[1067] 夜の熱気の中で

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1067    2002/04/12.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20384部
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 <「言葉の力」>

■デジクリトーク 121
 夜の熱気の中で
 十河 進

■金曜ノラネコ便
 煮詰まったら外に出よう/○○できるようになりたい!
 須貝 弦+堀本真理美

■イベント案内
 第14回 CGアニメ コンテスト 入選作品上映会



■デジクリトーク 121
夜の熱気の中で

十河 進
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●レティシアはどこへ行った?

今年のアカデミー賞はアフリカン・アメリカンのためにあった。主演男優賞は
デンゼル・ワシントンが獲得し、主演女優賞はハル・ベリーが獲得した。デン
ゼル・ワシントンは10年以上前に助演男優賞を獲得しているが、主演男優賞が
アフリカン・アメリカンにいくのは、もしかしたらシドニー・ポワチエ以来の
ことかもしれない。

感動的だったのは、ハル・ベリーである。74年目にして初めてのアフリカン・
アメリカン(彼女の言い方によると有色人種、要するに黒人)の女優がオスカ
ーを手にしたのだ。彼女は、ドロシー・ダンドリッジやレナ・ホーンなど先行
する黒人女優たちに感謝を捧げてスピーチをした。

主演男優賞が決まったデンゼル・ワシントンは「ワンナイト・ツーバーズ」と
スピーチの最初につぶやいた。一石二鳥のように訳していたが、これはシドニ
ー・ポアチエの名誉賞と自分の主演男優賞のことを言っていたのだ。今年のア
カデミー名誉賞はシドニー・ボアチエとロバート・レッドフォードが受賞した。

シドニー・ポアチエの名誉賞のプレゼンターはデンゼル・ワシントンが務めた。
黒人初の主演男優賞受賞者であり、後に続く黒人の俳優たちの道を拓いたシド
ニー・ポアチエへデンゼル・ワシントンは敬意を込めてオスカー像を手渡した。

ポアチエはずいぶん老けていたけど、元気に登場しスピーチをした。その中で
例によって妻への感謝を口にし、特別席にいるポアチエの家族が映った。僕は、
その瞬間、目を凝らした。もしかしたら、ジョアンナ・シムカスがいるかと思
ったのだ。その後、デンゼル・ワシントンのスピーチの時にも何度かポアチエ
たちの特別席が映ったが、隣にいるのは若く肌の白い女性だった。

未だに多くの人に愛されている「冒険者たち」(1967)のヒロイン・レティシ
アを演じたジョアンナ・シムカスは、ハリウッドに招かれてシドニー・ポアチ
エと共演したのをきっかけに彼と結婚し、何人かの子供も生んだはずだ。1970
年前後のことだから、子供たちだってもう30歳を過ぎているだろう。

もしかしたら、ジョアンナ・シムカスとは遠の昔に離婚したのだろうか。だと
したら、レティシアはどこへいったのだ~~~とブツブツ文句を言っていたら、
カミサンが「レティシアはコンゴの海で静かに眠っているんでしょ。潜水服に
包まれて」と言った。確かに、そうでした。

しかし、シドニー・ポアチエよ、と僕は語りかけた。別にジョアンナ・シムカ
スのことは根に持っていないけど、もし隣にいるのが奥さんだとしたらずいぶ
ん若いじゃないか。君は立派で公正で知的な人間を演じてきたんじゃなかった
っけ。君には白人より立派な黒人という役が集中したのだったよなあ。

アカデミー賞の時だって、現役の黒人スターたちが大勢スクリーンに登場し君
への尊敬の念を語っていた。「シドニーがいなければ、私たちもいない」と彼
らは最大級の賛辞を全世界の視聴者に向かってアピールしたじゃないか。確か
に、彼らの言葉は大げさでも何でもない。

1960年代後半、公民権運動から黒人差別撤廃へアメリカが大きく動いていた頃、
マーチン・ルーサー・キング牧師がノーベル平和賞を受賞した頃、黒人運動が
過激さを増し武装集団ブラック・パンサーを生み出した頃、そしてマルコムX
が登場した頃、スクリーンで人種差別に対して闘っていたのは間違いなく君だ
った。

その功績に免じて、僕もジョアンナ・シムカスのことは忘れることにしよう。
少し気かがりではあるけれど……

●南部の人種差別の中での推理ドラマ

レイ・チャールズが歌う「夜の熱気の中で(IN THE HEAT OF THE NIGHT)」は、
今でも時々口を衝いて出るほど印象的な主題歌だった。その映画は「夜の大捜
査線」(1967)という邦題で封切られた。もちろん、主人公はシドニー・ポア
チエが演じた。

アメリカ南部の夏の夜、ある田舎町を警官がパトカーで巡回している。警官を
演じているのは、サム・ペキンパー映画でおなじみのウォーレン・オーツだ。
彼は道路の真ん中で死体を見付ける。死体はその田舎町に工場を建てるために
来ていた実業家であり、何の産業もない田舎町に雇用をもたらす救いの神でも
あった。

警官は署(といっても保安官事務所くらいの規模だが)に連絡し、犯人が逃亡
するかもしれないと考えて駅へ向かう。駅には黒人がひとり待合室にいた。警
官は、有無を言わせず彼に銃を突きつけて身体検査をする。服装は仕立てのい
いスーツで、財布には多くの現金が入っていた。警官は、彼を逮捕し署に連行
する。

署には夜中に起こされて機嫌の悪い、そして、黒人への偏見に充ちた署長(ロ
ッド・スタイガー)がいる。彼は、黒人を犯人と決めつけて、自白させようと
する。持っていた現金のことを調べるために訊くと、彼の週給は署長よりずっ
と高く「(黒人のくせに)高給取りだな」と皮肉る。

黒人は誇り高く、署長はそんな黒人の対応になれていない。職業を訊くと彼は
「ポリス・オフィサー」と答える。名前はヴァージル・ティッブス。フィラデ
ルフィアの殺人課の腕利きの刑事だったのだ。

彼は実家の母親を訪ねてフィラデルフィアに帰る途中、列車の乗り換えのため
に駅で待っているところを逮捕されたのである。身元を照会した署長はヴァー
ジルが腕利きだと聞き、捜査への協力を依頼する。

もちろん白人が黒人に頼み事をするなど署長のプライドが許さない。しかし、
殺人事件がほとんどない田舎町の署長は、殺人捜査のイロハも知らないのだ。
「うまいところに殺人課の腕利き刑事が」と内心は思っているのだが、素直に
「協力してくれ」と言えず、署長は高飛車な態度に出る。黒人は命令するもの
だと、彼は子供の頃から身に染みついている。

そんな署長の黒人嫌いの感情を読み取ったヴァージルも最初は反発するのだが、
上司の命令で協力を約束する。かくて、優秀で立派で白人よりも高給取りの黒
人刑事と、正義漢ではあるが単純で黒人への差別意識が身に染みついた白人の
署長との対立しながら友情を深めていく推理ドラマが展開する。

──ヴァージル、フィラデルフィアでは何と呼ばれてるんだ? と署長は生意
気な黒人に向かって怒鳴る。
──ミスター・ティッブス、とヴァージルは誇り高く答える。

●人間たちは理解し合えるか

ジョン・ボール原作の「夜の熱気の中で(IN THE HEAT OF THE NIGHT)」がア
メリカ探偵作家クラブの最優秀新人賞を獲得したのは1965年のことだった。当
時、黒人の刑事が主人公という設定は珍しかった。

マーチン・ルーサー・キング牧師が主催し、25万人が参加した「ワシントン大
行進」があったのは1963年のことである。この抗議行動は公民権法成立に貢献
し、翌年、キング牧師はノーベル平和賞を受賞する。だからといって黒人差別
がなくなったわけではない。アメリカの人種差別問題はさらに深化し、複雑な
様相を呈し始めるのだ。

1967年、「夜の大捜査線」が公開された頃には、武装を訴える黒人過激派が登
場していたし、逆に南部の白人たちの間では白人優位主義者たちの秘密結社ク
ー・クラックス・クランが復活した。黒人が公民権を主張すればするほど白人
優位主義者たちはより過激になり、それに対して黒人たちもブラックパワーを
主張し対立はエスカレートした。

僕は「夜の大捜査線」を見て、アメリカの病根の深さを体感した。この映画は、
アメリカの人種差別を肌で実感させてくれた。それは文章では絶対に伝わらな
いものだ。白人たちがヴァージルを見る目つき、ほんのちょっとした仕草に黒
人への蔑視が現れる。

ハイライトは、町の有力者エンディコットの屋敷を訪ねるシーンだ。エンディ
コットは広大な綿畑を保有している。ヴァージルと署長はパトカーでその脇を
延々と走り抜けるのだが、それは奴隷制度があった時代と何ら変わりのない光
景だ。黒人たちは、手を血だらけにして綿の花を摘んでいる。

エンディコットは自分を尋問しにきたと知ると、ヴァージルを平手打ちにする。
すかさずヴァージルもエンディコットに平手打ちを返すのだが、黒人が白人を
殴り返すこのシーンはハリウッド映画史に残ることになった。その後、エンデ
ィコットは「このニガーを撃ち殺せ」と怒鳴るのだ。彼の中では奴隷制度がま
だ続いているのである。南北戦争から100年も経っているというのに……。

だが、「夜の大捜査線」がとても印象的なのはラストシーンによってである。
甘いかもしれないが、白人と黒人の友情を示してこの映画は終わる。署長はヴ
ァージルに次第に敬意を持ち始めるのだ。いや、親近感さえ抱き始める。

事件が解決し東部へ帰るヴァージルを、署長は駅へ送る。ここで、署長はさり
げなくヴァージルの荷物を持つ。誇り高い男同士だ。相手を認めたからこそ、
署長は黒人の荷物を運ぶのである。署長の別れの言葉は「元気でな」と簡単だ
が、笑顔で送るのである。

「夜の大捜査線」は、人間同士は理解し合えるのだというメッセージを残して
終わる。友情の成立を示して粋に終わるこのラストシーンが僕は好きだ。

さて、最後にマーチン・ルーサー・キング牧師の有名な演説を引用したい。キ
ング牧師は残念なことに1968年に暗殺されたが、この演説文を読むたびに僕は
「言葉の力」を改めて確認する。

──私には夢がある
いつの日かジョージアの赤い丘でかつての奴隷の子供たちと
かつての奴隷所有者の子供たちが兄弟のように仲良くテーブルにつく夢が……

──私には夢がある
不正と圧政のうだるような暑さに苦しむ砂漠の州ミシシッピが
いつの日か自由と公正のオアシスに変わる夢が……

──私には夢がある
私の4人の子供たちが肌の色ではなく
彼らの人格で判断される国に暮らす日がいつかくる夢が……

──今、私には夢がある

I have a dream that one day on the red hills of Georgia the sons of
former slaves and the sons of former slaveowners will be able to sit
down together at a table of brotherhood.

I have a dream that one day even the state of Mississippi, a desert
state, sweltering with the heat of injustice and oppression, will be
transformed into an oasis of freedom and justice.

I have a dream that my four children will one day live in a nation
where they will not be judged by the color of their skin but by the
content of their character.

I have a dream today.

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。デジクリ配信が2万人を越えて増え続けている。以前にも書いた
が、デジタルともクリエイトとも関係ない映画や小説の話ばかりを(敢えて)
書いているので少し気が引ける。クルクル寿司に入ったつもりが焼き肉屋だっ
たりすると、フツーの人は怒るよね。

ネットギャラリー&オリジナルプリント販売
http://www.genkosha.com/gallery/photo/

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http://www.genkosha.co.jp/cm/music/

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http://www.genkosha.com/power/

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■金曜ノラネコ便
煮詰まったら外に出よう/○○できるようになりたい!

須貝 弦+堀本真理美
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先週から「ふたりで1.5人分」の文章量を目指す、日刊デジクリ「ナニゲない
こと」担当、金曜ノラネコ便。


■煮詰まったら外に出よう

誰にだって、煮詰まることはあるだろう。思うようにアイディアが浮かばない、
一度浮かんだアイディアをカタチにしようとして挫折する、やり直してみたけ
ど前の方がよかった――こんなことは、デジクリの読者なら日常茶飯事かと思
われる。

さあ、今日も煮詰まった! iBookを前にタッチタイプの指がピタリと止まる。
その場をごまかすためにメールチェックしたり、ニュースサイトをのぞいたり
して、またテキストエディタに戻る。やっぱり指は動かない。どうしよう。

こんなときこそ、気分転換である。そして私は「気分転換」と言えば外に出て
しまうことなのだ。

外に出るといってもいろいろあって、最近いちばん多いのはとりあえずiBook
を抱えて街に出てみることだ。それも比較的近いところ。自転車で10分くらい
のところにある「やや顔なじみ」のカフェに行ったり、歩いて10分くらいのと
ころにあるデニーズに行ってみたりする。

そして軽い食事とコーヒーを注文し、とりあえず雑誌でも広げる。他のテーブ
ルに座ってるおねーさんを眺めたりする。ふだんあまり吸わないタバコも吸っ
たりして。するとなぜか、1時間くらいダラダラしているうちに「ま、やるか!」
という気持ちになって、そこからダーッとテキストを打ちまくり、一気に完成
したりするのだ。とくにデニーズは24時間やってるから重宝する。

iBookを持たずに外に出ることもある。それは自転車やバイクに乗って気分転
換を図るときだ。とりあえず自転車に乗ってみる。息を切らせつつ坂を越えて
みる。川沿いの道を走ってみる。あるいは、バイクで夜の街をプラプラと流し
てみる。

もっと状況がひどいと、ちょっと遠くに行っちゃう。「江ノ島でもいくかぁ」
となってしまう。本当に「今日はヤメ!」となって、電車で江ノ島や箱根まで
行っちゃったり、バイクで三浦半島に行っちゃったり、もっとひどいと自転車
で江ノ島に行ってしまう。さすがにここまでくると気分転換ではなく現実逃避
だし、家に戻っても疲れて寝てしまうから最悪だ。

最近はさすがに気分転換という名の遠出はなくなったが、近頃ときどき「自転
車で海行っちゃおうかなぁ」などと仕事中に思ったりする。危険な徴候である。

★今週は動画:ある日のプチ現実逃避(937KB)
http://www.macforest.com/dgcr/009.html
ある日、家じゃぁ捗らないからどこかコーヒーショップにでも行こう……と出
かけて辿り着いたのが豪徳寺のドトールだった。電車と徒歩で40分かかった。
そのとき、豪徳寺付近を走っているアレをおさめたミニムービー。


■○○できるようになりたい!――堀本真理美

4月といえば新学期・新年度。で、なにか新しいことを始めようとしている、
すでに始めた、という人も多いだろう。そういった社会人の習い事の定番の一
つに“英語”がある。知人の男性は人生の三大目標のひとつに「英語をマスタ
ー」と掲げている。ちなみに他の二つは「カラテとギターをマスター」だそう
だが、いずれも身についておらず……。

聞くところによれば『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
(向山淳子・ 向山貴彦/著、たかしまてつを/絵)』というのがバカ売れだそ
うで。ビッグ・ファット・キャットのイラストがカワイイので、わたしはこの
本を「見た」のだが本文を読んではいない。

読んだ人の話では、ともかく簡単で確実な英語の学習法を教えるというものだ
そうだが、「この本を読んだからといって必ず英語ができる(話せる)ように
なる保証はありません」というような注意書きがちゃんとあるらしい。ま、そ
れはごもっとも。

わたしは学生時代に、わりと真面目に仏語と西語を学ぼうと頑張ってはみたの
だが……いまだに初心者のまま参考書が実家の本棚に置き去りだ。

“○○ができるようになりたい!”という願いは誰しも持っているものだ。語
学に限らず何かを習得するには、それなりの、というか、かなりの、情熱と意
欲と努力が必要だと思われる。けれども、そうした気持ちをどうしたら保ち続
けられるか、ということは誰も教えてくれないのだ(当たり前か?)。「こう
いう本が良い」とか「あの学校が良い」とかいうアドバイスはあっても、結局
のところ本人がかなり本気(マジ)で取り組まないとダメなのだろう。

かくいうわたしは、タッチタイピングを習得したいと願いつつ、英文タイプか
らマッキントッシュまで10年以上キーボードを叩いていながら、いまだに自己
流タイピングなのだ。タイピングソフト(打モモ)も試してみたのだが、ちっ
とも集中できなかった。ということは、別のソフトにしたところで「ゲーム」
が苦手なので上手くいくとは思えない。

テキストにしてもHTMLにしても速く打ち込めるに越したことはないのだが、自
己流タイピングでそれなりに対応できてしまっている現状に「努力」という文
字は霞む。むぅ~、やはり物事は「もぉ、どうしたって出来なきゃヤバイ!」
と必要に迫られないと習得できないのか……タイピングマスターへの道は遠い
(一生無理か?!)。

【すがい・げん】sugai@macforest.com
タッチタイピングは私も苦手だ。あまりの下手さに神経質になりすぎて、いつ
も指先が痛い。むかしのMacのキーボードの方が気持ち良く打てた。ノート型
Macのキータッチは嫌いだ。
・macforest.com
http://www.macforest.com/

【ほりもと・まりみ】mari@macforest.com
ウェブデザイナー/フォトエッセイスト。先週のコラムについて読者の方から
メールを頂きましたが、東急東横線では女性の手のアミ棚への進出が目ざまし
いそうです。どういった年齢層なのか興味あるところですねぇ。

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■イベント案内
第14回 CGアニメ コンテスト 入選作品上映会
http://doga.jp/
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<主催者情報>

本コンテストは、日本で最大級かつ、もっとも古いCGA(コンピュータ グラフ
ィックス アニメーション)作品のコンテストです。現在は、単に技術的に高
度な作品にとどまらず、ストーリーに重点を置いた長編や、映像的にも芸術的
にも優れた作品がたくさん発表されます。必ずや「ここまで進んでいるとは思
わなかった」と驚いていただけるものと信じております。

・大阪会場
日時 4月28日(日)
会場 よみうり文化ホール 大阪府豊中市新千里東町1-1-3

・東京会場
日時 5月6日(月 振替休日)
会場 なかのZERO 大ホール 東京都中野区中野2-9-7

・共通項目
開場12:00 開演12:30 終了17:00(予定)
入場無料(予約不要、来場者多数の場合入場制限あり)

お問い合わせ
PROJECT TEAM DoGA CGアニメコンテスト事務局 E-mail: contest@doga.jp
〒533-0032 大阪市 東淀川区 淡路 5-17-2-102 FAX: 06-6321-4841

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■編集後記(4/12)
・ふたつのタイムスリップ漫画がおもしろい。村上もとか(絵がうまい!)の
「JIN」は、現代の脳外科医が江戸末期へ。もりやまつる(絵が、、)の「疾
風迅雷」は新選組の近藤、土方、沖田、原田が現代へ。前者はそうとう歴史に
干渉してしまっているが、どう決着をつけるのだろうか。それにしてもリアル
な医療漫画(?)だ。後者は発端からそうとういい加減で、ンなばかな~の連
続だが、つじつまを合わせる責任はなさそうだ。歴史に干渉することではかわ
ぐちかいじの「ジパング」もあるが、これらは本当にどうやっておとしまえを
つけるのだろうか。心配でならない、ってまじめな読者(!)   (柴田)

・個展に行った際。離婚したクラスメイト(男性)が子供を連れてきていた。
三歳くらいの女の子。とても人なつっこい。初めて会う私にも、会場内を案内
してくれたり、はしゃいでいる。その子とふたりっきりになった時、女の人が
彼に毎日「私のこと好き?」と聞くように、挨拶としての「お父さん好き?」
というようなことを聞いた。するとその人なつっこい子が、いきなり目を伏せ、
目を泳がせながら、この人は何が聞きたいのだろうという疑いや警戒心を持っ
て「好きだよ」と返事した。精神的な発達が遅い私の三歳の頃なら、なーんに
も考えず「好き」や「嫌い」と答えたと思う。そして父親についての会話が続
いたと思う。彼女を子供扱いしてしまった自分を恥じた。あんなバカな質問を
するんじゃなかった。傷つけたかもしれない。大人に囲まれて居場所を作るこ
とのできる彼女は、人を疑うことのできるくらいの大人だ。こんな子が小中学
校での先生のつく嘘や建前を見抜けないわけがない。    (hammer.mule)
・プレゼントの応募受付中です! まだまだ確率高いですよん。
http://dgcr.com/present/

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
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