[1050] 『宿命』を読む。

投稿:  著者:


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1050   2002/03/19.Tue.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20417部
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 <あなた方が提示するカタチと色彩が私達の心を支えている>

■デジクリトーク
 『宿命』を読む。
 モモヨ(リザード)

■Webディレクションの花道--第9回
 板ばさまれまくり
 -ドキュメント作成-
 UZ

■イベント案内 ★本日です
 竹内スグル氏&小島淳二氏 トークイベント「グラフィック デザート」

■サイト案内
 緊急取材! Macworldエキスポ東京の今年の見所とコンファレンス、
 担当者に聞く例年とは違うワケ

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■デジクリトーク
『宿命』を読む。

モモヨ(リザード)
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最近、新聞を読んでいて気になったのは、北朝鮮のよど号犯人グループによる
女性の誘拐事件である。

ことの大筋は、新潮文庫、高沢皓司著『宿命 よど号亡命者たちの秘密工作』
にも書かれている。この労作は、犯人グループと因縁浅からぬ場所にかつて身
をおいた著者の目を通して、取材、そして当事者との接触によって知った事実
を記載しているものだ。その書物をすでに読んでいた私にとって、最近の、新
聞による『新事実』の暴露が、実に遅きに失した観があるように思われる。

文庫本になったのは、去年の夏頃だったか。

すでに、高沢氏が、自分の見聞きした事実を記し、それは、一般的日本人の目
からすればそうとうショッキングな事実を含んでいるにも関わらず、一般誌、
新聞などはそれを取り上げずに来ている。私には、今日まで、ジャーナリズム
が黙殺してきたようにすら見えるのだ。これはなぜだろう。

これが、外交や、国交というものなのか? あるいは、主義主張による綱引き
を恐れたのか? どのような配慮が働いてきたのか、私には判らない。

この事件当時、私は、高校一年生、その春休みだった。そんな私は、よど号事
件の犯人グループに対して特別な感情を持てずにきた。犯罪と呼ぶには、妙に
のどかなイメージがあった。このハイジャックは、どこか日本的な風合いをも
っているように見え、なぜか逼迫したものに見えなかった。ハイジャック機に
乗り合わせた客の体験談なども事後発表されたが、その大半は、危機意識を欠
如している内容だった。

このあたりの事情を説明するには、多少、遠回りになるが、当時の私について
語るほかない。少々、私の回想に付き合ってもらいたい。

……私が通っていた中学は、神田神保町の岩波書店裏にあった。千代田区立。
いわゆる越境通学というやつだ。学校へは、毎朝、国電、御茶ノ水駅から駿河
台を下っていく。ちょうど、ゲバルトの盛んな頃で、坂の道筋にある大学は正
門がバリケートで閉ざされ、壁一面に檄文が貼られていた。幾日かは、朝もや
ならぬ催涙ガスの煙る駿河台坂を下って登校して記憶がある。敷石が剥がされ、
まるで耕されたような無残な歩道を何の感慨もなく往還。そんな日々を送った
後に何の感慨もなく高校に進学した。その翌年、よど号事件があり、三島の自
決事件があった。ここからあさま山荘事件まで一~二年。私がロックに没入す
るのは、この間のことだ。

ゲバルトに励む人々は、私から見れば、ひとつ上の世代であった。私にも多く
の知り合いがいたが、生意気を承知で言えば、彼ら一人一人は、みな、国を憂
える純朴な青少年だったのだ。そもそも当時の人が右派左派に分裂する基準は、
思想というより、環境であり、そこで育まれる心情が多分に影響している。私
にはそう見えた。こうした同時代の感情が作用したためか、法律に照らしてみ
れば疑いようもなく犯罪者である犯人グループに対しても、私は、これまで罪
人というイメージを持てないできたところがあった。

そこへ『宿命』を読んだのである。

高沢氏の労作は、ここ数年、読んだ書物の中で、もっとも辛い内容だった。シ
ョックだったのだ。『宿命』を読んだ後、犯人グループが、私の心中で、確実
に、許されざる者達へと変容したのは当然のことだ。人が人としてあるために、
当事者の悔悟、世代全体の悔悟、そして謝罪による浄化が必須なのである。し
かし、私が辛かったのは、筆者の心情にシンクしたためであろう。筆者である
高沢氏自身、自分の身を切る思いでペンを進めている。それが伝わってくるだ
けに辛かった。

当時の右翼、左翼ともに、この国の未来を本気で憂え、運動に身を投じたこと
を私は知っている。思考内容が小児病的であろうが、破綻を内包していようが、
彼らの熱意そのものは、正義の情に裏打ちされていたのは確かである。そうし
た彼らが、面識もなかった女性を自分達の妻にするため拉致する。この事実は
あまりに悲しい事実ではないか。考えてみて欲しい。自分の妻となるべき人間
を拉致してくるというのは、まさに昔話の山賊、時代劇によくあるような、弁
護のしようがない真性の悪党である。悪党に右翼も左翼もない。

このエピソードは、私達をして性悪説へおもむかしむるに十分な暗さを有して
いる。が、知っておかねばならないのは、犯人グループの心の内にも、この悪
事を隠し切れない善なるものが萌しているということだ。主義主張ではなく、
生きとしいけるもの全ての内側から、滲み出す心というものがある。新聞報道
などでは、バッサリ切り捨てられるこの間の事情だが『宿命』では、この間の
機微が行間を埋めている。ある意味で、これは鎮魂の書でもある。

善なるもののよりどころに、私は、美が成立する場所を見ている者だが、こう
したことを証する何かを世に提示すること。それが今や急がれる。幾度か通読
しているが、その度に、私は、そう痛感するのである。

デジクリを読んでいるのは、デザインに興味のある方が多いかと思う。そんな
方々に一言伝えておきたいのは、あなた方が提示するカタチと色彩が私達の心
を支えている、ということである。

デザインも、音楽制作も、基本は遊びである。すさびごとだ。しかし、それが
世の中に有為に働くこともまま在るのだ。このことは忘れないで欲しい。

モモヨ(リザード) 管原保雄
momoyo@babylonic.com
http://www.babylonic.com/

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■Webディレクションの花道--第9回
板ばさまれまくり
-ドキュメント作成-

UZ
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ディレクターなんぞ、所詮板ばさみに合うための職業のようなものよ。と、一
度も思ったことのないディレクターがいたら、かなりの幸せものだ。板ばさみ
と感じるか否かは性格にもよるだろうが、ディレクターは作る側と作らせる側、
同時に考慮して物事を進めなければならない。ふたつの視点が必要なのは明ら
かだ。

制作者は自分に偏りすぎてはいけない。しかし制作を志すものが、感性を排除
して物をつくれるはずもない。ディレクターやプロデューサーという職は、顧
客を知ることから始めて、顧客と同じミッションを感じ、構築の計画を立てて
いく。しかし同時に、制作側に渦巻く感性、オリジナリティも吸収して、ひと
つの形に結集させていかなくてはならない。バランスが難しい。



私はその時、葛藤していた。接している人によって振れる針を持て余していた。
顧客とのディスカッションの間は、求められるものを作りたいという使命感に
駆られる。しかし会社に戻ってくれば、無理を強いての短時間作業、経験や守
備範囲を越えた作業をしてもらわなければならなくなる。

できないものはできません、そういえたらどんなに楽になれるだろうか。しか
し、顧客との関係や、自分の素直な気持ちを考えると、無理ですとは、言えな
かった。顧客も真剣だった。もっとできる、きっとやってくれると、訴えてい
る。同い年の先方担当者は実際、夜中の3時に返信メールをくれるような人だ。
その目はあまりにもまっすぐで、「私もがんばります!」なんて言われたら、
請負のこちらががんばらないわけには行かないのだ。

結局、眉間にしわを寄せながらも「うーん。何とかやってみます」と言ってし
まった。制作の面々を防御しきれず、なんだか機嫌が悪い印象を残してきただ
けのようだ。同行した上司には「意外と短気だねえ」とか言われる始末。

営業的な視点を持たない制作者はいけないらしい。しかし営業的な視点を持ち
すぎる制作者は、目を引くようなクオリティのものは、生み出せないかもしれ
ない。作らない制作者は苦悩する。どんなことをすれば、制作者を「顧客に迎
合する」的感情から守り、かつ顧客の気持ちに応えるものを作っていけるよう
に、このプロジェクトを進めていけるのか。



私は、この作らない制作者の働きのキーとなるのが、ドキュメントの作成だと
思う。顧客と制作者との中継ぎだ。顧客の意志を制作者に伝えるため、また制
作側の意図を顧客に伝えるために。簡単で解りやすい、文字ベースの資料が、
ここでは有効なのではないだろうか。

Webサイト構築に必要なドキュメントとしては、時系列順に以下のようなもの
がある。顧客での位置付けにもよるが、ディレクション費用に含むというより、
ドキュメント制作費として別立てで費用をつけてもよいのではないだろうか。
それだけ、きちんと一個のドキュメントとしての伝達性、資料性を備えていな
くてはならない。

1)サイトマップ

プレゼンテーションの段階でのコンテンツ提案と同時に、大づかみのものは提
出しているだろう。構築フェーズに移る時やシステムと絡むサイトの場合は、
さらに現実的な要素を取り入れたマップが必要だ。しかしこのサイトマップ作
り、Webサイトとは何と複合的な機能を持つものだろう、と実感させられる作業
だ。ディレクトリ構造、リンクの相関関係、システムの影響範囲など。色分け
や図解を駆使しても、なかなか思うように伝わるマップが書けない。IDGジャパ
ン発行「Webサイトマッピング」のカラフルなサイトマップを開いては閉じ、捲
ってはひっくり返し。

2)画面設計書

各画面の構成要素を盛り込んだ、レイアウト一歩手前の画面イメージ。企画者
=デザイナーなら、PhotoshopやFireworksで粗くレイアウトしてもよいかもし
れない。しかし今後詰めの作業をしていくときに、変更に次ぐ変更になる場合
も想定した上での作業だ。

企画者とデザイナーが分かれていた場合は、先方とディスカッションした結果
である企画意図が、設計書を通して確実に伝わらなければならない。作成する
手間は極力省いて、簡単かつ主旨を伝えられる形にできればベストだ。ただそ
れも、気心知れたデザイナーへのものか、外注先へ渡すものか、顧客へ提出す
るものか。盛り込む要素は対象によってかなり変わってくる。

3)システム仕様書

専門性が高いので、はっきりいって専門知識を持った人しか書けないと思う。
逆に解らない人には解らなくてもよいのだ。しかし全てが解らない構成になっ
ていると、それもまずい。前置きと、システム構成図くらいは、顧客を含め全
員が納得のいくものである必要がある。その前提をもとにシステム構築が進ん
でいくのだから。

さらにドキュメントの完成度を見極めるため、ディレクターはその「専門知識
を少しはもった人」になっておかなければならない。今後拡張や変更が起きた
場合に、その仕様書があれば対応できるのか否か。詳しすぎるドキュメントに
無駄な工数を使ったり、また情報の足りなさによって後で自分の首を締めない
ように。

4)必要素材一覧

先方から必要素材をもらう、またページの構成立てどおりに必要素材をそろえ
るために必要なもの。こうした編集作業的上必要なものはいくつかある。詳し
くは次回に。

素材といってもピンきりで、メニューをボタンにすればそれは「画像素材」に
なるがテキストにするなら画像ではない、とか、そのあたりを考えているとや
やこしい。1点いくらという換算をするイラストや、素材をもらわないと作業
ができない写真系、会社案内とか商品情報とかのテキスト分などを整理してお
く表というくらいの位置付けがいいのかもしれない。

5)運用マニュアル

最後にこの大仕事。サポートや修正を減らし、顧客を自立に導くため、最大の
力を注がねばならない。いや、顧客が必要としていない場合も、社内のメンバ
ーに意志を伝えるために必要なのだ。このドキュメント作成が終わってから初
めて構築が終わる。たいてい終わった後に後付けで行なうため、とても面倒に
思われる。頭の中にしっかり入っているのだから、それでいいではないか、と
思いたくなる。しかし最後にこの運用マニュアルを片付けなければ、いつまで
もその仕事はメモリから削除できない。



このドキュメント制作に関わる「板ばさみ」パターンはいろいろあれど、どれ
も連鎖しているものだ。

まずは立場上の板ばさみだ。作る側と作らせる側の板ばさみ。それは、実際に
表現したい内容と、ドキュメントとして表現できる内容の板ばさみであり、内
容に葛藤している間に、ドキュメント制作の時間と、実際に作る時間の板ばさ
みが起きてくる。

作る側としては、全容を把握しておきたいと思う顧客がいる。Webプロジェク
ト担当などという立場の顧客は、自分の責任においてWebサイトを作っている
わけで、どんな意義、イメージ、コンテンツ、画面になるのかを把握しておき
たいと思うのは当然だろう。

作らせる側としては、画面のパーツひとつひとつまでを顧客に伝えようとする
と、その時間のうちに実際に作ってしまったほうが早いのではないか、くらい
に思いたくなる。しかしデザインやプログラムには実際的な対価が発生するわ
けで、できればそこに行き着くのは最終段階にしたい。ダメだしを食らって再
度作り直す工数を避けたいのだ。しかし、実際つくってみなけりゃわからない、
という部分が必ずある。どこまでをドキュメントとして再現し伝える必要があ
るのか。

このごちゃごちゃした状態を解消するには、節目を作ることだと思う。その節
目はドキュメント提出という形で示すと、はっきりしてくるのではないだろう
か。ここからここまでの「まとめ」というやつである。

Flashムービーなら、絵コンテもドキュメントのうちかもしれない。しかし絵
コンテに行き着くまでにも、いろいろな試行錯誤があるものだ。どういったコ
ンセプトで、何を主張の核にして、見せ方のアイディアとしてはこんなものが
あって、と、絵コンテを形作るであろう要素のひとつひとつを図式化しておく
べきなのだろう。

それをまとめ、顧客と制作、相互に確認を取る。路線は間違っていないか、次
なる議論点はなにか、漏らしてしまいそうな点、疑問点はないか。コアな部分
の確認を省くと、あいまいなまま制作が進行し、後にダメだしという結果でし
わ寄せがやってくる。ダメ出される場合にも、どこがダメだったのか、よくわ
からない状態になってしまう。

原材料の選定も、調合方法の検討も、そもそも「誰が食べる、どんな時に食べ
る、どんな味の」料理を作りたいのか、決めてからでなければ作れないという
ものだ。



節目を日常にもたらすドキュメントとして、省いてはいけないものもある。忙
しさでつい飛ばしてしまい、どんなにか後悔したことか。


・MTG議事録

必ず残すべきだ。できればメールで関係者に送る。MTGの翌日までには送るべ
きだろう。忘れないから必要ない、ということではない。言った言わない、決
めた決めないの無駄な議論を省くため、また我々はここまでの内容を考え、働
いたという証拠として必須。

・ToDoリスト

MTGの際に決めることだと思うが、MTG議事録をMTGに参加していない人達に読
ませるのはエゴというもの。伝わりにくいのだ。小規模なプロジェクトなら、
ToDoを期間別に書き加えたスケジュール表で代用してもよいかも。大規模なら
大項目、小項目別にリストアップして、それぞれの作業の担当者に把握しても
らうようにしたい。

・資料ファイル

現状把握のために先方からもらったパンフレットなどの資料、MTGの時にホワ
イトボードに書いたラフ、競合調査や提案のための資料などを、ファイリング
してプロジェクトのメンバーがアクセスできる状態にしておく。ディレクター
が質問された時にさくっと出せる状態にしておく。なんでもかんでも置いてお
かずに、価値のあるものをピックアップしてまとめておくことが大切だと思う。
情報過多は混乱のもと。



板はさまれつつも、ディレクターの手によってプロジェクトは押し流され、進
行していく。構築開始から一気に制作進行たるディレクターの役割は重要さを
帯びる。デザインしない、コトバ書かない、でもディレクターを指針にして、
プロジェクトメンバーは動き始めるのだ。

顧客折衝の苦労を、制作の人はなかなかわかってくれない。「なんでこんなス
ケジュールにするのか」「こんなことまでやらすなんて」文句ぶーぶー言いや
がって。

そんなときは営業の人に、ディレクター仲間に、ひとしきり愚痴をこぼして早
めにわだかまりを解消しておくに限る。

闘いの跡は、その人が抱えている紙の束に見え隠れする。赤字だらけのサイト
マップや絵コンテ、スケジュール。

一種のポーズではないけれど、ドキュメントは闘いの証になる。Macの前で唸
るデザイナーの横で、パワーポイントやエクセルを睨みながら唸るディレクタ
ーがいる職場なら、きっと最後は、うまくいくと思う。

【uz】
某コンピューターパッケージベンダー勤務を経て、現在はWeb系ライター、
Webサイト構築業務に携わる。「映画を研究する人々のためのサイトUrban
Cinema Squadもよろしく。
http://www.u-c-s.org/

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■イベント案内 ★本日です
竹内スグル氏&小島淳二氏 トークイベント「グラフィック デザート」
http://www.dhw.co.jp/
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<主催者情報>

ACO『悦びに咲く花』のMVやユニクロCMなどを手がけるディレクター・竹内ス
グル氏と、NTT DoCoMoのCMやニュースステーションのオープニングを製作す
るデジタルクリエイター・小島淳二氏(teeveegraphics)のトークショーを
開催。彼らの代表作を上映しながら、具体的な制作のディティールをあぶりだ
します。

日時 3月19日(火) 18:30~20:30 (開場 18:00)
会場 デジタルハリウッド東京校 セミナールーム
   http://www.dhw.co.jp/school/location/tokyo/location_tokyo.html
入場 無料(要予約)
※参加予約は E-mail:tokyo@dhw.co.jp またはTEL.0120-386-810まで。

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■サイト案内
[WEB]緊急取材! Macworldエキスポ東京の今年の見所とコンファレンス、
担当者に聞く例年とは違うワケ(前編)
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0203/15/di_expopre.html
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何もかもが昨年までと違う。恐らくほとんどのMacユーザーが、今年の
Macworldエキスポのコンファレンスの充実ぶりが目立っているのではないだろ
うか。会期の変更、会場の変更、そして内容の拡充。それはとりもなおさず、
Macintoshの今後を予感させている。そのコンファレンスの見所について、担
当者に話を聞いた。

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■編集後記(3/19)
・あっけなく解決することがある。衣装部屋の蛍光灯のつくのが遅く、目的が
達成されたあとでようやっと点灯するという間抜けぶりをながいこと放置して
いたが、点灯管を交換したらすぐに直った、って当たり前だが。テレビの1チ
ャンネル、3チャンネル(ともにNHK)の映りがとっても悪くなってきた。うち
は有線なので、そのトラブルかなと思っていたが、テレビセットの裏を点検し
たらビデオからテレビにつなぐラインの途中にファミコンがぶらさがっていた。
それを取り外してラインを交換したらあっさり直った、って当たり前だが。た
ぶんG4のときどき起こる不具合も、ものすごく基礎的なことが原因じゃないか
と思っている。HDの中はごちゃごちゃなんだろうなあ。OSのバージョンを上げ
てきれいにすればいいのだが、へたにいじってとりかえしのつかないことにな
るとデジクリにもさしつかえる。GWまで待つことにするか。    (柴田)

・うちの犬は、最低でも15年は生きている。18年という話もあるのだが、皆の
記憶があやふやなので15年とする。去年あたりから、頻繁におもらしをするよ
うになり、今はオムツをしている。することに抵抗があったのだが、これによ
って、彼の自由度は上がった。おもらしをするという前提で、行動場所を限定
されていたのだが、今は寒さ予防もあって鎖に繋がれない室内犬に。腰は曲が
り、後ろ脚が弱ってきているが、自由に動き回れることから少し脚が強くなっ
てきた。運と生命力の強い子で、空き地に野良犬が産んだ子犬たちの一匹。処
分されるというので一匹だけ飼うことにした。最初に見つけた父親の話だと、
とても賢い犬がいて、その子の予定だったのだが、家族会議のために兄弟犬と
ともに家に連れてきたら、車移動で皆が酔って下痢をしてしまう中、一匹だけ
異様に元気で愛想が良かった。飼ってからも、自転車に二度ほどモロに轢かれ
たが、元気に走り回っていた。ほかにもいろいろあったが、食べることと散歩、
寝ることには異様に執着しているバカ犬。でも可愛いのだ。 (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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Copyright(C), 1998-2002 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1050-2   2002/03/19.Tue発行
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   情報特集号 ご利用のさいは必ずサイトの情報をご確認下さい



■展示会案内
ランデヴー プロジェクト 「みずのまゆ展」
http://www.spiral.co.jp/rendez-vous/
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<主催者情報>

世界の淡水資源に枯渇と汚染の危機が訪れ、数年後には世界各地での深刻な水
不足が予測される中、水資源保護への関心と警告はかつてないほどに高まって
います。今展覧会では、地球を優しくおおらかに包み込む水資源のイメージを
「みずのまゆ」というタイトルに託し、アート作品や企業のシーズ技術を通し
て水のビジュアルの美しさ、感触の心地よさが人間の体や心に直接及ぼす効果
を体験していただきます。この他、ワークショップ・シンポジウムなど各種イ
ベントも予定しています。

参加アーティスト 杉原有紀、武松幸治、椿昇、Toru Yamanaka+SOFTPAD

日時 3月15日(金)~3月31日(日) 11:00~20:00 会期中無休
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23
入場 無料
問い合わせ スパイラル TEL.03-3498-1171(代表)

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■展覧会案内
alt.web展
http://alt.web.imrf.jp/
───────────────────────────────────
<主催者情報>

実は、インターネットにある情報とはただの素材でしかないのです。インター
ネット上の情報表現の新しい可能性を探る「alt.web展」では、Webに存在する
情報を、普通のWebブラウザとはまったく異なった方法により表現しています。
一つのWebブラウザから見る世界とは違った、より豊かなインターネット上の情
報表現のありかたが見えてくるかもしれません。ありえたかもしれない可能性
としてのもう一つのWebを、どうぞお楽しみください。

日時 3月21(木)~3月23(土)11:00~18:00
   3月22(金) 6:00pm~8:00pm にレセプションを予定
   ※参加を希望される方は、展覧会ホームページをご覧ください。
会場 EX'REALM B1F イベントスペース
   渋谷区神宮前1-12-6 tel.03-5770-2771

問い合わせ 国際メディア研究財団
      Tel.03-5411-9192 mailto:alt.web@imrf.jp

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■サイト案内
句読点研究会ニュース第6号
http://www.linelabo.com/kutouten.htm
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2月17日におこなった第7回例会(北大・池田証寿先生「なぜ日本語の書紀の歴
史なのか」)の感想を中心に、古賀弘幸、家辺勝文、鈴木功、中村利夫、佐田
一郎、津田浩、鈴木一誌、脇田幸子らの各氏による投稿などを掲載。

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■展覧会案内
『京都』オリジナル企画展
第一回 現代書画と表装の格闘
http://www.j-kyoto.ne.jp/
───────────────────────────────────
<主催者情報>

情報誌『京都』では毎号、世界に誇る伝統工芸をご紹介しております。読者の
皆様から「ぜひ本物を見たい」というご要望が高まり、おかげさまで今回、実
現する運びとなりました。題して、『京都』オリジナル企画展。記念すべき第
一回は、『京都』59号の特集テーマ「表具」に注目した作品をご披露いたしま
す。本誌を読めば、面白さ100倍!本誌を読まずとも、新しい伝統工芸の魅力
が堪能できます。展覧会の開催期間は、桜満開の季節。土日・祝日も開催して
おりますので、遠方の方も観光がてらに是非お越しください。

『京都』オリジナル企画展
第一回 現代書画と表装の格闘
掛軸というと、どんなものを想像されますか?
床の間にかかる何やら古めかしいもの?
実は今、京都では、現代的な空間にもピッタリと合うような掛軸が生まれてい
るのです! キーワードは、格闘…。百聞は一見に如かず。
さあ、あなたも掛軸の新しい世界をのぞいてみませんか!
作家:春野かそい(書家)兼若和也(画家)村山秀紀(表具師) 
日時 4月16日(火)~4月29日(月)10:00~20:00(土日祝は11:00~18:00)
場所 京都市中京区丸太町通小川西入 石田大成社
   京都クリエイターズビル3F ITPギャラリー 
入場料 無料

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■展覧会案内
公募・今日の作家シリーズ
加藤万也展―Abnormally Normal
http://www.mydome.or.jp/ocac/
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<主催者情報>

活躍中あるいは意欲ある美術作家を紹介する「公募・今日の作家シリーズ」と
して、愛知県在住の現代美術作家、加藤万也さんの個展を開催す。英国への留
学経験もある加藤さんは、これまでに名古屋、豊田を中心とした個展活動のほ
か、中部および関東圏での企画展、グループ展にも多数参加していますが、大
阪での発表は本展が初めてとなります。
今回、新作も含めて十数点が紹介される彼の作品では、文化的背景の違いや思
いこみから生まれる認識の誤差が、ユーモアやパロディの要素も盛り込みなが
ら軽やかに指し示されます。作品を見ながらくすっと笑ったり、どきっとさせ
られたりするうちに、私たちは自分の中に無自覚につくられた常識が心地よく
ぶれてゆくのに気づくことでしょう。

会期 開催中~3月22日(金)10時~18時 21日10時~16時
会場 大阪府立現代美術センター 展示室A
   大阪市中央区大手前3-1-43 大阪府新別館南館1階 TEL.06-4790-8520

入場無料。同時期に展示室Bでは、Photography 2「写真―絵画との親和」弓田
純大展を開催中。

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■展覧会案内
「武蔵野の俤」七人展
http://www.olympus-pm.co.jp/plaza/tokyo/Photo/4K03/0314-0327.html
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武蔵野の自然を写真に撮る共通の目的を持つ7人の仲間は情報交換をしたり、
誘い合ったり、一人内緒で撮りに行ったり…。かれこれ10年、20年のつきあい
となる。この20年間に撮影された懐かしい風景56点を展示。出展者 荒幡順男
市川瑞雄、今泉信孝、東松友一、松本渡、宮野信昭、矢野靖博

日時 3月14日(木)~3月27日(水)10:00~18:00 最終日15時 日祝休
会場 オリンパスギャラリー
   東京都千代田区神田小川町1丁目3番1号 小川町三井ビル
   オリンパスプラザ内 TEL.03-3292-1934

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■展覧会案内
soul containers-1展
http://www.artcocoon.com
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<主催者情報>

「作家・作品・観客・環境・それらをむすぶ関係、すべてがみな"soulの入れ
物"である」というコンセプトに基づくプロジェクトの第一回。

参加作家 中山ダイスケ/八谷和彦/割石ヒロミ/片桐飛鳥/三宅道子

日時 開催中~3月24日(日)14:00~20:00/月・火・水曜休み
会場 アートコクーン/tel.03-3700-4247
   東京都世田谷区用賀4-11-17グリーンハウスNo.6-301
入場料無料

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■展覧会案内
第27回木村伊兵衛写真賞
http://www.asahi.com/culture/topics/K2002030300279.html
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写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛写真賞は、現代写真の両極を示すかのよ
うに、対照的な“風景”をとらえた川内倫子さん(29)と松江泰治さん(38)
に決まった。授賞対象となったのは、川内さんの写真集「うたたね」「花火」
と、松江さんの「Hysteric松江泰治」を中心とする写真活動。選考経過は、ア
サヒカメラ4月号に掲載。受賞作品展は以下の予定。

日時 4月16日~
会場 ミノルタフォトスペース新宿
   新宿区新宿3-17-5 カワセビル3F TEL.03-5269-2458
   http://www.jps.gr.jp/exhibit/gallery.htm
日時 5月24日~
会場 ミノルタフォトスペース大阪
   大阪市北区梅田1-11-4 大阪駅前第4ビル7F
   http://www.minolta.co.jp/japan/photonavigation/photospace/index.html

木村伊兵衛賞の受賞者リスト
http://www5a.biglobe.ne.jp/~outfocus/tyyle-camera/iheishou/iheishou%20list.htm

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■イベント案内
MACLIFE回顧イベントが、MacWorld Expo Tokyo会場にて開催
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0203/11/n_maclife.html
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<MacWIRE Online 3月11日より>

3月21から23日までビッグサイトで実施される「MacWorld Expo」の会場にて、
活動が停止したMACLIFE誌の14年半に渡る活動の軌跡を振り返り、それぞれの
関係者の新たなる門出を祝うイベント「マックライフ・フォー・エバー」が開
催される。

同イベントでは、同誌の元編集長である高木利弘氏を始め、松木英一氏や藤本
裕之氏、編集者やライター諸氏を招き、創刊号以来の同誌をずらりと並べてパ
ネルディスカッション形式でよもやま話などを行う予定。また、読者を交えた
懇親パーティー&チャリティ・オークションも実施する。

日時は、3月23日午後0時30分から2時30分。懇親パーティーは午後3時から4時
30分まで。会場はビッグサイト会議棟7階703号室。参加費は、パネルディスカ
ッションおよび懇親パーティーでそれぞれ500円ずつの実費カンパを予定して
いる。主催は、FGAPHIC、FJAM、MAUG-J。

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■サイト案内
日経BPが「デジタルカメラ」をテーマにした特集サイトを開設
http://premium.nikkeibp.co.jp/dgcm/
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主な内容、デジカメ最新モデル総チェック、プリントのテクニック、デジカメ
活用術など。初心者向きか、かなり簡単なわかりやすい記述である。


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  担当:濱村和恵

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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