[1172] ジャパネットたかたが売れるワケ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1172    2002/10/07.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21396部
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         <これ、ほんとギャグだわ・・・>

■KNNエンパワーメントコラム
 ジャパネットたかたが売れるワケ
 神田敏晶

■NAKED SHORT STORY
 火事場泥棒レボリューション
 神崎詞音

■イベント案内
 アドビとモリサワのイベント「Next Stage Seminar II」
 東京国際CG映像祭
 山本容子の青春映画館
 


■KNNエンパワーメントコラム
ジャパネットたかたが売れるワケ

神田敏晶
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KNN神田です。

ここ数年、テレビの通販番組は非常に増えてきましたね。

しかし、通販業界における、インターネット通販が締める割合はまだ5%とい
われています。
http://www.idg.co.jp/CIO/contents/special/special27.html

まだまだ、通販はネットではなく、カタログやテレビという媒体が主という状
況のようです。また、小売市場全体に占める通販業界のシェアは1%(米国で
は3%)であり、こちらもまだ市場の伸びが頭打ちになっている状況ではない
ようです。

通販業界全体の2001年度の市場規模は2兆4,900億円(日本通信販売協会調べ)
http://www.jadma.org/tokei/tokei.html#1

で、昨年2000年の市場規模は、2兆3,900億(日本通信販売協会調べ)でした。
そのうち、TV通販市場は2000億円のシェアといわれます。

その中で「ジャパネットたかた」の躍進ぶりが目立っています。昨年のジャパ
ネットたかたの売上は、449億円(2001年12月期)なんと、通販市場の2%のシ
ェア、なんとTV通販ではなんと22.5%のシェアを持っています。今年度の売上
計画では、621億円ですので、31%シェアのTVショッピング業界のガリバーと
なりそうです。

ジャパネットたかたは、1986年に長崎県で、カメラ店のソニーショップとして
展開し、大きな転機は、1990年3月のNBC長崎放送でラジオショッピングをスタ
ートしたことでしょう。そして、翌1991年3月には全国放送のラジオショッピ
ングに参入。1994年6月からは全国放送で「ジャパネットたかたテレビショッピ
ング」をスタートします。2001年3月、CS放送局「ジャパネットスタジオ242」
を長崎で開局。さらに5月に「ハウス型スタジオ」を開設しました。

何よりも、注目することは、社長の高田明氏が絶妙な、声のひっくりかえりな
がら、ナマッタ言葉でセールスするところです。あのトーンとリズムは絶妙で
一生懸命ぶりもよく伝わります。他のTV通販番組がよく旬の過ぎたタレントで
固めている中、社長みずから、バラエティ系の売れっ子タレントを長崎にまで
呼びつけ自社スタジオで撮影しているところがミソのようです。

また、いままでのTV通販では、関係のない中国産のコンパクトカメラがオマケ
でついていたりしましたが、ジャパネットでは、テレビを見るなら、テレビ台、
ビデオ、DVD、テープと関連製品のベタ付けで攻めています。そして、最後は
「金利手数料はすべてジャパネット負担!」というトークです。

金額は本当に安いのか? というのは微妙なのですが、飛び切り新製品ではな
いが、現行ラインナップが販売されている点が、妙に安心してしまうのです。
以前のTVショッピングはディスコン製品や一斉処分品というのが多かったので
すが、またPCに関してのサポートに強いというところも他のTV通販とちがうと
ころでしょう。

ジャパネットの経営理念は「メディアミックス」「自前主義」「顧客満足度重
視」らしいのですが、サービスでそれらの3本柱をあらわしているようです。

以前からジャパネットの強さの秘密をボクは、あの社長の魅力かとも思ってい
ます。現在、なんと54歳でらっしゃいます。また、社長だけではなく、最近で
は弟子が社長と同じトーンで見事に代役として育ってきています。どことなく
うさんくさいTV通販業界で、さわやかなムードをかもし出しています。

…とここまでは、ボクの分析なのですが、同じようにプラットイーズ 
http://www.plat-ease.co.jp の江口靖二さんは、デジタル放送のプロの目で
強さを教えてくれました。ジャパネットたかたの強さは、テレビアングルにあ
ると江口さんは言います。

「神田さん、ジャパネットさんの映像はね、カメラが必要以上に動かないんで
すよ。映像のプロならば、商品説明の時は、製品ズームアップやインサート映
像やテロップ化などをわかりやすくやってしまうのですが、彼らはじっとして
いて、ほとんど動かない。これはまるで、あたかもデパートの実演販売を見て
いる視点と一緒で、なぜか、よく見せることができるテレビにおいてテレビ的
にやらないところが信頼感を醸し出しているような気がします」

なるほど、そういえばそうですね。他のTV通販では、テレビのエフェクトやバ
ーチャルスタジオがフルに使われているのですが、それらのエフェクトを使え
ば使うほど、なぜか、信頼感とは程遠い感覚になっていました。きっとボクた
ちはそれを感じとっていたのかもしれませんね。

海外のTV通販がうさんくさい理由もあります。ユーザーの声をインタビューす
るシーンでは、いつも右向きにしゃべった人の後は、左向きにしゃべる人、そ
してまた、右という演出の仕方です。確かに映像的にはリズム感はでているの
ですが、どうしてもウソっぽく感じてしまうのです。なんというかヤラセ感が
漂いますね。そうやって考えると、通販番組のカメラは親切になりすぎないほ
うがリアルな製品を見せてもらえる気がしてきました。
 
インターネットのコマースでも、この従来のテレビ手法ではないところをジャ
パネットたかたから学べることが多いのかもしれません。

「店舗がなくても商品をこだわって選べば売れるという確信が生まれました」
http://www.bsfuji.tv/bl/060209.html

という高田明社長の通販が一人勝ちしている理由を今後もさがしてみたいと思い
ます。

KandaNewsNetwork,Inc. http://www.knn.com/
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
45-14 Oyama-cho,Shibuya,Tokyo,Japan151-0065
Phone81-3-5465-6555 Fax81-3-5478-8719

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■NAKED SHORT STORY
火事場泥棒レボリューション

神崎詞音
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ユキは笑っていた。
ニュースを見て大笑いするのは久しぶりだった。
この世の中には、搾取する奴と搾取される奴しかいない。
ユキはそこまでくっきりとした短絡的思考の持ち主ではないつもりだったけれ
ど、テレビの画面の中ではそのあまりにも単純なその愛すべき思考に裏打ちさ
れたような「騙しの逆転劇」が展開されていて、思わず、ユキは笑い転げるし
かなかったのだ。

残虐な殺人事件、企業の不祥事のニュース、既得権益にしがみつくエライ人た
ち、高齢化社会を迎える先の見えないこの国の行方、世界の中でぽつんと取り
残されていくような、あるいはある日突然この小さな島国は世界地図から抹消
されてしまうかのようなアキラメにも似た真実味ある倦怠感、この頃そういう
匂いに溢れた空しいニュースに慣れてきてしまっている。そして、うんざりし
ている。

本当に今の時代、若い人間がワリ食ってるもんなぁ。
ユキはずっとずっとそう考えていた。
ユキ自身はどっちにも属さない中途半端な嫌なジェネレーション。
これからの若者たちの言い分に対して全面的に肩を持つには自分自身は少々年
くってもいるし、この世に満ち溢れるクエスチョンの嵐に蓋をして生きてきた
分、当の若い人間から言わせると、さしずめある種の純粋さを喪失したずるい
オトナの部類に入るのだろう。
かといってレールに乗っかって美味しいトコ取りしてきたおじさん、おじいさ
ん方寄りの思想にも違和感をずっと持ち続けている。
ユキがかつて若い人間だった頃から変わらずに。
ただ、平和で間延びした世の中に流されて生きてきたことも事実で、その疑問
符に対して直感的な野生が働かなくなってしまったまま、心の奥に置き去りに
してきてしまっていた。
それはたぶん、「人と人は争う」ということに、自分自身が正面からぶち当た
ることが少なかった、あるいはそう感じないようにしてきたからかもしれない。

少なくとも今の年寄りよりは長い人生をこれから生きる予定の若者たちに、こ
の国のオトナたちは上手に巧妙に時間をかけてツケを回そうとしてきたのだが、
圧倒的にオトナたちよりも敏感な若者たちは、もうそのことには気づいている
のだ。
ユキは気づくのが遅かったけれど。
今になってようやく実感できるようになってきたけれど。
こみ上げる怒りややりきれなさも、仕事を持つ日常の中にその濃度は薄れ、緩
やかなボディーブローを打たれつづけているうちにその痛みがじわじわと効い
ているかのごとくだが、慢性化したその痛みは「忙しい日々」という鎮静剤に
よって今のところ押さえられているだけで、何も事態は快方には向かってはい
ない。

テレビの向こう側のニュースは、ブラウン管の中だけの物語ではなく、ユキ自
身の肩先に、すぐ傍らに存在しているのだ。
ある大手の流通事業者が外国産牛肉と豚肉を「国産」と偽装して販売していた
らしい。ここまではもう今やユキを含めてすべてのこの国の人にとっては麻痺
したある意味退屈とも言ってしまえるような「日常」のニュースだった。そう、
もうこういうことが日常感覚として驚くことや怒りの対象とはなり得ないくら
いに、感覚が麻痺している。
この調子だと、「実は原発って相当危ないんです、たくさん作っちゃったけど。
後世の人たちで力を合わせてなんとかしてくださいね。儲けさせてもらってあ
りがとう。さようなら」なんて、あとからもう余命いくばくもない原発推進じ
いさんに言われても「さもありなん」なんて素直に納得してしまいそうなくら
いに。

しかし、ユキを大笑いさせたテレビ画面では次の展開があった。
大手流通は神妙な面持ちで記者会見をする。
「問題のすりかえ肉を購入されたお客様にはレシートなしでも返金いたします」
レシートなし、それは消費者の「良心」頼みの、選択事項だったらしい。
まさかまさか、「買ってもいない肉を買ったと申し出る人間なんて、そうはい
やしないだろう」という、自らは良心を金にすりかえてきた事業者の虫のいい
目論見は、見事に、そう、本当に見事に裏切られることになった。

返金開始の当日、販売した店の予想とは裏腹に「レシートを持たない若者たち」
が大挙して押し寄せた。
店は若者たちの「自己申告額」を支払い続けた。
あくる日も、そのあくる日も、若者たちに、おそらくそんな何万円分の肉など
その店で買ったことも食ったこともなさそうな若者たちに、金を払いつづけて、
気づいたら売った偽装肉の売上額の4倍の金をばらまいていた。
「これ、ほんとギャグだわ・・・」
テレビに向かって笑いが止まらない。可笑しくて笑いすぎて涙がでてきた。
ユキはしばらくそうして笑いつづけて泣きつづけていたけれど、その涙が、い
つしか別の種類の涙に変わっていたことに気が付いた。

悲しすぎる・・・。
何が、こんなに自分を悲しくさせるのだろうか?
ユキは見ていたテレビを消して、しばらくボーッとしていた。
悲しくて悔しかった。

おそらく、このニュースを見ながらたいていの人は、金を貰いにいった若者た
ちのことを「はしたない、意地汚い」と言うのだろう。
少し前までのこの国の人たちは、いや、今でもそうだ。「自分だけはお金にき
れいな人間だ」と、思っている人が多いと思う。
こんな平気でタカリみたいな恥かしい真似をするなんて、親の顔が見てみたい、
とか、ブラウン管に英雄顔で映し出されていた若者たちは、最低の人間扱いさ
れる。大勢の、顔の見えない物言わぬ人間たちに。
そんなことをする由もない倫理観を自分は持っている、という自負をテレビを
見ている物言わぬ人間たちに与える材料として、彼らはニュース番組に顔を晒
されていた。

ユキは思った。
たしかに、彼らがしたことは間違っている。間違っている部分がある。
火事場泥棒みたいなものかもしれない。人はそれを卑しいこと、と戒める。
だけど・・・
今や私たちが生きてるこの時代は、もう「火事場」そのものじゃないか。
誰もが生きるために、自分だけがなんとかイイ目に合うために、奪い合ってい
る。誰かが「得る」ことで、誰かが「失なう」。
確信的であろうと、自覚がなかろうと、事実そうなのだ。
みんなで、一人残らずみんなでハッピー、にはなれない。それは幻想だ。今も、
昔も。
そんな火事場の中で、彼らが最大限思いついたなるべく人を傷つけたりしない
で済む「列に並ぶだけ」の不労所得を責める権利なんて、実は誰にもないはず
なのだ。

だけど、もう少し。
涙を拭いながら、ユキは溜息をついて、高層階の部屋の窓の外を見下ろした。
幹線道路を流れる車のヘッドライトが光の河に見える。
そろそろ買い物に出かけよう。
都心に移り住む人は年々増え続けて、ユキの住んでいるこのビジネス街にも、
生活者の増加を見越した少し大きめのスーパーができた。
デパート地下の惣菜ばかりでは、やはり飽きがくるので、ユキは最近はもっぱ
らスーパーに出かけて買い物をする。夜11時まで営業している店は、夜遅い時
間帯は仕事帰りのサラリーマンの姿も多い。
フリーランスで基本的には自宅で仕事をしているユキにとって、生活臭のない
都心の街は居心地が良く、もう7年も住んでいる。

だけど、もう少し。
部屋を出てエレベーターのボタンを押しながら、ユキは考える。
もう少し彼らにはかっこいい詐欺師を目指して欲しいのに。
2万、3万とか、ちゃちなおこずかい稼ぎじゃなくて、誰も思いつかないような
大胆さで騙された側が言葉を失うような、華やかな海賊に。
「心を奪われること」を、わりと人は嫌わないのだから。心をわしづかみにし
ていくような、爽快な窃盗団。
大変な時代に生きている私たちは、あまりにも鈍感になりすぎているから、そ
して小心すぎるから、若い人たちには鈍いオトナたちをもっと震え上がらせる
ような狡猾な、そして純粋な心泥棒になって欲しいんだ、きっと。

エレベーターが18階で止まった。
この社会の中で、いつかドロップアウトする日がくるかもしれない現実。
ユキの手の中には、その可能性ももちろんあるし、そうでない可能性もあり、
大方の人は誰しも「自分はそうならない」ことを前提に生きていく。
エレベーターに乗り込んだユキは地上へ向かうボタンを押し、壁にもたれた。
「仕方がない」って言葉を覚えた時から、もう若者ではない自分を自覚した自
分がそこにいた。

でも。ユキは小さく微笑む。
火事場泥棒か。最低だけど、欲望を綺麗な言葉でラッピングして何食わぬ顔で
自分は何もしないで制度の尻馬に乗っかって権利だけ主張するような、自分が
生きていること得ていることそのものが誰かを犠牲にしていることがある可能
性にすら気づけない人間よりは、たぶんマシ。
でも「泥棒だけど誰々よりはマシ」って台詞吐いちゃうと、もうその時点でカ
ッコ悪いな、なんとなく。
比べることになんか、なんの意味もない。
エレベーターが1階に到着した。マンションの外に出る。
人々が行き交う雑踏の中に、ユキは踊るように滑り出した。


++++++++実際に9月の終わりにあった「偽装肉・返金額売上金突破」
++++++++事件、ニュースなどでご覧になられた方も多いことと思いま
++++++++す。「恥を知る」という言葉が年々薄れていく昨今ですが、
++++++++そもそも、誰しもが「紛れもなく一点の曇りもなく恥かしく
++++++++ない自分」であったことなんて、人類の歴史の中で、いっと
++++++++きでもあったのであろうか? と、感じ入りました。

【神崎詞音】 http://210.150.171.169/droo-d/-sion/
作詞家。露崎春女(現:Lyrico)KAZAMIなどの実力派ディーヴァから、アニメ、
ゲーム音楽まで、多岐ジャンルに渡り作品を提供。

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■イベント案内
アドビとモリサワの次世代パブリッシングイベント「Next Stage Seminar II」
http://www.adobe.co.jp/events/main.html
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アドビ システムズとモリサワは、東京および大阪で、Adobe InDesign 2.0 日
本語版とMORISAWA OpenTypeフォントによる次世代パブリッシングを紹介する
ユーザーベント「Next Stage Seminar II」を実施する。受講料は無料。各会
場定員500名、定員になり次第締切。

・大阪
日時 10月22日(火)13:10~
会場 グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)
・東京
日時 10月29日(火)13:10~
会場 ラフォーレミュージアム六本木

主な内容
・なぜOpenTypeフォントなのか? ~導入のメリットとその運用方法~
モリサワ 中村信昭
・InDesign先進ユーザー事例に見るワークフローの分析 事例各会場2例
アドビ システムズ 森脇明夫
・MacOSXv10.2とXserveがもたらす次世代パブリッシング
アップルコンピュータ 山崎茂樹
・モリサワの提案する最新パブリッシングソリューション
モリサワ 営業三部 向山喜久

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■イベント案内
東京国際映画祭26日にスタート CG映像祭、山本容子の青春映画館を開催
http://www.tiff-jp.net/
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東京国際CG映像祭
日時 10月28日(月)~30日(水)
会場 有楽町読売ホール
料金 一般全席自由前売り1000円、当日1200円
   1日通し券1500円、3日間通し券4500円 前売りのみ(チケットぴあ)

・10月28日(月) ハリウッド特集 "Hollywood special"
フルCGによる長編アニメーション映画として、高い技術力のみならず、エンタ
ーテイメント性やキャラクターの魅力によって多くの観客を惹きつけた3作品
を上映。上映後のティーチインでは制作に携わったゲストがそのメイキングを
一部公開。「モンスターズ・インク」「シュレック」「アイス・エイジ」

・10月29日(火)ハリウッド特集 "Hollywood special"
米国ハリウッド映画を支えるCGプロダクションの代表者に、それぞれの設立の
経緯、歴代の短編作品、代表作における制作秘話などについて映像を交えなが
ら語ってもらうと同時に、最近の制作現場の状況や今後求められる表現や技術、
クリエイターの資質などについてシンポジウムで討論する。

・10月30日(水)ゲーム特集 "Game special"
日本を代表するゲーム会社から、代表するクリエイターをゲストに迎えてのビ
ジュアル・プレゼンテーションを行なってもらう。携わった作品のメイキング
映像を交えての製作秘話、技術表現はもちろん、開発中の新作についても。
「ナムコの世界」「セガの世界」「カプコンの世界」

●第15回東京国際映画祭2002<山本容子の青春映画館>
銅版画家・山本容子さんに、銅版画の世界を通して映画の魅力を多くの人に伝
えてもらうために実現した企画。今回は特に映画をテーマとした作品のみを集
め約60点を展示する。公式カタログの装丁も山本容子さんの作品である。
会期 10月26日(土)~11月4日(月)10:00~19:30
会場 渋谷Bunkamura Gallery 入場無料

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■編集後記(10/7)
・「壬生義士伝」を読んだ。浅田次郎には警戒していたが、やはり不覚にもは
まってしまい、あざとさには辟易しながらも感動した。最初の方ではなんとも
いやなヤツが主役かいト思ったが、構成の妙で、次第に吉村貫一郎に感情移入
させられた。正月のテレビ映画には泣かされたという反応が多かったようだが、
映画も東京国際映画祭で公開される。主役は中井貴一という花のなさではピカ
イチ(?)の役者だから、ピッタリ吉村貫一郎だ。でも、あまり見たくない映
画だなあ。「北京原人の逆襲」なら見てもいいが。東京国際CG映像祭のフルCG
アニメ3本立てで1000円というのは超おトク。行ってみるか。    (柴田)

・ドコモが10月1日から迷惑メールを排除してくれるというので、ドメイン指
定による受信規制を解除した。ところがである。毎日、ちゃ~んと未承諾広告
は届く。「未承諾広告※」というサブジェクトの規制なのだが、「 未承諾広
告※」「末承諾広告※」「未承諾広告*」「未承諾広告 ※」「※未承諾広告」
「未 承 諾 広 告 ※」などで業者は送付してくる。それらはブロックされな
いので、意味ないのである。頼むよドコモ。とほほである。 (hammer.mule)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/meiwaku/pop10.html  告知
http://www.nttdocomo.co.jp/info/f/meiwaku.html  迷惑メール規制機能
http://www.dekyo.or.jp/soudan/meiwakuform.html  チクリ
http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm  財団法人日本データ通信協会


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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
アシスト    島田敬子 

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