[0973] 秋の日のビオロンのため息の……

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0973    2001/11/13.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19768部
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 <ハラハラヒラヒラ>

■デジクリトーク
 秋の日のビオロンのため息の……
 モモヨ(リザード)

■デジクリトーク SIPSのゆくえ 連載第9回
 煙りが目にしみる
 -Webでのアイディアと具現化-
 uz

■デジクリトーク <デジクリWEBデザイン研究室-2>
 情報収集能力の大切さ、あるいはハッタリの必要性について
 清水宏美



■デジクリトーク
秋の日のビオロンのため息の……

モモヨ(リザード)
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和歌とは何かという問いに対しては、詩は志をのぶる、という古人の言葉があ
る。いわゆるメッセージソングである。ロックやパンクそしてフォークなどに
は、この系譜に連なる。また、古今和歌集の時代より、歌は「もののあわれ」
を知るより出でき、といわれもする。これらは、一方を丈夫(マスラオ)振り、
他方を手弱女(タオヤメ)振りの系譜に連ね、日本文化の根底にある二つの極
点、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)の表出として語られる。

ところで、私のような戦後の平安教育を施された世代の多くは、「もののあわ
れ」というと、「モノの哀れ」と考えてしまいがちだ。

ひたぶるにうらがなし、と言う有名な泰西の翻訳詩篇があるが、まさにそれで
ある。私自身が、二十歳を過ぎてなお、もののあわれといえばハラハラと枯葉
が散るような物悲しさであると考えていた。つまり、エレジー(哀歌)に日本
的なものを感じていたのである。

考えてみると、これは、かなり危うい。
雄雄しくあることと同時に一方では詠嘆を学ぶ。がんばってがんばってがんば
って、だめなら自らハラハラと散ってしまう。ポキリと折れる。最近、世の激
変に耐えられない中年の自殺話を聞くにつけ、この教育に施されたトリックの
致命性を思い知る。多くの不幸の底には、かつて学習したココロのカタチがあ
るのではないか?

無常観にしても、私の世代の場合、詠嘆的なそれのみを教えられた。もののあ
われといえば、ハラハラヒラヒラである。志をたて、それに力を尽くした果て
にハラハラと散る、それこそが日本的な美意識、そう教えられてきたような気
がする。『菊と刀』という有名な外国人の日本文化論も、似たような点から論
を進めている。

文人はもちろんのこと、日本の武人は、いかにも脆い。そして、その「脆さ」
こそが日本人なのだ、というように……。私には、かつては有為の人材の内部
には、これらの回路がすでに用意されており、多くがこうしたオートマティッ
クな詠嘆に呪縛されていたようにすら思える。

有名な、鴨長明の『方丈記』の冒頭は、

「つねに普遍に見えている川の流れだが、その水は、つねに生じ滅する泡、ひ
とつとして留まらず流転してゆく」

みたいなことが書かれている。これを解釈する際に、私達は「人の一生は流転
を旨とする。人生は無常である」云々というものを強要される。

私は、この小さな古典が好きで、何年に一度か読み返すことにしているが、そ
の度に、この本が詠嘆的無常観の書として扱われていることに疑問を抱く。と
いうのは、冒頭の一文にあるように、長明、そしてこの時代の人間には私達現
代人に見えない『流れ』が見えているからである。デザインなどを学んでいる
方に私の屁理屈は片腹痛いだろうが、日本には、古く流れをモチーフにした文
様がある。狩野派の屏風に描かれた小川の流れに発し、着物の柄にも流れが使
われている。長明が常住のものと喝破した流れは、ある意味で常識だったので
はないか? 

であるがゆえに、冒頭の、イントロ部分で長明はこれを書いたのではないか、
そう思うのである。導入部には万人が感得しやすいイメージを置く、というの
があらゆる芸術の鉄則であろう。とすれば、常住の流れは、当時の人の目にと
って馴染みぶかいものだったのでは? そう思うのだ。

今の私達にそれが見えるか考えて欲しい。例えば川に遊びにいく、あなたは、
流れ行く川面に、普遍的な流れの容を感得するだろうか? もちろん、視覚的
にそれは現存するだろう。しかし、実際、私達の目に見えているのは、水とい
う物体と重力があやなす一種の緩慢な下降運動ではないだろうか。つまり、長
明が導入部に続いて書きあらわす、常に移ろい行く水の運動を、最初に私達は
観てしまっている。

観念にがんじがらめにされた現代人にとって、流れを山と同じく一つの容と観
ることは困難であろう。しかし長明にはそれは自明のことであった。私は、そ
う考えるのだ。多くの史家は、日本の流れをデフォルメした意匠と捉えている。
それは間違いではないかもしれない。しかし、私には、日本の流れは、実は写
実ではなかったか、という思いが一方であるのである。

幼年時代から川の流れに見入るのが好きだった。そんな私が流れに観ていたの
は、やはり流れの容であった。それがいつか、川の流れに対して、上量での降
雨、海への連続などのイメージが加わり、水という物質の化学式がそこに入り
込む。これで、おしまいである。そしてハラハラと散っていく人生に誘い込ま
れる。常住の流れの容が見えていないからである。

詠嘆的無常観に対して恒常的無常観という概念を提起する学者もいる。だれか
えらい人が決めて以来、方丈記は詠嘆、徒然草を後者のそれの代表作とされて
いるようだが、ほんとうに、そんなものなのか。鴨長明の哄笑が聞こえるのは
私だけか……。私自身がイメージする鴨長明は、流れを凝視して、そこに生じ
る泡から、移ろい行くものを連想させつつ、詠嘆を数え上げて遊んでいるフウ
テン老人なのである。あれこれ人を不安にさせるような預言書を出版しておい
て、後ろをむいて舌を出している御仁がいるが、ちょうどそんな感じだ。

……しかし、秋である。上野の山のイチョウ並木が散れば、ひたぶるにうら悲
しい……わけであるが、葉を掻き分けてひろってきた銀杏を焼いて食べるのも
いい。けっこう、栄養価が高いそうだし……。

モモヨ(リザード)管原保雄 momoyo@babylonic.com
責任編集 バビロニクス/音楽の未来を考える
http://www.babylonic.com

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■デジクリトーク SIPSのゆくえ 連載第9回
煙りが目にしみる
-Webでのアイディアと具現化-

uz
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「いかんせん」Webを未だにバーチャル体験の場所だと信じて止まないクライ
アントが独り言めいた口調で、明らかに聞こえるように言う。
「人手が足りませんので」

「どうやら」Webがリアルビジネスと繋がるにはただ単にリアルビジネスと同
じことを行えばいいと考えているクライアントが、眉をひそめる。
「難しすぎたようですね」

「やっぱり」Webがおもちゃ箱だということを期待しながら投資は底なしに下
げられると思っているクライアントが、煙草の煙りを吐く。
「フーっ。限界ですか?」

オマエら作ってみやがれ! と罵倒したいところだが、こういった顧客とのず
れは絶対に制作者側の至らなさに起因している。Webサイトを制作するという
ことは、今のところ、発想から運用まで、すべてに基準を提供することに他な
らない。彼らにWeb的発想を求めるわけにもいくまい。

Webサイトの発想は、具現化がとびきり難しい。たいがいのことはできるし、
たいがいのことはできない。市場はどんどん進むのだが、それは成熟した技術
にならないうちに枠だけが大きくなる感じだ。



とあるちっぽけなケースはこうだ。
300枚のカタログをWebで公開したいというニーズがあった。構築期間は1ヶ月。
まず考えたのは商品名で検索できるデータベース。しかし環境と価格の縛りで
それができない。ならば商品ごとに同じフォーマットでがんがん原稿を流し込
む。しかし先方のニーズでそれも却下。このへんは広告効果という意味で考え
れば、納得がいかないものではない。

ページ構成についてはモメにモメた。期限の2週間前になって、顧客は「時間
もないことですし」と、専属デザイナーが作成してきたというpsdファイルの
MOを我々に手渡した。中にはある商品カテゴリが1ページにすべて収められた
ファイルがぞろぞろ納まっていた。ふんだんな写真、統一されていないナビゲ
ーション、しかもすべてのファイルはブラウザのハードコピーの背景に統合さ
れている(なんのために?!)。

Fireworksでちまちま変更していくと、1ページのキャンパスサイズが縦3000ピ
クセルにもなってしまった。開くだけで重いおもい。ひーひーいいながら、5
人が3日間徹夜して仕上げる。これをどう、満足のいく事例だと言えよう。



知恵をアピールすればさらに大きなことを望む、これは顧客の心理として否定
できない。しかし、こちらの思い通りには、決して進まない。顧客の歩みはど
うしたって遅く、技術の適合は人の合う合わないと同じく、当人同士の感覚的
問題だ。壮大な計画の序章をリリースしてしまったが最後、そのSIPSは顧客の
かっとんだハンドルさばきと運命をともにする覚悟が必要なのだ。

ストリーミングの前段階として、QuickTime形式のコマーシャルをサイトにの
っけてみたことがある。画像は荒く、音声もばつばつなので、インパクト戦略
の部分が大きかった。しかしそれを提供してしまった結果、、先方が次に望ん
だことは、「ストリーミングサーバーをレンタル!」という方向ではなく、地
方巡りをする営業マンの営業用ビデオの編集だった。ちゃんとVHSに落として
納品するタイプ。iMovieを駆使して1週間の徹夜決定。

さらにDirectorを使わざるを得ないような、フルスクリーン表示での映像編集
で、商品検索機能もつけたセールスツールのニーズにまで発展。エキサイティ
ングに展開していくこれらの話を、予算で頓挫させるのが心苦しい限りだった。
さらに周りでこれだけ盛り上がっているというのに、一向に上がらないWebサ
イトのアクセス数、顧客の問い合わせ件数。矛盾である。



できないことを、言ってはいけない。これはWebサイトを提案する際の鉄則だ。
しかしできることだけを提案していたのでは、顧客がせっかく未知なるメディ
アに賭けようとしている士気ががっくり、下がってしまう。

そこで、通るともわからぬサイト提案の前には、目的を実際のコンテンツレベ
ルに落とし込むための検証作業が必要となる。ソフトウェア開発と同様のビジ
ネス要件定義、ブランディングなどの広告効果と、Webに期待される飛び道具
との3本柱の兼ね合いが成功する提案の秘訣なのだが、3つを確立させるために、
この「落とし込み作業」は絶対に不可欠だ。

自分たちも手探りで作り出そうとしているがゆえ、落とし込みの段階で血を吐
くのは、ステップアップへの大きなきっかけとなる。また、サイト構築のディ
レクションとしても、ここさえクリアになれば制作作業が相当ラクになる。



構築が決定した後に入ったプロジェクトで、つめの甘い提案をほぐしていく作
業は、非常にストレスが多い。しかし足りなかったポイントが「落とし込み」
だったということが、見えているか否かで、心の負担は大きく変わってくるだ
ろう。

さらに制作時に最高のもの作りに没頭したいならば、知識を駆使して細かい部
分まで詰めてしまうのがベターだ。制作者が構想のすべてを頭の中から出す作
業は並大抵の手間ではない。しかし共同作業や、ディレクションと制作者が別
の場合、必ず外に出し、共有し、時間が許せばドキュメント化すると、とても
有意義だ。

アイディアには何を使うのか?(Flash? Director? ストリーミング?)、
どう作るのか?(データベース? DHTML? XML?)どう見せるのか? (ナ
ビゲーションは? フォントは? イラストのタッチは?)。

本当は、この辺の作業が、Webサイト構築では一番楽しいと思う。なんと言っ
てもアイディアが形になる瞬間、現場でしか味わえない感動だ。

苦しみながら編集した音が、画像とぴったり一緒に、128kの回線から聞こえて
きた瞬間(まあ、こんな条件縛りは今後なかなかないと思うけれど)。データ
ベースから期待する値を、100回目のテストでやっと返してもらった瞬間。ど
うよコレ、どうよ! ひとり暗いオフィスで、嬉し涙にむせぶ瞬間だ。それを
携えていざプレゼンへ。自信が200%アップすること間違いなしなのである。

【uz】ur7y-skkb@asahi-net.or.jp
某コンピューターパッケージベンダー勤務を経て、現在はWeb系ライター、Web
サイト構築業務に携わる。
「映画を研究する人々のためのサイト Urban Cinema Squad」もよろしく。
http://www.u-c-s.org/

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■デジクリトーク <デジクリWEBデザイン研究室-2>
情報収集能力の大切さ、あるいはハッタリの必要性について

清水宏美
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今回からコラムをお手伝いさせていただくことになった。私の業務形態はSOHO
で、コネも後ろ楯も全くなかったわりには今まで運良く仕事に恵まれてきた。
これから個人で業務を始めようとする方や、ウェブデザインに興味を持ってい
る方にとって、心細いことや疑問に思うことを打開するお手伝いができればい
いなと考えている。

ウェブデザイナーにとって最も重要な要素のひとつに,情報収集能力がある。
クライアントが新しい提案をしてきた時にしっかりと応えるためには、きょう
びのネットワーク界の動向や、実際のサイト制作に関するテクニックを知って
おいたほうが良いというのは言うまでもない。

しかし、常に最新技術をがっちり習得していなくてはいけないとしたら結構大
変だ。毎日のようにおびただしい数の技術や規格、ソフトやハードが次々と世
に出現しているのだから。中には大して日の目を見る事がないままに消え去っ
てしまう規格だってたくさんあるし……。

そんなものまでいちいち詳細に調べてテストしていたら、私のように個人で弱
小で細々と活動している者は、本来の仕事に手をつける時間さえなくなってし
まうではないか。

世の中には、技術を追い掛け続けなければいけないと思いつめるあまり、自分
が技術屋なのかデザイナーなのか判らなくなって悩んでる人さえいると聞く。
好きでウェブデザインの道に進んだのに、そんなことになってしまっていると
したらちょっとさみしい。せっかくならばできるだけ楽しんで仕事をしたいも
のだ。

確かに私は、仕事関連も含めると毎日平均10時間以上はネットサーフィンをし
ているし、どこのサイトで新しいサービスが始まったとか、どこのサイトが話
題になっているかなどについてはなるべくチェックしている。

しかし、技術的な新情報については、特に自分の興味を惹いたものをのぞいて、
無理に習得しておく必要はないと考えている。大切なのは、「今現在の技術で
こんな事ができるんだなあ」という情報を仕入れておくことだけ。

クライアントを囲んでサイトの仕様を固めていく段階で、これこれこういうこ
とがやりたいんだけどサイト上で実現できるのかね? と打診されることがあ
る。プロジェクトの中でプログラマーさんも一緒に動いているケースもあるが、
彼等の管轄はあくまでサイトの内部システムを構築することなので、インター
フェイスに関する技術はデザイナーの手に委ねられらることが多いわけ。

こんな時、どう答えていいのかわからない! とうろたえる必要はない。やり
かたを知っている必要はなく、ただそれができそうかできなさそうかというこ
とさえ判断できればいい。おお、これに流用できそうな技術、またはもっとう
まくやれそうな技術を、確かあそこのサイトで見かけたゾ! と思い出せれば
しめたもの。

その場では「詳細を確認して追って連絡します」とかなんとか答えておく。こ
の人に任せておけば大丈夫だという印象を相手に与えるために、できるだけ自
信満々に言ってのけることが肝心だ。

あとは家に帰ってからゆっくり検索し、必要ならば参考書籍でも買い求めて、
一夜漬けでやりかたをマスターし、稼動サンプルを作ってみたりする。デザイ
ナーの管轄を越える技術が必要であれば、プログラマーやシステム管理担当者
に相談し、特別なアプリケーションやシステムを導入しなければならないとし
たら、その旨をクライアントに報告する(予算がキツキツに決まっている場合
は、この時点で「それじゃあもっと簡単な方法にしましょう」となるケースも
多いのだが……)。

私が今まで仕事に恵まれてきたのは、どうもこの対応っぷりを認められたから
のようだ。数年前には、クライアント企業内にインターネット専門の事業部が
あるというケースは稀であったし、デザイナーとクライアントの間に入ってい
る企画会社や代理店はマーケティングや企画営業のほうが専門であるため、実
際にサイトを稼動させるための技術知識まではフォローしていない状態だった。

そんな中、何でも調べて来て「こんな感じでいかがですか」とサンプルを作っ
て行ったり、参考サイトを提示したりできることが重宝され、「あの人ならい
ざというとき頼りにできる」と好評を得ることができた。

現場で本当に高い評価を受けるのは、もともと高度な知識があるかどうかとい
うことより、状況に応じて必要な情報収集ができ、求められているものを実現
するため柔軟に考えを巡らせられる人材だと思う。つまり頭のフットワークが
軽い人ってことだ。

便利に使われるだけの小間使いの立場にはならないように、自分の考えや価値
観をきちんとアピールしておく事も肝心。まあ、時にはどうしても小間使い的
作業をしなければならないこともあるが、その部分は仕事の本質ではなくて特
別サービスであると割切っておこう。

柔軟な情報収集作業のためには、日頃から目的の情報に効率よく辿り着くコツ
をつかんでおくのが理想だ。

インターネット上の情報は足が早く、検索でヒットしたサイトに飛んでみたら
すでになくなっていたり、別ドメインに移転してしまっていたりすることがあ
るが、そんな時はGoogleのキャッシュ機能が役に立つ。最近二週間以内のニュ
ースを検索するにはフレッシュアイ、技術用語を調べるにはe-Wordsなど、目
的に応じて検索エンジンを使い分けることも大切。

便利そうなサイトを見つけたら、いつか必要になる時のためにブックマークし
て整理しておく。項目が大量になるとブラウザのブックマーク機能だけでは整
理・編集が大変になってくるので、フリーやシェアウェアのブックマーク管理
ソフトを利用したほうがいいだろう。

何よりも大切なのは、自分自身が楽しみながら、興味を持ってあらゆるサイト
を見て回ることではないだろうか。

【しみず・ひろみ】simz@simz.com
1971年群馬県出身。小学生の頃、親を言いくるめてFM-8のフルセットを買って
もらい、BASICでドットを1つずつ打つプログラムを組んで絵を描いていた。19
93年、造形美術専門学校を卒業後上京、株式会社エムツーカンパニーにグラフ
ィックデザイナーとして入社。1995年からフリー。ウェブデザインを中心に活
動中。制作HP:民主党、松下電器、東芝、NEC、リクルートISIZE、講談社、イ
マジニア他。
http://www.simz.com/

▼11月5日、ZDNet:Macチャンネルがリニューアルし【MacWIRE-D】がスタート。
毎週火曜日は「デジクリWEBデザイン研究室」の担当で、清水宏美研究員をは
じめ4人の研究員がWEBデザイン関係のコラムを書く。デジクリと同時掲載。
http://www.zdnet.co.jp/macwire-d/

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■編集後記(11/13)
・二世帯住宅である隣の娘の家ではAirMac受信をあきらめたようである。やは
り電波が不安定で、サクサクどころかトロトロで、サイトにアクセスしても待
ち時間が多いという。家を設計した妻によれば、強力な壁で仕切ってあるのだ
トノコト。電波が通りにくい家なのだろう。そこでヤフーかソネットの8Mbps
にしてみたら、と誘っている。現在わたしのフレッツは600~800Kbpsである。
8Mbpsが隣に来てどのくらいのスピードになるかわからないが、もし快調だっ
たらわたしもOCNの8Mbpsに鞍替えだ。引いてみなければわからないってサービ
スの理屈もよくわからないが、まずは娘をモルモットにするのだ。(柴田)

・デジクリって、出版社から出ているものではなく、もちろんスポンサーもな
く、ライターさんの厚意と、広告と、スタッフの持ち出しによって成り立って
いるメルマガっす。金銭としては、定期的に広告入れてくださるエイクエント
さんのものが大きく、原稿は、主に柴田氏の交友関係と、投稿でどうにかなっ
ている状態。ほんとに皆様ありがとうございます。メールなかなか書けなくて
すみません。

途中、発刊当初のスポンサー会社が倒産し、存続の危機があったのだが、一も
二もなく「続けます」で、あの時期のほうがBBSや自動登録リンク集や、今も
続いているMLなんかも設置したりなんかして、私個人はパワフルでしたな。サ
ーバ立てて実験できたのも楽しく、いまの仕事にたくましく活かしてますな。
サーバの仕組みがわかると説得力のある話がお客さんにできるんですわ。苦し
い時のほうが、逆に開き直ってパワーが出るものかもしれないっすね。途方に
暮れていた時期に柴田氏に甘え、笠居氏に拾ってもらい、忙しい時に出来なか
った勉強もできて、未熟な私が今や、倒産当時に貰っていた給料分を人に毎月
払い、事務所借りようかとかPBG4買いましたとか言っているんだから、世の中
どうにかなるもんだなぁと思いますわ。しんどいですけどね。そのぶん喜びも
ひとしおってもので。知識や経験は奪われるものじゃないし。

もちろんデジクリを発刊しているからといって、web仕事ってのはほとんど来
ないし、自分のサイトを作ってPRしていないので、人との繋がりがすべてなん
すけどね。そう思うとデジクリって私にとって何なんだろうと思いながらも、
時々いただくメールを見ては、続けてきて良かった、続けられるくらい仕事が
あって良かった、わんだふるらいふでんがなまんがな、と。  (ハマムラ)
http://www.dgcr.com/cgi-bin/backnumber/back.cgi?mode=right&year=2000&month=9&day=14

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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