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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1189 2002/10/31.Thu.発行
< http://www.dgcr.com/
> 1998/04/13創刊 前号の発行部数 21559部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら < http://www.dgcr.com/regist/index.html
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<旧勢力と呼ばれる一団>
■Powerbook Publishing Project ~ (29)
Santa8的・ファイルメーカーPro実践導入ガイド (4)
8月サンタ
■笑わない魚
中年はヨイか
永吉克之
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1189 2002/10/31.Thu.発行
< http://www.dgcr.com/
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<旧勢力と呼ばれる一団>
■Powerbook Publishing Project ~ (29)
Santa8的・ファイルメーカーPro実践導入ガイド (4)
8月サンタ
■笑わない魚
中年はヨイか
永吉克之
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■Powerbook Publishing Project ~ (29)
Santa8的・ファイルメーカーPro実践導入ガイド (4)
8月サンタ
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●【いきなり余談】福野礼一郎さんがまたやったぞ!
先月、とうとう自動車雑誌「カーグラフィック」での名連載「クルマはかくして作られる」が終わってしまった。こんな凄い記事、福野礼一郎以外に誰も書けない。2002年現在世界最強の自動車メーカー、トヨタのクルマづくりを支える現場の人たちを、真正面から取材して二年、毎月末はその記事の迫力に、息が止まるような思いをさせられてきた。
私と同じくむさぼるように読んでいた、クルマづくりの現場にいる人々(例えばメルセデス・ベンツの本社の人々も含めて)も同じ気持ちだっただろう。それくらい、毎回胸が高鳴るスリリングな連載だった。読み終えると、まるで自分のことのように、とても誇らしい気持ちになった。
終わってしまうのはつらいけど、恐らく年内に出る単行本「クルマはかくして作られる2」が楽しみである。どこから読んでも、ざっと眺めても、気合いを入れて読んでも、繰り返して読んでも楽しい、素晴らしい本になるはずだ。現在刊行されている「クルマはかくして作られる」がそんな本なのだ。一部の人だけが読むのはもったいない。
・「クルマはかくして作られる」
福野礼一郎著 二玄社刊 A4サイズ \2200 ISBN : 4544910021
※アマゾンには9件のレビューが載ってます。
http://www.amazon.co.jp/
すでに世評の高い人の、過去の傑作を読むのもいいけれど、福野さんは「今」の人である。今、目の前で同じ時間を共有し、今まさに傑作を書いている今の人である。絶対、リアルタイムで目撃するべきだ。しかもこの人は、ネットに進出しない宣言をしているし、今から紹介する毎月福野氏の特集が読める月刊誌「くるまにあ」は、バックナンバーが数ヶ月で完売、傑作号はネットオークションで高騰している始末である。
そう、連載がひとつ終わってヒマになったのか、発売されたばかりの自動車雑誌「くるまにあ」の12月号で、福野氏はまた暴走しているのだ。「クルマの出てこないクルマ談義」という特集で、とりあえず巻頭から「旧ソ連の戦闘機、スホーイ15のカタチの謎」で10ページである。クルマの雑誌でこんな馬鹿な企画、聞いたことも見たこともない。
その他ロズウェル事件(全員が嘘を付いていたわけでもデタラメを証言したわけでもないのに、世紀のデマが生まれたという話)里谷多英、空間と運動、字面を見ただけでは何の事やら、さっぱり解らないと思うが、「くるまにあ」、コンビニで売ってる雑誌なので、是非一度見てみてください。福野氏の美麗なイラスト見るだけでもアリですぜ!
●ファイルメーカーPro、そろそろ揃ってきた紹介記事
ファイルメーカーPro6の、10月初旬の発売以来、各雑誌でも少しづつ紹介記事を目にするようになった。少し悲しいのはAdobeのPhotoshopのように、数ヶ月に渡り特集されるとか、雑誌付録でまるごとマニュアルが付いてきたりはしないこと。話題で言えばPhotoshop以上に、十分引っ張れるネタがあるのに、勿体ないと思う。しかしファイルメーカーProを大特集して、その雑誌の売上が上がるという保証もないだろうな。上記の「くるまにあ」みたいな冒険など、今のパソコン誌では難しいことだろう。
もうひとつ、雑誌の、例えば1ページの限られた文字数の中で、データベースソフトを解説することは、本当に難しいのだと思う。多くは以前からのユーザに対して、どこが改良されたか、乗り換える価値があるかどうかのアナウンスになってしまったり、漠然としたデータベースソフトの「説明」になってしまっている。
とこう書いているこの記事も、書き始めたはいいが、正直毎週どう切っていいのか判らず、手探りで書いている状態だ。判っているのはただ一つ、ファイルメーカーが「もっと多くの、幅広い人に使われてもいいソフト」だということ。
というわけで、今週もファイルメーカーを取り上げます。
★ファイルメーカーPro Ver6 (体験版がダウンロード出来るよ)
http://www.filemaker.co.jp/products/fmp6_home.html
●「急に難しくなるソフト」の代表格
誰に聞いても、「う~ん、凄いんだろうけど、使いこなすのは難しいんだよな」と良く言われるソフトウェアである。前回書いたように、住所録をつくり、カスタマイズする位なら中学生にでも出来る(と書くと中学生に失礼だけど)。というか「ほとんどマニュアルを読まなくても出来る」。実はパソコンユーザの大半は、マニュアルなど、まともに読まない層なので、ここまでの利用に留まっている人も多い。
しかし「見た目のカスタマイズ」だけで、十分スタイリッシュなインターフェイスの構築も可能だ。私が今まで行った企業導入先で、ファイルメーカーを触る実際の担当者は偶然、全員若い元気な女性だった。彼女たちに言わせると、「見た目が可愛くないソフトはやる気が失せる」そうである。これをワガママと考えてはいけない。だから方法さえ教えておけば、毎回訪問する度に、ボタンの色や配置などが、使いやすく変わっていたりするのである。こんなデータベースソフト、他にあるだろうか。
他にもデザイン事務所などの、センスを売り物にする会社であれば、普段使いの機器のインターフェイス全般に、気を配るのは当然だろう。私がいつも導入すればいいのに、と感じるのは美容室やブティックだ。顧客管理が命の商売で、ハイセンスなデータベースの操作画面なら店の雰囲気も違ってくるだろう。そんな細かい部分でファイルメーカーはとても柔軟だ。ここまででも、市販の「年賀状作成ソフト」以上の活躍は十分に出来る。
●ステップを踏んでいく
その先が「関数」「リレーション」「スクリプト」である。これは「カンタン」とは、とても言えない。プログラミングやデータベースの素養がある人は例外だが、デジクリ読者の多くは高校あたりで数学から脱落した(失礼)文系の人々が多いのではないかと想定している。動作の理屈になじめない人は多いと思う。
しかし今、デジタルに関わる多くの仕事は、絵や文を書き、画面上でレイアウトするだけに終わらない。Webデザインの分野では否応なくHTMLやcgiに触れなくてはならないし、あらゆるコンテンツがネットに繋がったサーバから提供される時代がもうすぐ来る以上、ネットワークの知識も持たないわけにはいかないだろう。実際このような時代になって初めて、自分がプログラマーの素養を持っていることを発見したデザイナーもいるし、その逆もある。
尻込みせずに、触れてもらいたいと思う。ひとつひとつステップを踏んでいけば、確実に手応えがあるし、覚えた分だけ、確実に役に立つからだ。(私など、ほんのわずかな覚えた知識で食べているようなものだ)デザイン畑の人材が、もっとデータベースのジャンルに入っていけば、今までなかったような面白いものが生まれるんじゃないかと思っている。
●スクリプトは面白いぞ
前回は「フィールド」と「関数」、「リレーション」について書いたので、今回は「スクリプト」についてざっとお話ししたい。
ファイルメーカーのスクリプトは、データベースの動作を自動化するツールである。Excelで言えばマクロにあたる。MacintoshではAppleScriptである。一つの結果を出すために行う、複数の頻雑な操作を、スクリプトで一つにまとめ、実行できる。あるいは、あるフィールドにデータが入力された時点で、自動的にスクリプトを実行させ、結果を導き出すことが出来る。
複数のデータベースをスクリプトで連携して繋ぐことが出来る。だからベタで単純なデータベースの組み合わせから、あっと驚く複雑な処理が可能になる。スクリプトの面白さは、プログラムを全くやったことがない人にも解りやすい記述のスタイルである。最初は単純なものから、そしてその組み合わせでずんずん拡張していけるので、とても入り込みやすい。
また、他の人がつくったスクリプトを借りたりすることもカンタンだ。ネット上には便利なスクリプトを作って配布してくれている、有り難いサイトも沢山ある。ファイルメーカーのユーザーには温かい人が多く、「知恵の共有」という雰囲気が感じられる。いろいろ検索してみてほしい。
だが「関数」と「スクリプト」の使い分けが、このたぐいのソフトを初めて使う人には、とても解りにくい。ここを気を付けて欲しい。関数でうまく処理できず、スクリプトであっさり解決したり、その逆も良くある。こればっかりは実際に、いろいろ試してみて下さい。
●その先のソリューション
フィールド、関数、リレーション、スクリプトの組み合わせで、ファイルメーカーは無限と言える道具に化ける。これは公式サイトに豊富な事例が紹介されているので、見て欲しい。特にSOHOスタイルで働いている人なら、とても参考になるはずだ。どんな大企業の導入例でも、採用されているファイルメーカーProというソフト自体は、同じものなのである。
http://www.filemaker.co.jp/solutions/customer_stories.html
しかし正直申し上げると、上記のサイトの情報も、「かゆい所に手を届かせる」このソフトの、一番いい部分を伝えているとは言い難い。もっと具体的な活用状況、「どんなふうに使っているのか」を突っ込んでいただきたいのだが、対象企業にとっては基幹業務の、手の内を見せてしまうことにつながるから、なかなか難しいんだろうな。またいい事例があればご紹介したい。
●ファイルメーカーPro関連のお薦め本 その1
・ファイルメーカーPro5 パーフェクトマニュアル for Macintosh
野村おさむ 山崎悠 富山学 著
アスキー刊 \3200 ISBN : 4756134106
参考書はいろいろ買ったが、使い始めて最初の時点で一番、参考になったのがこの本だ。特に中盤の「リレーション設計の考え方」は、丁寧に作業工程が書かれているので、白紙の状態から、落ちこぼれずになんとか基本の販売管理DBが構築出来た。実際に自分で手を動かして作ってみるほど、いい勉強の方法はない。ソフトを買って最初の一冊として、お薦め。
(Ver5対応だが、Ver6まで、そしてWindowsでも使えます)
次回はファイルメーカーのデータ共有効果について、そしてお役立ち本やお役立ちサイトの特集で行きたいけれど、もしかしてOS Xのお話になるかも。
ではまた来週!
【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する34歳 santa@londontown.to
・村上春樹さんの「海辺のカフカ」が、たったの58万部。がっかり。ハリー・ポッターが早朝から販売されたりして話題になってるが、今までそんな売り方さえしてこなかった書店界の方が変なのだ。田舎だったらすぐに「あの本屋は抜け駆けをして売ろうとしている、けしからん」という同業者のチクリが入るんだろうな。なんか読書の秋、なんて言葉すら口にしたくなくなってきた。
・晩秋というより初冬になって来ましたね。というわけでクリスマス・アルバムを聴き始めてます。マンハッタン・トランスファーで " Snow fall "。年末来日するようで、約10年ぶりに(前回は大阪城ホールだったな)行ってみようと思ってます。
・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
・デジクリサイトの「デジクリ・スターバックス友の会」
http://www.dgcr.com/
▼「MacWIRE Express」もよろしく。今回は「ギャラ」の話を書いてみました。
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0210/15/nj00_digicre.html
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■笑わない魚
中年はヨイか
永吉克之
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私は1956年3月22日19時40分生まれの、46歳。ついでにいうと、牡羊座のA型で、申年である。要するに、一般にいわれるところの中年だといいたいのである。
私は自分が46歳の中年であることを誇ってはばからない。
年齢を聞かれると、よく「ん~、大台に乗ったね」とか「今年は年男だよ」とか「四捨五入すると40になっちまうよ」とかなんとかいって、気のきいた返答をしているつもりの人類がいるが、そんな言いまわしは聞き飽きた。
どうせ遠回しにいうのなら、論語を引用して、※「不惑の年代は終わって、天命を知る年代になったよ、はは」くらいのことは言えるようなオッサンになりたいものだ。
※論語「子曰く、われ十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る(以下略)」より。
私なんか、年齢を隠すどころか、聞かれもしないのに歳を明かすことにしている。どうも天の邪鬼の遺伝子を持っているようで、年齢を隠す、遠回しにいう、あるいは実年齢より若くいう、という風潮に逆らいたくなるのだ。時々、ヤケクソで実年齢よりも多くいうことがあるくらいだが。これはやり過ぎである。
■
私は、面識がなく、メールでしか会話のしようがない相手には、こちらがどんな人間かイメージしやすいように、最低でも年齢、性別、職業、趣味、宗教、預金高、血圧、前科、避妊法などは始めに伝えるようにしている。
小説でいうところの人物造形というやつである。
「メル友ならばともかく、仕事に年齢も性別も血圧も関係ないワ」という議論もあろうが、これには賛同しかねる。仮にメールのみのやり取りで打ち合わせができたとしても、人間という感情の動物同士のやり取りである。自分が、どんな様子の人間なのかイメージできる手がかりを、相手に示すのが気配りというものだ。性別は名前で大抵分るから、人物造形で次に大切なのは年齢である。
年齢が近いということが分るだけで親近感が湧く場合もあり、例えば、音楽の趣味が似ている場合も多い。仕事の話を脇に置いて「え、ではあなたも日本武道館のディープ・パープルの来日公演を観にいかれたんですか」てな話題になって盛り上がり、担当者に気に入られ、外注スタッフだったのが、一挙にクライアントの企業の専務取締役に抜擢されるということも、なきにしもあらずとは必ずしもいえないということを否定できないとはいえないこともない。
また、年齢とは直接の関係はないが、「避妊は、ピルと荻野式とコンドームと避妊リングを併用してる」ということを先方が知れば「避妊のみならずエイズの感染防止にも貢献している。堅実な人だ」ということで、代表取締役に抜擢される可能性もあるが、私の知る限り、それが実現した例はない。
■
だいたい年齢を伏せるのは女性が多い。例えば女性クリエーターの経歴を見ると生年が書いていないことがあるが、これについて知り合いの女性デザイナーに聞いてみたことがある。
それによると、女性の場合、すでに一定の評価を得ているクリエーターはともかく、無名だったりすると、年齢による先入観念がクリエーターとしての評価に影響を及ぼす可能性があるから、とのことであった。
まあこういう傾向は、特にクリエーターの場合、なくなりつつあるあるようだが、それだけではあるまい。われわれは、年をとることに対する抵抗感、つまり新しいものから取り残されていく不安、体力の低下、容貌の劣化、というネガティブな面ばかりに目を向けやすい。年をとることのメリットを忘れている。
●中年の優れた点。
・そこそこ経験を積んで技術や知識があるうえに、まだ徹夜に耐えられるくらいの体力がある。
・創造において、エピゴーネンになりにくい。というのは、若いクリエーターたちは見聞が狭いことが多く、影響を受けやすいこともあって、自分としては新しいことをしているつもりでも、先達が既にやり尽くしたようなことをしていたりすることがある。
それに対して、中年のクリエーターたちは、多くの作品や作家に接してきているはずなので、そういう過ちは犯しにくい。ただし、中年くらいになると自分の作品のスタイルが出来上がっている場合があるので、いつまでも自己模倣を繰り返す可能性もある。
・腹が出たり、髪が薄くなったり、シワやシミが目立ってきたりして、今さら異性にモテようとは思わなくなるので、自分の目指すものに集中できる。
・しかし若年層より経済力がある場合が多いので、懐目当ての若者にモテる。
・部分的に生えた白髪が渋い。
■
この数年、テレビCMで、60年代70年代にヒットしたポップスやロックがバックに流れているのをよく聞く。ちょっと思い出しただけでも、R.ストーンズ「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」、D.パープル「ブラック・ナイト」、D.アンド・ドミノス「レイラ」、K.クリムゾン「21世紀の精神異常者」、モンキーズ「アイム・ア・ビリーバー」、J.ヘンドリックス「紫の煙」、T.ドッグ・ナイト「喜びの世界」などがある。カバーバージョンもあるが、私くらいの世代の人間が思春期、青年期に刷り込まれた曲ばかりだ。
われらの世代のヒット曲は不滅だ、黄金の50年代生まれ万歳! なんていってると進歩が止まり、旧勢力と呼ばれる一団になってしまうのだ。いかんいかん。
<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/013elp.html
【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
事情があって、別段いきたいわけでもないのに、USJ(ユニバーサルスタジオ・ジャパン)にいってきた。私は「長時間並んで待つ」というのが、カマキリの次に嫌いなのだが、つきあいもあるので『E.T』などのアトラクションに1時間ほど並んで、ぶつくさいいながら待った。平日(金曜日)でこれなのだから、日祭日のUSJは、定めし阿鼻叫喚の巷と化していることであろう。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/
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■編集後記(10/31)
・さいきん文字が下手になった。著しく下手になった。毎朝新聞を読むとき、気になる本の情報などをメモしているが、後で読み返すと判読できないくらいきたない。はじめはていねいに書こうと努めているがすぐに殴り書きになってしまう。かつては文字はうまかったトいうか、味のある読みやすい文字が書けた。勤め人時代には書き文字の個人新聞などつくっていたくらいだ。ワープロ、パソコンとキーボードを使うようになって、手書きすることが少なくなった。そのうちキーボードを使わないと文章が書けなくなった。紙と鉛筆だけで企画書なんかいくらでもひねりだし、雑文、駄文がすいすい書けていたのは10年以上前のことだ。今では、ひまな会議やハズレのセミナーに参加したときなど、その時間をつかって出版企画を1本つくってみようかなどと思うが、なにも頭に浮かんでこない。キーボードを使って画面に向かわないと、なにも発想もできないようになってしまった。これってある種の依存症?(柴田)
・私もパソコンに触るようになってから、めちゃくちゃ下手になりましたな。指と頭が分離してるのですわ。「わ」はキーひとつなのに、手で書くときにはワンテンポ遅れるので、それが頭には理解できず、手を無理矢理キースピードに合わせようとして、「わ」の二画目くらいから、くしゃくしゃと。キースピードと手書きスピードを同じにしようとして、手がついてこれず殴り書きに。打ち合わせでのメモとりの時、相手にメモを覗かれる時が困るんですわ。/歳は言えない。謎のほうがいいじゃないですかっ(違う…)。女は年齢を重ねて得することなんてありゃしませんぜ。女に歳を公開させたいなら、女子高生にきゃあきゃあ言ったり、援助交際したい人たちを減らし、女の皺やたるみを愛せる熟女マニアを増やしてください。キョンキョンっ、私も錆びない人と言われたいぜ、上がりまーす、と言いたいぜ。私の場合、年齢に合う頭の中を構築するのに必死って気もするが。幼い(つまりバカ)のね~。(hammer.mule)
<応募受付中のプレゼント>
「Adobe Photoshop7.0 プロフェッショナル カラーマネージメント・レタッチ・出力講座」 詳細は1174号。
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編集長 柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク 濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
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●【いきなり余談】福野礼一郎さんがまたやったぞ!
先月、とうとう自動車雑誌「カーグラフィック」での名連載「クルマはかくして作られる」が終わってしまった。こんな凄い記事、福野礼一郎以外に誰も書けない。2002年現在世界最強の自動車メーカー、トヨタのクルマづくりを支える現場の人たちを、真正面から取材して二年、毎月末はその記事の迫力に、息が止まるような思いをさせられてきた。
私と同じくむさぼるように読んでいた、クルマづくりの現場にいる人々(例えばメルセデス・ベンツの本社の人々も含めて)も同じ気持ちだっただろう。それくらい、毎回胸が高鳴るスリリングな連載だった。読み終えると、まるで自分のことのように、とても誇らしい気持ちになった。
終わってしまうのはつらいけど、恐らく年内に出る単行本「クルマはかくして作られる2」が楽しみである。どこから読んでも、ざっと眺めても、気合いを入れて読んでも、繰り返して読んでも楽しい、素晴らしい本になるはずだ。現在刊行されている「クルマはかくして作られる」がそんな本なのだ。一部の人だけが読むのはもったいない。
・「クルマはかくして作られる」
福野礼一郎著 二玄社刊 A4サイズ \2200 ISBN : 4544910021
※アマゾンには9件のレビューが載ってます。
http://www.amazon.co.jp/
すでに世評の高い人の、過去の傑作を読むのもいいけれど、福野さんは「今」の人である。今、目の前で同じ時間を共有し、今まさに傑作を書いている今の人である。絶対、リアルタイムで目撃するべきだ。しかもこの人は、ネットに進出しない宣言をしているし、今から紹介する毎月福野氏の特集が読める月刊誌「くるまにあ」は、バックナンバーが数ヶ月で完売、傑作号はネットオークションで高騰している始末である。
そう、連載がひとつ終わってヒマになったのか、発売されたばかりの自動車雑誌「くるまにあ」の12月号で、福野氏はまた暴走しているのだ。「クルマの出てこないクルマ談義」という特集で、とりあえず巻頭から「旧ソ連の戦闘機、スホーイ15のカタチの謎」で10ページである。クルマの雑誌でこんな馬鹿な企画、聞いたことも見たこともない。
その他ロズウェル事件(全員が嘘を付いていたわけでもデタラメを証言したわけでもないのに、世紀のデマが生まれたという話)里谷多英、空間と運動、字面を見ただけでは何の事やら、さっぱり解らないと思うが、「くるまにあ」、コンビニで売ってる雑誌なので、是非一度見てみてください。福野氏の美麗なイラスト見るだけでもアリですぜ!
●ファイルメーカーPro、そろそろ揃ってきた紹介記事
ファイルメーカーPro6の、10月初旬の発売以来、各雑誌でも少しづつ紹介記事を目にするようになった。少し悲しいのはAdobeのPhotoshopのように、数ヶ月に渡り特集されるとか、雑誌付録でまるごとマニュアルが付いてきたりはしないこと。話題で言えばPhotoshop以上に、十分引っ張れるネタがあるのに、勿体ないと思う。しかしファイルメーカーProを大特集して、その雑誌の売上が上がるという保証もないだろうな。上記の「くるまにあ」みたいな冒険など、今のパソコン誌では難しいことだろう。
もうひとつ、雑誌の、例えば1ページの限られた文字数の中で、データベースソフトを解説することは、本当に難しいのだと思う。多くは以前からのユーザに対して、どこが改良されたか、乗り換える価値があるかどうかのアナウンスになってしまったり、漠然としたデータベースソフトの「説明」になってしまっている。
とこう書いているこの記事も、書き始めたはいいが、正直毎週どう切っていいのか判らず、手探りで書いている状態だ。判っているのはただ一つ、ファイルメーカーが「もっと多くの、幅広い人に使われてもいいソフト」だということ。
というわけで、今週もファイルメーカーを取り上げます。
★ファイルメーカーPro Ver6 (体験版がダウンロード出来るよ)
http://www.filemaker.co.jp/products/fmp6_home.html
●「急に難しくなるソフト」の代表格
誰に聞いても、「う~ん、凄いんだろうけど、使いこなすのは難しいんだよな」と良く言われるソフトウェアである。前回書いたように、住所録をつくり、カスタマイズする位なら中学生にでも出来る(と書くと中学生に失礼だけど)。というか「ほとんどマニュアルを読まなくても出来る」。実はパソコンユーザの大半は、マニュアルなど、まともに読まない層なので、ここまでの利用に留まっている人も多い。
しかし「見た目のカスタマイズ」だけで、十分スタイリッシュなインターフェイスの構築も可能だ。私が今まで行った企業導入先で、ファイルメーカーを触る実際の担当者は偶然、全員若い元気な女性だった。彼女たちに言わせると、「見た目が可愛くないソフトはやる気が失せる」そうである。これをワガママと考えてはいけない。だから方法さえ教えておけば、毎回訪問する度に、ボタンの色や配置などが、使いやすく変わっていたりするのである。こんなデータベースソフト、他にあるだろうか。
他にもデザイン事務所などの、センスを売り物にする会社であれば、普段使いの機器のインターフェイス全般に、気を配るのは当然だろう。私がいつも導入すればいいのに、と感じるのは美容室やブティックだ。顧客管理が命の商売で、ハイセンスなデータベースの操作画面なら店の雰囲気も違ってくるだろう。そんな細かい部分でファイルメーカーはとても柔軟だ。ここまででも、市販の「年賀状作成ソフト」以上の活躍は十分に出来る。
●ステップを踏んでいく
その先が「関数」「リレーション」「スクリプト」である。これは「カンタン」とは、とても言えない。プログラミングやデータベースの素養がある人は例外だが、デジクリ読者の多くは高校あたりで数学から脱落した(失礼)文系の人々が多いのではないかと想定している。動作の理屈になじめない人は多いと思う。
しかし今、デジタルに関わる多くの仕事は、絵や文を書き、画面上でレイアウトするだけに終わらない。Webデザインの分野では否応なくHTMLやcgiに触れなくてはならないし、あらゆるコンテンツがネットに繋がったサーバから提供される時代がもうすぐ来る以上、ネットワークの知識も持たないわけにはいかないだろう。実際このような時代になって初めて、自分がプログラマーの素養を持っていることを発見したデザイナーもいるし、その逆もある。
尻込みせずに、触れてもらいたいと思う。ひとつひとつステップを踏んでいけば、確実に手応えがあるし、覚えた分だけ、確実に役に立つからだ。(私など、ほんのわずかな覚えた知識で食べているようなものだ)デザイン畑の人材が、もっとデータベースのジャンルに入っていけば、今までなかったような面白いものが生まれるんじゃないかと思っている。
●スクリプトは面白いぞ
前回は「フィールド」と「関数」、「リレーション」について書いたので、今回は「スクリプト」についてざっとお話ししたい。
ファイルメーカーのスクリプトは、データベースの動作を自動化するツールである。Excelで言えばマクロにあたる。MacintoshではAppleScriptである。一つの結果を出すために行う、複数の頻雑な操作を、スクリプトで一つにまとめ、実行できる。あるいは、あるフィールドにデータが入力された時点で、自動的にスクリプトを実行させ、結果を導き出すことが出来る。
複数のデータベースをスクリプトで連携して繋ぐことが出来る。だからベタで単純なデータベースの組み合わせから、あっと驚く複雑な処理が可能になる。スクリプトの面白さは、プログラムを全くやったことがない人にも解りやすい記述のスタイルである。最初は単純なものから、そしてその組み合わせでずんずん拡張していけるので、とても入り込みやすい。
また、他の人がつくったスクリプトを借りたりすることもカンタンだ。ネット上には便利なスクリプトを作って配布してくれている、有り難いサイトも沢山ある。ファイルメーカーのユーザーには温かい人が多く、「知恵の共有」という雰囲気が感じられる。いろいろ検索してみてほしい。
だが「関数」と「スクリプト」の使い分けが、このたぐいのソフトを初めて使う人には、とても解りにくい。ここを気を付けて欲しい。関数でうまく処理できず、スクリプトであっさり解決したり、その逆も良くある。こればっかりは実際に、いろいろ試してみて下さい。
●その先のソリューション
フィールド、関数、リレーション、スクリプトの組み合わせで、ファイルメーカーは無限と言える道具に化ける。これは公式サイトに豊富な事例が紹介されているので、見て欲しい。特にSOHOスタイルで働いている人なら、とても参考になるはずだ。どんな大企業の導入例でも、採用されているファイルメーカーProというソフト自体は、同じものなのである。
http://www.filemaker.co.jp/solutions/customer_stories.html
しかし正直申し上げると、上記のサイトの情報も、「かゆい所に手を届かせる」このソフトの、一番いい部分を伝えているとは言い難い。もっと具体的な活用状況、「どんなふうに使っているのか」を突っ込んでいただきたいのだが、対象企業にとっては基幹業務の、手の内を見せてしまうことにつながるから、なかなか難しいんだろうな。またいい事例があればご紹介したい。
●ファイルメーカーPro関連のお薦め本 その1
・ファイルメーカーPro5 パーフェクトマニュアル for Macintosh
野村おさむ 山崎悠 富山学 著
アスキー刊 \3200 ISBN : 4756134106
参考書はいろいろ買ったが、使い始めて最初の時点で一番、参考になったのがこの本だ。特に中盤の「リレーション設計の考え方」は、丁寧に作業工程が書かれているので、白紙の状態から、落ちこぼれずになんとか基本の販売管理DBが構築出来た。実際に自分で手を動かして作ってみるほど、いい勉強の方法はない。ソフトを買って最初の一冊として、お薦め。
(Ver5対応だが、Ver6まで、そしてWindowsでも使えます)
次回はファイルメーカーのデータ共有効果について、そしてお役立ち本やお役立ちサイトの特集で行きたいけれど、もしかしてOS Xのお話になるかも。
ではまた来週!
【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する34歳 santa@londontown.to
・村上春樹さんの「海辺のカフカ」が、たったの58万部。がっかり。ハリー・ポッターが早朝から販売されたりして話題になってるが、今までそんな売り方さえしてこなかった書店界の方が変なのだ。田舎だったらすぐに「あの本屋は抜け駆けをして売ろうとしている、けしからん」という同業者のチクリが入るんだろうな。なんか読書の秋、なんて言葉すら口にしたくなくなってきた。
・晩秋というより初冬になって来ましたね。というわけでクリスマス・アルバムを聴き始めてます。マンハッタン・トランスファーで " Snow fall "。年末来日するようで、約10年ぶりに(前回は大阪城ホールだったな)行ってみようと思ってます。
・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
・デジクリサイトの「デジクリ・スターバックス友の会」
http://www.dgcr.com/
▼「MacWIRE Express」もよろしく。今回は「ギャラ」の話を書いてみました。
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0210/15/nj00_digicre.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■笑わない魚
中年はヨイか
永吉克之
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私は1956年3月22日19時40分生まれの、46歳。ついでにいうと、牡羊座のA型で、申年である。要するに、一般にいわれるところの中年だといいたいのである。
私は自分が46歳の中年であることを誇ってはばからない。
年齢を聞かれると、よく「ん~、大台に乗ったね」とか「今年は年男だよ」とか「四捨五入すると40になっちまうよ」とかなんとかいって、気のきいた返答をしているつもりの人類がいるが、そんな言いまわしは聞き飽きた。
どうせ遠回しにいうのなら、論語を引用して、※「不惑の年代は終わって、天命を知る年代になったよ、はは」くらいのことは言えるようなオッサンになりたいものだ。
※論語「子曰く、われ十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る(以下略)」より。
私なんか、年齢を隠すどころか、聞かれもしないのに歳を明かすことにしている。どうも天の邪鬼の遺伝子を持っているようで、年齢を隠す、遠回しにいう、あるいは実年齢より若くいう、という風潮に逆らいたくなるのだ。時々、ヤケクソで実年齢よりも多くいうことがあるくらいだが。これはやり過ぎである。
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私は、面識がなく、メールでしか会話のしようがない相手には、こちらがどんな人間かイメージしやすいように、最低でも年齢、性別、職業、趣味、宗教、預金高、血圧、前科、避妊法などは始めに伝えるようにしている。
小説でいうところの人物造形というやつである。
「メル友ならばともかく、仕事に年齢も性別も血圧も関係ないワ」という議論もあろうが、これには賛同しかねる。仮にメールのみのやり取りで打ち合わせができたとしても、人間という感情の動物同士のやり取りである。自分が、どんな様子の人間なのかイメージできる手がかりを、相手に示すのが気配りというものだ。性別は名前で大抵分るから、人物造形で次に大切なのは年齢である。
年齢が近いということが分るだけで親近感が湧く場合もあり、例えば、音楽の趣味が似ている場合も多い。仕事の話を脇に置いて「え、ではあなたも日本武道館のディープ・パープルの来日公演を観にいかれたんですか」てな話題になって盛り上がり、担当者に気に入られ、外注スタッフだったのが、一挙にクライアントの企業の専務取締役に抜擢されるということも、なきにしもあらずとは必ずしもいえないということを否定できないとはいえないこともない。
また、年齢とは直接の関係はないが、「避妊は、ピルと荻野式とコンドームと避妊リングを併用してる」ということを先方が知れば「避妊のみならずエイズの感染防止にも貢献している。堅実な人だ」ということで、代表取締役に抜擢される可能性もあるが、私の知る限り、それが実現した例はない。
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だいたい年齢を伏せるのは女性が多い。例えば女性クリエーターの経歴を見ると生年が書いていないことがあるが、これについて知り合いの女性デザイナーに聞いてみたことがある。
それによると、女性の場合、すでに一定の評価を得ているクリエーターはともかく、無名だったりすると、年齢による先入観念がクリエーターとしての評価に影響を及ぼす可能性があるから、とのことであった。
まあこういう傾向は、特にクリエーターの場合、なくなりつつあるあるようだが、それだけではあるまい。われわれは、年をとることに対する抵抗感、つまり新しいものから取り残されていく不安、体力の低下、容貌の劣化、というネガティブな面ばかりに目を向けやすい。年をとることのメリットを忘れている。
●中年の優れた点。
・そこそこ経験を積んで技術や知識があるうえに、まだ徹夜に耐えられるくらいの体力がある。
・創造において、エピゴーネンになりにくい。というのは、若いクリエーターたちは見聞が狭いことが多く、影響を受けやすいこともあって、自分としては新しいことをしているつもりでも、先達が既にやり尽くしたようなことをしていたりすることがある。
それに対して、中年のクリエーターたちは、多くの作品や作家に接してきているはずなので、そういう過ちは犯しにくい。ただし、中年くらいになると自分の作品のスタイルが出来上がっている場合があるので、いつまでも自己模倣を繰り返す可能性もある。
・腹が出たり、髪が薄くなったり、シワやシミが目立ってきたりして、今さら異性にモテようとは思わなくなるので、自分の目指すものに集中できる。
・しかし若年層より経済力がある場合が多いので、懐目当ての若者にモテる。
・部分的に生えた白髪が渋い。
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この数年、テレビCMで、60年代70年代にヒットしたポップスやロックがバックに流れているのをよく聞く。ちょっと思い出しただけでも、R.ストーンズ「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」、D.パープル「ブラック・ナイト」、D.アンド・ドミノス「レイラ」、K.クリムゾン「21世紀の精神異常者」、モンキーズ「アイム・ア・ビリーバー」、J.ヘンドリックス「紫の煙」、T.ドッグ・ナイト「喜びの世界」などがある。カバーバージョンもあるが、私くらいの世代の人間が思春期、青年期に刷り込まれた曲ばかりだ。
われらの世代のヒット曲は不滅だ、黄金の50年代生まれ万歳! なんていってると進歩が止まり、旧勢力と呼ばれる一団になってしまうのだ。いかんいかん。
<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/013elp.html
【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
事情があって、別段いきたいわけでもないのに、USJ(ユニバーサルスタジオ・ジャパン)にいってきた。私は「長時間並んで待つ」というのが、カマキリの次に嫌いなのだが、つきあいもあるので『E.T』などのアトラクションに1時間ほど並んで、ぶつくさいいながら待った。平日(金曜日)でこれなのだから、日祭日のUSJは、定めし阿鼻叫喚の巷と化していることであろう。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/
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■編集後記(10/31)
・さいきん文字が下手になった。著しく下手になった。毎朝新聞を読むとき、気になる本の情報などをメモしているが、後で読み返すと判読できないくらいきたない。はじめはていねいに書こうと努めているがすぐに殴り書きになってしまう。かつては文字はうまかったトいうか、味のある読みやすい文字が書けた。勤め人時代には書き文字の個人新聞などつくっていたくらいだ。ワープロ、パソコンとキーボードを使うようになって、手書きすることが少なくなった。そのうちキーボードを使わないと文章が書けなくなった。紙と鉛筆だけで企画書なんかいくらでもひねりだし、雑文、駄文がすいすい書けていたのは10年以上前のことだ。今では、ひまな会議やハズレのセミナーに参加したときなど、その時間をつかって出版企画を1本つくってみようかなどと思うが、なにも頭に浮かんでこない。キーボードを使って画面に向かわないと、なにも発想もできないようになってしまった。これってある種の依存症?(柴田)
・私もパソコンに触るようになってから、めちゃくちゃ下手になりましたな。指と頭が分離してるのですわ。「わ」はキーひとつなのに、手で書くときにはワンテンポ遅れるので、それが頭には理解できず、手を無理矢理キースピードに合わせようとして、「わ」の二画目くらいから、くしゃくしゃと。キースピードと手書きスピードを同じにしようとして、手がついてこれず殴り書きに。打ち合わせでのメモとりの時、相手にメモを覗かれる時が困るんですわ。/歳は言えない。謎のほうがいいじゃないですかっ(違う…)。女は年齢を重ねて得することなんてありゃしませんぜ。女に歳を公開させたいなら、女子高生にきゃあきゃあ言ったり、援助交際したい人たちを減らし、女の皺やたるみを愛せる熟女マニアを増やしてください。キョンキョンっ、私も錆びない人と言われたいぜ、上がりまーす、と言いたいぜ。私の場合、年齢に合う頭の中を構築するのに必死って気もするが。幼い(つまりバカ)のね~。(hammer.mule)
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