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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1108 2002/06/20.Thu発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 21089部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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【デジクリは「メディア規制三法案」に反対します】
■Powerbook Publishing Project ~ (17)
データベースの新時代 (3)
8月サンタ
■デジクリトーク
謙虚な話
永吉克之
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1108 2002/06/20.Thu発行
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【デジクリは「メディア規制三法案」に反対します】
■Powerbook Publishing Project ~ (17)
データベースの新時代 (3)
8月サンタ
■デジクリトーク
謙虚な話
永吉克之
■Powerbook Publishing Project ~ (17)
データベースの新時代 (3)
8月サンタ
───────────────────────────────────
「たぶん、成果はあがるだろうよ、それなりにな」スー、スーという音を発し
ている闇に向かって、クレンドラーは言った。その闇の奥にはメイスンが横た
わっている。「これが十年前だったら、不可能だったかもしれないがね。しか
し、今じゃ彼女は、ガチョウの腹の中の糞を掻きまわすように、いともたやす
くあのパソコンで顧客リストをいじくりまわせるんだから」
~FBI部長のクレンドラーが、部下のクラリス・スターリングの、ハンニバル・
レクター博士捜索の手際に関してコメントした場面。
「ハンニバル」トマス・ハリス著 高見浩訳 新潮社刊より
説明不要の傑作サスペンス小説「羊たちの沈黙」では、FBI実習生の主人公ク
ラリスが、連続殺人鬼バッファロウ・ビルの情報を得るために、厳重に警護さ
れた地下牢に棲む「怪物」レクター博士に会いに行かなくてはならなかった。
レクター博士は高名な精神科医だったが、数人の顧客を殺害、その犠牲者を食
べたことで逮捕され、監獄の奥深くに幽閉されている。
この場合、レクター博士は文字通り「生きたデータベース」であって、FBIの
セオリー通りの捜査に欠けているデータを、クラリスの個人的な情報と引き替
えに提供するのである。物語の最後で「人食いハンニバル」ことレクター博士
は、おぞましいやり方で再び地下牢(監獄兼病棟)から脱出してしまう。
「ハンニバル」はその七年後、およそ1997年頃が舞台という設定である。この
七年間にはご存じの通り、IT技術の驚くべき進歩があった。特にインターネッ
トの登場は大きい。「プロファイリング」、犯罪記録からその犯人の性癖や素
性を分析するというスタイルは、「羊たちの沈黙」で一気に注目を浴びた観が
あるが、おびただしい資料を集め、必要な部分だけを抜き出し、相互参照し、
並べ替えるという仕事は、PCの性能が上がることによって、一気に簡単なもの
になってしまった。しかし作者トマス・ハリスはこの激動の時代をきっちり追
いかけて、作品に取り入れることに見事、成功している。
逃亡中のレクター博士はかつての患者から巻き上げた巨額の財産を持っており、
カー・マニアの上に美食家である。このコラム冒頭の引用部分で、クラリスは
全米の高級ワイン輸入業者に的を絞り、特定の超高級銘柄を購入した顧客リス
トの中から、さらに博士好みのベントレーやジャガーを購入し、イタリアの希
少な白トリュフを取り寄せ、ニュー・ヨークの高額なコンサートチケットを取
得した者はいないかと、各業者の顧客リストを相互参照して、レクター博士の
影を追うのである。
引用部分でクレンドラーの言うとおり、これは十年前なら、組織の力なくして
達成不可能な仕事であったが、劇中では上司クレンドラーのいやらしい妨害に
遭いながらも、クラリスは独力でPCを駆りレクター博士を捜し当てていくのだ。
「ハンニバル」では、物語の最初、レクター博士がフィレンツェに潜んでいる
ところを発見されるのも、インターネットの力に負うところが大きい。フィレ
ンツェでも、アメリカに上陸してからも、レクター博士はITのお陰で、割と簡
単に見つかってしまう。クラリスの捜査シーンも割とあっさりしたものだ。前
作の時代には捜索自体がスリリングなものだったが、この七年間で犯罪捜査に
おける情報処理の環境が、根本的に変わってしまったので、「ハンニバル」で
は物語はむしろ、各登場人物の内面の葛藤にフォーカスされていく。
これまた超傑作だった映画「羊たちの沈黙」に続き、アンソニー・ホプキンス
の怪演が話題だった映画「ハンニバル」は、はっきり言って「ハズレ」だった
(映画だけ観た人は何故この人たちがこんな風に動くのか、物語の展開がさっ
ぱり分らなかったはずだ)。
原作の「ハンニバル」は面白い。私はもう7~8回は読んだはずだが、全然飽き
ない。読むたびに味わい深い。スルメのようである。ただ、料理名など見慣れ
ない固有名詞が多くて今一つのめり込みにくい、ともし思ったら、私が昨年の
コラムで紹介させてもらった下記の四冊を是非、サブテキストとして読んでみ
て下さい。どれも面白いよ!
「美味礼賛」 海老沢泰久著 文春文庫刊 ISBN:4-16-741404-X
「フランス料理を私と」 伊丹十三著 文芸春秋刊 ISBN:4-16-341860-1
「最後の晩餐」 開高健著 文春文庫刊 ISBN:4-16-712705-9
「パリの味・シェフ驚嘆のカメラ・アイによる垂涎の饗宴!」
増井和子/写真:丸山良平 文春文庫ビジュアル版 ISBN:4-16-811205-5
とくに開高大兄の「最後の晩餐」と「ハンニバル」は、形は違うものの書いて
あることはほとんど同じである。是非フルボディ、ずしっとくる正統派の料理
のような本の悦楽を、堪能していただきたい。
●「カテゴリ分け」という困難だった仕事
ところで、データを蓄積することは、誰にだって出来る。ただ「貯めれば」い
いだけである。世の中にはいろんな情報が、いろんなところに溜まっている。
あなたの家の本棚だってそうだし、道ばたに積まれている古新聞だってそうだ。
しかし、その中から目当てのものを引き出すことは、適切な目印がなければ、
ほとんど不可能事である。だから必要なときに、必要なデータを引っ張り出す
ことが出来るよう、人はデータに名前を付けて保存する。索引制作、分類、カ
テゴリ分けの仕事である。
ところが、猫に名前を付けるのは難しい、というけれど、情報に名前を付ける
のはもっと難しい。「山根式袋ファイル」という情報整理法を発明した、山根
一眞氏の結論は、「情報は分類するな、ファイル名は最初に頭に浮かんだ言葉
を付けて、その頭の三文字を索引用に使え」というものだった。
山根氏の主張によると、同じものに接したときに「最初に浮かんだ言葉」は、
十年たっても変わらないものである。だから、最初に着想した言葉をキーにし
ておけば、何年経っても、そのファイルを探すときに、思い出しやすく、見つ
け易いということだ。下手に考え込んで慎重に名前を付けても、逆にあとで
「あのファイルになんて名前を付けたっけ?」ということになりかねないとい
う。「最初に思いついた言葉をファイル名にする」という手法は、山根氏の経
験から生まれた、目当てのファイルを見つけだしやすくするための分類法だ。
一方「超・整理法」の野口氏のアプローチは「時間軸」に着目したものだった。
人間は、カテゴリごとに分類して物事を記憶することを苦手としている(とい
うより、不可能だ)。しかし、物事が最近起きたか、昔起きたのか、昨年起き
たのか、十年前に起きたのか、時間軸での記憶は割とはっきりしている。その
出来事がなんであれ、時間軸での順序は思い出しやすい、ということだ。
そこで、「超・整理法」ではファイルを時間軸に沿ってならべる。分類はせず、
そのとき使われた最新のものを左側に持っていく。すると、古いファイルは自
然に右に押し出されていくというしくみだ。ファイルを探すときには、「何年
何月頃の仕事」を左から右へ遡りつつ、次にファイル名を見つける、という形
をとる。
それぞれ良く考え抜かれた方法であり、私も実際に試してみたが、実に便利で
機能的であった。…パソコン登場前までは。
●「うろ覚え」で探せるということの凄さ
山根式、野口式ともに、アナログ時代の分類法である。この時代の悲しさは、
データ同士がある部分で関連していても、その関連しているという情報自体を、
データの中から引っ張り出すのが大変だということだ。一本の糸を引いて、無
数の関連情報を引き出したくても、書類自体はいちいち手で開いて閲覧しない
ことには内容を確かめられず、関連情報に飛ぶには、その回数だけ肉体的な作
業をこなさなくてはならなかった。
例えば今回の冒頭で引用した、クラリス・スターリングの調査のことを考えて
欲しい。高級ワイン業者の顧客取引リストと、高級車ディーラーの顧客取引リ
ストと、高級食料品店の顧客取引リストと、ニュー・ヨークのダフ屋のリスト
を、購入された商品をキーとして相互参照しなくてはならないのである。アナ
ログ時代であれば、これは純粋な肉体労働と言っていい。
もし全部がMicrosoft Excelのデータで、全て手元のPCに入っていたとしたら、
件数にもよるが、目当ての人物をリストアップするのに、一時間もかからない。
「超・整理法」の野口氏は後に、このパソコンの威力を取り入れた「パソコン
超・整理法」を発表、これまたベストセラーになるが、それからたったの4年
でそのアプローチが無意味になるほど、パソコンは強力な保存・検索能力を身
につけてしまった。
現在、すなわち「データベースの新時代」では、情報に名前を付ける必要がな
い。デジタルデータで保存されている、ということが前提だが、内容の一部に
書かれている単語、あるいは日付、あるいは関連する情報からなど、一度収納
した情報を再び引っ張り出す手段が無数に用意されているのだ。
ひとは「最初に思いついた言葉」でもなく、「時間軸」でもなく、うろ覚えの
単語ひとつあれば、目当ての情報にたどり着ける環境を手に入れつつあるのだ。
その代表格はもちろん検索サイトだろう。私はgoogleが一番好きだ。
http://www.google.com
興味深いことに、人が今、どんな言葉で情報を探しているのか、リアルタイム
で見ることが出来るサイトもある。(かなり笑える…)
http://www.excite.co.jp/search_stream/
次週はさらに、「人間主導」のデータベースの流れについて書いていきます。
【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
・日本残念でした。トルシエ監督お疲れさま。今後誰が監督になることがあっ
ても、「年寄りが既得権で居座ることが出来ない」日本代表であって欲しいと
思います。若い連中がこれほど、自分のスタイルで頑張ってるスポーツもない
と思う。とても楽しかったです。だから今週の一曲は、懐かしの、チェズニー
ホークスの"One and Only"。頑張れ日本!
・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/
▼「MacWIRE Express」でもデジクリ研究室員として連載始めました。今回は
InDesign2.0の記事を少々加筆して掲載。よろしく~!
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0206/18/nj00_digicre.html
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■デジクリトーク
謙虚な話
永吉克之
───────────────────────────────────
日刊デジタルクリエイターズのコラムニストという栄誉ある使命を申しつかっ
てから約一年になります。文章で表現することの難しさとともに、文章で生活
している人たちの偉大さが分かったような気がします。
私は恐ろしく遅筆で、一行35文字、60行程度の文章を書くのに、早くて丸一日、
途中でつまずいたりすると、三日くらいかかることがあります。プロの文筆家
であれば、この程度の文章量なら4分もあれば書いてしまうのでしょうね。
しかし、一応アーティストと自ら称するからには、文章は本業ではないにして
も「面白くも可笑しくもなーんともない」記事だけは書きたくないので、ネタ
は平凡でも、それを面白く読んでもらう工夫にボー大な時間をかけてしまうの
です。「面白くも可笑しくもなーんともないね」といわれるくらいなら、まだ
「バカバカしい」とか「稚拙」だとか「ふざけやがって」とか「国辱」だとか
いわれる方がマシです。
●
印象派というのは画家モネの『印象、日の出』という作品名から批評家が揶揄
のつもりで用いた呼称です。当時、印象主義は美術ジャーナリズムからは嘲笑
の的でした。しかしモネとしては黙殺されるよりはよかったでしょう。少なく
とも批評家の関心を引いたことは間違いないのですから。
そんなわけで、プロのモノ書きでもない私が、なんとか「面白くもなんとも」
なくない記事にするために、つまり読者の関心を引く記事にするために、支離
滅裂な表現、不必要に誇張した表現、稚拙さを狙った表現、不遜な表現などを
駆使してきました。
これは、デザインにおきかえていうと、配色やレイアウトの知識も経験もない
人間が、なんとかして人目を引くデザインにしようと、やたらと、どぎつい色
や大きな文字、スキャンダラスなビジュアルを使うのと似ています。
●
ときどき、面白いシーンやストーリーが、フッと閃くことがあります。例えば、
私は Macを使っているのだが、デスクトップ上のハードディスクのアイコン
をMOディスクのアイコンと間違えて、ゴミ箱にドラッグ &ドロップしたら、
CD-ROMドライブからハードディスクが排出されてきたので、びっくりしてい
たら、JR東海から電話がかかってきて「大丈夫です。替えはいくらでもあり
ますから」といわれた。
うまくいくと、これをきっかけとしてストーリーが自己展開を始めてくれて、
不条理な物語ができあがることがあり、そんな記事を、このデジクリに載せた
こともありますが、たいていは閃きだけで自己展開は起こらず、ムリに展開さ
せようとするとワザとらしくなり、結局、自らボツにする羽目になります。
コラムというと一般に、筆者の意見や感想を述べる場だと思うのですが、上述
のように、戯曲や散文詩や小説などのフィクションも、いくつか載せました。
しかしあくまで、それもマンネリ化防止策の一環で「あーもう、こいつの記事
は飽きた」と思われるのを極度に恐れる私のチキンハートがとった姑息な手段
です。
●
このコラムを書きながら思いついたのですが、今までの私の記事に見られるよ
うな尊大な態度を改め、謙虚かつ、へりくだった態度で執筆に臨めば、私のコ
ラムに新風を吹き込むことができるかもしれません。
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■デジクリトーク
犬畜生にも劣る私
永吉克之
───────────────────────────────────
先日、京都で雪舟展を観てきました。やはり彼の作品は、時代や国を超えて人
の精神を共鳴させる普遍的な響きをもっています。私はその圧倒的な表現力を
目の当たりにして、自分がアーティストとして、いかに卑小な存在かというこ
とを、焼きゴテでも押し付けられたように自覚しました。もう私はアーティス
トという肩書きを名刺から削除し、代わりに「なすびのヘタ」と入れることに
しました。
●
さらに、私が卑小なだけでは済まされないほどの見下げはてた人間であること
を思い知らされる出来事がありました。
私の住むマンションは共同でひとつのBSアンテナを使っているので、日本放送
協会の方は、接続している家庭から受信料を徴収するために、マンションの各
家庭を一戸ずつまわってBSアンテナに接続しているかどうかを聞かなければな
りません。そこで当然ウチにも来て、インターホンごしに「衛星放送はご覧に
なってますか?」と聞いてきました。私は接続しているにもかかわらず、反射
的に「いいえ」となんの躊躇もなくウソをついてしまったのです。協会の方は
それを信じるしかなく、隣家に向かいました。
赦して下さい。私は詐欺を行いました。騙り、詐欺師、イカサマ師、好きなよ
うに呼んで下さい。名刺の肩書きに「ペテン師」を加えることにしました。
●
ああ、なぜ私のようなゴミみたいな人間が生まれてきたのでしょうか? この
秘密は墓場まで持っていくつもりだったのですが、告白します。
出先で昼食をとるためにレストランのテーブルで料理が来るのを待っていると、
向いのテーブルに若くて美しい女性がやってきました。そして着席して椅子を
テーブル側に引くために前傾姿勢になった時、広く開いた襟刳りから胸の谷間
が見えてしまったのです。私は、早く目をそらさなければと思いつつも、二秒
ほど見続けてしまいました。
私はケダモノです。色魔です。破廉恥漢です。もし母がこの事実を聞いたら、
あまりのおぞましさに発狂するでしょう。肩書きにはさらに「情欲のサル」と
つけ加えることにしました。
───────────────────────────────────
こんな感じですが、どうでしょう。新風は吹き込みましたか?
<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/002.html
【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
あまりの技巧の凄さに、つい笑ってしまうという感覚、理解してもらえるでし
ょうか? ワープロ検定五段なんていうのがあったら、それに相当しそうなく
らいタイピングの速い人がいますが、そのあまりの速さに、笑いが出てしまう
のです。ピアノやギターの超絶技巧を聞いた時の驚きと同じものですね。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(6/20)
・韓国イタリア戦はおもしろかった。スリリングな展開だった。けっこうラフ
なプレーをしているのに驚く。ユニフォームをひっぱるのはあたりまえ、抱き
ついたり肘うちしたり。でもあまりイエローカードは出ないと感じた。カード
大乱発のゲームを見た後だからかもしれないが。それにしても、セルジオ越後
はやたらうるさい。ゲームの進行にじゃまだ。解説ではなくて勝手な感想の乱
発である。その点、岡田元監督のコメントは公平でバランスがいいと思う。そ
れはともかく、先日、巨人阪神戦でカケフ、カワトーという悪声のオマヌ~解
説のコンビが座ったが(信じられない最悪の布陣)、これがすごかった。まる
で悪い冗談だ。音声を消さないとナイトゲームが見られなかった。 (柴田)
・ブラジル対イングランド、いいカードですな。行ける人がうらやましい。/
今日は一日セミナーづくし。FPS2002と日経デザインのセミナーをはしご。途
中で抜けて最終近くの新幹線で帰る予定。ハードだなぁ。徹夜明けなので、セ
ミナーの途中で寝ないようにしなければ。睡魔のせいで、面白いセミナーを見
逃したら後悔するもんな。でもセミナーの時の微妙なライトと、スピーカーさ
んの声って、気持ちいいんだよな。頭がついていけない時も、やたらと眠くな
る。両方とも難しそうなの。ついていけるといいんだけど。 (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/fps2001/cgi-bin/video/enq.cgi?id=dgcr アンケート
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発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
担当:濱村和恵
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Pubzine<http://www.pubzine.com/>、Macky!<http://macky.nifty.com/>、
melma!<http://www.melma.com/>、めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、
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ココデ・メール<http://mail.cocode.ne.jp/>のシステムを利用して配信して
います。
★携帯電話対応メルマガもあります。<http://dgcr.com/i/>
Copyright(C), 1998-2002 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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8月サンタ
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「たぶん、成果はあがるだろうよ、それなりにな」スー、スーという音を発し
ている闇に向かって、クレンドラーは言った。その闇の奥にはメイスンが横た
わっている。「これが十年前だったら、不可能だったかもしれないがね。しか
し、今じゃ彼女は、ガチョウの腹の中の糞を掻きまわすように、いともたやす
くあのパソコンで顧客リストをいじくりまわせるんだから」
~FBI部長のクレンドラーが、部下のクラリス・スターリングの、ハンニバル・
レクター博士捜索の手際に関してコメントした場面。
「ハンニバル」トマス・ハリス著 高見浩訳 新潮社刊より
説明不要の傑作サスペンス小説「羊たちの沈黙」では、FBI実習生の主人公ク
ラリスが、連続殺人鬼バッファロウ・ビルの情報を得るために、厳重に警護さ
れた地下牢に棲む「怪物」レクター博士に会いに行かなくてはならなかった。
レクター博士は高名な精神科医だったが、数人の顧客を殺害、その犠牲者を食
べたことで逮捕され、監獄の奥深くに幽閉されている。
この場合、レクター博士は文字通り「生きたデータベース」であって、FBIの
セオリー通りの捜査に欠けているデータを、クラリスの個人的な情報と引き替
えに提供するのである。物語の最後で「人食いハンニバル」ことレクター博士
は、おぞましいやり方で再び地下牢(監獄兼病棟)から脱出してしまう。
「ハンニバル」はその七年後、およそ1997年頃が舞台という設定である。この
七年間にはご存じの通り、IT技術の驚くべき進歩があった。特にインターネッ
トの登場は大きい。「プロファイリング」、犯罪記録からその犯人の性癖や素
性を分析するというスタイルは、「羊たちの沈黙」で一気に注目を浴びた観が
あるが、おびただしい資料を集め、必要な部分だけを抜き出し、相互参照し、
並べ替えるという仕事は、PCの性能が上がることによって、一気に簡単なもの
になってしまった。しかし作者トマス・ハリスはこの激動の時代をきっちり追
いかけて、作品に取り入れることに見事、成功している。
逃亡中のレクター博士はかつての患者から巻き上げた巨額の財産を持っており、
カー・マニアの上に美食家である。このコラム冒頭の引用部分で、クラリスは
全米の高級ワイン輸入業者に的を絞り、特定の超高級銘柄を購入した顧客リス
トの中から、さらに博士好みのベントレーやジャガーを購入し、イタリアの希
少な白トリュフを取り寄せ、ニュー・ヨークの高額なコンサートチケットを取
得した者はいないかと、各業者の顧客リストを相互参照して、レクター博士の
影を追うのである。
引用部分でクレンドラーの言うとおり、これは十年前なら、組織の力なくして
達成不可能な仕事であったが、劇中では上司クレンドラーのいやらしい妨害に
遭いながらも、クラリスは独力でPCを駆りレクター博士を捜し当てていくのだ。
「ハンニバル」では、物語の最初、レクター博士がフィレンツェに潜んでいる
ところを発見されるのも、インターネットの力に負うところが大きい。フィレ
ンツェでも、アメリカに上陸してからも、レクター博士はITのお陰で、割と簡
単に見つかってしまう。クラリスの捜査シーンも割とあっさりしたものだ。前
作の時代には捜索自体がスリリングなものだったが、この七年間で犯罪捜査に
おける情報処理の環境が、根本的に変わってしまったので、「ハンニバル」で
は物語はむしろ、各登場人物の内面の葛藤にフォーカスされていく。
これまた超傑作だった映画「羊たちの沈黙」に続き、アンソニー・ホプキンス
の怪演が話題だった映画「ハンニバル」は、はっきり言って「ハズレ」だった
(映画だけ観た人は何故この人たちがこんな風に動くのか、物語の展開がさっ
ぱり分らなかったはずだ)。
原作の「ハンニバル」は面白い。私はもう7~8回は読んだはずだが、全然飽き
ない。読むたびに味わい深い。スルメのようである。ただ、料理名など見慣れ
ない固有名詞が多くて今一つのめり込みにくい、ともし思ったら、私が昨年の
コラムで紹介させてもらった下記の四冊を是非、サブテキストとして読んでみ
て下さい。どれも面白いよ!
「美味礼賛」 海老沢泰久著 文春文庫刊 ISBN:4-16-741404-X
「フランス料理を私と」 伊丹十三著 文芸春秋刊 ISBN:4-16-341860-1
「最後の晩餐」 開高健著 文春文庫刊 ISBN:4-16-712705-9
「パリの味・シェフ驚嘆のカメラ・アイによる垂涎の饗宴!」
増井和子/写真:丸山良平 文春文庫ビジュアル版 ISBN:4-16-811205-5
とくに開高大兄の「最後の晩餐」と「ハンニバル」は、形は違うものの書いて
あることはほとんど同じである。是非フルボディ、ずしっとくる正統派の料理
のような本の悦楽を、堪能していただきたい。
●「カテゴリ分け」という困難だった仕事
ところで、データを蓄積することは、誰にだって出来る。ただ「貯めれば」い
いだけである。世の中にはいろんな情報が、いろんなところに溜まっている。
あなたの家の本棚だってそうだし、道ばたに積まれている古新聞だってそうだ。
しかし、その中から目当てのものを引き出すことは、適切な目印がなければ、
ほとんど不可能事である。だから必要なときに、必要なデータを引っ張り出す
ことが出来るよう、人はデータに名前を付けて保存する。索引制作、分類、カ
テゴリ分けの仕事である。
ところが、猫に名前を付けるのは難しい、というけれど、情報に名前を付ける
のはもっと難しい。「山根式袋ファイル」という情報整理法を発明した、山根
一眞氏の結論は、「情報は分類するな、ファイル名は最初に頭に浮かんだ言葉
を付けて、その頭の三文字を索引用に使え」というものだった。
山根氏の主張によると、同じものに接したときに「最初に浮かんだ言葉」は、
十年たっても変わらないものである。だから、最初に着想した言葉をキーにし
ておけば、何年経っても、そのファイルを探すときに、思い出しやすく、見つ
け易いということだ。下手に考え込んで慎重に名前を付けても、逆にあとで
「あのファイルになんて名前を付けたっけ?」ということになりかねないとい
う。「最初に思いついた言葉をファイル名にする」という手法は、山根氏の経
験から生まれた、目当てのファイルを見つけだしやすくするための分類法だ。
一方「超・整理法」の野口氏のアプローチは「時間軸」に着目したものだった。
人間は、カテゴリごとに分類して物事を記憶することを苦手としている(とい
うより、不可能だ)。しかし、物事が最近起きたか、昔起きたのか、昨年起き
たのか、十年前に起きたのか、時間軸での記憶は割とはっきりしている。その
出来事がなんであれ、時間軸での順序は思い出しやすい、ということだ。
そこで、「超・整理法」ではファイルを時間軸に沿ってならべる。分類はせず、
そのとき使われた最新のものを左側に持っていく。すると、古いファイルは自
然に右に押し出されていくというしくみだ。ファイルを探すときには、「何年
何月頃の仕事」を左から右へ遡りつつ、次にファイル名を見つける、という形
をとる。
それぞれ良く考え抜かれた方法であり、私も実際に試してみたが、実に便利で
機能的であった。…パソコン登場前までは。
●「うろ覚え」で探せるということの凄さ
山根式、野口式ともに、アナログ時代の分類法である。この時代の悲しさは、
データ同士がある部分で関連していても、その関連しているという情報自体を、
データの中から引っ張り出すのが大変だということだ。一本の糸を引いて、無
数の関連情報を引き出したくても、書類自体はいちいち手で開いて閲覧しない
ことには内容を確かめられず、関連情報に飛ぶには、その回数だけ肉体的な作
業をこなさなくてはならなかった。
例えば今回の冒頭で引用した、クラリス・スターリングの調査のことを考えて
欲しい。高級ワイン業者の顧客取引リストと、高級車ディーラーの顧客取引リ
ストと、高級食料品店の顧客取引リストと、ニュー・ヨークのダフ屋のリスト
を、購入された商品をキーとして相互参照しなくてはならないのである。アナ
ログ時代であれば、これは純粋な肉体労働と言っていい。
もし全部がMicrosoft Excelのデータで、全て手元のPCに入っていたとしたら、
件数にもよるが、目当ての人物をリストアップするのに、一時間もかからない。
「超・整理法」の野口氏は後に、このパソコンの威力を取り入れた「パソコン
超・整理法」を発表、これまたベストセラーになるが、それからたったの4年
でそのアプローチが無意味になるほど、パソコンは強力な保存・検索能力を身
につけてしまった。
現在、すなわち「データベースの新時代」では、情報に名前を付ける必要がな
い。デジタルデータで保存されている、ということが前提だが、内容の一部に
書かれている単語、あるいは日付、あるいは関連する情報からなど、一度収納
した情報を再び引っ張り出す手段が無数に用意されているのだ。
ひとは「最初に思いついた言葉」でもなく、「時間軸」でもなく、うろ覚えの
単語ひとつあれば、目当ての情報にたどり着ける環境を手に入れつつあるのだ。
その代表格はもちろん検索サイトだろう。私はgoogleが一番好きだ。
http://www.google.com
興味深いことに、人が今、どんな言葉で情報を探しているのか、リアルタイム
で見ることが出来るサイトもある。(かなり笑える…)
http://www.excite.co.jp/search_stream/
次週はさらに、「人間主導」のデータベースの流れについて書いていきます。
【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
・日本残念でした。トルシエ監督お疲れさま。今後誰が監督になることがあっ
ても、「年寄りが既得権で居座ることが出来ない」日本代表であって欲しいと
思います。若い連中がこれほど、自分のスタイルで頑張ってるスポーツもない
と思う。とても楽しかったです。だから今週の一曲は、懐かしの、チェズニー
ホークスの"One and Only"。頑張れ日本!
・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/
▼「MacWIRE Express」でもデジクリ研究室員として連載始めました。今回は
InDesign2.0の記事を少々加筆して掲載。よろしく~!
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0206/18/nj00_digicre.html
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■デジクリトーク
謙虚な話
永吉克之
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日刊デジタルクリエイターズのコラムニストという栄誉ある使命を申しつかっ
てから約一年になります。文章で表現することの難しさとともに、文章で生活
している人たちの偉大さが分かったような気がします。
私は恐ろしく遅筆で、一行35文字、60行程度の文章を書くのに、早くて丸一日、
途中でつまずいたりすると、三日くらいかかることがあります。プロの文筆家
であれば、この程度の文章量なら4分もあれば書いてしまうのでしょうね。
しかし、一応アーティストと自ら称するからには、文章は本業ではないにして
も「面白くも可笑しくもなーんともない」記事だけは書きたくないので、ネタ
は平凡でも、それを面白く読んでもらう工夫にボー大な時間をかけてしまうの
です。「面白くも可笑しくもなーんともないね」といわれるくらいなら、まだ
「バカバカしい」とか「稚拙」だとか「ふざけやがって」とか「国辱」だとか
いわれる方がマシです。
●
印象派というのは画家モネの『印象、日の出』という作品名から批評家が揶揄
のつもりで用いた呼称です。当時、印象主義は美術ジャーナリズムからは嘲笑
の的でした。しかしモネとしては黙殺されるよりはよかったでしょう。少なく
とも批評家の関心を引いたことは間違いないのですから。
そんなわけで、プロのモノ書きでもない私が、なんとか「面白くもなんとも」
なくない記事にするために、つまり読者の関心を引く記事にするために、支離
滅裂な表現、不必要に誇張した表現、稚拙さを狙った表現、不遜な表現などを
駆使してきました。
これは、デザインにおきかえていうと、配色やレイアウトの知識も経験もない
人間が、なんとかして人目を引くデザインにしようと、やたらと、どぎつい色
や大きな文字、スキャンダラスなビジュアルを使うのと似ています。
●
ときどき、面白いシーンやストーリーが、フッと閃くことがあります。例えば、
私は Macを使っているのだが、デスクトップ上のハードディスクのアイコン
をMOディスクのアイコンと間違えて、ゴミ箱にドラッグ &ドロップしたら、
CD-ROMドライブからハードディスクが排出されてきたので、びっくりしてい
たら、JR東海から電話がかかってきて「大丈夫です。替えはいくらでもあり
ますから」といわれた。
うまくいくと、これをきっかけとしてストーリーが自己展開を始めてくれて、
不条理な物語ができあがることがあり、そんな記事を、このデジクリに載せた
こともありますが、たいていは閃きだけで自己展開は起こらず、ムリに展開さ
せようとするとワザとらしくなり、結局、自らボツにする羽目になります。
コラムというと一般に、筆者の意見や感想を述べる場だと思うのですが、上述
のように、戯曲や散文詩や小説などのフィクションも、いくつか載せました。
しかしあくまで、それもマンネリ化防止策の一環で「あーもう、こいつの記事
は飽きた」と思われるのを極度に恐れる私のチキンハートがとった姑息な手段
です。
●
このコラムを書きながら思いついたのですが、今までの私の記事に見られるよ
うな尊大な態度を改め、謙虚かつ、へりくだった態度で執筆に臨めば、私のコ
ラムに新風を吹き込むことができるかもしれません。
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■デジクリトーク
犬畜生にも劣る私
永吉克之
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先日、京都で雪舟展を観てきました。やはり彼の作品は、時代や国を超えて人
の精神を共鳴させる普遍的な響きをもっています。私はその圧倒的な表現力を
目の当たりにして、自分がアーティストとして、いかに卑小な存在かというこ
とを、焼きゴテでも押し付けられたように自覚しました。もう私はアーティス
トという肩書きを名刺から削除し、代わりに「なすびのヘタ」と入れることに
しました。
●
さらに、私が卑小なだけでは済まされないほどの見下げはてた人間であること
を思い知らされる出来事がありました。
私の住むマンションは共同でひとつのBSアンテナを使っているので、日本放送
協会の方は、接続している家庭から受信料を徴収するために、マンションの各
家庭を一戸ずつまわってBSアンテナに接続しているかどうかを聞かなければな
りません。そこで当然ウチにも来て、インターホンごしに「衛星放送はご覧に
なってますか?」と聞いてきました。私は接続しているにもかかわらず、反射
的に「いいえ」となんの躊躇もなくウソをついてしまったのです。協会の方は
それを信じるしかなく、隣家に向かいました。
赦して下さい。私は詐欺を行いました。騙り、詐欺師、イカサマ師、好きなよ
うに呼んで下さい。名刺の肩書きに「ペテン師」を加えることにしました。
●
ああ、なぜ私のようなゴミみたいな人間が生まれてきたのでしょうか? この
秘密は墓場まで持っていくつもりだったのですが、告白します。
出先で昼食をとるためにレストランのテーブルで料理が来るのを待っていると、
向いのテーブルに若くて美しい女性がやってきました。そして着席して椅子を
テーブル側に引くために前傾姿勢になった時、広く開いた襟刳りから胸の谷間
が見えてしまったのです。私は、早く目をそらさなければと思いつつも、二秒
ほど見続けてしまいました。
私はケダモノです。色魔です。破廉恥漢です。もし母がこの事実を聞いたら、
あまりのおぞましさに発狂するでしょう。肩書きにはさらに「情欲のサル」と
つけ加えることにしました。
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こんな感じですが、どうでしょう。新風は吹き込みましたか?
<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/002.html
【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
あまりの技巧の凄さに、つい笑ってしまうという感覚、理解してもらえるでし
ょうか? ワープロ検定五段なんていうのがあったら、それに相当しそうなく
らいタイピングの速い人がいますが、そのあまりの速さに、笑いが出てしまう
のです。ピアノやギターの超絶技巧を聞いた時の驚きと同じものですね。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/
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■編集後記(6/20)
・韓国イタリア戦はおもしろかった。スリリングな展開だった。けっこうラフ
なプレーをしているのに驚く。ユニフォームをひっぱるのはあたりまえ、抱き
ついたり肘うちしたり。でもあまりイエローカードは出ないと感じた。カード
大乱発のゲームを見た後だからかもしれないが。それにしても、セルジオ越後
はやたらうるさい。ゲームの進行にじゃまだ。解説ではなくて勝手な感想の乱
発である。その点、岡田元監督のコメントは公平でバランスがいいと思う。そ
れはともかく、先日、巨人阪神戦でカケフ、カワトーという悪声のオマヌ~解
説のコンビが座ったが(信じられない最悪の布陣)、これがすごかった。まる
で悪い冗談だ。音声を消さないとナイトゲームが見られなかった。 (柴田)
・ブラジル対イングランド、いいカードですな。行ける人がうらやましい。/
今日は一日セミナーづくし。FPS2002と日経デザインのセミナーをはしご。途
中で抜けて最終近くの新幹線で帰る予定。ハードだなぁ。徹夜明けなので、セ
ミナーの途中で寝ないようにしなければ。睡魔のせいで、面白いセミナーを見
逃したら後悔するもんな。でもセミナーの時の微妙なライトと、スピーカーさ
んの声って、気持ちいいんだよな。頭がついていけない時も、やたらと眠くな
る。両方とも難しそうなの。ついていけるといいんだけど。 (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/fps2001/cgi-bin/video/enq.cgi?id=dgcr アンケート
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