[1271] 泣いて恨んで更ける夜

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1271    2003/03/14.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20683部
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          <春に背いて 世間に拗ねて>

■映画と本と音楽と… 162
 泣いて恨んで更ける夜
 十河 進

■かりん島
 新しい風が吹いたら
 北川かりん 

■展覧会案内
「THE ドラえもん展」横浜展
 そんな漢字 ~コンピュータによる文字表現の新しい地平

■イベント案内
 つくる本、みつめる本 第2回東京製本倶楽部展



■映画と本と音楽と… 162
泣いて恨んで更ける夜

十河 進
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●日本の泥臭いものを嫌悪した

僕がジャズを聴き始めるきっかけになったのは、デビューしたばかりの五木寛
之の小説を読んだからだ。「さらばモスクワ愚連隊」「GIブルース」「海を見
ていたジョニー」そして「青年は荒野をめざす」と続いた音楽小説は、僕をレ
コード屋に走らせたものだった。

僕は「さらばモスクワ愚連隊」が加山雄三主演で映画化された時も見にいった。
「さらばモスクワ愚連隊」は1968年3月22日、僕が高校二年になる前の春休み
に公開になった。

思春期で多感だった(?)僕は併映の黒沢年男と酒井和歌子主演「めぐりあい」
にすっかり夢中になってしまったのだが、「さらばモスクワ愚連隊」の中のジ
ャム・セッションはとても気に入った。

今から思えば、富樫雅彦がドラムスを叩く姿は、結局、あの映画でしか見てい
ない。当時の日本のトップ・ジャズメンが出演していて、トランペットを吹い
ていたのはもちろん日野皓正だった。ちょうど一年後、初めて東京へ遊びに出
た僕は大手町・日経ホールで日野皓正クィンテットのコンサートを聴いた。

ジョン・コルトレーンやエリック・ドルフィー、セロニアス・モンクやオーネ
ット・コールマン、ポール・マッカトニーやジョン・レノン、ブライアン・ウ
ィルソン、そんな名前がその頃の僕には輝いて見えた。

僕には日本の泥臭いものがみんな嫌悪すべきものに思えた。ロック好きの少年
たちがバンドを結成する小説「青春デンデケデケデケ」の中で英語教師がつぶ
やく「日本以外の国のもんが何でもよう見えた時期が、わしにもあったんじゃ」
という言葉が今の僕にはよくわかるが、十代の僕は違った。

北島三郎や水前寺清子などの名前は見るのもいやだった。「三百六十五歩のマ
ーチ」は演歌というより援歌と呼ばれたが、「人生はワンツーパンチ」という
意味のわからないフレーズや「ワン・ツー、ワン・ツー」というリフレインを
聴くたびに背筋が寒くなった。

しかし、巷で流行っていたのは歌謡曲であり、演歌だった。青春歌謡の御三家
と言われた舟木一夫、西郷輝彦、橋幸夫は健在で、水前寺清子、都はるみ、北
島三郎などの演歌陣は全盛だった。その年の暮れ、紅白歌合戦に登場した歌手
と曲名をいくつか挙げてみれば、その頃の音楽シーンが想像できる。

 都はるみ「好きになった人」
 布施 明「愛の園」
 千 昌夫「星影のワルツ」
 小川知子「ゆうべの秘密」
 東京ロスプリモス「たそがれの銀座」
 ピンキーとキラーズ「恋の季節」
 伊東ゆかり「恋のしずく」
 東京ロマンチカ「小樽の人よ」

その紅白で、健全な全国民のためのNHKによって溜め息を禁じられた「伊勢佐
木町ブルース」を青江三奈は唄い、「花が女か 男が蝶か」と森進一は唄った。
そして、大トリは美空ひばりだった。

演歌、艶歌、援歌、そして怨歌……、僕はそんな歌を嫌悪した。元々、17歳の
少年が演歌を好きになるわけはなかったが、躯にねっとりとからみつくような
メロディが鬱陶しく、自分を憐れんでいるような歌詞が嫌いだった。そのうえ、
美空ひばりは「酒は涙か溜め息か」を唄うたびに必ず涙を流した。

──泣いて恨んで夜が更ける

どうして、唄うたびにそんなに思い入れられるのか、と僕は不思議だった。し
かし、そう唄う美空ひばりの声を聞き、僕は何かに感動した。こんな泥臭い恨
みに充ちた歌に感動すべきではないと頭で考えながら、五木寛之が短編「艶歌」
で描いた躯の底を揺さぶられるような何かを感じた。

●春に背いて 世間に拗ねて

小説「艶歌」は泥臭い演歌を「もう過去のものだ」と嫌う新進の若手ディレク
ターが、艶歌の竜と呼ばれる伝説のディレクター高円寺竜三と対決する話であ
る。演歌を艶歌と表記したところに五木寛之の斬新さがあった。

若手ディレクターは合理化を進める重役によって古くさい演歌ではなく明るい
ポップスをヒットさせる使命を課せられる。しかし、彼は高円寺竜三が昔なが
らのやり方で育てた演歌歌手の曲に次第に日本人の「歌の心」を感じていく。
彼は心の底から揺さぶられる「何か」を感じるのだ。

「青春の門」の伊吹信介と並んで五木寛之が創り出した最も有名な主人公は、
高円寺竜三だろう。短編「艶歌」は1966年、五木寛之のデビューの年に書かれ
第一作品集「さらばモスクワ愚連隊」の最後に配置された。

その後、テレビドラマ化によって艶歌の竜というキャラクターに人気が出る。
その人気は1977年「海峡物語」、1986年「旅の終りに」と20年にわたって五木
寛之に高円寺竜三シリーズを書かせることになる。

高円寺竜三の人気が出たのは、民芸の俳優・芦田伸介が演じた要素が大きい。
頬に深い切り傷があり日活映画で悪役を演じていた俳優は、テレビドラマ「七
人の刑事」に出演して人気が沸騰した。彼は中年を過ぎてからの人気に戸惑っ
ていたのかもしれないが、さらに高円寺竜三という当たり役を得た。

日活が「艶歌」を原作にした「わが命の唄 艶歌」を公開したのは1968年5月
29日のことだから、僕は「さらばモスクワ愚連隊」を見た二ヶ月ほど後に見に
行った。主人公の若手ディレクターは渡哲也、演歌の竜が起死回生を賭ける新
人演歌歌手を水前寺清子が演じた。

高円寺竜三を演じたのは、もちろん芦田伸介だった。レコーディング場面で初
めて高円寺竜三は登場するのだが、このシーンは鮮やかに覚えている。彼はず
っとミキサールームのソファに寝転び競馬新聞を顔にかぶっているだけだ。何
度かの録音の後、歌手の音程がうわずったと渡が判断したテイクの時に「よし、
できた」と艶歌の竜は身を起こす。

後にシリーズの主要な登場人物となる主人公の友人である露木を演じたのは藤
竜也だった。小説の中では週刊誌に露木が書いたルポ記事として高円寺竜三の
過去が紹介されるが、映画ではテレビ局員に変更され劇中劇のテレビ・ドキュ
メンタリーとして映像で見せてくれた。監督は舛田利雄、脚本は池上金男とい
う手練れの職人たちの仕事だった。

1968年、五木寛之は、不幸になることでますます歌に凄みを増す少女歌手を描
いた小説「涙の河をふり返れ」を発表した。彼女の歌をもっと凄いものにする
ためにレコード・ディレクター(マネージャーだったかな)は、彼女を不幸に
追い込んでいく。まさに怨歌の世界である。

1969年、演歌歌手・藤圭子がデビューした。宇多田ひかるの母親といった方が
今ではわかりやすいかもしれない。彼女はドスの利いた声で「15、16、17と、
わたしの人生暗かった」と唄い、五木寛之の「涙の河をふり返れ」の少女歌手
を現実の存在のように感じさせた。

僕は、いつの間にか演歌を口ずさむことが増えていた。藤圭子の「京都から博
多まで」の掛詞のような出だしを愛唱したし、五木寛之(作中人物の立原岬の
名義になっている)が作詞した「旅の終りに」もいつの間にか覚えてしまった。
「春に背いて 世間に拗ねて」というフレーズが特に気に入っていた。

●心を撃つ歌があり曲がある

初めてビリー・ホリディの「奇妙な果実(ストレンジ・フルーツ)」を聴いた
時には怨歌という言葉を連想した。それは美空ひばりが唄っても、ビリー・ホ
リディと同じ感動を生んだだろうと思わせた。黒人たちの怨念を感じさせるブ
ルースを歌えるとしたら、日本では演歌歌手なのかもしれない。

オウム真理教事件の時に有名になったジャーナリスト有田芳生の「歌屋 都は
るみ」(文春文庫)は大変に面白いノンフィクションだが、それによると都は
るみはダイナ・ワシントンなどの女性ジャズ・シンガーをよく聴いているらし
い。そのエピソードに違和感はなく、僕は納得するものがあった。

たとえば、フランスのシャンソンならエディット・ピアフ、スペインのファド
ならアマリア・ロドリゲス、そしてアジア歌謡ならテレサ・テン、その中に美
空ひばりや都はるみを入れても何の違和感も感じないだろう。

中村とうようの「ポピュラー音楽の世紀」(岩波新書)は世界中のポピュラー
音楽を視野に入れて総括した名著だと思う。そこに書かれているように二十世
紀は音楽が世界中に広がった世紀である。

楽譜の売上げがヒットの証だった時代から演奏や歌そのものを商品にできるよ
うになった世紀であり、世界中の音楽が聴けるようになった世紀である。今、
CDショップにいけば、ほとんどどんな音楽も手に入れることができる。

世界中の音楽が様々に影響を与え合ったのも二十世紀だった。ラヴェルはジャ
ズに影響を受けた曲を書いたし、ボサノバはジャズと結びついた。ピアソラの
タンゴは単なるタンゴではなくなった。ラテン・ミュージックは様々な音楽と
融合し、ロックは二十世紀後半に世界を制覇した。

現在、僕はモーツァルトやマーラーのシンフォニーを聴き、マイルス・デイビ
スを聴き、キース・ジャレットを聴き、ビル・エバンスを聴き、ビートルズや
ビーチボーイズを聴き、レイ・チャールズを聴く。早川義夫や中島みゆきを聴
き、美空ひばりや岩崎宏美や都はるみを聴く。ジリオラ・チンクェッティを聴
き、フランソワーズ・アルディを聴く(何だか古いのばかりだけど)。

使い古された言い方で恐縮だが、音楽には高級も低級もない。クラシックが高
尚で、歌謡曲が低俗というわけではない。ジャズやロックがかっこよく、演歌
は泥臭いのではない。どんなジャンルでも、心を撃つ歌があり曲があるだけだ。
泣いて恨んで更けた夜には、艶歌が僕の魂を浄化してくれたこともある。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。今年はかなり花粉症がひどい。眼が痒くてこすってばかりいると
痛くなる。マスクはしたくないなと思っていたが、マスクをするはめになった。
それにしても改めて観察すると、マスクをしている人がやたらに多い。

旧作が毎週金曜日に更新されています
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■かりん島
新しい風が吹いたら

北川かりん
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コピーの排紙口から噴き出される何枚もの同じ紙を見つめながら思った。
「私もこのコピーと同じじゃないの?」って。
毎日のルーティンワークを吐き出して、成果をあげ、上司から褒められる良い
子ちゃんの私。寸分たがわず正確に結果を出してくれるこの便利な機械と同じ
じゃないの?って。

ピピッという電子音が鳴って、うつろな私の目を覚ました。
営業マン達の喧騒がワッと耳に飛び込んできた。

みんな良い人達だった。そりゃあまあ、不満がないといえば嘘になるけど、で
も長い間いた職場は私の居心地良いようにカスタマイズされてあって、不平不
満を言うのはなんだか罪悪感を感じるくらいだ。でも、私は辞めた。なんでな
んだろう?

なんだかニキビの膿がプチッてある日突然飛び出すみたいに、もうこれ以上は
居れないって思った。毎日変わりなく過ぎる日々、多分これから10年後も変わ
らないシミのついた制服に毎朝着替える事、同じ場所、ほぼ同じ顔ぶれに挨拶
し続ける事にたまらなく嫌気がさした。

ただ、そう思ってから辞めるまで2年間、私は会社に居た。初めの1年はずっと
どうしようかと考えてた。ほぼ答えは胸の中にあったけど、この答えは本物か
どうか知りたかった。毎日変わらない日々の大切さを頭では理解し、そして自
身で何度もその事について押し問答した。でも、気持ちがどうしてもついてい
かない。そして、やっぱり新しい世界へ行く事が怖かった。若い頃は無鉄砲に
どこでも飛んでく性格だったのが、この長い勤め人生活で、すっかり矯正され
たようだ。

あれから会社を辞めて1年が過ぎた。初めの頃は昼間外を歩く事に罪悪感を感
じて、うまく生活になじめなかった。昼は主婦と年寄りと子供達の世界だ。
今まで周りにいた若い人や働き盛りの男性の姿が消えてしまった。しかし、
これも慣れの問題で時間が解決してくれる。今では堂々としたものだ。

とにかく、今までなかった「時間」ができた。といっても悠悠自適ではないの
で、お金が続く限りという枠つきだが、働いていたら作れなかった作品も生ま
れたし、こうやって文章を書ける機会も持つ事ができた。

毎朝決まった時間に会社に出かけていた時の方が楽だったと思う時もある。ど
ういう意味で楽かといえば、「保証」だ。とにかく出勤さえすれば、月末には
決まった額の給料が支給される。

それに比べ明日の保証も何もない今の私は不安定そのものである。そしてハイ
リスクな分ハイリターンかといえばそうでもない。物質面で報われる事が少な
くても、精神面で充実しているかといえば、葛藤の嵐の連続で心穏やかでいる
には私はまだ若すぎる。

辞めてから何度か、企業で以前のように働かないか?という機会があって迷っ
た事もある。20歳の頃、いつかこんな所で働いてみたいなーと思うような場所
が目の前にあったにも関わらず、それほど強く惹かれなかったのは何故なんだ
ろう? なぜにそんなつらい方を選択するのだろう? 生きる上で私はマゾ体
質なのかもしれない。

しかし、最近私は今の生活にしがみついてるような気がしてる。創作するため、
時間がたくさんある生活を何とか守ろうとしてきた。この「守る」と思ってた
行為が実はしがみつきの行為だったのかもしれない。

しがみつく事は<執着>する事だ。<執着>するのはあまりヨロシクない。私
は岩の下で寝ているコオロギのように隠れてキュウリにでも吸い付いているだ
けかもしれない。そろそろ、新しい風を自分の中に吹き込む時期に来てるのか
もしれないな。

10年先が分かってしまうと進む道が途端につまらなくなってしまう。今の私は
10年先まったくわからない。

この先どうするかは全然決めていないが、一転して大富豪になっていても全く
不思議ではない。もし、大富豪になったら…。
大富豪ってトランプしてる姿しか浮かんでこないな。
まあ、何とかなるだろう。

【北川かりん】
TASU ART WORK
TASUオリジナルTシャツプレゼント中!
締切り3月31日
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/

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■展覧会案内
「THE ドラえもん展」横浜展
http://www.sogo-gogo.com/museum/
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会期:3月15日(土)~5月5日(月)10:00~20:00 ※最終日は17:00閉館
会場:6階そごう美術館(横浜市西区高島2-18-1 TEL.045-465-2111)
入館料:大人1000円、大学・高校生800円、中学・小学生600円
内容:本展は、「あなたのドラえもんをつくってください」という一通の依頼
状からはじまる。受け取ったのは、“ドラえもん”世代の美術、映像、写真、
グラフィック、音楽などさまざまな分野で活躍する気鋭のアーティスト30人。
日本を代表するクリエイターたちが「わたしのドラえもん」に取り組んだ。
3月23日(日)14時から小野塚秋良と日比野克彦のトークショーがある。

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■イベント案内
つくる本、みつめる本 第2回東京製本倶楽部展
http://bookbinding.jp/
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日時:4月8日(火)~4月13日(日)10:00-18:00(入館17:30まで)
   初日12:00開始、最終日17:00まで
会場:目黒区美術館 区民ギャラリー
http://www.city.meguro.tokyo.jp/kyoiku/mebi.htm
展示作品:さまざまな手製本の展覧会です。出品者77名、作品・コレクション
工程展示を総計すると点数は150冊以上におよぶ大規模で多様な展覧会になり
ます。ギャラリートーク、実例を見ながらの製本工程解説なども予定。
詳細はサイトで。

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■展覧会案内
そんな漢字 ~コンピュータによる文字表現の新しい地平
http://active-g.co.jp/
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アーティスト・芝尾幸一郎は、コンピュータによってどんどん変化する日本語
の、言葉が変化する面白さを表現したメディアアート作品を制作している。今
回はそのうちの6作品を展示し、会場を訪れた人にもさまざまな漢字アートの
世界を体感してもらう。入場無料。
会期:3月14日(金)~24日(月)10:00~19:00 3/18休
会場:アクティブG / TAKUMI工房 ITギャラリー(岐阜市橋本町1丁目10-1 JR
岐阜駅高架下アクティブG3階 TEL.058-269-4146)

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■編集後記(3/14)
・さいきんようやく「もののけ姫」と「千と千尋の神かくし」を見た。テレビ
で放映されたのを録画しておいて見たのだ。だから後半はコマーシャルがあき
れるほど押し込まれていた。やはり地上波の録画では興がそがれる。わかりや
すさでいえば「千と千尋~」のほうだが、それでも謎はいっぱいある。「もの
のけ姫」のほうはかなり難解だ。解釈本を読んでみると、かえってむずかしい
理屈を押しつけているように感じた。作者は本当にそこまで考えているのか、
深読みし過ぎではないかと思う評論もある。だが、両作とも創造された世界は
本当にすばらしい。よくあそこまで精緻につくりこんだものだと感動した。で
も、物語の感動は「モンスターズインク」に及ばない。わたしには。(柴田)

・飛行機の出発予定時刻は8時。飛行機に乗り込むと、またまたMさんの妹さん
やMさんが、お菓子やカワハギなどを出してくる。機内食食べられなくなっち
ゃうけど、ま、いっか、と食べる。待つ。待つ。朝が早かったのでうたた寝し
てしまう。飛行機はいっこうに出発する気配がない。9時頃に中国人らしいグ
ループが乗り込んでくる。そっかー、この人達を待っていたのかーと、出発を
待つ。待つ。アナウンスが入る。「書類が届かないので出発が遅れています。」
あのー、書類って? 結局離陸したのは10時頃。機内食が出たのは11時過ぎ。
ほかのツアー客がお腹空かせているのに、私たちのグループだけは豚まんやお
菓子を食べていたため元気。2時間も飛行機の中で待機しているなんてと言っ
ていたら、Mさんは「あら、そんなものよ。私の知り合いなんてメキシコ(確
かそう教えてくれたような)で、普通に2時間前に空港に行ったら係員が『だ
いたい揃ったので、2時間前(予定時刻の4時間前)に出ました』と言ったらし
いわよ。で、次の飛行機は2日後だったんですって。」   (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
※申込フォームを間違えて掲載しておりました。訂正してお詫び申し上げます。
 「100% Pure Javaプログラミング日記」 1261号。
 「Mac OS X 至高のTips」 1262号。
 「おしえて!! Adobe GoLive 6」 1262号。↓
   http://www.dgcr.com/present/index5.html
 「DTP&印刷ガイドブック」 1263号。
 CGのためのグラフィックバイブル「人体のしくみ」 1269号。※
  ※締切日を間違えて掲載しておりました。締切は3月26日(水)14時です。
 「2色印刷 デザイン&テクニック」 1270号。
 中村晋也彫刻展チケット 1270号。↓
   http://www.dgcr.com/present/index9.html

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