[1615] 台風一過。音楽革命家の愚痴話

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1615    2004/10/12.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18278部
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   <ポップでアグレッシブでパンクでサイケでガツンと来るのが>

■デジタルサウンズ研究室 
 台風一過。音楽革命家の愚痴話
 モモヨ(リザード)

■買い物の王子さま(57)
 アーティストの遊び心
 石原 強

■クリエイター手抜きプロジェクト(20)
 Virtual PC 7で画面キャプチャーしまくれ(?)
 古籏一浩

■イベント案内
 ZOOM国際写真展in東京
 アンダーグラウンド・ブックカフェ 地下室の古書展 Vol.3



■デジタルサウンズ研究室 
台風一過。音楽革命家の愚痴話

モモヨ(リザード)
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台風一過である。土曜の夜、房総半島を横断して海上にぬけた際は、雲の合間
から星が見えるくらいだったのに、月曜になっても、天気がはっきりしない。
東京下町路地裏のブロック塀は、数日来、しっとりと色を濃くしている。

ここ何回か、音楽について書いてきたなかで語ったように、いまこそが逆襲の
転機。ということで、この週末は、知人、友人らのライブをめぐり、共闘を誓
い合うという絵図を勝手に描いていたのが、自然の猛威には、かなわない。

金曜日は、すでに共闘関係にあるATPのライブだった。ATPというのは、アデノ
シン三リン酸(Adenosine triphosphate)とかいうバイオ関係の用語で、これ
が加水分解することで我々の筋肉は力を発揮するのだそうな……。というのは、
愛読書、梅原克文の『二重螺旋の悪魔』から得た薄っぺらな知識に過ぎないが、
そんなめんどくさい事からくる難解なイメージとは裏腹に、彼らのライブは、
近頃、とんとわかりやすくなってきた。とてもいい傾向だ。

ポップでわかりやすいと、低級な音楽と断ずる傾向が世の中に蔓延しているが、
ポップでアグレッシブでパンクでサイケでガツンと来るのがロックンロールと
いうものなのだよ。プログレッシブだなんて当然のこと。世の中に飽き足らな
いからこそロックしているのだ。

ATPは、秋葉原で若いバンドとライブをやることが多くなっている。そのライ
ブハウススタッフの助言もあるのか、競演するバンドもとても面白い。企画で
は、ストレンジな味、という言い方をしているが、少し専門的な感じでいえば、
マンチェやリバプールテイストだったりするが、とにかく、ポップでアグレッ
シブでパンクでサイケでプログレッシブでビートが効いてて、という感じ。

こういう若いバンドを見るのも楽しい。で、ATPにはアレコレ注文をつけるが、
若手とはあまり言葉を交わさないで帰ってくる。ATPのメンバーは、すでに確
立したアーティストであるので、私の提言そのものの真意を汲み取ってくれる。
しかし、自分に自信がない、不安定な年齢にあると、私の言葉は、ほめことば
か、けなしことばか、そのいずれかとしか思えないようで、毀誉褒貶をこえて、
自分たちが向上するための肥やしとしては、なかなか思ってくれないようだ。
って、これは一般社会で新人を教育するのと同じこと。ロッカーも大工も、そ
の極めるところは同じ。宮本武蔵ならこう言ったろう。

金曜は、なんとか、台風をかわせたが、土曜日がいけなかった。

土曜日には、パパイヤパラノイアのソロライブがあって、前売り券も買ってあ
った。彼女ら(いまのパパイヤは女性デュオである)は、私と同じアシッド
(ソフト名)使い。ボーカルの石嶋由美子は、一時、アスキーで、軽妙な、ア
シッド関連記事を連載していたので覚えている方も多いだろう。ミュージシャ
ンで、かつ、IT系にかかわっているところが私の履歴とクロスする。

そんな彼女らは、ここ何年か、チェコを第二の拠点とすべく、『陰謀』をめぐ
らせており、時折、そうした悪巧みのアレコレをレクチャーしてもらっていた
が、やはり大事なのはライブ。

土曜五時までは、私は準備万端、あとは家をでるだけになっていた。そこへ、
階下の妹から「おにいちゃんのとこから、雨漏りがしてる」という緊急連絡が
あり、雨漏りしているというベランダ側のサッシをあけた。

ここからが地獄だった。サッシはなかなか開かない。幾度かチャレンジした後、
突然、バッと開くや、今度はグゥワワーンと部屋に水が流れ込んできた。ベラ
ンダに水が吹き込み、結果、30センチほどの深みまで水を溜め込み、どうやら
水圧がサッシを押さえつけていたようだ。

今度は、サッシを閉めようにも閉まらない。ベランダの排水を復帰させようと
しても、こうまで水が溜まると水圧が半端じゃない。排水口には紡錘状の臭気
抜きという金具があるが、これが、雨水が部屋一面を水浸しにするまで、うん
ともすんともいわなかった。部屋の水は、子供たちに新聞紙を広げてもらう。
それで吸わせたり、箒と塵取りでトイレに流すなどして対処。家族一丸となっ
ての戦闘であった。んなわけで、気がつくと、八時を過ぎていた。

結局、ライブには行けなかった。わが音楽革命の前途は多難である。

モモヨ(リザード) 管原保雄
http://www.babylonic.com/

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■買い物の王子さま(57) 
アーティストの遊び心

石原 強
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インテリアやデザイングッズのお店では、「MoMA永久コレクション」という言
葉をよく見かけます。MoMAとは、ご存知のとおりニューヨーク近代美術館のこ
と。この美術館は、絵画や彫刻といった美術作品と同じように、家具をはじめ
としたインテリア、ステーショナリー、食器など、身近にある優れた製品もコ
レクションしているのです。ですから、MoMAに作品が展示されているというこ
とは、デザイナーのステイタスでもあるのです。

MoMAのミュージアムショップは、世界中から集められた優れたデザインの商品
が並んでいます。美術館に実際に展示されているのものを中心としているので
すから、一流としてのお墨付きで、世界中のセレクトショップも注目する充実
した品揃えです。

サイトはシンプルでわかりやすく、デザイナー別、カテゴリー別に、商品が整
理されています。また、プレゼントに最適な商品を価格や目的から探すことも
できます。並んでいる商品を眺めていると、本当に館内のショップにいるよう
なワクワクした気分になってきます。

気になったのは、「Shiro Pencil Holder」という名のペン立てでした。鉛筆
がささっているのですが、寄りかかっている輪が中に浮いたように見えます。
実は、その鉛筆自体がフェイクで柱となってどこかで支えているようです。な
んとなく同じ発想のものを見たことがあるような。と思ったら商品説明を読ん
でその謎が解けました。

---
Intrigued by the gravity-defying quality of an umbrella stand
designed by the late Japanese designer Shiro Kuramata,
Argentinean-born Olabuenaga created this whimsical desktop interpretation.
---

倉俣史郎は海外でも活躍したインテリアデザイナーです。アクリルやエキスパ
ンドメタルといった素材を使ったユニークな家具で知られています。MoMAにお
さめられている彼の作品のひとつである「傘立て」を、アルゼンチン生まれの
デザイナーがリメイクしたものだったのです。その遊び心がとても気に入りま
した。

ちょっと送料が高いけど、よそでは手に入らないみたいだし、他にも欲しいも
のがあったのでまとめて注文しました。金額がドル表記であること、注文フォ
ームの入力が英語であること以外、日本のお店となんらかわりはありません。
配送は米国内で10日以内と書いてあったので、半月くらいかかるのかと思って
いたら、たった5日で到着しました。

箱をあけてみると、梱包材がいっぱいに詰まっています。かき分けて商品を取
り出すと外箱がちょっとひしゃげています。おそるおそる中を開けると、商品
自体はエアーパッキンで梱包されていて、特に問題はありませんでした。

仕事の合間に、机の上においたペン立てを眺めながら、誰も気がつかないだろ
うと思いつつ、一人にんまりしているのです。

ペン立てを買ったお店「MoMA Online Store」
http://momastore.org/

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
今年は台風の当たり年で雨がよく降りますが、こんな傘立があるとちょっとな
ごみますね。元になった倉俣史郎デザインの傘立て"F.1.86"
http://www.architonic.com/webDesMusEn/Umbrella_Stand_F.1.86_1011037.html
・ウェブマスターの情報源「ウェブアナ」
 http://www.webanalyst.jp/mt/

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■クリエイター手抜きプロジェクト(20)特別編
Virtual PC 7で画面キャプチャーしまくれ(?)

古籏一浩
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Web制作で困るのが、いろいろな機種、OSでの閲覧チェックです。特に業務で
制作を請け負ってWindows、Macintosh両方で問題なく見られるようにしないと
いけない場合には、双方のOSで動作確認を行なうことが必要です。

Windowsでは98~XP、Internet Explorer 4~6、MacintoshではInternet
Explorer、Safari、場合によってはOpera 7などのブラウザでも念入りにチェ
ックしないといけない事もあるでしょう。(私のサイトではOperaでのアクセ
スが意外と多くあります。プロフィール原稿部分参照)

Windowsマシンを購入してチェックするのが良いのですが、安くなったと言っ
ても2万円~ですし、HDDが壊れた時は再度インストールかバックアップしたり、
いろいろ面倒です。私の場合、昔(2000年頃まで)はDOS/Vマシンを数台購入
してWebページのチェックはディスプレイ切り替え機を使って確認してました。

しかし、数年前から、そんな面倒な事をしなくても良くなりました(と言って
も実機は数台ありますが)。ここまで、引っ張って書かなくても良いのですが、
それはVirtual PCのおかげです。このVirtual PCのおかげでチェックが格段に
楽になりました。

私の場合は書籍の都合上、大量の画面キャプチャーが必要なので、Virtual PC
は凄く便利でした。Macでキャプチャーしてしまえば起動画面でも何でもキャ
プチャーできてしまうからです。

Virtual PCはConnectix社から出ていましたが、今はマイクロソフト社に買収
されて、マイクロソフト社ブランドで初登場するのがVirtual PC 7になります。
とにかくVirtual PC 7が出るのが待ち遠しかった。というのは以前のVirtual
PC 6はPower PC G5プロセッサ上では全く動作しなかったためです(試したけ
ど駄目だった)。

Virtual PC 7になりPowerPC G5プロセッサに対応したので、メインマシンの
PowerMac G5(2GHz×2)でようやく動作するようになって画面キャプチャーも
バッチリ。Virtual PC 7を使う人の用途を知っているのかどうか分かりません
が、以前Virtual PCの画面をキャプチャーするにはMacOS X側でコマンド+シ
フト+3または4という組み合わせ画面キャプチャーをしていました(または
SnapzX Proなどのソフト)。

しかし、Virtual PC 7では画面キャプチャーのためだけの専用のキーボードシ
ョートカットが用意されています(!) 書籍などで画面キャプチャーを多用
する人は、このキーボードショートカットは、かなりありがたいものです。マ
イクロソフト社を見直しました(?)

見直したと言えば発売日に製品が届きました。1980年代のマイクロソフトでエ
クセルをバージョンアップした時には、確か発売日前よりも製品が届いていた
記憶があります。発売日1日前にでもソフトが届くならユーザー登録する価値
も十分にあるかな、と思ってました。今は、登録しても、あんまりありがたく
ない事の方が多い気がしないでもありません。

Virtual PC 7で一番気になるのは動作速度でしょう。WebサイトやBlogを漁れ
ば、いろいろな批評、感想などが出てくると思います。Virtual PC 6と比べれ
ば確かに速くなりました。と言っても用途によって人それぞれなのでVirtual
PC 7のページを制作してみました。

http://www.openspc2.org/reibun/VirtualPC7/

論より証拠、実際の速度を見てもらって判断するのが良いかと思います。ちな
みにテストしたのは以下のOSです。

超漢字4(ver6からの移行)
Vine Linux 2.1(ver6からの移行)
Windows 98(ver6からの移行)
Windows 98 Second Edition(ver6からの移行)
Windows Me(ver6からの移行)
Windows 2000(新規インストール。6のは駄目だった)
Windows XP Home(ver6からの移行)
Windows XP Professional(7に標準で入っているもの)

Turbo Linux Server 8、Fedora Core 2はCD-ROMが認識できずインストールで
きませんでした。Virtual PC 6でインストールしたものをVirtual PC 7に移行
させ利用するのが良いかと思います。が、中には途中で動かなかったりするも
のもあります。

どのデバイスが動作するかは現時点では未チェックですが、ここらへんは、あ
ちこちのサイトで出てくるでしょう。とりあえず、Virtual PC 7を検討してい
る人は上記ページを見て判断してください。と言っても速度しか判断できない
ページですが・・・

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
私のサイトでリアルタイムにアクセス状況を確認できるページを用意しました。
Safariでのアクセスが多いのではないかと思っていたら、予想以上に少なくて
日によってはOperaの方が多かったりするという状況。Windows XP SP2も入れ
ていない割合の方が多いですね。25%くらいがSP2でした。
1か月単位でも確認したい、とか要望があればページ作ります。
・Open Space
http://www.openspc2.org/

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■イベント案内
ZOOM国際写真展in東京

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主催:日本テレビエンタープライズ、NPO法人 国際写真文化交流協会
協力:イタリア文化会館(東京)
会期1:10月15日(金)~10月24日(日)
会場:日本テレビ 汐留本社クリスタルホール ほか
会期2:10月26日(火)~11月15日(月)
会場:日本テレビ旧麹町社屋
ZOOM展:フォトアートの最高峰、イタリア誌「ZOOM」の30年の歴史を代表的カ
バー写真で辿る現代写真展。
国際写真家展:世界各国から招待されたトップアーティスト12人の作品展示。
一人あたり10~15点展示される。日本からは、所幸則、柏木崇。
写真撮影ブース:七五三、成人式、記念写真からオーディション写真まで多彩
な分野で活躍中のゲストアーティストに撮ってもらえる撮影ブース(有料) 
問合せ:NPO法人 国際写真文化交流協会 TEL.03-3353-4105
▼大きな催しなのに広報が不十分なのか、詳細は不明。入手次第、続報する。

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■イベント案内
アンダーグラウンド・ブックカフェ 地下室の古書展Vol.3
<http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/>
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<主催者情報>
会期:10月17日(日)~19日(火)10:00~18:30
会場:東京古書会館地下ホール(千代田区神田駿河台下)
新しい古書会館を利用して、新しいカタチの古書展を企画しました。ゆったり
と見られる会場。カフェコーナーも併設。イベント・展示も多数併催。

●同時期開催企画展示
「本の街のガリ版展」(主催:ガリ版ネットワーク)
10月13日(水)~19日(火)11:00~18:00
東京古書会館2階 情報コーナー
今年はガリ版が生まれて110年目。その歴史を振り返ります。そして実はガリ
版の街でもあった神田界隈にスポットをあてます。実演、ワークショップ、器
材の販売などもあります。

夜のイベント:「実況生中継 ラジオの学校」
河内紀(かわちかなめ)トークライブ
ゲスト:鈴木清順(予定)/聞き手 南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)
10月17日(日)19:00~/東京古書会館地下ホール/入場無料
1960年代、ラジオの番組作りに情熱を燃やしてきた河内紀さんに当時実際に放
送された番組やCMなどの貴重な音源の再生を交えながら、「音とことば」の魅
力について語っていただきます。

日本古書通信通巻900号記念「八木福次郎夜話」
古書通信編集長・八木福次郎夜話「私がであった本・人・街」
聞き手 池谷伊佐夫/司会 南陀楼綾繁
10月19日(火)19:00~/東京古書会館地下ホール/入場無料

●会場内展示・販売(日時は古書展と同じ)
「草間彌生作品展」
今回のイベントのために、新たにカフェと本のイメージで製作していただいた、
草間彌生オリジナル版画2種(限定・サイン入)を少部数販売。

「石塚公昭 作家・文士人形写真展」
人形・写真作家・石塚公昭氏によって作られた作家・文士の人形たち。文士た
ちが、街頭や自らの作品世界に出没する、幻想的な写真をカフェコーナーにて
展示。
石塚公昭公式サイト http://www.kimiaki.net/

「八朔ゴムはん、ひっそり参加」
ひとつひとつ手彫りでつくる消しゴム製はんこ。

「七痴庵の古本なんでも相談室」
古本屋「なないろ文庫ふしぎ堂」店主であり、本好きの情報探求誌『彷書月刊』
編集人である田村七痴庵による古本相談室。古本のことなら、なんでも相談う
けたまわります。知らないこと以外はなんでも知ってます。知らないことはい
っしょに考えたいと思います。
開催日:17日(日)12:30~14:00ぐらいかな?
「彷書月刊」サイト
http://www3.tky.3web.ne.jp/%7Ehonnoumi/

「宇野亜喜良デザイン風呂敷」販売
絵本の店:トムズボックス・プロデュース
当イベントのために書き下ろしてただいたデザインによる風呂敷です。古本と
風呂敷?大いに関係があるのです。「出張・絵本の店トムズボックス ミニフ
ェア」もあります。

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■編集後記(10/12)
・コニカミノルタプラザギャラリーに「ガウディ 時空の神話」を見に行った。
フォトクビカという独自の方法論で制作されたもので、ベタ焼きを並べてプリ
ントした仕上がりがとっても不思議。写真雑誌やギャラリーのサイトにインタ
ビューやコメントがあるが、どれを読んでもなんとなくしか分らないので、自
分の目で見るしかないと思った。おお、平面なのに包み込まれるような不思議
な空間を感じる。作者の鈴木豊さんがギャラリーのサイトに、フォトクビカを
こう説明している。「左右の画角は216度、天地の画角は144度。標準レンズを
36度ずつパンさせて6フレーム撮り、24度ダウンさせて次の行に移動する。こ
れを36フレーム繰り返す。シンプルな操作の繰り返しだが、フィルム一本を一
息で撮影するには数分間息を止めるのと同じくらいの疲労感がともなう」。理
想は2分間だという。1コマの失敗も許されない緊張の撮影だ。見る方も、最初
のコマから撮影と同じスピードで辿っていくのが正しい鑑賞法のようだ(やっ
てみたが疲れました)。こういうスタイルの写真展は初めての経験だった。国
内では10年以上前に九州で開かれて以来、作品集でしか見られなかったそうだ。
いいものを見せてもらいました。21日(木)まで開催中。     (柴田)
http://konicaminolta.jp/about/plaza/schedule/october/gallery_bc.html#1

・金曜日の夕方に福山通運の人にiBookを預け、日曜日の朝には戻してくれた。
思ったよりも早い。ロジックボードが悪かったらしく、取り替え。修理連絡票
には「マイクケーブルが抜けていたのでつなげました」と。他の箇所まで見て
くれるなんて親切だわ、という気持ちと、ケーブル抜けていたんかい、という
気持ちが錯綜し複雑な心境だ。製品出荷前に確認しないのかな。iBookが安い
理由ってこういうことなのかなぁ。日本人はうるさいんだから、日本向けだけ
でも日本で組み立てたらどうだろう? いやせめてチェックだけでも日本でし
たほうがいいんじゃないだろうか。保証期間内の修理にかけるコストと製品チ
ェックコストならどちらが大きいんだろうか。どこかのメーカーでは、アジア
工場をやめて国内工場に戻したっていうニュースがあったような。リコール続
きのメーカーの車が欲しいと思う人は少ないもんなぁ。  (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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