[1726] 色は合わなくて当たり前

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1726    2005/04/07.Thu.14:00発行
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         <問われるのは強さではなく演技力>         

■新連載:カラーマネージメント三角絞め…(1)
 色は合わなくて当たり前
 上原ゼンジ

■笑わない魚(150) 
 現代の逮捕
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(60)
 アメリカンプロレス(WWE)を楽しむ
 茂田カツノリ



■新連載:カラーマネージメント三角絞め…(1) 
色は合わなくて当たり前

上原ゼンジ
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●銀塩フィルムからデジタルへ

デジタルカメラの普及はめざましく、2002年には総出荷台数において、ついに
フィルムを使うカメラを追い越してしまった。写真撮影を生業とするプロカメ
ラマンのデジタル化はコンシューマほどの勢いはないが、フィルムレスによる
速報性やコストダウンのメリットは大きく、今後もその割合が増えてゆくこと
は間違いない。

ただし、銀塩フィルムからデジタルへの移行にはいくつかのハードルがある。
その一つが色の問題だ。

ポジカラーフィルムの場合であれば、フィルム自体を適切なイルミネータ(ラ
イトボックス)上に置くことにより、簡単に正しい色を観察することができた。
一方、デジタルの場合には撮影データだけでは色は分からない。パソコン、画
像を展開するアプリケーション、そしてディスプレイやプリンタといった出力
機器が必要になる。しかもディスプレイに表示される色やプリントアウトの色
は使う機器によってバラバラだ。

では、デジタルカメラで撮影したデータがいい加減なものなのかといえば、決
してそんなことはなく、画像を観察する方法に問題があるのだ。画像を出力す
る設定に気を配り、きちんと出力機器の調整を行えば、画像の色を正しく観察
することは可能だ。

こういった画像の色を正しく表示させたり、モニタの色とプリンタの色を合わ
せたりするのに重要なのがカラーマネージメントの技術であり、これから、こ
のカラーマネージメントの基本的な理解と、実際に現場で使えるアプリケーシ
ョンの設定方法について詳述していきたいと思う。

●モニタの色はデバイス依存

デジタルカメラやパソコンで取り扱う画像データの基本は「RGB」だ。RGBと
いうのは光の三原色のことで、それぞれRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)
のことだ。これらの三原色を混色する割合によって色を表す。パソコンで取り
扱う画像データの基本は現状8bitだ。R、G、B、それぞれのチャンネルを0から
255までの256階調で表現する。つまり256×256×256で16,777,126種類の色の
組み合わせができるというわけだ。

画像データをパソコンで拡大表示してみると四角い画素から構成されているこ
とが分かる。たとえば500万画素の写真であれば、500万個の画素から成り立っ
ているということだ。そして、それらの画素一つ一つに色が割り当てらる。こ
こで言う色というのは1677万色の中の1色のことで、「R28/G186/B97」といっ
た数値のことだ。それらの色を表す数値の集合体として、一つのイメージが形
成されていることになる。

このRGBの画像データは、パソコンを使えば簡単にモニタに表示させて見るこ
とができるわけだが、問題は同じ画像データでもモニタが変われば、色も違っ
て見えてしまうということだ。たとえば「R255/G0/B0」という「赤」をモニタ
に表示させたとする。赤は赤で、青になってしまうことはないのだが、「どん
な赤か」ということはモニタによりまちまちだし、長く使っていれば、さらに
色は変わってくる。

つまり、もともと三つの原色の色が違うわけだから、その原色の組み合わせに
よって再現される色も違って当然。「何で色が違うのか?」という問題ではな
く、モニタが変われば、再現される色も変わって当然ということなのだ。

これら機器によって変わってしまう色のことを「デバイス依存値(device-
dependent color)」と言う。deviceというのは機器、装置の意味なので直訳
すれば機器依存色となる。ちょっと取っ付きづらい言葉だが、カラーマネージ
メントを理解する上でひじょうに重要な用語だ。ここではまずモニタのRGBを
例として上げたが、プリンタや印刷機のCMYKというのも同様にデバイス依存値、
つまり個々のデバイスにより、違ってしまう色ということだ。

●印刷のCMYKもデバイス依存値

カラー印刷の基本はCMYKだ。シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、イエロ
ー(yellow)という色の三原色にブラック(black)のインキをプラスした4色
のインキを組み合わせてカラーの再現を行なう。理論上C、M、Yの三色を合わ
せれば黒になるはずだが、実際にはその三色だけでは純粋な黒が得られないた
めに、三原色+スミインキの4色を用いるわけだ。

印刷の場合には、それぞれの色を100階調のアミ点に分解し、その組み合わせ
で色を表す。たとえば「C42%、M91%、Y83%、K6%」という感じだ。そして
このC、M、Y、Kの数値の組み合わせで表現される色が上述のように「デバイス
依存値」なのだ。

つまり、モニタのようにデバイス(ここでは印刷機)によって色が違ってしま
うということだが、まずシアン、マゼンタ、イエローといった原色のインキ自
体がメーカーや銘柄によって違うという問題がある。

さらに、刷り色に影響を与えるのは用紙の別だ。アート紙やコート紙といった
平滑性の高い塗工紙では、あざやかな色再現域が得られるが、上質紙などの非
塗工紙に刷ると色は沈んでしまう。紙の白さにも種類がある。スノーホワイト、
ナチュラルホワイト、ピンクっぽい白、クリームがかった白……。当然印刷さ
れた色はこの紙白の影響を受ける。

CMYKやRGBの数値で表される色というのは、何か絶対的な色というイメージも
あるが、実際にはデバイスにより色は変わってしまう。モニタ同士の色が合わ
ないのは当たり前、モニタとプリントアウトや印刷物の色が合わないのも当た
り前、という前提に立ち、ではどうすれば色は合うのかを考えていくことが重
要なのだ。

※「三角絞め」とは、相手の首と片腕を両足で挟みこみ頸動脈を圧迫して絞め
落とす技のこと。転じてクリエイター、製版、印刷間での色の不安定要素を絞
めることにより、クリエイターのハートの中の色を再現する技を表す。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副
委員長。MD研究会所属。カラーマネージメントの用語というのはあまり馴染み
のないものが多く、苦手意識を持っている人も多いと思いますが、基本的な理
屈というのは、けっこうシンプルです。この連載では最低限のカラーマネージ
メントの仕組みを理解し、モニタやプリンタの色がうまく管理できるようにな
ることを目標にしたいと思います。

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■笑わない魚(150) 
現代の逮捕

永吉克之
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幼稚園から小学校四年生まで、大阪の豊中市というところに住んでいたが、自
宅から小学校までの途中に豊中警察署があって、その前を通るときはいつも名
状しがたい不安に襲われたものである。

へたに警察署や交番に近づくと逮捕され、そのまま刑務所に送られて、一生出
てこられないのではないかという恐怖感に常につきまとわれていた。夜、警察
署の前を通らなければならないときなどは、全力疾走で通過したものである。
警察官が夜陰に乗じて、手近な通行人を片っ端から逮捕して刑務所に放り込ん
でいるという話を誰かに聞いたことがあったからだ。

実際、学校で「西畑くん、ずっと休んでるね」なんて話を聞くと、病気じゃな
いのか、とはまず思わない。逮捕されたのだと頭っから信じていた。何日かし
て学校に出てきても、釈放されたか、脱走してきたのだとしか考えなかった。

                 ●
                 
大人になってから、原則的に、悪いことさえしなければ、とりあえず逮捕はさ
れないということは知ったが、逮捕の凄まじさは、テレビの刑事ドラマで何度
か見たので、よく知っていた。

トレンチコートを着た刑事が、逃げる犯人を執拗に追いかけて路地の行き止ま
りに追い詰める。犯人は、ちくしょう! と叫びながら懐からナイフをとり出
すと、それを振りかざして刑事に襲いかかる。刑事はナイフを持った犯人の手
を掴むと、一本背負いで地面に叩きつけ、その腕を逆手にとってナイフを奪い、
「観念しろ」と言って手錠をかける。そこに、連絡をうけたパトカーがタイミ
ングよく到着して、悪態を吐き続ける犯人を車内に押込んで連れ去る。

これが逮捕の実態であると認識していた。

だから、よくニュースで「西成署に自首してきたところを逮捕しました」など
と伝えているのを聞いて、なぜ、恐れながらと自首してきた者を、わざわざ逮
捕しなければならないのか、まったく分らなかった。

犯人が「すいません、俺が殺しました」と神妙な態度で警察署の受け付けで申
し出る。すると係の者が「少々お待ち下さい」といって、内線で殺人課の刑事
に連絡をすると、いきなり奥からトレンチコートを着た40前後の刑事が飛び出
してきて、身じろぎもせずにつっ立っている犯人に猛然と掴みかかり、一本背
負いでぶん投げて、床に押さえつけ、「ええい、世話を焼かせるんじゃない!
 おとなしくしろ!」と怒鳴りながら、力いっぱい腕をねじ上げて手錠をかけ
る。すると署の入口にパトカーが到着し、制服をきた警官が走りこんできて犯
人を連行する。それを見ながら刑事は「10年は臭い飯食ってもらうぜ」と声を
かける、といったようなことになるのだろうと想像していた。

しかも、取り調べの過程で他の容疑が明らかになった場合、「再逮捕」という
ことをするらしいのだが、取調室でベテラン刑事の巧妙な誘導によって別の殺
人を自白するやいなや、その刑事は、隠しもっていたトレンチコートを着込ん
で、この野郎! と犯人を一本背負いするのだろうか、なんという無意味なこ
とを、と憤ったものだ。

                 ●

まあ、そんなわけで、逮捕についていろいろ知っておく方がなにかと重宝する
だろうと考えて調べてみると、逮捕には3種類があることが分った。

A.通常逮捕

これは予め裁判所から逮捕状を取っておき、犯人が愛人と隠れている、木造モ
ルタルの安アパートの2階にある一室にかけつけ、それを本人の鼻先につきつ
けて「室田耕造だな。殺人の容疑で逮捕する」といって手錠をかけるわけだが、
奥の部屋にいた愛人が「あんた、こっちや!」と叫んで開けた窓から犯人が逃
げようとしない限り、一本背負いの必要はないらしい。

B.緊急逮捕

逮捕状請求なんて悠長なことしていたら犯人に逃げられてしまう場合に適用さ
れる。たとえば、小学生が路上に落ちていたバナナの皮で滑って転んで、ラン
ドセルの中身が飛び出てしまい、そのなかに、スティンガー低高度地対空ミサ
イル・システムなんかがあるのを警官が見つけたら、銃砲刀剣類所持等取締法
違反かなんかで、その場で逮捕することができるそうだ。この場合も、小学生
が反撃や逃走を試みない限り一本背負いをすることは少ないらしい。

C.現行犯逮捕

私はこれが最も好きだ。いうまでもなく、犯罪を行なっている現場を押さえて
逮捕するわけだが、この種の逮捕の魅力は、一般人でもできるというところで
ある。たしかに、痴漢やひったくり強盗を、地位も名誉も財産もない、とるに
足らない通行人が取り押えたという話はよく聞く。

てことは、体中にダイナマイトを巻きつけて女子社員寮に立てこもり、多くの
人質をとって、「ギャンブルで破産して女房と子供に逃げられた。もう生きて
いけないから、こいつらを道連れにして死んでやる」とわめきながらダイナマ
イトにライターで火をつけようとしている半狂乱の男を見かけたら、逮捕して
もいいのである。

また、港に停泊中の船のなかで深夜密かに行なわれている、暴力団と台湾マフ
ィアのヘロインの密輸取引を通りがかりにたまたま見たら、おい、やめろ、と
言って参加者を全員、逮捕、拘束してもいいということなのだ。

しかし危険だから、民間人ならできれば実力行使はせず、説得という手段で犯
人を自首させるのが望ましい。

「いいか、よく聴くんだ。覚醒剤がどれだけ多くの未来ある青少年の心と身体
を蝕んでいるか知っているのか。平成16年度の法務省犯罪白書によると、違法
薬物の乱用は減少傾向にあるものの、低年齢化が進んでいるということだ。日
本の将来を君たちが危うくしているのに気がつかないのか。それにな、私が悲
しいのはそれだけじゃないんだ。こんなことをしている君たちの姿を見たら、
郷里のお父さんお母さんはきっと悲しむだろう。それを思うと私は…うう」

これだけいっても犯人が反省しないときは、もう一本背負いしかない。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
北野たけし主演監督の『座頭市』をビデオで観た。予想通り、斬りまくりで血
がバシュバシュ噴き出まくりの映画だったが、血しぶきのほとんどがCGだった
ためアッサリして生臭ささがなく、ご家族で安心してご覧いただけます。

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EPIGONE
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(60) 
アメリカンプロレス(WWE)を楽しむ

茂田カツノリ
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今日はプロレスの話をする、と書いただけでこの先読む気なくした人は多いと
思うけど、ちょっと待って。今回はそういう人にこそ、読んでもらいたいネタ
なのだ。

プロレスの中といってもいろいろあるが、今日の題材はアメリカで大人気のWW
E(World Wrestling Entertainment)だ。そう、曙が参戦した、あの団体だ。

WWEの内実をご存じない方は、曙の参戦についての一連の報道に、どっかしら
違和感を持っているかもしれない。それについても、以下をお読み頂くと納得
してもらえるのではと思っている。

●八百長…でも面白い

僕自身、ずっとプロレスは嫌いだった。武道としてみると動きはトロいし、だ
いたいどうせ八百長なんでしょ、という程度の認識だ。

しかし数年前、まさに何の気ナシにつけたスカパー!のFOXチャンネル(で当
時はやっていた)で、控え室で団体の経営者がレスラーと口げんかするという、
とてもわざとらしいサル芝居を見てたら、なんだか興味持ってきたのだ。

実にわざとらしいドラマなのだが、そのシンプルさが面白く思えてきて、その
上で試合シーンの迫力もあり、すっかり気に入ってしまった。

プロレスっていうのはどの団体でも、必ずシナリオに沿って試合が行われる。
日本の団体ではこれを隠して真剣勝負のフリをするような動きがあって、だか
ら元レフェリーの暴露本などもあったりする。しかしWWEは、会社を上場する
際にこの点の情報を開示し、シナリオがあることを明言している。

考えてみると格闘技っていうものは、真剣勝負したら殺し合いになってしまう。
そこで通常のスポーツではルールで縛るわけだが、それをシナリオで縛るって
いうのは、十分にアリなのではないだろうか。

というわけで、先日行われた曙のスモウマッチも、あれはあくまでもシナリオ
があった上での試合なのだ。したがって問われるのは強さではなく演技力であ
る。なんだかこのほうが曙に合ってるような気がするのは、僕だけだろうか。

・WWEのサイト(米国)
<http://www.wwe.com/>

・JSPORTSのWWEコーナー
<http://www.jsports.co.jp/tv/wwe/>
何度か再放送があるが、月曜深夜24時のRAW、水曜深夜24時のSMACKDOWNが見や
すい時間なのでお勧めだ。

・フジテレビの番組「WWE-X」のサイト
<http://www.fujitv.co.jp/wwe-x/index3.html>

・暴露本(?)「流血の魔術 最強の演技」(ミスター高橋)
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062567369/amonitacom-22>

●シナリオも試合も面白い…が

WWEは、もちろんプロレス好きにはずっと人気があったが、それが広く一般に
人気が広まったのは、経営者であるビンス・マクマホン氏が本格的にシナリオ
にからんできたころと言ってよいようだ。

当時、競合団体であるWCWとの視聴率競争には勝たねばならないが、主役級に
若干怪我が多くて、苦肉の策として経営者がストーリーに深入りしたらしい。
そのころの主役級レスラーはスティーブ・オースティンで、彼はリング上でビ
ール飲み干すなど無頼漢なキャラクターが売り。

経営者の悪巧みを打ち砕くオースティンの姿は、あまりにわかりやすく労働者
階級の鬱積した感情を表現していて、受けがよかった。ストーリーがパターン
化されててシンプルなのはみんなわかってるのだが、それでもついつい見てし
まうのがプロレスの不思議な魅力というものなんだろう。

最近はというと、経営陣はあまり登場しないが、その代わり悪巧みレスラー
vs 将来ある若手レスラーという構図がしっかりできており、あちこちに遺恨
ストーリーがちりばめられて、これはこれで面白い。

登場人物は、みんなひと目見たら忘れられないほど明確なキャラクターづけが
されていて、これはいろんな意味で勉強にもなるなあ、と思っている。

ちゃんとストーリー追うためには最低でも週に3時間ほど見る必要があり、そ
んな時間取るのはむずかしいので飛び飛びで見てるが、それでも結構楽しんで
いる。

驚いたのは、格闘技はおろかスポーツほとんど見ないウチのカミさんが、WWE
については結構な興味を持ったこと。ちなみにレスラーとしてはヴァル・ビー
ナスとバティスタがお気に入りらしい。

で、面白いは面白いんだけど、子供がヘンに真似するのはやっぱり困るから、
彼らが寝静まってからノートPCをTV前に移動し、原稿書きながら観戦をするの
であった。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいは頭痛からなかなか脱せな
いで苦悩する凡人。毎週木曜日は、永吉さんの新作が読めることを楽しみにし
ている。そしてmixiで連夜の壮絶なバトルを繰り返すのであった。

[mixi ―“日刊デジタルクリエイターズ”コミュニティ]
<http://mixi.jp/view_community.pl?id=19219>

[FileMaker情報サイト“セブンズドア”]
<http://www.sevensdoor.com/>

[有限会社アモニータ]
<http://www.amonita.com/>

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■編集後記(4/7)
・安童夕馬・朝基まさし「クニミツの政」が強烈におもしろい(また、マンガ
です)。もう23巻目だ。主役は武藤国光、清新な政治家・坂上の第三秘書。人
情と正義感あふれる若者。頭は悪いという設定だが理解力、直感の鋭さは抜群、
人を惹きつける天性の魅力を備え、市長選の対立候補であるエリート、切れ者
の不破をして「平成の田中角栄だ」と驚嘆せしめるほどの人物。しかし、早と
ちり、勘違いで暴走する一直線なヤツ。いま日本がかかえるさまざまな問題を
この男が知るや(そんなひどいことになっていたなんて今まで知らなかったと
いう点は、武藤も読者も同レベルだろう)「許せねえ! 俺が総理大臣になっ
てこの国を変えてみせる」と雄叫びをあげる。たとえば、空前の反響を呼んだ
という農薬問題、そしていまは医療問題告発だ。漫画雑誌の取材班が、慶應大
学病院の近藤誠氏(あの「患者よ、がんとたたかうな」の)をインタビューし、
そのままをマンガにしている。武藤と新聞記者の佐和のコンビが氏を訪ねて、
インフルエンザを含む風邪にいわゆる「風邪薬」が必要なのかを聞くという構
成で、これは衝撃の内容だ。日本にしか発生しないという「インフルエンザ脳
症」は「薬害」であり、厚生労働省こそがその「戦犯」である、という。なん
ということだ。ああ、はやく続編を読みたい。一方の市長選の模様も笑える内
容で、しかも選挙の常識が身に付く(?)。若い人よ、このマンガを読みなさ
い。そして、もっと政治に関心をもちましょうね。        (柴田)

・苦労しながら制作をしていた。はじめてWebサイトを持たれる企業さん。社
員さんたちがプリントアウトしては、あーだこーだ話しているらしい。「皆が
それぞれプリントアウトするもんだから、紙がなくなってなくなって……。」
めんどくさいと思うこともあるし、徹夜続きだと手を抜きたくなる。笑顔の素
敵な女性の写真があったら、画像処理も素敵にしたいなぁと思ってさわる。そ
ういう処理を喜んでくださったり、それぞれのページにも皆の関心が集まって
いると聞けば嬉しい。完成まであとちょっと。頑張ろうっと。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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