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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1018 2002/01/31.Thu発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 20137部
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<久々に見た「棚の芸術」だ>
■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (3) 創りたい・売りたい・読みたい?
8月サンタ
■デジクリトーク
大和撫子ブルファイター。
白石昇
■新刊案内
「プロが実践するデジタルプリント」
■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (3) 創りたい・売りたい・読みたい?
8月サンタ
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●トホホなジジイ世論
うちの事務所のFAXの番号は、六本木の某TV局の、ご意見受付FAXの番号と非常
に似通っているようで、今回の外務省と田中・鈴木議員のような話題が世論を
騒がせると、間違いFAXが山のように届く。実は1月30日午前現在、大量のFAX
が流れてきて、洒落にならないことになっていたりする。(TV局には抗議済)
内容は番組への意見表明である。「田中議員頑張れ」「外務省ふざけるな」の
たぐいである。激しいやつは数ページに渡り、墨痕鮮やかに揮毫でもって、ご
高説をお垂れ下さっていたりする。こちらは朝、その手のFAXが溜まっている
と、一瞥して放屁して捨てるだけである。他に何が出来ようか。わざわざ間違
いを指摘してあげる義務は、こちらにはない。
たちが悪いのが、複数回送ってくる「常連」に限って、なぜか発信元の番号を
表示していないことである。「マタあんたか、いい加減にしろ!」と言い返し
たい相手に限ってこれなのだ。しかし最近そのうちの一人が、調子に乗ったか
自分のメールアドレスを意見の後ろにくっつけるようになったので、そのうち
「TV●●ですが、是非あなたにはご出演いただきたく… 」とやるべく、復讐
計画を練っている。
そしてほとほと呆れかえる事実がひとつ。練馬の35歳の女性から、離婚体験を
語る番組に出演希望、という露骨な間違いFAXがあった。若い人間からのFAXは
それ一通のみ。あとはすべて、年齢を明記してあるものは、60~70代の老人か
ら送られてくる。40代でもない。50代でもない。ものの見事に60歳以上である。
老人だから間違えても仕方がないのだろうか。その可能性もあるだろう。しか
し私は機械音痴とオッチョコチョイは年齢と殆ど関係がないと確信している。
(心当たりあるでしょ)それに例えば、先週、過労で倒れたフリーの絵描きの
友人が、足立区の某病院に朝訪れたところ、待合室で
老人1「お早うございます。今日は何の診察を受けられますの? 」
老人2「…さあ、何を受けましょうかねえ(微笑)」
という会話を聞いて気絶しそうになった話などを聞くと、(これも良くある話)
あからさまに優雅な既得権益層というものの存在を感じる。日本の金融資産の
7割以上を所有する世代であり、医療費を使いまくる薬・病院漬け世代であり、
政府の税制調査会委員のような「本物の要職」を独占する世代である。
この文章を書いている間も、60代のパワフルなご意見もの申すは続いている。
皆さんの周りにそんな人がいたら、せめて電話番号は確かめて、正確に、と教
えてあげてくださいね(微笑)。
●出版は夢の商売じゃなかったっけ
この連載は、「自分の本を作ってみたい!」というシンプルな願いからスター
トしている。例えばラズベリーズというアメリカのグループがこんな曲を歌っ
ている。
おかしく聞こえるかも知れないけれど、お金が目的じゃないんだ
おれたちはヒット・レコードが出したい ビッグ・ヒット・レコードを
みんなが知っているような ラジオでかかっているような
"Overnight sensation" by Raspberries 1974
やっぱり本を出すからには、私もラズベリーズが歌うように、ビッグヒットと
いうものを出してみたい。本屋さんで売っているような、ベストセラーに載る
ような本を、出してみたいと思う。本音である。
文京区や千代田区を散歩していると、古めかしい、あるいは近代的な立派なビ
ルが、超一等地に建っていて、看板を見れば、一度は名前を目にしたことがあ
る、有名な出版社だったりする。しっかりとお金がかかっている、デザインに
手抜きのない建物は、堂々たる古びかたに、富の蓄積を見る思いがする。
講談社は最近音羽にとてつもない新社屋を立ち上げたけれど、集英社が「少年
ジャンプ」で自社ビルを建てただとか、旺文社や新潮社などのオーナーの華麗
なカネの使い方の伝説などを聞くと、昔の出版社は一攫千金の夢に満ちていた
んじゃないかという気がする。そういう熱気みたいなものを探して、菊池寛の
現役時代の本など読んでいるのだが、今のところ、あまりピンとは来ていない。
しかし、「夢」がなくっちゃ、こうはならなかったはずなのだ。
●本の商売
昨年後半くらいから、本を一冊出してみるというのはどういうことなのか、つ
らつら考えはじめ、人に会って話を聞いたり、関連書籍を読んだりしている。
顔を上げれば今の現状は、デジクリの今週月曜号で神田さんもおっしゃってい
るが、ズバリ出版不況である。本が売れていない。
前回漫画の話から始めた理由は、漫画の売上が、今の出版界を事実上支えてい
るからだ。日本の出版界全体を支えていると言ってよい。例えば文芸老舗・大
手の新潮社ですら、昨年は一時代をつくった「FOCUS」を廃刊し、そのかわり
に「コミックBUNCH」で漫画ビジネスに参入せざるを得なかった。結果は大当
たりで、単行本数百万部の売り上げを確実に叩き出している。
数百万部! 文芸・一般書籍の担当者が目を剥く数字だ。しかし漫画界側から
みれば、事件と言うほどの売り上げではない。漫画を書籍とみなせない人々に
とっては、つらい時代だと思う。しかし、商売は商売だ。
当然ながら、作り手の思いだけでは「業」は成立しない。本が買われて、消費
されないことには、作り手も売り手も食べていくことは出来ないのだ。
街の小さな本屋さんがバタバタ潰れている。一方で大規模書店の新規開店も続
いているけれど、知り合いの某大手スーパーの調達課長に言わせると、流通業
の常識として、大量の在庫を処分する最善の方法は、新店舗の開店だというか
ら、額面通りには受け取れない。「だから、大規模安売り店なんかが、新店舗
増やし始めたら、要注意ですよ」ということなのだそうだ。なるほどなと思う。
でも、基本的には、私は今の出版不況というのはデフレや社会状況のせいでは
なくて、単純に流通の構造が古いせいだと考えている。見直せば、十分何とか
なる範囲だと思う。その理由と提案も徐々に書いて行こう。決して未来は暗く
はない。
●「本づくり」の本を買う
ともあれ、本をつくるのは夢がある。いろんな「本づくりの本」も探してみた。
その中で一番のお気に入りを紹介したい。本を創ってみたいと思う、普通の人
におすすめの本である。
・本づくり大全 ~文字・レイアウト・造本・紙~
美術出版社刊 \2940 ISBN4-568-50207-1 http://www.bijutsu.co.jp/
この本は、文章や写真や絵といった素材を用意したそのあと、いかに美しくレ
イアウトし、装幀をデザインし、印刷・裁断などの行程を経て、一冊の本とし
て仕上げていくのか、各分野のプロフェッショナルに取材して、わかりやすく
解説した本だ。フルカラーで、眺めているだけで楽しい。最初のページから最
後のページまで、情報がぎっちり詰まっていて、滅多に本を買わない私が、な
んのためらいもなくそのままレジに持っていってしまった。
どのページを開いても、ものづくりの楽しさがあふれていて退屈しない。机の
上にずっと置いておいて、疲れたら開いて「こんな本つくりたいな」と妄想に
ふけるのに最適な本である。内容も一流の人を取材していて充実している。先
週雑誌「ブルータス」が「もう本なんか読まない!?」という特集号を出した
が、コンセプトどころか、記事までもこの本からぱくっているところを発見し
てしまった。そのくらいいい本です。おすすめです。
●「本棚に本を買わされる」
ところで、この本を買った理由は、内容もさることながら、その本が並んでい
た棚にも理由があった。購入したのは昨年の大晦日で、場所は京都は一乗寺の
恵文社(けいぶんしゃ)という、知る人ぞ知る本屋さんである。
その本が置いてあった棚を一瞥して、久々に衝撃を受けた。その「本づくり大
全」の周りに、本づくりに関係する一連の本たちが、興味を引くように連続し
て並べられており、その棚の前に立つだけで、自然に何かを創ってみたくなる
ような、並べられた本の背表紙を見ただけで、誰か優秀なガイドに付き添われ
て本探しをしているような、そんな厳選された棚なのだ。
ムダがない。畳一畳くらいしかなさそうな面積の棚の中に、一度読んだらそれ
で終わり、というようなクズ本が見あたらない。値段はどれも安くないが、必
要だから必要だ! というような、値段を忘れさせるような本ばかりが並んで
いる。ここで売られている本は、間違いなくある見識を持った誰かがセレクト
し、意図を持って配置された本なのだ。
だから、私にもしお金があったら隣のブックデザインの本も買っていただろう
し、その隣の組版の本も、反対側の装幀の本も、そのまま買っていきたかった。
手を伸ばせば、興味に応じて「じゃあ、こんな本はどうかな?」と書棚が語り
かけてくるような気がした。
見渡せばこの本屋の、すべての棚がそうであった。気合いの入った書店は時々
出くわすが、ここまで完成された本屋はそうはない。アート系の気取った本が
多いように見えて、ちゃんと中身のある、読み応えのある本ばかりを置いてい
るのだ。これは驚くべき、久々に見た「棚の芸術」だ。
●本屋さんの奇跡とは
なぜ驚くべきことなのか。いい本を良く知っている、キュレーター的な人間と
いうのは、巷に結構存在するとおもう。私もよく、そんな友人におすすめを尋
ねたりする。しかし、そんな見識のある人間が書店の店長になっただけでは、
こんな書棚は出来ないのだ。なぜなら、書店が自店に並ぶ商品を、思うままに
仕入れるということは、非常に難しいことだから。
私は中学三年生のときから、放課後は書店で働いていた。アルバイト代は全て
その書店での本代に消え、おまけに学校では図書委員だったので、文字通り本
にどっぷり浸かった生活だった。
本屋で働いていて一番驚くのは、「望み通りの本が仕入れられない」ことだ。
年間約7万種類の本が発行されるというが、それぞれの本の発行部数は全国の
本屋さんの店舗数に満たないので、書店同士で、売れる新刊本の取り合いとい
うことになる。
それぞれの本屋さんへの商品の配分、配本の内容は、基本的には取次店という
本屋の問屋さんが握っている。その問屋さんは、トーハンと日販の2社で、全
国の書店の9割以上をカバーしている。基本的には、街の本屋さんの本の仕入
れ先はトーハンか日販で間違いないだろう。
基本的には、本屋さんは取り次ぎに「お願い」して本を配本してもらう以外に
仕入れるすべはない。その配本内容は、今までの販売実績と、その店舗からの
直接注文の数に左右される。たくさん売ってくれる本屋には売れる本を回すし、
配本に不満ばかり言って大量に本を返品してくる本屋にはろくなものを回さな
いのは当たり前のことだ。
直接注文とは、皆さんが本屋さんに行って、「この本を取り寄せてください」
とお願いする、注文伝票のことだ。この場合、確実な売り上げが見込まれるの
で、確実に入荷する可能性が高い。取次店側にとっては取り寄せが多い本屋は
営業力があるということで評価する。
だから、私も店員も店長も、ヒマがあれば、確実に売れそうな本は、注文がな
くても架空の注文を作っては流していた。注文分はもちろん返品など許されな
いから、それなりのリスクがつきまとうが、それでも「ここにあの本があった
ら、あのお客さんが買っていったのに……」という、売る機会を逃したくない
という切実な願いがあった。
客にしてみれば、なければ、別の本屋へいくだけである。タイミングが非常に
重要だ。特に話題性のあるような本は、発売日に100冊あるのと一ヶ月後に100
冊あるのとでは現金と紙くずくらい違う。基本的に1冊売って1割儲けがあれば
いいほど、利益率の低い商売だから、稼ぐためには数を売る以外に方法がない
のである。
しかし、売りたい本は10頼んで1くればいい方だ。そしてその1のために、あか
らさまなクズ本が大量に送られてきたりする。本屋さんが自分の店の在庫を仕
入れることを「棚づくり」というけれど、魅力的な棚を思い描いても、まず最
初に仕入れの段階でつまづくのだ。
次週、出版業のフロントエンド、「本屋さんの棚」ということで、さらにつっ
こんで書いていく。よろしく~
【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
恵文社のことを書いていると、小説・漫画漬けだった中学・高校生の頃のこと
を思い出す。 15の私に 手紙を書いたら 幸せだったと 返事が来たから♪
というわけで、EPOの「私について」を引っ張り出して聴いてます。
・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/
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■デジクリトーク
大和撫子ブルファイター。
白石 昇
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<前回までのあらすじ>
12月12日にかかってきた著作者側からの三度目の電話でようやく、向こう側の
電話番号をゲットした白石昇。平成13年も残すところあと二週間と少し、この
先年内に新たな進展はあるのか?
著作者サイドはやはり忙しいらしく、再度放置プレイが始まりました。
あたしは放置されたまま、一週間ほどずっと下訳をいじってました。むこうか
ら連絡がありそうな気配はいっこうにないのですが、前みたいに外出すること
が怖く感じたりはしません。
なぜならあたしはもう、向こうの電話番号をゲットしてしまっているので、リ
アルタイムで連絡を取ろうと思えばいつでも出来るのです。なにしろあたしは
電話会話の口頭で確認された著作者事務所公認の翻訳者なのですから。
がしかし、進展ないまま下訳添削作業だけ続けるのにも飽きました。というか
そもそも8ヶ月間も一冊の本を日本語に変換するという作業自体、飽きつつあ
ります。なにか新しい刺激が欲しいです。そんな年頃なのです、あたしは。
年内に出来れば出版契約の見通しだけでも立たないと精神的にちょっとイヤで
す。このまま正月を迎えるのは辛すぎです。
それにあたしは年末に滞在査証が切れるので、一度国外に出なければならない
のです。万一いきなり電話がかかってきて、ド年末に初邂逅など設定されてし
まったら、こちらとしてはキャンセルせざるをえません。
著作者様側との初邂逅をないがしろにしても、あたしは出国せねばならないの
です。不法滞在はもうイヤです。
(↓参考資料・過去の不法滞在履歴、さして大事な資料ではないです。ヒマな
人だけ見て下さい)
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2444/n120224.html
かといってこちらから電話して忙しい向こうを煩わせたりするのはあたしの大
和撫子としての美意識に反するし、聞き取りにくいあたしの妙な言いまわしの
泰語を電話でこれ以上聴かせるのも忍びないです。
あくまであたしは、向こうにふんどしを借りて相撲を取る翻訳者という立場な
のですから。それであたしは、著作者様事務所側とこれからどう言ったことを
取り決めていかなければならないかを紙に書き出してみました。
そしてネットで日本国に於いての書籍出版に関する利益配分の慣習的な頁をい
くつか検索してみた上で、とある方に電話してみたのです。
電話した先はこちらで翻訳出版したことがある工学博士でした。博士は日本で
15年も学問に精進されていたので日本語ペラスラです。日本語で随筆をものに
されるくらいのスラスラぶりなのです。
博士はあたしが翻訳のために作っている泰日のデジタル単語帳に興味を持って
下さっていて、あたしとは時折一緒に食事したりカラオケしたりメールで博士
コントしたりする間柄なのです。あ、当然あたしは助手役ね。
博士によると、この国での印税の利益配分は慣例として著作者七割の翻訳者三
割くらいだ、ということでした。あたしは博士に御礼を言って受話器を置くと、
利益配分や出版に関する諸手続をまとめた文書を作りました。表計算ソフトを
使って円グラフまで記載した念入りな文書です。
その作業は同時に、あたしが翻訳以外でなさなければならない手順を整理する
ことでもありました。
まず、1.印税配分率、を記しました。
そして、2.出版社のセレクト、をせねばならないことを主張いたしました。
更に、3.著作中に出てくる日本製品を製造販売している日系企業二社から広
告をとった方がいいのではないか、と提案しました。
次に、4.書籍発行サイトへの登録、をアマゾン、ビーオーエル、その他で執
り行わねばならないことに言及しました。
それから5.校正、編集、レイアウト、をセレクトした出版社のデータ形式に
従って2ヶ月ほど進めまねばならないことを告白いたしました。
でもって、6.発売いえーい、とまあこんな感じの文書です。
あ、当然今回も翻訳する原書に絡んだ小ネタを文中にあしらったりしました。
どうやら前回の原文パクリ文書が著作者側のツボに入ったらしいことがわかっ
ている以上、ここは攻めなきゃなりません翻訳言語藝人として守っちゃいけま
せん押してけぐいぐいあたし、って感じです。
下訳に朱ボールペンで書き込みを入れてゆく作業に疲れて切っていたので、思
い切りサクリと文書は完成しました。作ってみると、日本国内の取次や本屋に
払うコストがないので、思い切り安い価格設定になりました。それでもこっち
の原本よりは倍以上もします。しかしこっちで売っている日本語の書籍として
は画期的な値段です。
あたしはそれをすかさず印刷しました。シートフィーダーの歯車がイカれた原
因がヤモリの卵がはさまっていたからだ、というくらい最近まで長期に放置し
ていたこの腐れプリンター大活躍です。
これをあたしにくれたのはアジア暗躍する国際的大型商品バッタ屋の某社長な
のですが、あらためて御礼を言いたいくらいに大活躍です。あたしはそれを速
攻で郵便局に持ち込み、書留で郵送しました。
すると翌日、すかさずアシスタント氏から電話がかかってきました、明後日事
務所まで来て下さい、と彼は言い、事務所までのバス番号などを丁寧に教えて
くれます。どうやらこっちが貧乏でバス利用を常としているということはバレ
バレのようです。
というわけで、12月20日、著作者サイドとの初邂逅決定です。 (つづく)
【しらいしのぼる】noboru@geocities.co.jp
言語藝人。昭和44年5月1日長崎県西彼杵郡多良見町生まれ。『抜塞』で第12
回日大文芸賞を受賞。
もうすぐナマのパパイヤに会えます。↓。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA028485/
御意見後感想誹謗中傷などはこちらへ。(完全匿名)↓。
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/21oversea/1008089168/
ほぼ開店休業中のメールマガジン。↓。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2444/mailmagazine.html
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■新刊案内
コマーシャル・フォトDIGITALシリーズ第3弾
「プロが実践するデジタルプリント」
http://www.genkosha.co.jp/
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玄光社「コマーシャル・フォト」編集部では、デジタルMOOKシリーズ「基礎か
ら極めるプロのためのデジタルフォト(画像処理篇)」「今すぐ仕事で使うため
のデジタルカメラ(デジタル撮影篇)」に続き、第3弾としてデジタルプリント
とスキャニングをテーマにした「プロが実践するデジタルプリント(デジタル
入出力篇)」を1月30日に発売する。
デジタルプリントはプロの写真家やハイアマチュアにとって、オリジナルプリ
ント、展示用作品、色見本やデジタルプルーフの作成において知識やノウハウ
が必要される分野である。このMOOKでは、最もユーザーの多いインクジェット
プリンタを使った美しいデジタルファインプリント作る方法、写真に適したイ
ンクジェットペーパーの選び方、失敗しない大判サイズプリント出力などを紹
介するほか、ピクトログラフィーや昇華型熱転写プリンタの活用方法を実践的
に解説した「日本初のデジタルプリント指南書」だという。
また、プロの現場ではデジタルカメラでの撮影も普及しつつあるが、写真家が
個人レベルでフィルムからデジタルデータ化をしたいというニーズも増えてい
る。ネガ、ポジフィルムからハイクオリティなスキャニングを行なうコツ、プ
ロの仕事に使える機材など「スキャナ入力」についても詳しく紹介している。
そのほかに、近年注目されているカラーマネージメントツールの活用、プロフ
ェショナルラボとの上手なつき合い方、フォトグラファーのための印刷知識な
ども掲載している。
AB判 144ページ カラー96ページ/モノクロ48ページ
発行:玄光社 コマーシャル・フォト編集部
本体価格2,500円 発売1月30日
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■編集後記(1/31)
・福田和也緊急講義「オバはん編集長でもわかる世界のオキテ」(新潮文庫)
は面白い。表紙に出てくる茶髪おさげの太いオバさんが「新潮45」の編集長さ
ん、とにかく想像を絶するムチモウマイぶりで、世間に出られるように政治や
経済の基礎知識を福田和也さんに講義してもらう、という設定。福田といえば
悪口と人物採点が大好きな危険な文芸評論家で、かなり偏向しているから、講
義内容も相当にあぶない。編集長のキャラは抜群に面白く、バクチ好きで、下
品で、短絡のオッチョコチョイで、自己チューで、ベタな関西弁を繰る。ほと
んど脱線気味の講義(漫才か)だが、アフガン攻撃の本当の意味や中国という
国のこわさや、ニッポンの不況の理由などがよくわかった。じつは、わたしも
よく妻から、なんで、どうして、やさしく教えて、と問いつめられる世界情勢
の諸問題があるのだが、わたしだってわからない、マッソノーなんてはぐらか
してきた。この本を与えておけばいいやン。オバはんでも分るって。(柴田)
・頭の中がからっぽ。後記に何か書こうと思って、ずーっとマシンの前。書い
ては消し、書いては消し。気持ちは焦るが、何も浮かばない。他の仕事の兼ね
合いもあって、外出したり電話がかかってきたり。メールの返事を書いたりも
しながら。でも何も浮かばない。いや、浮かんでいるのだが書けないことばか
り。ネタがないことをネタにしろ、という作家先生もいるらしいが、そのこと
をうまくかけるから先生なんだよな。時間よ止まってくれ!(hammer.mule)
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編集長 柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
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