[1414] 夢は金で買えるのか?

投稿:  著者:


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1414    2003/10/31.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20373部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

         <ぼくは知人が多いけど、孤独だ>

■映画と本と音楽と… 190
 夢は金で買えるのか?
 十河 進

■かりん島
 走れ! 公園ウォッチャー
 北川かりん

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年10月31日金曜日)
 第45回「居住地ドメインという考え方」
 ユビキタスマン

■展覧会案内
 ジャン・ヌーベル展

■ブックガイド&プレゼント
 QuarkXPress レイアウトコレクション Ver3.3/4.1対応



■映画と本と音楽と… 190
夢は金で買えるのか?

十河 進
───────────────────────────────────

●アメリカ映画史上ベストワンと言われる名作

少し前のことだが、WOWOWで「フレンズ」を見ていたら、レイチェル(ジェニ
ファー・アニストン、ブラピの奥さん、刑事コジャックことテリー・サバラス
の孫娘らしい)がこんなことを言っていた。

──「市民ケーン」を最後まで見た人って、いるのかしら。

アメリカでは「市民ケーン」が映画史上のベストワンとされている。それでも、
現代の一般の観客にとっては退屈な映画と思われているのかもしれない。もっ
とも「フレンズ」の男女6人は下半身のことにしか興味のない脳天気なキャラ
クターたちばかりだから、「市民ケーン」のように人生の奥深さを考えさせる
映画はこむずかしいだけかもしれない。

「市民ケーン」はオーソン・ウェルズのワンマン映画である。監督・主演、そ
れにシナリオも書いている。パン・フォーカス(PAN FOCUS)という画面のす
べてにピントが合っている手法を発明した映画でもある。シャープな画面は、
奥行きのある構図を創り出した。登場人物の演技も平面的ではなく、手前と奥
という動きが新鮮だった。

オーソン・ウェルズは日本では古くは「第三の男」がよく知られており、その
後はイングリッシュ・アドベンチャーという英語教材の髭のおじさんとして有
名になったけれど、アメリカでは若き天才として認められた演劇人だ。

オーソン・ウェルズは、1938年にニュース形式のラジオドラマ「火星人来襲」
でアメリカ中をパニックに陥れたことで有名である。本当に火星人が襲ってき
たと思った人々が多くいたらしい。このエピソードは、ウッディ・アレンの
「ラジオ・デイズ」でも描かれていた。

1941年に「市民ケーン」を監督した時、オーソン・ウェルズはまだ二十代半ば
だった。天才と言われる所以である。しかし、「市民ケーン」は新聞王ウィリ
アム・ランドルフ・ハーストをモデルにしたために上映妨害を受けた。映画の
評価は年月と共に上がったが、オーソン・ウェルズ自身はこの映画によってハ
リウッドのトラブルメイカーの烙印を押されたのである。

ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、マリオン・デイビスという女優をずっ
と愛人にしており、彼女をスターにするために湯水のように金を使ったし、彼
女のために城のような邸宅を建てた。チャップリンも交友があり、ハーストの
パーティの華麗さを自伝の中で語っている。

──これまでに会った人物で、一番印象の深いのは誰だと言われれば、わたし
はやはり故ウィリアム・ランドルフ・ハーストを挙げるだろう。

チャップリンがそう書いているので興味を覚え、僕は先日、重さが1キロもあ
りそうな伝記「新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの生涯」を図書館か
ら借りてきたが、結局、「市民ケーン」と関わりのある部分だけしか読まなか
った。どちらにしろ、金と権力を持ち強烈な個性の持ち主ではあったようだ。

●権力者の死から始まる物語

「市民ケーン」は、邸宅に掲げられた「立ち入り禁止」という札のアップから
始まる。やがて城のような大邸宅が映り、その不気味さや巨大さが強調される。
やがてカメラはその屋敷の中に入っていき、屋敷の主の寝室に忍び込む。

ガラス玉の中で舞い上がる雪の光景がアップになり、カメラが引くとガラス玉
を持つ手がダラリと下がり、髭を生やした唇のアップショットになる。その唇
は「ROSEBUD(バラのつぼみ)」と囁き、手からガラス玉が滑り落ちる。力な
く垂れた手は、その男が死んだことを物語る。

そう、「市民ケーン」は主人公が年老いて死んだところから物語が始まるのだ。
そのシーンの後、ニュースフィルムの試写という形でケーンの死と生涯が簡潔
に描かれる。観客は短時間で世間に喧伝されているケーンの人生をなぞる。

見事な話法だ。主人公の死、その五十年にわたる人生のエッセンス、それらが
映画が始まって十数分で語られてしまうのである。1941年の作品である。広角
レンズを多用する構図、オーバーラップやフラッシュバックを使った前衛的な
カットつなぎ、映像的な斬新さと共にストーリーの展開もまた斬新だった。

ニュースフィルムの試写が終わると、リーダーらしき男が「ありきたりすぎる。
彼の臨終の言葉だという『バラのつぼみ』の真相を探れ」とニュース記者たち
の尻を叩く。「バラのつぼみ」という謎の言葉への興味が、この後の展開を進
めていく。

記者は、まずケーンを子供の頃から後見してきた銀行家の資料を調べる。次に
ケーンの側近だった男、ケーンの学生時代からの友人でケーンの新聞社で劇評
を書いていた親友、別れた二度目の妻、屋敷の執事などに会い、「バラのつぼ
み」という言葉について訊ねるのだが、誰もその真相はわからない。

しかし、彼らの語るケーンの人生が観客の前に明かされていく。それはニュー
スフイルムで描かれた、莫大な財産を持ち、数多くの新聞社を支配し、末は大
統領かと言われた男の通り一遍の(大衆が想像するステレオタイプの)人生で
はない。

ケーンもひとりの人間だったのだ。彼にもイノセントな子供時代があり、夢を
抱いた青年時代があり、苦渋と謀略に充ちた壮年時代があった。おそらく諦め
に支配された晩年も……。それはディテールに充ちた具体的な人生である。失
意と希望、絶望と悔恨、絶頂と奈落、愛と憎しみ、傲慢と屈辱、そんな起伏に
富んだケーンの人生が彼と密接な関係だった人々から語られる。

彼の側近だった男は言う。
──バラのつぼみは、彼の失った何か。彼は何もかも失った人だった。

彼の親友だった男は言う。
──彼は愛を求めた。そして、失ったのさ。

二度目の妻になる女性と会った夜、ケーンは言う。
──ぼくは知人が多いけど、孤独だ。

●「バラのつぼみ」が象徴するもの

ケーンは雪深い田舎町で宿屋をやっている両親の元で育った。母親がある老人
から宿代の代わりに鉱山の権利書を貰うのだが、その鉱山から金が出る。母親
は財産の管理を銀行に任せ、ケーンのために信託預金にする。ケーンは銀行家
の後見で親元を離れて教育を受け、上流階級の人間として成長する。

彼は多くの会社を持っているが、25歳になり財産を受け取れるようになった時、
唯一、興味を抱いたのが小さな新聞社だった。彼はその新聞社に情熱を傾ける。
唯一人の親友も劇評家として新聞社に入り、彼と行動を共にする。彼はセンセ
ーショナルな紙面作りで部数を伸ばす。

彼は強引だ。財力に明かして競争紙から有力記者をほとんど引き抜く。やがて、
大統領の姪を妻にし、新聞王となり国内でも多大な影響力を持ち始める。財力
と権力を持つうえに新聞というマスコミをも支配するケーンの元には多くの政
治家が集まってくる。

だが、彼は孤独だ。彼は愛されることを求める。ある夜、彼は自分が誰か知ら
ず、顔に付いた汚れを気軽に拭いてくれた若い娘に好意を持つ。娘は「オペラ
歌手になるのが夢だった」と語り、彼は財力でそれを実現する。妻と離婚しそ
の娘と結婚したケーンは、一流の音楽家を雇いレッスンを受けさせ、シカゴに
豪華なオペラ劇場を建設する。

だが、夢を金で買うことはできなかった。彼女にオペラ歌手としての才能はな
く、劇場を建設し一流の音楽家たちで周囲を固めても素人芸でしかない。それ
でも劇場に出続けることを強要された妻は、ついに自殺を図る。自分の夢、そ
の夢が形だけ実現し、中身が空虚だと毎日思い知らされていれば死にたくもな
るだろう。

そのエピソードが、おそらくモデルのハーストの逆鱗に触れたのだ。いや、女
優だったマリオン・デイビスにとって屈辱的だったのかもしれない。ハースト
は、マリオン・デイビスをスターにするために莫大な金を使い、主演映画を制
作した。現実のハーストも、大衆の人気を金で買うことはできなかった。その
愚かさを「市民ケーン」は再び呼び覚ます。

自殺未遂の後、妻は家を出る。最初、何者かさえ知らずに愛したのに、いつの
間にか莫大な財力だけしか自分に示さなくなったケーンに絶望したからだ。家
出した妻の部屋のものを壊し続けていたケーンは、振れば中で雪が舞うガラス
玉の玩具を手にした途端、何かに衝たれたように凍りつき「ROSEBUD」と口に
する。

ケーンは愛を求めた。だが、彼の財力と権力は彼女の夢も愛も買うことはでき
なかった。オペラハウスや城のような邸宅は財力でまかなえても、人の愛を得
ることはできなかった。彼が間違ったのは、愛は買うものではなく、自分とい
う人間そのものを差し出して得るものだということを知らなかったからである。

彼は愛を与えることはなかった。宝石やドレスや豪華なパーティ、邸宅やオペ
ラハウスや歌を指導してくれる芸術家たちを与えても、自分の愛を与えること
はできなかった。「きみには愛がない。愛を奪うだけだ」と言われても、彼に
は何のことか理解できなかったに違いない。親友は去り、妻も去った。

そして、最後に「ROSEBUD(バラのつぼみ)」の謎が観客に明かされる。それ
は、幼い日、貧しい宿屋を経営していた両親の元で暮らしていた頃、雪の中で
いつも遊んでいたソリに刻み込まれていた名前だった。それは幸福だった頃の、
母親の愛に包まれていた頃の、牧歌的な時代のシンボルだったのだ。

すべてのものを手に入れることができる財力を手にした幼い日、真っ先に失っ
たものが「バラのつぼみ」だった。彼が死に際に唯一望んだものは、失ってし
まった子供時代だったのである。それは誰しもが望むものかもしれないけれど、
とりわけ財力と権力を手にした男の望んだものだとすれば、どこか悲しく哀れ
な気がしてならない。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
仕事の関係で二日間、本所に通った。四つ目通り沿いに小さな靴屋があり、十
七、八に見える少年が昔ながらの靴修理をやっていた。向田邦子の「冬の運動
会」を思い出した。もっとも、少年の靴職人は目立つ鼻ピアスをしていたのだ
けれど……。

旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■かりん島
走れ! 公園ウォッチャー

北川かりん
───────────────────────────────────
私が時々走っている事を前回書いた。気持ちが落ち込んだ時、ストレスが溜ま
った時、自分の力ではどうしようもない身体に溜まりに溜まったエネルギーを
発散するには走るのが一番てっとり早い。

走っている内に訪れる<ランナーズハイ>の状態になると、気分スッキリ、晴
ればれとした気持ちになれるのだが、もうひとつ「走る」事に関連して得られ
る楽しみがある。それは、走っている時に見える風景や出会う人々である。

家から20分程歩いたところに、少し大きな公園があって、いつもそこで走って
いるのだが、ここの公園は武道会館や野球場があって、近隣の人達がおのおの
スポーツを楽しみにやってくる場所である。

私は身体を動かすのは好きだけど、スポーツ万能ではない。ましてや社会人に
なってから体力は衰える一方。毎回走る前にはスポーツドリンクを一気飲みし
て、身体能力を向上させてから走りに行く。

この脂肪燃焼系のスポーツドリンクは私にバッチリ効いて、これさえ飲めば、
お目めパッチリ、頭はシャキーンと冴え渡り猛烈系!! 闘牛のごとく走り出
してしまう。友達は、それはスポーツドリンクじゃないものを飲んでるんじゃ
ないか? と疑うが、怪しいルートを経由することなく、健全なるコンビニで
買える安全なドリンクを愛飲している。

それでもゼイゼイ、ハアハア、ヨタヨタと走っている私だが、それは私の鼻の
穴が他人より少し小さいせいだと思う。

幼い頃、ホジホジと人差指で鼻をほじっていたら、うちのおじさんがやってき
て私にこう言った。「おまえ、人差指で鼻くそほじったら鼻の穴が大きなるぞ。
これからは小指でほじれ」

私はこのアドバイスを素直に聞きいれ、実践してきたおかげで他人より少し鼻
の穴が小さいような気がする・・・・って気のせい?

ま、そんな身体的な由来はさておき、話を元に戻そう。

公園を走っていると、まず緑が気持ち良い。木の微妙なカーブ、木々の隙間か
らこぼれる陽だまり、芝生の青さ、今年は秋だというのにまだ暑いせいだろう
か? 木々は青々と繁り、濃い緑と青い空のコントラストが美しい。

気持ちの良いお天気に誘われて、チビっ子達もやってくる。前方を向いてリズ
ミカルに走っていると、うっかり小さな子を蹴飛ばしそうになる。しかもウジ
ャウジャいるので、よけるのが大変だ。そんなモタついている私をヒョイとご
老体が追い越していく。

「あんなジイサンに抜かれた!」と、ムッとするが、あのジジイの身体の秘密
をさぐってやろうとついてく事にした。一体どんな軽やかなステップでチビッ
コをよけているのかと思いきや、じいさんはみんなが走る大きな道沿いに敷か
れた、一段高い縁石の上にヒョイと移動すると、スルスルとそこを走り抜けて
いく。

なるほど、先人の知恵というものは素晴らしい。

私も真似してそこへ移動したら、走りやすい事この上ない。大通りのコンクリ
に比べて、土の地面は膝への衝撃が少ないし、何より前に誰もいないので爽快
だ。ちょうど、その時も色々ストレスを抱えて、訳もなくイライラしたりして、
この気持ちを発散させようと走っていたのだが、ふと気付いたのだ。

問題にどっぷり浸かって前に進めないよりは、ヒョイと一歩、問題の道から外
れてみると、全然違う風景が見えるかもしれないなと。

「そうか!なるほどな!うぉーーーー!! ありがとう、じいさーーーん!」
と喜びに溢れ、アドレナリンが身体中を駆け抜け、激流の渦を巻いた。きっと
その時の私は、本宮ひろ志の漫画の主人公並に眉毛が太くなり、バックには波
しぶきを従えていたに違いない。走る事から人生を知る事もあるのだ。

そんな熱いハートをたぎらせている女子がいるという事も関係なく、穏やかな
時間が公園を満たしていく。休日のうららかな公園で何しとんねんという眼差
しで鳩が見つめている。

子供達の嬌声とアイスクリーム売りの音楽が響き渡り、大人も子供も自由に楽
しんでいる。公園を走るのが気持ちいいのは、たくさんの人の幸せな想いが交
差してる中を走るからかもしれないな。

【北川かりん】
●TASU商店
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年10月31日金曜日)
第45回「居住地ドメインという考え方」

ユビキタスマン
───────────────────────────────────
2004年3月3日に独自仕様のコミュニケーションツールカメラを発売することを
目標に、それまでの道のりをレポートする本連載。今日は、ライフスライス研
究所のユーザー登録の考え方についてです。

ライフスライスのサイトには、jp_kawaiやch_kazuなどのユーザー名が並んで
いることに気がつきます。この最初の2文字は居住地ドメインを表しています。
たとえ、国籍が日本でも短期的にアメリカに住むことになればus_kawaiになり
ますし、イタリアに住むことになればit_kawaiになります。

純然たる旅行の場合は、居住地のユーザー名のまま公開されます。過去に、さ
まざまな人の旅行にライフスライスを持っていってもらったのですが、旅行は
旅行、その場所に居住している人のライフスライスとはまったく異なることが
分かりました。それは行動が違うからであり、知り合いが地域にいるかどうか
の違いでもあります。

私たちは、これから「地域の時代」が来ると思っています。地域とは、そこに
住んでいる人達の顔つきが分かり、どこへ行けば誰に会えるか? が分かって
いることだと思います。携帯が水没しただけで、人間関係の大半が消滅してし
まったり、パソコンがウィルスにやられてしまってアクセス出来なくなるとい
うものは、電気的なつながりが一時期にあったということに過ぎません。ネッ
トはかくも便利ですが、かくももろいものです。

ライフスライス研究所が、ライフスライスを通じて伝えたいこと、それは確固
たる肉体をもった人間が、確実に世界各地の地域で毎日生活をしているという
ことです。そのリアリティの伝達の積み重ねが、自分と地域、自分と社会を見
つめ直すきっかけになればと思うのです。

※ライフスライス研究所の居住地ドメイン表示例
 http://www.lifeslice.net

ライフスライスブランドカメラ発売まであと127日!

~「情報伝達」から「体験伝達」の時代へ ~
L I F E S L I C E . N E T
ライフスライス研究所 主任研究員 川井拓也
jp_kawai@lifeslice.net

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展覧会案内
ジャン・ヌーベル展
http://www.operacity.jp/
───────────────────────────────────
会期:11月1日(土)~1月25日(日)12:00~20:00(金・土のみ21:00)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日=11/25、1/13)、12/29~1/5
会場:東京オペラシティアートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2 TEL.
03-5353-0756)
入場料:一般1000円、大高生800円、小中生600円

アラブ世界研究所、カルティエ財団現代美術館、ナント裁判所、電通本社ビル
などを手がけてきたジャン・ヌーベル。建築に新しい生命を注ぎ込み続ける彼
の全貌を紹介する展覧会。実現しなかったプロジェクトを含め、すでに完成し
た建築や現在進行中のものなど、彼がこれまでに手がけた数多くの作品を200
点以上の精密なデジタル・プリントによって展示し、それらを通してヌーベル
建築の秘密とその全体像を見渡す。また、超大型スライドプロジェクターを使
ってヌーベルの代表作を実物に近いサイズで投影する長さ25メートルのスクリ
ーンの前では、あたかもヌーベル建築の中に実際に入り、それを間近に見てい
るような体験ができるとのこと。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ブックガイド&プレゼント
QuarkXPress レイアウトコレクション Ver3.3/4.1対応 ソーテック社刊
http://www.sotechsha.co.jp/
───────────────────────────────────
著者:吉村麻衣子
定価:2,940円(税込)
体裁:B5変型 288ページ 2色
発売日:2003年10月21日 ソーテック社刊
ISBN4-88166-357-7
内容:プロがデザインした雑誌や書籍のレイアウト見本を満載しました!
QuarkXPressによるデザインテクニックも解説し、エディトリアルデザインや
DTPの現場で必ず役立ちます。

●本誌を株式会社ソーテック社よりデジクリ読者2名様にプレゼント。応
募フォームをつかってください。締切は11月14日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に11月17日頃掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/p_quark_xp.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(10/31)
・とうとう10月も終わる。引っ越しまであと1か月少々。思いついてから3か月、
いまだに準備ができていない。今日は粗大ゴミ・資源ゴミの日で、ワープロや
フォスターの小型スピーカーを捨てた。雑誌や書籍はうちの分だけで一山でき
てしまった。ゴミ置き場で本や使えそうなものを漁っている人(最近とても目
立つ)にも全然相手にされない、本当の古本だ。古雑誌マニアなら飛びつきそ
うな物件なのになあ、惜しいと思いつつ捨てる。粗大ゴミ・資源ゴミの日はあ
と5回しかない。本当に処分を終えられるだろうか。かなり危うい。 (柴田)

・「マンハッタン・ラブストーリー」面白すぎる。/「トリック」停滞中?/
「マッチスティック・メン」を見た。途中で筋は読めた。けれど筋を予測する
映画じゃないような気がする。TVCMで「騙される」って言ってたから、構えて
見てしまったのがちょっと残念だ。ラストも原作とは違うらしい。原作と同じ
ラストなら気分悪いけど心には残るだろうな。テンポの悪さもなんだかな。だ
けど、心には残らなくてもあのラストにしてくれて良かった。(hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
 Webデザインひらめき☆ブック【レイアウト編】 1404号
 Webデザインひらめき☆ブック 【グラフィックパーツ編】 1404号
 CPUの創りかた 1406号
 すぐ効くネットワーク・サーバ構築のトラブルシューティング for Windows
 1406号
 Web Designing 2003年11月号 1406号
 フォトショップ・サイバースタジオ・リミックス 1408号
 おいしいWebアイテム アイディアレシピ 1408号
 Windows 2000/XPコマンドプロンプト コンパクトリファレンス 1409号
 マッキントッシュ伝説1・2 1409号
 Adobe Acrobat 6.0 PDF テクニカルマニュアル 1413号
 QuarkXPress レイアウトコレクション 本日号

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 <mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa@mac.com >

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
                        <mailto:info@dgcr.com >
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html >
広告の御相談はこちらまで   <mailto:info@dgcr.com >

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/ >、
E-Magazine<http://emaga.com/ >、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/ >、
Pubzine<http://www.pubzine.com/ >、Macky!<http://macky.nifty.com/ >、
melma!<http://www.melma.com/ >、めろんぱん<http://www.melonpan.net/ >、
MAGBee<http://magbee.ad-j.com/ >、posbee<http://www.posbee.com/ >、の
システムを利用して配信しています。

★携帯電話対応メルマガもあります。<http://dgcr.com/i/ >
★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/ >

Copyright(C), 1998-2003 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■