[1610] 東京拘置所獄中記-5

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1610    2004/10/04.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18249部
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        <すべては美味しく食べる瞬間のため>

■KNNエンパワーメントコラム 
 東京拘置所獄中記-5
 神田敏晶

■電網悠語:Ridual開発記編(66)
 キャベツ
 三井英樹



■KNNエンパワーメントコラム 
東京拘置所獄中記-5

神田敏晶
https://bn.dgcr.com/archives/20041004110100.html
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KNN神田です。

すいません、先週は原稿を落としてしまいました…。実は今週もヤバい入稿の
仕方になってしまいました…。

たった3日間の出来事でしたが、一ヶ月以上に引っ張れるほど、中身の濃い体
験でした。「週刊アスキー」でも、恥ずかしいイラスト入りで4週のはずが6
週目の連載となっています。

●お役所仕事とは……

さてさて、封筒はりの仕事がまわってきたボクですが…。

「200番さんの仕事は『封筒はり』です」と言われた。本当にこんな仕事なん
だと納得しながら、初めてアルバイトをした時のような、妙な緊張感を感じる
ことができた。しかし、何よりも、「封筒はり」でも暇とサヨナラできたこと
がうれしかった。

先輩の受刑者さんから、丁寧に封筒はりの方法を伝授される。先生という名の
看守さんは、後ろでボクたちを冷ややかに見守っているようだ。しかしこれが
なかなか難しいのだ。

たぶん、角2型封筒の原型を作っているのだが、おそらく紙厚は200kgはありそ
うで、こんな分厚い封筒はみたことがないほどだ。どこで使う封筒なんだろう
と、またまた疑問が沸いてくる。

紙は硬いし、折っていくポイントがなかなかわからない。しばらく先輩に見て
もらい、OKをいただくようになってからはスムーズに封筒が折れるようになっ
た。しかし、ボクの段階は封筒を折っているだけで、とても封筒には見えなか
った。そこには、オリガミのカブトの途中の段階が、積み重なっていくだけだ。

ざっと封筒は300通あった。先輩に教えてもらったとおり、しばらくやってい
たが、単調なので、30分ほどで(正確な時間は時計がないのでわからない)さ
らなる業務フローの改善とイノベーションによる「神田方式」で両手で一度に
3枚重ねでやってみたら、品質は変わらず、スピードは一気に3倍となった。

途中で進捗状況を確認にきた、先生と先輩は、ボクの仕事の速さに驚きを隠せ
ず、「おお、早いですね!」とホメてくれた。はじめてのおつかいで褒められ
た子供のように、心の底から嬉しかった。異業種での業務で褒められたからで
もある。しかしだ。調子に乗って、早く仕事が終わると他の業務に昇格するか
と思えば、さらに300枚同じ封筒を持ってこられてしまった。

そのタバを見たときに、「ヤバイ!」と感じたが、もう遅い…。早く仕事をや
ってしまったおかげで単純作業が2倍になっただけだ。こうなるとモチベーシ
ョンは1/4に下がり、調子に乗った自分を呪った。

途中に休憩がはいって、ラジオ体操などができるが、そんなラジオ体操など、
やる気分ではない。紙が手の脂を吸い込んで指先はだんだんガビガビになって
きた。ニベアもなければアトリックスもここにはない。こうなると、もう辛い
だけの仕事だ。ペースを落とせば時間は稼げるが、仕事はつまらない。ペース
を上げれば仕事量を増やされる。

この瞬間に神の啓示があった。これがきっと公務員の「お役所仕事」の起因で
はないだろうか? と。お役所仕事とは、怠けたいからではなく、システムが
モチベーションを継続できないので、自分が飽きずにそれ以上無駄なことがな
いところの損益分岐点とのトレードオフで発生しているような気がした。

16時で終業のブザーがなった。一日の仕事が16時で終わってしまった。仕事中
は、お茶が配られたり、アイスもあり、バナナもあり、事務所で原稿と取り組
んでいる民間人よりも、拘置所の方がいい暮らしだと今も思い出すほどだ。拘
置所の独房にネットとPCがあれば、外出もできず、仕事にどれだけ専念できる
かと思うほどだ。

16時30分。夕食の時間だ。もう慣れたもので、洗いたてのアルマイトの弁当箱
に、味噌汁用のボウル、おかず用のボウルを並べ、正座して配膳を待つ。この
瞬間だけは、自分が「忠犬ハチ公」のような気分になる(笑)。

どっさりとテンコ盛りされた玄米に、じゃがいもとさやインゲンと豆腐の味噌
汁。鶏肉のケチャップソテーが配膳された。鶏肉のケチャップ味がちょっと薄
いのと、味噌汁にあともう少し、イリコ出汁が効いていれば、「大戸屋」メニ
ューに出せるところだ。

●バーチャル田中さん

17時、食事のあとかたづけで終わり。ラジオの時間で、ニュースを聞く。アテ
ネオリンピックの話題で満載だった。本来であれば、現地に取材に行っていた
はずなのに、俺はどうしてこんなところで不自由にラジオを聴いているのだ!?
と怒りと疑問を哲学的に分析しながら、古きアテネの哲人たちの想いをはせる。

しばらくして、先生が来て、心情の調査をかねて話をする。面会者リストを作
るので、面会に来る人の連絡先を書きなさいという。しかし、こちらには、歯
ブラシとタオルしかない。面会に来てほしい人のアドレスはすべて携帯電話の
中にある。

それで、事務所の元スタッフにお願いをしておいた名前を適当に書いて提出し
てみた。彼女の名は「田中敏子」である。もちろん、実在はしない。しかし経
理担当用のメールアドレスで使用している。

便利なのは、田中あてに電話がかかってくるのはすべて経理関係のことだと瞬
時にわかる。KNN.comの社内では昔から「バーチャル田中さん」として通って
いる。何かと便利だ。つまらない銀行からの電話も田中さんが留守として間接
的に直接フォローができる。

原稿のバックアップもCCでつけているので、よく田中さんってどんな人と聞か
れるが、この世に存在はしていない。他にもいろんなバーチャルメールアドレ
ス社員がいるが、サービスのクレームなどをする時にはさらに約立つ。

knn.comのドメイン名を持つ社員のCCをたくさんぶらさげて、クレームのメー
ルを入れるのだ。するとクレーム先の担当の対応が早いのだ。特に某ISPの態
度は急変した。たくさんの人の前で、自社のサービスにクレームが付いている
という心理的なプレッシャーを相手に与えることができるからだ。これは、ク
レーム以外にも使えるビジネステクニックとして実用新案にしたいほどだ。

●天下の公僕と「や」の世界

話を戻そう…。

要するに、面会は、記憶にとどめておける人くらいしか来れないようにしてい
るのだ。こちらはこんな時もあろうかと思って、作戦どおり、家族でない、ま
ったく他人のライターさんに面会に来ていただき、第一項をたった5分の面会
時間で口答で伝えて、blogに掲載することができた。

KNN神田さん、東京拘置所実況レポート(1)
http://knn.typepad.com/knn/2004/08/knn.html
KNN神田さん、東京拘置所実況レポート(2)
http://knn.typepad.com/knn/2004/08/knn2.html

拘置所のセキュリティレベルってこの程度のものなんだ。とハッキングした気
分で少し嬉しかった!

しかし、夜の18時から21時は魔の3時間である。独房では、本当に何もするこ
とがない。雑居坊であれば、いろんな諸先輩方の人生をどれだけインタビュー
できたことか!

また、一度こういう場所で世話になると、社会に復帰しても仕事がないので、
組関係のリクルーティングの場になっているとも聞いた。罪を償いにきたのに、
社会復帰できずに、組関係に流れていくというのでは、拘置所に税金を注ぐと
いうということは、悪事のために税金を使っているようなものではないか? 

天下の公僕と「や」の世界を、マイケル・ムーアばりに暴くドキュメンタリー
は、日本でもきっと受けるかもしれない。コンクリートで東京湾に埋められる
前に一本くらいはチャレンジしてみたいと思った。どうせ、いつかは死ぬのだ
から…ビクビクとリストラや年金問題などの将来に不安を覚えながら、小さく
生きるよりも、自分が主演している映画の主人公としてふさわしい生き方の方
をボクは選択したい。

地球の歴史は46億年前。人類はたったの15万年前年前。地球から見ると、45億
9985万年になってちょっと登場しただけの生物です。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/age_of_earth/

また、地球の寿命は太陽とともにあと50億年ほど。地球も人間でいうと、よう
やく40歳になったところというところです。これから老けていく地球に対して、
ボクたちが恐竜と同じ道をたどらないように、慎重にケアしていく行き方も大
事でしょう。

ましては人が人を裁くというのであれば、検察も裁判も、刑務所や拘置所では
一日いるとどんな気持ちになるか、拘置されて経験を体験して求刑すべきかと
思う。それを前例では2年だったとかの人のモノサシで測るのではなく、自分
の体感時間でその長さを測っていてもいいのではと感じている。

7時30分になって、15分だけのお風呂タイムを知らせてもらった。お風呂より
も独房から出られるのが嬉しい! しかし、お風呂もなんと、独房風呂であっ
た。しかし、キレイなお風呂だ。シースルーの大きなアルミサッシの窓があっ
て着替えるスペースも看守の見守る廊下から丸見えだ。

まるで昔のラブホテル状態だった。そこから独房風呂にはいると、かなり熱め
でいい湯に入れた。シャンプーとボディソープがあり、シャワーで早めに洗い
流して、湯船に時間をかける。15分間しかお風呂に入れないなんて、とても慌
しい。まるでソー○ランドのようだ。…のように、ピピピとタイマー時間を教
えてくれるのかと思ったが、やはり看守が「15分~!15分~!」と、野太い声
でお知らせたもうたのであった。

タオルで拭いて、サンダルでもどるとボクがシャツをズボンの上に出していた
ら、ズボンの中に入れるようにと注意された。裸の大将の山下画伯のようない
でたちなので、とてもいやだったが、ここではおとなしく山下画伯の姿になっ
た。また、サンダルもかかとをペタペタいわさず、緊張させて歩くようにとの
事だった…。ふぅ…。

お風呂が熱かったせいか、凍ったジョッキの生ビールを一気に!と思ったが、
当然そんなものはない。テレビもないパソコンもない。音楽もラジオの時間が
1時間だけだった。

「サラリーマン金太郎」の第1巻が回覧されてきた。ボクは活字と漫画をむさ
ぼり読んだ。あまりにも時間があるので、読み返した。まだ時間があるのでさ
らに読み返した。読むたびに本宮ひろし氏のロマンを感じる。「俺の空」でな
かったことを感謝したい。

ようやく待望の21時の変化がおきた。しかし、消灯である。とても眠れる状態
ではない。体も頭も疲れていないからだ。何よりも拘置所でつらいのは電気を
消されてしまうことだ。他の牢からは、豪快なイビキが聞こえてきた。そのイ
ビキはまた、別のイビキをいざなうように繰り返していく。

その日の夜は、イビキでねむることができない自分の夢を見ていたようだ。三
度も読んだ「サラリーマン金太郎」の友達役で、なぜかボクも出演していた。
感化されやすいヤツだ。

つづく(あと1回)

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■電網悠語:Ridual開発記編(66) 
キャベツ

三井英樹
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さして料理が好きな訳でもないけれど、億劫でもなくなって来ている。レパー
トリーは微微増という感じで、お好み焼き、たこ焼き、スパゲティ、チャーハ
ン、鯛のスープにステーキ。

キッカケは「故郷」。あまり感じられないようだけれど、生れは大阪。20歳に
なるまで京阪沿線暮らし。大学を口実にして実家を離れたクチだ。結婚して子
供が幼稚園に入ると、その関係で「親」達との付き合いがジワジワと始まる。
バザーとかで出店を出すことになると、何故か関西出身者の出番になる。

「大阪生れですか?、じゃあ、お好み焼きとかたこ焼きできますね! 助かり
ますぅ」

とか言われる。なんでやねん。Webサイト作りでは喧々諤々やるくせに、こう
いうのは断れない。大抵、熱い鉄板の前に立つ事になる。しかも、幼稚園のバ
ザーとはいえ、曲りなりにもお金を取って販売する訳だから、下手なものは売
れない。チャンと家で練習する。

●食材とコンテンツ

小麦粉が薄力粉というパッケージで売られているのを知る、というレベルから
スタート。キャベツを刻んで汗だくなって家族をモルモット。昔食べた味を思
い出しながら、あれこれとない知恵絞って奮闘する。

凝り性が功を奏して、子供たちの絶賛を勝ち取る。「パパのお好み焼きって美
味しいよね!」等と持ち上げられれば、豚もおだてりゃ……の境地。「週末に
一度はお好み焼き」が定着した時期もあったほど。

最初は不慣れもあって面倒だけれど、ルーチン化してくると色々と考えること
もできるようになる。そこで気が付いたWeb屋にとっての料理の効能。ストレ
ス発散。私は飲み屋で愚痴るという癖を習得しそこなったのもあって、結構色
々なモノを溜め込む。でもキャパシティには限界があるので、色々と爆発寸
前になる。それをキャベツが受け止めてくれる。

様々な蓄積された不平不満や憎悪に近いものが、キャベツを切っていると軽減
される。基本的にぶつ切りなので神経も使わない。ただ包丁を上下に動かし、
刃先がキャベツの表面に触れた瞬間から、ザクッと切断されるまでの時間に手
に残る何ともいえない感触。平和的破壊活動。それでも最初はブツブツと独り
言を言いながらザクザクと切っていたのだが、最近は無言で切り刻む。家族4
人分のキャベツを切るのは数分だが、すっきり爽快。

嬉しいことに、切る工程にどんな思いが混じろうと、その汚い部分までもは食
事には伝達されない模様。子供たちは、その見栄えの悪いお好み焼きを嬉しそ
うにほおばる。日頃Webでは実際に操作している姿を見れないせいか、リアル
タイムの反応がまた嬉しい。料理を一回休めるので、妻も上機嫌。

たいした料理を作らないので、食材は基本的にありものを使う。チャーハンな
んかは毎回味が違う、というよりは同じモノは作れない。前夜に残ったものが
ベースで、それで何とかする。

その時に効いてくるのは、実は最初に冷蔵庫を漁る瞬間。どの食材を使うかが
そこで決まり、それをテーブルに並べたら、もうルーチンワーク。考えない、
どこで何を混ぜるかと火加減程度しか頭は使わない。冷蔵庫を開けた瞬間のリ
サーチで、今回の味が半分決まっている。

だから、途中で妻がやってきて、「これも使って欲しかった」などと言い出し
て、何かを机の上に置くと、もうパニック。まぁ大抵は、それは次回、という
話になるのだけれど、ここもWebと同じだ。作り始めてから、新しいコンテン
ツを入れ込んでくれと言われても辛い。最初に入れ込むコンテンツは全部並べ
ておかなければいけない。

私は料理では開発末期の仕様変更は認めない。ガンと拒否する。「駄目なもの
は駄目」、「遅すぎ」、「それは次期フェーズで」。仕事で言えない言葉は、
気分がいい。

●Webと料理の共通点

そう考えると、Webと料理って結構似ている部分が多い。旬の素材とやる気が
前提だし、賞味期間だってある。一度作ったら終わりという訳にも行かない。
同じものが延々続けば飽きてくるし、美味しければ再度その店に行く。不味け
れば二度と行かない。思い切り美味しさを堪能したければ、食材の良し悪しに
こだわる。

料理人の腕は、根性論では越せない壁があり、技術を常に磨く者が喜ばれる。
同じように見える料理でも、隠し味やら細かな部分で歴然とした差があって、
それを認知できる客層も実は大きい。頑張っていることは伝わっている。

また、父親が厨房に立つことは子供たちに良い影響を与える気がする。日頃父
権がどうのこうのと話したとしても、料理の形になれば旨いものは旨く、不味
いものは不味い。隠しようのない状況で、親子が色々と話ができることの意義
は大きい。

イマイチだねと生意気な評価を下す息子に、じゃあ作ってみろと挑発し、翌日
には息子がエプロンしてアクセクしている日もあった。どうだ旨いだろう、と
誇らしげな娘の顔も覚えている。Webの開発現場が活き活きしていた頃に同じ
ような台詞のやり取りをしたのを思い出す。そうやって、互いの技術を磨きあ
い、批判力や判断力を育ててきた。

そして最大の共通点。作ることよりも、嬉しそうに食べてもらえたときが一番
嬉しいという感覚。作ることに如何に熱中しようと、その行為自体はやはり自
己満足なのだと思う。すべては美味しく食べる瞬間のためであり、その瞬間に
すべてが報われる。

どう努力したかとか、どんなテクニックを使ったかとか、どんなフライパンを
使ったかなんて、最終的には関係ない。旨そうにガッツく息子や娘の姿に勝る
ものはない。自分の関わったWebサイトを嬉しそうに語ってくれたり、立ち寄
りましたよと声をかけて貰える度に、舞い上がりそうになりながら、もっと良
いモノを、と心に誓う。

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
家にも帰れない状況で、弁当暮らし。キャベツをきる気力も今はないけれど、
少し溜まってきているのが自覚できる。来週末にはいつもの倍のキャベツを切
るかもしれない。

・09/30:m-schoolで話しました
 http://m-school.biz/event/2004_0930_opening.htm
・10/06:RIAコンソーシアムで話します
 http://www.ria-jp.org/information/20041006_01.html

・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
 http://www.ridual.jp/
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
 http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/

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■編集後記(10/4)
・「八つ墓村」を録画しておいて、昨夜見た。テレビってこんなコマーシャル
が多いものだったのか、ドラマぶつ切りではないか。横溝正史の金田一耕助も
のは、映画やテレビで「忠臣蔵」みたいな定番になっているから、今度は誰が
演ずるのか興味はある。映画かテレビ映画かはわからないが、とにかく今まで
たくさんの金田一をテレビ見てきた。山のようにあった金田一もの録画ビデオ
は、引っ越しの時に全部捨ててしまったけど。古谷一行、石坂浩二などを見た
記憶があるが、稲垣吾郎は20人目だという。今回のストーリーはつじつまが合
う。金田一がていねいに種明かしをしてくれたから、よくわかる。役者たちに
は不満があるが、おもしろくできていた。佐藤嗣麻子さんの脚本が優れている。
鍾乳洞のシーンは、セットと実写とCGだというが、非常によくできていた。一
点不思議だったのは、落盤のあとの藤原竜也のシーン、いったい光源はなんだ
ったんだろう。かつて、ショーケン、渥美清の「八つ墓村」を見た記憶がある。
これが一番ディープな「八つ墓村」だった。猛烈に見たくなった。しかし、
TSUTAYAに行こうにも、昨日に続いて雨がやまず、外に出られない。(柴田)

・請求書を送った。ほかのことをしている時に、切手を貼っていなかったこと
に気付いた。よりにもよって請求書だよ、はじめての取引先もあるよ、おい。
/「とれる・No.1」を使ってみた。FAQにも書かれてあったが、とにかく臭い。
本当に慣れるものなのだろうか。しかし環境には良さそう。(hammer.mule)
http://toreru.com/a_about/  とれる・No.1

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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