく過程って本当にすばらしいものな
のだ。生徒全員がそうであってくれたなら、インストラクターはやりがいのあ
る仕事だと思う。

まったく覚えられない人、というのもいる。わたしはずっと、パソコンに「向
き・不向き」はないと信じていた。単なる道具にすぎないんだ。誰にだって使
えるものだ。でも、いろんなところでいろんな人に出会っているうちに、「不
向きな」人もいるのではないかと思うようになった。

理解できない人には、最後まで理解できない。どんなふうに教えたら、わかっ
てもらえるんだろう。いつもそんなことばかり考えていた。新しい方法を見つ
けたらすぐに実践する。テキストを書き換えたり、図を使ったり、例題を変え
てみたり。それでもダメだった。

「なにがなんでも覚えてもらわなくてはならない」。

最後まで理解できない人を前にして、わたしは悩んだ。悩み続けた。やっぱり
教え方が悪いんだろうか。わたしの責任なのかもしれない。だんだん、教える
ことに対して「疲労」しか感じなくなった。それで、あるときからインストラ
クターはやめてしまったのだ。

●楽しさは伝染する

IT講習会は、パソコンやインターネットの楽しさに触れる、というのが主な目
的である。パソコンでどんなことができるかという夢を与えてください、と講
師用テキストの一文はいっている。

講習を受ける人の大半は初心者だ。パソコンを触ったこともない人が初めてキ
ーボードを叩く。インターネットで買い物や旅行の予約もできることを知る。
電子メールでお便りのやりとりをする。まだ知らない世界。未知。夢。

講習時間は10時間から12時間。初心者がそれぐらいの時間で文字入力、ブラウ
ザ、電子メールソフトの操作をきっちり覚えるなんてできない。無理やり覚え
る必要なんてないのだ。

いままでパソコンに縁がなかった人たちに、気軽に使える機会を作るだけでい
い。インターネットの楽しさに触れ、「ああ、もっとやってみたいな」と思っ
てもらえたらうれしい。パソコンやインターネットの便利さ、楽しさを知るひ
とつのきっかけ。入り口。それがIT講習会の役割なんだと思う。

だったら教えてみたい、素直にそう思った。生徒さんたちと一緒にわたしも楽
しむのだ。厳しくなんてしなくていい。覚えられなくても悩む必要はない。に
こやかに笑みを浮かべて、パソコンに、インターネットの世界に夢を追いかけ
るのだ。

初日に手が震えるほど緊張したのは、そんなことを考えていたからだと思う。
厳しく、悪くいうなら「たたき込む」方法はいくらでも経験があった。眉間に
しわを寄せ、黒板をばんばん叩きながら何度も同じことを説明してたたき込む。
でも、「楽しく教える」のは初めてだった。楽しく教える。さて、どうしたら
いいんだろう。

答えは簡単だった。講習に来ている人たちは、みんな「ワクワク」を秘めた顔
をしていたのだ。

「コンピュータだ、コンピュータ」
「はやくインターネットやろうよ、やろうよ」
「どんなことするのかなぁ、なにをするのかなぁ」

うれしさを隠しきれない、というほうが当たっていると思う。わたしを見つめ
る顔はどれもみな楽しさと期待にあふれていた。40代が数人、あとは50から70
代の年輩のおじさんおばさんたちばかりである。けれども、その表情はまるで
小学生なのだ。初めて教科書をもらう小学生のようにワクワクしながら待って
いる。キラキラと顔を輝かせてわたしのつぎの言葉を待っている。輝ける顔、
顔、顔。

照り返しを受けるようにわたしもちょっと光っている。楽しさは伝染する。ワ
クワクはすぐにうつるのだ。みんなは自分たちがどういう表情をしているのか
気づいていない。見せてあげたいなと思う。こちら側から見るとそれがどんな
に眩しいものなのか見せてあげたい。

これから数ヶ月、わたしはずっとこの不思議なワクワク感のなかで講習をする。
12年度からすでに始まっている自治体もあるが、事業としては平成13年度から
本格的に開始された。全国的な規模で、いっせいにIT講習会が行われているの
だ。対象者は約550万人。全国で輝く550万の顔だ。

【いのうえ・いちこ】
Webデザイナー。埼玉県飯能市在住。著書に『パソコン在宅SOHO成功物語』、
『SOHOへの道』(いずれも海文堂出版)がある。
http://www.vds.ne.jp/~ichiko/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■公募案内
アート・オン・ザ・ネット 2001
『インタラクティヴ・サウンズ-ジョン・ケージ以後』作品募集のお知らせ
http://art.by.arena.ne.jp/
───────────────────────────────────
<主催者情報>

町田市立国際版画美術館(MCMOGATK)は1995年、世界に先駆けてネット・アー
トとウェブ・コンテンツによる公募展、「アート・オン・ザ・ネット 1995」
展を開催して以来、インターネットというメディアにおけるアートの可能性を
探求し続けて来ました。

2000に開催された『アート・オン・ザ・ネット 2000-パロディ』では、20ヶ
国のアーティストの参加を得て、ロシアとドイツのアーティストが受賞するな
ど、この6年間に応募作品は500点を超えて、延べ参加国数は40にのぼります。
その時々の最新の技術を用いて制作されたそれらのネット・アートは、美術の
歴史、テクノロジーの発展、そして社会の進歩という、それぞれの最先端が交
差する地点に出現した、まったく新しい在り方のアートではなかったのでしょ
うか。

そして、第7回目となる今年20001年のテーマは、「インタラクティヴ・サウン
ズ-ジョン・ケージ以後」。これまでと同様に、「アートの概念を覆してしま
う」ような実験精神に富んだ応募作品を期待しています。作品の応募、審査、
そして公開は、すべてインターネット上で行われます。募集の締め切りは2001
年8月30日。そして受賞者は、11月23日から25日まで開催されるライブ・イベ
ント、「インタラクティヴ・サウンズ」の最終日に発表される予定です。詳し
いインフォメーションや応募要項は、MCMOGATKのサイトをご覧下さい。

主催 町田市立国際版画美術館 アート・オン・ザ・ネット展実行委員会
後援 (財)画像情報教育振興協会、(財)NHKエンジニアリングサービス、
(株)NHKエンタープライズ21、(財)デジタルコンテンツ協会、デジタ
ルアーカイブ推進協議会、デジタルミュージアム推進協議会、(社)デジタル
メディア協会

審査員:粉川哲夫(日本)東京経済大学コミュニケーション学部教授、ディー
ディー・ハレック(アメリカ)カリフォルニア大学教授、ラルフ・ホーマン
(ドイツ)バウハウス大学実験ラジオ学科講師、バーニー・ローウェル(カナ
ダ)ウォータールー大学上級ソフトウェア開発者、オルガ・シシュコ(ロシア)
メディア・アートの批評家/キュレーター、鈴木志郎康(日本)多摩美教授

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展覧会案内
2001日本タイポグラフィ年鑑展+第47回NY.TDC展
http://www.morisawa.co.jp/gallery/MOTS/motsj.html
───────────────────────────────────
日時 6月8日(金)~8月10日(金)10時~18時 入場無料
休館:日曜・祝日、6月30日(土)、7月21日(土)
会場 モリサワ・タイポグラフィ・スペース
   新宿区下宮比町2-27モリサワビル1F TEL:03-3267-1231

日本タイポグラフィ協会とニューヨークタイプディレクターズクラブの主催に
よるタイポグラフィ作品展。 「日本タイポグラフィ年鑑」は今年、国内外か
ら応募された1375点のタイポグラフィ作品の中から選ばれた秀作を収録してい
る。展覧会では受賞作と入選作品の中から構成して展示する。また、世界20数
各国から寄せられた数千点の応募作品の中から選定される「第47回NY・TDC展」
の優秀作品も併せて展示する。

第1期=6月8日(金)~29日(金)
タイプフェイス/ロゴタイプ/ピクトグラム/エディトリアル
第2期=7月2日(月)~19日(木)
ポスター/アニュアル・レポート/VI
第3期=7月23日(月)~8月10日(金)
ポスター/アニュアル・レポート/VI(2期以外)/グラフィック

同展は6月8日より12日まで銀座伊東屋9Fギャラリーでも開催する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(06/05)
・夕食後は現実から逃避している。ここんところ考えることが多く頭が痛い。
たまったビデオをときには時短プレイでがんがん見る。「ISOLA」「エコエコ
アザラク」「エンド・オブ・デイズ」などは時間の浪費だったが、もともと時
間つぶしだからいいのか。D・クローネンバーグの「イグジステンズ」は仮想
か現実かわからない怪奇なサスペンスで、けっこうしっかり見た。戦慄のサバ
イバル・パニックとかいう「コモド」を見ていたら(こういうの好き)突然、
画面が天気予報になった。WOWOWを録画中というのを知らない妻が、お天気チ
ャンネルを見たようだ。おかげで、ドラゴンたちの跳梁まで行かずに途中で終
わった。また放送日をチェックして録画せねば。日中は現実。いろいろ直面す
る問題をひとつずつ処理していくのだが、じつにしんどい。暗くなるのが待ち
遠しいって、これあぶない兆候かも。今夜は「イレイザーヘッド」(柴田)

・サッカー、コンフェデ杯。カメルーン戦はたまたま食事に出かけていて、お
店で見たんだけど、ゴールが決まると店内のあちこちから「よし」という声が
聞こえてくる。見ず知らずの人と同時に言う「よし」「よっしゃ~!」はなん
となく照れるんだけどちょっと楽しい。ブラジルに引き分けてBクラス一位。
次はオーストラリア戦だ。日本はどこまで行くのかな?   (hammer.mule)
・モモヨさんのが毒なら私のは何? ……まき散らす姑チェック?

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
広告の御相談はこちらまで  
メーリングリスト参加者募集中  <http://www.dgcr.com/ml/>

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
 お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
Pubzine<http://www.pubzine.com/>、E-Magazine<http://www.emaga.com/>、
melma!<http://www.melma.com/>のシステムを利用して配信しています。

Copyright(C), 1998-2001 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■