[1374] 繰り言ばかりでどうもすみません

投稿:  著者:


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1374    2003/09/02.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20206部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

---PR-----------------------------------------------------------------
【 お仕事の質・量とも選ばれてNo.1! 】
『ジョブチャンネル』は、SOHO・在宅勤務者・副業希望者向けに
お仕事情報を無料で配信しているお仕事ポータルサイトです。
メールマガジンでもお仕事情報配信中 → http://www.job-ch.net/
-----------------------------------------------------------------PR---


         <人類の未来がかかっている問題>

■デジタルサウンズ研究室
 繰り言ばかりでどうもすみません
 モモヨ(リザード)

■買い物の王子さま 第8回
 ボリュームたっぷりはお買い得だったのか?
 石原 強

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年9月2日火曜日)
 第16回「宇宙戦艦ヤマト方式始動」
 ユビキタスマン

■イベント案内
 アジアフォーカス・福岡映画祭2003



■デジタルサウンズ研究室
繰り言ばかりでどうもすみません

モモヨ(リザード)
───────────────────────────────────
夏休みあけからウィルスのことばかりを書いてきた。

書いている当人からして辟易としているので、これをお読みになっている方は、
さぞや不愉快な思いを味わうに違いなく、それを思うと気分が鬱々としてくる。
まず、それをお詫びをしておく。

しかし、不愉快極まりないではないか。幾度口にしても言いたりない。むかつ
く。一般に、ユーザー、消費者側が根負けするようでは、こうしたトラブルの
解決は期待できない。悪質な訪問販売や詐欺にしても、被害者側が加害者の厚
顔無恥にあきれてしまうことが多い。その隙をついて彼らは増殖する。もちろ
ん、今回の問題は、訪問販売や詐欺とは異なる。大げさな表現を許してもらえ
れば、人類の未来がかかっている問題である。

今後、ネットというインフラを安心して使えるかどうか?
暫定的に経済機構に組み込んだ現状をどうするか?
住基ネットはどうか?

すべて私たちの生活、その根幹に関わる問題であり、今回のトラブルを乗り越
える方法、方向によっては、来るべき世界像は、だいぶ異なったものとなるだ
ろう。

ところで、ここまで、私は、ウィルスを問題の中心において書いてきているが、
この言葉、あるいは不用意だったかもしれない。より明晰な表現を期するなら、
マイクロソフト社の、特定のOSに存するセキュリティの欠損問題、というべき
だろう。そんな、あるソフト会社の商品の欠損が、こうまで大騒ぎを引き起こ
したのは、一方にシェアの圧倒的支配率がある。理由はともかく、多くの人々
が、この会社のOSを介して、インターネットで株式投資をしたり、銀行口座を
管理したりしてきた。そのためだ。

先日、NHKのニュースで、今回の事件を契機に日本政府も独自OSの導入を検討
する、そんなことを言っていた。独自OS開発という話は十年以上昔から繰り返
し浮上してきては消えた。代表例がトロンだ。独自OS開発、けっこうである。
国産に重きをなすのは、決して悪いことではない。しかし、私の個人的見解な
のだが、今回の問題はOSを国産化したぐらいでは解決しないだろう。規制緩和
や、公社の民営化が進められている世の中にあって、まさか、国で開発から施
工・販売まで面倒を見るわけがない。いずれ民間企業が介入する。やっかいな
ことになるのは、この後である。

民間業者が恣意的に遠隔操作でPCの内部を自由に覗いたり、データを自由に加
工・改竄するような仕掛けをOS内に隠しておく、という事件がおきるかもしれ
ない。まさかとは思うが、十分にありえる話だ。少なくとも、こういう状況を
想定して来るべきOSプランを練っておくべきだと思う。もちろん、企業のモラ
ル意識こそが問われているわけだが、そうした道徳論議をする以前に防衛対策
を考えた方が早い。

……しかし、この不景気の最中にあって、政府も民間もこぞってIT環境の実現
に力を注いできた。それが実りそうになった今となって、インフラの基盤であ
るべきOSに安全上の瑕疵が発見された。……やはりむかつく。

考えてみればマイクロソフト社は多々ある民間のソフトウェアメーカーにすぎ
ない。利害関係によって商品に何らかの影響が出るのは当然のことで、そうし
た民間企業の商品に、フェアなもの、最良の道徳心を期待してきた私たちこ
そ、どこかアンバランスだったのかもしれない。

……なんて考えても、やっぱりむかつくけど。

モモヨ(リザード)管原保雄
http://www.babylonic.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■買い物の王子さま 第8回
ボリュームたっぷりはお買い得だったのか?

石原 強
───────────────────────────────────
前回のメルマガで、素敵なチーズナイフを買ったので、ワインと一緒に食べる
チーズが欲しくなりました。普段はデパートで買っていますが、最近、知人に
ネットでいいチーズ専門ショップがあると紹介されたので、そのサイトにアク
セスしてみました。

定番のチーズから、ちょっとめずらしいチーズまで豊富な品揃え。商品説明も
充実しています。原産地や味などの説明も丁寧だし、何よりおいしそうなチー
ズの写真を眺めていると今すぐに食べたくなります。ページデザインのセンス
も良く、おいしそうにチーズをかじるネズミがキャラクターとして様々なとこ
ろに顔を出しているのがかわいい。コンテンツがきちんと整理されていて、デ
ザインのセンスも良い。なかなか期待できそうなお店です。

今回は初めてなので、単品ではなく数種類のチーズを組み合わせるセットから
選んでみました。中でも惹かれたのが「店長のおすすめセット」に添えられた
こんなメッセージ。

----
「お買い得&最高のマリアージュ」をお届けします!
届いたチーズとワインをご一緒に召し上がられれば、その味もボリュームも、
必ずご満足いただけるセットにいたします。私の"目利き"をご信用ください!
----

このセットでは、商品のセレクトは店長おまかせなので、届くまで中身がわか
らないのは不安ですが「おいしく食べてもらうために、ベストコンディション
のチーズをぎりぎりまで選ぶ」という考え方は納得できます。また、チーズに
はクセのあるものも多いので、自分で選ぶといつも同じものになりがちですが、
中身がわからない「福袋」セットなら、新しい味にチャレンジできるのも楽し
みです。

今回は、特別にセットの中身が公開されていました。白カビ、青カビ、ハード、
スモークとバラエティあるチーズと一緒に楽しむワインの5点セット。好きな
チーズも入っているし、ボリュームもありそう。おまけにキャンペーン中で定
価の25%オフの5,000円。少々値段は高めでしたが、店長の"目利き"を信じて
決めました。

住所や名前を登録して、さくさくと注文。でも最後の会計を済ませたところで、
焦ってしまった。合計金額が6,000円を超えているのです。原因は、クール便
の送料800円と消費税。25%オフのお得な買い物をしているはずだったのに、
逆に高くついたようでガッカリ。「やっぱりデパートで買ったほうがよかった
かな」「はじめから6,000円だったら買わなかったかも」たった千円なのに、
妙にクヨクヨ考えてしまった。

ネットの買い物には送料が不可欠。頭ではわかっているものの、気持ちはちょ
っと複雑だ。5万円の買い物なら800円の送料は気にならなくても、5,000円の
買い物には大きい。おまけに、注文前の最後に追加されるから、盛り上がって
いた気分が一気に冷める。合計金額を見て「こんなに高かったっけ? やっぱ
り今度にしよう」となってしまうわけです。

今回はそのまま買ったけど、せっかくのお買い得セットなら、送料込みの価格
にしてもらいたい。金額アップの「ショック」もなくて、お買い得気分満喫で、
もう一度買ってみたくなるかもしれない。だって、届いたチーズは期待以上に
おいしかったのだから。

チーズを買ったお店「オーダーチーズ・ドットコム」
http://www.order-cheese.com/

【いしはら・つよし】t.ishihara@compolex.jp
ウェブプロデューサー、サイトアナリスト
チーズがおいしい、ワインがおいしいと食べていたら、すっかり太ってしまっ
た。ちょっと控えなければ…。あなたがネットで良く買うお店やおすすめのお
店ショップがあったら、メールでこっそり私に教えて下さい。

『お金をかけないサイト運営術』
http://www.compolex.jp/magazine/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年9月2日火曜日)
第16回「宇宙戦艦ヤマト方式始動」

ユビキタスマン
───────────────────────────────────
独自の機能を持ち「体験」を「伝達」するための新しいデジカメを作りたい!
ということを目的とするこのコラム。実はライフスライスということだけをや
るのであれば、すでに売られている「あるカメラ」で実現できていたりします。
そのカメラはライフスライス研究所公認カメラ第一号の「SVX」です。

「ライフスライスカメラ認定」の定義はバッテリーとメモリーを一日変えるこ
となく撮影が連続して行なえ、ネックストラップを通して装着しても苦になら
ない大きさと重量のもの、としています。

「SVX」というカメラは、この条件をクリアしており「ライフスライス」を実
験していく上では欠かせないツールになっています。この「SVX」で、いろい
ろなことを実験してきて、さまざまなことが分かりました。メモリーの問題、
大きさの問題、機能の問題、ソフトの問題などなど。

「体験」を「伝達」するのにどんな仕様がいいのか? ユーザーが飽きないよ
うにするためには、ハードが進化しなくともソフトウェアやコミュニティでど
のようなサービスを提供すればいいのか? それには「ライフスライス機能」
ともうひとつ「ある機能」をハードウェアの仕様に加える必要があるのです。
(この機能については特許申請手続き中です)

肥大化するカメラ付携帯の進化や、軽量・高速化するデジカメの進化を見つつ
「体験」を「伝達」するために「ある仕様」を考えました。「ライフスライス」
機能とともにその機能を含むカメラは現在どのメーカーも作っていません。な
ので、これは自分で作るしかないという結論に達したのです。

そしてそのカメラの発表目標は2004年3月3日、ひな祭りの日とします。4月の
新入学、そして5月の旅行シーズンに先駆けて発売したいからです。
つまり、そこから逆算される数字は185日。

設計、試作、ソフト開発、広報など製品とサービスにまつわるすべてのことを
185日で実行しなければなりません。これから資金集めから商品開発までの波
瀾万丈な半年が始まります。

ライフスライスブランドカメラ発売まであと185日!

ユビキタスマン(川井拓也)jp_kawai@lifeslice.net
http://www.lifeslice.net/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■イベント案内
アジアフォーカス・福岡映画祭2003
http://www.focus-on-asia.com/j/
───────────────────────────────────
<主催者情報>

開催目的
・現在注目を集めている優れたアジア映画を世界に紹介していく。
・映画を通して、市民のアジアに対する理解を深める。
・映画を通して、市民レベルでの文化交流、国際交流を推進していく。
・映画界の新しい才能の発見と育成。
主催:アジアフォーカス・福岡映画祭実行委員会/福岡市
上映期間:9月13日(土)~9月30日(火)スケジュールはサイトを参照。
会場:ソラリアシネマ1、エルガーラホール、福岡アジア美術館あじびホール、
西鉄ホール、NTT夢天神ホール
チケット:1作品券(前売り800円、当日1000円)5作品券(前売り3500円、当日
4000円)フリーパス券(前売り8000円、当日10000円)

●オープニング上映会
日時:9月12日(金)18:45開場 19:15開演
会場:ソラリアシネマ1(ソラリアプラザ7F)
上映作品:「Shadow Kill」(2002年インド)
参加申込:往復はがきに、参加を希望される方(はがき1枚につき2名まで)の
住所、氏名、年齢、電話番号を明記のうえ、お申込み下さい。抽選で200名様
をご招待します。返信はがきによる通知をもって、発表にかえます。
申込先:〒810-8620福岡市中央区天神1-8-1 アジアフォーカス「Shadow Kill」
上映会係
締切:9月5日(金)必着

●アジアフォーカス・福岡映画祭2003/フォーラム「アジアからのメッセージ」
日時:9月15日(月・休)13:15開場 13:30開演
会場:エルガーラホール(中央区天神1-4-2 エルガーラビル8F)
入場料:無料(整理券不要)
内容:「アジアフォーカス・福岡映画祭」がスタートする以前の80年代に比べ、
今日では、アジア各地の映画も、国際的に重要な位置を占めるようになってき
ました。国際舞台で広く活躍されているアジアの映画監督たちは、映画を通し
て、いま何を訴えようとしているのでしょうか。多くの国際映画祭を経験し、
世界の注目を浴びている監督たちのメッセージから、映画の持つ力や、社会へ
の影響について深く考えたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(9/2)
・繰り言ばかりでどうもすみません(柴田版):コンテストと著作権の扱いの
問題が相変わらず。某団体が主催する気楽なテーマのコンテストなのだが、応
募要項の注意事項にこうある。「応募された作品の使用権(および版権)はす
べて(社)××団体連合会/××同業組合連合会に帰属します。また、応募さ
れた作品は(社)××団体連合会/××同業組合連合会のポスター、パンフレ
ット、出版物などに使用する場合もありますので、あらかじめご了承ください」
すごいね、応募作品はその団体の使い放題ということになる。コンクールの名
を借りたフリー素材集めみたいなものか。また、有名人が審査員に加わってい
る某映像系コンクールでは「受賞作品の著作権は、弊社に帰属するものとし、
無償で複製・発表・展示・上映・印刷されることがあります」これはないよ、
使用目的や期間限定で使用権のみ帰属、というのが正しいのではないか。でも
まともな主催団体もあって、この前ちょっとあぶない応募規定を注意したら速
攻で修正してくれた。どうやら、この部分はあまり深く考えずに、ネット上の
どこかにあった応募規定を流用しているケースが多いようだ。前に書いた、主
催会社の正体をかくしたままの写真コンクール、まだやってますね。(柴田)

・デジクリ、写真を楽しむ生活の発行及び付帯する業務、サイト制作を手伝っ
てくれるアルバイトさんを募集しております。私のアシスタント的仕事です。
勤務地は大阪のMebic扇町。コアタイムは10-18で、基本的に土日祝休み。仕事
が忙しくなったら夜中も休日もなくなります。何でもやらされます。薄給です。
(でも時給換算したら派遣並でしたわ)。zacke@days-i.com宛にご連絡くださ
い。ご縁がありますように。               (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
 Mook1 Substance 1365号
 ComicStudioDebut2.0 GuideBook デジタルコミック実践テクニック 1366号
 動画見本帳-アニメーション制作のための下絵素材113- 1367号
 Mac OS X DTP導入・移行ガイド 1368号
 Stylish Design File---Photoshop Goods Idea 1368号
 Web Designer's Style Book 1369号
 QuickFTP MacOSXライセンスキー 1370号
 プロがこっそり教えるウェブ制作術 1373号

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
アシスト    島田敬子 <mailto:keiko@days-i.com >
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa@londontown.to >

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
                        <mailto:info@dgcr.com >
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html >
広告の御相談はこちらまで   <mailto:info@dgcr.com >

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/ >、
E-Magazine<http://emaga.com/ >、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/ >、
Pubzine<http://www.pubzine.com/ >、Macky!<http://macky.nifty.com/ >、
melma!<http://www.melma.com/ >、めろんぱん<http://www.melonpan.net/ >、
MAGBee<http://magbee.ad-j.com/ >、posbee<http://www.posbee.com/ >、の
システムを利用して配信しています。

★携帯電話対応メルマガもあります。<http://dgcr.com/i/ >
★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/ >

Copyright(C), 1998-2003 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■